JPH1038935A - 高調波分析装置 - Google Patents
高調波分析装置Info
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- JPH1038935A JPH1038935A JP19230696A JP19230696A JPH1038935A JP H1038935 A JPH1038935 A JP H1038935A JP 19230696 A JP19230696 A JP 19230696A JP 19230696 A JP19230696 A JP 19230696A JP H1038935 A JPH1038935 A JP H1038935A
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- harmonic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高調波の測定分析を連続的かつ簡単に行うこ
とが可能な高調波分析装置を提供する。 【解決手段】 電圧,電流波形を取り込んでサンプリン
グを行う入力チャネル毎に、2つのデータ格納領域を設
け、DMAコントローラによって、一方のデータ格納領
域に入力チャネルからのデジタルデータを転送させ(11
0,120)、データ格納領域に1秒間分のデータが取り込ま
れると(130ーY)、DMAコントローラがデータ転送する
エリアを他方のデータ格納領域に切り換え(140)、高調
波の実効値を算出する高調波分析処理を起動する(150)
。これによりサンプリングしたデータの蓄積と、蓄積
されたデータの解析とが並列に行われ、しかも蓄積用と
解析用とでのデータ格納領域が1秒毎に交互に切り換え
られるため、連続的にデータを取り込んで、そのデータ
に基づいて連続的な分析結果を得ることができる。
とが可能な高調波分析装置を提供する。 【解決手段】 電圧,電流波形を取り込んでサンプリン
グを行う入力チャネル毎に、2つのデータ格納領域を設
け、DMAコントローラによって、一方のデータ格納領
域に入力チャネルからのデジタルデータを転送させ(11
0,120)、データ格納領域に1秒間分のデータが取り込ま
れると(130ーY)、DMAコントローラがデータ転送する
エリアを他方のデータ格納領域に切り換え(140)、高調
波の実効値を算出する高調波分析処理を起動する(150)
。これによりサンプリングしたデータの蓄積と、蓄積
されたデータの解析とが並列に行われ、しかも蓄積用と
解析用とでのデータ格納領域が1秒毎に交互に切り換え
られるため、連続的にデータを取り込んで、そのデータ
に基づいて連続的な分析結果を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力の送電線
に重畳される高調波を測定分析する高調波分析装置に関
し、特に電気鉄道用の送電線での測定に適した高調波分
析装置に関する。
に重畳される高調波を測定分析する高調波分析装置に関
し、特に電気鉄道用の送電線での測定に適した高調波分
析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気鉄道車両では、主電動機とし
て誘導電動機が使用され、可変電圧・可変周波数(VV
VF:Variable Voltage, Variable Frequency)制御に
よって、これを駆動するようにされている。
て誘導電動機が使用され、可変電圧・可変周波数(VV
VF:Variable Voltage, Variable Frequency)制御に
よって、これを駆動するようにされている。
【0003】そして、電気鉄道車両には、誘導電動機駆
動用の可変電圧・可変周波数の交流電力を発生させるた
めに、電車線を介して供給される25KVの交流を直流
に変換するPWMコンバータと、PWMコンバータによ
り得られた直流電力を所望電圧,所望周波数の交流に再
変換するPWMインバータとが備えられている。
動用の可変電圧・可変周波数の交流電力を発生させるた
めに、電車線を介して供給される25KVの交流を直流
に変換するPWMコンバータと、PWMコンバータによ
り得られた直流電力を所望電圧,所望周波数の交流に再
変換するPWMインバータとが備えられている。
【0004】ところで、PWMコンバータ,及びPWM
インバータは、GTOサイリスタ等のスイッチング素子
を用いて構成され電流を断続制御するため、その動作時
にノイズ(高調波)を発生させる。この高調波は、電車
線を介して伝送され、き電設備や電気鉄道用変電所にお
いて継電器等の機器を誤動作させたり発熱させたり、ま
た送電線に接続された力率改善用コンデンサを破壊した
りして、いわゆる高調波障害を引き起こす原因となる。
インバータは、GTOサイリスタ等のスイッチング素子
を用いて構成され電流を断続制御するため、その動作時
にノイズ(高調波)を発生させる。この高調波は、電車
線を介して伝送され、き電設備や電気鉄道用変電所にお
いて継電器等の機器を誤動作させたり発熱させたり、ま
た送電線に接続された力率改善用コンデンサを破壊した
りして、いわゆる高調波障害を引き起こす原因となる。
【0005】このような高調波発生の実体を把握して的
確な対策等を施すために、送電線に重畳される高調波を
測定分析する必要があり、従来より、送電線の電圧,電
流波形を、基本波で1〜数個分だけ、1波当り128な
いし512サンプリング(A/D変換)してメモリに蓄
積した後、サンプリングしたデータを用いて高速フーリ
エ変換(FFT)を行うことにより高調波の実効値を求
め、更に実効値から高調波の歪率等を算出した後、これ
ら高調波の実効値や歪率の演算結果をプリントアウトす
る装置(例えば日新電機製、型番HWA−100形)が
知られている。
確な対策等を施すために、送電線に重畳される高調波を
測定分析する必要があり、従来より、送電線の電圧,電
流波形を、基本波で1〜数個分だけ、1波当り128な
いし512サンプリング(A/D変換)してメモリに蓄
積した後、サンプリングしたデータを用いて高速フーリ
エ変換(FFT)を行うことにより高調波の実効値を求
め、更に実効値から高調波の歪率等を算出した後、これ
ら高調波の実効値や歪率の演算結果をプリントアウトす
る装置(例えば日新電機製、型番HWA−100形)が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置で
は、電圧,電流波形をサンプリングした後、演算処理、
プリントアウト処理を順次行っているため、次の測定を
開始するまでに少なくとも1分の時間間隔を要し、連続
的な測定を行うことができなかった。
は、電圧,電流波形をサンプリングした後、演算処理、
プリントアウト処理を順次行っているため、次の測定を
開始するまでに少なくとも1分の時間間隔を要し、連続
的な測定を行うことができなかった。
【0007】その結果、ノッチの切換や車両の移動によ
るき電距離の変化によって、運転状態に適した交流電力
の電圧・電流がめまぐるしく変化し、これに応じてPW
Mコンバータのスイッチングタイミングが変化すること
により、高調波の発生状態が秒単位程度の短時間で著し
く変化する電気鉄道負荷の測定分析を行った場合、演算
処理やプリントアウト中に発生した有害な高調波を見落
としてしまうなど、その測定分析結果から高調波の発生
傾向を正確に把握することができないという問題があっ
た。
るき電距離の変化によって、運転状態に適した交流電力
の電圧・電流がめまぐるしく変化し、これに応じてPW
Mコンバータのスイッチングタイミングが変化すること
により、高調波の発生状態が秒単位程度の短時間で著し
く変化する電気鉄道負荷の測定分析を行った場合、演算
処理やプリントアウト中に発生した有害な高調波を見落
としてしまうなど、その測定分析結果から高調波の発生
傾向を正確に把握することができないという問題があっ
た。
【0008】そこで、従来は、電圧,電流波形を予め磁
