JPH1037870A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH1037870A
JPH1037870A JP19654596A JP19654596A JPH1037870A JP H1037870 A JPH1037870 A JP H1037870A JP 19654596 A JP19654596 A JP 19654596A JP 19654596 A JP19654596 A JP 19654596A JP H1037870 A JPH1037870 A JP H1037870A
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JP
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liquid reservoir
liquid
oil
shell
scroll
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Application number
JP19654596A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Masaaki Sugawa
昌晃 須川
Hiroyuki Ezaki
広幸 江崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/80Other components
    • F04C2240/809Lubricant sump

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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液バック運転においても、液冷媒により、油
温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできるスクロ
ール圧縮機を得る。 【解決手段】 シェル8底部の液体溜めを仕切ることに
より、油ポンプ部32に供給する油を溜める第1の液体
溜め86と、吸入管82からの液冷媒を溜める第2の液
体溜め87とに分割する、仕切り部材13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍装置や空気
調和装置等の機器に使用されるスクロール圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特開平4−54294
号に開示された従来のスクロール圧縮機を示す側断面図
である。図において、1は渦巻ラップ1aを有する固定
スクロール、2は渦巻ラップ2aを有した揺動スクロー
ル、3は揺動スクロールに連結されこの揺動スクロール
2を揺動運動させる主軸、4は揺動スクロール2を主軸
3に固定するオルダム継手、5はシェル8に焼嵌め接触
部10にて焼嵌め固定されたフレーム(上部フレームの
一例)である。
【0003】6はフレーム5の下方側に設けられ主軸3
の下端を回転自在に軸支するサブフレーム(下部フレー
ムの一例)である。7はフレーム5とサブフレーム6と
の間に配備され、一般的なロータ、ステータ等からな
り、主軸3を回転駆動するモータ(モータ部の一例)、
11は固定スクロール1の軸心部に穿設された冷媒ガス
の吐出用の吐出ポート、31は主軸3内に当該軸心部に
沿って穿設された給油通路、32は潤滑油を汲み上げて
給油通路31に送る油ポンプ部、51は揺動スクロール
のスラスト力を支えるスラスト軸受、81はシェル8に
設けられた密封端子、82は冷媒ガス用の吸入管であ
り、シェル8内のモータ側空間84に開口している。
【0004】83は吐出管であり、シェル8内にて吐出
ポート11と連通する固定スクロール側空間85に開口
している。86はシェル8底部の油溜りである。なお、
5aは焼嵌め時のフレーム5の変形を緩衝する逃し穴。
5bはリーマ穴、101aはリーマ穴である。
【0005】次に、前記従来技術における圧縮機の動作
について説明する。密封端子81が通電されると、モー
タ7が駆動し、これに同期して主軸が回転する。それに
伴って揺動運動する揺動スクロール、2と固定スクロー
ル1との協働作用によって、流体ガスが圧縮される。
【0006】この際、流体ガスは、シェル8の外部から
吸入管82を通してモータ側空間84に吸引された後、
前記両スクロール1・2からなる圧縮室(圧縮部の一
例)へ吸入される。更に、流体ガスは吐出ポート11か
ら吐出管83を経て、シェル8外へ圧送される。
【0007】また、主軸3が回転すると、遠心ポンプま
たは容積型ポンプ等の油ポンプ部32が連動する。これ
