JPH09264280A - ロータリー圧縮機およびその圧縮機を備えた冷凍装置 - Google Patents

ロータリー圧縮機およびその圧縮機を備えた冷凍装置

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JPH09264280A
JPH09264280A JP22489196A JP22489196A JPH09264280A JP H09264280 A JPH09264280 A JP H09264280A JP 22489196 A JP22489196 A JP 22489196A JP 22489196 A JP22489196 A JP 22489196A JP H09264280 A JPH09264280 A JP H09264280A
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oil
shaft
hole
opening
rotary compressor
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Hidetoshi Nishihara
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/023Lubricant distribution through a hollow driving shaft

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動部への給油量を増やし、潤滑効果と冷却
効果を高めるとともに、摩耗粉やゴミが給油系から排出
される給油機構を備えた圧縮機を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 シャフト206の中心に有底円筒状の油
孔213を、また外周に螺旋状の油溝224を設け、油
孔と油溝のそれぞれの一端部213′と224″を導出
孔314cにて連通せしめるとともに、油孔213の他
端をオイル2中に連通させる吸入経路221Aと油溝2
24の他端224′をオイル2中に連通させる吐出経路
223Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫などに使用
されるロータリー圧縮機およびこれを用いた冷凍空調装
置などの冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ロータリー圧縮機(以下、圧縮機
という)は、高信頼性への改良が盛んに実施されてい
る。
【0003】以下、図面を参照しながら、従来の圧縮機
について説明する。図7は、実開昭55−154395
号公報に示されている圧縮機の要部拡大断面図である。
【0004】図7において、1は密閉容器、2は密閉容
器1に貯留したオイルを示し、3はモータで固定子4お
よび回転子5を有するものである。6はシャフトで偏心
部7を有する。8はシリンダで圧縮室9を形成する。
【0005】10はローラで偏心部7に嵌合される。1
1はベーンでローラ10に押圧される。12a,12b
はそれぞれ反モータ側軸受板、モータ側軸受板で、シリ
ンダ8の両端面を封止するとともにシャフト6を軸支す
る。
【0006】13はシャフト6の中心に有底状に穿設し
た油孔、14は油孔13からシャフト6の外周に向けて
設けた導出孔である。
【0007】15は給油管で、一端はオイル2中に開口
し、他端は油ため部16、油孔13を経て偏心部7とロ
ーラ10とで画定される空間20に連通している。
【0008】17は密閉容器内空間、18は反モータ側
軸受板12aを経て圧縮室9に連通する吸入管、19は
密閉容器内空間17に連通する吐出管である。
【0009】以上のように構成された圧縮機について、
以下その動作について説明する。回転子5によってシャ
フト6は回転し、偏心部7に嵌合されたローラ10が圧
縮室9内で転動し、ベーン11で圧縮室9が高低圧に仕
切られることで吸入管18から吸入されたガス(図示せ
ず)は圧縮室9内で圧縮され、密閉容器内空間17中に
放出された後、吐出管19より吐出される。
【0010】この際、油孔13は、空間20を介して圧
縮室9内の低圧区域に、ローラ10の端面から高圧ガス
が漏れることで高圧と低圧の中間圧となり、密閉容器内
空間17との圧力差によってオイル2は給油管15から
油ため部16、油孔13を経て導出孔14から摺動部に
給油される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような構成では、摺動部へはローラ10の端面から圧力
差で圧縮室9内へ漏れる量しか給油されないため、摺動
部の潤滑の要件である循環オイルでの冷却効果がほとん
ど得られない。
【0012】また、給油経路は最終的にローラ10の端
面から圧縮室9内へ入り、圧縮されたガスとともに密閉
容器内空間17に吐出されるため、各摺動部のクリアラ
ンスより大きな摩耗粉やゴミは、一旦オイルとともに給
油管15から吸い上げられると、油孔13や導出孔14
に封じ込められたままとなり、摺動部に傷をつける、と
いった課題を有していた。
【0013】この課題は、従来、冷媒自体に潤滑性を有
していたR−12などを使用している時は、それほどで
もなかったが、R134aなど、冷媒自体に潤滑性の少
ないHFC系の冷媒を用いた時は、シャフト6の異常磨
耗を引き起こす恐れがあった。
【0014】本発明はこういった課題を解決するもの