気テープ等にアナログ的に記録し、小刻みにテープを再
生と分析装置の起動とを行うことにより、連続的なデー
タを得ることも行われていたが、この場合、測定分析に
大変な手間を要するという問題があった。
気テープ等にアナログ的に記録し、小刻みにテープを再
生と分析装置の起動とを行うことにより、連続的なデー
タを得ることも行われていたが、この場合、測定分析に
大変な手間を要するという問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するために、
高調波の測定分析を連続的かつ簡単に行うことが可能な
高調波分析装置を提供することを目的とする。
高調波の測定分析を連続的かつ簡単に行うことが可能な
高調波分析装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の高
調波分析装置では、AD変換器が、交流電力を送電する
電線の電圧,電流波形を、所定の変換タイミング毎にサ
ンプリングしてデジタルデータに変換し、このデジタル
データをデータ転送手段が、第1の記憶手段のデータ格
納領域に順次転送して蓄積する。
を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の高
調波分析装置では、AD変換器が、交流電力を送電する
電線の電圧,電流波形を、所定の変換タイミング毎にサ
ンプリングしてデジタルデータに変換し、このデジタル
データをデータ転送手段が、第1の記憶手段のデータ格
納領域に順次転送して蓄積する。
【0011】そして、データ格納領域に所定数のデジタ
ルデータが蓄積されると、演算手段が、この蓄積された
所定数のデジタルデータに基づき、所定次数の高調波の
大きさを求める分析処理を実行し、その演算結果を第2
の記憶手段に格納する。このとき、データ転送手段は、
演算手段が使用中のものとは異なるデータ格納領域に、
所定の変換タイミング毎に、AD変換器が生成するデジ
タルデータを格納し続けており、即ち、データ転送手段
と演算手段とは並列に処理を実行する。
ルデータが蓄積されると、演算手段が、この蓄積された
所定数のデジタルデータに基づき、所定次数の高調波の
大きさを求める分析処理を実行し、その演算結果を第2
の記憶手段に格納する。このとき、データ転送手段は、
演算手段が使用中のものとは異なるデータ格納領域に、
所定の変換タイミング毎に、AD変換器が生成するデジ
タルデータを格納し続けており、即ち、データ転送手段
と演算手段とは並列に処理を実行する。
【0012】そして、演算手段が処理を終了すると演算
結果が第2の記憶手段に格納され、使用していたデータ
格納領域は空になるので、データ転送手段によるデジタ
ルデータの蓄積に再使用することが可能になる。従っ
て、本発明の高調波分析装置によれば、分析処理を実行
する際に、電線の電圧,電流波形をサンプリングする動
作を中断することなく、連続的にデータを収集して分析
処理を行うことができる。
結果が第2の記憶手段に格納され、使用していたデータ
格納領域は空になるので、データ転送手段によるデジタ
ルデータの蓄積に再使用することが可能になる。従っ
て、本発明の高調波分析装置によれば、分析処理を実行
する際に、電線の電圧,電流波形をサンプリングする動
作を中断することなく、連続的にデータを収集して分析
処理を行うことができる。
【0013】なお、第2の記憶手段に格納された分析結
果は、外部に出力するようにしてもよいし、別の演算装
置を設けて、更なる演算処理を施すようにしてもよい。
次に、請求項2に記載の高調波分析装置では、AD変換
器,第1及び第2の記憶手段,演算手段は、共通の内部
バスを介して互いに接続されていると共に、上記データ
転送手段は、上記AD変換器が生成するデジタルデータ
を、上記メモリへDMA転送するDMA制御手段からな
る。そして、バス調停手段が、DMA制御手段によるD
MA転送の間、演算手段の処理を中断させDMA制御手
段に内部バスを占有させる。
果は、外部に出力するようにしてもよいし、別の演算装
置を設けて、更なる演算処理を施すようにしてもよい。
次に、請求項2に記載の高調波分析装置では、AD変換
器,第1及び第2の記憶手段,演算手段は、共通の内部
バスを介して互いに接続されていると共に、上記データ
転送手段は、上記AD変換器が生成するデジタルデータ
を、上記メモリへDMA転送するDMA制御手段からな
る。そして、バス調停手段が、DMA制御手段によるD
MA転送の間、演算手段の処理を中断させDMA制御手
段に内部バスを占有させる。
【0014】つまり、内部バスを共用しているので、デ
ータ転送手段と演算手段とが同時に内部バスを使用する
ことができないが、データ転送手段により所定の変換タ
イミング毎に行われるDMA転送では、1回の転送当り
にバスを占有する期間が短いため、それ以外の殆どの期
間は、演算手段により使用されることになる。
ータ転送手段と演算手段とが同時に内部バスを使用する
ことができないが、データ転送手段により所定の変換タ
イミング毎に行われるDMA転送では、1回の転送当り
にバスを占有する期間が短いため、それ以外の殆どの期
間は、演算手段により使用されることになる。
【0015】従って、本発明の高調波分析装置によれ
ば、バスが共有されていても、十分に演算手段の処理時
間を確保しつつ、データ転送手段を並列に実行すること
ができる。
ば、バスが共有されていても、十分に演算手段の処理時
間を確保しつつ、データ転送手段を並列に実行すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、実施例の高調波分析装置の全体構
成を表すブロック図である。図1に示すように、本実施
例の高調波分析装置2は、入力端子T1,T2を介して
送電線から電圧波形及び電流波形を取り込み、これら電
圧,電流波形に含まれる基本波及び2〜49次の高調波
の実効値を求める高調波検出部4,6と、装置の動作状
態や高調波の分析処理結果等を表示するための液晶ディ
スプレイからなる表示部8、及び表示部8の表示内容を
操作するためのキーボード10を駆動する入出力制御部
12と、外部機器とのシリアルデータ通信を制御するシ
リアル通信制御部14と、CPU(メインCPUと呼
ぶ)16a,ROM16b,RAM16c,タイマ16
d等からなる周知のマイクロコンピュータとして構成さ
れ、シリアル通信制御部14を介して接続されるホスト
コンピュータHからの指令に従って、指定された期間内
に高調波検出部4,6から得られる高調波の実効値を用
いて各種処理を実行するメイン演算処理部16と、高調
波検出部4,6、入出力制御部12、シリアル通信制御
部14、メイン演算処理部16を相互に接続するメイン
バス18とにより構成されている。なお、本実施例で
は、入力端子T1から電圧波形を、入力端子T2から電
流波形を取り込むようにされている。
に説明する。図1は、実施例の高調波分析装置の全体構
成を表すブロック図である。図1に示すように、本実施
例の高調波分析装置2は、入力端子T1,T2を介して
送電線から電圧波形及び電流波形を取り込み、これら電
圧,電流波形に含まれる基本波及び2〜49次の高調波
の実効値を求める高調波検出部4,6と、装置の動作状
態や高調波の分析処理結果等を表示するための液晶ディ
スプレイからなる表示部8、及び表示部8の表示内容を
操作するためのキーボード10を駆動する入出力制御部
12と、外部機器とのシリアルデータ通信を制御するシ
リアル通信制御部14と、CPU(メインCPUと呼
ぶ)16a,ROM16b,RAM16c,タイマ16
d等からなる周知のマイクロコンピュータとして構成さ
れ、シリアル通信制御部14を介して接続されるホスト
コンピュータHからの指令に従って、指定された期間内
に高調波検出部4,6から得られる高調波の実効値を用
いて各種処理を実行するメイン演算処理部16と、高調
波検出部4,6、入出力制御部12、シリアル通信制御
