JPH1044076A - ロボットの無限回転制御方法 - Google Patents

ロボットの無限回転制御方法

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JPH1044076A
JPH1044076A JP19940296A JP19940296A JPH1044076A JP H1044076 A JPH1044076 A JP H1044076A JP 19940296 A JP19940296 A JP 19940296A JP 19940296 A JP19940296 A JP 19940296A JP H1044076 A JPH1044076 A JP H1044076A
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雅也 吉田
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正俊 佐野
Nobuaki Nakatsuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速手段による回転比を自由に設定すること
ができるロボットの無限回転制御方法を提供すること。 【解決手段】 回転駆動される回転軸と、回転軸を回転
駆動するための駆動手段と、駆動手段と回転軸との間に
介在された減速手段と、回転軸の回転を制御する主制御
手段10と、回転軸の無限回転を制御する無限回転制御
手段12と、を備えたロボットにおける無限回転制御方
法。減速手段は、駆動手段がN回転したときと回転軸を
M回転させ、回転軸の無限回転のとき、駆動手段がN回
転する無限回転制御手段12の計数値はM増加し、無限
回転制御手段12の計数値がM増加するまでは、駆動手
段の回転量に基づいて回転軸の回転数および回転量が算
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの回転軸
を無限に回転する無限回転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットの無限回転制御方法として、た
とえば特開平6−79674号公報に開示されたものが
存在する。この無限回転制御方法を適用した装置は、回
転制御される回転軸と、回転軸を駆動するための駆動手
段と、駆動手段の回転数を検出するエンコーダと、回転
軸と駆動手段の間に介在された減速装置と、を備えてい
る。そして、減速装置による回転数の比、すなわち駆動
手段の回転数Nと回転軸の回転数Mとの回転比R(R=
N/M)が2のP乗(P:整数)なるように設定されて
いる。この装置において、無限回転のときには、無限回
転制御手段が前記駆動手段を作動制御し、回転軸が所定
回転数に達したときに駆動手段の作動を停止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の回転制御方法では、減速手段による回転比Rが2の
P乗となっているので、回転軸の回転比を設定する際上
記条件を満さなけらばならず、それ故に、無限回転式ロ
ボットを設計する際に上記条件が設計上の制約条件とな
る問題がある。
【0004】本発明の目的は、減速手段による回転比を
自由に設定することができるロボットの無限回転制御方
法を提供することでる。
【0005】本発明の他の目的は、減速手段による回転
比を任意に設定した場合において、ロボットが故障等に
より回転停止したときでもその角度位置を正確に検出す
ることができる無限回転制御方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転自在に支
持された回転軸と、回転軸を回転駆動するための駆動手
段と、駆動手段と回転軸との間に介在された減速手段
と、回転軸の回転を制御する主制御手段と、回転軸の無
限回転を制御する無限回転制御手段と、を備えたロボッ
トにおける無限回転制御方法であって、減速手段は、駆
動手段がN回転したときと回転軸をM回転させるように
回転比Rが設定され、回転軸の無限回転のとき、駆動手
段がN回転したとき無限回転制御手段の計数値をM増加
させ、駆動手段がN回転する無限回転制御手段の計数値
をM増加させ、無限回転制御手段の計数値がM増加する
までは、駆動手段の回転量に基づいて前記回転軸の回転
数および回転量を算出することを特徴とするロボットの
無限回転制御方法である。本発明に従えば、駆動手段の
回転数Nと回転軸の回転数Mの回転比RがN/Mに設定
され、駆動軸がN回転したとき無限回転制御手段の計数
値がM増加するので、回転比R(R=N/M)の値を任
意に設定して上記回転数の加減算を行うことができる。
また、無限回転制御手段の計数値がM増加するまでは、
駆動手段の回転量に基づいて回転軸の回転数および回転
