JPH1041105A - 避雷器 - Google Patents

避雷器

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JPH1041105A
JPH1041105A JP19648596A JP19648596A JPH1041105A JP H1041105 A JPH1041105 A JP H1041105A JP 19648596 A JP19648596 A JP 19648596A JP 19648596 A JP19648596 A JP 19648596A JP H1041105 A JPH1041105 A JP H1041105A
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Hiroyuki Koga
広幸 古賀
Takuro Nagasato
卓郎 永里
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材と支持部材の内面とが接触する境界
面の先端部でコロナ放電が発生し、支持部材が絶縁劣化
を起こす。 【解決手段】 取付部材25の嵌合部25cの先端に小
径部25dを形成して、支持部材24の内面との間に隙
間を介在させるとともに、小径部25dの先端およびそ
の周囲の隙間に絶縁性材料でなる電界緩和部材33を固
着させて覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁容器内に複
数の非直線抵抗体を積重し、これら各非直線抵抗体の両
端に設けた接続板を複数の絶縁支持棒により連結して、
各非直線抵抗体をバネ部材の付勢力で固定した避雷器に
係り、特に両接続板と各絶縁支持棒との連結部の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特公平2−24364号
公報に示された従来の避雷器の構成を示す断面図、図1
5は図14における避雷器の要部の構成を拡大して示す
断面図である。図において、1は絶縁性材料でなり筒状
に形成された容器、2、3はこの容器1の両端に各ボス
部2a、3aを介してそれぞれ固着され金属材料でなる
一対のフランジ部材、4、5は容器1の両端をそれぞれ
閉塞するように各フランジ部材2、3に気密に固着され
た一対の端子板である。
【0003】6、7は容器1内の両端部に対向して配設
され、バネ部材8および台板9を介して両端子板4、5
にそれぞれ電気的に接続された一対の板状の接続部材、
10は両接続部材6、7間を橋絡するように配設され、
例えばFRP(繊維強化プラスチック)等のような絶縁
性材料で形成された筒状の支持部材、11はほぼ中央に
座部11aが形成され、一端側にはネジ部11b、他端
側には支持部材10の端部に嵌入可能な嵌合部11cが
それぞれ形成され金属材料でなる取付部材で、嵌合部1
1cが支持部材10の端部に嵌合されて固着され、ネジ
部11bが両接続部材6、7上の取付穴(図示せず)を
それぞれ貫通してナット12で締結されることにより、
両接続部材6、7は支持部材10により電気的に絶縁さ
れた状態で台板9上に一体化される。
【0004】13は接続部材7上に所定の数だけ積重し
て配設された非直線抵抗体、14は接続部材6とこれに
隣接、すなわち最上段の非直線抵抗体13との間に介装
されたバネ部材で、各非直線抵抗体13間にそれぞれ所
定の接触圧力を付勢するとともに、接続部材6と最上段
の非直線抵抗体13とを電気的に接続する役目も果たし
ている。そして、図中Gは取付部材11の嵌合部11c
と支持部材10の内面とが接触する境界面の先端部を、
また、Hはユニットの最高電位の等電位線の分布をそれ
ぞれ表す。
【0005】上記のように構成された従来の避雷器にお
いて、両端子板4、5間に電圧が印加されると、例えば
端子板4→バネ部材8→接続部材6→バネ部材14→各
非直線抵抗体13→接続部材7→台板9→端子板5の順
に電流は流れ、取付部材11からは電界が発生し、特に
上述した取付部材11の嵌合部11cと支持部材10の
内面とが接触する境界面の先端部Gで電界の強さは最も
大きくなる。そして、その強さは最高電位の等電位線H
に近付くほど大きくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の避雷器は以上の
ように構成されているので、両端子板4、5間に印加さ
れる電圧の大きさによっては、電界の強さが最も大きく
