JPH1042602A - ロータリ耕耘装置 - Google Patents

ロータリ耕耘装置

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JPH1042602A
JPH1042602A JP20508796A JP20508796A JPH1042602A JP H1042602 A JPH1042602 A JP H1042602A JP 20508796 A JP20508796 A JP 20508796A JP 20508796 A JP20508796 A JP 20508796A JP H1042602 A JPH1042602 A JP H1042602A
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claw
rotary
rotary shaft
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建治 伊藤
Masahiro Ozoe
正浩 尾添
Toyokazu Utsunomiya
豊和 宇都宮
Yuji Ueda
裕司 上田
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリ軸の回転方向と回転数とを、圃場条
件によって変化できるようにする。 【解決手段】 第1と第2の耕耘爪13,14が固定さ
れた第1と第2のロータリ軸11,12が夫々同軸状に
配置され、第1の耕耘爪13の耕幅L1 は第2の耕耘爪
14の耕幅L2 よりも広く設定されている。また、伝動
ケース10内のスプロケット23に伝達される回転は、
正逆転切換え機構80,63,71,72,73により
正逆に切換え可能であり、かつ逆転速度が正転速度より
も高速に設定されている。こうして、前記スプロケット
23の回転は、逆転機構15により第1と第2のロータ
リ軸11,12に互いに逆方向の回転として伝達され、
更に第1の耕耘爪13が逆転で第2の耕耘爪14が正転
のとき、第1の耕耘爪13が正転で第2の耕耘爪14が
逆転の場合に比して回転数は速くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸状に第1及び
第2のロータリ軸を配置し、各軸に耕耘爪を装着して該
耕耘爪を同時に正・逆転方向に駆動するロータリ耕耘装
置に係り、特に第1のロータリ軸に固定された耕耘爪の
耕幅を第2のロータリ軸に固定された耕耘爪の耕幅より
も広く設定したロータリ耕耘装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、ロータリ耕耘装置として、ロー
タリ軸に複数個の耕耘爪を取り付け、この中の一部の耕
耘爪を機体の進行方向と同方向に回転(正転)させた
り、機体の進行方向と逆方向に回転(逆転)させた状態
に切換え可能として、機体のダッシュ現象を抑止しなが
ら耕耘するものが知られている。
【0003】例えば、特公平7−114561号公報に
よれば、伝動ケースの左右両側の外側・内側に、夫々同
軸状に第1及び第2のロータリ軸を配置し、前記内側の
第2のロータリ軸を正転軸とし、外側の第1のロータリ
軸を逆転軸として、これら正転軸および逆転軸に複数の
正転爪と逆転爪が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例のように、伝動ケースの左右内側に正転爪を配設しそ
の左右外側に逆転爪を配設するか、若しくはその反対
に、伝動ケースの左右内側に逆転爪を配設しその左右外
側に正転爪を配設するか、のいずれか一方の方式を採用
したものしかなく、また回転数も一定であったため、土
壌の硬軟等の圃場条件によって、細土耕耘を主目的とし
たい場合と動力消費の損失を主目的としたい場合等の選
択ができないという課題があった。
【0005】本発明は斯かる課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、同軸状に配置し
た第1と第2のロータリ軸の回転方向と回転数とを、圃
