JP2013075049A - 車椅子 - Google Patents

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Yuzo Kikawa
勇三 木川
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Abstract

【課題】浮上機構により支持車輪を接地面から浮上動作させると共に座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するために肘掛部を回動支持軸を中心として水平使用位置から後方跳上位置へと後方跳上回動すると、浮上状態の支持車輪の回転との協動により支持車輪を特定の分離位置に位置固定することができ、支持車輪の位置が特定の分離位置に固定された状態で車輪分離機構により特定部分を残余部分から分離することができ、支持車輪の残余部分の不測の自由走行を防いで安全性を高めることができる。
【解決手段】肘掛部4の水平使用位置Hからの後方跳上回動に連動して支持車輪6の回転との協動により支持車輪を特定の分離位置Fに位置固定可能とすると共に肘掛部の水平使用位置において支持車輪の位置固定を解除して支持車輪の自由回転を可能とする車輪位置固定機構16を設けてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば病院患者、身体障害者、介護老人などに用いられる車椅子に関するものである。
近年、この種の車椅子として、フレームに座部及び肘掛部を配設すると共にフレームの左右両側部に円形状の支持車輪を配設し、座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置において上記円形状の支持車輪を該支持車輪の外周の一部を含む扇形状の特定部分と特定部分を除いた残余部分とに分離可能に設けた構造のものが知られている。
しかして、座部に対する乗り降りに際し、座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置において支持車輪の外周の一部を含む扇形状の特定部分を残余部分から分離し、座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するように構成している。
特許第4035730号
しかしながら上記従来構造の場合、上記支持車輪を上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置に位置固定するに際し、支持車輪は接地しており、支持車輪を容易に回転させることができず、手間の掛かることとなり、使用の利便性が低いことになるという不都合を有している。
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、フレームに座部及び肘掛部を配設すると共に該フレームの左右両側部に円形状の支持車輪を配設し、該座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置において該円形状の支持車輪を該支持車輪の外周の一部を含む扇形状の特定部分と該特定部分を除いた残余部分とに分離可能とする車輪分離機構を設け、該フレームに該支持車輪を接地面から浮上動作させる浮上機構を配設し、該肘掛部を水平使用位置から後方跳上位置へと跳上回動自在に設けてなり、上記肘掛部の水平使用位置からの後方跳上回動に連動して上記支持車輪の回転との協動により該支持車輪を上記特定の分離位置に位置固定可能とすると共に該肘掛部の水平使用位置において該支持車輪の位置固定を解除して該支持車輪の自由回転を可能とする車輪位置固定機構を設けてなることを特徴とする車椅子にある。
又、請求項2記載の発明は、上記車輪位置固定機構として、上記フレームに支持部材を設け、該支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、該支持部材に係止部材を配設し、上記支持車輪に位置固定部材を配設し、該位置固定部材に上記特定の分離位置に対応して該係止部材が嵌合係止可能な位置固定部を設け、該係止部材と該肘掛部とを連結する連動部材を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記浮上機構として、上記フレームに支持部材を設け、該支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、該支持部材に昇降軸を昇降自在に設け、該昇降軸の下部に浮上車輪を取付け、該肘掛部の跳上回動に連動して該昇降軸を下降させて該浮上車輪を接地面に接地させることにより該支持車輪を接地面から浮上動作させるカム機構を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記カム機構として、上記回動支持軸に浮上用カムを取付け、上記昇降軸の上部にカムローラを取付け、該昇降軸に該カムローラを該浮上用カムのカム面に弾圧して上記浮上車輪を接地面から浮上させることにより上記支持車輪を接地動作させる浮上用バネを設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記浮上車輪の接地面への接地に連動して該浮上車輪の回転を阻止する車輪ロック機構を設けてなることを特徴とするものである。
