JP2983652B2 - 避雷碍子 - Google Patents

避雷碍子

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JP2983652B2 JP3003327A JP332791A JP2983652B2 JP 2983652 B2 JP2983652 B2 JP 2983652B2 JP 3003327 A JP3003327 A JP 3003327A JP 332791 A JP332791 A JP 332791A JP 2983652 B2 JP2983652 B2 JP 2983652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線路あるいは配
電線路に雷サージ電流が流れた場合に、それを速やかに
大地へ放電すると共に、その後に生じる商用周波の続流
を抑制遮断することができる避雷碍子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の避雷碍子においては、絶
縁筒体の両端外周部に接地側及び課電側の電極金具がエ
ポキシ樹脂その他の樹脂で連結固定され、絶縁筒体内に
は電圧−電流特性が非直線性の複数の限流素子が収容さ
れ、絶縁筒体の外周には多数の絶縁ひだを有する絶縁外
套体が設けられていた。そして、前記絶縁筒体はガラス
クロスにエポキシ樹脂を含浸させた強化プラスチック
(FRP)により円筒状に形成され、その周面には複数
の故障時の高温、高圧のガスを大気中へ放圧するための
放圧孔が形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成においては、絶縁筒体がFRPにより円筒状に形成さ
れているため、材料費が高くなり、又、絶縁筒体と両端
部の電極金具とを樹脂で連結固定することを必要とする
ことから、手間を要し製品コストが高くなるという問題
があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、絶縁筒体を簡略化して製品コストを低
減することができる避雷碍子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、絶縁筒体の両端部に接地側
及び課電側の電極金具を連結固定し、絶縁筒体内には電
圧−電流特性が非直線性の限流素子を収容し、絶縁筒体
の外周には多数の絶縁ひだを有する絶縁外套体を設けて
なる避雷碍子において、前記絶縁筒体を、同一円周上に
所定間隔おきで配置した絶縁材料よりなる複数の板材
と、その板材の両端に嵌着した一対の保持リングとから
構成し、各板材の両端には段部を設けると共に、保持リ
ングには板材の段部に係合して荷重を受け止めるための
受承部を設けたものである。
【0006】請求項2の発明では、前記絶縁筒体の両端
における各板材間にスペーサを介装したものである。
【0007】
【作 用】この発明の避雷碍子においては、絶縁筒体が
同一円周上に所定間隔おきで配置された絶縁材料よりな
る複数の板材と、その板材の両端に嵌着された一対の保
持リングとから構成されているため、絶縁筒体の構成が
簡略化されて材料費を節減するとともに、樹脂による連
結行程を省略することができ、製品コストの低減を図る
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した避雷碍子の一実
施例を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4に
示すように、絶縁筒体1はガラスクロスにエポキシ樹脂
を含浸させた強化プラスチック(FRP)よりなる4枚
の板材2と、アルミニウム製の一対の保持リング3とか
ら構成されている。そして、4枚の板材2が同一円周上
に所定間隔おきで配置され、その両端部に保持リング3
が嵌着されている。段部4は各板材2の両端外周に形成
され、この段部4に係合して軸方向の引張荷重を受け止
めるように保持リング3の内周には受承部5が設けられ
ている。各4枚のスペーサ6は絶縁筒体1の両端におい
て各板材2間に介装され、このスペーサ6により板材2
の間隔が保持される。なお、前記板材2は1枚ずつ各別
に成形し、又は円筒状に成形したものを複数に縦割りし
て形成してもよい。
【0009】接地側及び課電側の電極金具7,8は前記
絶縁筒体1の両端部に嵌合され、保持リング3の外側か
らスペーサ6を介して螺合された各一対の止めネジ9に
より絶縁筒体1に固定されている。ネジ孔10,11は
両電極金具7,8の端面に形成され、このネジ孔10に
は図示しない取付ボルトが螺合される。そして、接地側
の電極金具7のネジ孔10に螺合される取付ボルトによ
り、避雷碍子が図示しない鉄塔の支持アームに設けられ
た取付アダプタに取り付られる。又、課電側の電極金具
8のネジ孔11に螺合される取付ボルトにより、課電側
の電極金具8に図示しない接地側のアークホーンが取り
付けられて、送電線側に設けられた課電側のアークホー
ンに所定の気中放電間隙をもって対向配置される。
【0010】電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛を主
材とする限流素子12は、直列に積層した状態で前記絶
縁筒体1内に収容され、その両端面には接触板13,1
4が設けられている。上下各一対の皿バネ15,16は
接地側及び課電側の電極金具7,8と接触板13,14
との間に介装され、この皿バネ15,16の付勢力によ
り各限流素子8間の接触圧が確保されると共に、この皿
バネ15,16及び接触板13,14を介して限流素子
12の両端が両電極金具7,8に電気的に接続されてい
る。
【0011】図2及び図5に示すように、絶縁外套体1
7はエチレンプロピレンゴム(EDPMゴム)あるいは
