JP3282563B2 - 膜モジュールの洗浄装置 - Google Patents

膜モジュールの洗浄装置

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JP3282563B2 JP30433497A JP30433497A JP3282563B2 JP 3282563 B2 JP3282563 B2 JP 3282563B2 JP 30433497 A JP30433497 A JP 30433497A JP 30433497 A JP30433497 A JP 30433497A JP 3282563 B2 JP3282563 B2 JP 3282563B2
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    • B08B9/0321Cleaning the internal surfaces; Removal of blockages by the mechanical action of a moving fluid, e.g. by flushing using pressurised, pulsating or purging fluid
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D65/00Accessories or auxiliary operations, in general, for separation processes or apparatus using semi-permeable membranes
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過装置、限
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用い
られる膜モジュールを洗浄するための装置に係り、特に
スパイラル型膜モジュールの洗浄に好適な洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】膜分離装置に用いられる膜モジュールと
して、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型膜
モジュールがある。
【0003】図5は従来のスパイラル型膜モジュールの
構造を示す一部分解斜視図である。
【0004】集水管1の外周に複数の袋状の分離膜2が
メッシュスペーサ3を介して巻回されている。
【0005】集水管1には管内外を連通するスリット状
開口が穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、
その中央部が集水管1をくるんでいる。この袋状分離膜
2の内部にはメッシュスペーサ等よりなる流路材4が挿
入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が透
過水流路となっている。
【0006】袋状膜2の巻回体5の両端にトップリング
6とエンドリング7とが設けられ、その外周にブライン
シール8が周設されている。
【0007】原水は、巻回体5の前端面から袋状膜2同
士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方
向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出す
る。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過して
その内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後
端側からモジュール外に取り出される。
【0008】ところで、このような膜モジュールに汚れ
が付着してきた場合、透過水や洗浄薬液を透過水側に供
給したり原水流路側に逆方向に流したりすることが行わ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の膜モジュー
ルの洗浄方法にあっては、膜モジュールの洗浄に要する
液(透過水、洗浄薬液)の量が多い。本発明はこの膜モ
ジュールの洗浄液の使用量を少なくして十分な洗浄を行
うことができる膜モジュールの洗浄装置を提供すること
を目的とする。
【0010】また、図5に示す従来のスパイラル型膜モ
ジュールには、次のような解決すべき課題があった。
【0011】 集水管1内の透過水流量を多くするた
めには該集水管1を大径化する必要があるが、そのよう
にするとスパイラル型膜モジュールの径も大きくなって
しまう。 袋状膜2内に透過してきた透過水は、該袋状膜2内
をスパイラル状に回りながら集水管1まで流れるため、
袋状膜2内の流通抵抗が大きい。しかも、袋状膜2内か
ら集水管1に流れ込む集水管スリット部付近での流通抵
抗も大きい。 原水流路を流れる原水流量は、下流側になるほど減
少する。(原水が濃縮される分だけ原水流量が減る。)
このため、原水流路下流域では原水流速が小さくなり、
汚れが付着し易くなる。
【0012】本発明者は、上記従来の問題点を解決し、
集水管が不要であり、透過水流通抵抗が小さいスパイラ