部14、メイン演算処理部16を相互に接続するメイン
バス18とにより構成されている。なお、本実施例で
は、入力端子T1から電圧波形を、入力端子T2から電
流波形を取り込むようにされている。
【0017】図2は、高調波検出部4の構成を表すブロ
ック図である。なお、もう一方の高調波検出部6は、こ
れと全く同じ構成をしているので、ここでは、高調波検
出部4についてのみ説明する。高調波検出部4は、図2
に示すように、入力端子T1,T2を介して信号を取り
込むための2つの入力チャネルCH1,CH2と、入力
チャネルCH1,CH2を介して検出された電圧波形及
び電流波形のサンプリングデータに基づいて高調波の実
効値を求めるローカル演算処理部20と、ローカル演算
処理部20にて求めた演算値をメイン演算処理部16へ
供給するために設けられたデュアルポートRAM(DP
RAM)22と、入力チャネルCH1,CH2、ローカ
ル演算処理部20、DPRAM22を相互に接続するロ
ーカルバス24と、各入力チャネルCH1,CH2から
供給される基準信号W1,W2に基づいて後述するタイ
ミング信号TMを生成する信号処理部26とにより構成
されている。
ック図である。なお、もう一方の高調波検出部6は、こ
れと全く同じ構成をしているので、ここでは、高調波検
出部4についてのみ説明する。高調波検出部4は、図2
に示すように、入力端子T1,T2を介して信号を取り
込むための2つの入力チャネルCH1,CH2と、入力
チャネルCH1,CH2を介して検出された電圧波形及
び電流波形のサンプリングデータに基づいて高調波の実
効値を求めるローカル演算処理部20と、ローカル演算
処理部20にて求めた演算値をメイン演算処理部16へ
供給するために設けられたデュアルポートRAM(DP
RAM)22と、入力チャネルCH1,CH2、ローカ
ル演算処理部20、DPRAM22を相互に接続するロ
ーカルバス24と、各入力チャネルCH1,CH2から
供給される基準信号W1,W2に基づいて後述するタイ
ミング信号TMを生成する信号処理部26とにより構成
されている。
【0018】なお、DPRAM22は、ローカルバス2
4だけでなくメインバス18にも接続されており、ロー
カルバス24の使用状態とは無関係に、メインCPU1
6aからのアクセスが可能なようにされている。ここ
で、入力チャネルCH1は、入力端子T1を介して取り
込まれる信号をインピーダンス変換する入力バッファ2
8と、入力バッファ28を介して取り込まれた信号を所
定の信号レベルまで増幅する可変増幅器30と、不必要
な信号成分を除去する低域通過フィルタ(LPF)32
と、タイミング信号TMに応じてLPF32からの信号
をサンプリングし、その信号レベルを12ビットのデジ
タルデータに変換すると共に、ローカル演算処理部20
にデータの読出を要求する読出要求信号DQ1を出力す
るAD変換器34とにより構成されている。そして、L
PF32の出力が基準信号W1として信号処理部26へ
供給され、AD変換器34にて生成されたデジタルデー
タは、ローカルバス24を介してローカル演算処理部2
0に供給されるようにされている。
4だけでなくメインバス18にも接続されており、ロー
カルバス24の使用状態とは無関係に、メインCPU1
6aからのアクセスが可能なようにされている。ここ
で、入力チャネルCH1は、入力端子T1を介して取り
込まれる信号をインピーダンス変換する入力バッファ2
8と、入力バッファ28を介して取り込まれた信号を所
定の信号レベルまで増幅する可変増幅器30と、不必要
な信号成分を除去する低域通過フィルタ(LPF)32
と、タイミング信号TMに応じてLPF32からの信号
をサンプリングし、その信号レベルを12ビットのデジ
タルデータに変換すると共に、ローカル演算処理部20
にデータの読出を要求する読出要求信号DQ1を出力す
るAD変換器34とにより構成されている。そして、L
PF32の出力が基準信号W1として信号処理部26へ
供給され、AD変換器34にて生成されたデジタルデー
タは、ローカルバス24を介してローカル演算処理部2
0に供給されるようにされている。
【0019】一方、入力チャネルCH2は、入力チャネ
ルCH1と全く同様に構成されており、入力端子T2か
ら信号を取り込んで、読出要求信号DQ2及び基準信号
W2を出力するようにされている。また、信号処理部2
6は、基準信号W1,W2のいずれかを選択するセレク
タ36と、セレクタ36からの供給される基準信号Wi
(i=1又は2)の周波数を測定する周波数測定回路4
4と、同じくセレクタ36から供給される基準信号Wi
の周波数を逓倍(本実施例では128倍)するPLL回
路38と、逓倍された信号に基づき、内部タイミング信
号ITMを生成するタイミング生成回路40と、内部タ
イミング信号ITM、及びクロック入力端子CIから入
力される外部タイミング信号ETMのいずれかを各入力
チャネルCH1,CH2のAD変換器34及びクロック
出力端子COに供給するセレクタ42とにより構成され
ている。
ルCH1と全く同様に構成されており、入力端子T2か
ら信号を取り込んで、読出要求信号DQ2及び基準信号
W2を出力するようにされている。また、信号処理部2
6は、基準信号W1,W2のいずれかを選択するセレク
タ36と、セレクタ36からの供給される基準信号Wi
(i=1又は2)の周波数を測定する周波数測定回路4
4と、同じくセレクタ36から供給される基準信号Wi
の周波数を逓倍(本実施例では128倍)するPLL回
路38と、逓倍された信号に基づき、内部タイミング信
号ITMを生成するタイミング生成回路40と、内部タ
イミング信号ITM、及びクロック入力端子CIから入
力される外部タイミング信号ETMのいずれかを各入力
チャネルCH1,CH2のAD変換器34及びクロック
出力端子COに供給するセレクタ42とにより構成され
ている。
【0020】つまり、信号処理部26では、基準信号W
iの周波数を測定してその測定値FQをローカル演算処
理部20に供給すると共に、基準信号Wiの基本波(本
実施例では60Hz)を例えば128サンプリングする
ような内部タイミング信号ITMを生成するようにされ
ている。
iの周波数を測定してその測定値FQをローカル演算処
理部20に供給すると共に、基準信号Wiの基本波(本
実施例では60Hz)を例えば128サンプリングする
ような内部タイミング信号ITMを生成するようにされ
ている。
【0021】また、図1に示すように、一方の高調波検
出部4のクロック出力端子COが他方の高調波検出部6
のクロック入力端子CIに接続され、高調波検出部6の
クロック出力端子COが高調波検出部4のクロック入力
端子CIに接続されており、セレクタ42の設定に応じ
て、各高調波検出部4,6の内部で生成された内部タイ
ミング信号ITM、或はクロック入力端子CIを介して
入力される他方の高調波検出部にて生成された外部タイ
ミング信号ETMのいずれかを、タイミング信号TMと
して用いるか選択することができ、また、内部タイミン
グ信号ITMを用いる場合には、セレクタ36の設定に
応じて、いずれの入力チャネルCH1,CH2からの基
準信号W1,W2に基づいて内部タイミング信号ITM
を生成するかを選択することができる。
出部4のクロック出力端子COが他方の高調波検出部6
のクロック入力端子CIに接続され、高調波検出部6の
クロック出力端子COが高調波検出部4のクロック入力
端子CIに接続されており、セレクタ42の設定に応じ
て、各高調波検出部4,6の内部で生成された内部タイ
ミング信号ITM、或はクロック入力端子CIを介して
入力される他方の高調波検出部にて生成された外部タイ
ミング信号ETMのいずれかを、タイミング信号TMと
して用いるか選択することができ、また、内部タイミン
グ信号ITMを用いる場合には、セレクタ36の設定に
応じて、いずれの入力チャネルCH1,CH2からの基
準信号W1,W2に基づいて内部タイミング信号ITM
を生成するかを選択することができる。
