JP4040718B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧波形や電流波形をディジタル信号である入力波形データに変換し、その入力波形データに基づいて電圧値、電流値および電力値などの所定の測定値を演算すると共に、その入力波形データに基づいて生成したモニタ信号を外部装置に出力可能な測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のモニタ信号を外部装置に出力可能に構成された測定装置として、図6に示す測定装置21が従来から知られている。この測定装置21は、入力した電圧波形および電流波形に基づいて有効電力や無効電力を測定可能に構成されており、A/D変換部22,23、CPU24、RAM25および乗算型D/A変換部26を備えている。
【0003】
この測定装置21では、A/D変換部22が、図5(a)に示すように、入力した電圧波形W11を例えば60×512Hzのサンプリング信号に同期してサンプリングすることにより、時間t1 、t2 ・・における瞬時電圧V1 、V2 ・・に対応する電圧波形データを生成し、各電圧波形データを生成した都度CPU24に対して割込信号を出力する。また、A/D変換部23も、同図(b)に示すように、入力した電流波形W12をA/D変換部22と同一のサンプリング信号に同期してサンプリングすることにより、時間t1 、t2 ・・における瞬時電流I1 、I2 ・・に対応する電流波形データを生成し、各電流波形データを生成した都度CPU24に対して割込信号を出力する。一方、CPU24は、割込信号が入力される都度、両波形データを入力してRAM25に記憶させる。次いで、CPU24は、両波形データに基づいて有効電力や無効電力を演算した後、演算した電力値などを図外の表示装置に表示させる。また、同時に、CPU24は、電圧波形データを乗算型D/A変換部26に出力することにより有効電力または無効電力などに対応するモニタ信号を外部装置に出力する。
【0004】
この場合、有効電力に対応するモニタ信号を出力するときには、CPU24は、A/D変換部22によるサンプリング周期と同一周期で、かつ時間t1 ,t2 ・・に対してそれぞれほぼ同時刻の時間t11、t12・・において電圧波形データを出力する。これにより、乗算型D/A変換部26は、入力された電流波形W12に電圧波形データを乗算することにより、同図(c)に示すように、時間t11,t12・・において、それぞれ有効電力P1 ,P2 ・・のモニタ信号W13を生成する。一方、無効電力波形に対応するモニタ信号を出力するときには、CPU24は、入力した電圧波形の1/4周期分遅延させた電圧波形データを乗算型D/A変換回路26に出力する。この結果、測定者は、有効電力などを測定しつつ、外部装置を用いて有効電力波形などを同時に観測することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の測定装置21には、以下の問題点がある。
第1に、従来の測定装置21では、CPU24は、A/D変換部22,23から両波形データを入力する波形データ入力処理、および乗算型D/A変換部26に電圧波形データを出力する波形データ出力処理の両者を、サンプリング信号に同期してほぼ同時に行わなければならない。この場合、一般的に、D/A変換部の処理速度が遅いため、CPU24が波形データ出力処理を実行するために必要とされる処理時間は、RAM25に対する書込み時間や測定値の演算処理時間などと比較して極めて長時間となっている。この結果、CPU24に対して、波形データ入力処理や波形データ出力処理を実行させつつ、測定値の演算や表示器への表示処理などを並行処理させる必要上、極めて高処理速度のCPUを用いなければならない。このため、従来の測定装置21には、高価なCPUを搭載しなければならない結果、装置コストが高騰しているという問題点がある。
【0006】
第2に、従来の測定装置21では、CPUの処理速度を考慮すれば、波形データ出力処理に長時間を必要とする結果、同時には有効電力または無効電力の一方に対応するモニタ信号のみしか外部装置に出力することができない。したがって、従来の測定装置21には、有効電力波形および無効電力波形、あるいは入力電圧波形や入力電流波形をモニタ上で同時に観測したいという測定者の要求を満たすことが非常に困難であるという問題点もある。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、装置のコストダウンを可能な測定装置を提供することを主目的とし、複数種類のモニタ信号を同時に観測可能な測定装置を提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、入力した電圧波形および電流波形の少なくとも一方を所定サンプリング周期でサンプリングすることにより入力波形データを生成するサンプリング部と、入力波形データを記憶するための第1のバッファメモリと、サンプリング部によって生成された入力波形データを第1のバッファメモリに転送する第1のデータ転送部と、第1のバッファメモリに記憶されている入力波形データに基づいて所定の測定値を演算すると共に入力波形データに基づいてモニタ用のモニタ波形データを出力する演算部と、演算部から出力されたモニタ波形データを記憶する第2のバッファメモリと、モニタ波形データをディジタル−アナログ変換することによりモニタ信号を外部装置に出力可能なディジタル−アナログ変換部と、第2のバッファメモリに記憶されているモニタ波形データを所定の周期でディジタル−アナログ変換部に転送する第2のデータ転送部と、入力波形に同期したクロック信号を生成するクロック信号生成部とを備え、演算部は、クロック信号に同期して、入力波形の1周期分の入力波形データを第1のバッファメモリから一括的に入力すると共に入力波形の1周期分に相当するモニタ波形データを第2のバッファメモリに一括的に出力し、第2のデータ転送部は、出力された1周期分に相当するモニタ波形データの各々を所定サンプリング周期と同一周期でディジタル−アナログ変換部に順次転送することを特徴とする。
ここで、本発明における「所定の測定値」には、電圧値、電流値、有効電力値、無効電力値、インピーダンス、位相差および電力力率などが含まれる。
【0009】
この測定装置では、サンプリング部によってサンプリングされた入力波形データは、第1のデータ転送部によって第1のバッファメモリに転送させられる。したがって、演算部は、入力波形データが第1のバッファメモリにある程度蓄積された時点で、第1のバッファメモリから入力波形データを入力した後に、所定の測定値を演算することが可能となる。また、演算部は、例えば、電圧波形データおよび電流波形データに基づいて有効電力や無効電力に対応するモニタ波形データを生成したり、電圧波形データをそのままモニタ波形データとしたりすることにより、モニタ波形データを第2のバッファメモリに出力する。一方、第2のデータ転送部は、モニタ波形データが第2のバッファメモリにある程度蓄積された時点で、所定の周期として例えばサンプリング部による所定サンプリング周期と同一周期でモニタ波形データをディジタル−アナログ変換部に転送する。これにより、ディジタル−アナログ変換部によってモニタ信号が生成されて外部装置に出力される。
【0010】
また、この測定装置では、演算部が、クロック信号に同期して、入力波形の1周期分の入力波形データを第1のバッファメモリから一括的に入力すると共に第2のバッファメモリに入力波形の1周期分のモニタ波形データを一括的に出力することにより、波形データ入力処理およびモニタ波形データの出力処理を入力波形の1周期当たりにそれぞれ1回のみ行えばよいため、サンプリング部の所定サンプリング周期毎に波形データの入力処理およびモニタ波形データの出力処理をそれぞれ1回実行する場合と比較し、処理時間を極めて短縮することが可能となる。したがって、演算部として低処理速度のCPUを用いることが可能になると共に、測定値の表示処理を初めとする種々の処理をCPUに対して並行処理させることが可能となる。
【0011】
請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、ディジタル−アナログ変換部は、互いに異なる複数種類のモニタ信号を別個独立して出力可能なディジタル−アナログ変換器を複数備え、第2のデータ転送部は、演算部から出力されたモニタ波形データの種類に対応するディジタル−アナログ変換器にそのモニタ波形データを転送することを特徴とする。
【0012】
この測定装置では、演算部が電圧波形や電力波形などのモニタ波形データを第2のバッファメモリに転送すれば、第2のデータ転送部が、モニタ波形データの種類に対応するディジタル−アナログ変換器に、そのモニタ波形データを転送する。これにより、外部装置に対して複数のモニタ信号を同時に出力することが可能となる
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る測定装置を交流電力測定装置に適用した実施の形態について説明する。
【0018】
図1に示す交流電力測定装置(以下、「測定装置」という)1は、2つのプローブ2a,2bを有し、両プローブ2a,2bを介してそれぞれ入力した電圧波形および電流波形(本発明における「入力波形」に相当する)に基づいて、商用交流などの測定対象交流の交流電圧、交流電流、有効電力および無効電力を測定すると共に、入力した電圧波形および電流波形に基づいて、測定対象交流の電圧波形、電流波形、有効電力波形および無効電力波形についてのモニタ波形をオシロスコープなどの波形観測用外部装置に出力可能に構成されている。
【0019】
最初に、測定装置1の構成について、同図を参照して説明する。
【0020】
測定装置1は、本発明におけるサンプリング部にそれぞれ相当するA/D変換部3,4と、A/D変換部3,4などに例えば30.72kHzのサンプリング信号SS を出力するタイマ5と、本発明におけるクロック信号生成部に相当する波形整形部6と、本発明における第1のバッファメモリに相当するバッファメモリ7と、本発明における第1のデータ転送部に相当するDMAコントローラ8と、本発明における演算部に相当するCPU9と、CPU9の演算結果などを一時的に記憶するRAM10と、CPU9によって演算された測定値を表示する表示器11と、本発明における第2のバッファメモリに相当しモニタ波形データを記憶するバッファメモリ12と、本発明におけるディジタル−アナログ変換器にそれぞれ相当するD/A変換器13〜16を備えて構成され本発明におけるディジタル−アナログ変換部に相当するD/A変換部17と、本発明における第2のデータ転送部に相当しバッファメモリ12に記憶されているモニタ波形データをD/A変換器13〜16に転送するDMAコントローラ18とを備えている。
【0021】
ここで、A/D変換部3,4は、プローブ2a,2bを介して入力した電圧波形および電流波形をタイマ5から出力されるサンプリング信号SS に同期してサンプリングすることにより、入力電圧波形データおよび入力電流波形データ(以下、両者を総称して「入力波形データ」ともいう)をそれぞれ生成する。波形整形部6は、プローブ2aを介して入力した電圧波形を内部のシュミットトリガ回路によって矩形波に波形整形すると共に、その矩形波の電圧レベルが所定の基準電圧を超えたときにハイレベル信号を生成することによりパルス状の周期信号SP (本発明における「クロック信号」に相当する)を生成する。バッファメモリ7,12は、特に限定されないが、デュアルポートメモリまたはFIFO(First In First Out)などで構成され波形データを一時的に記憶する。DMAコントローラ8は、A/D変換部3,4が1つの入力波形データに対するアナログ−ディジタル変換を終了した際に出力するラッチ信号SR1を入力する都度、A/D変換部3,4に対して転送命令信号ST1を出力することにより、その入力波形データをA/D変換部3,4からバッファメモリ7に転送させる。
【0022】
CPU9は、バッファメモリ7に記憶されている入力波形データを入力する入力処理、入力波形データに基づいて有効電力、無効電力、電圧値および電流値などを演算する演算処理、図外の操作スイッチに基づいて指定された種類のモニタ用のモニタ波形データを出力する出力処理、および測定値を表示器11に表示させる表示処理(以下、これらの処理を総称して、「入力・演算・出力処理」ともいう)などを実行する。
【0023】
D/A変換器13〜16は、それぞれ、入力されたモニタ波形データをディジタル−アナログ変換することにより、交流電圧波形、交流電流波形、有効電力波形および無効電力波形についてのモニタ信号A〜Dを出力する。DMAコントローラ18は、バッファメモリ12に記憶されているモニタ波形データをサンプリング信号SS に同期して1つずつD/A変換器13〜16に出力する。具体的には、DMAコントローラ18は、1つのモニタ波形データがアナログ信号であるモニタ信号A〜Dに変換された際に各D/A変換器13〜16から出力されるラッチ信号SR2を入力した都度、サンプリング信号SS に同期した転送命令信号ST2をバッファメモリ12に対して出力することにより、次のモニタ波形データをD/A変換器13〜16に転送させる。これにより、DMAコントローラ18が、A/D変換部3によってサンプリングされた周期と同一周期でモニタ波形データを出力する結果、後述するように入力電圧波形の2周期分遅延したモニタ信号がリアルタイムで外部装置に出力される。
【0024】
次に、測定装置1の全体的な動作について、図2〜4を参照して説明する。
【0025】
まず、図4に示すように、入力された電圧波形W1の最初の周期T1 において入力波形データ転送処理が実行される。この処理では、プローブ2a,2bを介して電圧波形および電流波形が入力されると、A/D変換部3が、図3(a)に示すようにサンプリング信号SS の立ち上がりに同期して電圧波形W1の電圧値V1 ,V2 ,V3 ・・を順次サンプリングすると共に、A/D変換部4も、同図に示すように電流波形W2の電流値I1 ,I2 ,I3 ・・を順次サンプリングする。なお同図では、両波形W1,W2を便宜上、同一波形で描いている。この場合、A/D変換部3,4は、サンプリングした電圧値V1 および電流値I1 をアナログ−ディジタル変換することにより入力電圧波形データDIVおよび入力電流波形データDIIを生成すると共に、ラッチ信号SR1をDMAコントローラ8にそれぞれ出力する。一方、DMAコントローラ8は、ラッチ信号SR1を入力する都度、A/D変換部3,4に転送命令信号ST1を出力することにより、A/D変換部3,4に対してバッファメモリ7の所定の記憶領域に入力波形データDIV,DIIを転送させる。この結果、波形整形部6によって周期信号SP が1回出力される間に、両波形W1,W2の1周期当たり、例えば60Hzの交流の場合には、それぞれ512個の入力波形データDIV,DIIがリアルタイムでバッファメモリ7に順次転送される。
【0026】
次に、電圧波形W1の次の周期T2 においては、波形整形部6からの周期信号SP に同期してのCPU9による入力・演算・出力処理と、周期T2 についての上記した入力波形データ転送処理が実行される。入力・演算・出力処理においては、CPU9は、最初に、周期T1 におけるすべての入力波形データDIV,DIIをバッファメモリ7から一括的に入力し、図2(a)に示すように、入力電圧波形データDIVおよび入力電流波形データDIIにそれぞれ対応する電圧値V1 〜Vn および電流値I1 〜In を対にしてRAM10に記憶させる。
【0027】
次いで、CPU9は、有効電力、無効電力、交流電圧および交流電流にそれぞれ対応するモニタ波形データを同時に生成し、生成したモニタ波形データをRAM10に記憶させる。この場合、CPU9は、有効電力に対応するモニタ波形データについては、対にして記憶させた電圧値(例えば、V1 〜Vn )と電流値(例えば、I1 〜In )とを互いにそれぞれ乗算することによってモニタ波形データDOPを生成する。同図(b)は、RAM10に記憶されているモニタ波形データDOPに対応する有効電力P1 〜Pn がRAM10に記憶させている状態を示している。一方、無効電力に対応するモニタ波形データについては、CPU9は、対にして記憶させた電圧値(例えば、V1 〜Vn )と、その電圧値に対して1/4周期分遅れた電流値(I1+n/4 〜In+n/4 )とを互いにそれぞれ乗算することによってモニタ波形データDOQを生成する。また、電圧および電流に対応するモニタ波形データDOVおよびDOIは、A/D変換部3,4によってそれぞれサンプリングされた入力電圧波形データDIVおよび入力電流波形データDIIがそのまま用いられている。次いで、CPU9は、入力波形データDIV,DIIに基づき所定の計算プログラムに従って周期T1 についての有効電力や無効電力などを演算し、演算結果を表示器11に表示させる。次に、CPU9は、入力波形データ転送処理として、周期T1 についてのモニタ波形データDOV,DOI,DOP,DOQをバッファメモリ12に出力する。
【0028】
次いで、電圧波形W1の次の周期T3 においては、DMAコントローラ18による周期T1 についてのモニタ波形データを転送するモニタ波形データ転送処理と、CPU9による周期T2 についての上記した入力・演算・出力処理とが実行される。モニタ波形データ転送処理では、DMAコントローラ18は、モニタ波形データDOV,DOI,DOP,DOQの各種類に対応するD/A変換器13〜16にモニタ波形データDOV,DOI,DOP,DOQを転送する。この場合、例えば、有効電力に対応するモニタ信号W3は、図3(b)に示すように、サンプリング信号SS に同期して出力される結果、図4に示すように、周期T1 から2周期分遅れた周期T3 の期間においてD/A変換器15から出力される。なお、モニタ信号A〜Dは、2周期分遅れて出力されるものの、これらはサンプリング信号SS に位相同期しているため、互いに時間的ずれがない状態で表示される。
【0029】
この後、各周期T4 〜Tn 毎に、上記した入力波形データ転送処理、入力・演算・出力処理およびモニタ波形データ転送処理が次々と実行される結果、測定装置1による電力などの測定、その測定値の表示、およびモニタ信号A〜Dの出力が連続して行われる。
【0030】
このように、本実施形態に係る測定装置1によれば、CPU9は、電圧波形W1の各周期に対応する入力波形データを次の各周期において一括的にそれぞれ入力すると共に、1周期分に相当するモニタ波形データをバッファメモリ12に一括的に出力する。このため、サンプリング信号SS の各周期毎に、入力波形データを入力したり、モニタ波形データを出力したりする場合と比較し、CPU9の処理回数が激減することにより、そのための処理時間を極めて短縮することができる。また、CPU9がモニタ波形データをD/A変換部17に直接出力しなくてもよいため、モニタ波形データの出力処理に要する処理時間を極めて短縮することができる。これにより、低処理速度のCPUを用いることができる結果、測定装置1のコストダウンを図ることができると共に、CPU9に対して、種々の処理を並行して処理させることができる。さらに、複数種類のモニタ信号A〜Dを出力することができるため、測定者は、有効電力波形や無効電力波形などを同時に観測することができる。
【0031】
なお本実施形態では、CPU9は、電圧波形W1の1周期に対応する入力波形データDIV,DIIを一括的に入力しているが、電圧波形W1または電流波形W2の2周期以上に対応する入力波形データDIV,DIIを一括的に入力してもよいし、電圧波形W1または電流波形W2の1周期において入力波形データDIV,DIIを複数回に分けて入力することもできる。ただし、複数回に分けて入力波形データDIV,DIIを入力する場合には、その入力処理時間が、その分長時間化する。
【0032】
さらに、本発明は、マルチメータ、インピーダンス測定装置、電力力率測定装置、電圧計および電流計にも適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の測定装置によれば、入力波形データを第1のバッファメモリに転送する第1のデータ転送部と、モニタ波形データを記憶する第2のバッファメモリと、モニタ波形データをディジタル−アナログ変換部に転送する第2のデータ転送部とを備えたため、演算部が、まとまった数の入力波形データを第1のバッファメモリから入力することができ、これにより、入力波形データの入力処理時間を短縮することができる。また、演算部が、クロック信号に同期して、入力波形の1周期分の入力波形データを第1のバッファメモリから一括的に入力すると共に第2のバッファメモリに入力波形の1周期分のモニタ波形データを一括的に出力することにより、波形データ入力処理およびモニタ波形データの出力処理を入力波形の1周期当たりにそれぞれ1回のみ行えばよいため、サンプリング部の所定サンプリング周期毎に波形データの入力処理およびモニタ波形データの出力処理をそれぞれ1回実行する場合と比較し、処理時間を極めて短縮することが可能となる。これにより、演算部として低処理速度のCPUを用いることができると共に、測定値の表示処理を初めとする種々の処理をCPUに対して並行処理させることもできる。
【0034】
また、請求項2記載の測定装置によれば、外部装置に対して複数種類のモニタ信号を同時に出力することができるため、測定者は、これらの複数種類のモニタ波形を同時に観測することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る交流電力測定装置のブロック図である。
【図2】 (a)は、RAMに記憶されている入力波形データに対応する電圧値および電流値を示す説明図であり、(b)は、RAMに記憶されているモニタ波形データに対応する有効電力の値を示す説明図である。
【図3】 (a)は、A/D変換部によってサンプリングされる電圧波形および電流波形を示す波形図であり、(b)は、有効電力波形に対応するモニタ信号を示す波形図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る交流電力測定装置における処理手順を示す説明図である。
【図5】 (a)は、従来の測定装置におけるA/D変換部によってサンプリングされる電圧波形を示す波形図であり、(b)は、A/D変換部によってサンプリングされる電流波形を示す波形図であり、(c)は、乗算型D/A変換部から出力されるモニタ信号の波形を示す波形図である。
【図6】 従来の測定装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 交流電力測定装置
3,4 A/D変換部
5 タイマ
6 波形整形部
7 バッファメモリ
8 DMAコントローラ
9 CPU
10 RAM
12 バッファメモリ
13〜16 D/A変換器
17 D/A変換部
18 DMAコントローラ

Claims (2)

  1. 入力した電圧波形および電流波形の少なくとも一方の入力波形を所定サンプリング周期でサンプリングすることにより入力波形データを生成するサンプリング部と、前記入力波形データを記憶するための第1のバッファメモリと、前記サンプリング部によって生成された前記入力波形データを前記第1のバッファメモリに転送する第1のデータ転送部と、前記第1のバッファメモリに記憶されている入力波形データに基づいて所定の測定値を演算すると共に当該入力波形データに基づいてモニタ用のモニタ波形データを出力する演算部と、当該演算部から出力されたモニタ波形データを記憶する第2のバッファメモリと、前記モニタ波形データをディジタル−アナログ変換することによりモニタ信号を外部装置に出力可能なディジタル−アナログ変換部と、前記第2のバッファメモリに記憶されている前記モニタ波形データを所定の周期で前記ディジタル−アナログ変換部に転送する第2のデータ転送部と、前記入力波形に同期したクロック信号を生成するクロック信号生成部とを備え
    前記演算部は、前記クロック信号に同期して、前記入力波形の1周期分の前記入力波形データを前記第1のバッファメモリから一括的に入力すると共に当該入力波形の1周期分に相当する前記モニタ波形データを前記第2のバッファメモリに一括的に出力し、前記第2のデータ転送部は、前記出力された1周期分に相当するモニタ波形データの各々を前記所定サンプリング周期と同一周期で前記ディジタル−アナログ変換部に順次転送することを特徴とする測定装置。
  2. 前記ディジタル−アナログ変換部は、互いに異なる複数種類の前記モニタ信号を別個独立して出力可能なディジタル−アナログ変換器を複数備え、前記第2のデータ転送部は、前記演算部から出力された前記モニタ波形データの種類に対応する前記ディジタル−アナログ変換器に当該モニタ波形データを転送することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
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