JP2001219038A - 膜分離装置 - Google Patents

膜分離装置

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JP2001219038A
JP2001219038A JP2000032146A JP2000032146A JP2001219038A JP 2001219038 A JP2001219038 A JP 2001219038A JP 2000032146 A JP2000032146 A JP 2000032146A JP 2000032146 A JP2000032146 A JP 2000032146A JP 2001219038 A JP2001219038 A JP 2001219038A
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JP2000032146A
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Keiji Kamimura
啓二 上村
Takayuki Kojima
貴之 小嶋
Nobuaki Nagao
信明 長尾
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通の空気圧源によって各膜モジュールを十
分に空気逆洗することができ、しかも濾過水を安定して
生産することができる膜分離装置を提供する。 【解決手段】 原水は、原水ヘッダー60から分岐した
原水ライン61〜64を介して各膜モジュール71〜7
4に供給され、透過水は透過水ライン81〜84を介し
て透過水ヘッダー80に流入する。濃縮水は、濃縮水ラ
イン91〜94を介して濃縮水ヘッダー90に流入す
る。逆洗空気は、コンプレッサから逆洗空気ヘッダー1
00に供給され、逆洗空気ライン101〜104を介し
て各膜モジュール71〜74の透過水側に供給される。
原水ライン61〜64から分岐した逆洗排水ライン11
1〜114は逆洗排水ヘッダー110に接続されてい
る。膜モジュールは1個ずつ空気逆洗され、当該膜モジ
ュールが逆洗されている間、他の膜モジュールでは濾過
運転が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過装置、限
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に係
り、特に膜モジュールとしてスパイラル型膜モジュール
を用いた場合に好適な膜分離装置に関する。詳しくは、
複数個の膜モジュールを有する膜分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の水を膜分離処理する必要がある場
合、複数の膜モジュールを並置する。このように複数の
膜モジュールを有する膜分離装置においては、膜モジュ
ールを逆洗する逆洗機構の空気圧源の数を少なくするた
めに、各膜モジュールに対し共通の空気圧源を接続し、
各膜モジュールを同時に逆洗するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複数の膜モジュールを
共通の空気圧源から同時に空気を供給して逆洗する場
合、各膜モジュールに均等に空気を供給することが難し
く、膜モジュールに逆洗ムラが生じてしまう。
【0004】また、各膜モジュールの濾過運転が一斉に
停止してしまうので、逆洗期間中には濾過水の生産が停
止するという短所もある。
【0005】本発明は、共通の空気圧源によって各膜モ
ジュールを十分に空気逆洗することができ、しかも濾過
水を安定して生産することができる膜分離装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の膜分離装置は、
複数の膜モジュールを備える膜分離装置において、各膜
モジュール毎に空気逆洗する手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0007】かかる膜分離装置にあっては、複数の膜モ
ジュールによって大量の原水を処理することができる。
【0008】この膜分離装置の膜モジュールを逆洗する
場合、各膜モジュール毎に空気圧源から空気を供給して
逆洗するので、空気圧源の容量が小さくて済む。また、
各膜モジュールを十分に空気逆洗することができ、逆洗
ムラが防止される。
【0009】本発明では、一部の膜モジュールを逆洗
し、残りの膜モジュールでは濾過運転する切り替え手段
を備えることが好ましい。このように構成することによ
り、一部の膜モジュールを空気逆洗している間に他の膜
モジュールでは濾過運転を行うので、濾過水の生産が絶
え間なく継続するようになる。