ル型膜モジュールを特願平9−82780号にて提案し
ている。
【0013】このスパイラル型膜モジュールは、袋状膜
の内部に透過水流路材が配置され、袋状膜同士の間には
原水流路材が配置されているスパイラル型膜モジュール
において、該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部
を有した略方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は
封じられ、該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉
鎖部となっており、前記第4の辺部と直交する第1の辺
部をシャフトに当てて袋状膜を巻回して巻回体とし、前
記第4の辺部を該巻回体の後端面に臨ませ、該第4の辺
部に対向する第2の辺部を該巻回体の前端面に臨ませ、
該袋状膜同士の間の原水流路は、該第3の辺部の全体が
封じられると共に、第4の辺部にあっては前記袋状膜の
開放部と重なる箇所が閉鎖部となっており、且つ前記袋
状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放部となっていることを
特徴とするものである。
【0014】かかるスパイラル型膜モジュールにおいて
は、巻回体の前端面から原水が原水流路に流入する。こ
の原水は、原水流路を巻回体軸心線と略平行方向に流
れ、次いで巻回体後端面の原水流路開放部から濃縮水と
して流出する。
【0015】袋状膜を透過した水は、袋状膜内を巻回体
軸心線と略平行方向に流れ、巻回体の後端面の袋状膜開
放部から流出する。
【0016】このように、透過水が袋状膜内を巻回体の
軸心線と平行方向に流れるため、従来のスパイラル型膜
モジュールに用いられていた集水管が不要となる。そし
て、袋状膜内から該集水管内に流れ込む際の流通抵抗が
無くなり、透過水流通抵抗が小さくなる。
【0017】なお、集水管を無くしているため、その分
だけ袋状膜の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を拡張できる。そして、このように袋状膜の巻回
方向長さを大きくしても透過水の流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0018】本発明は、かかるスパイラル型膜モジュー
ルの洗浄に好適な膜モジュールの洗浄装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の膜モジュールの
洗浄装置は、膜モジュールを収容するためのベッセル
と、膜モジュールの洗浄液を収容するための第1及び第
2のタンクと、該第1及び第2のタンク内に加圧気体を
供給し該タンクから液を流出させる加圧気体供給装置と
を備え、さらに、該第1のタンク内に加圧気体を供給
し、第1のタンク内の液を該ベッセル内に供給して膜モ
ジュールの洗浄を行い、該ベッセル内から洗浄廃液を第
2のタンク内に流入させる第1の流路選択と、該第2の
タンク内に加圧気体供給し、第2のタンク内の液を該ベ
ッセル内に供給して膜モジュールの洗浄を行い、該ベッ
セル内から洗浄廃液を第1のタンク内に流入させる第2
の流路選択とを切り替えることができる流路切替手段を
備えてなるものである。
【0020】かかる膜モジュールの洗浄装置にあって
は、第1のタンク内の液をベッセルに供給して膜モジュ
ールを洗浄しその洗浄廃液を第2のタンクに収容する。
そして、その後、この第2のタンク内の液をベッセルに
供給して膜モジュールを洗浄する。
【0021】このように、本発明によると洗浄液を繰り
返し使用するため洗浄液量が少なくて済む。
【0022】本発明において、第1又は第2のタンク内
の液がすべて前記ベッセルに送り出された後も所定時間
該タンク内へ加圧気体を供給し、この加圧気体をベッセ
ル内へ送り込むように流路切替手段を構成することによ
り、ベッセル内の膜モジュールを液だけでなく気液混相
流及び気体によって洗浄することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。
【0024】図6は実施の形態に係る膜モジュールの洗
浄装置の系統図である。この膜モジュールの洗浄装置
は、膜モジュール66を収容するベッセル64と、該膜
モジュール66の洗浄液を収容する第1のタンク60及
び第2のタンク62と、該タンク60,62に加圧エア
を供給するコンプレッサ68とから主として構成されて
いる。
【0025】コンプレッサ68とタンク60,62の上
部とは弁74,76を有した配管70,72によって接
続されており、該タンク60,62の下部は弁84,8
6を有した配管80,82によってベッセル64の下部
に接続されている。ベッセル64の上部は弁94,96
を有した配管90,92によってタンク60,62の上
部に接続されている。タンク60,62の上部には、弁
104,106を有したエア抜き用の配管100,10
2が接続されている。
【0026】膜モジュール66はスパイラル型膜モジュ
ールであり、後述の図1〜4の通り袋状分離膜を円筒状
に巻回したものである。この膜モジュール66は、図の
上側の端面から原水が袋状分離膜同士の間の原水流路に
