JPH10136705A - ロータリ耕耘装置 - Google Patents

ロータリ耕耘装置

Info

Publication number
JPH10136705A
JPH10136705A JP29213596A JP29213596A JPH10136705A JP H10136705 A JPH10136705 A JP H10136705A JP 29213596 A JP29213596 A JP 29213596A JP 29213596 A JP29213596 A JP 29213596A JP H10136705 A JPH10136705 A JP H10136705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
rotary shaft
rotary
gear
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29213596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Nagata
久雄 永田
Kenji Ito
建治 伊藤
Toyokazu Utsunomiya
豊和 宇都宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP29213596A priority Critical patent/JPH10136705A/ja
Publication of JPH10136705A publication Critical patent/JPH10136705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリ軸の入力を正逆転に切換えるとと共
に、第1及び第2のロータリ軸を互に反対方向又は同一
方向に回転するように切換え、圃場条件に合せた最適な
耕耘形態を選択する。 【解決手段】 スライドギヤ25を、大ギヤ25aがア
イドルギヤ26bに、又は小ギヤ25bがギヤ27に選
択噛合することにより、スプロケット35の回転を正転
又は逆転に切換える。シフタ55によりスリーブ部材5
3が、センター係合部52を第1の係合部51に又は第
2の係合部50に選択係合して、逆転機構30が互に逆
転する位置又は一体回転するように切換える。これによ
り、4種類の耕耘形態を選択し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸状に第1及び
第2のロータリ軸を配置し、各軸にそれぞれに耕耘爪を
装着したロータリ耕耘装置に係り、詳しくは前記第1、
第2のロータリ軸への入力回転を正逆に切換え得ると共
に、これら第1、第2のロータリ軸を互に反対方向又は
同一方向に回転するように切換え可能なロータリ耕耘装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−239901号公報
に示されるように、走行用チェーンケース及び耕耘用チ
ェーンケースをミッションケースに一体に形成し、1本
の操作レバーにてミッションケース内のギヤを操作する
ことにより、走行を低速、高速及び後進に切換えると共
に、耕耘爪を正転及び逆転に切換える耕耘機が存在す
る。
【0003】また、特公平7−114561号公報に示
されるように、耕耘用ミッションケースの左右両側に、
同軸状に第1及び第2のロータリ軸を配置し、同時に、
耕耘爪を正転及び逆転して耕耘する耕耘機も案出されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭62−23
9901号公報のものは、軟らかい圃場にあっては、正
転駆動により耕耘し、硬い圃場では、該正転駆動ではダ
ッシングを生じるので、逆転により耕耘するが、圃場面
の硬さによっては効率の悪い作業になってしまう。
【0005】上記特公平7−114561号公報のもの
は、第1及び第2のロータリ軸を互に逆転することによ
りダッシングを防止しつつ耕耘作業を行うことができる
が、このものでも、圃場条件によっては効率的な作業が
行ない得なかった。
【0006】そこで、本発明は、ロータリ軸への入力を
正逆転に切換え得ると共に、第1及び第2のロータリ軸
を互に反対方向又は同一方向に回転するように切換え、