によって、油溜り86内の潤滑油は、主軸3に設けられ
た給油通路31を通ってスラスト軸受51等に給油され
た後、自重によりシェル8内の間隙部を通って再び底部
の油溜り86内へ戻る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧縮機は、以上
のように構成されているので、冷媒ガスが十分気化され
ていない状態(液バック運転)においては、液冷媒の潤
滑油への混入により油温が低下し、油粘度上昇により、
各軸受部への給油が不足するおそれがあった。
【0009】この発明は、上記のような問題を解消する
ためになされたもので、液バック運転においても、液冷
媒により、油温が低下せず、各軸受部への給油が満足に
できるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0010】第1の発明は、液体溜めを、第1の液体溜
めと第2の液体溜めとに分割し、前記第1の液体溜めに
油ポンプ部を開口して、液バック運転においても、液冷
媒により、油温が低下せず、各潤滑部への給油が満足に
できるように、液体溜めの二分により油ポンプに供給す
る油と液冷媒とを確実に分離できるスクロール圧縮機を
得ようとするものである。
【0011】第2の発明は、液体溜めを、下方が第1の
液体溜め、上方が第2の液体溜めとなるように二分し
て、液バック運転においても、液冷媒により、油温が低
下せす、各軸受部への給油が満足にできるように、液体
溜めの二分により油ポンプ部に供給する油と液冷媒とを
確実に分離できるとともに、前記油と液冷媒とを分離す
るための仕切り部材の構成を簡潔にできるスクロール圧
縮機を得ようとするものである。
【0012】第3の発明は、液体溜めを、左右に第1の
液体溜めと第2の液体溜めとに二分して、液バック運転
においても、液冷媒により、油温が低下せず、各軸受部
への給油が満足にできるように、油ポンプ部に供給する
油と液冷媒とを確実に分離できるとともに、前記油と液
冷媒とを分離するための仕切り部材の構成を簡潔にでき
て安価なコストで仕切り部材を作ることができるスクロ
ール圧縮機を得ようとするものである。
【0013】第4の発明は、液体溜めを分割する仕切り
部材を吸入管付近まで延ばして、液バック運転において
も、液冷媒により、油温が低下せず、各軸受部への給油
が満足にできるとともに、液冷媒を第1の液体溜めに混
入させることなく第2の液体溜めまで確実に導くことが
でき、しかも、シェル側部との隙間を第2の液体溜めに
利用しシェルを小型化できるスクロール圧縮機を得よう
とするものである。
【0014】第5の発明は、仕切り部材に第1の液体溜
めから第2の液体溜めへのみ開口する一方向性の弁機構
を設けて、液バック運転においても、液冷媒により、油
温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできるととも
に、弁機構まわりの構造を簡潔にでき、部品点数を少な
くできるスクロール圧縮機を得ようとするものである。
【0015】第6の発明は、上記弁機構としてリード弁
を用いて、液バック運転においても、液冷媒により、油
温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできるととも
に、弁機構自体および弁機構まわりの構造を簡潔にで
き、部品点数を少なくできるスクロール圧縮機を得よう
とするものである。
【0016】第7の発明は、吸入管を第2の液体溜めま
で延ばして、液バック運転においても、液冷媒により、
油温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできるとと
もに、液冷媒を第1の液体溜めに混入させることなく第
2の液体溜めまで確実に導くことができるスクロール圧
縮機を得ようとするものである。
【0017】第8の発明は、吸入管に、入口部でその内
部を上下に二分する仕切り部片を設け、この仕切板を入
口部と出口部で180゜捩って、液バック運転において
も、液冷媒により、油温が低下せず、各軸受部への給油
が満足にできるとともに、液冷媒の量が多くなっても適
切に処理できるスクロール圧縮機を得ようとするもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明のスクロール
圧縮機においては、シェル内に設けられ、固定スクロー
ルと揺動スクロールを組み合わせて圧縮室を形成する圧
縮部と、前記シェル内に収納され、前記揺動スクロール
を駆動するモータ部と、前記揺動スクロールに連結さ
れ、前記モータ部に同期して回転する主軸と、前記主軸
を回転自在に軸支するフレームと、前記シェルの底部に
設けられた液体溜めと、前記液体溜め内の油を汲み上げ