【0022】なお、セレクタ36,42の設定は、ロー
カル演算処理部20から出力される図示しない設定信号
によって行われる。次に、ローカル演算処理部20は、
図2に示すように、高調波検出部4内部の各部を制御す
るとともに各種演算処理を実行するコントローラ46
と、コンローラが実行する処理手順を示すプログラムが
格納されたROM48と、各入力チャネルCH1,CH
2から転送されてくるデジタルデータを格納するための
RAM50とを備え、コントローラ46,ROM48,
RAM50は、ローカルバス24を介して互いに接続さ
れている。
カル演算処理部20から出力される図示しない設定信号
によって行われる。次に、ローカル演算処理部20は、
図2に示すように、高調波検出部4内部の各部を制御す
るとともに各種演算処理を実行するコントローラ46
と、コンローラが実行する処理手順を示すプログラムが
格納されたROM48と、各入力チャネルCH1,CH
2から転送されてくるデジタルデータを格納するための
RAM50とを備え、コントローラ46,ROM48,
RAM50は、ローカルバス24を介して互いに接続さ
れている。
【0023】このうちコントローラ46は、読出要求信
号DQ1に従って、入力チャネルCH1のAD変換器3
4にてサンプリングされたデジタルデータをRAM50
に転送するDMAコントローラ46aと、読出要求信号
DQ2に従って、入力チャネルCH2のAD変換器34
にてサンプリングされたデジタルデータをRAM50に
転送するDMAコントローラ46bと、AD変換器34
やDMAコントローラ46a,46bの設定、及びRA
M50に格納されたデジタルデータの解析処理等を実行
するCPU(以下、ローカルCPUと呼ぶ)46dと、
DMAコントローラ46a,46bからの要求に応じ
て、ローカルCPU46dの処理を中断させてローカル
バス24を解放し、DMA転送が終了するとローカルC
PU46dの処理を再開させるといった、いわゆるバス
調停制御を行うバスアービタ46cと、を備えている。
号DQ1に従って、入力チャネルCH1のAD変換器3
4にてサンプリングされたデジタルデータをRAM50
に転送するDMAコントローラ46aと、読出要求信号
DQ2に従って、入力チャネルCH2のAD変換器34
にてサンプリングされたデジタルデータをRAM50に
転送するDMAコントローラ46bと、AD変換器34
やDMAコントローラ46a,46bの設定、及びRA
M50に格納されたデジタルデータの解析処理等を実行
するCPU(以下、ローカルCPUと呼ぶ)46dと、
DMAコントローラ46a,46bからの要求に応じ
て、ローカルCPU46dの処理を中断させてローカル
バス24を解放し、DMA転送が終了するとローカルC
PU46dの処理を再開させるといった、いわゆるバス
調停制御を行うバスアービタ46cと、を備えている。
【0024】そして、周波数測定回路44からの測定値
FQの入力、及びセレクタ36,42への設定信号の出
力は、図示しないIOポートを介してCPU46dが行
うようにされている。またDMAコントローラ46a,
46bには、優先順位があり、同時に読出要求信号DQ
1,DQ2が発生した場合は、常に、入力チャネルCH
1側を制御するDMAコントローラ46aを優先するよ
うにされている。なお、本実施例では、コントローラ4
6を、日本電気製の汎用マイクロプロセッサであるV5
0を用いて1チップで構成している。
FQの入力、及びセレクタ36,42への設定信号の出
力は、図示しないIOポートを介してCPU46dが行
うようにされている。またDMAコントローラ46a,
46bには、優先順位があり、同時に読出要求信号DQ
1,DQ2が発生した場合は、常に、入力チャネルCH
1側を制御するDMAコントローラ46aを優先するよ
うにされている。なお、本実施例では、コントローラ4
6を、日本電気製の汎用マイクロプロセッサであるV5
0を用いて1チップで構成している。
【0025】RAM50には、図3に示すように、DM
Aコントローラ46aにより転送される入力チャネルC
H1からのデジタルデータを格納するためのデータ格納
領域A11,A12と、DMAコントローラ46bによ
り転送される入力チャネルCH2からのデジタルデータ
を格納するためのデータ格納領域A21,A22と、C
PU46dが各種処理に使用するワークエリアとが設け
られている。
Aコントローラ46aにより転送される入力チャネルC
H1からのデジタルデータを格納するためのデータ格納
領域A11,A12と、DMAコントローラ46bによ
り転送される入力チャネルCH2からのデジタルデータ
を格納するためのデータ格納領域A21,A22と、C
PU46dが各種処理に使用するワークエリアとが設け
られている。
【0026】そして、各データ格納領域A11,A1
2,A21,A22には、1データ当り2byte(A
D変換器34は、12bitのデジタルデータを生成)
を使用し、基本波(60Hz)を128サンプリングし
て1秒間分のデータ(2×128×60)を蓄積可能な
ように、16Kbyteずつの記憶容量が割り当てられ
ている。
2,A21,A22には、1データ当り2byte(A
D変換器34は、12bitのデジタルデータを生成)
を使用し、基本波(60Hz)を128サンプリングし
て1秒間分のデータ(2×128×60)を蓄積可能な
ように、16Kbyteずつの記憶容量が割り当てられ
ている。
【0027】次に、ローカルCPU46dが実行するデ
ータ検出処理及び高調波分析処理を、図4に示すフロー
チャートに沿って説明する。なお、ローカルCPU46
dでは、複数の処理を同時に実行するマルチタスク処理
が行われており、各入力チャネルCH1,CH2毎に、
データ検出処理、高調波分析処理が動作する。ここで
は、入力チャネルCH1での処理について説明するが、
入力チャネルCH2での処理とは、使用するDMAコン
トローラ46a(46b)、及びデータ格納領域A1
1,A12(A21,A22)が異なるだけで、他は全
く同様である。
ータ検出処理及び高調波分析処理を、図4に示すフロー
チャートに沿って説明する。なお、ローカルCPU46
dでは、複数の処理を同時に実行するマルチタスク処理
が行われており、各入力チャネルCH1,CH2毎に、
データ検出処理、高調波分析処理が動作する。ここで
は、入力チャネルCH1での処理について説明するが、
入力チャネルCH2での処理とは、使用するDMAコン
トローラ46a(46b)、及びデータ格納領域A1
1,A12(A21,A22)が異なるだけで、他は全
く同様である。
【0028】まず、図4(a)に示すデータ検出処理
は、電源投入後、コントローラ46内部のペリフェラル
の設定、RAM50のクリア、セレクタ36,42の設
定等を行う初期化処理が実行された後に起動される。本
処理が起動されると、まずステップ110にて、DMA
コントローラ46aの転送先アドレスをデータ格納領域
A11に設定すると共に、その動作モードをシングルモ
ードに設定し、続くステップ120では、AD変換器3
4を起動する。
は、電源投入後、コントローラ46内部のペリフェラル
の設定、RAM50のクリア、セレクタ36,42の設
定等を行う初期化処理が実行された後に起動される。本
処理が起動されると、まずステップ110にて、DMA
コントローラ46aの転送先アドレスをデータ格納領域
A11に設定すると共に、その動作モードをシングルモ
ードに設定し、続くステップ120では、AD変換器3
4を起動する。
【0029】以後、AD変換器34は、タイミング信号
TMが入力される毎にLPF32からの信号をサンプリ
ングすると共に読出要求信号DQ1を出力し、この読出
要求信号DQ1に従ってDMAコントローラ46aは、
AD変換器34がサンプリングしたデジタルデータをR
AM50の指定されたデータ格納領域A11又はA12
に順次転送する。
TMが入力される毎にLPF32からの信号をサンプリ