なる先端部Gでコロナ放電が発生して、支持部材10を
形成する絶縁性材料が絶縁劣化を起こし、さらには絶縁
破壊に至るという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、先端部で発生する電界を抑制す
ることにより支持部材の絶縁劣化を防止することが可能
な避雷器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る避雷器は、両端を端子板によって封止された絶縁性材
料でなる筒状の容器と、両端子板とそれぞれ電気的に接
続され相対向して配設される一対の板状の接続部材と、
一方の接続部材上に他方の接続部材に向かって順次積重
された複数の非直線抵抗体と、絶縁性材料でなり各非直
線抵抗体の周囲に両接続部材間を橋絡するように配設さ
れた複数の筒状の支持部材と、金属材料でなり両接続部
材の各支持部材の端部と対応する位置に一端がそれぞれ
固着され他端が支持部材の端部内に嵌合することにより
連結された複数の取付部材と、他方の接続部材とこれに
隣接する非直線抵抗体との間に介在され各非直線抵抗体
間に所定の接触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷
器において、各取付部材の他端側に小径部を形成し支持
部材の内面との間に隙間を形成したものである。
【0009】又、この発明の請求項2に係る避雷器は、
請求項1において、取付部材の他端側の先端および小径
部の周囲を覆うように固着された絶縁性材料でなる電界
緩和部材を具備したものである。
【0010】又、この発明の請求項3に係る避雷器は、
両端を端子板によって封止された絶縁性材料でなる筒状
の容器と、両端子板とそれぞれ電気的に接続され相対向
して配設される一対の板状の接続部材と、一方の接続部
材上に他方の接続部材に向かって順次積重された複数の
非直線抵抗体と、絶縁性材料でなり各非直線抵抗体の周
囲に両接続部材間を橋絡するように配設された複数の筒
状の支持部材と、金属材料でなり両接続部材の各支持部
材の端部と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端
が支持部材の端部内に嵌合することにより連結された複
数の取付部材と、他方の接続部材とこれに隣接する非直
線抵抗体との間に介在され各非直線抵抗体間に所定の接
触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器において、
各取付部材の他端側の先端を覆うように固着された絶縁
性材料でなる電界緩和部材を具備したものである。
【0011】又、この発明の請求項4に係る避雷器は、
請求項2または3において、電界緩和部材の取付部材の
他端側先端より突出する厚さ寸法を取付部材が支持部材
に嵌合されている部分の長さ寸法より大に設定したもの
である。
【0012】又、この発明の請求項5に係る避雷器は、
両端を端子板によって封止された絶縁性材料でなる筒状
の容器と、両端子板とそれぞれ電気的に接続され相対向
して配設される一対の板状の接続部材と、一方の接続部
材上に他方の接続部材に向かって順次積重された複数の
非直線抵抗体と、絶縁性部材でなり各非直線抵抗体の周
囲に両接続部材間を橋絡するように配設された複数の筒
状の支持部材と、金属材料でなり両接続部材の各支持部
材の端部と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端
が支持部材の端部内に嵌合することにより連結された複
数の取付部材と、他方の接続部材とこれに隣接する非直
線抵抗体との間に介在され各非直線抵抗体間に所定の接
触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器において、
各取付部材の他端側を覆うように固着された絶縁性材料
でなる第1の電界緩和部材、および容器の両端外周部に
取付部材の他端側先端と同一面までそれぞれ延在し金属
材料でなる第2の電界緩和部材を具備したものである。
【0013】又、この発明の請求項6に係る避雷器は、
請求項5において、容器の両端部に両端板を固着するた
めに配設されるフランジ部材のボス部を延長させて第2
の電界緩和部材と兼用させたものである。
【0014】又、この発明の請求項7に係る避雷器は、
請求項5または6において、一方の接続部材とこれに隣
接する非直線抵抗体との間に金属材料でなり取付部材が
支持部材に嵌入されている部分の長さ寸法とほぼ等しい