る油ポンプ部と、シェル内に冷媒を吸入する吸入管を備
えたものにおいて、前記液体溜めを第1の液体溜めと第
2の液体溜めとに分割する仕切り部材を設け、前記第1
の液体溜めに、前記油ポンプ部を開口したことを特徴と
する。
【0019】第2の発明のスクロール圧縮機において
は、上記仕切り部材によって、上記液体溜めを、下方が
第1の液体溜め、上方が第2の液体溜めとなるように二
分し、前記第1の液体溜めに上記油ポンプを開口したこ
とを特徴とする。
【0020】第3の発明のスクロール圧縮機において
は、上記仕切り部材によって、液体溜めを、左右に第1
の液体溜めと第2の液体溜めとに二分し、前記第1の液
体溜めに上記油ポンプを開口したことを特徴とする。
【0021】第5の発明のスクロール圧縮機において
は、上記仕切り部材を上記吸入管付近まで延ばしたこと
を特徴とする。
【0022】第6の発明のスクロール圧縮機において
は、上記仕切り部材に、第1の液体溜め部から第2の液
体溜め部へのみ開口する一方向性の弁機構を設けたこと
を特徴とする。
【0023】第7の発明のスクロール圧縮機において
は、上記弁機構としてリード弁を用いたことを特徴とす
る。
【0024】第8の発明のスクロール圧縮機において
は、シェル内に設けられ、固定スクロールと揺動スクロ
ールを組み合わせて圧縮室を形成する圧縮部と、前記シ
ェル内に収納され前記揺動スクロールを駆動するモータ
部と、前記揺動スクロールに連結され、前記モータ部に
同期して回転する主軸と、前記主軸を回転自在に軸支す
るフレームと、前記シェルの底部に設けられた液体溜め
と前記液体溜め内の油を汲み上げる油ポンプ部とシェル
内に冷媒を吸入する吸入管とを備えたものにおいて、前
記吸入管には、入口部でその内部を上下に二分する仕切
り部片が設けられれ、この仕切り部片を入口部と出口部
で180゜捩ったことを特徴とする。
【0025】この発明の実施の形態においては、次のよ
うな課題解決手段を有する。この発明の実施の形態にお
ける圧縮機は、シェル内に設けられ、固定スクロールと
揺動スクロールを組み合わせて圧縮室を形成する圧縮部
と、前記シェル内に収納され前記揺動スクロールを駆動
するモータ部と、前記揺動スクロールに連結され前記モ
ータ部に同期して回転する主軸と、前記主軸を回転自在
に軸支するフレームと、前記シェルの底部に設けられた
液体溜めと前記液体溜め内の油を汲み上げるポンプ部と
シェル内に冷媒を吸入する吸入管とを備えたものにおい
て、前記液体溜めを第1の液体溜めと第2の液体溜めと
に分割する仕切板からなる仕切り部材を設け、前記第1
の液体溜めに前記油ポンプ部を開口したことを特徴とす
るものである。
【0026】また、上記仕切板によって液体溜めを上下
に第1の液体溜めと第2の液体溜めに2分し、前記第1
の液体溜めに上記油ポンプを開口したことを特徴とする
ものである。
【0027】さらに、上記仕切板によって液体溜めを左
右に第1の液体溜めと第2の液体溜めに2分し、前記第
1の液体溜めに上記油ポンプを開口したことを特徴とす
るものである。
【0028】また、上記仕切板を上記吸入管付近まで延
ばしたことを特徴とするものである。
【0029】さらに、上記仕切板に第1の液体溜め部か
ら第2の液体溜め部へのみ開口する一方向性の弁機構を
設けたことを特徴とするものである。
【0030】さらに、上記仕切板に弁をリード弁にし、
簡単な構成の弁機構としたことを特徴とするものであ
る。
【0031】さらに、上記吸入管を上記第2の液体溜め
まで延ばしたことを特徴とするものである。
【0032】さらに、シェル内に設けられ、固定スクロ
ールと揺動スクロールを組み合わせて圧縮室を形成する
圧縮部と、前記シェル内に収納され、前記揺動スクロー
ルを駆動するモータ部と、前記揺動スクロールに連結さ
れ、前記モータ部に同期して回転する主軸と、前記主軸
を回転自在に軸支するフレームと、前記シェルの底部に
設けられた液体溜めと前記液体溜め内の油を汲み上げる
油ポンプ部とシェル内に冷媒を吸入する吸入管とを備え
たものにおいて、前記吸入管は、入口部で上下に2分す
る第2の仕切板が設けられ、前記仕切板を入口部と出口
部で180°捩ったことを特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
スクロール圧縮機の縦断面図で、図2は、この発明の実
施の形態1による仕切板の拡大平面図である。各図にお
いて、従来例と同一または相当する部分は同一符号を付
している。
【0034】図において、1は渦巻ラップ1aを有する
固定スクロール、2は渦巻ラップ2aを有した揺動スク
ロール、3は揺動スクロールに連結されこの揺動スクロ
ール2を揺動運動させる主軸、4は揺動スクロール2を
主軸3に固定するオルダム継手、5はシェル8に焼嵌め