ングすると共に読出要求信号DQ1を出力し、この読出
要求信号DQ1に従ってDMAコントローラ46aは、
AD変換器34がサンプリングしたデジタルデータをR
AM50の指定されたデータ格納領域A11又はA12
に順次転送する。
【0030】なお、シングルモードに設定されたDMA
コントローラ46aは、読出要求信号DQ1が入力され
ると、バスアービタ46cに要求を出して、ローカルC
PU46dにローカルバス24を解放させ、1データ
(2byte)を転送する間だけローカルバス24を占
有し、その後直ちにローカルバス24を解放するように
動作する。
コントローラ46aは、読出要求信号DQ1が入力され
ると、バスアービタ46cに要求を出して、ローカルC
PU46dにローカルバス24を解放させ、1データ
(2byte)を転送する間だけローカルバス24を占
有し、その後直ちにローカルバス24を解放するように
動作する。
【0031】続くステップ130では、1秒間分(12
8×60個)のデータ取込を完了したか否かを判断し、
データ取込を完了していればステップ140に移行し、
データの取込を完了していなければ、同ステップを繰り
返し実行することにより、データ取込が完了するまで待
機する。
8×60個)のデータ取込を完了したか否かを判断し、
データ取込を完了していればステップ140に移行し、
データの取込を完了していなければ、同ステップを繰り
返し実行することにより、データ取込が完了するまで待
機する。
【0032】なお、本実施例では、DMAコントローラ
46aがDMA転送を終了してローカルバス24をロー
カルCPU46dに返還する処理を行う際に、転送数を
表すカウンタをインクリメントするように構成されてお
り、このカウント値により1秒間分のデータ取込を終了
したか否かを判断する。
46aがDMA転送を終了してローカルバス24をロー
カルCPU46dに返還する処理を行う際に、転送数を
表すカウンタをインクリメントするように構成されてお
り、このカウント値により1秒間分のデータ取込を終了
したか否かを判断する。
【0033】ステップ140では、DMAコントローラ
46aの転送先アドレスを切り換える。即ち、今までデ
ータ格納領域A11へ転送するように設定されていたの
であれば、データ格納領域A12へ転送するように切り
換え、逆に、今までデータ格納領域A12へ転送するよ
うに設定されていたのであれば、データ格納領域A11
へ転送するように切り換える。
46aの転送先アドレスを切り換える。即ち、今までデ
ータ格納領域A11へ転送するように設定されていたの
であれば、データ格納領域A12へ転送するように切り
換え、逆に、今までデータ格納領域A12へ転送するよ
うに設定されていたのであれば、データ格納領域A11
へ転送するように切り換える。
【0034】続くステップ150では、高調波分析処理
を起動してステップ130に戻り、ステップ130〜1
50の処理を繰り返し実行する。なお、ステップ130
にて、データの取込が完了していない場合は、同処理を
繰り返し実行する前に、本処理を中断して他の処理(高
調波分析処理、又は入力チャネルCH2に対するデータ
検出処理及び高調波分析処理)に制御を移行させること
により、マルチタスク処理を実現している。
を起動してステップ130に戻り、ステップ130〜1
50の処理を繰り返し実行する。なお、ステップ130
にて、データの取込が完了していない場合は、同処理を
繰り返し実行する前に、本処理を中断して他の処理(高
調波分析処理、又は入力チャネルCH2に対するデータ
検出処理及び高調波分析処理)に制御を移行させること
により、マルチタスク処理を実現している。
【0035】次に、図4(b)は高調波分析処理を表す
フローチャートである。データ検出処理のステップ15
0が実行されることにより、本処理が起動されると、ま
ずステップ160では、データ格納領域A11又はA1
2に格納された1秒間分のデジタルデータに対して、高
速フーリエ変換(FFT)の演算処理を実行し、基本波
及び2〜49次までの高調波の実効値を算出する。
フローチャートである。データ検出処理のステップ15
0が実行されることにより、本処理が起動されると、ま
ずステップ160では、データ格納領域A11又はA1
2に格納された1秒間分のデジタルデータに対して、高
速フーリエ変換(FFT)の演算処理を実行し、基本波
及び2〜49次までの高調波の実効値を算出する。
【0036】続くステップ170では、算出した実効値
をDPRAM22上の所定領域に転送して本処理を終了
する。次に、図5(a)は、各入力チャネルCH1,C
H2毎に上述のデータ検出処理及び高調波分析処理を実
行した場合における、DMAコントローラ46a,46
b及びローカルCPU46dの動作状態、図5(b)
は、ローカルバス24の使用状態を表す説明図である。
をDPRAM22上の所定領域に転送して本処理を終了
する。次に、図5(a)は、各入力チャネルCH1,C
H2毎に上述のデータ検出処理及び高調波分析処理を実
行した場合における、DMAコントローラ46a,46
b及びローカルCPU46dの動作状態、図5(b)
は、ローカルバス24の使用状態を表す説明図である。
【0037】図5(a)に示すように、各入力チャネル
CH1,CH2のAD変換器34では、ほぼ同時にサン
プリングが開始されるため、DMAコントローラ46
a,46bによる1秒間分のデータの取込の完了、延い
てはデータ格納領域の切換(A11←→A12,A21
←→A22)も、1秒間隔でほぼ同時に行われる。ま
た、ローカルCPU46dでは、一方のデータ格納領域
にデータの蓄積が行われる単位期間(1sec)の間
に、前の単位期間でデータ格納領域に蓄積されたデジタ
ルデータについて、各入力チャネルCH1,CH2毎に
高調波分析処理が順番に行われる。
CH1,CH2のAD変換器34では、ほぼ同時にサン
プリングが開始されるため、DMAコントローラ46
a,46bによる1秒間分のデータの取込の完了、延い
てはデータ格納領域の切換(A11←→A12,A21
←→A22)も、1秒間隔でほぼ同時に行われる。ま
た、ローカルCPU46dでは、一方のデータ格納領域
にデータの蓄積が行われる単位期間(1sec)の間
に、前の単位期間でデータ格納領域に蓄積されたデジタ
ルデータについて、各入力チャネルCH1,CH2毎に
高調波分析処理が順番に行われる。
【0038】そして、AD変換器34からの読出要求信
号DQ1,DQ2の発生間隔は、基本波(60Hz)を
128サンプリングするように構成されているので、約
130μ(=1/(60×128))secであり、これ
らはほぼ同時に発生する。そして、入力チャネルCH1
用のDMAコントローラ46aが入力チャネルCH2用
のDMAコントローラ46bよりも優先的に動作するた
め、図5(b)に示すように、読出要求信号DQ1,D
Q2が発生すると、入力チャネルCH1での転送に続い
て入力チャネルCH2でのDMA転送が行われる。な
お、DMAコントローラ46a,46bによる転送は、
例えばローカルCPU46dの動作クロックを16MH
z,DMA転送に10クロックが必要であるとしても数
百nsecで終了する。その後、次の読出要求信号DQ
1,DQ2が発生するまでの間は、ローカルCPU46
dの処理(即ちデータ検出処理及び高調波分析処理)の
ために使用されることになる。
号DQ1,DQ2の発生間隔は、基本波(60Hz)を
128サンプリングするように構成されているので、約
130μ(=1/(60×128))secであり、これ
らはほぼ同時に発生する。そして、入力チャネルCH1
用のDMAコントローラ46aが入力チャネルCH2用
のDMAコントローラ46bよりも優先的に動作するた
め、図5(b)に示すように、読出要求信号DQ1,D
Q2が発生すると、入力チャネルCH1での転送に続い
て入力チャネルCH2でのDMA転送が行われる。な
お、DMAコントローラ46a,46bによる転送は、