【0010】本発明において、膜モジュールは、袋状膜
の内部に透過水流路材が配置され、袋状膜同士の間には
原水流路材が配置されているスパイラル型膜モジュール
であって、該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部
を有した略方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は
封じられ、該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉
鎖部となっており、前記第4の辺部と直交する第1の辺
部をシャフトに当てて袋状膜を巻回して巻回体とし、前
記第4の辺部を該巻回体の後端面に臨ませ、該第4の辺
部に対向する第2の辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、
該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が
封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の
開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋
状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっているものが
好ましい。
【0011】かかるスパイラル型膜モジュールにおいて
は、巻回体の前端面から原水が原水流路に流入する。こ
の原水は、原水流路を巻回体軸心線と略平行方向に流
れ、次いで巻回体後端面の原水流路開放部から濃縮水と
して流出する。
【0012】袋状膜を透過した水は、袋状膜内を巻回体
軸心線と略平行方向に流れ、巻回体の後端面の袋状膜開
放部から流出する。
【0013】このように、透過水が袋状膜内を巻回体の
軸心線と平行方向に流れるため、従来のスパイラル型膜
モジュールに用いられていた集水管が不要となる。そし
て、袋状膜内から該集水管内に流れ込む際の流通抵抗が
無くなり、透過水流通抵抗が小さくなる。
【0014】なお、集水管を無くしているため、その分
だけ袋状膜の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を拡張できる。そして、このように袋状膜の巻回
方向長さを大きくしても透過水の流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0015】この膜モジュールでは、巻回体の後端面の
一部においてのみ原水流路を開放させるようにしている
ため、原水流路の下流側での原水(濃縮水)流速を従来
よりも高めることができ、原水流路下流域における汚れ
の付着を防止できる。
【0016】この膜モジュールでは、袋状膜の開放部は
巻回体の後端面の外周側又は内周側に配置され、原水流
路は巻回体の後端面の内周側又は外周側に配置されてお
り、袋状膜の開放部から流出する透過水と原水流路の開
放部から流出する濃縮水とを離隔させるための環状部材
が該巻回体の後端面に接続されていることが好ましい。
この環状部材によって原水の流出側と濃縮水の流出側と
が区画される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。図5は本発明の実施の形態に係
る膜分離装置の系統図である。なお、実施の形態では4
個の膜モジュール71〜74が並列設置されているが、
2,3又は5個以上設置されてもよい。
【0018】原水は、原水ヘッダー60から分岐した原
水ライン61〜64を介して各膜モジュール71〜74
に供給され、透過水は透過水ライン81〜84を介して
透過水ヘッダー80に流入し、取り出される。濃縮水
は、濃縮水ライン91〜94を介して濃縮水ヘッダー9
0に流入し、取り出される。逆洗空気は、コンプレッサ
(図示略)等の空気圧源から逆洗空気ヘッダー100に
供給され、逆洗空気ライン101〜104を介して各膜
モジュール71〜74の透過水側に供給される。
【0019】前記原水ライン61〜64からは逆洗排水
ライン111〜114が分岐しており、これらの逆洗排
水ライン111〜114は逆洗排水ヘッダー110に接
続されている。
【0020】各ライン61〜64,81〜84,91〜
94,101〜104,111〜114にはそれぞれ弁
61a〜64a,81a〜84a,91a〜94a,1
01a〜104a,111a〜114aが設けられてお
り、これらの弁は弁制御装置(図示略)により制御され
る。
【0021】膜モジュール71を濾過運転するときに
は、弁61a,81a,91aが開とされ、弁101
a,111aが閉とされる。他の膜モジュール72〜7
4の場合も全く同様である。