場条件によって変化できるようにしたロータリ耕耘装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、伝動ケース(10)の下部に、それぞれ
耕耘爪を有する第1のロータリ軸(11)及び第2のロ
ータリ軸(12)を同軸状に配置すると共に、前記第1
のロータリ軸(11)に固定された第1の耕耘爪(1
3)の耕幅(L1 )が前記第2のロータリ軸(12)に
固定された第2の耕耘爪(14)の耕幅(L2 )より広
くなるように設定し、前記伝動ケース(10)内の回転
伝達手段(23)の回転を、逆転機構(15)を介して
前記第1のロータリ軸(11)と前記第2のロータリ軸
(12)に互いに反対方向の回転として伝達してなるロ
ータリ耕耘装置(6)において、前記回転伝達手段(2
3)の回転を、正転及び逆転に切換えると共に、逆転回
転が正転回転より速くなるように切換える正逆転切換え
機構(80,63,71,72,73)を備え、前記第
1の耕耘爪(13)が逆転しかつ前記第2の耕耘爪(1
4)が正転する際、前記第1の耕耘爪(13)が正転し
かつ前記第2の耕耘爪(14)が逆転する場合に比して
回転数が速くなる、ことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記第2の耕耘爪(1
4)が、前記伝動ケース(10)に近い内側に配置さ
れ、かつ前記第1の耕耘爪(13)が、前記第2の耕耘
爪(14)の外側に配置されてなる、ことを特徴とす
る。
【0008】[作用]以上の発明特定事項に基づき、本
発明においては、伝動ケース(10)の下部に、第1の
耕耘爪(13)が固定された第1のロータリ軸(11)
と、第2の耕耘爪(14)が固定された第2のロータリ
軸(12)とが同軸状に配置されていて、第1の耕耘爪
(13)の耕幅(L1 )は第2の耕耘爪(14)の耕幅
(L2)よりも広く設定されている。
【0009】また、トランスミッション(2)側から伝
動ケース(10)内の回転伝達手段(23)に伝達され
る回転は、トランスミッション(2)側の正逆転切換え
機構(80,63,71,72,73)により正逆に切
換え可能であり、かつ逆転速度が正転速度よりも高速に
なるように設定されている。
【0010】これにより、前記回転伝達手段(23)に
伝達された回転は、ロータリ耕耘装置(6)側の逆転機
構(15)により第1のロータリ軸(11)と第2のロ
ータリ軸(12)に互いに逆方向の回転として伝達さ
れ、更に第1の耕耘爪(13)が逆転しかつ第2の耕耘
爪(14)が正転するとき、第1の耕耘爪(13)が正
転しかつ第2の耕耘爪(14)が逆転する場合に比較し
て回転数は速くなる。
【0011】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明が適用される耕耘機1の外
観を示すもので、この耕耘機1は、機体フレームを構成
するトランスミッションケース2、エンジン3、走行車
輪5、トランスミッションケース2の後方下部に設けら
れたロータリ耕耘装置6、ハンドル7、ロータリ耕深規
制装置9等を備えている。また、エンジン3の出力プー
リ(図示せず)からトランスミッションケース2の入力
軸29(図3参照)に固定されたプーリ4(図3参照)
にわたって緊張・弛緩ベルトが巻掛けられており、これ
らベルト及びプーリ4はケース30にて覆われている。
【0014】更に、トランスミッションケース2の上部
からハンドル7の上方に沿って変速レバー31が延びて
おり、かつ該変速レバー31は、エンジン3上部の燃料
タンク32の下部側方からトランスミッションケース2
にわたって取付けられているガイド板33のガイド溝3
5に案内される。
【0015】該ガイド溝35は、図2に示すように、横
方向(図の左右方向)が前進1速位置F1 、前進2速位
置F2 、中立位置N、後進位置R及び作業中立位置N′
を有する走行変速段からなり、また縦方向(上下方向)
が第1のロータリ軸が正転、第2のロータリ軸が逆転の
位置SCS、中立位置NR 及び第1のロータリ軸が逆
転、第2のロータリ軸が正転位置CSCを有するロータ
リ回転方向切換段からなる。なお、前記変速レバー31
