JPH1043245A - 移乗用車椅子 - Google Patents

移乗用車椅子

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JPH1043245A
JPH1043245A JP8210312A JP21031296A JPH1043245A JP H1043245 A JPH1043245 A JP H1043245A JP 8210312 A JP8210312 A JP 8210312A JP 21031296 A JP21031296 A JP 21031296A JP H1043245 A JPH1043245 A JP H1043245A
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lift
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brake
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Hisashi Furukawa
久四 古川
Makoto Furuya
誠 古屋
Fumiaki Kato
文彰 加藤
Tatsuhiko Oya
龍彦 大家
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Araco Co Ltd
Nissin Medical Industries Co Ltd
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Araco Co Ltd
Nissin Medical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子使用者の移乗作業に伴う労力を軽減す
ることができる移乗用車椅子を提供すること。 【解決手段】 支持するフレーム1と、着脱機構11
a,11bを備えフレーム1に着脱自在に設けられた1
対のアームレスト10と、フレーム1後部の上部に設け
られ格納自在なグリップ部21を備えた手押しハンドル
20と、フレーム1前部に旋回自在に支持された前輪2
9と、車輪着脱機構35を備えフレーム1に着脱自在に
軸支された1対の後輪30と、後輪30を制動可能に設
けられたブレーキ装置45と、フレーム1下部に設けら
れ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアッ
プ車輪55を備え、後輪30を走行面から離隔した位置
へ上昇可能な1対のリフトアップ装置50とを具備して
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車椅子とシート
相互の間における移乗を容易にする移乗用車椅子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子は、一般には、シート部お
よび背もたれ部を支持し、左右のアームレストおよび手
押しハンドルを有するフレームを備え、フレームには、
一対の前輪、およびブレーキ装置を有する1対の後輪を
備えて構成されている。そして、車椅子の使用者が、車
椅子とシートまたはベッドの間において移乗を行う場
合、通常、介助者が車椅子の前方から両腕で抱き抱えて
移乗を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車椅子において移乗の介助を行う場合、介助者の上
体が不自然な姿勢となり、腕や腰等に無理な力がかかっ
て、腰痛等の障害を起こすおそれがあった。また、介助
者が車椅子の後方から抱き抱える場合、後方へ突き出た
手押しハンドルのグリップ部が邪魔して、移乗作業がで
きないという問題があった。
【0004】この発明は、上記にかんがみてなされたも
のであり、その目的とするところは、車椅子使用者の移
乗作業に伴う労力を軽減することのできる移乗用車椅子
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたものであり、本発明の移乗用車椅
子は、シート部および背もたれ部を支持するとともに前
輪および後輪を支持するフレームと、着脱機構を備え前
記フレームに着脱自在に設けられた1対のアームレスト
と、前記フレーム後部の上部に設けられ格納自在なグリ
ップ部を備えた手押しハンドルと、キャスタ車輪からな
り前記フレーム前部に旋回自在に支持された前輪と、車
輪着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に軸支された
1対の後輪と、前記後輪を制動可能に設けられたブレー
キ装置と、前記フレーム下部に設けられ非接地位置と接
地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪を備え、該
リフトアップ車輪が接地位置において前記後輪を走行面
