JPH1164399A - 電圧低下検出方法および装置 - Google Patents

電圧低下検出方法および装置

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JPH1164399A
JPH1164399A JP23096497A JP23096497A JPH1164399A JP H1164399 A JPH1164399 A JP H1164399A JP 23096497 A JP23096497 A JP 23096497A JP 23096497 A JP23096497 A JP 23096497A JP H1164399 A JPH1164399 A JP H1164399A
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JP
Japan
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voltage drop
instantaneous
voltage
instantaneous value
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Pending
Application number
JP23096497A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kamura
勉 加村
Koji Shirai
浩司 白井
Koji Sugihara
幸次 杉原
Sadayuki Ishikura
定幸 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電圧低下検出を高精度でリアルタイムに簡単に
行う。 【解決手段】瞬時値をVi , 1サイクル前の瞬時値をV
i-N としたとき、 【数11】 の計算値を基準値と比較し、その比較結果に基づいて電
圧低下を検出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電圧の実効
値を求めて、この実効値から電圧の低下、特に瞬時電圧
の低下を検出する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電圧、特に正弦波の交流電圧の実効
値を求め、この実効値から瞬時電圧の低下を検出する方
法には、アナログ的に行う方法とデジタル処理によって
行う方法がある。アナログ的に行う方法は、入力電圧の
数サイクル分を順次積分し、積分値の前後の比較によっ
て瞬時電圧低下を検出する。しかし、このアナログ的に
行う方法は、回路自体が直線性の悪いアナログ回路で構
成され、また高速検出に限界があるために高精度な結果
を期待することが困難である。そこで、従来はデジタル
処理によって瞬時電圧低下を検出する方法が採用されて
いる。このデジタル方式では、瞬時値Vをメモリに順次
記憶していき、同メモリから少なくとも2サイクル分の
サンプルを読み出して各1サイクルでの実効値を理論式
通りに求め、それらの差分が基準値以上かどうかで順次
電圧低下を検出する。この演算は下記の数4に示す式を
実行することで行う。
【0003】
【数4】
【0004】すなわち、今回の1サイクルが終了した時
点で今回の1サイクルの実効値を求め、さらに1サイク
ル前の実効値を求めて、それらの実効値の差が所定の基
準値以上かどうかで瞬時電圧の低下を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記数4から明らかな
ように、サイクル間の実効値差分を求めるには、演算量
の非常に多いルート演算が不可欠となる。すなわち、数
4は各サイクルのサンプルデータの二乗計算とルート計
算を行いその後それらの差分を求める計算式であるが、
右項がルート演算項とルート演算項の減算式である限
り、式の変形を行ってもルート演算は避けることが出来
ない。このため、1ms当り数回の高速演算を行いリア
ルタイムで電圧低下検出を行うような、高精度高速リア
ルタイム電圧低下検出の要求に応えることが殆ど不可能
である。
【0006】それ故に、この発明の目的は、電圧低下検
出を高精度でリアルタイムに簡単に行うことのできる電
圧低下検出方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る発明は、瞬時値をVi , 1サイクル前の瞬時値をV
i-N としたとき、
【0008】
【数5】
【0009】の計算値を基準値と比較し、その比較結果
に基づいて電圧低下を検出することを特徴とする。
【0010】図1は、この発明に係る電圧低下検出方法
について説明するための図である。いま、図に示すよう
に、1サイクル目の電圧がasinωT、2サイクル目
がbsinωTであったとする。この場合、従来の電圧
低下検出方法では、1サイクル目の実効値と2サイクル
目の実効値とをそれぞれデジタル的に個別に求め、それ
らの差分が基準値以上かどうかで電圧低下を検出する
が、下記式数6より、
【0011】
【数6】
【0012】各サイクルの同一位相ごとの瞬時値の差分
の変化はcsinωTで表されるから、このcsinω
Tの実効値を求め、この値が所定の基準値以下かどうか
を判断することによって瞬時電圧の低下を検出すること
ができる。
【0013】そこで、csinωTの実効値は、次式数
【0014】
【数7】
【0015】によって求めることができる。数7の右項
は全体がルートの演算項となるから、これを下記式数8
のように変形して、K2 を基準値と比較することによっ
て瞬時電圧の低下を検出することができるようになる。
【0016】
【数8】
【0017】よって、デジタル演算過程においてルート
演算が不要となるから、演算処理に要する時間が短時間
で済み、電圧低下検出をリアルタイムで行うことができ
る。なお、上記の説明は正弦波を対象としたものである
が、任意波形についても、周波数の変化がなければ周期
関数と判断できるため、フーリエ変換手法により正弦波
の加算として表現できる。したがって上記数6は、周期
関数として表現できる任意波形にも適用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、この発明の実施の形態で
ある瞬時電圧低下検出装置のブロック図を示している。
この瞬時電圧低下検出装置は、PT(計器用変圧器)を
入力側に配置して電力系統における瞬時電圧の低下を検
出する。
【0019】PT1(または補助PT)を介して得られ
る系統の電圧信号はアンプ2で適当な大きさに増幅され
るとともに、デジタル処理の場合の折り返し雑音を防ぐ
ためのローパスフィルタ3、サンプルホールド回路4、
A/D変換器5を介して演算部6に入力される。後述の
ように、A/D変換器5を通過したサンプルデータはメ
モリ7のデータ領域に順次FIFO(First In First O
ut) 方式で記憶されていく。なお、FIFO方式とは、
一定の領域を越える新たなサンプルデータが入力された