は、その基端部がコ字状になっており、上下方向回動自
在かつ左右方向に一体に連動するようにシフトフォーク
(図示せず)に連結されている。
【0016】また、図3に示すように、前記トランスミ
ッションケース2は、走行用チェーンケース2a(図1
参照)及び耕耘用チェーンケース10を含めて一体に構
成された2つ割ケースからなり、該ミッションケース2
内には、その両側面にわたって変速シフト軸41が配設
され、該シフト軸41には、図示しないシフトフォーク
がクリック機構により摺動自在に嵌挿されている。該シ
フトフォークは、入力軸29に摺動のみ自在にスプライ
ン結合している走行用シフタ歯車46に係合されてい
る。
【0017】また、前記変速シフト軸41に隣接して、
トランスミッションケース2の両側面にわたってロータ
リ用シフト軸26が配設され、該シフト軸26には、シ
フトフォーク80がクリック機構により摺動自在に嵌挿
されている。該シフトフォーク80は、入力軸29に摺
動自在にスプライン結合しているロータリ用シフタ歯車
63に係合されている。
【0018】なお、図3に示すように、変速用シフト歯
車46が、出力軸36の歯車65に係合して前進1速F
1 、また、シフト歯車46が、出力軸36の歯車67に
常時係合している歯車47に係合して前進2速F2 、更
に、シフト歯車46が、出力軸36の歯車69に常時噛
合している中間軸34の歯車70に係合して後進Rが得
られる。
【0019】一方、図3に示すように、ロータリー用シ
フタ歯車63が、中間軸34の歯車71に係合して出力
軸36からSCS回転が得られ、また、シフタ歯車63
が、中間軸34の歯車72に常時噛合している出力軸3
6の歯車73に直接係合してCSC回転が得られる。
【0020】そして、走行伝動系の回転は、出力軸36
からチェーン及び差動歯車を介して前述した走行車輪5
に伝達され、またロータリ伝動系の回転は、トランスミ
ッションケース2の後方に連設された耕耘用チェーンケ
ース(伝動ケース)10内のチェーン52を介して、そ
の下部に設けられたロータリ耕耘装置6のスプロケット
(回転伝達手段)23に伝達される。
【0021】該ロータリ耕耘装置6は、図3に示すよう
に、機体進行方向と略々直交する方向の左右に突出され
た第1のロータリ軸11と、該第1のロータリ軸11と
逆方向に回転する第2のロータリ軸12とを有し、これ
らが同軸上に配置されていて、更にこれら両ロータリ軸
11,12に、夫々ハート形の第1の耕耘爪13と第2
の耕耘爪14等が取付けられている。
【0022】そして、この第1の耕耘爪13の耕幅L1
は、第2の耕耘爪14等の耕幅L2よりも広くなるよう
に設定されている(図4参照)。
【0023】また、前記両ロータリ軸11,12に逆回
転を伝達するため、前記耕耘用チェーンケース(中央駆
動方式のため、以下「センターケース」という)10の
下部に左右1対の逆転機構15,15が設けられてい
て、該逆転機構15,15は、それぞれ3個のベベルギ
ヤ16,17,18を有している。
【0024】この逆転機構15は左右対称になってお
り、また該逆転機構15を構成する3個のベベルギヤ1
6,17,18の夫々の歯数を適度に選定することで、
前記第1のロータリ軸11と前記第2のロータリ軸12
とは、同速度でかつ互いに逆方向に回転する。
【0025】本発明は、前記回転伝達手段23の回転
を、正転及び逆転に切換えると共に、逆転回転が正転回
転より速くなるように切換える正逆転切換え機構80,
63,71,72,73を備え、前記第1の耕耘爪13
が逆転しかつ前記第2の耕耘爪14が正転する際、前記
第1の耕耘爪13が正転しかつ前記第2の耕耘爪14が
逆転する場合に比して回転数が速くなる、ことを特徴と
している。
【0026】すなわち、前記シフトフォーク80とロー
タリー用シフタ歯車63、および歯車71,72,73
にて正逆転切換え機構を構成しており、しかもこれらの
各歯車の歯数を適度に選定することで、前記スプロケッ
ト23に伝達される逆転速度が正転速度より速くなるよ
うに設定されている。これにより、前記第1の耕耘爪1
3が逆転しかつ第2の耕耘爪14が正転する際、前記第