例えばローカルCPU46dの動作クロックを16MH
z,DMA転送に10クロックが必要であるとしても数
百nsecで終了する。その後、次の読出要求信号DQ
1,DQ2が発生するまでの間は、ローカルCPU46
dの処理(即ちデータ検出処理及び高調波分析処理)の
ために使用されることになる。
【0039】なお、データ検出処理は、データ取込が完
了していなければ、他の処理に制御が移るが、高調波分
析処理は、起動されると、DMA転送で中断される以外
は、連続的に最後まで処理が行われる。このため単位期
間の前半では入力チャネルCH1からのデジタルデータ
に基づいた高調波分析処理が連続的に行われ、単位期間
の後半では入力チャネルCH2からのデジタルデータに
基づいた高調波分析処理が連続的に行われる。そして、
これら高調波分析処理が終了すると、データ検出処理が
行われる。
了していなければ、他の処理に制御が移るが、高調波分
析処理は、起動されると、DMA転送で中断される以外
は、連続的に最後まで処理が行われる。このため単位期
間の前半では入力チャネルCH1からのデジタルデータ
に基づいた高調波分析処理が連続的に行われ、単位期間
の後半では入力チャネルCH2からのデジタルデータに
基づいた高調波分析処理が連続的に行われる。そして、
これら高調波分析処理が終了すると、データ検出処理が
行われる。
【0040】なお、ローカルCPU46dでは、上述の
データ検出処理、高調波検出処理以外に、周期的に周波
数測定回路44の測定値FQを読み込んで、測定対象と
なる信号の基本波の周波数が測定範囲(55Hz〜65
Hz)内にあるか否かを判定し、測定値FQが測定範囲
外である場合には、DPRAM22を介して、その旨を
メインCPU16aに伝える監視処理等も行っている。
データ検出処理、高調波検出処理以外に、周期的に周波
数測定回路44の測定値FQを読み込んで、測定対象と
なる信号の基本波の周波数が測定範囲(55Hz〜65
Hz)内にあるか否かを判定し、測定値FQが測定範囲
外である場合には、DPRAM22を介して、その旨を
メインCPU16aに伝える監視処理等も行っている。
【0041】次に、メインCPU16aが実行するメイ
ン処理及びタイマ割込処理を、図6に示すフローチャー
トに沿って説明する。本処理は、電源投入後に起動さ
れ、まずステップ210にて、メインバス18を介して
接続された入出力制御部12やシリアル通信制御部14
等を初期設定する初期化処理を行う。なお初期化処理で
は、更に、タイマ16dを設定して、メインCPU16
aに対して1秒間隔で割込信号(タイマ割込)を発生さ
せると共に、メインCPU16a自身がこのタイマ割込
の受付を禁止する設定を行う。
ン処理及びタイマ割込処理を、図6に示すフローチャー
トに沿って説明する。本処理は、電源投入後に起動さ
れ、まずステップ210にて、メインバス18を介して
接続された入出力制御部12やシリアル通信制御部14
等を初期設定する初期化処理を行う。なお初期化処理で
は、更に、タイマ16dを設定して、メインCPU16
aに対して1秒間隔で割込信号(タイマ割込)を発生さ
せると共に、メインCPU16a自身がこのタイマ割込
の受付を禁止する設定を行う。
【0042】続くステップ220では、シリアル通信制
御部14を介してホストコンピュータHからコマンドを
受信したか否かを判断し、コマンドを受信したのであれ
ばステップ230に移行し、コマンドを受信していなけ
れば、同ステップを繰り返し実行して、コマンドを受信
するまで待機する。
御部14を介してホストコンピュータHからコマンドを
受信したか否かを判断し、コマンドを受信したのであれ
ばステップ230に移行し、コマンドを受信していなけ
れば、同ステップを繰り返し実行して、コマンドを受信
するまで待機する。
【0043】ステップ230では、受信したコマンドが
測定期間設定コマンドであるか否かを判断し、測定期間
設定コマンドであればステップ250に移行し、測定期
間設定コマンドでなければステップ240に移行して、
そのコマンドに応じたコマンド対応処理を実行した後、
ステップ220に戻る。
測定期間設定コマンドであるか否かを判断し、測定期間
設定コマンドであればステップ250に移行し、測定期
間設定コマンドでなければステップ240に移行して、
そのコマンドに応じたコマンド対応処理を実行した後、
ステップ220に戻る。
【0044】ステップ250では、受信した測定期間設
定コマンドに示された測定期間(秒単位で設定)に応じ
て、測定期間を計測するために設けられた測定期間カウ
ンタの値を設定し、続くステップ260では、タイマ割
込の受付を許可して、後述するタイマ割込処理を実行可
能にする。
定コマンドに示された測定期間(秒単位で設定)に応じ
て、測定期間を計測するために設けられた測定期間カウ
ンタの値を設定し、続くステップ260では、タイマ割
込の受付を許可して、後述するタイマ割込処理を実行可
能にする。
【0045】続くステップ270では、測定期間が終了
したか否かを、測定期間カウンタのカウント値がゼロに
なったか否かにより判断し、測定期間が終了していなけ
れば、同ステップを繰り返し実行することにより、測定
期間が終了するまで待機する。
したか否かを、測定期間カウンタのカウント値がゼロに
なったか否かにより判断し、測定期間が終了していなけ
れば、同ステップを繰り返し実行することにより、測定
期間が終了するまで待機する。
【0046】一方、ステップ270にて測定期間が終了
したと判断された場合、ステップ280に移行して、タ
イマ割込の受付を禁止して、タイマ割込処理を実行不能
にした後、ステップ220に戻る。次に、図6(b)
は、タイマ割込処理を表すフローチャートである。
したと判断された場合、ステップ280に移行して、タ
イマ割込の受付を禁止して、タイマ割込処理を実行不能
にした後、ステップ220に戻る。次に、図6(b)
は、タイマ割込処理を表すフローチャートである。
【0047】本処理は、メイン処理のステップ260に
てタイマ割込の受付が許可されると、タイマ割込が発生
する毎に、即ち1秒間隔で起動される。そして、本処理
が起動されると、まずステップ310では、高調波検出
部4,6のDPRAM22に設定された基本波及び2〜
49次の高調波の実効値を読み込んで、各次の高調波毎
に歪率(=(高調波の実効値)/(基本波の実効値))を算
出する。
てタイマ割込の受付が許可されると、タイマ割込が発生
する毎に、即ち1秒間隔で起動される。そして、本処理
が起動されると、まずステップ310では、高調波検出
部4,6のDPRAM22に設定された基本波及び2〜
49次の高調波の実効値を読み込んで、各次の高調波毎
に歪率(=(高調波の実効値)/(基本波の実効値))を算
出する。
【0048】続くステップ320では、ステップ310
にて算出された歪率を、RAM16cの所定領域に格納
すると共に、RAM16cに格納した値を表示部8に表
示させる記録・表示処理を行う。続くステップ330で
は、測定期間カウンタをデクリメントして、本処理を終
了する。
にて算出された歪率を、RAM16cの所定領域に格納
すると共に、RAM16cに格納した値を表示部8に表
示させる記録・表示処理を行う。続くステップ330で
は、測定期間カウンタをデクリメントして、本処理を終
了する。
【0049】即ち、本処理は、タイマ割込が許可されて
いる間、1秒毎に起動されるため、測定期間カウンタの
カウント値は、1秒間隔で減少し、測定期間がn秒であ
るとすると、タイマ割込処理はn回起動される。また、
高調波検出部4,6がDPRAM22上に設定する高調
波の実行値も、上述したように1秒間隔で書き換えられ
るため、本処理が実行されることにより、設定された測
定期間中に発生する1秒毎の高調波の実効値や歪率が、
連続的に得られることになる。
いる間、1秒毎に起動されるため、測定期間カウンタの
カウント値は、1秒間隔で減少し、測定期間がn秒であ
るとすると、タイマ割込処理はn回起動される。また、
