JPH1157429A - スパイラル型膜モジュール - Google Patents

スパイラル型膜モジュール

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JPH1157429A
JPH1157429A JP22147397A JP22147397A JPH1157429A JP H1157429 A JPH1157429 A JP H1157429A JP 22147397 A JP22147397 A JP 22147397A JP 22147397 A JP22147397 A JP 22147397A JP H1157429 A JPH1157429 A JP H1157429A
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JP
Japan
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bag
flow path
membrane
raw water
mesh
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JP22147397A
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English (en)
Inventor
Keiji Kamimura
啓二 上村
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラル型膜モジュールの分離膜が逆洗時
に原水流路材に直に強く押し付けられて損傷することを
防止する。 【解決手段】 集水管1の外周に分離膜2がメッシュス
ペーサよりなる原水流路材3を介して巻回されている。
集水管1には管内外を連通するスリット状開口1aが穿
設されている。分離膜2は袋状のものであり、その中央
部が集水管1をくるんでいる。この袋状分離膜2の内部
にはメッシュスペーサ等よりなる流路材4が挿入されて
おり、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が透過水流路
となっている。この分離膜2と原水流路材(メッシュス
ペーサ)3との間に、この原水流路材よりも目開きの小
さい細目メッシュ9が介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過装置、限
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用い
られるスパイラル型膜モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】膜分離装置に用いられる膜モジュールと
して、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型膜
モジュールがある。図5は従来のスパイラル型膜モジュ
ールの構造を示す一部分解斜視図である。
【0003】集水管1の外周に袋状の分離膜(袋状膜)
2がメッシュよりなる原水流路材3を介して巻回されて
いる。集水管1には管内外を連通するスリット状開口が
穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、その中
央部が集水管1をくるんでいる。この袋状分離膜2の内
部にはメッシュスペーサ等よりなる透過水流路材4が挿
入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が透
過水流路となっている。
【0004】袋状膜2の巻回体5の両端にトップリング
6とエンドリング7とが設けられ、その外周にブライン
シール8が周設されている。
【0005】原水は、巻回体5の前端面から袋状膜2同
士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方
向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出す
る。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過して
その内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後
端側からモジュール外に取り出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスパイラル
型膜モジュールにおいて、逆洗を行う場合、集水管1内
に水又は空気を加圧供給するのであるが、この逆洗圧力
により分離膜が原水流路材3に強く押しつけられ、メッ
シュの目に食い込んで損傷することがあった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決し、ス
パイラル型膜モジュールの逆洗時における分離膜の原水
流路材への食い込みによる損傷を防止することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスパイラル型膜