【0022】膜モジュール71を空気逆洗するときに
は、弁61a,81a,91aが閉とされ、弁101
a,111aが開とされる。他の膜モジュール72〜7
4の逆洗の場合も全く同様である。
【0023】この実施の形態では、膜モジュールは1個
ずつ空気逆洗され、当該膜モジュールが逆洗されている
間、他の膜モジュールでは濾過運転が行われる。
【0024】このように膜モジュールを1個ずつ逆洗す
るため、空気圧源の容量が小さくて足りる。また、膜モ
ジュールを十分に空気逆洗でき、逆洗ムラも防止され
る。さらに、1個の膜モジュールで逆洗運転している時
に他の膜モジュールで濾過運転を行うので、濾過水が途
切れることなく生産される。
【0025】図5では1ライン当り1個の膜モジュール
を設置しているが、本発明では1ラインに複数個の膜モ
ジュールを設置しても良い。例えば、複数個の膜モジュ
ールを1個の耐圧ベッセル(容器)内に挿入して膜モジ
ュールユニットとし、この膜モジュールユニットを複数
並列設置してもよい。
【0026】図6は2個の膜モジュールを1個の耐圧容
器内に設置した膜分離ユニットの断面図である。
【0027】円筒状の耐圧容器40の長手方向の中間部
にセンターポート(通液部)42が設けられ、このセン
ターポート42から耐圧容器40内の中央の第1の室
(以下、「流入室」ということがある。)44へ原水が
流入する。この流入室44を挟んで2個のスパイラル型
膜モジュール46,46が配置されている。なお、膜モ
ジュール46,46同士の間に所定の間隔をあけて流入
室44を形成するためにスペーサ48が膜モジュール4
6,46間に配置されている。
【0028】この膜モジュール46は、袋状膜を原水流
路材を介して巻回し、袋状膜同士の間を原水流路とし袋
状膜内部を透過水流路としたものである。流入室44内
の原水は膜モジュール46の一端面から袋状膜同士の間
に流入し、巻回体よりなる膜モジュール46の軸心線と
略平行方向に原水流路を流れ、膜モジュール46の他端
面の外周側から第2の室(以下、「流出室」ということ
がある。)50内に濃縮水として流れ込む。
【0029】耐圧容器40の両端側の側周面にはサイド
ポート52が設けられており、流出室50内の濃縮水は
このサイドポート52から耐圧容器40外へ取り出され
る。
【0030】袋状膜の巻回体の該流出室50に臨む端面
の中央部においては、この袋状膜の内部から透過水を流
出させる開口が設けられており、透過水はこの開口から
ソケット25内へ流出する。このソケット25は巻回体
よりなる膜モジュール46と同軸的に設けられており、
このソケット25の外側が流出室50となっている。
【0031】耐圧容器40の両端はエンドプレート54
で封じられている。このエンドプレート54の中央部に
エンドポート56が設けられており、前記ソケット25
内はこのエンドポート56に連通している。
【0032】膜モジュール46の端面の透過水流出用開
口からソケット25内に流入した透過水は、このエンド
ポート56から耐圧容器40外へ取り出される。
【0033】このように構成された膜分離ユニットは、
2個の膜モジュール46を備え、各膜モジュール46で
原水を処理するものであり、1個の膜モジュールを備え
た膜分離装置を2基並設した場合と同じ透過水量を得る
ことができる。しかも2個の膜モジュール46が1個の
耐圧容器40内に配列されているから、膜分離装置の構
成がコンパクトであり、設置面積が少ない。なお、耐圧
容器40をその軸心線方向が上下方向となるように設置
した場合には、膜分離装置の設置面積がきわめて小さな
ものとなる。
【0034】上記の実施の形態ではエンドポート56か
ら透過水を取り出すようにしているが、後述の図1〜4
のスパイラル型膜モジュールのように袋状膜の透過水流
出用開口を袋状膜の巻回体よりなる膜モジュール46の
外周側に配置し、ソケット25内を袋状膜同士の間の原
水流路に連通するように構成した場合、透過水はサイド
ポート52から取り出され、濃縮水はエンドポート56
から取り出される。
【0035】図7はこの膜分離ユニットを図5の膜分離
装置に組み込んだ場合の系統図である。図示の通り、原
水ライン61がセンターポート42に接続され、透過水
ライン81がエンドポート56に接続され、濃縮水ライ
ン91がサイドポート52に接続される。その他の構成
は図5と同一であり、同一符号は同一部分を示してい
る。なお、図7では1個の膜分離ユニットのみが示され
ているが、図5と同様にこの膜分離ユニットが並列設置
される。
【0036】2個の膜モジュールを1個の耐圧容器内に
収容した別の膜分離ユニットの構成を図8に示す。
【0037】円筒状の耐圧容器140の長手方向の両端
にエンドプレート154が取り付けられ、このエンドプ