流入し、図の下側の端面の内周側(ソケット25の内
側)から濃縮水が流出し、ソケット25の外側から透過
水が流出する構成となっている。
【0027】図6の状態にあっては、第2のタンク62
内の洗浄液がベッセル64内に供給され、膜モジュール
66を洗浄し、洗浄廃液が第1のタンク60へ導入され
ている。
【0028】即ち、弁76,86,94,104を開、
弁74,84,96,106を閉とし、コンプレッサ6
8を作動させることにより、加圧エアが第2のタンク6
2の上部に供給され、洗浄液面がエアで加圧される。こ
れにより、第2のタンク62内の洗浄液がベッセル64
の下部に供給され、ソケット25の内側から膜モジュー
ル66の原水流路に供給され、該原水流路を上方に流れ
て膜モジュール66の上端面から流出し、配管90を介
して第1のタンク60内に流入する。
【0029】この洗浄を継続すると、第2のタンク62
内が空になり、エアがベッセル64内へ供給され、膜モ
ジュール66が気液混相流によって洗浄され、その後、
エアに押されて液がすべて膜モジュール66から流出す
る。好ましくは、その後も所定時間エアを供給する。
【0030】また、膜モジュール66の透過水流路側に
加圧エア供給手段110を設け、原水流路の気体洗浄
後、透過水流路の気体洗浄工程を行うのが好ましい。
【0031】その後、各弁の開閉を逆にすることによ
り、今度は第1のタンク60内の洗浄液がベッセル64
の下部に導入され、膜モジュール66を洗浄し第2のタ
ンク62に流入する。
【0032】即ち、弁76,86,94,104を閉、
弁74,84,96,106を開とし、コンプレッサ6
8を作動させることにより、加圧エアが第1のタンク6
0の上部に供給され、洗浄液面がエアで加圧される。こ
れにより、第1のタンク60内の洗浄液がベッセル64
の下部に供給され、ソケット25の内側から膜モジュー
ル66の原水流路に供給され、該原水流路を上方に流れ
て膜モジュール66の上端面から流出し、配管90を介
して第2のタンク62内に流入する。
【0033】この洗浄を継続すると、第1のタンク60
内が空になり、エアがベッセル64内へ供給され、膜モ
ジュール66が気液混相流によって洗浄され、その後、
エアに押されて液がすべて膜モジュール66から流出す
る。好ましくは、その後も所定時間エアを供給する。
【0034】上述の場合と同様に、原水流路の気体洗浄
後、透過水流路の気体洗浄工程を行うのが好ましい。
【0035】必要に応じ、上記の洗浄サイクルを繰り返
すことにより膜モジュール66を十分に洗浄する。
【0036】この膜モジュールの洗浄装置によると、上
記の通り洗浄液をタンク60,62間を往来させ、繰り
返し使用するため、洗浄液量が少なくて済む。(ベッセ
ル64の容量とほぼ同量の洗浄液量で十分である。)ま
た、タンク60,62間の液の流れ方向は弁の開閉を逆
にするだけでよく、きわめて簡単である。さらに、膜モ
ジュール66を液洗浄、気液混相流洗浄及びエア洗浄に
より十分に洗浄することができる。
【0037】上記図6の実施の形態では洗浄液を膜モジ
ュール66の原水流路に流通させているが、透過流路に
洗浄液を供給し原水流路から洗浄廃液を流出させても良
い。
【0038】上記実施の形態では気体として空気を用い
ているが、窒素、アルゴンなど各種のガスを用いること
ができる。洗浄液としても水や薬液など各種のものを用
いることができる。
【0039】次に、このスパイラル型膜モジュール66
の好適な形態について図1〜4を参照して説明する。
【0040】図1(a)はこのスパイラル型膜モジュー
ルに用いられる一枚の袋状膜及び該袋状膜が巻き付けら
れるシャフトの斜視図である。図1(b),(c)はそ
れぞれ図1(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図で
ある。図2はシャフトの周りに袋状膜を巻き付ける方法
を示す断面図、図3は巻回体とソケットとの係合関係を
示す斜視図、図4はスパイラル型膜モジュールの側面図
である。
【0041】この実施の形態に用いられている袋状膜1
0は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜
フィルムを第2の辺部12の部分で二つに折り返し、第
1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なった
分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4の
辺部14の一部については接着を行うことなく開放部と
した袋状のものである。
【0042】この第4の辺部14の途中から第3の辺部
13にかけて袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着さ
れておらず、透過水流出用の開放部30となっている。
また、この第4の辺部14の該途中から第1の辺部11
にかけては、袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着さ
れており、透過水の流出を阻止する閉鎖部31となって
いる。
【0043】この袋状の膜10内に流路材(例えばメッ
シュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されてい
る。なお、袋状膜10としては、長い一枚のフィルムを
第2の辺部12部分で二つに折り返したものに限らず、
二枚の分離膜フィルムを重ね合わせ、第1の辺部11、
第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部14の
一部を接着するようにしたものであっても良い。
【0044】この袋状膜10の一方の面には、接着剤1
6が付着されると共に他方の面には接着剤17,18が
付着され、この袋状膜10がシャフト20の周りに巻き
付けられる。接着剤16は第1の辺部16に沿って付着
され、接着剤17は第3の辺部13に沿って付着されて
いる。接着剤18は第4の辺部14の長手方向の前記途
中箇所から第3の辺部13にかけて、透過水流出用の開
放部30に沿って付着されている。
【0045】複数枚の袋状膜10をシャフト20の周囲
に巻き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士
は接着剤16,17,18の部分において水密的に接合
される。これにより、袋状膜10,10……同士の間に
は原水(及び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。
接着剤18が硬化することにより、巻回体の後端面に
は、内周側に原水(濃縮水)の流出用の開放部が形成さ
れ、外周側に原水流出阻止用の閉鎖部が形成される。
【0046】この第4の辺部14のうち透過水流出用の
開放部30と透過水流出阻止用の閉鎖部31との境界部
分から、巻回体の後方に向ってフィン19が延設されて
いる。このフィン19は、例えば合成樹脂フィルム又は
シートよりなり、袋状膜10に対し接着等により接合さ
れるのが好ましい。
【0047】袋状膜10,10……をシャフト20の周
りに図2の如くメッシュスペーサ29を介して巻き付け
ることにより、図3に示すように巻回体24が形成され
る。この巻回体24の後端面からは、フィン19が延出
する。各袋状膜10の第4の辺部14において同一箇所
にフィン19を設けておくことにより、フィン19は巻
回体24の軸心から等半径位上に位置し、フィン19が
重なり合うことによりフィン19がリング状の突出部を
形成することになる。このリング状の突出部内に円筒状
のソケット25の後端を挿入し、該ソケット25とフィ
ン19を接着剤等により接合する。なお、ソケット25
をフィン19に外嵌めしても良い。また、フィン19に
沿って巻回体24の後端面に旋盤で切込み溝を付け、該
溝にソケット25の端部を埋め込むようにしても良い。
【0048】このようにソケット25とフィン19とを
接合することにより、巻回体24の後端面の外周側の透
過水流出領域とソケット25の内周側の濃縮水流出領域
とが区画される。
【0049】袋状膜10をシャフト20の周りに巻き付
けるに際しては、図2に示すように、袋状膜10同士の
間にメッシュスペーサ29を介在させておく。これらの
メッシュスペーサ29を介在させることにより、原水流
路が構成される。
【0050】図4に示すように、巻回体24の前縁及び
後縁にそれぞれトップリング26及びエンドリング27
を合成樹脂モールド等により形成し、トップリング26
の外周にブラインシール28を周設する。
【0051】このように構成されたスパイラル型膜モジ
ュールにおいては、図4に示すように、巻回体24の前
端面から原水が袋状膜10,10……同士の間の原水流
路に流入する。この原水は、巻回体24の軸心線と略平
行方向に原水流路を流れ、巻回体24の後端のソケット
25の内側の端面から取り出される。そして、このよう
に原水が原水流路を流れる間に、水が袋状膜10内に透
過し、透過水は巻回体24の後端面のうちソケット25
の外周側から流出する。
【0052】このスパイラル型膜モジュールにあって
は、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行
方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
【0053】なお、集水管を省略しており、その分だけ
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
【0054】この膜モジュールにあっては、原水流路の
出口部分をソケット25の内側だけに設けており、原水
流路の出口(最下流部)を絞った構成としているため、
原水流路の下流側においても原水(濃縮水)の流速が十
分に大きなものとなり、原水流路下流域における汚れの
付着を防止することができる。なお、ソケット25の内
側の面積と外側の面積(接着材18の辺部14方向の長
さ)は、このスパイラル型膜モジュールの水回収率に応
じて決めるのが好ましい。
【0055】また、この膜モジュールにあっては、ソケ
ット25をフィン19を用いて巻回体24に接続してお
り、ソケット25と巻回体24との接続強度が高い。そ
して、このソケット25によって原水の流入側と濃縮水
の流出側とが水密的に区画分離される。
