JP3829447B2 - スパイラル型膜モジュールの逆洗方法 - Google Patents

スパイラル型膜モジュールの逆洗方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密濾過装置、限外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用いられるスパイラル型膜モジュールを逆洗する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
膜分離装置に用いられる膜モジュールとして、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型膜モジュールがある。
【0003】
図6は従来のスパイラル型膜モジュールの構造を示す一部分解斜視図である。
【0004】
集水管1の外周に複数の袋状の分離膜2がメッシュスペーサ3を介して巻回されている。
【0005】
集水管1には管内外を連通するスリット状開口が穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、その中央部が集水管1をくるんでいる。この袋状分離膜2の内部にはメッシュスペーサ等よりなる流路材4が挿入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が透過水流路となっている。
【0006】
袋状膜2の巻回体5の両端にトップリング6とエンドリング7とが設けられ、その外周にブラインシール8が周設されている。
【0007】
原水は、巻回体5の前端面から袋状膜2同士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出する。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過してその内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後端側からモジュール外に取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスパイラル型膜モジュールには、次のような解決すべき課題があった。
【0009】
▲1▼ 集水管1内の透過水流量を多くするためには該集水管1を大径化する必要があるが、そのようにするとスパイラル型膜モジュールの径も大きくなってしまう。
▲2▼ 袋状膜2内に透過してきた透過水は、該袋状膜2内をスパイラル状に回りながら集水管1まで流れるため、袋状膜2内の流通抵抗が大きい。しかも、袋状膜2内から集水管1に流れ込む集水管スリット部付近での流通抵抗も大きい。
▲3▼ 原水流路を流れる原水流量は、下流側になるほど減少する。(原水が濃縮される分だけ原水流量が減る。)このため、原水流路下流域では原水流速が小さくなり、汚れが付着し易くなる。
【0010】
本発明者は、上記従来の問題点を解決し、集水管が不要であり、透過水流通抵抗が小さいスパイラル型膜モジュールとして、袋状膜をシャフトに巻回して巻回体とし、該巻回体の一端面から原水が供給され、透過水が巻回体の他端面から取り出されるようにしたスパイラル型膜モジュールを特願平9−82780号にて提案している。本発明はこのような集水管のないスパイラル型膜モジュールを効率良く逆洗する方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のスパイラル型膜モジュールの逆洗方法は、袋状膜の内部に透過水流路材が配置され、袋状膜同士の間には原水流路材が配置されているスパイラル型膜モジュールの逆洗方法において、該スパイラル型膜モジュールは、袋状膜をシャフトに巻回して巻回体とし、該巻回体の一端面から原水が供給され、透過水が巻回体の他端面から取り出されるものであり、該他端面には、内周側に濃縮水流出部が形成され、外周側に透過水流出部が形成されており、前記袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉鎖部となっており、前記第4の辺部と直交する第1の辺部をシャフトに当てて袋状膜を巻回して巻回体とし、前記第4の辺部を該巻回体の後端面に臨ませ、該第4の辺部に対向する第2の辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっており、逆洗に際しては、巻回体内部に透過水が存在する状態で透過水側に逆洗用気体を供給し、残存する透過水を逆流させ、その後、残存透過水が減少し気液混合状態を経て気体のみが流れるようになるまで気体供給を継続することを特徴とするものである。
【0012】
かかる逆洗方法にあっては、袋状膜内の残存透過水が気体圧で逆流して水逆洗が行われ、その後、残存透過水量が減少して気液混合状態にて逆洗が行われる。そして、残存透過水が無くなると気体のみが逆流して気体逆洗が行われる。このように水逆洗、気液混合逆洗及び気体逆洗を継続して行うことにより、逆洗が十分に行われ、透過水量が十分に回復するようになる。
【0013】
本発明のスパイラル型膜モジュールは、袋状膜の内部に透過水流路材が配置され、袋状膜同士の間には原水流路材が配置されているスパイラル型膜モジュールにおいて、該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉鎖部となっており、前記第4の辺部と直交する第1の辺部をシャフトに当てて袋状膜を巻回して巻回体とし、前記第4の辺部を該巻回体の後端面に臨ませ、該第4の辺部に対向する第2の辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっている。