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、座部に対する使用者の乗り降り時において、車輪分離機構で上記円形状の支持車輪の外周の一部を含む扇形状の特定部分を残余部分から分離することにより乗り降りに必要な開放空間を形成することができ、支持車輪が邪魔にならない状態で乗り降りをすることができ、車椅子使用時には分離した特定部分を残余部分に連結することができ、例えば患者、身体障害者、介護老人などの使用者は楽にスムーズに乗り降りをすることができ、この際、フレームに支持車輪を接地面から浮上動作させる浮上機構を配設し、上記肘掛部を水平使用位置から後方跳上位置へと跳上回動自在に設け、肘掛部の水平使用位置からの後方跳上回動に連動して上記支持車輪の回転との協動により支持車輪を上記特定の分離位置に位置固定可能とすると共に肘掛部の水平使用位置において支持車輪の位置固定を解除して支持車輪の自由回転を可能とする車輪位置固定機構を設けているから、浮上機構により支持車輪を接地面から浮上動作させると共に上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するために肘掛部を回動支持軸を中心として水平使用位置から後方跳上位置へと後方跳上回動すると、上記浮上状態の支持車輪の回転との協動により支持車輪を上記特定の分離位置に位置固定することができ、この支持車輪の位置が特定の分離位置に固定された状態で車輪分離機構により特定部分を残余部分から分離することができ、乗り降りに必要な開放空間を容易に形成することができると共に支持車輪の残余部分の不測の自由走行を防いで安全性を高めることができ、かつ、車輪分離機構により特定部分を残余部分に装着すると共に浮上機構により支持車輪を接地し、肘掛部の水平使用位置において支持車輪の位置固定を解除して支持車輪の自由回転を可能とするので、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができる。
又、請求項2記載の発明にあっては、上記車輪位置固定機構として、上記フレームに支持部材を設け、支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、支持部材に係止部材を配設し、上記支持車輪に位置固定部材を配設し、位置固定部材に上記特定の分離位置に対応して係止部材が嵌合係止可能な位置固定部を設け、係止部材と肘掛部とを連結する連動部材を設けてなるから、係止部材と位置固定部との係脱により支持車輪を確実に固定することができると共に車輪位置固定機構の構造を簡素化することができる。
又、請求項3記載の発明にあっては、上記浮上機構として、上記フレームに支持部材を設け、支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、支持部材に昇降軸を昇降自在に設け、昇降軸の下部に浮上車輪を取付け、肘掛部の跳上回動に連動して昇降軸を下降させて浮上車輪を接地面に接地させることにより支持車輪を接地面から浮上動作させるカム機構を設けてなるから、上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するために肘掛部を回動支持軸を中心として水平使用位置から後方跳上位置へと跳上回動すると、カム機構の作用により昇降軸は下降し、この下降動作により上記浮上車輪は接地面に接地した後、さらなる浮上車輪の下降により支持車輪を接地面から浮上動作させることになり、これにより支持車輪の自由回転が可能となり、支持車輪を上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置に容易に位置決めすることができ、逆に、上記肘掛部を回動支持を中心として後方跳上位置から水平使用位置へと倒伏回動すると、回動支持軸の逆回動により昇降軸は上昇し、この上昇動作により浮上車輪は接地面から離反し、さらなる浮上車輪の上昇により支持車輪は接地面に接地し、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができる。