接触部10にて焼嵌め固定されたフレーム(上部フレー
ムの一例)である。
【0035】6はフレーム5の下方側に設けられ主軸3
の下端を回転自在に軸支するサブフレーム(下部フレー
ムの一例)である。7はフレーム5とサブフレーム6と
の間に配備され、一般的なロータ、ステータ等からな
り、主軸3を回転駆動するモータ(モータ部の一例)、
11は固定スクロール1の軸心部に穿設された冷媒ガス
の吐出用の吐出ポート、13は仕切板からなる仕切り部
材、31は主軸3内に当該軸心部に沿って穿設された給
油通路、32は潤滑油を汲み上げて給油通路31に送る
油ポンプ部、51は揺動スクロールのスラスト力を支え
るスラスト軸受、81はシェル8に設けられた密封端
子、82は冷媒ガス用の吸入管であり、シェル8内のモ
ータ側空間84に開口している。
【0036】83は吐出管であり、シェル8内にて吐出
ポート11と連通する固定スクロール側空間85に開口
している。86はシェル8底部の油溜りからなる第1の
液体溜め、87は液冷媒を溜めるための第2の液体溜め
である。これら第1および第2の液体溜めは、前記仕切
板からなる仕切り部材13によって仕切られている。な
お、5aは焼嵌め時のフレーム5の変形を緩衝する逃し
穴。5bはリーマ穴、101aはリーマ穴である。
【0037】図1において、吸入管82より導入された
冷媒(ガス)は、通常上方へ行き、フレーム5の隙間を
通り、固定スクロール1の吸入口100aから圧縮室へ
吸入されるケースと、下方へ行き、シェル8とモータ
(ステータ)7との隙間を通り、モータ側空間84で反
転し、モータ7のエアギャップ71を通って、後は上方
と同じ経路で圧縮室へ吸入されるケースがある。
【0038】次に、液バック時は、液冷媒は重いので自
重により下方へ行き、シェル8とモータ(ステータ)7
との隙間を通り、仕切板からなる仕切り部材13により
分割された二つの液体溜めである第1の液体溜め86・
第2の液体溜め87のうちの、第2の液体溜め87の方
に溜まる。
【0039】また、各軸受部を潤滑した油は全てフレー
ム5の下部に取り付けられた排油パイプ52を通り、排
油パイプ52に接続されたオイルパイプ521を通っ
て、第1の液体溜め86に入るため、油と液冷媒が完全
に分離されている。給油は、油ポンプ32が第1の液体
溜めへのみ開口しているため、給油が十分に行われる。
よって、液バック時、油温の低下が防止でき、軸受部の
損傷がなくなる。
【0040】また、図2において、仕切板からなる仕切
り部材13は、底板を垂直に配設された平板で周り四方
を囲んでいるものが、シェル8の底部に、その四隅下部
を溶接等により取り付けられている。
【0041】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2によるスクロール圧縮機の縦断面図で、図3にお
いて、仕切板からなる仕切り部材13以外の構成は、実
施の形態1と同じである。シェル8の底部に溶接などで
取り付けられたU字形の仕切板からなる仕切り部材13
により、シェル8の底部の液体溜めが、上に第1の液体
溜め86、下に第2の液体溜め87に二分されており、
油ポンプ32は、第1の液体溜め87へのみ開口してい
る。前記仕切板からなる鍋状の仕切り部材13は、その
底部がシェル8の底部内面に溶接等により取り付けら
れ、その図示されたU字形断面の左側脚端部がシェル8
の側部に取り付けられている。そのU字形断面の右側脚
上端部等の仕切り部材13の上縁部のその他の部分は自
由端となっている。すなわち、鍋状の仕切板からなる仕
切り部材13は、その底部をシェルの底部内面に溶接等
により取り付けられるとともに、その上縁部の1箇所が
シェルの側部内面に溶接等により取り付けられている。
実施の形態1と同様の流れで、液冷媒は、第2の液体溜
め87の方に収納される。また、各軸受部を潤滑した油
は全てフレーム5の下部に取り付けられた排油パイプ5
2を通り、第1の液体溜め86に入るため、油と液冷媒
が完全に分離されており、液バック時、油温の低下が防
止でき、軸受部の損傷がなくなる。また、仕切板13の
取り付けは、仕切板13の底部をシェル8の底部内面に
溶接した後、鍋状の仕切板13の上縁部左側1箇所をシ
ェル側部内面に溶接することにより行われており、仕切
板13の底部1箇所と上縁部左側1箇所の計2箇所の溶
接だけでよく、仕切板13の取り付けを簡単にできる。
【0042】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3によるスクロール圧縮機の縦断面図である。図4
において、仕切板13以外の構成は、実施の形態1と同
じである。仕切板13により、シェル8の底部の液体溜