から離隔した位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置
と、を具備してなることを特徴とする移乗用車椅子であ
る。
【0006】また、前記アームレストの着脱機構は、前
記フレーム後部に上下方向に設けられた筒状部と、前記
アームレストの後部に上下方向に設けられて前記筒状部
に嵌入可能な嵌入部と、からなる後部着脱機構と、前記
フレーム前部に設けられた被係止部と、前記アームレス
トの前部に設けられて前記被係止部に係脱可能な係止レ
バーと、からなる前部着脱機構と、を備え、前記アーム
レストの前部が前記嵌入部を軸として前記フレームの外
側方へ回動可能に形成され、かつ当該嵌入部が前記筒状
部に嵌脱可能に形成してもよい。
【0007】また、前記ブレーキ装置は、制動位置と制
動解除位置との間を水平面を回動して前記後輪を制動可
能に設けられたブレーキレバーと、水平面を回動すると
ともに前記ブレーキレバーを駆動可能に設けられた操作
レバーと、を備え、前記ブレーキレバーが制動解除位置
にあるとき、該ブレーキレバーと操作レバーとが前記フ
レームの側部より平面視において非突出状に形成しても
よい。
【0008】また、前記リフトアップ装置が、前記リフ
トアップ車輪の制動用ブレーキ機構を備えて構成されて
もよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】本実施形態の移乗用車椅子は、図1〜3に
示すように、シート部7,背もたれ部8,前輪29,後
輪30を支持するフレーム1と、後部着脱機構11a,
前部着脱機構11bを備えた1対のアームレスト10
と、格納自在なグリップ部21を備えた手押しハンドル
20と、フレーム1に旋回自在に支持された1対の前輪
と、車輪着脱機構35を備えフレーム1に着脱自在に軸
支された1対の後輪30と、後輪30を制動可能に設け
られたブレーキ装置45と、フレーム1下部に設けられ
非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ
車輪55を備えた1対のリフトアップ装置50とを具備
して構成されている。なお以下の説明では、移乗用車椅
子の左側部分について記し、対称的な右側部分について
は説明を省略する。
【0011】フレーム1は、本例では、パイプ部材によ
り長方形の枠形状に形成され、左右対称的なフレーム
1,1が相対して配設され、両フレーム1,1は、折た
たみ機構5により連結されている。
【0012】フレーム1は、前後方向に延びる上フレー
ム1a,下フレーム1b、およびそれらを連結して上下
方向に延びる前フレーム1c,後フレーム1d,ならび
に斜め下前方へ張出した足フレーム1eとから構成され
ている。
【0013】シート部7は、例えば、布状部材からな
り、折たたみ機構5の上端部に張設されて、本移乗用車
椅子が使用状態のとき、シート部7上面が上フレーム1
a上面とほぼ同一面をなすように形成されている。ま
た、左右の後フレーム1d,1d間には、布状部材から
なる背もたれ部8が張設され、足のせフレーム1eの下
端部には、はね上げ式の足のせ部9が設けられている。
【0014】アームレスト10は、パイプ部材により長
方形の枠形状に形成され、図4に示す後部着脱機構11
a,前部着脱機構11bとからなるアームレスト着脱機
構を備え、フレーム1に着脱可能に設けられている。
【0015】後部着脱機構11aは、後フレーム1dに
設けられた筒状部12と、アームレスト10後部に設け
られた嵌入部15とから構成されている。筒状部12
は、上端が開口した円筒状部材からなり、軸線を上下方
向にして、背フレーム1dの所定位置に固着されてい
る。嵌入部15は、筒状部12に嵌入可能な円柱状部材
からなり、軸線を上下方向にして、アームレスト10の
後端部に固着されている。
【0016】前部着脱機構11bは、上フレーム1aに
設けられた被係止部13と、アームレスト10前下部に
設けられた係止レバー16とから構成されている。被係
止部13は、上フレーム1aの所定位置に係止溝状に形
成されている。係止レバー16は、回動して被係止部1
3に係脱可能なL字形鉤部を有して形成されている。
【0017】手押しハンドル20は、図5に示す如く筒
状部材からなるグリップ部21を備え、後フレーム1d
上端に取付けられた基部25に、水平方向へ回動可能に
設けられている。グリップ部21の前端部には、水平方
向の軸線を有し、図示しないばねにより、外方へ突出す
るように付勢されたロックピン22、およびロックピン
22の突出を解除するロック解除レバー23が設けられ
ている。基部25は、側面にグリップ部21の使用位置
を規定する側壁25a、およびロックピン22が嵌入可
能なロック孔26を備えて形成されている。そして、グ
リップ部21前端部が、軸27により基部25に枢着さ
れている。
【0018】前輪29は、キャスタ車輪からなり、フレ
ーム1の前フレーム1c下端に、水平面上を旋回自在に
設けられている。