圃場条件等に合せて最適な耕耘状態を選択し得るロータ
リ耕耘装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、伝動ケース(19)の下部に、それぞれ耕耘爪(3
4,34′)を有する第1のロータリ軸(31,31
a)及び第2のロータリ軸(32)を同軸状に配置し、
前記伝動ケース内の回転伝達手段(35)の回転を、逆
転機構(30,30)を介して前記第1のロータリ軸及
び前記第2のロータリ軸に伝達してなる、ロータリ耕耘
装置(16)において、前記伝動ケース内の回転伝達手
段(35)に正転又は逆転を選択的に伝達する正逆切換
え手段(A)と、前記逆転機構を作動して前記第1及び
第2のロータリ軸を互に反対方向に回転する位置と、該
逆転機構を一体化して前記第1及び第2のロータリ軸を
同方向に回転する位置とに切換える逆転機構切換え手段
(B)と、を備えることを特徴とするロータリ耕耘装置
にある。
【0008】請求項2に係る本発明は、前記逆転機構
(30)は、前記回転伝達手段(35)に連動すると共
に前記第1のロータリ軸(31)に連結されている第1
のサイドギヤ(45)と、前記第2のロータリ軸(3
2)に連結されている第2のサイドギヤ(47)と、こ
れら両サイドギヤに噛合しかつ前記ロータリ軸(31)
と直交するセンターピン(49)に支持されるセンター
ギヤ(46)と、を有し、前記逆転機構切換え手段
(B)は、前記センターピンを支持するホルダ(52)
を前記伝動ケース(50)に固定して前記センターピン
の前記ロータリ軸廻りの回転を阻止する位置と、前記ホ
ルダを前記両サイドギヤのいずれか一方に連結して前記
センターギヤ及びサイドギヤの相対回転を阻止する位置
とに切換えるシフタ(55)を有してなる、請求項1記
載のロータリ耕耘装置にある。
【0009】[作用]以上構成に基づき、ロータリ耕耘
装置(16)は、例えば耕耘機(1)に装着される等に
より走行しつつ、エンジン等の回転が正逆切換え手段
(A)及び逆転機構(30)を介して第1及び第2のロ
ータリ軸(31,31a)(32)に伝達されて、耕耘
爪(34,34′)を回転して耕耘する。
【0010】この際、オペレータは、圃場条件により、
以下の4種類の状態に切換え得る。
【0011】 圃場が非常に硬い等によりダッシング
の危険が高い場合、正逆切換え手段(A)を逆転、逆転
機構切換え手段(B)を一体位置に選択する。この状態
では、逆転機構(30)が一体となって、第1及び第2
のロータリ軸が同方向に回転し、すべての耕耘爪(3
4,34′)は逆転方向(走行車輪と逆方向)に回転す
る。
【0012】 圃場が非常に軟らかい等により走行性
に難がある場合、正逆切換え手段(A)を正転、逆転機
構切換え手段(B)を一体位置に選択する。この状態で
は、第1及び第2のロータリ軸が同方向に回転し、すべ
ての耕耘爪は正転方向(走行車輪と同方向)に回転す
る。
【0013】 圃場がやや硬い場合、正逆切換え手段
(A)を逆転、逆転機構切換え手段(B)を逆転位置に
選択する。この状態では、第1のロータリ軸(31,3
1a)に回転伝達手段(35)から逆回転が伝達される
と共に、第2のロータリ軸(32)に、逆転機構(3
0)を介して回転伝達手段(35)と反対回転即ち正回
転が伝達される。一般に、第1のロータリ軸(31,3
1a)の方が第2のロータリ軸(32)に比して多くの
耕耘爪を装着しており、従って多くの耕耘爪が逆回転
し、少ない耕耘爪が正回転する。
【0014】 圃場がやや軟らかい場合、正逆切換え
手段(A)を正転、逆転機構切換え手段(B)を逆転位
置に選択する。この状態では、第1のロータリ軸(3
1,31a)に回転伝達手段(35)から正回転が伝達
されると共に、第2のロータリ軸(32)に逆転機構
(30)を介して反対回転即ち逆回転が伝達され、従っ
て多くの耕耘爪が正回転し、少ない耕耘爪が逆回転をす
る。
【0015】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、正逆切
換え手段及び逆転機構切換え手段の操作により、4種類
の異なる耕耘形態を選択することができ、圃場条件等に
応じた最適なロータリ耕耘作業を高い作業効率で行うこ
とができる。
【0017】請求項2に係る本発明によると、第1及び
第2のロータリ軸部分に配置した3個のベベルギヤから
なる簡単な構造にて逆転機構を構成し、かつセンターピ
ンを支持するホルダを切換えるだけの簡単な構造にて逆
転機構切換え手段を構成するので、これら逆転機構及び
逆転機構切換え手段を、コンパクトに構成して伝動ケー
ス下部に配置することができ、逆転機構又は逆転機構及
び逆転機構切換え手段を有さないロータリ耕耘装置と部
品の共通化を図ることが可能となり、大きなコストアッ
プを伴うことなくワイドバリエーション化が可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明が適用される耕耘機1の外
観を示すもので、該耕耘機1は、左右走行車輪2により
支持されている機体フレーム3を有しており、該機体フ
レーム3の前部にはエンジン5及びバランスウェート6
が搭載され、またその後部にはトランスミッション7が
配置されている。そして、前記エンジン4の出力軸とト
ランスミッション7の入力軸との間にはベルト伝動装置
9が巻掛けられている。
【0020】トランスミッション7は、走行伝動系及び
作業機伝動系を有しており、走行伝動系は複数の前進変
速段及び後進段を有して、チェーンケース10内のチェ
ーンを介して走行車輪2に伝動している。また、ミッシ
ョンケース11から後方に向けてハンドル12が延設し
ていると共に、1本の操作レバー13が延びている。該
操作レバー13は前進複数段、後進1段及びニュートラ
ル位置への走行変速を行う。
【0021】一方、前記機体フレーム3の後部にはヒッ
チ15を介してロータリ耕耘装置16が装着されてい
る。該ロータリ耕耘装置16はロータリ本体17を有し
ており、該本体に、ロータリチェーンケース19及び尾
輪18等が配置されている。ロータリチェーンケース1
9の上部には、図2及び図3に示すように、入力軸20
が回転自在に支持されており、該入力軸に前記トランス
ミッション7の作業機伝動系となるチェーンケース21
内のチェーンを介して動力が伝達されている。
【0022】そして、該チェーンケース19の上部膨出
部19aには、図2にて詳示するように、前記入力軸2
0が回転自在に支持されている外に2本の軸22,23
が固定・支持されており、前記入力軸20には大ギヤ2
5a及び小ギヤ25bからなるシフタギヤ25がスライ
ドのみ自在にスプライン嵌合している。また、軸22に
は大ギヤ26a及び小ギヤ26bからなるアイドルギヤ
26が回転自在に支持されており、また軸23には大ギ
ヤ27及びスプロケット29が一体に連結して回転のみ
自在に支持されている。
【0023】上記スライドギヤ25は大ギヤ25aとア
イドルギヤ26aを噛合することにより、入力軸20の
回転は、ギヤ25a、アイドルギヤ26、大ギヤ27を
介して同方向回転としてスプロケット29に伝達され、
また小ギヤ25bを直接大ギヤ27に噛合することによ
り、入力軸20の回転は、逆方向回転としてスプロケッ
ト29に伝達され、従ってこれらギヤ装置が正逆切換え
手段Aを構成している。
【0024】一方、前記ロータリチェーンケース19
(該チェーンケースは中央駆動方式のため以下センター
ケースと称す)の下部には左右1対の逆転機構30,3
0並びに第1及び第2のロータリ軸31,32,32が
設置されている。第1のロータリ軸31はセンターケー
ス19を貫通して左右に延びると共に、第2のロータリ
軸32,32は前記第1のロータリ軸を被嵌するように
して同軸状にセンターケースからそれぞれ左右に突出し
て配置されている。そして、第1のロータリ軸31の左
右には延長軸31a,31aが一体に固定されており、
これら延長軸に前後両面に刃を有する葉っぱ状の耕耘爪
34が複数個設置されている。また、第2のロータリ軸
32にも、前後両面に刃を有する耕耘爪が設けられてい
るが、一方の耕耘爪34′は、他のものに比して深く窪
ませた湾曲状からなる。
【0025】また、前記第1のロータリ軸31の中央部
分にはスプロケット35がスプライン嵌合しており、該
スプロケット35と前記スプロケット29との間にチェ
ーン36が巻掛けられている。なお、前記逆転機構30
及び第1、第2のロータリ軸31,32は左右対称とな
っており、以下一方のみについて説明する。
【0026】センターケース19の下部は僅かに膨出し
ており、該膨出部19bの上部内側にシフタ軸37が配
置されて、該シフタ軸との間にケースを挟持するように
してホルダ39がボルトにより固定されている。更に、
ホルダ39の先端にはエンドキャップ40が固定されて
おり、該キャップにベアリング41を介して第2のロー
タリ軸32が回転自在に支持され、かつ該第2のロータ
リ軸32にベアリング42を介して第1のロータリ軸3
1が回転自在に支持されている。
【0027】前記逆転機構30は、3個のベベルギヤ4
5,46,47を有しており、中央側のギヤ(第1のサ
イドギヤ)は前記スプロケット35と共に第1のロータ
リ軸31にスプライン嵌合している。左右外側のギヤ
(第2のサイドギヤ)47は第1のロータリ軸31に回
転自在に支持されており、かつそのボス部が外方に延び
て第2のロータリ軸32にスプライン係合している。更
に、前記両サイドギヤ45,47の間にあって両ギヤと
噛合しているセンターギヤ46はセンターピン49を中
心に回動自在(自転)となっていると共にロータリ軸3
1を中心に回動自在(公転)となっている。
【0028】そして、前記エンドキャップ40の内側に
は第2のサイドギヤ47を囲むようにリング状部材50
が固定されており、該リング状部材の外周面にはスプラ
インが形成されている。また、前記スプロケット35の
側面には同様に、外周面にスプラインを有するリング状
部材51が固定されている。更に、前記センターギヤ4
6を囲むようにリング状部材52が配置されており、該
リング状部材52はセンターピン49を嵌合する貫通孔
を有すると共にその外周にスプラインが形成されてい
る。
【0029】前記センターリング状部材52はセンター
ピン49を支持するホルダを構成しており、かつその外
周にスプライン係合して左右方向スライド自在にスリー
ブ部材53が配置されており、該スリーブ部材53はそ
の内周面にスプラインが形成されて、前記センターリン
グ状部材52に係合しつつ、左右2個のサイドリング状
部材50,51のいずれか一方に係合し得る。また、該
スリーブ部材53の外周には環状の凹溝53bが形成さ
れており、該凹溝にシフタ55が摺動自在に嵌合してい
る。
【0030】上記シフタ55により、スリーブ部材53
がセンターリング状部材(ホルダ)52と第2のサイド
リング状部材50を係合すると、センターギヤ46の公
転が阻止されて、逆転機構として機能し、またスリーブ
部材53がセンターリング状部材52と第1のサイドリ
ング状部材51と係合すると、第1のサイドギヤ45と
センターギヤ46とが一体となり、3個のベベルギヤ4
5,46,47が一体回転する。従って、これらリング
状部材50,51,52、スリーブ部材53及びシフタ
55が、逆転機構30を逆転状態及び一体状態に切換え
る逆転機構切換え手段Bを構成する。
【0031】前記シフタ55は、前記シフタ軸37にス
ライド自在に案内されていると共に、該シフタ軸に形成
された3個の凹溝にボールが付勢されて係合するディテ
ント機構56により3位置に位置決めされている。上記
シフタ55,55は、図4に示すように、左右1対の逆
転機構30,30に対してそれぞれ別個に配置されてお
り、従ってシフタ軸37,37も隣接して2本平行配置
されている。
【0032】一方、図4に示すように、センターケース
19にはケースの長手方向に延びる回転軸57が回転自
在に配置されている。該回転軸57の下端部には左右両
方向に延びるアーム59が固定されており、該アーム5
9の左右先端部がそれぞれシフタ55,55に係合して
いる。従って、回転軸57の一方向の回転により、該回
転軸を挟んで左右に配置された左右シフタ55,55は
それぞれ反対方向にスライド移動する。
【0033】また、前記回転軸57の上端部にはアーム
60が固定されており、該アーム60は、横方向軸61
に枢支されているレバー62先端の係合溝62aに係合
している。該レバー62の他端には操作レバー63の先
端を受入れ得る凹溝65aを有する係合部材65が固定
されている。一方、センターケース19の上部には前記
シフタギヤ25をスライドするシフタ66を案内するシ
フタ軸67が配設されており、該シフタ66には前記操
作レバー63の先端を受入れ得る凹溝69aを有する係
合部材69が固定されている。これら両係合部材65,
69は、その凹溝65a,69aが対向するように配置
されており、操作レバー63を上下することによりその
先端がいずれかの凹溝65a,69aに係合し、該操作
レバーを左右方向に移動することにより、シフタ66又
は55を操作し得る。
【0034】ついで、本耕耘機1の作用について説明す
る。エンジン5の回転は、ベルト伝動装置9を介してト
ランスミッション7に伝達され、更に操作レバー13の
操作により、前進複数段及び後進段に切換えられた所定
回転が走行車輪2に伝達され、耕耘機1は所定速度で移
動する。
【0035】一方、前記トランスミッション7の回転
は、チェーンケース21内のチェーンを介してセンター
ケース19の入力軸20に伝達される。該入力軸20の
回転は、正逆切換え手段Aにより正転又は逆転に切換え
られ、スプロケット29及びチェーン36を介してスプ
ロケット35に伝達される。即ち、操作レバー63を係
合部材69に係合してシフタ66を操作することにより
スライドギヤ25を摺動し、該ギヤの大ギヤ25aをギ
ヤ26b又27に選択噛合する。ギヤ25aと26aが
噛合した状態では、入力軸20の回転はギヤ25a、ア
イドルギヤ26a,26b、大ギヤ27を介して、入力
軸20と同方向回転がスプロケット29に伝達され、ま
たギヤ25bと27が噛合した状態では、入力軸20の
回転は、これらギヤ25b,27を介して、入力軸20
の反対方向の回転がスプロケット29に伝達される。
【0036】そして、前記スプロケット35に伝達され
た正転又は逆転は、第1のロータリ軸31に直接伝達さ
れると共に、逆転機構30,30を介して左右の第2の
ロータリ軸32に伝達される。この際、逆転機構切換え
手段Bにより、逆転機構30が逆転位置又は一体化位置
に切換えられる。
【0037】即ち、操作レバー63を係合部材65に係
合することにより、レバー62を回動し、更にアーム6
0を介して回転軸57を回動して、左右に延びるアーム
59を回動し、左右シフタ55,55を反対方向に摺動
する。該シフタ55,55は左右スリーブ部材53,5
3をそれぞれ反対方向にスライドし、該スリーブ部材5
3が図2に示すように両サイドリング状部材50,51
に係合していない中立位置にある場合、第1のサイドギ
ヤ45の回転によってもセンターギヤ46が公転するだ
けで、第2のサイドギヤ47には回転を伝達しない。
【0038】スリーブ部材53が、図5に示すように、
センターリング状部材(ホルダ)52と第1のサイドリ
ング状部材51に亘って係合した状態では、スプロケッ
ト35と一体の第1のサイドギヤ45とセンターギヤ4
6とが一体に連結され、3個のベベルギヤからなる逆転
機構30は一体に回転する。従って、前記スプロケット
35の回転は、直接第1のロータリ軸31,31aに伝
達されると共に、一体に回転する逆転機構30を介して
第2のロータリ軸32に伝達され、第1及び第2のロー
タリ軸は同方向に回転されて、すべての耕耘爪34,3
4′が同方向に回転して耕耘する。
【0039】スリーブ部材53が、図6に示すように、
センターリング状部材(ホルダ)52と第2のサイドリ
ング状部材50に亘って係合した状態では、チェーンケ
ース19に一体に固定されている第2のリング状部材5
0との係合に基づきセンターピン49の公転(ロータリ
軸廻りの回転)が阻止される。従って、スプロケット3
5と一体の第1のサイドギヤ45の回転は、公転を阻止
されているセンターギヤ46を介して第2のサイドギヤ
47に反対方向の回転として伝達され、該回転が第2の
ロータリ軸32に伝達される。この状態では、スプロケ
ット35から直接伝達される第1のロータリ軸31,3
1aと、上記逆転機構30を介して伝達される第2のロ
ータリ軸23とは反対方向に回転し、第1のロータリ軸
に装着された耕耘爪と第2のロータリ軸に装着された耕
耘爪が互に反対方向に回転する。
【0040】即ち、操作レバー63を適宜操作すること
により、以下の4種類の耕耘形態が選択される。
【0041】 乾田、稲株等があって非常に硬い圃場
にあり、ダッシングの危険が高い場合、正逆転切換え手
段Aを逆転に、かつ逆転機構切換え手段Bを一体位置に
選択する。この状態では、第1及び第2のロータリ軸3
1,32が逆転方向に回転して、すべての耕耘爪は逆転
し、ダッシングの発生が防止される。
【0042】 砂地等で圃場が非常に軟らかい等で走
行性に難があるか、又は畦立て作業等の場合、正逆転切
換え手段Aを正転に、かつ逆転機構切換え手段Bを一体
位置に選択する。この状態では、第1及び第2のロータ
リ軸31,32が正転方向に回転して、すべての耕耘爪
は正転して、耕耘機1の走行を助ける方向に付勢する。
【0043】 圃場がやや硬い場合、正逆転切換え手
段Aを逆転に、かつ逆転機構切換え手段Bを逆転位置に
選択する。この状態では、第1のロータリ軸31,31
aが逆転し、第2のロータリ軸32が正転し、従って、
第1のロータリ軸に装着された多数の耕耘爪が逆転し、
第2のロータリ軸に装着された少数の耕耘爪が正転す
る。
【0044】 圃場がやや軟らかい場合、正逆転切換
え手段Aを正転に、かつ逆転機構切換え手段Bを逆転位
置に選択する。この状態では、第1のロータリ軸31,
31aが正転し、第2のロータリ軸32が逆転し、従っ
て第1のロータリ軸に装着された多数の耕耘爪が正転
し、第2のロータリ軸に装着された少数の耕耘爪が逆転
する。
【0045】なお、上述説明は、圃場の硬さにより上記
4種類の耕耘形態を選択したが、これに限らず、作業者
の能力及び畑作、畦立、代掻き等の作業形態によって選
択してもよいことは勿論である。また、上述実施の形態
は、耕うん機について説明したが、トラクタに装着した
ロータリ耕耘装置にも同様に適用できることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された耕耘機を示す側面図。
【図2】そのロータリ耕耘装置の要部を示す正面断面
図。
【図3】そのロータリ耕耘装置の要部を示す側面図。
【図4】正逆転切換え手段及び逆転機構切換え手段の操
作部分を示すセンターケース部分の側面図。
【図5】逆転機構切換え手段が一体位置にある状態を示
す正面断面図。
【図6】逆転機構切換え手段が逆転位置にある状態を示
す正面断面図。
【符号の説明】
1 耕耘機 2 走行車輪 16 ロータリ耕耘装置 19 伝動ケース(ロータリチェーンケース、センタ
ーケース) 20 入力軸 25 スライドギヤ 26 アイドルギヤ 27 大ギヤ 30 逆転機構 31,31a 第1のロータリ軸(延長軸) 32 第2のロータリ軸 45 第1のサイドギヤ 46 センターギヤ 47 第2のサイドギヤ 49 センターピン 50 第2のリング状部材 51 第1のリング状部材 52 ホルダ(センターリング状部材) 53 スリーブ部材 55 シフタ 63 操作レバー 66 シフタ A 正逆転切換え手段 B 逆転機構切換え手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ケースの下部に、それぞれ耕耘爪を
    有する第1のロータリ軸及び第2のロータリ軸を同軸状
    に配置し、前記伝動ケース内の回転伝達手段の回転を、
    逆転機構を介して前記第1のロータリ軸及び前記第2の
    ロータリ軸に伝達してなる、ロータリ耕耘装置におい
    て、 前記伝動ケース内の回転伝達手段に正転又は逆転を選択
    的に伝達する正逆切換え手段と、 前記逆転機構を作動して前記第1及び第2のロータリ軸
    を互に反対方向に回転する位置と、該逆転機構を一体化
    して前記第1及び第2のロータリ軸を同方向に回転する
    位置とに切換える逆転機構切換え手段と、 を備えることを特徴とするロータリ耕耘装置。
  2. 【請求項2】 前記逆転機構は、前記回転伝達手段に連
    動すると共に前記第1のロータリ軸に連結されている第
    1のサイドギヤと、前記第2のロータリ軸に連結されて
    いる第2のサイドギヤと、これら両サイドギヤに噛合し
    かつ前記ロータリ軸と直交するセンターピンに支持され
    るセンターギヤと、を有し、 前記逆転機構切換え手段は、前記センターピンを支持す
    るホルダを前記伝動ケースに固定して前記センターピン
    の前記ロータリ軸廻りの回転を阻止する位置と、前記ホ
    ルダを前記両サイドギヤのいずれか一方に連結して前記
    センターギヤ及びサイドギヤの相対回転を阻止する位置
    とに切換えるシフタを有してなる、 請求項1記載のロータリ耕耘装置。
JP29213596A 1996-11-01 1996-11-01 ロータリ耕耘装置 Pending JPH10136705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29213596A JPH10136705A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 ロータリ耕耘装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29213596A JPH10136705A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 ロータリ耕耘装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10136705A true JPH10136705A (ja) 1998-05-26

Family

ID=17777997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29213596A Pending JPH10136705A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 ロータリ耕耘装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10136705A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104170546A (zh) * 2014-08-19 2014-12-03 湖南神源农业科技有限公司 一种同轴同时同步正反转的旋耕机组合轴

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104170546A (zh) * 2014-08-19 2014-12-03 湖南神源农业科技有限公司 一种同轴同时同步正反转的旋耕机组合轴

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10136705A (ja) ロータリ耕耘装置
JP2006262715A (ja) 歩行型耕耘機
JP2005000097A (ja) 農作業機
JP4315523B2 (ja) 耕耘機の駆動伝達構造
JPH10164903A (ja) 正逆転ロータリ作業機
JPH10248301A (ja) ロータリ耕耘機の伝動装置
JPH10243702A (ja) ロータリ耕耘装置
JP3279932B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JP2001309701A (ja) ロータリ耕耘装置
JPS58156750A (ja) 歩行形農耕車におけるロ−タリ軸の正・逆転駆動装置
JP3279910B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JPH0737972Y2 (ja) 歩行型作業機
JPH1084703A (ja) ロータリ耕耘装置
JP3231628B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JP3680960B2 (ja) 部分逆転ロータリ耕耘装置
JP4139275B2 (ja) 農作業機の操作機構
JP2548419Y2 (ja) 耕耘機における回向装置の安全機構
JP3598557B2 (ja) 耕耘機におけるロータリ伝動装置
JP2922173B2 (ja) サイドドライブロータリ耕うん装置
JP2878565B2 (ja) 耕耘機のミッション構造
JP2538504Y2 (ja) 歩行型水田作業機
JPS6338033A (ja) 農用トラクタ−の走行用操作構造
JPH1042605A (ja) ロータリ耕耘爪
KR940008222Y1 (ko) 관리기의 갈이 구동축 회전장치
JPH09313002A (ja) 部分逆転ロータリ耕耘装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040213

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02