めが左右に第1の液体溜め86と第2の液体溜め87に
二分され、第1の液体溜めへのみ油ポンプは開口してい
る。
【0043】実施の形態1と同様の流れで液冷媒は、第
2の液体溜め87へ、油は第1の液体溜め86へのみに
しか入らず、液と油は完全に分離されており、液バック
時油温の低下が防止でき、軸受部の損傷がなくなる。ま
た、仕切板13は、平板等により構成されており、仕切
板13の底面を一箇所だけで溶接等により取り付けられ
ている。以上により、仕切板13の構造が簡単かつ、シ
ェル8への取り付けを容易にすることができる。
【0044】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4によるスクロール圧縮機の縦断面図を示すもので
ある。図5において、仕切板13以外の構成は、実施の
形態1と同じである。平板により構成された仕切板13
を吸入管82付近まで延ばすことにより実施の形態1と
同様の流れで、液バック時、液冷媒を第2の液体溜め8
7まで導くことができるので、より確実に液冷媒と油を
分離できて油温の低下が防止でき、軸受部の損傷がなく
なる。
【0045】仕切板13の取り付けは、シェル8の底部
および側面部とを溶接によって行われている。また、シ
ェル8とステータ8との隙間を第2の液体溜め87に利
用したことにより、シェル8の底部を有効に利用できる
ので、シェル8および圧縮機を大型化しなくても、第1
の液体溜め86内の油量を確保できる。
【0046】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5による仕切板13部分を示す拡大断面図である。
図6において、弁機構14以外は、実施の形態3と同じ
である。仕切板13に第1の液体溜め86部から第2の
液体溜め87へのみ開口する一方向性の弁機構を設けて
いる。弁機構は、丸弁141aと弁カバー142とによ
り構成されており、ボルト(図示せず)等で仕切板13
に取り付けられている。
【0047】弁機構14の動作を説明すると、第2の液
体溜め87の中が空あるいは油の時は、弁が開で、中が
液冷媒の時は、液と油の比重の差から、弁141が右か
ら左へ動き(閉となり)、液は第1の液体溜めへ侵入し
ない。また、第2の液体溜め87内の油は、液冷媒が入
ってくると、ポート13aから第1の液体溜め86へ移
動できないが、油と液冷媒とでは油の方が軽いので上方
へ行き、液冷媒がある程度溜まると、オーバーフロー分
は仕切板13の上から第1の液体溜め86に戻ることが
できる。
【0048】液冷媒の流れは、実施の形態1と同様であ
り、液バック時、油温の低下が防止でき、軸受部の損傷
がなくなる。また、油量が多くなっても、第2の液体溜
め87に収納できるので、油面が高くならず、ロータ等
による攪拌による性能低下を防止できる。
【0049】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6による仕切板13部の拡大断面図である。図7に
おいて、弁機構14の構造以外は実施の形態5と同じで
あり、液冷媒の流れも実施の形態5と同様に処理され、
油温の低下が防止でき、軸受部の損傷がなくなる。次
に、弁機構14の構成は、リード弁141bがボルト1
43で仕切板13に取り付けられているだけであり、実
施の形態5よりも部品点数が少なくできる。
【0050】実施の形態7.図8は、この発明の実施の
形態7によるスクロール圧縮機を示す縦断面図である。
図8において、吸入管82以外の構造は、実施の形態3
と同じである。
【0051】実施の形態3と同様にして、液冷媒が油と
分離され、油温の低下が防止でき、軸受部の損傷がなく
なる。また、吸入管82を第2の液体溜め87近くまで
延長させたことにより、液冷媒が第1の液体溜め86へ
混入することが完全に防止でき、確実に、液冷媒を第2
の液体溜め87に収容できる。
【0052】実施の形態8.図9は、この発明の実施の
形態8によるスクロール圧縮機を示す縦断面図である。
図9において、吸入管82以外の構造は、従来と同じで
ある。
【0053】吸入管82において、管内に仕切管15が
取り付けられている。(a)〜(d)の図面は、各部位
での断面図である。仕切管15は、入口部では、吸入管
82のセンターより下側に、出口部では上側に開口して
おり、入口部で下側にある液冷媒Aを出口部で上側に導
くことができる。
【0054】吸入管82の出口部を出た液冷媒は、フレ
ーム5の隙間を通り、固定スクロール1の吸入口100
aより吸入され、圧縮室で吸収し、処理することができ
る。また、液冷媒の量が多くなっても、処理可能であ
る。
【0055】この発明の実施の形態によれば、次のよう
な作用効果を有する。実施の形態1の圧縮機によれば、
仕切板を用いて液バック時の液冷媒を液体溜め中の油と