【0019】後輪30は、自走用のハンドリム31を備
え、車軸34には、図6に示すように車輪着脱機構35
が内装されおり、車軸34が、後フレーム1dに固着さ
れたスリーブ43に嵌合して、着脱可能に軸支されてい
る。
【0020】車軸34は、円筒状部材からなり、その外
半部が玉軸受33,33を介してハブ32に枢支される
とともに、Cリング(図符号省略)により抜け止めが図
られている。車軸34の内方端部には、径方向に貫通す
るとともに、外周側開口部が僅かに窄まった複数のボー
ル孔(図符号省略)が穿設されている。なお各ボール孔
には、車輪着脱機構35を構成する係止ボール40が、
それぞれ径方向へ移動自在に内装されている。なお、係
止ボール40はボール孔開口の窄まりにより、外方への
抜け出しが規制されている。
【0021】車輪着脱機構35は、車軸34に内装され
軸線方向に移動可能に設けられ操作軸36と、車軸34
のボール孔に内装された複数の係止ボール40と、操作
軸36を一方向へ付勢する戻しばね41とから構成され
ている。
【0022】操作軸36は、押釦状の頭部37から内方
へ向かって延びる細径部38、および端部につば部を有
する太径の係止段部39を有して形成されている。な
お、(細径部38の直径+係止ボール40の直径×2)
は車軸34の外径よりも小さく、また、(係止段部39
の直径+係止ボール40の直径×2)は車軸34の外径
よりも大きくなるように形成されている。
【0023】この操作軸36は、頭部37と車軸34と
の間に戻しばね41が介装されて、外方へ向けて付勢さ
れている。そして、操作軸36は、常には、係止段部3
9のつば部が車軸34内端に当接し、頭部37は車軸3
4外端より突出した位置にある。そして、係止段部39
が各係止ボール40に当接して、各々の球頂部が車軸3
6外周より突出している。なお、頭部37および外側の
玉軸受33外方部分を軟質のカバーで覆ってもよい。
【0024】ブレーキ装置45は、図4,7,8に示す
如く、上フレーム1aの下部に設けられ、後輪30に圧
接可能なブレーキレバー46と、リンクバー47を介し
てブレーキレバー46を駆動する操作レバー48とから
構成されている。
【0025】ブレーキレバー46は、後輪30を圧接す
る制動位置と、平面視において上フレーム1aより内方
へ後退する非制動位置との間を、水平面を回動するよう
に形成されている。
【0026】操作レバー48は、ブレーキレバー46を
制動位置へ回動する操作位置と、ブレーキレバー46を
非制動位置へ回動操作するとともに、平面視において上
フレーム1aより内方へ後退する格納位置との間を、水
平面を回動するように形成されている。
【0027】リフトアップ装置50は、図9〜11に示
す如く、一端が下フレーム1bに枢着された支持アーム
51と、支持アーム51に軸着されたリフトアップ車輪
55と、支持アーム51を回動する第1リンクバー6
0,第2リンクバー65,ばね57、およびブレーキ機
構70とを備えて構成されている。
【0028】支持アーム51は、前端部が下フレーム1
bのほぼ中央部に軸52により枢着され、後端部下部に
は、リフトアップ車輪55が車軸56により軸着されて
いる。また、下フレーム1bの後方延出部と支持アーム
51後端部との間には、第1リンクバー60,第2リン
クバー65、およびばね57が介装されている。
【0029】第1リンクバー60は、後方へ突出したペ
ダル部61を有し、上端部が軸62により下フレーム1
bに枢着されている。第2リンクバー65は、上端部が
ピン63により第1リンクバー60下端部に枢着され、
また第2リンクバー65の下端部は、軸66により支持
アーム51後端部に枢着されている。
【0030】ばね57は、引張りコイル状ばねからな
り、下フレーム1b後端部に設けられたばね掛け58
と、支持アーム51後端のばね掛け59との間に介装さ
れて、支持アーム51を下フレーム1bに接近する方向
へ付勢している。
【0031】ブレーキ機構70は、支持アーム51のリ
フトアップ車輪55近傍に設けられ、軸72により回動
可能なブレーキレバー71と、フレーム1後部に設けら
れた操作レバー73と、両者を連結するワイヤ74とを
備え、リフトアップ車輪55を制動可能に構成されてい
る。
【0032】次に、このように構成された移乗用車椅子
の動作を説明する。
【0033】通常の使用状態においては、図1〜3に示
すように、1対のアームレスト10は、後部着脱機構1
1a,前部着脱機構11bを介して、フレーム1上部に
装着されており、手押しハンドル20のグリップ部21
は、後方へ突出した使用位置にある。また、1対の後輪
30は、車輪着脱機構35を介してフレーム1のスリー
ブ43に軸支され、リフトアップ装置50は、リフトア
ップ車輪55が引っ込んだ非接地位置にある。従って、
後輪30は接地しており、ハンドリム31による自走が
可能であり、また介助者による手押し走行も可能であ
る。なおブレーキ装置45は随意に操作可能である。
【0034】この通常の使用状態で、アームレスト10