で、摺動部への給油量を増やすとともに、磨耗粉やゴミ
が給油系から排出される給油機構を備えた圧縮機および
この圧縮機を備えた冷凍空調装置などの提供を目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明は前記軸受板と前記シャフトとの間の摺動部
と、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部とを経路中
に含む給油経路を備え、この給油経路中にオイルを搬送
する推進手段を設けるとともに、前記給油経路の両端部
を前記密閉容器内に貯留したオイル中にて開口したもの
である。
【0016】これによりオイルの循環流を発生させ摺動
部への給油量を増やし、摩耗粉やゴミを給油系から排出
して異常磨耗をなくすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、密閉容器
内にオイルを貯留し、かつモータによって駆動されるシ
ャフトと、前記シャフトに設けられた偏心部に嵌合され
たシリンダの内壁面に沿って転動するローラと、前記ロ
ーラの外周面に接して前記シリンダ内空間を高圧室と低
圧室とに仕切るベーンと、前記シャフトを軸支するとと
もに、前記シリンダの両端面を閉塞する一対の軸受板と
を有し、吐出ガスを前記密閉容器内に開放する高圧式の
ロータリー圧縮機であって、前記軸受板と前記シャフト
との間の摺動部に連通するとともに、前記ローラと前記
軸受板との間の摺動部を経路中に含む給油経路を備え、
この給油経路中にオイルを搬送する推進手段を設けると
ともに、前記給油経路の両端部を前記密閉容器内に貯留
したオイル中にて開口したものである。
【0018】上記手段によってロータリー圧縮機の運転
が開始されると、シリンダ内の低圧室が密閉容器内より
低い圧力となり、この圧力差によって給油経路中のガス
はローラと前記軸受板の間からシリンダー内へと吸引さ
れる。
【0019】これによって、前記給油経路の両端部から
はオイルが吸引され、前記給油経路を満たしていく。そ
して、オイルが推進手段に到達すると、ここで推進力が
発生し、一方の開口から吸い込まれたオイルが他方の開
口から吐き出される循環流が生じ、給油量が増大して摺
動部を十分潤滑し且つ冷却するとともに摩耗粉等を摺動
部から排出することとなる。
【0020】請求項2記載の発明は、前記シャフトの中
心に有底状に穿設した油孔と、前記油孔からシャフト外
周に向けて穿設した導出孔を設け、前記油孔内にスクリ
ューを配設するとともに、一端は前記導出孔に連通し、
他端は前記オイル中に開口する吐出経路と、一端は前記
油孔を経て、前記偏心部と前記ローラとで画定される空
間へ連通し、他端は前記オイル中に開口する吸入経路と
からなる給油経路を備えたものである。
【0021】従って油孔内のスクリューがオイルの推進
手段となるため吸入経路から吐出経路へとオイルの強い
循環流が生じ、給油量が増大するとともに摩耗粉等が摺
動部から排出されることとなる。
【0022】また請求項3記載の発明は、前記シャフト
外周に、少なくともその一部が螺旋状をなす油溝を設
け、前記油溝の両端部近傍に、各々一端が連通するとと
もに、他端が前記オイル中へ開口する一対の給油経路を
設けたものである。
【0023】これによって螺旋状の油溝が一方向へのオ
イルの推進手段となるのでオイルの循環流が生じ、給油
量が増大するとともに摩耗粉等が摺動部から排出される
こととなる。
【0024】また、請求項4記載の発明は、前記シャフ
トの中心に有底状に穿設された油孔と、前記シャフトの
外周に設けられ前記ローラと前記軸受板との間の摺動部
に連通するとともに、少なくともその一部が螺旋状をな
す油溝と、前記油孔の底部近傍に設けられ前記油溝の一
端部と連通する導出孔と、一端が前記反モータ側軸受板
の軸支部にて前記油溝の他端部と連通し、他端が前記オ
イル中に開口する吐出経路と、一端が前記油孔の開口部
と連通し、他端が前記オイル中に開口する吸入経路とか
らなる給油経路を備えたものである。
【0025】従ってシャフトの内側を通る吸入経路と外
側の油溝を通って帰還する吐出経路によってオイルの循
環経路が構成され、摺動部の潤滑と冷却、及びゴミ等の
排出作用が効果的に行われるものである。
【0026】また、請求項5記載の発明は、給油経路の
うちオイル中に開口する開口部が出口側となる方の開口
部近傍に磁石を設ける構成としたものである。
【0027】この磁石によって、排出された摩耗粉等が
再び給油経路に入ることがなくなる。
【0028】さらにまた、請求項6記載の発明は、給油
経路のうちオイル中に開口する開口部が入口側となる方
の開口部の開口方向を少なくとも水平より上向きとした
ものである。
【0029】この上向きの開口によって、分離した液冷
媒が下方に溜まっていてもこれを吸い込むことが少なく
なり、給油作用が一層確実に行われることになる。
【0030】また請求項7記載の発明はシャフトの外周
に螺旋状の油溝を設けるとともに、油孔にスクリューを
内蔵したものである。
【0031】これによって、オイルの循環作用がより強
力に行われることになる。また請求項8記載の発明は上
記ロータリー圧縮機を含む冷凍サイクルにおいてロータ
リー圧縮機と冷媒蒸発器の間の低圧回路中に逆止弁を備
えたものであり、運転停止中の冷凍サイクルへのオイル
流出を防止するものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明によるロータリー圧縮機の実施