1の耕耘爪13が正転しかつ第2の耕耘爪14が逆転す
る場合に比して回転数は速くなる。
【0027】そして、本実施の形態によれば、第1と第
2のロータリ軸11,12の回転方向と回転数を変化さ
せることにより、次表−1のようなAパターンとBパタ
ーンの組み合わせが得られる。
【0028】
【表1】 そして、Aパターンによれば、硬い圃場で使用すると、
各耕耘爪13,14が高速回転を行うから耕耘ピッチを
小となって細土が可能となり、かつ馬力ロスを減じるこ
とができる。また、このとき、ダッシング防止は耕幅の
広い逆転爪13が寄与するため、ダッシング防止効果は
高速回転でより大きな効果が生じる。
【0029】また、Bパターンによれば、軟い圃場で使
用すると、各耕耘爪13,14は低速回転を行うから、
特に耕幅の狭い逆転爪14が余分な土の持ち回りを減じ
て馬力ロスを減じることができる。
【0030】次に、図4に詳示するように、センターケ
ース10の下端部は僅かに膨大化して幅広部10aとな
っており、該幅広部に貫通孔が形成されて、該ケース1
0の孔部分に、円筒部20aとフランジ部20bを有す
るホルダー20がボルトBにより固定されている。
【0031】前記逆転機構15を構成する3個のベベル
ギヤ16,17,18の内の中央のギヤ(センターギ
ヤ)17は、ロータリ軸に直交するセンターピン21に
ニードルベアリングを介して回転自在に支持されてい
る。また、該センターピン21の内径側(基)端部は、
前記第1のロータリ軸11に回転自在に嵌挿している支
持ボス22に立設されており、該支持ボス22は外周面
がアール状になって略々球面状(タイコ胴状)に構成さ
れている。該支持ボス22は円筒孔22aを有してお
り、該円筒孔22aに第1のロータリ軸11が貫通して
回転自在に支持されている。
【0032】前記3個のベベルギヤ16,17,18の
内のセンターケース10の中央側のギヤ(第1のサイド
ギヤ)16は、第1のロータリ軸11の中央部に形成さ
れたスプライン11aに係合しており、その歯部が前記
センターギヤ17と噛合しており、その背部に、即ち左
右の第1のサイドギヤ16,16に挟持されて前記スプ
ロケット23が配置されている。該スプロケット23は
前記チェーン52に噛合すると共に、前記第1のロータ
リ軸11のスプライン11aに噛合している。
【0033】前記3個のベベルギヤ16,17,18の
内のセンターケース10から離れた側のギヤ(第2のサ
イドギヤ)18は、前記センターギヤ17と噛合すると
共にボス部18aを有しており、該ボス部18aはその
孔部に形成された凹部に配置されるニードルベアリング
24により第1のロータリ軸11に回転自在に支持され
ている。更に、該ボス部18aの歯部背面の外周にはボ
ールベアリング25が装着され、該ベアリング25を介
して前記センターケース10に固定されたホルダー20
に回転自在に支持されている。また、前記ボス部18a
の先端側外周面にはスプライン18bが形成されてお
り、該スプライン18bは前記第2のロータリ軸12に
係合されている。
【0034】該第2のロータリ軸12はスリーブ状から
なり、その外周部には前記第2の耕耘爪14を固定する
爪取付板12aが形成されていて、その内周面にはボー
ルベアリング27及びオイルシール28が装着されてい
る。また、センターケース10側に突出する小径部12
cには、その外周面にオイルシール50が装着され、か
つその内周面に前記スプライン18bに係合するスプラ
インが形成されている。
【0035】前記第1のロータリ軸11の先端部分に
は、ネジ11bが形成されており、該ネジ11bに螺合
してカラー51が該ロータリ軸11に取付けられる。該
カラー51は、第1のロータリ軸11に嵌合しかつボー
ルベアリング27のインナーレースに当接していて、該
カラーの外周には前記オイルシール28が装着されてい
る。
【0036】前記第1のロータリ軸11は、内側中央の
内側ロータリ軸11’と、該内側ロータリ軸11’の左
右外側に一体的に連結された外側ロータリ軸11”から
なる。該外側ロータリ軸11”はパイプ状をなし、内側
ロータリ軸11’に嵌入され、更にピン81が挿入され
て連結されている。
