JPH11169685A - スパイラル型膜モジュール - Google Patents

スパイラル型膜モジュール

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JPH11169685A
JPH11169685A JP34320297A JP34320297A JPH11169685A JP H11169685 A JPH11169685 A JP H11169685A JP 34320297 A JP34320297 A JP 34320297A JP 34320297 A JP34320297 A JP 34320297A JP H11169685 A JPH11169685 A JP H11169685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
membrane
water
membrane module
raw water
Prior art date
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Pending
Application number
JP34320297A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Kamimura
啓二 上村
Shigeki Sawada
繁樹 沢田
Moriyuki Hirota
守之 広田
Tadashi Takadoi
忠 高土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラル型膜モジュールにおいて透過水集
水用の集水管を無くし、透過水流通抵抗を小さくする。
膜面積を大きくする。 【解決手段】 辺部11,12,14が閉じ、辺部13
が開放した袋状膜10内に流路材15が挿入され、袋状
膜10の第3の辺部に接着剤17が付着される。原水流
路材29を介在させてこの袋状膜10がシャフト20の
周りに巻回される。原水は巻回体24の両端面から原水
流路に流入し、濃縮水流入口21からパイプ状シャフト
20内に流入して濃縮水として排出される。透過水は第
3の辺部の透過水流出口18から取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過装置、限
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用い
られるスパイラル型膜モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】膜分離装置に用いられる膜モジュールと
して、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型膜
モジュールがある。
【0003】図5は従来のスパイラル型膜モジュールの
構造を示す一部分解斜視図である。
【0004】集水管1の外周に複数の袋状の分離膜2が
メッシュスペーサ3を介して巻回されている。
【0005】集水管1には管内外を連通するスリット状
開口が穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、
その中央部が集水管1をくるんでいる。この袋状分離膜
2の内部にはメッシュスペーサ等よりなる流路材4が挿
入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が透
過水流路となっている。
【0006】袋状膜2の巻回体5の両端にトップリング
6とエンドリング7とが設けられ、その外周にブライン
シール8が周設されている。
【0007】原水は、巻回体5の前端面から袋状膜2同
士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方
向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出す
る。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過して
その内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後
端側からモジュール外に取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスパイラル
型膜モジュールには、次のような解決すべき課題があっ
た。
【0009】 集水管1内の透過水流量を多くするた
めには該集水管1を大径化する必要があるが、そのよう
にするとスパイラル型膜モジュールの径も大きくなって
しまう。 袋状膜2内に透過してきた透過水は、該袋状膜2内
をスパイラル状に回りながら集水管1まで流れるため、
袋状膜2内の流通抵抗が大きい。しかも、袋状膜2内か
ら集水管1に流れ込む集水管スリット部付近での流通抵
抗も大きい。 膜面積を大きくするために膜モジュールの集水管管
軸方向の長さを大きくした場合、原水の流通抵抗が大き
くなり、原水流路下流域では原水水圧がかなり低くな
り、膜透過速度が小さくなってしまう。その結果、膜面
積を増大させても透過水量がさほど増えない。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決し、集
水管が不要であり、透過水流通抵抗が小さく、しかも透
過水量が多いスパイラル型膜モジュールを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスパイラル型膜
モジュールは、袋状膜の内部に透過水流路材が配置さ