例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来
と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0033】(実施例1)図1は請求項1、2及び5、
6に記載の発明の実施例を示す縦断面図で、図1におい
て、21は給油管等で構成した吸入経路で、詳述すれば
一端がオイル2中に少なくとも水平より上向きに開口2
1′しており、他端は反モータ側軸受板12aに固定さ
れた給油管と油孔13を経て、ローラ10と前記軸受板
12a、12bとの間の摺動部まで延びて構成されてい
る。
【0034】22はモータ側軸受板12bの軸受内周に
油孔13の底部付近に位置して設けられたグルーブで、
導出孔14を介して油孔13と連通する様に設けられて
いる。
【0035】23はモータ側軸受板12bに穿設された
給油孔から成る吐出経路で、一端が前記シャフト6と前
記軸受板12a、12bとの間の摺動部及びグルーブ2
2、導出孔14を介して油孔13と連通し、他端はオイ
ル2中に開口23′している。
【0036】吐出経路23は、給油孔ではなく例えばパ
イプ状のものでもよい。吸入経路21と吐出経路23は
一方の開口21′から他方の開口23′に至る給油経路
を構成する。
【0037】24は金属板をねじって形成した推進手段
としてのスクリューで、上記給油経路中の油孔13の開
口部近傍に圧入固定してあり、シャフト6が矢印の如く
回転すると油孔13内のオイルに推力を付与する作用を
生じる。スクリュー24は金属板以外にプラスチック材
で形成してもよく、また油孔13の内面にねじ状に形成
しても同様の作用が得られる。
【0038】また、25は吐出経路23の開口23′近
傍に設けられた磁石である。以上のような構成におい
て、ロータリー圧縮機を運転すると、油孔13内の圧力
は油孔13内のガスが空間20を介してローラ10の端
面から圧縮室9内に漏れることで低下する。
【0039】そこで高圧となる密閉容器内空間17との
圧力差により、オイル2はそれぞれ吸入経路21、吐出
経路23を通り油孔13へ給油される。
【0040】こうして一旦、油孔13にオイル2が到達
すると、スクリュー24の作用によって、オイルは油孔
13内でスクリュー24のねじれの方向に従って一方向
に推進力を付与され、吸入経路21→油孔13→導出孔
14→グルーブ22→吐出経路23→オイル2へと流れ
出す。そしてその後はスクリュー24の推進力によって
開口21′→吸入経路21→油孔13→導出孔14→グ
ルーブ22→吐出経路23→開口23′→オイル2→開
口21′への循環が強力に行われる。
【0041】尚、吸入経路21と吐出経路23はいずれ
もその一端がオイル2中に開口しているため、一旦給油
経路がオイルで満たされると運転が停止しても通常はこ
の状態が維持されるため、以後は起動後すぐに上記の循
環作用が行われる。
【0042】従って、摺動部の潤滑の要件である循環オ
イルでの冷却効果が得られるとともに、吸入経路21か
ら吸い上げられた磨耗粉やゴミは、前記循環オイルとと
もに、吐出経路23の出口側開口部23′から排出され
るため、油孔13内や導出孔14に封じ込められること
はない。
【0043】また、開口23′から排出された磨耗粉は
磁石25によって吸着され、再循環するチャンスを減ら
すことが可能である。
【0044】また上述したオイルの循環は推進手段であ
るスクリュー24のねじれの方向が変われば循環方向が
逆になるのは勿論であり、その場合でも所望の給油を行
うことができる。
【0045】なお、吸入経路21の開口21′は少なく
とも水平より少し上向きに開口しているので主に開口位
置より上方のオイル2を吸い込むことになる。相溶性が
悪く、二相分離し易い冷媒と油の組み合わせ、例えばR
22と鉱油、HFC冷媒と鉱油等の組み合わせでは運転
時にも潤滑油と分離した液冷媒が密閉容器の底部に溜ま
ることがあるが、開口21′を少し上向きとすることに
より液冷媒の吸い込みを減らすことができる。
【0046】上述の如く本実施例のロータリー圧縮機は
シャフト6の中心に有底状に設けた油孔13と、前記油
孔13からシャフト6外周に向けて穿設した導出孔14
を設け前記油孔13内に推進手段としてのスクリュー2
4を配設するとともに、一端は軸受板12bの軸受内周
に油孔13の底部近くに設けられたグルーブ22と前記
導出孔14を介して油孔13に連通し、他端はオイル2
中に開口23′する吐出経路23と、一端がオイル2中
に少なくとも水平より上向きに開口21′しており、他
端は反モータ側軸受板12aに固定された給油管と油孔
13を経て、ローラ10と前記軸受板12a、12bと
の間の摺動部まで延びている吸入経路21とからなる給
油経路を備えたものである。
【0047】従って圧力差とスクリュー24等の推進手
段によって給油経路中において潤滑油が一方向に流れる
循環流が生じ、従来の如く摺動部のクリアランスに流れ
ていくだけのものに比べて給油量が大幅に増え、且つ循
環流によって摺動部の冷却作用が行われるとともに、摩
耗粉やゴミがクリアランス中に滞留することなく、循環
流によって排出されるので極めて良好な潤滑効果が得ら
れる。
【0048】また、開口23′付近に磁石25を設ける
ことによって一旦排出された摩耗粉の再循環が防止され
る。さらに、吸入経路21の開口21′を少なくとも水
平方向より上向きとしているためオイル中に溜まった液
冷媒を吸い込むことが少なくなり、希薄な潤滑油の供給
によって良好な潤滑作用が損なわれることはない。