又、請求項4記載の発明にあっては、上記カム機構として、上記回動支持軸に浮上用カムを取付け、上記昇降軸の上部にカムローラを取付け、昇降軸にカムローラを浮上用カムのカム面に弾圧して上記浮上車輪を接地面から浮上させることにより上記支持車輪を接地面に接地動作させる浮上用バネを設けてなるから、肘掛部を回動支持軸を中心として水平使用位置から後方跳上位置へと跳上回動すると、回動支持軸の回動により浮上用カムが回動し、浮上用カムの回動により浮上用カムのカム面で昇降軸の上部のカムローラを浮上用バネに抗して押下し、昇降軸は下降し、この下降動作により上記浮上車輪は接地面に接地した後、さらなる浮上車輪の下降により支持車輪を接地面から浮上動作させることになり、これにより支持車輪の自由回転が可能となり、支持車輪を上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置に容易に位置決めすることができ、逆に、上記肘掛部を回動支持軸を中心として後方跳上位置から水平使用位置へと倒伏回動すると、回動支持軸の回動により浮上用カムが逆回動し、浮上用カムの逆回動により浮上用カムのカム面と昇降軸の上部のカムローラとの離反作用及び浮上用バネのバネ圧力により昇降軸は上昇し、この上昇動作により上記浮上車輪は接地面から離反し、さらなる上昇により支持車輪は接地面に接地し、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができ、浮上機構の構造を簡素化することができる。
又、請求項5記載の発明にあっては、上記浮上車輪の接地面への接地に連動して浮上車輪の回転を阻止する車輪ロック機構を設けてなるから、車椅子の不測の自由走行を防ぐことができ、支持車輪を上記座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置に位置固定することができ、安全性を高めることができる。
本発明の実施の形態例の全体側面図である。 本発明の実施の形態例の中央側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分平断面図である。 本発明の実施の形態例の部分平断面図である。 本発明の実施の形態例の部分後面図である。 本発明の実施の形態例の全体側面図である。 本発明の実施の形態例の中央側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。
図1乃至図10は本発明の実施の形態例を示し、1はフレームであって、この場合、左右一対の側フレーム1a・1aを連結軸1bにより枢着されたX状リンク1c・1cにより折曲自在に設けられ、側フレーム1a・1aにはハンドル部1d・1dが設けられ、図2の如く、フレーム1の中央部に座部2、背当部3、肘掛部4及び足載せ部5を配設し、フレーム1の左右両側部に円形状の支持車輪6・6をフレーム1に固定された車軸Sにより回転自在に配設すると共に小の前輪7・7を配設している。
8は車輪分離機構であって、この場合、図1、図8の如く、上記円形状の支持車輪6の外周の一部を含む扇形状の特定部分6aと特定部分6aを除いた残余部分6bとに分離境界線Dをもって分離形成し、残余部分6bと特定部分6aとを着脱自在な着脱機構9を設け、座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するための特定の分離位置Fにおいて上記円形状の支持車輪6を支持車輪6の外周の一部を含む扇形状の特定部分6aと特定部分6aを除いた残余部分6bとに分離可能に構成している。
この場合、図1、図8の如く、上記特定部分6aを円弧角度が約120度の扇形状に形成し、残余部分6bを円弧角度が約240度の円弧状に形成してなり、かつ、この場合、上記着脱機構9として、上記残余部分6bに凸部9aを形成すると共に特定部分6aに凸部9aに嵌合する凹部9bを形成し、更に、上記特定部分6aに係合部材9cを配設すると共に残余部分6bに係合部材9cに係脱する揺動レバー9dを有する係脱部材9eを配設し、上記特定部分6aと残余部分6bとを分離境界線Dたる突き合わせ面において凸部9aと凹部9bとの嵌合作用並びに係合部材9cと係脱部材9eとの係止作用により着脱自在に設けて構成している。
しかして、図1、図8の如く、揺動レバー9dを揺動して係脱部材9eを係合部材9cから離脱させることにより残余部分6bから特定部分6aを分離することができて上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kが形成され、又、凸部9aと凹部9bとの嵌合作用により残余部分6bに特定部分6aを嵌合し、揺動レバー9dを揺動して係脱部材9eを係合部材9cに係止することにより残余部分6bに特定部分6aを装着し、図1の如く、特定部分6aと残余部分6bとを分離境界線Dで一体化して支持車輪6を形成することになる。
10は浮上機構であって、この場合、図3、図4、図7、図9の如く、上記フレーム1に支持部材11を取り付け、支持部材11に回動支持軸12を回動自在に軸受し、肘掛部4の後部に取り付けた連結部材4aを介して回動支持軸12により水平使用位置Hから後方跳上位置Vへと跳上回動自在に設け、肘掛部4の前部とフレーム1との間に解除可能な掛止機構4bを設け、支持部材11の軸受部11aに昇降軸13を昇降自在に設け、昇降軸13の下部に浮上車輪14を取付け、肘掛部4の跳上回動に連動して昇降軸13を下降させて浮上車輪14を接地面Mに接地させることにより支持車輪6を浮上動作させるカム機構15を設けて構成されている。