厚さ寸法の第3の電界緩和部材を介装させたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
避雷器の構成を示す断面図、図2は図1における避雷器
の要部の構成を拡大して示す断面図、図3はある一定条
件の電圧を避雷器に印加した場合に、取付部材に発生す
る電界の強さを従来の避雷器と比較して示す特性図であ
る。図において、15は絶縁性材料でなり筒状に形成さ
れた容器、16、17はこの容器15の両端に各ボス部
16a、17aを介してそれぞれ固着され金属材料でな
る一対のフランジ部材、18、19は容器15の両端を
それぞれ閉塞するように各フランジ部材16、17に気
密に固着された一対の端子板である。20、21は容器
15内の両端部に対向して配設され、バネ部材22およ
び台板23を介して両端子板18、19にそれぞれ電気
的に接続された一対の板状の接続部材、24は両接続部
材20、21間を橋絡するように配設され、例えばFR
P(繊維強化プラスチック)等のような絶縁性材料で形
成された筒状の支持部材、25はほぼ中央に座部25a
が形成され、一端側にはネジ部25b、他端側には支持
部材24の端部に嵌入可能な嵌合部25c、およびその
先端に支持部材24の内面との間に隙間を介在させる小
径部25dがそれぞれ形成され金属材料でなる取付部材
で、嵌合部25cが支持部材24の端部に嵌合されて固
着され、ネジ部25bが両接続部材20、21上の取付
穴(図示せず)をそれぞれ貫通してナット26で締結さ
れることにより、両接続部材20、21は支持部材24
により電気的に絶縁された状態で台板23上に一体化さ
れる。
【0016】27は接続部材21上に所定の数だけ積重
して配設された非直線抵抗体、28は接続部材20とこ
れに隣接、すなわち最上段の非直線抵抗体27との間に
介装されたバネ部材で、各非直線抵抗体27間にそれぞ
れ所定の接触圧力を付勢するとともに、接続部材20と
最上段の非直線抵抗体27とを電気的に接続する役目も
果たしている。そして、図中Gは取付部材25の嵌合部
25cと支持部材24の内面とが接触する境界面の先端
部を、また、Hはユニットの最高電位の等電位線の分布
をそれぞれ表す。なお、上記実施の形態1における避雷
器は、取付部材25の部分を除き従来の避雷器とほぼ同
様に構成されている。
【0017】このように上記実施の形態1によれば取付
部材25の他端側、すなわち嵌合部25cの先端に小径
部25dを形成して、支持部材24の内面との間に隙間
を介在させるようにしたので、図2に示すように最高電
位の等電位線の分布Hは先端部Gから離れた状態とな
り、単位長さ当たりの電位差が小さくなるため、取付部
材25で発生する電界は緩和され、図3に示すように従
来の避雷器における電界の強さ(図中点Aで示す)を1
とすると、実施の形態1における避雷器の電界の強さ
(図中点Bで示す)は0.56と約半分に抑えることが
可能になる。
【0018】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2における避雷器の要部の構成を示す断面図である。
図において、上記実施の形態1におけるものと同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。29は従来のも
のと同様に、ほぼ中央に座部29aが形成され、一端側
にはネジ部29b、他端側には支持部材24の端部に嵌
入可能な嵌合部29cがそれぞれ形成され金属材料でな
る取付部材、30はこの取付部材29の先端を覆うよう
に固着された、例えばエポキシ樹脂、ゴム、絶縁性接着
剤、FRP等のような絶縁性材料でなる電界緩和部材で
ある。
【0019】このように上記実施の形態2によれば、取
付部材29の先端に絶縁性材料でなる電界緩和部材30
を固着させて覆うようにしたので、図に示すように最高
電位の等電位線の分布Hは先端部Gからさらに離れた状
態となり、単位長さ当たりの電位差が小さくなるため、
取付部材29で発生する電界は緩和され、図3に示すよ
うに従来の避雷器における電界の強さ(図中点Aで示
す)を1とすると、実施の形態2における避雷器の電界
の強さ(図中点Cで示す)は0.26と約1/4に、ま
た、上記実施の形態1の場合と比較しても約1/2にそ
れぞれ抑えることが可能になる。
【0020】なお、上記図4において、電界緩和部材3
0の表面を平坦にした場合について示しているが、電界
緩和部材30を形成する絶縁性材料の性質あるいは固着