モジュールは、内部に透過水流路材が配置された袋状の
分離膜が該袋状分離膜同士の間にメッシュよりなる原水
流路材を介在させてスパイラル状に巻回されてなるスパ
イラル型膜モジュールにおいて、該原水流路材と分離膜
との間に該原水流路材のメッシュよりも目開きの小さい
細目メッシュを介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0009】かかるスパイラル型膜モジュールにおいて
は、原水流路材と分離膜との間に細目メッシュが介在さ
せたことにより、逆洗時に分離膜が原水流路材に食い込
むことが防止され、分離膜の損傷が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。
【0011】図1は実施の形態に係るスパイラル型膜モ
ジュールの集水管管軸方向と垂直方向の断面図である。
【0012】前記図5の従来例と同様に、集水管1の外
周に分離膜2がメッシュスペーサよりなる原水流路材3
を介して巻回されている。
【0013】集水管1には管内外を連通するスリット状
開口1aが穿設されている。分離膜2は袋状のものであ
り、その中央部が集水管1をくるんでいる。この袋状分
離膜2の内部にはメッシュスペーサ等よりなる流路材4
が挿入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部
が透過水流路となっている。この分離膜2と原水流路材
(メッシュスペーサ)3との間に、この原水流路材3よ
りも目開きの小さい細目メッシュ9を介在させて分離膜
2を集水管1の外周に巻回してスパイラル型膜モジュー
ルとする。
【0014】このスパイラル型膜モジュールは、従来と
同様に耐圧容器内に挿入される。そして、原水は、巻回
体の前端面から袋状膜2同士の間の原水流路に流入し、
そのまま巻回体の長手方向に流れ、巻回体の後端面から
濃縮水として流出する。分離膜2を透過した水は、開口
1aから集水管1内に流入し、該集水管1の端部から透
過水として取り出される。粗い粒子が原水に混入した場
合には、細目メッシュ9により粗い粒子が取り除かれ、
粗い粒子が分離膜2に直に触れることがなく、分離膜2
が損傷しない。
【0015】分離膜2を逆洗するときには、集水管1内
に洗浄水や空気、あるいは気泡混入水を供給する。細目
メッシュ9を介在させているところから、この逆洗用の
流体の圧力(とくに空気圧)が高い場合であっても、分
離膜2が原水流路材3に直に強く押し付けられることが
無く、分離膜2が損傷しない。このため、スパイラル型
膜モジュールの寿命を著しく長くすることができる。
【0016】なお、本発明において細目メッシュ9とし
ては原水流路材3よりも目開きが小さいものが用いられ
るが、好ましくは原水中のSS成分が付着しない程度に
目開きが大きく、逆洗時に分離膜2が該細目メッシュ9
に押し付けられても分離膜2がメッシュ目開き間に食い
込んで損傷することがない程度に目開きが小さいものが
用いられる。具体的には、細目メッシュ9は、JISメ
ッシュで表現した場合、80メッシュ以上とくに100
〜400メッシュとりわけ100〜200メッシュであ
ることが好ましい。
【0017】この細目メッシュ9は、厚さがなるべく小
さいものが好ましく具体的には0.4mm以下とくに
0.04〜0.4mmとりわけ0.1〜0.2mmであ
ることが好ましい。
【0018】なお、原水流路材3のメッシュスペーサと
しては、3〜50メッシュとくに5〜30メッシュとり
わけ10〜20メッシュ程度の目開きであり、厚さが
0.4〜2mmとくに0.5〜1.2mm程度のものが
好ましい。
【0019】上記実施の形態では集水管1が用いられて
いるが、本発明は集水管1を省略したタイプのスパイラ
ル型膜モジュールにも適用可能である。
【0020】図2(a)はそのような集水管を省略した
タイプの本発明の実施の形態に係るスパイラル型膜モジ
ュールに用いられる一枚の袋状膜及び該袋状膜が巻き付
けられるシャフトの斜視図である。図2(b),(c)
はそれぞれ図2(a)のB−B線、C−C線に沿う断面
図である。図2(d)は図2(a)のD付近の構成を示
す斜視図である。図3はシャフトの周りに袋状膜を巻き
付ける方法を示す断面図、図4は巻回体とソケットとの
係合関係を示す斜視図である。
【0021】この実施の形態に用いられている袋状膜1
0は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜
フィルムを第2の辺部12の部分で二つに折り返し、第
1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なった
分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4の
辺部14については接着を行うことなく開放口とした袋
状のものである。この袋状の膜10内に流路材(例えば
メッシュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されて
いる。なお、第2の辺部12部分で二つに折り返さず二
枚の分離膜フィルムを第1の辺部11、第2の辺部1
2、第3の辺部13を接着するようにしても良い。
【0022】この袋状膜10の一方の面には、接着剤1
6,17,18が付着され、この袋状膜10がシャフト
20の周りに巻き付けられる。接着剤16は、第2の辺
部12の途中部分からシャフト20の長手方向と略平行
方向に延在している。この実施の形態にあっては、接着
剤16は長帯状に付着されており、第2の辺部12から
離れるほど第1の辺部11から離反する方向に斜めに設
けられている。
【0023】接着剤17は第3の辺部13に沿って付着
され、接着剤18は第4の辺部14に沿って付着されて
いる。
【0024】複数枚の袋状膜10をシャフト20の周囲
に巻き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士
は接着剤16,17,18の部分において水密的に接合
される。これにより、袋状膜10,10同士の間には、
矢印,,,の順で原水(及び濃縮水)が流れる
原水流路が構成される。接着剤16は、硬化することに
より原水流路を原水往路21と原水復路22とに区画す
る仕切材となる。
【0025】この実施の形態にあっては、第2の辺部1
2のうち接着剤16の端部が臨む部分から、前方に向っ
てフィン19が延設されている。このフィン19は、例
えば合成樹脂フィルム又はシートよりなり、袋状膜10
に対し接着等により接合されるのが好ましい。
【0026】袋状膜10,10…をそれらの間に原水流
路材(メッシュスペーサ29)及び細目メッシュ9を介
在させてシャフト20の周りに巻き付けることにより、
図4に示すように巻回体24が形成される。この巻回体
24の前端面からは、フィン19が延出する。各袋状膜
10の第2の辺部12において同一箇所にフィン19を
設けておくことにより、フィン19は巻回体24の軸心
から等半径位上に位置し、フィン19が重なり合うこと
によりフィン19がリング状の突出部を形成することに
なる。このリング状の突出部内に円筒状のソケット25
の後端を挿入し、該ソケット25とフィン19を接着剤
等により接合する。なお、ソケット25をフィン19に
外嵌めしても良い。また、フィン19の部分を旋盤で切
込み溝を付け、該溝にソケット25を埋め込むようにし
ても良い。
【0027】このようにソケット25とフィン19とを
接合することにより、巻回体24の前端面の外周側に原
水の流入口が形成され、ソケット25の内周側に濃縮水
の流出口が形成される。
【0028】前記の通り、袋状膜10をシャフト20の
周りに巻き付けるに際しては、図3に示すように、接着
剤16よりも内周側と外周側とにそれぞれメッシュスペ
ーサ29を配置すると共に、該メッシュスペ−サ29と
袋状膜10との間に細目メッシュ9を介在させておく。
これらのメッシュスペーサ29を配置することにより、
原水流路が構成される。また、細目メッシュ9を介在さ
せることにより、逆洗時に袋状膜10がメッシュスペ−
サ29に直に強く押し付けられることが防止され、袋状
膜10の損傷が防止される。
【0029】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、ソケット25の外周側の膜モジュー
ル端面から原水が袋状膜10,10同士の間の原水往路
21に流入する(図2の矢印、)。この原水は、巻
回体24の軸心線と略平行方向に原水往路21を流れ、
次いで図2ののように接着剤16(仕切材)の先端側
を回り込んで原水復路22に流入し、矢印のように再
び巻回体24の軸心線と平行方向に流れ、ソケット25
の内側から取り出される。そして、このように原水が原
水流路を流れる間に、水が袋状膜10内に透過し、透過
水は巻回体24の後端面から流出する。
【0030】このスパイラル型膜モジュールにあって
は、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行
方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
【0031】なお、集水管を省略しており、その分だけ
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0032】この実施の形態にあっては、原水往路21
及び原水復路22はそれぞれ下流側ほど流路幅が小さく
なるように構成されている。従って、原水流路の下流側
においても原水(濃縮水)の流速が十分に大きなものと
なり、原水流路下流域における汚れの付着を防止するこ
とができる。
【0033】なお、上記実施の形態においては、ソケッ
ト25の外周側に原水流入部を配置し、ソケット25の
内側に濃縮水流出部を配置しているが、逆にソケット2
5の内側を原水流入部とし、ソケット25の外周側を濃
縮水流出部としても良い。ただし、この場合には、接着
剤16を図2とは逆向きに、即ち接着剤16が第2の辺