【0014】
かかるスパイラル型膜モジュールにおいては、巻回体の前端面から原水が原水流路に流入する。この原水は、原水流路を巻回体軸心線と略平行方向に流れ、次いで巻回体後端面の原水流路開放部から濃縮水として流出する。
【0015】
袋状膜を透過した水は、袋状膜内を巻回体軸心線と略平行方向に流れ、巻回体の後端面の袋状膜開放部から流出する。
【0016】
このように、透過水が袋状膜内を巻回体の軸心線と平行方向に流れるため、従来のスパイラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要となる。そして、袋状膜内から該集水管内に流れ込む際の流通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が小さくなる。
【0017】
なお、集水管を無くしているため、その分だけ袋状膜の巻回方向の長さを大きくとることができ、膜面積を拡張できる。そして、このように袋状膜の巻回方向長さを大きくしても透過水の流通抵抗は増大せず、透過水量を多くすることができる。
【0018】
また、巻回体の後端面の一部においてのみ原水流路を開放させるようにしているため、原水流路の下流側での原水(濃縮水)流速を従来よりも高めることができ、原水流路下流域における汚れの付着を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して発明の実施の形態について説明する。図1(a)は本発明の実施の形態に係る逆洗方法が適用されるスパイラル型膜モジュールの袋状膜及び該袋状膜が巻き付けられるシャフトの斜視図である。図1(b),(c)はそれぞれ図1(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図である。図2はシャフトの周りに袋状膜を巻き付ける方法を示す断面図、図3は巻回体とソケットとの係合関係を示す斜視図、図4はスパイラル型膜モジュールの側面図である。図5はこのスパイラル型膜モジュールの逆洗方法を示す系統図である。
【0020】
この袋状膜10は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部11、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部14を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜フィルムを第2の辺部12の部分で二つに折り返し、第1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なった分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4の辺部14の一部については接着を行うことなく開放部とした袋状のものである。
【0021】
第4の辺部14の途中から第3の辺部13にかけて袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着されておらず、透過水流出用の開放部30となっている。また、この第4の辺部14の該途中から第1の辺部11にかけては、袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着されており、透過水の流出を阻止する閉鎖部31となっている。
【0022】
この袋状の膜10内に透過水流路材(例えばメッシュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されている。なお、袋状膜10としては、長い一枚のフィルムを第2の辺部12部分で二つに折り返したものに限らず、二枚の分離膜フィルムを重ね合わせ、第1の辺部11、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部14の一部を接着するようにしたものであっても良い。
【0023】
この袋状膜10の一方の面には、接着剤16が付着されると共に他方の面には接着剤17,18が付着され、この袋状膜10がシャフト20の周りに巻き付けられる。接着剤16は第1の辺部11に沿って付着され、接着剤17は第3の辺部13に沿って付着されている。接着剤18は第4の辺部14の長手方向の前記途中箇所から第3の辺部13にかけて、透過水流出用の開放部30に沿って付着されている。
【0024】
複数枚の袋状膜10をシャフト20の周囲に巻き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士は接着剤17,18の部分において水密的に接合される。これにより、袋状膜10,10……同士の間には原水(及び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。接着剤18が硬化することにより、巻回体の後端面には、内周側に原水(濃縮水)の流出用の開放部が形成され、外周側に原水流出阻止用の閉鎖部が形成される。
【0025】