分離したので、油温の低下が防止でき、軸受部の給油が
十分行え、損傷がなくなる。
【0056】実施の形態2によれば、実施の形態1の効
果に加えて、仕切板の取り付けを簡単にできる。
【0057】実施の形態3によれば、実施の形態2の効
果に加えて、仕切板の構造を簡単にでき安価なコストで
仕切板を作ることができる。
【0058】また、実施の形態4によれば、実施の形態
1の効果に加えて、仕切板を吸入管付近まで延ばしたの
で、シェルとステータとの隙間が第2の液体溜めに利用
でき、シェルを大型化しなくても良く、ひいては、圧縮
機を大型化しなくても、油量が確保できる。
【0059】さらに、実施の形態5によれば、実施の形
態1の効果に加えて、第2の液体溜めにも油を収納でき
るので、オーバーチャージ等により油量が多くなって
も、第1の液体溜めの油面が高くならず、ロータの攪拌
による性能低下を防止することができる。
【0060】さらに、実施の形態6によれば、実施の形
態5の効果に加えて、弁機構の構造を簡単にしたので、
部品点数を少なくできる。
【0061】さらに、実施の形態7によれば、実施の形
態1の効果に加えて、吸入管をシェル下方まで延ばした
ことにより、液冷媒を第1の液体溜めに混入させること
なく第2の液体溜めまで確実に導くことができる。
【0062】さらに、実施の形態8によれば、実施の形
態1の効果に加えて、液冷媒の量が多くなっても処理す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】第1の発明によれば、液体溜めを、第1
の液体溜めと第2の液体溜めとに分割し、前記第1の液
体溜めに油ポンプ部を開口して、液バック運転において
も、液冷媒により、油温が低下せず、各潤滑部への給油
が満足にできるように、液体溜めの二分により油ポンプ
部に供給する油と液冷媒とを確実に分離できるスクロー
ル圧縮機を得ることができる。
【0064】第2の発明によれば、液体溜めを、下方が
第1の液体溜め、上方が第2の液体溜めとなるように二
分して、液バック運転においても、液冷媒により、油温
が低下せず、各軸受部への給油が満足にできるように、
液体溜めの二分により油ポンプ部に供給する油と液冷媒
とを確実に分離できるとともに、前記油と液冷媒とを分
離するための仕切り部材の構成を簡潔にできるスクロー
ル圧縮機を得ることができる。
【0065】第3の発明によれば、液体溜めを、左右に
第1の液体溜めと第2の液体溜めとに二分して、液バッ
ク運転においても、液冷媒により、油温が低下せず、各
軸受部への給油が満足にできるように、油ポンプ部に供
給する油と液冷媒とを確実に分離できるとともに、前記
油と液冷媒とを分離するための仕切り部材の構成を簡潔
にできて安価なコストで仕切り部材を作ることができる
スクロール圧縮機を得ることができる。
【0066】第4の発明によれば、液体溜めを分割する
仕切り部材を吸入管付近まで延ばして、液バック運転に
おいても、液冷媒により、油温が低下せず、各軸受部へ
の給油が満足にできるとともに、液冷媒を第1の液体溜
めに混入させることなく第2の液体溜めまで確実に導く
ことができ、しかも、シェル側部との隙間を第2の液体
溜めに利用しシェルを小型化できるスクロール圧縮機を
得ることができる。
【0067】第5の発明によれば、仕切り部材に第1の
液体溜めから第2の液体溜めへのみ開口する一方向性の
弁機構を設けて、液バック運転においても、液冷媒によ
り、油温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできる
とともに、弁機構まわりの構造を簡潔にでき、部品点数
を少なくできるスクロール圧縮機を得ることができる。
【0068】第6の発明によれば、上記弁機構としてリ
ード弁を用いて、液バック運転においても、液冷媒によ
り、油温が低下せず、各軸受部への給油が満足にできる
とともに、弁機構自体および弁機構まわりの構造を簡潔
にでき、部品点数を少なくできるスクロール圧縮機を得
ることができる。
【0069】第7の発明によれば、吸入管を第2の液体
溜めまで延ばして、液バック運転においても、液冷媒に
より、油温が低下せず、各軸受部への給油が満足にでき
るとともに、液冷媒を第1の液体溜めに混入させること
なく第2の液体溜めまで確実に導くことができるスクロ
ール圧縮機を得ることができる。
【0070】第8の発明によれば、吸入管に、入口部で
その内部を上下に二分する仕切り部片を設け、この仕切
り部片を入口部と出口部で180゜捩って、液バック運
転においても、液冷媒により、油温が低下せず、各軸受
部への給油が満足にできるとともに、液冷媒の量が多く