れ、袋状膜同士の間には原水流路材が配置されているス
パイラル型膜モジュールにおいて、該袋状膜は第1、第
2、第3及び第4の辺部を有した略方形であり、該第
1、第2及び第4の辺部は封じられ、該第3の辺部には
透過水流出用の開放部が設けられており、前記第3の辺
部と平行な第1の辺部をシャフトに当てて袋状膜を巻回
して巻回体とし、前記第2の辺部を該巻回体の前端面に
臨ませ、該第2の辺部に対向する第4の辺部を該巻回体
の後端面に臨ませ該袋状膜同士の間の原水流路は、該第
3の辺部の全体が封じられると共に、第2の辺部及び第
4の辺部が原水流入用の開放部となっていることを特徴
とするものである。
【0012】かかるスパイラル型膜モジュールにおいて
は、巻回体の前端面及び後端面の双方から原水が原水流
路に流入する。この原水は、原水流路を流れる間に袋状
膜を透過する。
【0013】袋状膜を透過した水は、袋状膜内を巻回方
向に流れ、巻回体の外周面の袋状膜開放部から流出す
る。
【0014】このように、透過水が袋状膜の巻回体の外
周面から取り出されるため、従来のスパイラル型膜モジ
ュールに用いられていた集水管が不要となる。そして、
袋状膜内から該集水管内に流れ込む際の流通抵抗が無く
なり、透過水流通抵抗が小さくなる。
【0015】本発明の一態様では、シャフトは中空パイ
プであり、該パイプの長手方向中央部付近の周面に設け
られた濃縮水流入用の開口を介して前記袋状膜同士の間
の原水流路が該パイプの内部に連通している。この場
合、袋状膜同士の間の原水流路を流れる間に原水が濃縮
されて生じた濃縮水は、該濃縮水流入用開口を介してパ
イプ内部に流れ込み、パイプを通って排出される。
【0016】本発明の別の態様では、原水は全量濾過さ
れ、濃縮水は発生しない。この場合、シャフトは小径の
パイプや中空の棒状体であれば良い。このようにシャフ
トを小径とすることにより、膜面積を大きくとることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。図1(a)は本発明の実施の形
態に係るスパイラル型膜モジュールに用いられる一枚の
袋状膜及び該袋状膜が巻き付けられるシャフトの斜視図
である。図1(b),(c)はそれぞれ図1(a)のB
−B線、C−C線に沿う断面図である。図2は袋状膜と
マウスピースとの関係を示す斜視図、図3はシャフトの
周りに袋状膜を巻き付ける方法を示す断面図、図4はス
パイラル型膜モジュールの斜視図である。
【0018】この実施の形態に用いられている袋状膜1
0は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、二枚の分離膜フィ
ルムを重ね合わせ、第1の辺部11、第2の辺部12及
び第4の辺部14同士を接着するようにしたものであ
る。ただし、袋状膜10としては、長い一枚の分離膜フ
ィルムを第1,第2又は第4の辺部の部分で二つに折り
返し、第3の辺部13以外の辺部において重なった分離
膜フィルム同士を接着剤等によって接着したものであっ
ても良い。
【0019】この実施の形態においては、第3の辺部1
3において袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着され
ておらず、透過水流出用の開放部(透過水流出口)18
となっている。この透過水流出口18にマウスピース
(開口保形用の細長い枠状体)19が挿入され、袋状膜
10に対し接着されている。
【0020】この袋状の膜10内に透過水流路材(例え
ばメッシュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置され
ている。
【0021】この袋状膜10の一方の面には、第3の辺
部13に沿って接着剤17が付着され、この袋状膜10
が第1の辺部16側からシャフト20の周りに巻き付け
られる。
【0022】複数枚の袋状膜10,10……をシャフト
20の周りに図3の如く原水流路材(メッシュスペー
サ)29を介して巻き付けることにより、図4に示すよ
うに巻回体24が形成される。
【0023】シャフト20の周囲に巻き付けることによ
り重なり合った袋状膜10同士は第3の辺部13に沿う
部分において接着剤17によって水密的に接合される。
これにより、袋状膜10,10……同士の間には原水
(及び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。また、
巻回体24の周面に透過水流出口18が開口する。
【0024】この実施の形態においては、シャフト20
は中空のパイプよりなり、その長手方向の中央付近の周
面には、スリット状の濃縮水流入口21が複数個設けら
れている。この濃縮水流入口21により、袋状膜10同
士の間の原水流路がシャフト(パイプ)20内部に連通
している。
【0025】図4に示すように、巻回体24の前縁及び
後縁にそれぞれエンドリング27を合成樹脂モールド等
により形成し、これらのリング27の外周にブラインシ
ール(図示略)を周設する。
【0026】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、図4に示すように、巻回体24の両
端面から原水が袋状膜10,10……同士の間の原水流
路に流入する。この原水は、この原水流路を流れ、シャ
フト20の濃縮水流入口21からシャフト(パイプ)2
0内に流入し、濃縮水として膜モジュール外に取り出さ
れる。そして、このように原水が原水流路を流れる間
に、水が袋状膜10内に透過し、透過水は巻回体24の
外周面の透過水流出口18から流出する。
【0027】このスパイラル型膜モジュールにあって