【0049】尚、本実施例では吸入経路21を構成する
給油管が反モータ側軸受板12aに取り付けられており
グルーブ22が油孔13の底部近くに位置して設けられ
ているからオイルはシャフト6の一端部からグルーブ2
2に向かって(図1で左端から摺動部右端まで)順次流
れることになり、自然な循環流が得られるものである。
【0050】さらに推進手段としてのスクリュー24は
油孔13の開口部(図1で左端)に圧入固定するだけで
よいので取付が簡単にできる。
【0051】(実施例2)図2は請求項1及び3記載の
発明の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図であ
る。以下図2に従って実施例2について説明する。尚、
実施例1と同一部分については図1と同一符号を用いて
示し、詳細な説明を省略する。
【0052】図2において124はシャフト6の外周に
螺旋状に設けられた油溝でローラ10と反モータ側軸受
板12a、モータ側軸受板12bとの間の摺動部に連通
している。
【0053】油溝124は螺旋の傾きによりオイルに対
して一方向に推力を付与する推進手段として作用するも
のである。
【0054】また油溝124はシャフト6が反モータ側
軸受板12a及びモータ側軸受板12bに軸支された部
分つまり摺動部及びローラ10が嵌装される偏心部外周
に対して設けられている。
【0055】更に詳細に述べると、油溝124の一端1
24′は反モータ側軸受板12aに軸支されたシャフト
6の左端部に始まり、他端124″はモータ側軸受板1
2bの内周に設けられたグルーブ122の近傍まで延び
ている。
【0056】尚、グルーブ122はモータ側軸受板12
bの軸受け端部(図2で右端付近)に設けられるのが望
ましい。
【0057】また、反モータ側軸受板12aに一端部2
1″が取り付けられた給油管等よりなる吸入経路21と
油溝124の一端124′が連通し油溝124の他端1
24″と吐出経路23がグルーブ122を介して連通し
ている。
【0058】従ってオイル2中の開口21′→吸入経路
21→オイルの推進手段としての螺旋状油溝124→グ
ルーブ122→吐出経路23→その開口端部23′と巡
る循環給油回路が構成される。
【0059】上記構成においてロータリー圧縮機が運転
されると、油溝124内の圧力はこの溝内のガスがロー
ラ10の端面から圧縮室9内に洩れることで低下する。
【0060】そこで密閉容器内空間17との圧力差によ
り、オイル2は吸入経路21、吐出経路23を通り油溝
124に給油される。
【0061】こうして一旦、油溝124にオイル2が到
達すると油溝124自身の推進力によってオイルは、吸
入経路21→油溝124→グルーブ122→吐出経路2
3→オイル2へと流れる循環を開始し、以後運転中は継
続してこの循環が行われる。そしてオイルが油溝124
によってシャフト6の外周面を流れるとき摺動部の潤滑
が行われるとともに循環オイルでの冷却効果が得られ
る。
【0062】また、吸入経路21から吸い上げられた摩
耗粉やゴミは前記循環オイルとともに、吐出経路23の
出口開口23′から排出されるため、油溝124内に封
じ込められることはない。
【0063】本実施例によれば、シャフト6に設けた螺
旋状の油溝124の一端を吸入経路21に連通させ、他
端を軸受け摺動端部のグルーブ122を介して吐出経路
23と連通させる構成としたことにより、螺旋状の油溝
124自身の推進力によってオイル2が一方向に流れる
循環流を発生させることができ、またこの循環流によっ
てシャフト6の摺動面を十分に潤滑し、冷却できるもの
である。
【0064】さらに本実施例では油溝124の両端をそ
れぞれ吸入経路21、吐出経路23に連通させるもので
あるから給油経路が非常にシンプルであり、オイル2が
シャフト6の摺動部の一端から他端(図2で左端からグ
ルーブ122の方向)へ流れる自然な給油経路を形成す
ることができる。
【0065】(実施例3)図3は請求項1及び4記載の
発明の実施例におけるロータリー圧縮機の縦断面図でシ
ャフト206の一部を破断した状態で示している。尚、
実施例1、2と同一部分について図1、2と同一符号を
付し詳細な説明を省略する。
【0066】図3において206はシャフトで反モータ
側軸受板212aとモータ側軸受板212bによって摺
動部を軸支されている。上記シャフト206の中心には
反モータ側軸受板212aに軸支された端部からモータ
側軸受板212bによって軸支された摺動端部にかけて
有底円筒状の油孔213を有する。
【0067】214はシャフト206に穿設された導出
孔で、油孔213の底部213′付近に法線方向に設け
られている。
【0068】222は反モータ側軸受板212aの軸受
け面に設けた環状のグルーブ、223は反モータ側軸受
板212aに縦方向に設けられた給油孔であり、その一
端223′はグルーブ222に連通しており、他端は下
部外周面に開口しこの開口に給油管223aが挿入され
取り付けられている。
【0069】尚、環状のグルーブ222は反モータ側軸
受板212aの軸受面の代わりに、シャフト206の外
周の相対位置に設けても同様の効果がある。
【0070】また224はシャフト206の外周面、特
に両軸受板212a、212bに軸支された部分に螺旋
状に設けられた油溝である。詳述すれば油溝224の一
端部224′は前記反モータ側軸受板212aのグルー
ブ222付近まで延び、他端部224″は前記導出孔2
14の近くまで延びている。しかし油溝224は全体的
に螺旋状ではなくてもよく、部分的に螺旋状を成すもの