量を算出するので、駆動手段が故障等により停止しても
回転軸の回転数および回転量を検出することができる。
【0007】また本発明は、回転軸に関連してその回転
量を検出するためのエンコーダが設けられ、エンコーダ
の値は、主制御手段によって回転される回転軸の回転量
を仮想エンコーダ値として主制御手段に記憶され、無限
回転制御手段によって回転される回転軸の回転量をスピ
ンエンコーダ値として無限回転制御手段に記憶されるこ
とを特徴とする。本発明に従えば、回転軸の回転量を検
出するエンコーダのエンコーダ値は、主制御手段による
制御のときには仮想エンコーダ値として、また無限回転
制御手段による制御のときにはスピンエンコーダ値とし
て記憶されるので、1つのエンコーダでもって通常の回
転と無限回転の双方を制御することができる。
【0008】また本発明は、回転軸は、ロボットの先端
軸または外部軸としてサーボ制御されることを特徴とす
る。本発明に従えば、ロボットの先端軸または外部軸を
回転軸として適用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態の無限
回転制御方法を適用したロボットの制御系を簡略的に示
すブロック図であり、図2は図1の制御系の電気的構成
を簡略的に示すブロック図であり、図3は図1のロボッ
トの簡略図である。
【0010】図1〜図3において、図示のロボットは、
ロボット本体2を備えている。ロボット本体2は、第1
〜第5軸4としてサーボ制御される第1〜第5軸部材5
(旋回自在な5つの軸部材からなり、これらを総称して
第1〜第5軸部材と呼ぶ)と、第5軸部材の先端部に回
転自在に装着された先端軸6を有し、この先端軸6が第
6軸7としてサーボ制御される。実施の形態では、この
先端軸6が、後述する如く、主制御手段10によって通
常に回転されるとともに、無限回転制御手段12によっ
て無限回転される。
【0011】第1〜第5軸部材4および回転軸としての
先端軸6は、ロボットの制御手段8によって作動制御さ
れる。制御手段8は主制御手段10および無限回転制御
手段12を有し、また第1〜第5軸4をサーボ制御する
第1サーボ制御手段14(第1〜第5軸4の各軸に対応
してサーボ制御手段14が設けられている)および第6
軸7をサーボ制御する第2サーボ制御手段16を含んで
いる。また、第1〜第5軸4に関連して、その回転量を
検出するための第1エンコーダ18(第1〜第5軸4の
各軸に対応してエンコーダ18が設けられている)が設
けられているとともに、第6軸7に関連して、その回転
量を検出するための第2エンコーダ20が設けられてい
る。第1〜第5軸4は、第1〜第5軸部材5をそれぞれ
回転駆動するための、たとえば電動モータでよい第1駆
動手段22(第1〜第5軸4の各軸に対応して駆動手段
22が設けられている)を含み、第1のエンコーダ18
は第1の駆動手段22の回転数を検出する。また、第6
軸7は、先端軸6を回転駆動するための第2の駆動手段
24を有し、第2のエンコーダ20は、第2の駆動手段
24の回転数を検出する。
【0012】実施形態では、主制御手段10は、第1〜
第5軸4の回転量を制御するためのものであり、主制御
手段10からの信号に基づいて第1サーボ制御手段14
が、従来と同様に、第1駆動手段22を作動制御し、こ
れによって第1〜第5軸部材22が旋回または回転し、
その旋回または回転量は、第1エンコーダ18により第
1サーボ制御手段14にフィードバックされる。この主
制御手段10は、第1〜第5軸4と同様に、第6軸7の
回転量を制御する。すなわち、主制御手段10からの信
号に基づいて第2サーボ制御手段16が第2駆動手段2
4を作動制御し、これによって先端軸6が回転し、その
回転量は、第2エンコーダ20により第2サーボ制御手
段16にフィードバックされる。なお、ワーク26は、
先端軸6に着脱自在に保持される。
【0013】無限回転制御手段12は、第6軸7を無限
回転するためのものであり、この無限回転制御手段12
からの信号に基づいて第2サーボ制御手段14が第2駆
動手段24を作動制御して先端軸6を無限回転し、その
回転数等は第2エンコーダ20により第2サーボ制御手
段14にフィードバックされる。
【0014】この実施形態では、第6軸7(先端軸6)
は、主制御手段10による通常の回転と、無限回転制御
手段12による無限回転の2つの回転動作を行うように
構成されている。なお、主制御手段10と無限回転制御
手段12とは相互に信号および情報の交換を行うように
構成されており、無限回転のとき主制御手段10と無限
回転制御手段12との間で信号、情報交換が行われる。
【0015】制御手段8に関連して、入力手段28が設
けられている。入力手段28は、主制御手段19による
通常回転および無限回転制御手段12による無限回転の
制御を入力するためのものであり、入力手段28によっ
て入力された信号は主制御手段10および無限回転制御