方法等に応じて、図5および図6にそれぞれ示すよう
に、各電界緩和部材31、32の表面を適宜山形状ある
いは谷形状に形成しても良く、上記と同様に電界の強さ
は0.26に抑えられていることが確認された。
【0021】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3における避雷器の要部の構成を示す断面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけるものと同
様な部分は同一符号を付して説明を省略する。33は取
付部材25の先端部、すなわち小径部25dの先端およ
びその周囲を覆うように固着された、例えばエポキシ樹
脂、ゴム、絶縁性接着剤、FRP等のような絶縁性材料
でなる電界緩和部材である。
【0022】このように上記実施の形態3によれば、上
記実施の形態1の場合と同様に、取付部材25の他端側
先端、すなわち嵌合部25cの先端に小径部25dを形
成して、支持部材24の内面との間に隙間を介在させる
とともに、小径部25dの先端およびその周囲の隙間に
絶縁性材料でなる電界緩和部材33を固着させて覆うよ
うにしたので、図に示すように最高電位の等電位線の分
布Hは先端部Gからさらに離れた状態となり、単位長さ
当たりの電位差が小さくなるため、取付部材25で発生
する電界は緩和され、図3に示すように従来の避雷器に
おける電界の強さ(図中点Aで示す)を1とすると、実
施の形態3における避雷器の電界の強さ(図中点Dで示
す)は0.19となり、上記実施の形態2におけるより
もさらに小さく抑えることが可能になる。
【0023】なお、上記図7において、電界緩和部材3
3の表面を平坦にした場合について示しているが、電界
緩和部材33を形成する絶縁性材料の性質あるいは固着
方法等に応じて、図8および図9にそれぞれ示すよう
に、各電界緩和部材34、35の表面を適宜山形状ある
いは谷形状に形成しても良く、上記と同様に電界の強さ
は0.19に抑えられていることが確認された。
【0024】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4における避雷器の要部の構成を示す断面図であ
る。本実施の形態4では、図から明らかなように、図4
で示した実施の形態2における避雷器と同様な構成にお
いて、取付部材29の先端を覆うように固着された電界
緩和部材36の厚さ寸法(図中l1で示す)を、取付部
材29が支持部材24に嵌入されている部分の長さ寸法
(図中l2で示す)より大に設定したものである。
【0025】このように上記実施の形態4によれば、取
付部材29の先端に固着される電界緩和部材36の厚さ
寸法l1を、取付部材29が支持部材24に嵌入されて
いる部分の長さ寸法l2より大に設定したので、図に示
すように最高電位の等電位線の分布Hは先端部Gからさ
らに離れた状態となり、単位長さ当たりの電位差が小さ
くなるため、取付部材29で発生する電界は緩和され、
図3に示すように従来の避雷器における電界の強さ(図
中点Aで示す)を1とすると、実施の形態4における避
雷器の電界の強さ(図中点Eで示す)は0.23とな
り、ほぼ同様の構成を有する実施の形態2における避雷
器よりもさらに小さく抑えることが可能になる。
【0026】又、上記実施の形態4では、実施の形態2
における避雷器とほぼ同様の構成のものに電界緩和部材
36を適用した場合について説明したが、図11に示す
ように図7で示した実施の形態3における避雷器と同様
の構成のものに、取付部材25が支持部材24に嵌入さ
れている長さ寸法(図中l2で示す)よりも、厚さ寸法
(図中l1で示す)の大きな電界緩和部材37を適用し
ても良く、この場合は図3に示すように避雷器の電界の
強さ(図中点Fで示す)は0.17となり、実施の形態
3におけるよりもさらに小さく抑えることが可能にな
る。
【0027】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5における避雷器の構成を示す断面図、図13は図
12における避雷器の要部の構成を拡大して示す断面図
である。本実施の形態5では、図から明らかなように図
7ないし9、図11等で示した実施の形態3および4に
おける避雷器と同様な構成において、取付部材25の小
径部25dの先端およびその周囲の隙間に絶縁性材料で
なる第1の電界緩和部材38を固着させて覆うととも
に、フランジ部材16のボス部16aを延長させ、その
先端が取付部材25の他端側、すなわち小径部25dの