レート154の原水流入ポート156から耐圧容器14
0内の両端側の第1の室(以下、「流入室」ということ
がある。)144へ原水が流入する。この耐圧容器14
0内には2個のスパイラル型膜モジュール46,46が
配置されている。なお、膜モジュール46,46同士の
間に所定の間隔をあけて第2の室(流出室)150を形
成するためにスペーサ148が膜モジュール46,46
間に配置されている。
【0038】膜モジュール46の該流出室150に臨む
端面の中央部のソケット25にT字管170が接続され
ている。
【0039】このT字管170は分岐管172を有して
おり、この分岐管172に対し濃縮水取出用のフレキシ
ブルチューブ180がフランジ174,176によって
連結されている。このフレキシブルチューブ180はフ
ランジ184付きの濃縮水取出用配管182に接続され
ている。従って、濃縮水はソケット25からT字管17
0、フレキシブルチューブ180及び配管182を介し
て耐圧容器140外に流出する。
【0040】耐圧容器140には作業口186が設けら
れており、この作業口186のフランジ188に該フラ
ンジ184が連結される。
【0041】耐圧容器140内に膜モジュール46を挿
入配置する場合、まず2個の膜モジュール46,46の
T字管170で接続しておく。このT字管170にはフ
レキシブルチューブ180は接続しないでおく。なお、
両膜モジュール46,46間にはスペーサ148を介在
させておく。
【0042】エンドプレート154及び濃縮水取出用配
管184が取り払われた耐圧容器140内にこの膜モジ
ュール46,46の連結体を挿入する。この際T字管1
70の分岐管172が作業口186の方向を指向するよ
うに膜モジュール46,46の向きを調整する。次い
で、フレキシブルチューブ180をフランジ176,1
74の連結によって該分岐管172に接続する。この接
続作業は作業口186を通して行われる。
【0043】このフレキシブルチューブ180に対して
は予め濃縮水取出用配管182を接続しておき、該フレ
キシブルチューブ180のフランジ176を分岐管17
2のフランジ174に連結した後、該配管182のフラ
ンジ184を作業口186のフランジ188に連結す
る。しかる後、エンドプレート154を耐圧容器140
に取り付ける。
【0044】次に、本発明において採用するのに好適な
スパイラル型膜モジュールについて説明する。
【0045】図1(a)はこのスパイラル型膜モジュー
ルに用いられる一枚の袋状膜及び該袋状膜が巻き付けら
れるシャフトの斜視図である。図1(b),(c)はそ
れぞれ図1(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図で
ある。図2はシャフトの周りに袋状膜を巻き付ける方法
を示す断面図、図3は巻回体とソケットとの係合関係を
示す斜視図、図4はスパイラル型膜モジュールの側面図
である。
【0046】この袋状膜10は、正方形又は長方形状の
ものであり、第1の辺部11、第2の辺部12、第3の
辺部13及び第4の辺部14を有している。この袋状膜
10は、長い一枚の分離膜フィルムを第2の辺部12の
部分で二つに折り返し、第1の辺部11及び第3の辺部
13において折り重なった分離膜フィルム同士を接着剤
等によって接着し、第4の辺部14の一部については接
着を行うことなく開放部とした袋状のものである。
【0047】第4の辺部14の途中から第3の辺部13
にかけて袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着されて
おらず、透過水流出用の開放部30となっている。ま
た、この第4の辺部14の該途中から第1の辺部11に
かけては、袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着され
ており、透過水の流出を阻止する閉鎖部31となってい
る。
【0048】この袋状の膜10内に流路材(例えばメッ
シュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されてい
る。なお、袋状膜10としては、長い一枚のフィルムを
第2の辺部12部分で二つに折り返したものに限らず、
二枚の分離膜フィルムを重ね合わせ、第1の辺部11、
第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部14の
一部を接着するようにしたものであっても良い。
【0049】この袋状膜10の一方の面には、接着剤1
6が付着されると共に他方の面には接着剤17,18が
付着され、この袋状膜10がシャフト20の周りに巻き
付けられる。接着剤16は第1の辺部16に沿って付着