なっても適切に処理できるスクロール圧縮機を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による仕切板の拡大
平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるスクロール圧
縮機の縦断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるシェル底部の
拡大断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態6の仕切板の拡大断面
図である。
【図8】 この発明の実施の形態7のスクロール圧縮機
の縦断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による吸入管の拡大
縦断面図である。
【図10】 従来のスクロール圧縮機の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定スクロール、2 揺動スクロール、3 主軸、
5 上部フレーム、6下部フレーム、7 モータ、8
シェル、13 仕切板、14 弁機構、141a 丸
弁、141b リード弁、142 弁カバー、15 仕
切管、52 排油パイプ、53 オイルパイプ、86
第1の液体溜め、87 第2の液体溜め。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に設けられ、固定スクロールと
    揺動スクロールを組み合わせて圧縮室を形成する圧縮部
    と、前記シェル内に収納され、前記揺動スクロールを駆
    動するモータ部と、前記揺動スクロールに連結され、前
    記モータ部に同期して回転する主軸と、前記主軸を回転
    自在に軸支するフレームと、前記シェルの底部に設けら
    れた液体溜めと、前記液体溜め内の油を汲み上げる油ポ
    ンプ部と、シェル内に冷媒を吸入する吸入管を備えたも
    のにおいて、前記液体溜めを第1の液体溜めと第2の液
    体溜めとに分割する仕切り部材を設け、前記第1の液体
    溜めに前記油ポンプ部を開口したことを特徴とするスク
    ロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記仕切り部材によって、上記液体溜め
    を、下方が第1の液体溜め、上方が第2の液体溜めとな
    るように二分し、前記第1の液体溜めに上記油ポンプを
    開口したことを特徴とする請求項1に記載のスクロール
    圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記仕切り部材によって、液体溜めを、
    左右に第1の液体溜めと第2の液体溜めとに二分し、前
    記第1の液体溜めに上記油ポンプを開口したことを特徴
    とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 上記仕切り部材を上記吸入管付近まで延
    ばしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 上記仕切り部材に、第1の液体溜め部か
    ら第2の液体溜め部へのみ開口する一方向性の弁機構を
    設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 上記弁機構としてリード弁を用いたこと
    を特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 上記吸入管を上記第2の液体溜めまで延
    ばしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
    れかに記載のスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 シェル内に設けられ、固定スクロールと
    揺動スクロールを組み合わせて圧縮室を形成する圧縮部
    と、前記シェル内に収納され前記揺動スクロールを駆動
    するモータ部と、前記揺動スクロールに連結され、前記
    モータ部に同期して回転する主軸と、前記主軸を回転自
    在に軸支するフレームと、前記シェルの底部に設けられ
    た液体溜めと前記液体溜め内の油を汲み上げる油ポンプ
    部とシェル内に冷媒を吸入する吸入管とを備えたものに
    おいて、前記吸入管には、入口部でその内部を上下に二
    分する仕切り部片が設けられ、この仕切り部片を入口部
    と出口部で180゜捩ったことを特徴とするスクロール
    圧縮機。
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