【0037】前記外側ロータリ軸11”の外周部には、
爪取付板82が固定され、この爪取付板82に前記第1
の耕耘爪13が取り付けられている。また、第2のロー
タリ軸12の爪取付板12aには、第2の耕耘爪14と
グローブ爪19及び泥落し爪83が取付けられている。
【0038】この泥落し爪83は、第2の耕耘爪14の
回転円周よりも小さな円周上を移動するような大きさに
されており、耕耘することなく専らセンターケース10
に付着した泥土を落とす役目をなしている。前記第1お
よび第2の耕耘爪13,14は、回転方向前後に刃を有
する側面視ハート形の板状体をなすと共に、先端側を一
側面に湾曲させている。
【0039】また、前記グローブ爪19は、外方に向っ
て湾曲した形状をなし、耕耘土を外側方向に放擲する役
目をなす。なお、外側ロータリ軸11”の基端側にはカ
ップ状のカバー85が固着されており、該カバー85が
第2のロータリ軸12の先端部分を覆っている。
【0040】図5(a)〜(d)は、前記グローブ爪1
9の形状を示している。
【0041】すなわち、前記グローブ爪19は、正転及
び逆転に共用し得るように、その単体を正面から見た場
合に左右対称形状からなり、取付け基部側に取付穴5
5,55が設けられている。また、このグローブ爪19
は、取付状態の正面視がロータリ軸12への取付基部近
傍にて一方向(図5(b)の右方向)に向って湾曲し、
かつ先端が他方向(図5(b)の左方向)に向って湾曲
して、前記両湾曲部の間で凹状部19aが形成されてい
る。そして、この凹状部19aが野球のグラブ状に大き
く湾曲形成されており、これにより該凹状部19aに耕
耘土をたくさん抱き込めるようになっている。
【0042】なお、このグローブ爪19に代えて、前記
第2の耕耘爪14を外向きにして取り付けても良い。こ
の場合は、爪回転時に該外向きの第2の耕耘爪14が前
記第1の耕耘爪13に干渉しないように、センターケー
ス10に接近させて取り付ける。
【0043】図6(a)は、前記センターケース10か
ら離れた外側の第1のロータリ軸11に、第1の耕耘爪
13(13−1〜13−4)が取り付けられている状態
を示す。そして、本実施の形態では、前記第1の耕耘爪
13は4枚取り付けられていて、一番外側の耕耘爪13
−1と、外側から二番目の耕耘爪13−2と、外側から
三番目の耕耘爪13−3と、一番内側の耕耘爪13−4
とが、夫々略々90度の等間隔で取り付けられている。
【0044】図6(b)は、前記センターケース10に
近い内側の前記第2のロータリ軸12上で、かつその略
々同一円周上に、前記第2の耕耘爪14とグローブ爪1
9および泥落し爪83が略々120度の等間隔で取り付
けられている状態を示している。
【0045】図7(a)〜(c)および図8(a)〜
(c)は、第1の耕耘爪13が逆転し、第2の耕耘爪1
4およびグローブ爪19等が正転している場合を示して
おり、前記第1の耕耘爪13が逆方向回転(時計方向)
していて、前記グローブ爪19が前記第1の耕耘爪13
と同速度でかつ正方向回転(反時計方向)している場合
に、例えば図8(a)に示すように、グローブ爪19が
地表面から出る際、第1の耕耘爪13は該グローブ爪1
9の側方から外れる位相関係に予め設定されている。
【0046】そして、前記グローブ爪19によって耕起
された土は、その凹状部19aに多量抱き込まれてか
ら、遠心力で外側方向に放擲される。これにより、耕地
の中央部付近の耕耘土が左右端側に放出されるため、耕
耘跡が内盛り状態とならず均平になる。
【0047】次に、図9(a)(b)は、左右の第2の
ロータリ軸12,12に取り付けられた前記グローブ爪
19,19の取付け位相を示しており、本実施の形態で
は、左右のグローブ爪19,19は角度α°(略々12
0°)ずらして取り付けられている。
【0048】このように、左右のグローブ爪19,19
の取付け位相をズラして取り付けることにより、特に固
い圃場での耕耘反力を低減することができると共に、第
2のロータリ軸12の略々同一円周上に3枚の耕耘爪1
4,19,83を取り付けたことで、該第2のロータリ
軸12が1回転する間に複数回、耕耘爪を圃場に打ち込