され、接着剤17は第3の辺部13に沿って付着されて
いる。接着剤18は第4の辺部14の長手方向の前記途
中箇所から第3の辺部13にかけて、透過水流出用の開
放部30に沿って付着されている。
【0050】複数枚の袋状膜10をシャフト20の周囲
に巻き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士
は接着剤16,17,18の部分において水密的に接合
される。これにより、袋状膜10同士の間には原水(及
び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。接着剤18
が硬化することにより、巻回体の後端面には、内周側に
原水(濃縮水)の流出用の開放部が形成され、外周側に
原水流出阻止用の閉鎖部が形成される。
【0051】第4の辺部14のうち透過水流出用の開放
部30と透過水流出阻止用の閉鎖部31との境界部分か
ら、巻回体の後方に向ってフィン19が延設されてい
る。このフィン19は、例えば合成樹脂フィルム又はシ
ートよりなり、袋状膜10に対し接着等により接合され
るのが好ましい。
【0052】袋状膜10をシャフト20の周りに図2の
如くメッシュスペーサ29を介して巻き付けることによ
り、図3に示すように巻回体24が形成される。この巻
回体24の後端面からは、フィン19が延出する。各袋
状膜10の第4の辺部14において同一箇所にフィン1
9を設けておくことにより、フィン19は巻回体24の
軸心から等半径位上に位置し、フィン19が重なり合う
ことによりフィン19がリング状の突出部を形成するこ
とになる。このリング状の突出部内に円筒状のソケット
25の後端を挿入し、該ソケット25とフィン19を接
着剤等により接合する。なお、ソケット25をフィン1
9に外嵌めしても良い。また、フィン19に沿って巻回
体24の後端面に旋盤で切込み溝を付け、該溝にソケッ
ト25の端部を埋め込むようにしても良い。
【0053】このようにソケット25とフィン19とを
接合することにより、巻回体24の後端面の外周側の透
過水流出領域とソケット25の内周側の濃縮水流出領域
とが区画される。
【0054】なお、袋状膜10をシャフト20の周りに
巻き付けるに際しては、図2に示すように、袋状膜10
同士の間にメッシュスペーサ29を介在させておく。こ
れらのメッシュスペーサ29を介在させることにより、
原水流路が構成される。
【0055】図4に示すように、巻回体24の前縁及び
後縁にそれぞれトップリング26及びエンドリング27
を合成樹脂モールド等により形成し、トップリング26
の外周にブラインシール28を周設する。
【0056】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、図4に示すように、巻回体24の前
端面から原水が袋状膜10同士の間の原水流路に流入す
る。この原水は、巻回体24の軸心線と略平行方向に原
水流路を流れ、巻回体24の後端のソケット25の内側
の端面から取り出される。そして、このように原水が原
水流路を流れる間に、水が袋状膜10内に透過し、透過
水は巻回体24の後端面のうちソケット25の外周側か
ら流出する。
【0057】このスパイラル型膜モジュールにあって
は、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行
方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
【0058】なお、集水管を省略しており、その分だけ
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0059】この実施の形態にあっては、原水流路の出
口部分をソケット25の内側だけに設けており、原水流
路の出口(最下流部)を絞った構成としているため、原
水流路の下流側においても原水(濃縮水)の流速が十分
に大きなものとなり、原水流路下流域における汚れの付
着を防止することができる。なお、ソケット25の内側
の面積と外側の面積(接着剤18の辺部14方向の長
さ)は、このスパイラル型膜モジュールの水回収率に応
じて決めるのが好ましい。
【0060】また、この実施の形態にあっては、ソケッ
ト25をフィン19を用いて巻回体24に接続してお
り、ソケット25と巻回体24との接続強度が高い。そ
して、このソケット25によって原水の流入側と濃縮水
の流出側とが水密的に区画分離される。
【0061】なお、図1〜4の実施の形態においては、
ソケット25の外周側に透過水流出部を配置し、ソケッ
ト25の内側に濃縮水流出部を配置しているが、逆にソ
ケット25の内側を透過水流出部とし、ソケット25の
外周側を濃縮水流出部とするように構成しても良い。
【0062】
