JP2538414Y2 - 耐雷ホーン - Google Patents

耐雷ホーン

Info

Publication number
JP2538414Y2
JP2538414Y2 JP28592U JP28592U JP2538414Y2 JP 2538414 Y2 JP2538414 Y2 JP 2538414Y2 JP 28592 U JP28592 U JP 28592U JP 28592 U JP28592 U JP 28592U JP 2538414 Y2 JP2538414 Y2 JP 2538414Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
insulating cylinder
resistant
resistant insulating
lightning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28592U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH062519U (ja
Inventor
哲也 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP28592U priority Critical patent/JP2538414Y2/ja
Publication of JPH062519U publication Critical patent/JPH062519U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538414Y2 publication Critical patent/JP2538414Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、気中放電間隙を形成す
るために用いられ、送電線路あるいは配電線路に雷サー
ジ電流が流れた場合に、それを速やかに大地へ放電する
とともに、その後に生じる商用周波数の続流を抑制遮断
することができる耐雷ホーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の耐雷ホーンには想定以上の雷撃
をうけ限流素子が破壊したとき、続流アークによりホー
ン全体が爆発して破壊されないように放圧手段が設けら
れる。従来の放圧手段としては図3に示すように、耐圧
絶縁筒15の周壁に軸方向に延びるスリット16を設け
た構成のものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、スリット加
工を実施する場合、円周方向及び軸方向に複数行わなけ
ればならず、又、その加工も精度を要し、加工工数も増
加することからコスト低減に限界があった。また未加工
のものに比べると強度が低下することは避け得ないの
で、加工を施し低下する分厚肉化を要するという問題が
あった。
【0004】そこで本考案は、このような従来の技術に
存在する問題点に着目してなされたもので、その目的と
するところは、故障時における続流アークによる爆発的
な破壊を避けることができ、しかもスリット加工が不要
で絶縁不良のおそれのない、よりコスト低減を図ること
のできる耐雷ホーンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案では、耐圧絶縁筒の両端部に接地側及び課電
側の電極金具を固定し、耐圧絶縁筒内には電圧−電流特
性が非直線性の限流素子を収容して、電極金具と限流素
子とを電気的に接続し、耐圧絶縁筒の外周には多数のひ
だ部を有する絶縁外套体を設けてなる耐雷ホーンにおい
て、前記耐圧絶縁筒は、多数の強化繊維を埋設し、その
強化繊維が耐圧絶縁筒の軸方向に沿うように配置されて
いることをその要旨としている。
【0006】
【作用】上記構成により、限流素子が導通状態になり続
流が流れた場合には耐雷ホーン内は高温高圧になる。耐
圧絶縁筒には円周方向の繊維がないことから、円圧力に
よって強化繊維に沿って軸方向にクラックが入りやす
く、そこから外部に放圧が行われる。
【0007】
【実施例】以下に本考案を具体化した実施例について図
1〜2に従って説明する。図1に示すように、耐圧絶縁
筒1は耐侯性及び経時変化に優れた耐強化樹脂(例えば
エポキシ樹脂含浸FRP)により円筒状に形成されてい
る。すなわち、この耐圧絶縁筒1は強化繊維としてのガ
ラス繊維2を多数本埋設し、そのガラス繊維2は単に軸
方向に並行して延びている。この耐圧絶縁筒1のガラス
コンテントは曲げ及び引張強度を十分に発現させるため
重量比で60%〜75%になっている。
【0008】図2に示すように、耐圧絶縁筒1の上下両
端部及び絶縁外套体3の上下両端部には、キャップ状の
電極金具5、6がそれぞれ圧接により嵌合固定されてい
る。前記耐圧絶縁筒1の内部には電圧−電流特性が非直
線の例えば酸化亜鉛等よりなる多数の限流素子7が直列
に積層収容され、その上下両端は固定用の皿バネ8、9
及びアルミニウムあるいは銅等の金属製の円柱状をなす
スペーサ10、11を介して前記両電極金具5、6が電
気的に接合されている。耐圧絶縁筒1の内周面と限流素
子7の外周面との間にはシリコンゴム等の絶縁充填剤が
注入され絶縁層12を形成し、限流素子7の移動を防止
するとともに気密性及び絶縁性を保持している。
【0009】耐圧絶縁筒1の外周面には、その端部付近
を除きEPDMあるいはシリコンゴム等耐侯性を有する
有機弾性絶縁材によりなる絶縁外套体3が形成され、そ
の外周面には多数のひだ部4が一体に形成されている。
【0010】前記電極金具5、6にはネジ穴13、14
が形成され、ネジ穴13は耐雷ホーンを鉄塔の支持アー
ム等に取り付けるために使用され、ネジ穴14は図示し
ない放電電極を支持するために使用される。
【0011】さて、この耐雷ホーンを鉄塔の支持アーム
に装着した状態において、送電線に雷サージ電流が流れ
ると、耐雷ホーンを経て鉄塔に流れ、大地に放電され
る。そして、その後に生じる続流は、限流素子7の電圧
−電流特性の非直線性により速やかに抑制遮断される。
【0012】さらに、万一、この耐雷ホーンに想定を越
えるような大規模の雷サージ電流が流れた場合には、限
流素子7が導通状態になって続流が流れ、耐雷ホーンの
内部は高温高圧になる。この圧力は絶縁充填剤からなる
絶縁層12を介して、耐圧絶縁筒1に伝播される。この
時、耐圧絶縁筒1に埋設されたガラス繊維2は軸方向だ
けに向いているため、同耐圧絶縁筒1には内部からの圧
力に対して、あたかも竹を割るように多数の縦方向の亀
裂が生じる。この場合、耐圧絶縁筒1の両端部は電極金
具5、6の外側面を応接し、スペーサ10、11に押し