16は車輪位置固定機構であって、図3、図4、図7の如く、上記肘掛部4の水平使用位置Hからの後方跳上回動に連動して上記支持車輪6の回転との協動により支持車輪6を上記特定の分離位置Fに位置固定可能とすると共に肘掛部4の水平使用位置Hにおいて支持車輪6の位置固定を解除して支持車輪6の自由回転を可能とする構造に構成され、この場合、上記支持部材11にピン17aにより係止部材17の中程部を枢着し、上記支持車輪6に円盤状の位置固定部材18を配設し、位置固定部材18に上記特定の分離位置Fに対応して係止部材17の先端部が嵌合係止可能な凹溝状の位置固定部18aを設け、上記肘掛部4の後部に取り付けた連結部材4aに連係ピン4cを設け、係止部材17の後端部に連動部材19の一方端部をピン19aにより枢着し、連動部材19の他方端部に連係ピン4cが嵌合する長溝19bを形成すると共に係止部材17の先端部を位置固定部18aに嵌合弾圧可能なバネ部材20を設けて構成している。
この場合、上記カム機構15として、図10の如く、上記回動支持軸12に浮上用カム15aを取付け、上記昇降軸13の上部にカムローラ15bを取付け、昇降軸13にカムローラ15bを浮上用カム15aのカム面Eに弾圧して上記浮上車輪14を接地面Mから浮上させることにより上記支持車輪6を接地動作させる浮上用バネ15cを設けて構成している。
しかして、掛止機構4bを解除して上記肘掛部4を回動支持軸12を中心として、図2、図3に示す水平使用位置Hから図9、図10に示す後方跳上位置Vへと跳上回動すると、回動支持軸12の回動により浮上用カム15aが回動し、浮上機構10の浮上用カム15aの回動により浮上用カム15aの半径が漸増するカム面Eで昇降軸13の上部のカムローラ15bを浮上用バネ15cに抗して押下し、昇降軸13は軸受部11aで下降し、この下降動作により上記浮上車輪14は接地面Mに接地した後、さらなる浮上車輪14の下降により支持車輪6を接地面Mから浮上動作させることになり、これにより支持車輪6の自由回転が可能となる。
一方、上記肘掛部4の水平使用位置Hから後方跳上位置Vへと後方跳上回動すると、図4の如く、連動部材19の長溝19bと連係ピン4cとの係合作用により係止部材17はピン17aを中心として揺動して係止部材17の先端部はバネ部材20により円盤状の位置固定部材18の外周面に弾圧接触され、この状態で、支持車輪6を手で回転させると、図10の如く、位置固定部材18の凹溝状の位置固定部18aに係止部材17の先端部が嵌合係止し、この支持車輪6の回動の協動により支持車輪6は上記特定の分離位置Fに位置固定され、支持車輪6を上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するための特定の分離位置Fに容易に位置固定することができる。
逆に、上記肘掛部4を回動支持軸12を中心として、図9、図10に示す後方跳上位置Vから図2、図3に示す水平使用位置Hへと倒伏回動すると、回動支持軸12の逆回動により浮上用カム15aが逆回動し、浮上用カム15aの逆回動により浮上用カム15aの半径が漸減するカム面Eと昇降軸13の上部のカムローラ15bとの離反作用及び浮上用バネ15cのバネ圧力により昇降軸13は上昇し、この上昇動作により浮上車輪14は接地面Mから離反し、更なる浮上車輪14の上昇により支持車輪6は接地面Mに接地し、車椅子としての通常の接地走行が可能となる。
一方、上記肘掛部4を回動支持軸12を中心として、図9、図10に示す後方跳上位置Vから図2、図3に示す水平使用位置Hへと倒伏回動すると、連動部材19の長溝19bと連係ピン4cとの係合作用により係止部材17はピン17aを中心として引上揺動して係止部材17の先端部はバネ部材20により円盤状の位置固定部材18の凹溝状の位置固定部18aから離脱し、これにより、図3、図4の如く、肘掛部4の水平使用位置Hにおいて支持車輪6の位置固定を解除して支持車輪6の自由回転を可能とするように構成している。
21は車輪ロック機構であって、この場合、図3、図5、図6、図10の如く、上記浮上車輪14は二股状の脚アーム14aに車輪14bを枢軸14cにより枢着してなり、浮上車輪14の脚アーム14aにロックリンク21aの中程部を枢軸21bにより回動自在に枢着し、ロックリンク21aの一方端部と上記支持部材11との間に連結リンク21cをピン21d・21eにより枢着連結し、脚アーム14aの上板14dに支持部材11のガイド板部11bに摺動係合可能な回止凹溝部14eを形成し、ロックリンク21aの他方端部に浮上車輪14のタイヤ面を圧接する圧接部21fを設けて構成している。
しかして、上記昇降軸13が図3に示す上記浮上車輪14の上昇状態から図10の下降状態へと下降したとき、連結リンク21cを介してロックリンク21aが枢軸21bを中心として回動し、圧接部21fが浮上車輪14のタイヤ面を圧接し、浮上車輪14の不測の回転を阻止するように構成している。
この実施の形態例は上記構成であるから、図1乃至図10の如く、上記座部2に対する使用者の乗り降り時において、車輪分離機構8で上記円形状の支持車輪6の外周の一部を含む扇形状の特定部分6aを残余部分6bから分離することにより乗り降りに必要な開放空間Kを形成することができ、支持車輪6が邪魔にならない状態で乗り降りをすることができ、車椅子使用時には分離した特定部分6aを残余部分6bに連結することができ、例えば患者、身体障害者、介護老人などの使用者は楽にスムーズに乗り降りをすることができる。
