JPH1043558A - スパイラル型膜モジュール及び通水方法 - Google Patents

スパイラル型膜モジュール及び通水方法

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JPH1043558A
JPH1043558A JP20602096A JP20602096A JPH1043558A JP H1043558 A JPH1043558 A JP H1043558A JP 20602096 A JP20602096 A JP 20602096A JP 20602096 A JP20602096 A JP 20602096A JP H1043558 A JPH1043558 A JP H1043558A
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JP
Japan
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bag
membrane
membrane module
water
spiral
Prior art date
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Pending
Application number
JP20602096A
Other languages
English (en)
Inventor
Koki Shigemi
弘毅 重見
Keiji Kamimura
啓二 上村
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/895,838 priority patent/US5858229A/en
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Priority to EP97305406A priority patent/EP0819466B1/en
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集水管が不要であり、膜面積を大きくとるこ
とができ、透過水量がきわめて多いスパイラル型膜モジ
ュールを提供する。 【解決手段】 一辺が開放口となっている袋状膜10内
に内部流路材15が挿入され、開放口にマウスピース1
6が装着されている。複数の袋状膜10が外部流路材2
1及び形状保持ビーム19を介してシャフト20回りに
巻回され、スパイラル型膜モジュール26とされる。マ
ウスピース16は膜モジュール26の周面に開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過装置、限
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用い
られるスパイラル型膜モジュールに関する。また、本発
明は、このスパイラル型膜モジュールへの通水方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】膜分離装置に用いられる膜モジュールと
して、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型膜
モジュールがある。
【0003】図7は従来のスパイラル型膜モジュールの
構造を示す一部分解斜視図である。
【0004】集水管1の外周に複数の袋状の分離膜2が
メッシュスペーサ(外部流路材)3を介して巻回されて
いる。
【0005】集水管1には管内外を連通するスリット状
開口が穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、
その内部が集水管1内に連通している。この袋状分離膜
2の内部にはメッシュスペーサ等よりなる内部流路材4
が挿入されており、この袋状分離膜(以下、袋状膜とい
う。)2の内部が透過水流路となっている。
【0006】袋状膜2の巻回体5の両端にトップリング
6とエンドリング7とが設けられ、その外周にブライン
シール8が周設されている。
【0007】原水は、巻回体5の前端面から袋状膜2同
士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方
向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出す
る。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過して
その内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後
端側からモジュール外に取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスパイラル
型膜モジュールにおいては、集水管1内の透過水流量を
多くするためには該集水管1を大径化する必要がある
が、そのようにするとスパイラル型膜モジュールの径も
大きくなってしまう。スパイラル型膜モジュールの径を
大きくすることなく集水管1のみを大径化したのでは、
膜面積が小さくなってしまう。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決し、集
水管が不要であり、膜面積を大きくとることができ、透
過水量がきわめて多いスパイラル型膜モジュールを提供
することを目的とする。
【0010】また、本発明は、濁度の低い原水について
は全量濾過することもできるスパイラル型膜モジュール
及びこのスパイラル型膜モジュールへの通水方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスパイラル型膜
モジュールは、複数の袋状膜がモジュールの軸心回りに
巻回されてなり、該袋状膜の内部に内部流路材が配置さ
れ、袋状膜同士の間に外部流路材が配置されているスパ