【発明の効果】以上の通り、本発明の膜分離装置は複数
の膜モジュールを備えたものにおいて各膜モジュールを
個別に(又は一部毎に)空気逆洗するようにしたもので
あり、空気圧源が小容量のもので足りる。また、各膜モ
ジュールを十分に空気逆洗することができ、逆洗ムラも
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は本発明で採用するのに好適なスパイ
ラル型膜モジュールの袋状膜の斜視図、(b)図は
(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(a)図
のC−C線に沿う断面図である。
【図2】図1のスパイラル型膜モジュールの袋状膜の巻
き付け方法を示す断面図である。
【図3】巻回体とソケットとの係合関係を示す斜視図で
ある。
【図4】図1のスパイラル型膜モジュールの側面図であ
る。
【図5】本発明の膜分離装置の系統図である。
【図6】本発明で採用するのに好適な膜分離ユニットの
断面図である。
【図7】図6のユニットを備えた膜分離装置の系統図で
ある。
【図8】別の好適な膜分離ユニットの断面図である。
【符号の説明】
10 袋状膜 11 第1の辺部 12 第2の辺部 13 第3の辺部 14 第4の辺部 15 流路材 16,17,18 接着剤 19 フィン 20 シャフト 24 巻回体 25 ソケット 29 メッシュスペーサ 30 透過水流出用の開放部 31 透過水流出阻止用の閉鎖部 40,140 耐圧容器 42,142 センターポート 44,144 第1の室(流入室) 46,146 膜モジュール 50,150 第2の室(流出室) 52,152 サイドポート 56,156 エンドポート 60 原水ヘッダー 61,62,63,64 原水ライン 71,72,73,74 膜モジュール 80 透過水ヘッダー 81,82,83,84 透過水ライン 90 濃縮水ヘッダー 91,92,93,94 濃縮水ライン 100 逆洗空気ヘッダー 101,102,103,104 逆洗空気ライン 110 逆洗排水ヘッダー 111,112,113,114 逆洗排水ライン
フロントページの続き (72)発明者 長尾 信明 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA03 GA06 GA07 HA62 HA65 JA39A KC03 KC14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の膜モジュールを備える膜分離装置
    において、各膜モジュール毎に空気逆洗する手段を設け
    たことを特徴とする膜分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、一部の膜モジュール
    を逆洗し、残りの膜モジュールでは濾過運転する切り替
    え手段を備えたことを特徴とする膜分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記膜モジュ
    ールは、袋状膜の内部に透過水流路材が配置され、袋状
    膜同士の間には原水流路材が配置されているスパイラル
    型膜モジュールであって、 該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略
    方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、
    該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉鎖部となっ
    ており、 前記第4の辺部と直交する第1の辺部をシャフトに当て
    て袋状膜を巻回して巻回体とし、前記第4の辺部を該巻
    回体の後端面に臨ませ、該第4の辺部に対向する第2の
    辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、 該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が
    封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の
    開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋
    状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっているスパイ
    ラル型膜モジュールであることを特徴とする膜分離装
    置。
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