この際、フレーム1に支持車輪6を接地面Mから浮上動作させる浮上機構10を配設し、上記肘掛部4を水平使用位置Hから後方跳上位置Vへと跳上回動自在に設け、肘掛部4の水平使用位置Hからの後方跳上回動に連動して上記支持車輪6の回転との協動により支持車輪6を上記特定の分離位置Fに位置固定可能とすると共に肘掛部4の水平使用位置Hにおいて支持車輪6の位置固定を解除して支持車輪6の自由回転を可能とする車輪位置固定機構16を設けているから、浮上機構10により支持車輪6を接地面Mから浮上動作させると共に上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するために肘掛部4を回動支持軸12を中心として図2、図3に示す水平使用位置Hから図9、図10に示す後方跳上位置Vへと後方跳上回動すると、上記浮上状態の支持車輪6の回転との協動により支持車輪6を上記特定の分離位置Fに位置固定することができ、この支持車輪6の位置が特定の分離位置Fに固定された状態で車輪分離機構8により特定部分6aを残余部分6bから分離することができ、乗り降りに必要な開放空間Kを容易に形成することができると共に支持車輪6の残余部分6bの不測の自由走行を防いで安全性を高めることができ、かつ、車輪分離機構8により特定部分6aを残余部分6bに装着すると共に浮上機構10により支持車輪6を接地し、肘掛部4の水平使用位置Hにおいて支持車輪6の位置固定を解除して支持車輪6の自由回転を可能とするので、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができる。
この場合、上記車輪位置固定機構16として、上記フレーム1に支持部材11を設け、支持部材11に上記肘掛部4を回動支持軸12により水平使用位置Hから後方跳上回動自在に設け、支持部材11に係止部材17を配設し、上記支持車輪6に位置固定部材18を配設し、位置固定部材18に上記特定の分離位置Fに対応して係止部材17が嵌合係止可能な位置固定部18aを設け、係止部材17と肘掛部4とを連結する連動部材19を設けてなるから、係止部材11と位置固定部18aとの係脱により支持車輪6を確実に固定することができると共に車輪位置固定機構16の構造を簡素化することができる。
又、この場合、上記浮上機構10として、上記フレーム1に支持部材11を設け、支持部材11に上記肘掛部4を回動支持軸12により水平使用位置Hから後方跳上回動自在に設け、支持部材11に昇降軸13を昇降自在に設け、昇降軸13の下部に浮上車輪14を取付け、肘掛部4の跳上回動に連動して昇降軸13を下降させて浮上車輪14を接地面Mに接地させることにより支持車輪6を接地面Mから浮上動作させるカム機構15を設けてなるから、上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するために肘掛部4を回動支持軸12を中心として図2、図3に示す水平使用位置Hから図9、図10に示す後方跳上位置Vへと跳上回動すると、カム機構15の作用により昇降軸13は下降し、この下降動作により上記浮上車輪14は接地面Mに接地した後、さらなる浮上車輪14の下降により支持車輪6を接地面Mから浮上動作させることになり、これにより支持車輪6の自由回転が可能となり、支持車輪6を上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するための特定の分離位置Fに容易に位置決めすることができ、逆に、上記肘掛部4を回動支持軸12を中心として図5、図6に示す後方跳上位置Vから図2、図4に示す水平使用位置Hへと倒伏回動すると、回動支持軸12の逆回動により昇降軸13は上昇し、この上昇動作により浮上車輪14は接地面Mから離反し、さらなる浮上車輪14の上昇により支持車輪6は接地面Mに接地し、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができる。
又、この場合、上記カム機構15として、上記回動支持軸12に浮上用カム15aを取付け、上記昇降軸13の上部にカムローラ15bを取付け、昇降軸13にカムローラ15bを浮上用カム15aのカム面Eに弾圧して上記浮上車輪14を接地面Mから浮上させることにより上記支持車輪6を接地面Mに接地動作させる浮上用バネ15cを設けてなるから、肘掛部4を回動支持軸12を中心として水平使用位置Hから後方跳上位置Vへと跳上回動すると、回動支持軸12の回動により浮上用カム15aが回動し、浮上用カム15aの回動により浮上用カム15aのカム面Eで昇降軸13の上部のカムローラ15bを浮上用バネ15cに抗して押下し、昇降軸13は下降し、この下降動作により上記浮上車輪14は接地面Mに接地した後、さらなる浮上車輪14の下降により支持車輪6を接地面Mから浮上動作させることになり、これにより支持車輪6の自由回転が可能となり、支持車輪6を上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するための特定の分離位置Fに容易に位置決めすることができ、逆に、上記肘掛部4を回動支持軸12を中心として後方跳上位置Vから水平使用位置Hへと倒伏回動すると、回動支持軸12の回動により浮上用カム15aが逆回動し、浮上用カム15aの逆回動により浮上用カム15aのカム面Eと昇降軸13の上部のカムローラ15bとの離反作用及び浮上用バネ15cのバネ圧力により昇降軸13は上昇し、この上昇動作により上記浮上車輪14は接地面Mから離反し、さらなる上昇により支持車輪6は接地面Mに接地し、車椅子としての通常の接地走行が可能となり、使用の利便性を向上することができ、浮上機構10の構造を簡素化することができる。