でもよい。
【0071】而して21は実施例1、2に示した給油管
で、詳述すれば一端部を反モータ側軸受板212aの端
面に覆着された吐出カバー内に連通して固着され、他端
部21′をオイル2中で水平より少なくとも上向きに開
口させている。
【0072】そしてこの給油管21は吐出カバー内で前
記油孔213の開口端部と連通し、全体として吸入経路
221Aを構成している。
【0073】また、グルーブ222に連通した給油孔2
23及び給油管223bは全体として吐出経路223B
を構成している。
【0074】以上のように構成された圧縮機について以
下その動作を説明する。既に述べた如く、運転状態にお
いて圧縮室9における低圧区域に低圧が生じ、このため
油溝224内のガスがクリアランスを通じて吸い込まれ
る。
【0075】油溝224は導出孔214によって油孔2
13と連通しているので従って油孔213と油溝224
は同様に圧力が低下する。
【0076】このように密閉容器内と圧力差が生じるた
め、吸入経路221Aと吐出経路223Bから油孔21
3と油溝224に向かってオイル2が吸い上げられる。
【0077】そして油孔213と油溝224に到達した
オイル2は法線方向の導出孔214の遠心力と油溝22
4の螺旋による推進力によって吸入経路221A→油孔
213→導出孔214→油溝224→グルーブ222→
吐出経路223B→オイル2への流れを開始し、以後運
転中この循環を繰り返す。
【0078】この循環作用は、差圧にくわえて螺旋状の
油溝224による推力と導出孔214による遠心力が合
わさるため強力に行われる。
【0079】このようなオイル2の循環が行われること
により、シャフト206と両軸受板212a、212b
との間の摺動部においては極めて良好な潤滑作用が行わ
れるとともに、冷却作用が得られる。
【0080】また、吸入経路221Aから吸い上げられ
た摩耗粉やゴミは、上記循環によって吐出経路223B
より排出され、摺動部に封じ込められることがない。
【0081】以上述べたように本実施例によれば吸入経
路221Aから吐出経路223にいたる循環経路中にオ
イル2の推進手段として螺旋状の油溝224と法線方向
の導出孔214を設けたことにより、オイル2の強力な
循環作用を発生させ、摺動部に対して良好な潤滑と冷却
効果をもたらし且つ摩耗粉等を排出できるものである。
【0082】特に油孔213や油溝224或いは導出孔
214等に冷媒等の気泡を吸い込んだような場合でもそ
の排出能力が極めて高く、従って安定した給油効果が得
られるものである。
【0083】また、吐出経路223Bを反モータ側軸受
板212aに設ける構成としたことにより、油孔213
の開口端部からシャフト206内に入ったオイル2は導
出孔214からシャフト外に出て、それからシャフト外
周面を通って入った位置の外側まで戻ってくることにな
る。このためシャフト206の摺動部全体が内側と外側
からオイル2によって効果的に冷却されることになる。
【0084】さらにまた、吐出経路223Bを反モータ
側軸受板212aに設ける構成としたことにより、モー
タ側軸受板212bに設ける場合(実施例1、2の場
合)に比べて給油孔223が縦方向の孔一本でよく、孔
明けが簡単になると同時にオイルの循環経路としては反
モータ側軸受板212aだけに加工を施せば良いといっ
た利点が得られる。
【0085】(実施例4)図4は請求項1及び6、7記
載の発明の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図で
シャフト206の一部を破断した状態で示している。
尚、前記実施例1、2及び3と同一部分については図
1、2及び3と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0086】図4において250はオイル2の吸入経路
250Aの一部を構成する給油管で下端部250′をオ
イル2中でやや上向きに開口している。
【0087】260はシャフト206の中心に有底円筒
状に設けられた油孔213の開口端部内に装着されたス
クリューである。
【0088】而してその他の構成は実施例3と全く同様
である。このような構成の本実施例によればスクリュー
260を設けることによってオイル2の循環作用はさら
に強化される。また給油管250はオイル2中でやや上
向きに開口250′しているため下部に液冷媒が溜まっ
ていたとしてもこれを吸い込むことが少なくなる。
【0089】以上の如く本実施例によれば、実施例3よ
りもさらに一層良好な潤滑効果が得られるものである。
【0090】(実施例5)図5は請求項1及び4記載の
発明の別の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図で
シャフト306の一部を破断した状態で示している。
尚、前記実施例1、2、3及び4と同一部分については
図1、2、3及び4と同一符号を付し詳細な説明を省略
する。
【0091】図5においてシャフト306は中心に有底
円筒状の油孔313を備えており、この油孔313は反
モータ側軸受板312aに軸支された部分に導出孔31
4a、また両軸受板312a、312bとシリンダーと
で隔定される空間部に位置して導出孔314bをそして
油孔313の底部313′付近に導出孔314cをいず
れもシャフト306と法線方向に設けている。
【0092】322は軸受板312bの軸受部中程の内
周面に環状に設けられたグルーブである。
【0093】323Bは軸受板312bに設けられた給