は、透過水が袋状膜10内を巻回体24の巻回方向に流
れて巻回体の外周面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
【0028】なお、集水管を省略しており、その分だけ
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0029】上記実施の形態においては、濃縮水を取り
出すようにしているが、本発明では原水を全量濾過して
も良く、この場合にはシャフト20として小径のパイプ
や中空棒状のシャフトを用いても良い。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、本発明のスパイラル型膜モ
ジュールにおいては、透過水を取り出すための集水管が
不要であり、透過水の流通抵抗が小さい。また、膜面積
を大きくとることができ、しかも膜面積を大きくしても
透過水流通抵抗が増大しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係る袋状膜の斜視図、
(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図
は(a)図のC−C線に沿う断面図である。
【図2】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
袋状膜とマウスピースとの関係を示す斜視図である。
【図3】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
袋状膜の巻き付け方法を示す断面図である。
【図4】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
斜視図である。
【図5】従来のスパイラル型膜モジュールの構造を示す
一部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 袋状膜 11 第1の辺部 12 第2の辺部 13 第3の辺部 14 第4の辺部 15 透過水流路材 17 接着剤 18 透過水流出口 19 マウスピース 20 シャフト 24 巻回体 29 原水流路材(メッシュスペーサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高土居 忠 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状膜の内部に透過水流路材が配置さ
    れ、袋状膜同士の間には原水流路材が配置されているス
    パイラル型膜モジュールにおいて、 該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略
    方形であり、該第1、第2及び第4の辺部は封じられ、
    該第3の辺部には透過水流出用の開放部が設けられてお
    り、 前記第3の辺部と平行な第1の辺部をシャフトに当てて
    袋状膜を巻回して巻回体とし、前記第2の辺部を該巻回
    体の前端面に臨ませ、該第2の辺部に対向する第4の辺
    部を該巻回体の後端面に臨ませ、 該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が
    封じられると共に、第2の辺部及び第4の辺部が原水流
    入用の開放部となっていることを特徴とするスパイラル
    型膜モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シャフトは中空
    パイプであり、該パイプの長手方向中央部付近の周面に
    設けられた濃縮水流入用の開口を介して前記袋状膜同士
    の間の原水流路が該パイプの内部に連通していることを
    特徴とするスパイラル型膜モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該スパイラル型膜モ
    ジュールは全量濾過型であることを特徴とするスパイラ
    ル型膜モジュール。
JP34320297A 1997-12-12 1997-12-12 スパイラル型膜モジュール Pending JPH11169685A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245115A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Kurita Water Ind Ltd スパイラル型膜モジュール
CN106474925A (zh) * 2016-10-17 2017-03-08 珠海格力电器股份有限公司 反渗透膜元件及净水装置
CN110508143A (zh) * 2019-09-20 2019-11-29 珠海格力电器股份有限公司 M型卷式反渗透膜元件及其制作方法和净水系统
CN110523287A (zh) * 2019-09-20 2019-12-03 珠海格力电器股份有限公司 反渗透膜元件和净水系统

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CN110523287A (zh) * 2019-09-20 2019-12-03 珠海格力电器股份有限公司 反渗透膜元件和净水系统
CN110508143B (zh) * 2019-09-20 2023-10-03 珠海格力电器股份有限公司 M型卷式反渗透膜元件及其制作方法和净水系统

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