手段12に送給される。
【0016】ここで、無限回転用制御手段12は、ソフ
ト的に主制御手段10と別個に構成されているものであ
り、図2に示すように、ロボットの制御手段8のROM
40の中に無限回転用プログラムを格納することにより
構成されるものである。CPU44と第1サーボ制御手
段14および第2サーボ制御手段16との信号のやり取
りは、入出力インターフェース46を介して行われる。
【0017】第6軸7の回転を検出する第2エンコーダ
20の値は、主制御手段10による通常回転時の回転量
と無限回転制御手段12による無限回転時の回転量とが
含まれている。したがって、この実施形態においては、
第2エンコーダ20の値は、第2サーボ制御部16によ
って主制御手段10による回転量と無限回転制御手段1
2による回転量とに分離され、分離された回転量がそれ
ぞれ主制御手段10および無限回転制御手段12にフィ
ードバックされる。第2エンコーダ20の値(実効エン
コーダ値)Rのうち、第2サーボ制御手段16にて分離
されて主制御手段10に送給されて記憶されるのを仮想
エンコーダ値Iであり、同様に分離されて無限回転制御
手段12に送給されて記憶されるのをスピンエンコーダ
値Sである。
【0018】第6軸7に関連して、図4に示すとおり構
成されている。すなわち、第2駆動手段24と先端軸6
との間には、減速手段48が介在されている。減速手段
48は、たとえば電動モータでよい駆動手段24の出力
軸50に装着された第1歯車51と、先端軸6に固定さ
れた第2歯車52を備えている。第2エンコーダ20は
出力軸50に装着され、出力軸50と一体に回転する。
第1歯車51の歯数はm個(たとえば20個)に設定さ
れ、第2歯車52の歯数はn個(たとえば60個)に設
定され、かく設定したときには、第2駆動手段24の回
転数と先端軸6の回転数の回転比Rは、n/m(たとえ
ばR=60/20=3/1=N/M;N=3、M=1)
になり、第2駆動手段24がN(たとえば3)回転した
とき先端軸6はM(たとえば1)回転する。まお、実施
形態では、減速手段48を2個の歯車から構成している
が、3個以上の歯車から構成することができ、これら歯
車の歯数を変更することによって第2駆動手段24の回
転数と先端軸6の回転数との回転比Rを任意に設定する
ことができ、設計上の制約条件を少なくすることができ
る。
【0019】この実施形態では、第2駆動手段24の出
力軸50の回転数を検出する手段としてエンコーダが用
いられ、たとえばこのエンコーダ20のビット数が21
ビットでもって構成され、21ビットのうち下位13ビ
ットが第2エンコーダ20の回転円盤(図示せず)の1
回転中の回転角度位置検出に利用され、21ビットのう
ち上位8ビットが第2エンコーダ20の回転円盤の回転
数検出に利用される。したがって、第2エンコーダ20
のエンコーダ値は、回転円盤が1回転すると、「0」か
ら「8192」に変化し、通常、回転軸6の動作範囲は
ある角度からある角度までと規定されているので、第2
エンコーダ20の値は「0」〜「8192X256」の
間の一定範囲の値しかとらない。
【0020】主制御手段10による制御においては、第
2エンコーダ20のエンコーダ値の増分は主制御手段1
0に記憶された仮想エンコーダ値に加算される。一方、
無限回転制御手段12による制御においては、第2エン
コーダ20のエンコーダ値の増分はスピンエンコーダ値
として無限回転制御手段12に送給されてこれに記憶さ
れる。このとき、仮想エンコーダ値は変化せず、主制御
手段10に記憶保持される。
【0021】この無限回転のときのスピンエンコーダ値
は、次のとおりとなる。無限回転時において、無限回転
制御手段12からの無限回転信号によって第2駆動手段
24の出力軸50がN回転すると、スピンエンコーダ値
は、「0」から「8192XN」となり、このスピンエ
ンコーダ値に基づいて無限回転制御手段12の計数値が
M増加する。そして、この計数値がM増加すると、スピ
ンエンコーダ値は「0」に戻り、スピンエンコーダ値は
「0」から再びカウントされ、その後出力軸50がN回
転する(スピンエンコーダ値が「8192XN」増加す
る)ずつ無限回転制御手段12の計数値がM増加し、計
数値がM増加する毎にスピンエンコーダ値が「0」に戻
る。無限回転制御手段12の計数値がM増加するまで、
換言すると、先端軸6がたとえばS(S:Mの整数倍)
回転から(S+M)回転するまでは、スピンエンコーダ
値を値(8192XN/M)で除算した商が先端軸6の
回転数となり、この除算の余りが先端軸6の回転量(回
転角度位置)を示す。したがって、無限回転時におい
て、駆動手段24が故障等によって突然停止しても、無
限回転制御手段12に送給されたスピンエンコーダ値に
より先端軸6の回転角度位置を正確に検出することがで
きる。