油孔からなる吐出経路で、一端部が前記グルーブ322
を介して後記する油溝324の端部324″と連通し他
端部はオイル2中に開口している。
【0094】而して油溝324はシャフト306のモー
タ側軸受板312bに軸支された部分にのみ螺旋状に設
けられている。そして油溝324の一端部324′は前
記導出孔314cに連通し他端部324″はグルーブ3
22近傍まで延びている。
【0095】この油溝324はスクリュー260、導出
孔314cとともにオイル2の推進手段として作用する
ものであり、その作用は前記実施例4の場合と同様であ
る。
【0096】以上述べたことから明らかなように、本実
施例では吸入経路250A→油孔313→導出孔314
c→油溝324→グルーブ322→吐出経路323B→
オイル2と巡るオイル循環経路が構成される。
【0097】そして循環の途中において導出孔314
a、314bから導出されたオイル2によって反モータ
側軸受板312bとの摺動部、シリンダー内の摺動部が
それぞれ潤滑され、また導出孔314cから導出された
オイル2が油溝324を流れる際にモータ側軸受板31
2bとの摺動部が潤滑される。
【0098】以上述べた如く本実施例の構成によれば、
差圧とスクリュー260、導出孔314cそして油溝3
24の3つの推進手段によって前記実施例4と同様の優
れたオイル2の循環作用が得られる。
【0099】また本実施例では螺旋状の油溝324はモ
ーター側軸受板312bとの摺動部にのみ設けられるも
のであるから、シャフトの摺動部全体に設けるものに比
べて工数を削減できる利点がある。
【0100】さらに吐出経路323Bはモータ側軸受板
312bに縦孔を設けることで形成できるため、モータ
側軸受板312bに接線方向を含む長い孔をあけるもの
(実施例1、2の場合)に比べて工数を削減できる利点
がある。
【0101】(実施例6)図6は請求項8記載の発明の
実施例における冷凍装置の冷凍サイクル図を示す。
【0102】図6においては01は実施例1〜5に示し
たロータリー圧縮機で、吐出管19により凝縮器02と
接続されまた吸入管18によって蒸発器04と接続され
ている。
【0103】03はキャピラリーチューブでこれらは図
の如く順次、環状に接続されて周知の冷凍サイクルを構
成している。
【0104】05はロータリー圧縮機01と蒸発器04
の間の低圧回路中に設けた逆止弁で、ロータリー圧縮機
01から蒸発器04方向への流れを阻止するものであ
る。
【0105】差圧給油方式のロータリー圧縮機において
は、一旦オイルが給油経路を循環した後は運転、停止中
を問わず、常に給油経路はオイルで満たされており、且
つ密閉容器内が高圧で蒸発器04が低圧であるため、運
転停止中は吸入管18を通ってオイルがシステムに逆流
し続けようとする。
【0106】逆止弁05はこのようなオイル2の逆流を
防止する。従って本実施例の冷凍装置によれば運転停止
中のロータリー圧縮機01のオイルレベルの低下を防
ぎ、かつ再起動時の流出オイル圧縮による異常音などを
防止することができる。
【0107】逆止弁をロータリー圧縮機の吸入側に内蔵
したものでも同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明は、密閉容器内にオイルを貯留し、かつモータによ
って駆動されるシャフトと、前記シャフトに設けられた
偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転動する
ローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリンダ内
空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記シャフ
トを軸支するとともに前記シリンダの両端面を閉塞する
一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容器内に開
放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前記ローラ
と前記軸受板との間の摺動部に連通するとともに、前記
軸受板と前記シャフトとの間の摺動部を経路中に含む給
油経路を備え、この給油経路中にオイルを搬送する推進
手段を設けるとともに、前記給油経路の両端を前記密閉
容器内に貯留したオイル中にて開口したものである。
【0109】上記手段によって運転中、上記給油経路は
周囲より圧力が低下することでオイルで満たされ、推進
手段がオイルの流れを発生するので、一方の開口から吸
い込まれたオイルが他方の開口から吐き出される強い循
環流が生じ、給油量が増大して摺動部を十分潤滑し且つ
冷却する効果とともに摩耗粉等を摺動部から排出する効
果が得られる。
【0110】また、請求項2記載の発明は前記シャフト
の中心に有底状に穿設した油孔と、前記油孔からシャフ
ト外周に向けて穿設した導出孔を設け、前記油孔内にス
クリューを配設するとともに、一端は前記導出孔に連通
し、他端は前記オイル中に開口する吐出経路と、一端は
前記油孔を経て、前記ローラと前記軸受板との間の摺動
部へ連通し、他端は前記オイル中に開口する吸入経路と
からなる給油経路を備えたものである。
【0111】従って油孔内のスクリューによって強いオ
イルの推進力が得られるため吸入経路から吐出経路へと
オイルの強い循環流が生じ、良好な摺動部の潤滑冷却効
果が得られ、摩耗粉等を確実に排出できる。
【0112】また請求項3記載の発明によれば、前記シ