イラル型膜モジュールにおいて、該袋状膜は第1、第
2、第3及び第4の辺部を有した略方形であり、該第
1、第2及び第3の辺部は封じられ、該第4の辺部が開
放部となっており、該第4の辺部と平行な第2の辺部側
を中心として該袋状膜を巻回して巻回体とし、該第4の
辺部を該巻回体の外周面に臨ませたことを特徴とするを
該第4の辺部に沿って巻回体の外周囲部分と隔絶したこ
とを特徴とするものである。
【0012】かかるスパイラル型膜モジュールにおいて
は、原水は例えば巻回体の一方の端面から袋状膜同士の
間の流路に流入する。この原水は、巻回体軸心線と略平
行方向に流れ、巻回体の他方の端面から濃縮水として流
出する。
【0013】袋状膜を透過した水は、袋状膜内を巻回方
向に流れ、巻回体の外周面の開放口から流出する。
【0014】このように、透過水が巻回体の外周面から
取り出されるため、従来のスパイラル型膜モジュールに
用いられていた集水管が不要となる。そして、集水管を
無くすことにより、その分だけ袋状膜の巻回方向の長さ
を大きくとることができ、膜面積を拡張できる。
【0015】本発明では、原水の濁度が低い場合、巻回
体の外周面の袋状膜開放部から袋状膜内に原水を流入さ
せ、原水の全量を袋状膜を透過させる全量濾過処理も可
能である。
【0016】この場合、袋状膜を透過した透過水は、袋
状膜同士の間の流路を流れ、巻回体の端面から取り出さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。図1(a)は本発明の実施の形
態に係るスパイラル型膜モジュールに用いられる一枚の
袋状膜の斜視図である。図1(b),(c)はそれぞれ
巻回用シャフトの周りに袋状膜を巻き付ける方法を示す
断面図、図2は袋状膜の巻回方法を示す斜視図、図3
(a)はマウスピースの斜視図、図3(b)はマウスプ
ラグの斜視図、図4はスパイラル型膜モジュールの斜視
図、図5、6は通水方法を示す側面図である。
【0018】この実施の形態に用いられている袋状膜1
0は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜
フィルム9を第2の辺部12の部分で二つに折り返し、
第1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なっ
た分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4
の辺部14については接着を行うことなく開放口とした
袋状のものである。なお、第2の辺部12部分で二つに
折り返したものの代りに、二枚の分離膜フィルムを重ね
合わせ、第1の辺部11、第2の辺部12、第3の辺部
13を接着するようにした袋状膜を用いても良い。
【0019】この袋状膜10内に内部流路材(例えばメ
ッシュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されてい
る。
【0020】第4の辺部14の開放口にマウスピース1
6が内嵌され、接着剤にて接着される。複数枚のこの袋
状膜10がシャフト20に巻き付けられる。このシャフ
ト20は、中空筒状のものであり、周面にはシャフト長
手方向に延在する複数条のスリット17が設けられてい
る。
【0021】各袋状膜10の第2の辺部12が該スリッ
ト17に挿入された後、シャフト20内に例えばエポキ
シ樹脂液などの固化樹脂液が注入され、袋状膜10の辺
部12がシャフト20に固着される。シャフト20は、
この固化樹脂の注入作業に際しては支持台18によって
保持されている。
【0022】スリット17には、袋状膜のほかに形状保
持ビーム19の端部も挿入され、該形状保持ビーム19
の端部もシャフト20に固着される。なお、1本のスリ
ット17に複数の形状保持ビーム19が間隔をおいて装
着される。
【0023】この形状保持ビーム19は、合成樹脂の帯
板よりなるものであり、袋状膜10と一緒にシャフト2
0の周囲に巻回される。この形状保持ビーム19は、袋
状膜10の巻回体が縮径方向に圧迫されたときの縮径変
形を防止する役割を果すためのものである。
【0024】樹脂が固化することにより袋状膜10の側
辺部及び形状保持ビーム19の端部がシャフト20に固
着された後、袋状膜10同志の間にメッシュスペーサ等
よりなる外部流路材21を介在させ、袋状膜10、形状
保持ビーム19及び外部流路材21をシャフト20の周
囲に巻回する。
【0025】なお、この巻回時にマウスピース16が潰
れることを防止するために、マウスピース16にマウス
プラグ22を挿入しておく。
【0026】また、この巻回に際しては、袋状膜10に
対し、第4の辺部14に沿って接着剤23を塗着してお
く。巻回後、この接着剤23が硬化することにより、袋
状膜10同士の間の流路が巻回体の外周囲と隔絶され
る。
【0027】その後、巻回体の外周面の両端部にトップ
リング24及びエンドリング25を合成樹脂モールド等
により形成し、各リング24、25の外周にブラインシ
ール(図示略)を設ける。最後にマウスプラグ22を引
き抜く。
【0028】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュール26に対しては、図5又は図6のように通水す
る。
【0029】図5の通水方法では、膜モジュール26の
一方の端面から原水を袋状膜10同士の間に流し、膜モ
ジュール26の他方の端面から濃縮水を流出させ、袋状
膜10を透過した透過をマウスピース16から取り出
す。
【0030】この図5の通水方法の場合、膜モジュール
26の逆洗を行うには、膜モジュール26の周面のマウ
スピース16から逆洗水(さらに必要に応じ空気)を袋
状膜10内に送り込み、逆洗排水を膜モジュール26の
両端面から取り出す。
【0031】図6の通水方法では、マウスピース16か
ら原水を各袋状膜10内に流入させ、原水の全量を透過
処理する。透過水は、袋状膜10同士の間に入り、膜モ
ジュール26の両端面から流出する。
【0032】図6の通水方法において膜モジュール26
の逆洗を行うには、逆洗水(さらに必要に応じ空気)を
膜モジュール26の両端面から袋状膜10同士の間に供
給し、逆洗排水をマウスピース16から流出させる。
【0033】このスパイラル型膜モジュール26におい
ては、集水管が用いられておらず、膜モジュールの径を
大きくすることなく膜面積を大きくすることができる。
また、透過水を膜モジュールの周面又は端面から取り出
すため、透過水の流通抵抗が小さく、透過水量を多くす
ることが可能である。なお、シャフト20は集水管に比
べきわめて小径である。ちなみに、従来のスパイラル型
膜モジュールの集水管は通常の場合直径50〜70mm
程度であるのに対し、本発明のシャフト20は30mm
以下とりわけ5〜30mm程度の直径(例えば直径約2
5mm)のもので十分である。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明のスパイラル型膜モ
ジュールは、膜面積が大きく、しかも透過水の流通抵抗
も小さい。従って、本発明のスパイラル型膜モジュール
及び通水方法によるときわめて大きな透過水量を得るこ
とができる。本発明によると、原水の全量濾過処理も可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係るスパイラル型膜モ
ジュールに用いられる袋状膜の斜視図、(b)図は袋状
膜及びシャフトの断面図、(c)図は袋状膜の巻回方法
を示す断面図である。
【図2】袋状膜の巻回方法を示す斜視図である。
【図3】(a)図はマウスピースの斜視図、(b)図は
マウスプラグの斜視図である。
【図4】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
斜視図である。
【図5】通水方法を示す断面図である。
【図6】通水方法を示す断面図である。
【図7】通水方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 袋状膜 15 内部流路材 16 マウスピース 17 スリット 19 形状保持ビーム 20 シャフト 21 外部流路材 22 マウスプラグ 23 接着剤 24 トップリング 25 エンドリング 26 スパイラル型膜モジュール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の袋状膜がモジュールの軸心回りに
    巻回されてなり、 該袋状膜の内部に内部流路材が配置され、袋状膜同士の
    間に外部流路材が配置されているスパイラル型膜モジュ
    ールにおいて、 該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略
    方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、
    該第4の辺部が開放部となっており、 該第4の辺部と平行な第2の辺部側を中心として該袋状
    膜を巻回して巻回体とし、該第4の辺部を該巻回体の外
    周面に臨ませたことを特徴とするスパイラル型膜モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 請求項1のスパイラル型膜モジュールに
    対し、巻回体の端面から袋状膜同士の間に原水を流入さ
    せ、袋状膜の第4の辺部の開放部から透過水を取り出す
    ことを特徴とするスパイラル型膜モジュールへの通水方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1のスパイラル型膜モジュールに
    対し、袋状膜の第4の辺部の開放部から袋状膜内に原水
    を流入させ、巻回体の端面の袋状膜同士の間から透過水
    を取り出すことを特徴とするスパイラル型膜モジュール
    への通水方法。
JP20602096A 1996-07-19 1996-08-05 スパイラル型膜モジュール及び通水方法 Pending JPH1043558A (ja)

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JP20602096A JPH1043558A (ja) 1996-08-05 1996-08-05 スパイラル型膜モジュール及び通水方法
US08/895,838 US5858229A (en) 1996-07-19 1997-07-17 Spiral wound type membrane module
DE69731430T DE69731430T2 (de) 1996-07-19 1997-07-18 Spiralförmig gewickeltes Membranmodul
EP97305406A EP0819466B1 (en) 1996-07-19 1997-07-18 Spiral wound type membrane module

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245115A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Kurita Water Ind Ltd スパイラル型膜モジュール
CN105268319A (zh) * 2015-12-01 2016-01-27 深圳加仑膜技术有限公司 外螺旋多页反渗透膜

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JP2007245115A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Kurita Water Ind Ltd スパイラル型膜モジュール
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