むことができ、細土効果も向上することになる。また、
前記第2の耕耘爪14がトランスミッションケース2に
向け内側に湾曲しているので、該トランスミッションケ
ース2に付着した泥をかき落すと共に、前記グローブ爪
19は外側に向け湾曲しているので、該グローブ爪19
の背面突部でトランスミッションケース2に付着した泥
をなでることができる。
【0049】本実施例は、以上のような構成よりなるの
で、エンジン3の回転はケース30内のベルトを介して
トランスミッションケース2内の入力軸に伝達される。
そして、オペレータが変速レバー31をガイド板33の
ガイド溝35に沿って横(左右)方向に移動すると、該
変速レバー31の左右動は図示しないシフトフォークに
伝えられ、該シフトフォークを変速シフト軸41に沿っ
て摺動し、ガイド板33の表示に対応した適宜位置にて
位置決めされる。なお、変速レバー31の左右動によっ
ては、ロータリ耕耘装置6は影響を受けず、ロータリ停
止位置NR に保たれている。
【0050】そして、変速レバー31をガイド板33に
おける作業中立位置N′に位置した状態で、該レバー3
1をガイド溝35に沿って縦(上下)方向に操作する
と、シフトフォーク80をシフト軸26に沿って摺動
し、かつガイド板33の表示に対応した適宜位置にて位
置決めされる。例えば、変速レバー31を中立位置NR
から第1のロータリ軸が正転、第2のロータリ軸が逆転
位置SCSに移動すると、シフトフォークはシフタ歯車
63を歯車71に係合して前進方向と同方向の回転をロ
ータリ耕耘装置6に伝達する。また、変速レバー31を
第1のロータリ軸が逆転、第2のロータリ軸が正転位置
CSCに移動すると、シフタ歯車63が歯車73に係合
して前進方向と逆方向の回転をロータリ耕耘装置6に伝
達する。この場合、第1のロータリ軸11が逆転する場
合の回転速度の方が、正転する場合の回転速度よりも速
くなるように切換えられる。
【0051】そして、変速レバー31を上又は下に移動
した状態で、該レバー31をガイド溝35に沿って前進
1速位置F1 になるように横方向に移動する。
【0052】すると、前述と同様に、シフトフォークを
介してシフタ歯車46を歯車65に係合するようにシフ
トし、作業に適した低速回転を車輪5に伝達する。これ
により、ロータリ耕耘装置6が第1のロータリ軸が逆
転、第2のロータリ軸が正転の高速回転、又は、第1の
ロータリ軸が正転、第2のロータリ軸が逆転の低速回転
にて回転した状態で耕耘機1が前進し、耕耘作業が行わ
れる。
【0053】ところで、耕耘を行う圃場としては、硬い
圃場や柔らかい圃場等、その圃場条件が種々異なってい
るが、オペレータが変速レバー31を操作することで、
第1の耕耘爪13の回転方向を正逆切換えれば、これに
応じて第2の耕耘爪14が逆転、正転しかつ回転速度も
変化するので、オペレータの選択により一定の耕耘性能
を確保することが可能となる。また、この場合、前記第
1と第2の耕耘爪13,14は、回転方向前後に刃を有
する側面視ハート形をしているので、耕耘爪13,14
の回転方向を正逆切換えたとしても耕耘性能に変化が生
じることはない。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、伝
動ケース内の回転伝達手段の回転を、正転及び逆転に切
換えると共に、逆転回転が正転回転より速くなるように
切換える正逆転切換え機構を備え、前記第1の耕耘爪が
逆転しかつ前記第2の耕耘爪が正転する際、前記第1の
耕耘爪が正転しかつ前記第2の耕耘爪が逆転する場合に
比して回転数が速くなることにより、硬い圃場では高速
回転させることで、耕耘ピッチを小さくして細土を可能
とすると共に、ダッシング防止は耕幅の広い逆転爪にて
行われるため、大きなダッシング防止効果を得ることが
できる。また、軟い圃場では低速回転させることで、耕
幅の狭い逆転爪が余分な土の持ち回りを減じて馬力ロス
を減じることができる。
【0055】また、本発明は、前記第2の耕耘爪が、前
記伝動ケースに近い内側に配置され、かつ前記第1の耕
耘爪が、前記第2の耕耘爪の外側に配置されてなること