つけられる形で固定されている。この接合方法では接
着、ネジ等による方法と異なり耐圧絶縁筒1の圧接され
る部分の肉厚全体が力を受ける特徴がある。このため、
耐圧絶縁筒1が亀裂により細分化され、中央部で半径方
向に引張る力が作用してもこの固定部から抜けることが
ない。この点が構造上重要である。そして、この亀裂に
より高圧ガスが耐圧絶縁筒1を破り、続いてゴムよりな
る絶縁外套体3を破って外部に放出される。従って、耐
雷ホーン全体が爆発状に破壊されることはない。しか
も、この実施例の耐雷ホーンはスリットを有しているも
のではないため、スリット加工が不要で製作が容易であ
る。加えて、スリットが存在しないために、欠部がなく
強度不足のおそれはない。従って、薄肉化できるととも
に、吸湿に対する特性も向上する。
【0013】なお、この考案は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば強化繊維としてケブラー繊
維等他の繊維を使用する等、この考案の趣旨から逸脱し
ない範囲で、変更して具体化することも可能である。
【0014】又、長尺品の場合、亀裂が軸方向に伸展し
やすく半径方向への拡大が大きくなりすぎ、内容物がと
び出すようなケースも起こりうる。このようなケースで
は軸方向に一あるいは複数のFRPよりなる補強リング
17を耐圧絶縁筒1の外周に設け、その亀裂の半径方向
への拡大を制限し、全体として耐圧絶縁筒1の放圧を確
保しつつその厚肉化を防止するようにしてもよい。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、放圧が爆発の危険なく
安全に行われるとともに、絶縁筒に新たなる加工を必要
とせず、製作が容易で、しかも絶縁不良のおそれがない
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した耐雷ホーンの耐圧絶縁筒を
示す斜視図である。
【図2】同じく耐雷ホーンの全体を示す半断面図であ
る。
【図3】従来例を示す耐圧絶縁筒の斜視図である。
【符号の説明】
1 耐圧絶縁筒、2 強化繊維を構成するガラス繊維、
3 絶縁外套耐、4ひだ部、5 電極金具、6 電極金
具、7 限流素子。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧絶縁筒の両端部に接地側及び課電側
    の電極金具を固定し、耐圧絶縁筒内には電圧−電流特性
    が非直線性の限流素子を収容して、電極金具と限流素子
    とを電気的に接続し、耐圧絶縁筒の外周には多数のひだ
    部を有する絶縁外套体を設けてなる耐雷ホーンにおい
    て、 前記耐圧絶縁筒は、多数の強化繊維を埋設し、その強化
    繊維が耐圧絶縁筒の軸方向に沿うように配置されている
    ことを特徴とする耐雷ホーン。
JP28592U 1992-01-08 1992-01-08 耐雷ホーン Expired - Lifetime JP2538414Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28592U JP2538414Y2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 耐雷ホーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28592U JP2538414Y2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 耐雷ホーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH062519U JPH062519U (ja) 1994-01-14
JP2538414Y2 true JP2538414Y2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=11469640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28592U Expired - Lifetime JP2538414Y2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 耐雷ホーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538414Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH062519U (ja) 1994-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5363266A (en) Electrical surge arrester
JP3126717B2 (ja) 変発電所用電気サージアレスタ
US11177058B2 (en) Composite surge arrester module in a die and method of construction
JPH027483B2 (ja)
JP2538414Y2 (ja) 耐雷ホーン
US20060227484A1 (en) Surge arrester
GB2258352A (en) Overvoltage arrester
EP0606409B1 (en) Surge arrester
KR100431252B1 (ko) 가공 개폐기 및 변압기용 폴리머 부싱
JPH023241B2 (ja)
JP2000021609A (ja) 避雷器
US6215075B1 (en) Composite insulator
JP2506137B2 (ja) 避雷碍子用の耐圧絶縁筒
JP2719537B2 (ja) 避雷器の耐圧絶縁筒
JP2002151309A (ja) 避雷装置の製造方法および避雷装置
RU2302050C1 (ru) Ограничитель перенапряжений
JPH05103438A (ja) 回転子巻線端部の支持装置
JP2983652B2 (ja) 避雷碍子
JPH01209685A (ja) 避雷器
CN218939359U (zh) 一种高强度避雷器
JPH04249815A (ja) 避雷碍子
JPH08167505A (ja) 避雷器における避雷素子の積層体
JPH05258631A (ja) 耐雷ホーンの連結構造
JPH08115625A (ja) 避雷器
JP2003303706A (ja) 避雷装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term