又、この場合、上記浮上車輪14の接地面Mへの接地に連動して浮上車輪14の回転を阻止する車輪ロック機構21を設けてなるから、図3から図10に示す如く、ロックリンク21aの圧接部21fが浮上車輪14の回転を阻止し、車椅子の不測の自由走行を防ぐことができ、支持車輪6を上記座部2に対する乗り降りに必要な開放空間Kを形成するための特定の分離位置Fに位置固定することができ、安全性を高めることができる。
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、フレーム1、座部2、肘掛部4、支持車輪6、車輪分離機構8、浮上機構10、支持部材11、回動支持軸12、昇降軸13、浮上車輪14、カム機構15、車輪位置固定機構16、係止部材17、位置固定部材18、連動部材19、車輪ロック機構21の構造等は適宜変更して設計されるものである。
以上、所期の目的を充分達成することができる。
K 開放空間
F 分離位置
H 水平使用位置
V 後方跳上位置
M 接地面
E カム面
1 フレーム
2 座部
4 肘掛部
6 支持車輪
6a 特定部分
6b 残余部分
8 車輪分離機構
10 浮上機構
11 支持部材
12 回動支持軸
13 昇降軸
14 浮上車輪
15 カム機構
15a 浮上用カム
15b カムローラ
15c 浮上用バネ
16 車輪位置固定機構
17 係止部材
18 位置固定部材
18a 位置固定部
19 連動部材
21 車輪ロック機構

Claims (5)

  1. フレームに座部及び肘掛部を配設すると共に該フレームの左右両側部に円形状の支持車輪を配設し、該座部に対する乗り降りに必要な開放空間を形成するための特定の分離位置において該円形状の支持車輪を該支持車輪の外周の一部を含む扇形状の特定部分と該特定部分を除いた残余部分とに分離可能とする車輪分離機構を設け、該フレームに該支持車輪を接地面から浮上動作させる浮上機構を配設し、該肘掛部を水平使用位置から後方跳上位置へと跳上回動自在に設けてなり、上記肘掛部の水平使用位置からの後方跳上回動に連動して上記支持車輪の回転との協動により該支持車輪を上記特定の分離位置に位置固定可能とすると共に該肘掛部の水平使用位置において該支持車輪の位置固定を解除して該支持車輪の自由回転を可能とする車輪位置固定機構を設けてなることを特徴とする車椅子。
  2. 上記車輪位置固定機構として、上記フレームに支持部材を設け、該支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、該支持部材に係止部材を配設し、上記支持車輪に位置固定部材を配設し、該位置固定部材に上記特定の分離位置に対応して該係止部材が嵌合係止可能な位置固定部を設け、該係止部材と該肘掛部とを連結する連動部材を設けてなることを特徴とする請求項1記載の車椅子。
  3. 上記浮上機構として、上記フレームに支持部材を設け、該支持部材に上記肘掛部を回動支持軸により水平使用位置から後方跳上回動自在に設け、該支持部材に昇降軸を昇降自在に設け、該昇降軸の下部に浮上車輪を取付け、該肘掛部の跳上回動に連動して該昇降軸を下降させて該浮上車輪を接地面に接地させることにより該支持車輪を接地面から浮上動作させるカム機構を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子。
  4. 上記カム機構として、上記回動支持軸に浮上用カムを取付け、上記昇降軸の上部にカムローラを取付け、該昇降軸に該カムローラを該浮上用カムのカム面に弾圧して上記浮上車輪を接地面から浮上させることにより上記支持車輪を接地動作させる浮上用バネを設けてなることを特徴とする請求項3記載の車椅子。
  5. 上記浮上車輪の接地面への接地に連動して該浮上車輪の回転を阻止する車輪ロック機構を設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車椅子。
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JP2020006015A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 三貴ホールディングス株式会社 車いす

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