は、後部着脱機構11aの筒状部12と嵌入部15が嵌
合し、前部着脱機構11bの被係止部13には係止レバ
ー16が下向きに回動されて係合して装着されている。
この状態で、アームレスト10は嵌入部15を軸とした
回動、および上方への抜脱を防止している。
【0035】グリップ21は、ロックピン22が基部2
5のロック孔26に嵌入して、使用位置をロックしてい
る。
【0036】車輪着脱機構35は、操作軸36が外方位
置にあって、係止段部39が複数の係止ボール40に当
接して遠心方向へ押出し、各係止ボール40の球頂部が
車軸34外周より突出して、スリーブ43端部に係合し
ている。これにより、車軸34は、抜け止めされてスリ
ーブ43により保持されている。
【0037】リフトアップ装置50は、ペダル部61が
上方にあり、支持アーム51がばね57に引張されて下
フレーム1bに接近し、リフトアップ車輪55が非接地
状態にある(図1,9参照)。
【0038】移乗用車椅子を移乗態様にするには、移乗
対象となるシート80等の近傍まで走行移動し、まず、
1対のリフトアップ機構50の各ペダル部61を押下げ
操作する。ペダル部61の押下げに伴って、第1リンク
バー60が軸62を中心として図9の時計回り方向へ回
動し、その回動がピン63を介して第2リンクバー65
へ伝達され、第2リンクバー65が、軸66を中心とし
て反時計回り方向へ回動する。
【0039】この第1リンクバー60,第2リンクバー
65の回動に伴って、支持アーム51が、ばね57の付
勢力に抗して下フレーム1bより離れるように下降し、
第1リンクバー60,第2リンクバー65が死点を通過
したとき、最大下降位置となりリフトアップ車輪55が
接地し、後輪30は床面より離れ宙に浮く(図10参
照)。なお、この状態は、ばね57の付勢力により保持
されている。
【0040】このリフトアップ車輪55の接地により、
移乗用車椅子は、前輪29,29とリフトアップ車輪5
5,55によって床面に接地している。この状態で、介
助者の手押しによる走行が可能であり、ブレーキ機構7
0,70の操作により、リフトアップ車輪55,55の
制動、および制動解除が可能となる。
【0041】次いで、ブレーキ装置45の操作レバー4
8を非制動位置へ回動する。この回動操作により、ブレ
ーキレバー46は後輪30の圧接を解除し、ブレーキレ
バー46と操作レバー48は、平面視において、上フレ
ーム1aより内側に入った格納位置へ移動する。
【0042】次に、車輪着脱機構35の各操作軸36を
押込み操作する。操作軸36の押込みに伴って、操作軸
36は戻しばね41の付勢力に抗して内方へ移動し、係
止段部39が図6の右方へ移動して、細径部38が係止
ボール40に相対する。この状態で後輪30全体を軸方
向外方へ引張すると、係止ボール40の球頂部は、スリ
ーブ43端部に押されて車軸34の中心方向へ引込み、
スリーブ43との係合が解除されて、車軸34がスリー
ブ43から抜脱する。この状態で移乗用車椅子は、後輪
30,30の分だけ幅員が小さくなり、狭い通路の通過
を可能としている。
【0043】次に、前部着脱機構11bの係止レバー1
6を回動して、被係止部13との係合を解除する。そし
て、アームレスト10を、その前部を外方へ回動すると
ともに、上方へ持上げて後部着脱機構11bの嵌入部1
5を筒状部12から抜脱する。なお、抜脱するアームレ
スト10は、シート等に横付ける側のみでもよい。ま
た、前部着脱機構11bのみを解除し、嵌入部15を軸
としてアームレスト10を90度外方へ回転するのみで
も、シート部7側方を解放することもできる。
【0044】続いて、手押しハンドル20のグリップ部
21を格納する。この格納操作は、ロック解除レバー2
3を押してロックピン22をロック孔26から抜脱し、
グリップ部21を内方へ回動する。これにより、各グリ
ップ部21は背もたれ部4に添う位置に格納され、移乗
用車椅子は移乗可能状態(図12,13参照)となり、
移乗対象のシート80に密接させて横付けする。
【0045】そして、介助者が移乗用車椅子の後方か
ら、車椅子使用者を抱き抱えて横移動する。このとき、
車椅子使用者の上体と介助者の上体との間には、布状の
背もたれ部8のみが介在し、介助者は自然な姿勢で車椅
子使用者を抱き抱えることが可能である。
【0046】また、移乗用車椅子とシート80との間に
は、車椅子使用者が横移動するのを妨げる突起物、およ
び大きな隙間がなく、車椅子使用者の横移動を円滑にし
ている。
【0047】移乗態様の移乗用車椅子を通常の使用態様
にするには、アームレスト10,手押しハンドル20,
後輪30,リフトアップ装置50等を、上述とは逆の順
序で装着、操作を行う。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移乗用車
椅子によれば、車椅子使用者を、介助者の上体が自然な
姿勢で抱き抱えることができるので、介助者の負担を大