シリコンゴム等により、前記絶縁筒体1及び両電極金具
7,8の外周に気密性をもってモールド形成され、その
外周には多数の絶縁ひだ18が形成されている。内側絶
縁層19は絶縁筒体1と限流素子12との間の間隙に設
けられ、前記絶縁外套体17のモールド時に、EDPM
ゴムあるいはシリコンゴム等の絶縁材が絶縁筒体1の各
板材2間の空間を通って内部に充填されることにより形
成されている。そして、この絶縁外套体17及び内側絶
縁層19のモールド時に、絶縁筒体1の各板材2間の空
間にも絶縁材が充填され、この部分が放圧部20となっ
ている。
【0012】次に、前記のように構成された避雷碍子に
ついて動作を説明する。さて、この避雷碍子を鉄塔の支
持アームに装着した状態において、送電線に雷サージ電
流が流れると、その電流は図示しない送電線側のアーク
ホーンから、避雷碍子の下端に取着された図示しないア
ークホーンにフラッシオーバする。そして、この電流は
課電側の電極金具8、皿バネ16、接触板14、限流素
子12、接触板13及び皿バネ15等を経て接地側の電
極金具7に流れ、さらに、図示しない取付アダプタを介
して鉄塔に流れて大地に放電される。又、その後に生じ
る続流は、前記アークホーン間の気中放電間隙及び限流
素子12によって抑制遮断される。
【0013】さらに、万一、この避雷碍子に想定を越え
るような大規模の雷サージ電流が流れた場合には、限流
素子12が導通状態になって避雷碍子の内部に高温で高
圧のアークが発生する。このアークは絶縁筒体1と限流
素子12との間に設けられた内側絶縁層19を介して、
絶縁筒体1の各板材2間の放圧部20に伝播され、その
放圧部20から絶縁外套体17の一部を破って外部へ速
やかに放出される。従って、避雷碍子全体が破壊される
ことはない。
【0014】以上のようにこの実施例の避雷碍子におい
ては、絶縁筒体1が同一円周上に所定間隔おきで配置さ
れた絶縁材料よりなる複数の板材2と、その板材2の両
端に嵌着された一対の保持リング3とから構成されてい
るため、絶縁筒体をFRP等の絶縁材料により円筒状に
形成した従来構成と比較して、絶縁筒体1の構成が簡単
で材料費と組立工数を節減することができ、製品コスト
の低減を図ることができる。
【0015】又、この実施例の避雷碍子においては、絶
縁筒体1の各板材2の両端外周に段部4が設けられると
共に、電極金具7の端部外周には板材2の段部4に係合
する受承部7a設けられているため、避雷碍子に曲げ荷
重が加わっても、圧縮側ではその荷重が板材2の段部4
を介して電極金具7の受承部7aで受け止められる。従
って、圧縮側にある絶縁筒体1の各板材が移動し破壊す
ることはない。なお、引っ張り側にある板材については
皿バネ15,16の付勢力と同方向の荷重を受けるた
め、充分な曲げ強度を確保することができる。
【0016】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、スペーサ6を保持リング3の内周
面に一体的に形成する等、この発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で、次のように変更して具体化することも可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、絶縁筒体の強度が低下することなく絶縁
筒体の構成を簡略化することができて、製品コストを低
減することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した避雷碍子の一実施例を示
すもので、特に絶縁筒体の一部を示す断面図である。
【図2】避雷碍子の全体を示す断面図である。
【図3】絶縁筒体を分解して示す部分斜視図である。
【図4】図2のA−A線における断面図である。
【図5】図2のB−B線における断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁筒体、2 板材、3 保持リング、4 段部、
5 受承部、6 スペーサ、7 接地側の電極金具、8
課電側の電極金具、12 限流素子、17絶縁外套
体、18 絶縁ひだ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁筒体(1)の両端部に接地側及び課
    電側の電極金具(7,8)を連結固定し、絶縁筒体
    (1)内には電圧−電流特性が非直線性の限流素子(1
    2)を収容し、絶縁筒体(1)の外周には多数の絶縁ひ
    だ(18)を有する絶縁外套体(17)を設けてなる避
    雷碍子において、前記絶縁筒体(1)を、同一円周上に
    所定間隔おきで配置した絶縁材料よりなる複数の板材
    (2)と、その板材(2)の両端に嵌着した一対の保持
    リング(3)とから構成し、各板材(2)の両端には段
    部(4)を設けると共に、保持リング(3)には板材
    (2)の段部(4)に係合して荷重を受け止めるための
    受承部(5)を設けたことを特徴とする避雷碍子。
  2. 【請求項2】 前記絶縁筒体(1)の両端における各板
    材(2)間にスペーサ(6)を介装したことを特徴とす
    る請求項1記載の避雷碍子。
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KR20150139653A (ko) * 2014-06-03 2015-12-14 한국전력공사 직류송전 방식 철탑

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150139653A (ko) * 2014-06-03 2015-12-14 한국전력공사 직류송전 방식 철탑
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