【0056】なお、図1〜4の膜モジュールにおいて
は、ソケット25の外周側に透過水流出部を配置し、ソ
ケット25の内側に濃縮水流出部を配置しているが、逆
にソケット25の内側を透過水流出部とし、ソケット2
5の外周側を濃縮水流出部とするように構成しても良
い。
【0057】
【発明の効果】以上の通り、本発明の膜モジュールの洗
浄装置によると、少量の洗浄液量によって膜モジュール
を十分に洗浄することができる。本発明によると、液洗
浄、気液混相流洗浄及び気体洗浄を組み合わせて膜モジ
ュールの洗浄を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は本発明装置によって洗浄するのに好
適な膜モジュールの袋状膜の斜視図、(b)図は(a)
図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(a)図のC−
C線に沿う断面図である。
【図2】図1の袋状膜の巻き付け方法を示す断面図であ
る。
【図3】図1の巻回体とソケットとの係合関係を示す斜
視図である。
【図4】図1に係るスパイラル型膜モジュールの側面図
である。
【図5】従来のスパイラル型膜モジュールの構造を示す
一部分解斜視図である。
【図6】本発明の膜モジュールの洗浄装置の系統図であ
る。
【符号の説明】
10 袋状膜 11 第1の辺部 12 第2の辺部 13 第3の辺部 14 第4の辺部 15 流路材 16,17,18 接着剤 19 フィン 20 シャフト 24 巻回体 25 ソケット 29 メッシュスペーサ 30 透過水流出用の開放部 31 透過水流出阻止用の閉鎖部 60 第1のタンク 62 第2のタンク 64 ベッセル 66 膜モジュール 68 コンプレッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 65/02 B01D 63/10 B01D 41/04 C02F 1/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜モジュールを収容するためのベッセル
    と、膜モジュールの洗浄液を収容するための第1及び第
    2のタンクと、該第1及び第2のタンク内に加圧気体を
    供給し該タンクから液を流出させる加圧気体供給装置と
    を備え、さらに、 該第1のタンク内に加圧気体を供給し、第1のタンク内
    の液を該ベッセル内に供給して膜モジュールの洗浄を行
    い、該ベッセル内から洗浄廃液を第2のタンク内に流入
    させる第1の流路選択と、 該第2のタンク内に加圧気体を供給し、第2のタンク内
    の液を該ベッセル内に供給して膜モジュールの洗浄を行
    い、該ベッセル内から洗浄廃液を第1のタンク内に流入
    させる第2の流路選択とを切り替えることができる流路
    切替手段を備えてなる膜モジュールの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記流路切替手段
    は、第1又は第2のタンク内の液がすべて前記ベッセル
    に送り出された後も所定時間該タンク内へ加圧気体を供
    給し、この加圧気体をベッセル内へ送り込むものである
    ことを特徴とする膜モジュールの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第1及び
    第2のタンク内からの液は前記ベッセル内の膜モジュー
    ルの濃縮水出口又は透過水出口へ供給され、洗浄廃液は
    膜モジュールの原水流入口から排出されることを特徴と
    する膜モジュールの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記膜モジュールは、袋状膜の内部に透過水流路材
    が配置され、袋状膜同士の間に原水流路材を介在させて
    該袋状膜が巻回されて巻回体とされ、 袋状膜の内部が透過水流路となっていると共に、該巻回
    体の袋状膜同士の間が原水流路となっている スパイラル
    型膜モジュールであって、 該袋状膜は第1、第2、第3及び第4の辺部を有した略
    方形であり、該第1、第2及び第3の辺部は封じられ、
    該第4の辺部は一部が開放部となり残部が閉鎖部となっ
    ており、 前記第4の辺部と直交する第1の辺部をシャフトに当て
    て袋状膜巻回されて巻回体とされ、該巻回体にあって
    は、前記第4の辺部該巻回体の後端面に臨、該第4
    の辺部に対向する第2の辺部該巻回体の前端面に臨
    み、前記第3の辺部が該巻回体の外周面に臨んでおり、 該巻回体の外周面にあっては、各 袋状膜同士の間の原水
    路が封じられており、 該巻回体の後端面にあっては、原水流路のうち 前記袋状
    膜の開放部と重なる箇所が閉鎖されており、 且つ、該巻回体の後端面にあっては、原水流路のうち
    記袋状膜の閉鎖部と重なる箇所が開放し、この開放した
    箇所が濃縮水流出部となっているスパイラル型膜モジュ
    ールであることを特徴とする膜モジュールの洗浄装置。
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