幅に軽減して移乗作業を容易に行うことができる。
【0049】また、アームレスト等の突起物、およびシ
ート部側方の突起物が無くなる構成なので、シート部と
移乗先との間の横移動を、円滑,迅速に行うことができ
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の移乗用車椅子の左側面図。
【図2】図1の後面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】アームレスト着脱機構を説明する左側面図。
【図5】手押しハンドルの左側のグリップ部を説明する
平面図。
【図6】車輪着脱機構を示す断面図。
【図7】ブレーキ装置の制動解除状態を示す平面図。
【図8】ブレーキ装置の制動状態を示す平面図。
【図9】リフトアップ車輪非接地状態のリフトアップ装
置を示す左側面図。
【図10】リフトアップ車輪接地状態のリフトアップ装
置を示す左側面図。
【図11】図10のA−A矢視断面図。
【図12】移乗用車椅子の移乗態様時を示す左側面図。
【図13】図12の後面図。
【符号の説明】
1 フレーム 10 アームレスト 11a 後部着脱機構 11b 前部着脱機構 12 筒状部 13 被係止部 15 嵌入部 16 係止レバー 20 手押しハンドル 21 グリップ部 29 前輪 30 後輪 35 車輪着脱機構 45 ブレーキ装置 46 ブレーキレバー 48 操作レバー 50 リフトアップ装置 55 リフトアップ車輪 70 ブレーキ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 誠 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字権現35 番の2 日進医療器株式会社内 (72)発明者 加藤 文彰 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 大家 龍彦 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部および背もたれ部を支持すると
    ともに前輪および後輪を支持するフレームと、 着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に設けられた1
    対のアームレストと、 前記フレーム後部の上部に設けられ格納自在なグリップ
    部を備えた手押しハンドルと、 キャスタ車輪からなり前記フレーム前部に旋回自在に支
    持された前輪と、 車輪着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に軸支され
    た1対の後輪と、 前記後輪を制動可能に設けられたブレーキ装置と、 前記フレーム下部に設けられ非接地位置と接地位置との
    間を移動可能なリフトアップ車輪を備え、該リフトアッ
    プ車輪が接地位置において前記後輪を走行面から離隔し
    た位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置と、 を具備してなることを特徴とする移乗用車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移乗用車椅子であって、 前記アームレストの着脱機構は、 前記フレーム後部に上下方向に設けられた筒状部と、 前記アームレストの後部に上下方向に設けられて前記筒
    状部に嵌入可能な嵌入部と、からなる後部着脱機構と、 前記フレーム前部に設けられた被係止部と、 前記アームレストの前部に設けられて前記被係止部に係
    脱可能な係止レバーと、からなる前部着脱機構と、を備
    え、 前記アームレストの前部が前記嵌入部を軸として前記フ
    レームの外側方へ回動可能に形成され、かつ当該嵌入部
    が前記筒状部に嵌脱可能に形成されてなることを特徴と
    する移乗用車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の移乗用車椅子であ
    って、 前記ブレーキ装置は、 制動位置と制動解除位置との間を水平面を回動して前記
    後輪を制動可能に設けられたブレーキレバーと、 水平面を回動するとともに前記ブレーキレバーを駆動可
    能に設けられた操作レバーと、を備え、 前記ブレーキレバーが制動解除位置にあるとき、該ブレ
    ーキレバーと操作レバーとが前記フレームの側部より平
    面視において非突出状に形成されてなることを特徴とす
    る移乗用車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の移乗用車椅子であ
    って、 前記リフトアップ装置が、 前記リフトアップ車輪の制動用ブレーキ機構を備えてな
    ることを特徴とする移乗用車椅子。
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