高調波検出部4,6がDPRAM22上に設定する高調
波の実行値も、上述したように1秒間隔で書き換えられ
るため、本処理が実行されることにより、設定された測
定期間中に発生する1秒毎の高調波の実効値や歪率が、
連続的に得られることになる。
【0050】なお、RAM16cに記憶された分析結果
は、ホストコンピュータHからの要求に応じて、表示部
8に表示させたり、シリアル通信制御部14を介してホ
ストコンピュータHに転送し、ホストコンピュータHに
て更なる解析処理を行わせるために用いることもでき
る。
は、ホストコンピュータHからの要求に応じて、表示部
8に表示させたり、シリアル通信制御部14を介してホ
ストコンピュータHに転送し、ホストコンピュータHに
て更なる解析処理を行わせるために用いることもでき
る。
【0051】また、高調波検出部4,6のローカルCP
U46dがDPRAM22を介してメインCPU16a
に伝える監視処理の結果が、測定対象となる信号の基本
波の周波数が測定範囲外にある旨を表している時には、
タイマ割込処理にて歪率の算出を行うことなく、高調波
検出部4,6が求めた高調波の実効値を破棄するように
してもよい。
U46dがDPRAM22を介してメインCPU16a
に伝える監視処理の結果が、測定対象となる信号の基本
波の周波数が測定範囲外にある旨を表している時には、
タイマ割込処理にて歪率の算出を行うことなく、高調波
検出部4,6が求めた高調波の実効値を破棄するように
してもよい。
【0052】以上説明したように、本実施例の高調波分
析装置2において、測定信号をサンプリングして高調波
の実効値を求める高調波検出部4,6では、各入力チャ
ネルCHn(n=1,2)毎に、夫々2つのデータ格納
領域An1,An2を設け、DMAコントローラ46
a,46bが一方のデータ格納領域An1(又はAn
2)に入力チャネルCHnからのデジタルデータを書き
込んでいる間に、ローカルCPU46dが他方のデータ
格納領域An2(又はAn1)に既に格納されているデ
ジタルデータに対してFFT処理を行い、即ちサンプリ
ングしたデジタルデータの蓄積処理と、蓄積されたデジ
タルデータの解析処理とを並列に行い、しかも所定時間
間隔(本実施例では1秒間)毎に、蓄積処理用のデータ
格納領域と、解析処理用のデータ格納領域とを交互に切
り換えて使用するようにされている。
析装置2において、測定信号をサンプリングして高調波
の実効値を求める高調波検出部4,6では、各入力チャ
ネルCHn(n=1,2)毎に、夫々2つのデータ格納
領域An1,An2を設け、DMAコントローラ46
a,46bが一方のデータ格納領域An1(又はAn
2)に入力チャネルCHnからのデジタルデータを書き
込んでいる間に、ローカルCPU46dが他方のデータ
格納領域An2(又はAn1)に既に格納されているデ
ジタルデータに対してFFT処理を行い、即ちサンプリ
ングしたデジタルデータの蓄積処理と、蓄積されたデジ
タルデータの解析処理とを並列に行い、しかも所定時間
間隔(本実施例では1秒間)毎に、蓄積処理用のデータ
格納領域と、解析処理用のデータ格納領域とを交互に切
り換えて使用するようにされている。
【0053】従って、本実施例の高調波分析装置2によ
れば、入力チャネルCHnがサンプリングするデジタル
データを連続的に取り込むと共に、この取り込んだデジ
タルデータに基づいて、所定時間間隔毎の高調波の実効
値を連続的に求めることができる。
れば、入力チャネルCHnがサンプリングするデジタル
データを連続的に取り込むと共に、この取り込んだデジ
タルデータに基づいて、所定時間間隔毎の高調波の実効
値を連続的に求めることができる。
【0054】しかも、ここで得られる高調波の実効値
は、所定時間間隔内の全期間に渡ってサンプリングした
デジタルデータに基づいて算出されるものであるため、
その期間内に発生した高調波を正しく反映したものとな
り、電気鉄道負荷のように、高調波の発生状態が短時間
で著しく変化する場合であっても、その高調波の発生傾
向を正確に把握することができる。
は、所定時間間隔内の全期間に渡ってサンプリングした
デジタルデータに基づいて算出されるものであるため、
その期間内に発生した高調波を正しく反映したものとな
り、電気鉄道負荷のように、高調波の発生状態が短時間
で著しく変化する場合であっても、その高調波の発生傾
向を正確に把握することができる。
【0055】また、本実施例の高調波分析装置2によれ
ば、サンプリングデータを分析処理した結果である基本
波及び2〜49次の高調波の実効値及び歪率を記憶する
ようにされており、1秒当りに記憶すべきデータ量が少
ないため、比較的長い時間の測定したデータを、大容量
の外部記憶装置を用いることなく、内部メモリだけで格
納することができ、装置を小型に構成できる。
ば、サンプリングデータを分析処理した結果である基本
波及び2〜49次の高調波の実効値及び歪率を記憶する
ようにされており、1秒当りに記憶すべきデータ量が少
ないため、比較的長い時間の測定したデータを、大容量
の外部記憶装置を用いることなく、内部メモリだけで格
納することができ、装置を小型に構成できる。
【0056】更に、本実施例では、各入力チャネルCH
1,CH2のAD変換器34からRAM50へのデータ
転送と、RAM50に蓄積されたデータを用いて解析処
理を行うローカルCPU46dとで、ローカルバス24
が共用されているが、データ転送をDMAで行い、デー
タ転送に必要な短期間だけ、ローカルCPU46dにロ
ーカルバス24を解放させ、DMAコントローラ46
a,46bにローカルバス24を使用させるようにして
いるので、ローカルバス24が共用されているにも拘ら
ず、データ転送と解析処理とを並列に行うことができ
る。
1,CH2のAD変換器34からRAM50へのデータ
転送と、RAM50に蓄積されたデータを用いて解析処
理を行うローカルCPU46dとで、ローカルバス24
が共用されているが、データ転送をDMAで行い、デー
タ転送に必要な短期間だけ、ローカルCPU46dにロ
ーカルバス24を解放させ、DMAコントローラ46
a,46bにローカルバス24を使用させるようにして
いるので、ローカルバス24が共用されているにも拘ら
ず、データ転送と解析処理とを並列に行うことができ
る。
【0057】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施
することができる。例えば、上記実施例では、60Hz
の基本波を128サンプリングして、1秒間隔でFFT
処理を施すように構成したが、ローカルCPUの処理能
力に応じて、サンプリング回数やデータの蓄積時間は、
これより長くしてもよいし、短くしてもよい。また、測
定対象となる信号の基本波は60Hzに限らず、50H
zであってもよいし、また、異なった周波数を有する複
数の基本波について測定可能なように構成してもよい。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施
することができる。例えば、上記実施例では、60Hz
の基本波を128サンプリングして、1秒間隔でFFT
処理を施すように構成したが、ローカルCPUの処理能
力に応じて、サンプリング回数やデータの蓄積時間は、
これより長くしてもよいし、短くしてもよい。また、測
定対象となる信号の基本波は60Hzに限らず、50H
zであってもよいし、また、異なった周波数を有する複
数の基本波について測定可能なように構成してもよい。
【0058】更に上記実施例では、入力チャネルCHn
(n=1,2)毎に、2個ずつデータ格納領域An1,
An2を設けたが、3個以上ずつ設けてもよい。
(n=1,2)毎に、2個ずつデータ格納領域An1,
An2を設けたが、3個以上ずつ設けてもよい。
【図1】 実施例の高調波分析装置の全体構成を表すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】 高調波検出部の構成を表すブロック図であ