【0022】次に、主として制御手段8による制御のフ
ローチャートを示す図5を参照して説明すると、まず、
ステップS1において電源が投入されてロボットが起動
される。次いで、ステップS2にて、ロボットの先端軸
6の指定値が入力される。この指定値は、無限回転開始
前に先端軸6を所定位置に移動させるために行われ、第
1〜第5軸4を旋回または回転させるための指定値が入
力手段28を介して入力される。そして、ステップS3
にて、主制御手段10および第1サーボ制御手段14に
よって第1駆動手段22が作動され、第1〜第5軸4が
旋回または回転され、先端軸6が指定位置に移動され
る。
【0023】先端軸6が所定位置に移動されると、ステ
ップS4に移り、無限回転のスピン回転数が入力され
る。この回転数の入力は、入力手段28によって所望回
転数(たとえば30回転)が入力される。その後、ステ
ップS5に移り先端軸6のスピン(無限)回転が開始さ
れる。先端軸6のスピン回転は、無限回転制御手段12
からの無限回転信号によって行われ、無限回転制御手段
12からの無限回転信号に基づいて第2サーボ制御手段
16によって第2駆動手段24が駆動され、かかる第2
駆動手段24の回転によって行われる。先端軸6の回転
開始後は、その回転数の計測が第2エンコーダ20から
のエンコーダ値に基づいて行われる。そして、先端軸6
が入力回転数(たとえば30回転)まで回転すると、ス
テップS6からステップS7を経てステップS8に進
み、第2駆動手段24が減速され、先端軸6の回転が停
止される。かくして、先端軸6は無限回転制御手段12
の作用によって所定数(たとえば30回転)回転され
る。
【0024】次いで、図6を参照して、第2エンコーダ
20からのエンコーダ値による先端軸6の回転数および
回転量(回転角度位置)の制御について説明する。ま
ず、ステップS11において、ロボットの先端軸6の回
転数の初期値Vが設定される。この初期値Vは、無限回
転される際の先端軸6の回転数であり、主制御手段10
により所定回転角度位置に位置付けられた後の基準位置
からの無限回転開始となるので零(ゼロ)に設定される
(V=0)。次に、ステップS12において、先端軸6
の回転量(ENC)が初期化される。この回転量(EN
C)は、無限回転される際の先端軸6のスピン回転量
(スピンエンコーダ値)であり、主制御手段10により
所定回転角度位置に位置付けられた後の基準位置からの
無限回転開始となるので零に設定される(ENC=
0)。
【0025】その後、ステップS13に進み、先端軸6
の回転による第2エンコーダ20のエンコーダ値がカウ
ントされると、そのカウント量は先端軸6の回転量とし
てスピンエンコーダ値に加算される(ENC=ENC+
回転量)。
【0026】次いで、ステップS14に進み、先端軸6
の回転数の算出が行われる。先端軸6の回転数(RO
T)は、その回転数の初期値Vに無限回転による回転数
(スピンエンコーダ値から算出される回転数)を加算し
た値となる。この場合、無限回転開始時からの回転数と
なるので、回転数の初期値Vは零(ゼロ)であり、先端
軸6の回転数(ROT)は、スピン回転数、すなわちス
ピンエンコーダ値から算出された回転数となる。スピン
回転数は、上述したとおり、先端軸6の回転量(EN
C)を値(8192XN/M)で除算することによって
求めることができ、その商がスピン回転数となり、その
商の余りがスピン回転量(回転角度位置)となる。した
がって、減速手段48によって任意に回転比R(R=N
/M)を設定したとしても、無限回転時の先端軸6の回
転数および回転量を正確に求めることができる。
【0027】ステップS15においては、先端軸6の回
転量がMより大きい、すなわちスピンエンコーダ値が値
(8192XN)より大きいか否かが判断される。スピ
ンエンコーダ値が値(8192XN)より小さいときに
はステップS13に戻り、先端軸6の回転量のカウント
が行われる。一方、第2エンコーダ20からのスピンエ
ンコーダ値が値(8192XN)を超えるとステップS
16に進み、スピン回転数の加算が行われる。本実施の
形態では、スピンエンコーダ値が(8192XN)にな
ると先端軸6がM回転するので、この時点でスピン回転
数の値がM加算され、無限回転制御手段12には、スピ
ン回転数(ROT)として(ROT+M)回転が記憶さ
れる。次いで、ステップS17に移り、先端軸6の回転
量のカウント値の減算が行われる。ステップS16にお
いて、スピン回転数がM増加したので、このM回転に対
応するエンコーダ値(8192XN)がスピン回転量、
すなわちスピンエンコーダ値から減算され、先端軸6の
回転量(ENC)は、〔ENC−(8192XN)〕と
なる。そして、先端軸6がM回転する毎にスピンエンコ
ーダ値から値(8192XN)を減算することによっ
て、スピンエンコーダ値が増加し続けることはなく、そ
れ故に、このスピンエンコーダ値を継続してカウントす
ることができる。
【0028】ステップS17の後はステップS13に戻
り、継続して先端軸6の回転量のカウントが行われる。
そして、ステップS13〜S17が無限回転が終了する
まで繰り返し継続される。
【0029】なお、先端軸6が上述とは反対方向に回転
するときには、第2エンコーダ20のエンコーダ値は減
算されるようになるが、その制御は、上述したと同様に
行われる。
【0030】上記実施の形態では、ロボットの第6軸が
無限回転制御される構成であるが、これに限定されず、
他の形式のロボットの先端軸またはロボットの外部軸で
あっても同様の制御を適用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、駆動手段の回転数Nと
回転軸の回転数Mの回転比RがN/Mに設定され、駆動
軸がN回転したとき無限回転制御手段の計数値をM増加
させるので、回転比R(R=N/M)の値を任意に設定
することによって上記回転数の加減算を容易に行うこと
ができる。また、無限回転制御手段の計数値がM増加す
るまでは、駆動手段の回転量に基づいて回転軸の回転数
および回転量を算出するので、駆動手段が故障等により
停止しても回転軸の回転数および回転量を検出すること
ができる。
【0032】また本発明によれば、回転軸の回転量を検
出するエンコーダのエンコーダ値は、主制御手段による
制御のときには仮想エンコーダ値として、また無限回転
制御手段による制御のときにはスピンエンコーダ値とし
て記憶されるので、1つのエンコーダでもって通常の回
転と無限回転の双方を制御することができる。
【0033】また本発明によれば、ロボットの先端軸ま
たは外部軸を無限回転の回転軸として適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の無限回転制御方法を適用
したロボットの制御系を簡略的に示すブロック図であ
る。
【図2】図1の制御系の電気的構成を簡略的に示すブロ
ック図でありる。
【図3】図1のロボットの簡略図である。
【図4】図3のロボットの減速手段およびその近傍を簡
略的に示す正面図である。
【図5】図1のロボットの制御系による無限回転制御を
示すフローチャートである。
【図6】図5の制御系における第2エンコーダのスピン
エンコーダ値による回転数および回転量の検出様式を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ロボット本体 4 第1〜第5軸 7 第6軸 8 制御手段 10 主制御手段 12 無限回転制御手段 14 第1サーボ制御手段 16 第2サーボ制御手段 18 第1エンコーダ 20 第2エンコーダ 22 第1駆動手段 24 第2駆動手段 28 入力手段 48 減速手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された回転軸と、該回転
    軸を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段と前記
    回転軸との間に介在された減速手段と、前記回転軸の回
    転を制御する主制御手段と、前記回転軸の無限回転を制
    御する無限回転制御手段と、を備えたロボットにおける
    無限回転制御方法であって、 前記減速手段は、前記駆動手段がN回転したときと前記
    回転軸をM回転させるように回転比Rが設定され、前記
    回転軸の無限回転のとき、前記駆動手段がN回転したと
    き前記無限回転制御手段の計数値をM増加させ、前記駆
    動手段がN回転する前記無限回転制御手段の前記計数値
    をM増加させ、前記無限回転制御手段の前記計数値がM
    増加するまでは、前記駆動手段の回転量に基づいて前記
    回転軸の回転数および回転量を算出することを特徴とす
    るロボットの無限回転制御方法。
  2. 【請求項2】 前記回転軸に関連してその回転量を検出
    するためのエンコーダが設けられ、前記エンコーダの値
    は、前記主制御手段によって回転される前記回転軸の回
    転量を仮想エンコーダ値として前記主制御手段に記憶さ
    れ、前記無限回転制御手段によって回転される前記回転
    軸の回転量をスピンエンコーダ値として前記無限回転制
    御手段に記憶されることを特徴とする請求項1記載のロ
    ボットの無限回転制御方法。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は、ロボットの先端軸または
    外部軸としてサーボ制御されることを特徴とする請求項
    1または2記載のロボットの無限回転制御方法。
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