により、高速回転の場合は耕幅の広い外側の逆転爪でダ
ッシング防止を図り、また、低速回転の場合は内側の逆
転爪の耕幅が狭いため馬力ロスを減じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された耕耘機の側面図である。
【図2】ガイド板のガイド溝を示す正面図である。
【図3】トランスミッションとこれに連設されたロータ
リ耕耘装置の展開状態の断面図である。
【図4】ロータリ耕耘装置の拡大断面図である。
【図5】(a) はグローブ爪の単体の正面図であり、(b)
はその側面図であり、(c) はA−A断面図であり、(d)
はB−B断面図である。
【図6】(a) は第1の耕耘爪の取付状態の正面図であ
り、(b) は第2の耕耘爪の取付状態の正面図である。
【図7】(a) 〜(c) は、ロータリ耕耘装置に取付けられ
た第1の耕耘爪が逆転し、第2の耕耘爪が正転している
ときの各耕耘爪の位置関係を示す取付状態の側面図であ
る。
【図8】(a) 〜(c) は、ロータリ耕耘装置に取付けられ
た第1の耕耘爪が逆転し、第2の耕耘爪が正転している
ときの各耕耘爪の位置関係を示す取付状態の側面図であ
る。
【図9】(a) は、ロータリ耕耘装置に取付けられた第1
の耕耘爪と第2の耕耘爪との位置関係を示す左側面図で
あり、(b) はその右側面図である。
【符号の説明】
1 耕耘機 2 トランスミッションケース 3 エンジン 5 走行車輪 6 ロータリ耕耘装置 10 伝動(センター)ケース 10a 幅広部 11 第1のロータリ軸 12 第2のロータリ軸 12a 爪取付板 13 第1の耕耘爪 14 第2の耕耘爪 15 逆転機構 16 第1のサイドギヤ 17 センターギヤ 18 第2のサイドギヤ 19 グローブ爪 19a 凹状部 20 ホルダー 23 回転伝達手段(スプロケット) 63 ロータリ用シフト歯車 71 歯車 72 歯車 73 歯車 80 シフトフォーク 82 爪取付板 83 泥落し爪
フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 豊和 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 上田 裕司 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ケースの下部に、それぞれ耕耘爪を
    有する第1のロータリ軸及び第2のロータリ軸を同軸状
    に配置すると共に、前記第1のロータリ軸に固定された
    第1の耕耘爪の耕幅が前記第2のロータリ軸に固定され
    た第2の耕耘爪の耕幅より広くなるように設定し、前記
    伝動ケース内の回転伝達手段の回転を、逆転機構を介し
    て前記第1のロータリ軸と前記第2のロータリ軸に互い
    に反対方向の回転として伝達してなるロータリ耕耘装置
    において、 前記回転伝達手段の回転を、正転及び逆転に切換えると
    共に、逆転回転が正転回転より速くなるように切換える
    正逆転切換え機構を備え、 前記第1の耕耘爪が逆転しかつ前記第2の耕耘爪が正転
    する際、前記第1の耕耘爪が正転しかつ前記第2の耕耘
    爪が逆転する場合に比して回転数が速くなる、ことを特
    徴とするロータリ耕耘装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の耕耘爪が、前記伝動ケースに
    近い内側に配置され、かつ前記第1の耕耘爪が、前記第
    2の耕耘爪の外側に配置されてなる、 請求項1記載のロータリ耕耘装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161958A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 畦塗り機
CN108207135A (zh) * 2017-12-31 2018-06-29 莱阳市隆利机械制造有限公司 用于微耕机的动力传动装置

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