る。
る。
【図3】 RAMに設けられたデータ格納領域の構成を
表す説明図である。
表す説明図である。
【図4】 ローカルCPUが行うデータ検出処理及び高
調波分析処理を表すフローチャートである。
調波分析処理を表すフローチャートである。
【図5】 CPU及びDMAコントローラの動作状態及
びローカルバスの使用状態を表す説明図である。
びローカルバスの使用状態を表す説明図である。
【図6】 メインCPUが行うメイン処理及びタイマ割
込処理を表すフローチャートである。
込処理を表すフローチャートである。
2…高調波分析装置 4,6…高調波検出部
8…表示部 10…キーボード 12…入出力制御部 14…シ
リアル通信制御部 16…メイン演算処理部 16a…メインCPU
16b…ROM 16c…RAM 16d…タイマ 18…メインバ
ス 20…ローカル演算処理部 22…DPRAM 2
4…ローカルバス 26…信号処理部 28…入力バッファ 30…可
変増幅器 32…低域通過フィルタ(LPF) 34…AD変換
器 36,42…セレクタ 38…PLL回路 40…
タイミング生成回路 44…周波数測定回路 46…コントローラ 46a,46b…DMAコントローラ 46c…バス
アービタ 46d…ローカルCPU 48…ROM 50…R
AM A11,A12,A21,A22…データ格納領域 CH1,CH2…入力チャネル T1,T2…入力端
子 CI…クロック入力端子 CO…クロック出力端子
8…表示部 10…キーボード 12…入出力制御部 14…シ
リアル通信制御部 16…メイン演算処理部 16a…メインCPU
16b…ROM 16c…RAM 16d…タイマ 18…メインバ
ス 20…ローカル演算処理部 22…DPRAM 2
4…ローカルバス 26…信号処理部 28…入力バッファ 30…可
変増幅器 32…低域通過フィルタ(LPF) 34…AD変換
器 36,42…セレクタ 38…PLL回路 40…
タイミング生成回路 44…周波数測定回路 46…コントローラ 46a,46b…DMAコントローラ 46c…バス
アービタ 46d…ローカルCPU 48…ROM 50…R
AM A11,A12,A21,A22…データ格納領域 CH1,CH2…入力チャネル T1,T2…入力端
子 CI…クロック入力端子 CO…クロック出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 惠一郎 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 成塚 好孝 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 金成 剛 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 渡辺 宗義 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 菊地原 豊 神奈川県相模原市北里2丁目9−9 昭和 電子工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 交流電力を送電する電線の電圧,電流波
形を、所定の変換タイミング毎にサンプリングしてデジ
タルデータに変換するAD変換器と、 該AD変換器を介して取り込まれるデジタルデータを蓄
積するための第1の記憶手段と、 上記AD変換器が生成するデジタルデータを上記第1の
記憶手段に順次転送するデータ転送手段と、 該データ転送手段により、上記第1の記憶手段に所定数
のデジタルデータが蓄積されると、該所定数のデジタル
データに基づき、所定次数の高調波の大きさを求める分
析処理を実行する演算手段と、 を備えた高調波分析装置において、 上記演算手段での演算結果を記憶するための第2の記憶
手段を設けると共に、上記第1の記憶手段に、上記所定
数のデータを蓄積可能なデータ格納領域を少なくとも2
つ設け、上記データ転送手段と上記演算手段とは、互い
に異なるデータ格納領域を用いて並列に処理を実行する
ことを特徴とする高調波分析装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高調波分析装置におい
て、 上記AD変換器,第1及び第2の記憶手段,演算手段
は、共通の内部バスを介して互いに接続されていると共
に、上記データ転送手段は、上記AD変換器が生成する
デジタルデータを、上記メモリへDMA転送するDMA
制御手段からなり、 更に、上記DMA制御手段によるDMA転送の間、上記
演算手段の処理を中断させ上記DMA制御手段に上記内
部バスを占有させるバス調停手段を備えたことを特徴と
する高調波分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19230696A JPH1038935A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 高調波分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19230696A JPH1038935A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 高調波分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1038935A true JPH1038935A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16289087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19230696A Pending JPH1038935A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 高調波分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1038935A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100490143B1 (ko) * | 2002-08-09 | 2005-05-17 | 한국 전기안전공사 | 인터넷을 이용한 전력계통의 고조파 측정시스템 |
JP2009541766A (ja) * | 2006-06-29 | 2009-11-26 | エアバス フランス | 交流配電網における信号ひずみ率の瞬時的決定方法及びそれに関連する装置 |
JP2012112762A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Yokogawa Electric Corp | 高調波成分測定装置 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19230696A patent/JPH1038935A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100490143B1 (ko) * | 2002-08-09 | 2005-05-17 | 한국 전기안전공사 | 인터넷을 이용한 전력계통의 고조파 측정시스템 |
JP2009541766A (ja) * | 2006-06-29 | 2009-11-26 | エアバス フランス | 交流配電網における信号ひずみ率の瞬時的決定方法及びそれに関連する装置 |
JP2012112762A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Yokogawa Electric Corp | 高調波成分測定装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |