JP2001249156A - 絶縁診断装置 - Google Patents

絶縁診断装置

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JP2001249156A JP2000060901A JP2000060901A JP2001249156A JP 2001249156 A JP2001249156 A JP 2001249156A JP 2000060901 A JP2000060901 A JP 2000060901A JP 2000060901 A JP2000060901 A JP 2000060901A JP 2001249156 A JP2001249156 A JP 2001249156A
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Osamu Tsuburai
修 粒来
Hiroaki Ujiie
浩明 氏家
Hideto Oki
秀人 大木
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価、小型、軽量で、高機能な絶縁診断装置
を得る。 【解決手段】 部分放電センサとノイズセンサにより取
得したデータについて、少なくとも2サイクル分のデー
タをとる(ステップS11)。1秒ごと(ステップS1
3)にN個のデータを取得する(ステップS12)こと
により、商用周波に同期したデータを取得する。N個の
データを平均化して(ステップS14)、又は代表デー
タを取り出して同期ノイズを除去する。部分放電信号と
ノイズ信号とを差動演算して(ステップS17)非同期
ノイズを除去する。差動演算したデータから、周期的ピ
ーク点と1/4サイクル点を算出する(ステップS1
8)。周期的ピーク点と1/4サイクル点のデータを比
較することにより、部分放電の有無を判定する(ステッ
プS19)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス遮断器、ガス
絶縁開閉装置などの電気機器、又は電力ケーブルの絶縁
状態を監視する絶縁診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の絶縁診断装置として、高機能タイ
プと低機能タイプがある。また、高機能タイプには同期
式と非同期式がある。同期式では、電位検出器又は計器
用変圧器などを使用して商用周波の同期信号を得て、部
分放電センサにより検出した信号のゲート処理又は同期
加算処理を行い、検出信号レベルと予め設定した基準値
(通常レベル)と比較して部分放電の有無の判定を行
う。あるいは、ノイズ検出用センサを併用して、ノイズ
信号についても同様の処理を行い、部分放電信号とノイ
ズ信号とを比較して部分放電の有無の判定を行う。
【0003】非同期式では、部分放電センサが検出した
電磁波又はその他の高周波信号を周波数スペクトラム分
析、フーリエ変換などを行った後に、上記同期式と同様
に基準値又はノイズ信号とのレベル比較を行う。一方、
低機能タイプは、最も単純なものでは、部分放電センサ
が検出した物理量が設定レベルを超えたか否かによって
判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の高機能タイプの
絶縁診断装置は、高度な信号処理を行うため、高価なハ
ードウェア又は処理装置を必要とする。また、部分放電
センサは、検出感度を確保するため、微妙な位置関係を
保つ構造を必要としている。また、絶縁診断装置が大き
くて重くなるので、可搬性に欠けていた。
【0005】高機能タイプであっても、予め設定した基
準値と比較する方式では、突発的に発生するノイズや環
境ノイズ変動による影響により、又は、基準値を測定場
所による固有な値に設定する必要があることなどによ
り、所定の信頼性、検出感度が得られないケースが多か
った。ノイズセンサを併用して比較する方式では、高価
なハードウェアが2倍必要になり、システムが複雑にな
るなどコスト的、大きさ的に問題があった。さらに、測
定開始から判定までの時間、或いは測定を開始するまで
の準備期間が比較的長かった。
【0006】一方、低機能タイプのような単純なもので
は、ノイズの影響を避けるため、部分放電センサの検出
感度を低く設定するが、それでは、診断のための感度が
足りなくなる。また、感度を低くしてもノイズの影響を
受けることがあるので、診断結果の信頼性を欠いてい
た。本発明は、安価、小型、軽量で、高機能な絶縁診断
装置を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものである。本発明の絶縁診断装
置は、部分放電センサと、ノイズセンサと、前記各セン
サと接続される絶縁診断部とを有する。本発明において
は、前記絶縁診断部は、前記各センサによる検出信号を
同時にサンプリングし、少なくとも商用電源の2サイク
ル分、前記サンプリングにより得た部分放電信号及びノ
イズ信号をそれぞれ1つの波形データとして取得し、こ
の各波形データの取得を1秒ごとに所定回数繰り返し、
前記所定回数取得した波形データを、前記部分放電信号
及び前記ノイズ信号ごとに加算平均した加算平均波形を
求め、前記部分放電信号の加算平均波形と前記ノイズ信
号の加算平均波形とを差動演算し、この差動演算した差
動波形から周期性のある突発点を抽出及び集団化させた
データを1サイクルごとに分割し、各サイクルごとのA
NDをとることにより、周期性のあるデータエリアと、
そのデータエリアと1/4サイクルずれた点を決定し、
前記差動波形における前記データエリア内のデータ値と
前記1/4サイクルずれた点の周辺のデータ値とを比較
することにより、部分放電が発生しているか否かを判定
する。
【0008】本発明によれば、外部ノイズの影響を排除
するため、部分放電センサとノイズセンサの2つのセン
サを採用している。また、非同期ノイズを除去するため
に同期加算を行う。このとき、同期検出用のセンサ又は
信号を用いない構成とするため、1秒ごとに所定回数の
波形取得を行う。これは、商用周波を含む周波数は1秒
を基準としているため、1秒後の電圧位相は同じ位相位
置にあることを利用して同期検出をしている。また10
0msecごとに行なっても同じ動作となる。
【0009】部分放電信号とノイズ信号の各加算平均波
形を差動処理することで、測定環境による固有ノイズや
架線などからの同期ノイズを除去する。商用周波に対す
る周期性のあるデータエリアとして、部分放電信号が検
出されているエリアが抽出される。そのデータから1/
4サイクルずれた点は、仮想ゼロクロス点とされる。デ
ータエリアのデータと1/4サイクルずれた点の周辺の
データを比較することで、商用周波の最大値付近とゼロ
クロス点付近の検出データの比較による判定が行われ
る。
【0010】本発明の絶縁診断装置は、構造、検出方
式、データ処理などが比較的単純なため、安価で小型、
軽量な装置を構成できる。また、確実なノイズ除去が可
能となり、高機能タイプと同等の性能を有することがで
きる。さらに、小型軽量となるため、バッテリ駆動が可
能で、可搬性のものとすることができる。本発明の別の
態様においては、波形データから加算平均波形を求めて
差動演算する代わりに、波形データから、同時系列ごと
に代表データを選択してその代表データ群で代表データ
波形を求め、部分放電信号の代表データ波形とノイズ信
号の代表データ波形とを差動演算する。
【0011】この態様によれば、加算平均をすると実質
的に消えてしまうような部分放電信号も検出することが
できる。例えば、サイクルごとに間欠的に発生するよう
な部分放電は、加算平均をすると加算平均値が小さくな
って検出されなくなることがある。これに対して、代表
データを選択すれば間欠的に発生する部分放電信号であ
っても、本来のデータレベルを取得することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁診断装置について図
を用いて説明する。図1は、本発明を適用した絶縁診断
装置の回路構成を示す。部分放電により発生する物理現
象を検出するための部分放電センサ1が設けられる。部
分放電センサ1は、電磁波センサ、振動センサ、電流セ
ンサ、超音波センサなどが利用できる。以下の説明で
は、電磁波センサを用いた例を説明する。絶縁診断時に
は、部分放電センサ1は、ガス遮断器のブッシング取付
け部のように、容器内部から漏れ出る電磁波を検出しや
すい場所に配置される。部分放電センサ1は、部分放電
による電磁波だけでなく、外部ノイズの電磁波も検出し
てしまう。
【0013】部分放電センサ1の検出信号からノイズを
除去するために、外部ノイズを検出するノイズセンサ2
が設けられる。ノイズセンサ2は、部分放電センサ1と
同一構造とすることが好ましい。ノイズセンサ2は、部
分放電センサ1と同一環境で、かつ、容器内部から漏れ
出る電磁波を検出しにくい場所に配置される。部分放電
センサ1の検出信号及びノイズセンサ2の検出信号は、
光変換ができる程度の周波数となるように検波された
後、電/光変換器3により光信号に変換され、光ファイ
バ4を通して絶縁診断装置の装置本体5に入力される。
【0014】装置本体5は、入力回路6、A/D変換器
7、CPU8から構成される。光ファイバ4により伝送
されて来た検出信号は、入力回路6の光/電変換器1
1、アナログフィルタ12、アンプ13、検波回路14
を通して、A/D変換器7に入力される。A/D変換器
7によりディジタル信号に変換された検出信号は、CP
U8に入力される。
【0015】アナログフィルタ12は、各センサ1,2
の検出信号から、部分放電に伴う電磁波信号を取り出
す。アンプ13として、出力信号値を適当な値に調整す
るゲインコントロール機能付きのものが使用されるが、
この機能は必須のものではない。本例のように電磁波セ
ンサを使用するときは、検出信号のレベル変動がA/D
変換器7で検出できる程度に信号波尾を延ばす必要があ
る。このために検波回路14が設けられる。
【0016】入力回路6は光/電変換器11を除き各セ
ンサ1,2側の電/光変換器3の前段に設けることもで
きる。この場合、入力回路6とA/D変換器7との間の
伝送路が光ファイバ4により構成される。各センサ1,
2と装置本体5の間が、電気絶縁物である光ファイバで
構成されることにより、信号伝送路に外部ノイズが侵入
することを防止し、かつ、装置本体5に高電圧が印加さ
れることが防止される。
【0017】以上の説明から明らかなように、部分放電
センサ1、ノイズセンサ2、装置本体5からなる絶縁診
断装置は、小型、軽量なものとなるので、可搬型とする
ことも、据え置き型とすることも可能である。CPU8
は、部分放電センサ1とノイズセンサ2からの検出信号
を処理して部分放電の有無の判定を行う。ここで、CP
U8が実行する信号処理及び判定動作を説明する。
【0018】図2を用いて、商用周波と同期してデータ
を取得する方法について説明する。図2(A)は、商用
周波と部分放電信号との関係を示す。電気機器の部分放
電信号は、絶縁劣化、又は異物混入により発生し、商用
電圧位相のピーク付近で、各サイクルごとに、或いは間
欠的に発生する。ここで、1秒ごとに波形データの取得
を行えば、図2(B)(C)に示すように、波形データ
のスタート点が商用周波のゼロクロスと一致してもしな
くても、各波形データは、1秒ごとに商用電圧位相に対
して同じ位置となる。本例では、この性質に着目し、1
秒ごとに波形データの取得を行うことにより、同じ電圧
位相でのサンプリングデータを得る。これにより、電圧
検出器、計器用変圧器などを使用せずに、商用周波と同
期したデータを得ることができる。
【0019】図3を用いて、波形データから、商用周波
と非同期のノイズを除去する処理を説明する。CPU8
は、部分放電センサ1とノイズセンサ2の検出信号から
同時に高速サンプリングを行い、商用電源のMサイクル
分のデータをディジタル的に1つの波形データとしてそ
れぞれ取得する。なお、以下の説明においては、M=2
として説明をする。また、このMの値は、2以上である
ことが必要であるが、厳密に2サイクル分である必要は
ない。この理由は後述する。図3の左側に、部分放電セ
ンサ1による波形データ、右側に、ノイズセンサ2によ
る波形データを示す。
【0020】これを1秒ごとにN回、部分放電信号及び
ノイズ信号を同時測定することでN個のぞれぞれの波形
データ(データ1〜データN)を得る。1秒ごとに検出
信号を測定することにより、既に説明したように、N個
の波形データは、それぞれ商用電源の電圧位相と同期す
る。部分放電信号とノイズ信号のそれぞれについて、デ
ータ1〜Nの加算平均波形を求める。加算平均波形は、
図3の最下部に示される。商用周波と同期する波形デー
タについて加算平均を行うことにより、商用周波と同期
して発生する部分放電による信号のレベルは変化をしな
いが、商用周波と非同期の信号のレベルは減少する。し
たがって、突発的な非同期ノイズは加算平均によりレベ
ルが減少するので、加算平均波形における非同期ノイズ
の影響が除去される。
【0021】図4を用いて、商用周波と同期して発生す
るノイズを除去する処理を説明する。架線、その他の機
器からのノイズは、商用周波と同期して発生する。部分
放電センサ1は、非同期ノイズだけでなく、この同期性
ノイズも検出する。図4(A)は、部分放電信号の加算
平均データを示し、(B)は、ノイズ信号の加算平均デ
ータを示し、(C)は、(A)の信号と(B)の信号を
差動演算したデータを示す。この加算平均波形同士を差
動演算することで、部分放電信号とノイズ信号のそれぞ
れが含む、同期性ノイズが除去される。
【0022】図5を用いて、部分放電のように、商用周
波に対して周期性のあるデータを取得する処理を説明す
る。上記の差動演算により、図5(A)に示すように、
測定フィールド内において定常的又は瞬時的に発生する
ノイズ、即ち、同期性ノイズ及び非同期性ノイズを除去
した2サイクル分のディジタル波形データが得られる。
このディジタル波形データに基づいて、周期性のあるデ
ータエリアを決定する。
【0023】(A)のディジタル波形データを、そのサ
イクル内での突発点を2値化し(図5(B))、集団化
した(図5(C))後、このディジタル波形データを1
サイクルごとに分割し、各サイクルの集団化されたポイ
ントのANDをとる(図5(D)。これにより、周期性
のあるデータエリア21が決定される(図5(E))。
【0024】データエリア21を、周期図5(A)に示
す元のデータの時系列データに割り当てる(図5
(F))。部分放電信号を含むデータエリア21は、商
用周波のピーク部分に相当する。データエリア21の中
央が周期ピーク点22に設定される。この周期ピーク点
22から1/4サイクル周期点23を算出する。1/4
サイクル周期点23は、商用周波のゼロクロス点に相当
する。
【0025】データエリア21内のデータと、1/4サ
イクル周期点23(仮想ゼロクロス点)の周辺のデータ
とのレベル比較を行う。各レベル間の差の値が、所定値
を超えたときに、部分放電が発生していると判定する。
図6を用いて、CPU8における部分放電の検出アルゴ
リズムを説明する。ステップS11で、部分放電信号と
ノイズ信号のMサイクル分の連続データの取得を行う。
本例ではM=2である。ステップS12で、N個のデー
タの取得が済んだか否かが判定される。ここで、否であ
れば、ステップS13へ進み、割り込みタイマにより、
1秒ごとに、ステップS11へ戻る。この1秒ごとにデ
ータを取得することにより各データの周期がとれる(図
2参照)。
【0026】この結果、部分放電信号とノイズ信号につ
いてN個のデータが得られると、ステップS14で、N
個のデータの平均化処理が行われる(図3参照)。平均
化処理が終了すると、ステップS15で、検出感度の制
御の必要性がチェックされる。ここで、平均化処理によ
って得られたデータのレベルが、所定の範囲から外れて
いた場合には、ステップS16で、アンプ13(図1参
照)の増幅率を制御して、最適なレベルに制御し、ステ
ップS11へ戻る。なお、ステップS15,16は省略
可能である。
【0027】ステップS17で、差動演算(図4参照)
を行う。ステップS18で、差動波形データから周期点
ピーク点の算出と1/4サイクル点の算出を行う(図5
参照)。ステップS19で、絶縁異常判定処理を行い、
データエリア23内のデータと、1/4サイクル周期点
25の周辺のデータとのレベル比較を行う。各レベル間
の差の値が、所定値を超えたときに、部分放電が発生し
ていると判定する。
【0028】以上説明した例においては、波形データか
ら非同期ノイズを除去するために、加算平均を行ってい
る(図3参照)。この場合、例えば、サイクルごとに間
欠的に発生するような部分放電は、加算平均をすると加
算平均値が小さくなって検出されなくなることがある。
これに対して、代表データを選択すれば間欠的に発生し
た部分放電信号の値を取得することができる。
【0029】図7を用いて、代表データを設定して代表
波形データを取得する処理を説明する。図7は、前述の
図3に対応する図で、左側に部分放電信号を、右側にノ
イズ信号を示す。各信号について、N個の波形データ
(データ1〜データN)がとられる。
【0030】部分放電信号がサイクルごとに間欠してい
る場合、N個の波形データの加算平均をとるとデータの
レベルが低下する。本例では、各波形データのそれぞれ
の時系列データの中で、最大値を除外して、2番目に大
きいレベルのデータを代表データとし、この代表データ
の群により波形データを作成する(図7の最下部の波
形)。なお、代表データは、2番目に大きいレベルのデ
ータだけでなく、3番目以降のデータとすることも可能
である。
【0031】このように、代表データにより代表波形デ
ータを作成することにより、非同期ノイズは、同じ時系
列で発生する確立は低いため、各時系列データの中の最
大値、さらには2番目に大きいレベルのデータを除外す
ることにより、非同期ノイズを除去することができる。
また、部分放電信号が間欠していても、大きなレベルの
データで代表するため、間欠して発生する部分放電を効
率良く検出することができる。
【0032】図7に示した代表波形データを作成する処
理を除くその他の処理は、上述の加算平均をする処理と
同様であるので、重複する説明は省略する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、架線やその他機器から
の同期ノイズ、突発的過大ノイズ、連続する非同期ノイ
ズが除去でき、高機能タイプの絶縁診断装置と同様な効
果が得られ、確実に部分放電検出を行う。また、装置が
簡単な構成となり、小型・軽量・安価な装置構成にでき
るので、可搬性の装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した絶縁診断装置の回路構成を示
す図。
【図2】本発明における同期データを取得する原理を示
す図。
【図3】本発明における非同期ノイズを除去する処理を
示す図。
【図4】本発明における同期ノイズを除去する処理を示
す図。
【図5】本発明における周期性データを取得する処理を
示す図。
【図6】図1における絶縁診断部の部分放電検出の処理
を示すフローチャート。
【図7】図3の加算平均の代わりに代表波形を使用する
例を説明する図。
【符号の説明】
1…部分放電センサ 2…ノイズセンサ 3…電/光変換器 4…光ファイバ 5…装置本体 6…入力回路 7…A/D変換器 8…CPU 11…光/電変換器 12…フィルタ 13…アンプ 14…検波回路 21…データエリア 22…周期ピーク点 23…1/4サイクル周期点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粒来 修 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 氏家 浩明 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 大木 秀人 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 Fターム(参考) 2G015 AA09 AA10 AA30 CA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分放電センサと、ノイズセンサと、前
    記各センサと接続される絶縁診断部とを有し、 前記絶縁診断部は、前記各センサによる検出信号を同時
    にサンプリングし、 少なくとも商用電源の2サイクル分、前記サンプリング
    により得た部分放電信号及びノイズ信号をそれぞれ1つ
    の波形データとして取得し、この各波形データの取得を
    1秒ごとに所定回数繰り返し、 前記所定回数取得した波形データを、前記部分放電信号
    及び前記ノイズ信号ごとに加算平均した加算平均波形を
    求め、 前記部分放電信号の加算平均波形と前記ノイズ信号の加
    算平均波形とを差動演算し、 この差動演算した差動波形から周期性のある突発点を抽
    出及び集団化させたデータを1サイクルごとに分割し、
    各サイクルごとのANDをとることにより、周期性のあ
    るデータエリアと、そのデータエリアと1/4サイクル
    ずれた点を決定し、 前記差動波形における前記データエリア内のデータ値と
    前記1/4サイクルずれた点の周辺のデータ値とを比較
    することにより、部分放電が発生しているか否かを判定
    する、 ことを特徴とする絶縁診断装置。
  2. 【請求項2】 部分放電センサと、ノイズセンサと、前
    記各センサと接続される絶縁診断部とを有し、 前記絶縁診断部は、前記各センサによる検出信号を同時
    にサンプリングし、 少なくとも商用電源の2サイクル分、前記サンプリング
    により得た部分放電信号及びノイズ信号をそれぞれ1つ
    の波形データとして取得し、この各波形データの取得を
    1秒ごとに所定回数繰り返し、 前記所定回数取得した波形データから、同時系列ごとに
    代表データを選択してその代表データ群で代表データ波
    形を求め、 前記部分放電信号の代表データ波形と前記ノイズ信号の
    代表データ波形とを差動演算し、 この差動演算した差動波形から周期性のある突発点を抽
    出及び集団化させたデータを1サイクルごとに分割し、
    各サイクルごとのANDをとることにより、周期性のあ
    るデータエリアと、そのデータエリアと1/4サイクル
    ずれた点を決定し、 前記差動波形における前記データエリア内のデータ値と
    前記1/4サイクルずれた点の周辺のデータ値とを比較
    することにより、部分放電が発生しているか否かを判定
    する、 ことを特徴とする絶縁診断装置。
  3. 【請求項3】 前記部分放電センサ及び前記ノイズセン
    サは、電磁波センサ、振動センサ、電流センサ、超音波
    センサの内の1つであり、これら各センサの出力信号を
    ディジタル信号に変換するA/D変換器を具備する請求
    項1又は2に記載の絶縁診断装置。
  4. 【請求項4】 前記各センサの検出信号の伝送路が、光
    ファイバで構成される請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の絶縁診断装置。
  5. 【請求項5】 前記各センサと前記診断部との間に、増
    幅度を調整する自動ゲインコントロール機能を有する増
    幅器を具備する請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶
    縁診断装置。
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