第4の辺部14のうち透過水流出用の開放部30と透過水流出阻止用の閉鎖部31との境界部分から、巻回体の後方に向ってフィン19が延設されている。このフィン19は、例えば合成樹脂フィルム又はシートよりなり、袋状膜10に対し接着等により接合されるのが好ましい。
【0026】
袋状膜10,10……をシャフト20の周りに図2の如く原水流路材(メッシュスペーサ)29を介して巻き付けることにより、図3に示すように巻回体24が形成される。この巻回体24の後端面からは、フィン19が延出する。各袋状膜10の第4の辺部14において同一箇所にフィン19を設けておくことにより、フィン19は巻回体24の軸心から等半径位上に位置し、フィン19が重なり合うことによりフィン19がリング状の突出部を形成することになる。このリング状の突出部内に円筒状のソケット25の後端を挿入し、該ソケット25とフィン19を接着剤等により接合する。なお、ソケット25をフィン19に外嵌めしても良い。また、フィン19に沿って巻回体24の後端面に旋盤で切込み溝を付け、該溝にソケット25の端部を埋め込むようにしても良い。
【0027】
このようにソケット25とフィン19とを接合することにより、巻回体24の後端面の外周側の透過水流出領域とソケット25の内周側の濃縮水流出領域とが区画される。
【0028】
なお、袋状膜10をシャフト20の周りに巻き付けるに際しては、図2に示すように、袋状膜10同士の間に原水流路材(メッシュスペーサ)29を介在させておく。これらのメッシュスペーサ29を介在させることにより、原水流路が構成される。
【0029】
図4に示すように、巻回体24の前縁及び後縁にそれぞれトップリング26及びエンドリング27を合成樹脂モールド等により形成し、トップリング26の外周にブラインシール28を周設する。
【0030】
このように構成されたスパイラル型膜モジュールにおいては、図4に示すように、巻回体24の前端面から原水が袋状膜10,10……同士の間の原水流路に流入する。この原水は、巻回体24の軸心線と略平行方向に原水流路を流れ、巻回体24の後端のソケット25の内側の端面から取り出される。そして、このように原水が原水流路を流れる間に、水が袋状膜10内に透過し、透過水は巻回体24の後端面のうちソケット25の外周側から流出する。
【0031】
このスパイラル型膜モジュールにあっては、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパイラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要である。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくなる。
【0032】
なお、集水管を省略しており、その分だけ袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、透過水量を多くすることができる。
【0033】
このスパイラル型膜モジュールにあっては、原水流路の出口部分をソケット25の内側だけに設けており、原水流路の出口(最下流部)を絞った構成としているため、原水流路の下流側においても原水(濃縮水)の流速が十分に大きなものとなり、原水流路下流域における汚れの付着を防止することができる。なお、ソケット25の内側の面積と外側の面積(接着剤18の辺部14方向の長さ)は、このスパイラル型膜モジュールの水回収率に応じて決めるのが好ましい。
【0034】
また、このスパイラル型膜モジュールにあっては、ソケット25をフィン19を用いて巻回体24に接続しており、ソケット25と巻回体24との接続強度が高い。そして、このソケット25によって原水の流入側と濃縮水の流出側とが水密的に区画分離される。
【0035】
次に、図5を参照してこのスパイラル型膜モジュールの逆洗方法について説明する。このスパイラル型膜モジュール40は円筒状の耐圧ベッセル50内に収容されている。ベッセル50の前端面の原水ポート51には弁61を有した原水ライン60が接続されている。この弁61と原水ポート51との間の原水ライン60からは逆洗排水取出ライン62が分岐し、該排水取出ライン62に弁63が設けられている。
【0036】
ベッセル50の後端面の中央の濃縮水ポート52には前記ソケット25が内嵌している。この濃縮水ポート52には弁71を有した濃縮水ライン70が接続されている。この濃縮水ライン70からは気体抜きライン72が分岐しており、該気体抜きライン72には弁73が設けられている。
【0037】
ベッセル50の後端面の周辺側に位置する透過水ポート53には弁81を有した透過水ライン80が接続されている。この透過水ライン80の弁81と透過水ポート53との間からは弁83を有した気体抜きライン82が分岐している。また、弁81と透過水ポート53との間の透過水ライン80には逆洗用の気体ライン84が接続されており、この気体ライン84に弁85が設けられている。
【0038】
(a)図のように通水運転(膜分離処理運転)時には、弁61,71,81が開とされ、その他の弁63,73,83,85は閉とされている。そして、原水が原水ポート51からベッセル50内に供給され、濃縮水はソケット25,ポート52及び濃縮水ライン70を介して流出し、透過水はベッセル50内の後部側の透過水室54から透過水ポート53及び透過水ライン80を介して取り出される。
【0039】
(b)図のように逆洗を行うときには、弁61,71,81,73,83をとし、弁63,85をとする。そして、気体ライン84に気体を供給する。これにより、逆流水圧が透過水ポート53,ベッセル50内の透過水室54を介してスパイラル型膜モジュール40の袋状膜10内の透過水流路に伝播し、透過水室54及び袋状膜10内の残存透過水が袋状膜10同士の間の原水流路に流れ込み、原水ポート51及び逆洗排水取出ライン62を介して流出する。気体ライン84への気体供給を継続する(連続的又は断続的に気体を供給する。)と、残存透過水量が減少し、気液混合状態となって透過水及び気体が逆流し、気液混合逆洗が行われる。残存透過水が実質的に無くなると、気体のみが逆流し、逆洗排水取出ライン62から気体のみが排出される。
【0040】
なお、逆洗を行う具体例としては、気体として空気、窒素など任意の気体を使用して、図5(b)の状態において、まず弁85を10秒開とした後、10秒閉とする。以後、この10秒開と10秒閉とのサイクルを複数回繰り返す方法が挙げられる。もちろん、この10秒は一例である。また、弁85の開と閉の保持時間は異なっていても良い。
【0041】
この水逆洗、気液混合逆洗及び気体逆洗を行った後、(c)図のようにベッセル50内に水張りし、気体抜きを行う。この場合、弁63,71,81,85を閉、弁61,73,83を開とし、原水を原水ポート51からベッセル50内に供給し、残存する気体初期濃縮水、初期透過水を気体抜きライン72,82を介して排出する。気体がすべて排出されると、濃縮水及び透過水が気体抜きライン72,82から流出し始めるので、弁73,83を閉とし、(a)図の通水運転に復帰する。
【0042】
このように水逆洗、気液混合逆洗及び気体逆洗を行うことにより、スパイラル型膜モジュールを十分に逆洗することができ、透過水量を十分に回復させることができる。
【0043】
なお、逆洗効率を高めるためには、膜モジュール40をシャフト軸心方向が上下方向となるように縦置きするのが好ましい。
【0045】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のスパイラル型膜モジュールの逆洗方法によると、集水管が不要であり、透過水の流通抵抗が小さく、また膜面積を大きくとることができるスパイラル型膜モジュールを効率良く逆洗することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの袋状膜の斜視図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(a)図のC−C線に沿う断面図である。
【図2】実施の形態に係る逆洗方法が適用されるスパイラル型膜モジュールの袋状膜の巻き付け方法を示す断面図である。
【図3】図1の膜モジュールの巻回体とソケットとの係合関係を示す斜視図である。
【図4】図1のスパイラル型膜モジュールの側面図である。
【図5】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの逆洗方法を示す通水系統図である。
【図6】従来のスパイラル型膜モジュールの構造を示す一部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 袋状膜
11 第1の辺部
12 第2の辺部
13 第3の辺部
14 第4の辺部
15 流路材
16,17,18 接着剤
19 フィン
20 シャフト
24 巻回体
25 ソケット
29 メッシュスペーサ
30 透過水流出用の開放部
31 透過水流出阻止用の閉鎖部
40 スパイラル型膜モジュール
50 ベッセル
60 原水ライン
62 逆洗排水取出ライン
70 濃縮水ライン
80 透過水ライン
72,82 気体抜きライン
84 気体ライン

Claims (2)

  1. 袋状膜の内部に透過水流路材が配置され、袋状膜同士の間には原水流路材が配置されているスパイラル型膜モジュールの逆洗方法において、
    該スパイラル型膜モジュールは、袋状膜をシャフトに巻回して巻回体とし、該巻回体の一端面から原水が供給され、透過水が巻回体の他端面から取り出されるものであり、
    該他端面には、内周側に濃縮水流出部が形成され、外周側に透過水流出部が形成されており、
    前記袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉鎖部となっており、
    前記第4の辺部と直交する第1の辺部をシャフトに当てて袋状膜を巻回して巻回体とし、前記第4の辺部を該巻回体の後端面に臨ませ、該第4の辺部に対向する第2の辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、
    該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっており、
    逆洗に際しては、巻回体内部に透過水が存在する状態で透過水側に逆洗用気体を供給し、残存する透過水を逆流させ、その後、残存透過水が減少し気液混合状態を経て気体のみが流れるようになるまで気体供給を継続することを特徴とするスパイラル型膜モジュールの逆洗方法。
  2. 請求項1において、前記袋状膜の第4の辺部の開放部と閉鎖部との境界部分から、巻回体の後方に向ってフィンが延設されていることを特徴とするスパイラル型膜モジュールの逆洗方法。
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