ャフト外周に、少なくともその一部が螺旋状をなす油溝
を設け、前記油溝の両端部近傍に、各々一端が連通する
とともに、他端が前記オイル中へ開口する一対の給油経
路を設けたものであるから、螺旋状の油溝が一方向への
オイルの推進手段となるのでオイルの強い循環流が生
じ、且つ油溝から直接連通する摺動部へ給油されて良好
な潤滑冷却効果が得られ、また摩耗粉等を摺動部から運
び出すことができるものである。
【0113】また、請求項4記載の発明は、前記シャフ
トの中心に有底状に穿設された油孔と、前記シャフトの
外周に設けられ前記ローラと前記軸受板との間の摺動部
に連通するとともに、少なくともその一部が螺旋状をな
す油溝と、前記油孔の底部近傍に設けられ前記油溝の一
端部と連通する導出孔と、一端が前記反モータ側軸受板
の軸支部にて前記油溝の他端部と連通し、他端が前記オ
イル中に開口する吐出経路と、一端が前記油孔の開口部
と連通し、他端が前記オイル中に開口する吸入経路とか
らなる給油経路を備えたものである。
【0114】従ってシャフトの内側を通る吸入経路と外
側の油溝を通って帰還する吐出経路によってオイルの循
環経路が構成され、摺動部の潤滑と冷却、及びゴミ等の
排出作用が効果的に行われるものである。
【0115】また、請求項5記載の発明によれば、給油
経路のうちオイル中に開口する開口部が出口側となる方
の開口部近傍に磁石を設ける構成としたものであるか
ら、この磁石によって、排出された摩耗粉等が再び給油
経路に入ることを防止し、摺動部の良好な潤滑を維持す
る効果が得られる。
【0116】さらにまた、請求項6記載の発明は、給油
経路のうちオイル中に開口する開口部が入口側となる方
の開口部の開口方向を少なくとも水平より上向きとした
ものであるからこの上向きの開口によって、分離した液
冷媒が下方に溜まっていてもこれを吸い込むことがなく
なり、給油作用が一層確実となる効果が得られる。
【0117】また請求項7記載の発明は推進手段として
シャフトの外周に螺旋状の油溝を設けるとともに、油孔
にスクリューを内蔵したものである。
【0118】これによって、オイルの循環作用がより強
力に行われることになり、摺動部の潤滑冷却効果、及び
ゴミ排出効果はさらに大きくなる。
【0119】また請求項8記載の発明は上記ロータリー
圧縮機を含む冷凍サイクルにおいてロータリー圧縮機と
冷媒蒸発器の間の低圧回路中に逆止弁を備えたものであ
り、運転停止中の冷凍サイクルへのオイル流出が起こら
なくなり、常時給油作用の信頼性を維持できる効果が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び5、6記載の発明の一実施例
を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図2】請求項1、3記載の発明の一実施例を示すロー
タリー圧縮機の縦断面図
【図3】請求項1、4記載の発明の一実施例を示すロー
タリー圧縮機の縦断面図
【図4】請求項7記載の発明の一実施例を示すロータリ
ー圧縮機の縦断面図
【図5】請求項1記載の発明の他の実施例を示すロータ
リー圧縮機の縦断面図
【図6】請求項8に記載の発明の実施例を示す冷凍装置
の冷凍サイクル図
【図7】従来のロータリー圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 オイル 3 モータ 6、206 シャフト 7 偏心部 8 シリンダ 9 圧縮室 10 ローラ 11 ベーン 12a、212a モータ側軸受板 12b、212b 反モータ側軸受板 13、213 油孔 213′ 油孔の底部 14、214 導出孔 17 密閉容器内空間 18 吸入管 20 空間 21、221A、250A 吸入経路(吸入管) 21′ 開口(端部) 22、122、222 グルーブ 23、223B 吐出経路 23′ 開口(端部) 24、260 スクリュー 25 磁石 124、224 油溝 124′、224′ 油溝の一端部 124″、224″ 油溝の他端部 01 ロータリー圧縮機 04 冷媒蒸発器 05 逆止弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内にオイルを貯留し、かつモー
    タによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設け
    られた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転
    動するローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリ
    ンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記
    シャフトを軸支するとともに前記シリンダの両端面を閉
    塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容器
    内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前記
    ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通するととも
    に、前記軸受板と前記シャフトとの間の摺動部を経路中
    に含む給油経路を備え、この給油経路中にオイルを搬送
    する推進手段を設けるとともに、前記給油経路の両端部
    を前記密閉容器内に貯留したオイル中にて開口したロー