場合に、最も古いサンプルデータを捨て新しいサンプル
データを最も新しいデータとして記憶する方式である。
図3は、メモリ7のデータ領域の要部の構成図を示して
いる。サンプルデータは図の下側から順次上方に押し込
まれていき、最も古いデータがi=−NのデータDAT
A(−N)として記憶されている。この例では、2×N
個の2サイクル分のデータがデータ領域に記憶されるも
のとしている。なお、メモリ7にはさらにプログラム領
域が割り当てられており、瞬時電圧低下検出方法を実行
するためのプログラムがフロッピーディスク9からフロ
ッピーディスクドライブ8を介して上記プログラム領域
に格納されるようになっている。演算部6は、汎用のC
PUおよび周辺回路で構成されており、必要に応じて、
入出力インタフェースを介して外部装置との通信部やモ
ニタ、キーボード、印刷装置などの入出力装置が接続さ
れる。
【0020】以上の構成において、演算部6は、常時サ
ンプリングされている系統の電圧のサンプルデータをメ
モリ7のデータ領域に記憶していくとともに、1ms当
り4回の瞬時電圧低下検出処理を行う。瞬時電圧の低下
が検出された場合には、その結果を外部にリレー起動信
号などとして出力する。
【0021】次に、演算部6での具体的な瞬時電圧低下
検出方法について説明する。
【0022】上記数8に示すように、2N個のサンプル
データ、すなわち図3に示すDATA(N)〜DATA
(−N)を用いて基準値と比較される値K2 を求めるこ
とで、これを基準値と比較することで瞬時電圧の低下を
検出することができるが、これを変形して、次式の数9
のように表すと、
【0023】
【数9】
【0024】この左項のΔVi 2 を基準値と比較するこ
とで瞬時電圧を低下を検出することができる。そこで、
同式は二乗値の積算を求めるものであるから、新しいサ
ンプルデータが1つ加わったときの計算式は、それまで
の積算値を利用する、次の数10によって表すことがで
きる。
【0025】
【数10】
【0026】上記数10において、右項のAは前回の被
比較値を示し、Bは新しいサンプルデータに対応する二
乗値として加算される値を示し、Cは最も古いデータに
対応する二乗値で減算される値(捨てられる値)を示し
ている。この数10からわかるように、毎回の計算時に
必要な計算量は、新しいデータに対応する二乗演算と捨
てられるデータに対応する二乗演算と、複数回の加減演
算だけとなり、トータルの演算量は極めて少ない。な
お、このようにして得られた結果(左項の被比較値)
を、所定の基準値と比較することによって瞬時電圧の低
下を検出することになる。
【0027】図4は、上記の瞬時電圧低下検出手順の概
要を示すフローチャートである。
【0028】すなわち、新たなデータがサンプルされる
と、ST2に進んで、上記数10の演算を行って、基準
値と比較される被比較値ΔVi+1 2を算出する。次に、こ
の値と基準値K0 との対比を行い、被比較値ΔVi+1 2
基準値K0 以上であれば、瞬時電圧が低下したと判定す
る(ST4)。いま、データのサンプルを1ms当り4
回行うとすれば、上記のST2〜ST4までの操作が1
ms当り4回連続的に行われることになる。しかしなが
ら、演算量は、数10に示すようにルート計算もなく且
つ1回の二乗計算(右項のBの二乗計算)と数回の加減
算でよいために、低速なCPUを使ってもこの程度の処
理はリアルタイムで容易に行うことができる。
【0029】なお、上記の実施形態は電力系統の電圧信
号を対象とした装置であるが、一般の電子機器の入力電
源の電圧低下検出などにも適用することが可能であり、
また、電源電圧だけではなく繰り返し周期信号であるな
ら任意の信号の電圧低下検出にも適用することができ
る。また、複数サイクル毎に瞬時値の平均を行い、この
瞬時値平均された2つの波形を対象として電圧低下検出
を行うことも可能である。この場合、サイクル数を適当
な数にすることで瞬時値電圧低下ではなく緩慢な電圧低
下を検出することが可能になる。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、電圧の実効値を対象
として電圧の低下を検出する際に、ルート演算をまった
く不要とするために、CPUが高速のものでなくても高
精度且つリアルタイムでその検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電圧低下検出方法を説明するた
めの図。
【図2】この発明の実施形態である瞬時電圧低下検出装
置の構成図
【図3】メモリの要部構成図
【図4】上記装置の概略の動作を示すフローチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 定幸 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】瞬時値をVi , 1サイクル前の瞬時値をV
    i-N としたとき、 【数1】 の計算値を基準値と比較し、その比較結果に基づいて電
    圧低下を検出することを特徴とする電圧低下検出方法。
  2. 【請求項2】瞬時値Vを順次記憶するメモリと、 該メモリから瞬時値Vi と1サイクル前の瞬時値Vi-N
    を読み出して、 【数2】 を算出する手段と、 前記算出した値と基準値とを比較して電圧低下を検出す
    る手段と、を備えてなる電圧低下検出装置。
  3. 【請求項3】瞬時値Vが順次記憶されているメモリから
    瞬時値Vi と1サイクル前の瞬時値Vi-N を読み出し
    て、 【数3】 を算出する処理と、 前記算出した値と基準値とを比較して電圧低下を検出す
    る処理と、を含むプログラムを記憶したプログラム記録
    媒体。
JP23096497A 1997-08-27 1997-08-27 電圧低下検出方法および装置 Pending JPH1164399A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242739A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Meidensha Corp 波形比較による電圧低下検出方法及び装置
CN103293356A (zh) * 2012-02-29 2013-09-11 欧姆龙株式会社 电压监视装置及电压监视方法
CN103472295A (zh) * 2013-09-26 2013-12-25 中国检验检疫科学研究院 一种剩余电压信号采集和处理方法和系统

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JP2006242739A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Meidensha Corp 波形比較による電圧低下検出方法及び装置
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