先端と同一面となるように構成されている。なお、この
場合、ボス部16aを延長させる替わりに金属材料でな
る他の部材を容器15の端部の周囲に配設して、第2の
電界緩和部材としても良いことは言うまでもない。
【0028】このように上記実施の形態5によれば、取
付部材25の先端を第1の電界緩和部材38で覆うとと
もに、フランジ部材16のボス部16aを取付部材25
の先端と同一面になるように延長させて第2の電界緩和
部材としたので、避雷器内部の電界が平等になり、単位
長さ当たりの電位差が小さくなるため、取付部材25で
発生する電界は緩和され、図3に示すように従来の避雷
器における電界の強さ(図中点Aで示す)を1とする
と、実施の形態5における避雷器の強さ(図中点Iで示
す)は0.16となり、ほぼ同様の構成を有する実施の
形態3および4における避雷器よりもさらに小さく抑え
ることが可能になる。
【0029】さらに又、接続部材21とこれに隣接する
最下段の非直線抵抗体27との間に、取付部材25が支
持部材24に嵌入されている部分の長さ寸法と、ほぼ等
しい厚さ寸法の金属材料でなる第3の電界緩和部材39
を介在させるようにすれば、電界緩和作用はさらに増大
された。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、両端を端子板によって封止された絶縁性材料でな
る筒状の容器と、両端子板とそれぞれ電気的に接続され
相対向して配設される一対の板状の接続部材と一方の接
続部材上に他方の接続部材に向かって順次積重された複
数の非直線抵抗体と、絶縁性材料でなり各非直線抵抗体
の周囲に両接続部材間を橋絡するように配設された複数
の筒状の支持部材と金属材料でなり両接続部材の各支持
部材の端部と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他
端が支持部材の端部内に嵌合することにより連結された
複数の取付部材と、他方の接続部材とこれに隣接する非
直線抵抗体との間に介在され各非直線抵抗体間に所定の
接触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器におい
て、各取付部材の他端側に小径部を形成し支持部材の内
面との間に隙間を形成したので、取付部材と支持部材の
内面とが接触する境界面の先端部の電界を抑制し、支持
部材の絶縁劣化を防止することが可能な避雷器を提供す
ることができる。
【0031】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、取付部材の他端側の先端および小径部の周
囲を覆うように固着された絶縁性材料でなる電界緩和部
材を具備したので、取付部材と支持部材の内面とが接触
する境界面の先端部の電界を抑制し、支持部材の絶縁劣
化を防止することが可能な避雷器を提供することができ
る。
【0032】又、この発明の請求項3によれば、両端を
端子板によって封止された絶縁性材料でなる筒状の容器
と、両端子板とそれぞれ電気的に接続され相対向して配
設される一対の板状の接続部材と、一方の接続部材上に
他方の接続部材に向かって順次積重された複数の非直線
抵抗体と、絶縁性材料でなり各非直線抵抗体の周囲に両
接続部材間を橋絡するように配設された複数の筒状の支
持部材と、金属材料でなり両接続部材の各支持部材の端
部と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端が支持
部材の端部内に嵌合することにより連結された複数の取
付部材と、他方の接続部材とこれに隣接する非直線抵抗
体との間に介在され各非直線抵抗体間に所定の接触圧力
を付勢するバネ部材とを備えた避雷器において、各取付
部材の他端側の先端を覆うように固着された絶縁性材料
でなる電界緩和部材を具備したので、取付部材と支持部
材の内面とが接触する境界面の先端部の電界を抑制し、
支持部材の絶縁劣化を防止することが可能な避雷器を提
供することができる。
【0033】又、この発明の請求項4によれば、請求項
2または3において、電界緩和部材の取付部材の他端側
先端より突出する厚さ寸法を取付部材が支持部材に嵌合
されている部分の長さ寸法より大に設定したので、取付
部材と支持部材の内面とが接触する境界面の先端部の電
界をさらに抑制し、支持部材の絶縁劣化を防止すること
が可能な避雷器を提供することができる。
【0034】又、この発明の請求項5によれば、両端を
端子板によって封止された絶縁性材料でなる筒状の容器
と、両端子板とそれぞれ電気的に接続され相対向して配
設される一対の板状の接続部材と、一方の接続部材上に
他方の接続部材に向かって順次積重された複数の非直線
抵抗体と、絶縁性部材でなり各非直線抵抗体の周囲に両
接続部材間を橋絡するように配設された複数の筒状の支
持部材と、金属材料でなり両接続部材の各支持部材の端
部と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端が支持
部材の端部内に嵌合することにより連結された複数の取
付部材と、他方の接続部材とこれに隣接する非直線抵抗
体との間に介在され各非直線抵抗体間に所定の接触圧力
を付勢するバネ部材とを備えた避雷器において、各取付
部材の他端側を覆うように固着された絶縁性材料でなる
第1の電界緩和部材、および容器の両端外周部に取付部
材の他端側先端と同一面までそれぞれ延在し金属材料で
なる第2の電界緩和部材を具備したので、取付部材と支
持部材の内面とが接触する境界面の先端部の電界をさら
に抑制し、支持部材の絶縁劣化を防止することが可能な
避雷器を提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項6によれば、請求項
5において、容器の両端部に両端板を固着するために配
設されるフランジ部材のボス部を延長させて第2の電界
緩和部材と兼用させたので、取付部材と支持部材の内面
とが接触する境界面の先端部の電界を部品点数を増やす
ことなしに抑制し、支持部材の絶縁劣化を防止すること
が可能な避雷器を提供することができる。
【0036】又、この発明の請求項7によれば、請求項
5または6において、一方の接続部材とこれに隣接する
非直線抵抗体との間に金属材料でなり取付部材が支持部
材に嵌入されている部分の長さ寸法とほぼ等しい厚さ寸
法の第3の電界緩和部材を介装させたので、取付部材と
支持部材の内面とが接触する境界面の先端部の電界を抑
制し、支持部材の絶縁劣化を防止することが可能な避雷
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における避雷器の構
成を示す断面図である。
【図2】 図1における避雷器の要部の構成を拡大して
示す断面図である。
【図3】 一定条件の電圧を避雷器に印加した場合に、
取付部材に発生する電界の強さを従来の避雷器と比較し
て示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における避雷器の要
部の構成を示す断面図である。
【図5】 図4における避雷器の要部の変形例を示す断
面図である。
【図6】 図4における避雷器の要部の異なる変形例を
示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における避雷器の要
部の構成を示す断面図である。
【図8】 図7における避雷器の要部の変形例を示す断
面図である。
【図9】 図7における避雷器へ要部の異なる変形例を
示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における避雷器の
要部の構成を示す断面図である。
【図11】 図10における避雷器の要部の変形例を示
す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5における避雷器の
構成を示す断面図である。
【図13】 図12における避雷器の要部の構成を拡大
して示す断面図である。
【図14】 従来の避雷器の構成を示す断面図である。
【図15】 図14における避雷器の要部の構成を拡大
して示す断面図である。
【符号の説明】
15 容器、16,17 フランジ部材、16a,17
a ボス部、18,19 端子板、20,21 接続部
材、24 支持部材、25,29 取付部材、25a,
29a 座部、25b,29b ネジ部、25c,29
c 嵌合部、25d 小径部、27 非直線抵抗体、2
8 バネ部材、30,31,32,33,34,35,
36,37 電界緩和部材、38 第1の電界緩和部
材、39 第3の電界緩和部材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を端子板によって封止された絶縁性
    材料でなる筒状の容器と、上記両端子板とそれぞれ電気
    的に接続され相対向して配設される一対の板状の接続部
    材と、上記一方の接続部材上に上記他方の接続部材に向
    かって順次積重された複数の非直線抵抗体と、絶縁性材
    料でなり上記各非直線抵抗体の周囲に上記両接続部材間
    を橋絡するように配設された複数の筒状の支持部材と、
    金属材料でなり上記両接続部材の上記各支持部材の端部
    と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端が上記支
    持部材の端部内に嵌合することにより連結された複数の
    取付部材と、上記他方の接続部材とこれに隣接する上記
    非直線抵抗体との間に介在され上記各非直線抵抗体間に
    所定の接触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器に
    おいて、上記各取付部材の他端側に小径部を形成し上記
    支持部材の内面との間に隙間を形成したことを特徴とす
    る避雷器。
  2. 【請求項2】 取付部材の他端側の先端および小径部の
    周囲を覆うように固着された絶縁性材料でなる電界緩和
    部材を具備したことを特徴とする請求項1記載の避雷
    器。
  3. 【請求項3】 両端を端子板によって封止された絶縁性
    材料でなる筒状の容器と、上記両端子板とそれぞれ電気
    的に接続され相対向して配設される一対の板状の接続部
    材と、上記一方の接続部材上に上記他方の接続部材に向
    かって順次積重された複数の非直線抵抗体と、絶縁性材
    料でなり上記各非直線抵抗体の周囲に上記両接続部材間
    を橋絡するように配設された複数の筒状の支持部材と、
    金属材料でなり上記両接続部材の上記各支持部材の端部
    と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端が上記支
    持部材の端部内に嵌合することにより連結された複数の
    取付部材と、上記他方の接続部材とこれに隣接する上記
    非直線抵抗体との間に介在され上記各非直線抵抗体間に
    所定の接触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器に
    おいて、上記各取付部材の他端側の先端を覆うように固
    着された絶縁性材料でなる電界緩和部材を具備したこと
    を特徴とする避雷器。
  4. 【請求項4】 電界緩和部材の取付部材の他端側先端よ
    り突出する厚さ寸法を上記取付部材が支持部材に嵌合さ
    れている部分の長さ寸法より大に設定したことを特徴と
    する請求項2または3に記載の避雷器。
  5. 【請求項5】 両端を端子板によって封止された絶縁性
    材料でなる筒状の容器と、上記両端子板とそれぞれ電気
    的に接続され相対向して配設される一対の板状の接続部
    材と、上記一方の接続部材上に上記他方の接続部材に向
    かって順次積重された複数の非直線抵抗体と、絶縁性部
    材でなり上記各非直線抵抗体の周囲に上記両接続部材間
    を橋絡するように配設された複数の筒状の支持部材と、
    金属材料でなり上記両接続部材の上記各支持部材の端部
    と対応する位置に一端がそれぞれ固着され他端が上記支
    持部材の端部内に嵌合することにより連結された複数の
    取付部材と、上記他方の接続部材とこれに隣接する上記
    非直線抵抗体との間に介在され上記各非直線抵抗体間に
    所定の接触圧力を付勢するバネ部材とを備えた避雷器に
    おいて、上記各取付部材の他端側を覆うように固着され
    た絶縁性材料でなる第1の電界緩和部材、および上記容
    器の両端外周部に上記取付部材の他端側先端と同一面ま
    でそれぞれ延在し金属材料でなる第2の電界緩和部材を
    具備したことを特徴とする避雷器。
  6. 【請求項6】 容器の両端部に両端板を固着するために
    配設されるフランジ部材のボス部を延長させて第2の電
    界緩和部材と兼用させたことを特徴とする請求項5記載
    の避雷器。
  7. 【請求項7】 一方の接続部材とこれに隣接する非直線
    抵抗体との間に金属材料でなり取付部材が支持部材に嵌
    入されている部分の長さ寸法とほぼ等しい厚さ寸法の第
    3の電界緩和部材を介装させたことを特徴とする請求項
    5または6に記載の避雷器。
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