    タリー圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内にオイルを貯留し、かつモー
    タによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設け
    られた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転
    動するローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリ
    ンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記
    シャフトを軸支するとともに、前記シリンダの両端面を
    閉塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容
    器内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前
    記シャフトの中心に有底状に穿設した油孔と、前記油孔
    からシャフト外周に向けて穿設した導出孔を設け、前記
    油孔内にスクリューを配設するとともに、一端は前記導
    出孔に連通し、他端は前記オイル中に開口する吐出経路
    と、一端は前記油孔を経て、前記ローラと前記軸受板と
    の間の摺動部へ連通し、他端は前記オイル中に開口する
    吸入経路とからなる給油経路を備えたロータリー圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内にオイルを貯留し、かつモー
    タによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設け
    られた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転
    動するピストンと、前記ピストンの外周面に接して前記
    シリンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、
    前記シャフトを軸支するとともに、前記シリンダの両端
    面を閉塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密
    閉容器内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であっ
    て、前記シャフト外周に、前記ローラと前記軸受板との
    間の摺動部に連通するとともに、少なくともその一部が
    螺旋状をなす油溝を設け、前記油溝の両端部近傍に、各
    々一端が連通するとともに、他端が前記オイル中へ開口
    する一対の給油経路を設けたロータリー圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉容器内にオイルを貯留し、かつモー
    タによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設け
    られた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転
    動するローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリ
    ンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記
    シャフトを軸支するとともに、前記シリンダの両端面を
    閉塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容
    器内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前
    記シャフトの中心に有底状に穿設された油孔と、前記シ
    ャフトの外周に設けられ、前記ローラと前記軸受板との
    間の摺動部に連通するとともに、少なくともその一部が
    螺旋状をなす油溝と、前記油孔の底部近傍に設けられ前
    記油溝の一端部と連通する導出孔と、一端が反モータ側
    軸受板の軸支部にて前記油溝の他端部と連通し、他端が
    前記オイル中に開口する吐出経路と、一端が前記油孔の
    開口部と連通し、他端が前記オイル中に開口する吸入経
    路とからなる給油経路を備えたロータリー圧縮機。
  5. 【請求項5】 給油経路のうちオイル中に開口する開口
    部が出口側となる方の開口部近傍に磁石を設けた請求項
    1、2、3、4いずれかに記載のロータリー圧縮機。
  6. 【請求項6】 給油経路のうちオイル中に開口する開口
    部が出口側となる方の開口部の開口方向を少なくとも水
    平より上向きとした請求項1、2、3、4いずれかに記
    載のロータリー圧縮機。
  7. 【請求項7】 油孔にスクリューを内蔵した請求項4に
    記載のロータリー圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のロータ
    リー圧縮機を備え、このロータリー圧縮機と冷媒蒸発器
    の間の低圧回路中に逆止弁を備えた冷凍装置。
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