部12から離れるほど第1の辺部11に接近するように
傾ける。
【0034】このスパイラル型膜モジュールの逆洗を行
う場合、逆洗用の水又は空気、あるいは気泡混入水を袋
状膜10内の透過水流路に供給し、袋状膜10を逆に透
過させて袋状膜10同士の間の原水流路に流入させる
が、この際の袋状膜の損傷が前述の通り細目メッシュ9
により防止される。
【0035】図6(a)は本発明の更に別の実施の形態
に係るスパイラル型膜モジュールに用いられる一枚の袋
状膜及び該袋状膜が巻き付けられるシャフトの斜視図で
ある。図6(b),(c)はそれぞれ図6(a)のB−
B線、C−C線に沿う断面図である。図7は巻回体とソ
ケットとの係合関係を示す斜視図である。
【0036】この実施の形態においても、袋状膜10
は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜
フィルムを第2の辺部12の部分で二つに折り返し、第
1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なった
分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4の
辺部14の一部については接着を行うことなく開放部3
0とした袋状のものである。具体的には、第4の辺部1
4の途中から第3の辺部13にかけて袋状膜10の分離
膜フィルム同士が接着されておらず、透過水流出用の開
放部30となっている。また、この第4の辺部14の該
途中から第1の辺部11にかけては、袋状膜10の分離
膜フィルム同士が接着されており、透過水の流出を阻止
する閉鎖部31となっている。
【0037】なお、袋状膜10としては、長い一枚のフ
ィルムを第2の辺部12部分で二つに折り返したものに
限らず、二枚の分離膜フィルムを重ね合わせ、第1の辺
部11、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺
部14の一部を接着するようにしたものであっても良
い。
【0038】この袋状の膜10内に流路材(例えばメッ
シュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されてい
る。
【0039】この袋状膜10の一方の面には、接着剤1
6’が付着されると共に他方の面には接着剤17,18
が付着され、この袋状膜10がシャフト20の周りに巻
き付けられる。接着剤16’は第1の辺部11に沿って
付着され、接着剤17は第3の辺部13に沿って付着さ
れている。接着剤18は第4の辺部14の長手方向の前
記途中箇所から第3の辺部13にかけて、透過水流出用
の開放部30に沿って付着されている。
【0040】前記図3と同様にして複数枚の袋状膜10
をそれらの間に原水流路材(メッシュスペーサ29)及
び細目メッシュ9を介在させてシャフト20の周囲に巻
き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士は接
着剤16’,17,18の部分において水密的に接合さ
れる。これにより、袋状膜10,10……同士の間には
原水(及び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。接
着剤18が硬化することにより、巻回体の後端面には、
内周側に原水(濃縮水)の流出用の開放部が形成され、
外周側に原水流出阻止用の閉鎖部が形成される。
【0041】第4の辺部14のうち透過水流出用の開放
部30と透過水流出阻止用の閉鎖部31との境界部分か
ら、巻回体の後方に向ってフィン19が延設されてい
る。このフィン19は、例えば合成樹脂フィルム又はシ
ートよりなり、袋状膜10に対し接着等により接合され
るのが好ましい。
【0042】袋状膜10,10……をシャフト20の周
りに前記図3と同様にメッシュスペーサ29及び細目メ
ッシュ9を介して巻き付けることにより、巻回体24が
形成される。図7の通り、この巻回体24の後端面から
フィン19が延出する。各袋状膜10の第4の辺部14
において同一箇所にフィン19を設けておくことによ
り、フィン19は巻回体24の軸心から等半径位上に位
置し、フィン19が重なり合うことによりフィン19が
リング状の突出部を形成することになる。このリング状
の突出部内に円筒状のソケット25の後端を挿入し、該
ソケット25とフィン19を接着剤等により接合する。
なお、ソケット25をフィン19に外嵌めしても良い。
また、フィン19に沿って巻回体24の後端面に旋盤で
切込み溝を付け、該溝にソケット25の端部を埋め込む
ようにしても良い。
【0043】このようにソケット25とフィン19とを
接合することにより、巻回体24の後端面の外周側の透
過水流出領域とソケット25の内周側の濃縮水流出領域
とが区画される。
【0044】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、巻回体24の前端面から原水が袋状
膜10,10……同士の間の原水流路に流入する。この
原水は、巻回体24の軸心線と略平行方向に原水流路を
流れ、巻回体24の後端のソケット25の内側から取り
出される。そして、このように原水が原水流路を流れる
間に、水が袋状膜10内に透過し、透過水は巻回体24
の後端面のうちソケット25の外周側から流出する。
【0045】このスパイラル型膜モジュールにあって
も、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行
方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
【0046】なお、集水管を省略しており、その分だけ
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0047】この実施の形態にあっては、原水流路の出
口部分をソケット25の内側だけに設けており、原水流
路の出口(最下流部)を絞った構成としているため、原
水流路の下流側においても原水(濃縮水)の流速が十分
に大きなものとなり、原水流路下流域における汚れの付
着を防止することができる。なお、ソケット25の内側
の面積と外側の面積(接着材18の辺部14方向の長
さ)は、このスパイラル型膜モジュールの水回収率に応
じて決めるのが好ましい。
【0048】なお、図6、7の実施の形態においては、
ソケット25の外周側に透過水流出部を配置し、ソケッ
ト25の内側に濃縮水流出部を配置しているが、逆にソ
ケット25の内側を透過水流出部とし、ソケット25の
外周側を濃縮水流出部とするように構成しても良い。
【0049】このスパイラル型膜モジュールを逆洗する
ときには、ソケット25の内側及び外側の一方又は双方
に逆洗用の水又は空気、あるいは気泡混入水を供給す
る。この場合も、細目メッシュ9を配材したことによ
り、逆洗圧力によって袋状膜が原水流路材(メッシュス
ペーサ29)に直に強く押し付けられて損傷することが
防止される。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明のスパイラル型膜モ
ジュールにおいては、原水中の粗い粒子による分離膜の
損傷、逆洗による分離膜の損傷が確実に防止される。本
発明によると、逆洗時の水圧や空気圧を高くして強力に
分離膜を逆洗することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
巻回途中の断面図である。
【図2】(a)図は実施の形態に係る袋状膜の斜視図、
(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図
は(a)図のC−C線に沿う断面図、(d)図は(a)
図のD付近の構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態に係るスパイラル型膜モジュールの
袋状膜の巻き付け方法を示す断面図である。
【図4】巻回体とソケットとの係合関係を示す斜視図で
ある。
【図5】従来のスパイラル型膜モジュールの構造を示す
一部分解斜視図である。
【図6】(a)図は実施の形態に係る袋状膜の斜視図、
(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図
は(a)図のC−C線に沿う断面図である。
【図7】巻回体とソケットとの係合関係を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 集水管 1a 開口 2 袋状膜 3 原水流路材 4 透過水流路材 9 細目メッシュ 10 袋状膜 11 第1の辺部 12 第2の辺部 13 第3の辺部 14 第4の辺部 15 透過水流路材 16,17,18 接着剤 19 フィン 20 シャフト 21 原水往路 22 原水復路 24 巻回体 25 ソケット 29 メッシュスペーサ(原水流路材) 30 透過水取出用の開放部 31 透過水流出阻止用の閉鎖部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に透過水流路材が配置された袋状の
    分離膜が該袋状分離膜同士の間にメッシュよりなる原水
    流路材を介在させてスパイラル状に巻回されてなるスパ
    イラル型膜モジュールにおいて、該原水流路材と分離膜
    との間に該原水流路材のメッシュよりも目開きの小さい
    細目メッシュを介在させたことを特徴とするスパイラル
    型膜モジュール。
JP22147397A 1997-08-18 1997-08-18 スパイラル型膜モジュール Pending JPH1157429A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008518749A (ja) * 2004-11-02 2008-06-05 浙江欧美フアン境工程有限公司 折り返しフロー型のedi
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