JPH1037455A - 足場用筋交 - Google Patents

足場用筋交

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JPH1037455A
JPH1037455A JP20051296A JP20051296A JPH1037455A JP H1037455 A JPH1037455 A JP H1037455A JP 20051296 A JP20051296 A JP 20051296A JP 20051296 A JP20051296 A JP 20051296A JP H1037455 A JPH1037455 A JP H1037455A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築作業中における足場からの足場用筋交の外
れがほぼ完全に防止できる足場用筋交を提供する。 【解決手段】足場の前面に傾斜状態で延びるロッド部材
と、ロッド部材の両端部にそれぞれ配設されて、足場に
所定間隔毎に配置された支柱のコマの側板を把持するコ
マ把持手段とを備えた足場用筋交であって、コマ把持手
段が、先部に支柱のコマ内への差し込み片が設けられ
て、中途部に上下に貫通する孔部が形成された本体金具
と、本体金具の孔部内に可動自在に取付けられて、下部
にコマの側板の下縁に掛脱されるフックが形成されたコ
マ掛止片と、下部に本体金具の孔部からの抜け止め突起
が形成されて、孔部のコマ掛止片より本体金具の元部側
内に上方から差し込まれることで、コマ掛止片を差し込
み片側へ可動させるくさび片とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支柱に配設されたコの
字状のコマ間に、くさび止めにより足場板や手摺を連結
しながら組上げられるくさび式足場に用いられる足場用
筋交に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従前の足場用筋交は、通常のパイプ材の
両端部を、上下配置された足場用のパイプ材の対角位置
に、ねじ止め式のクランパを用いてクランプすることで
取付けられていた。
【0003】この足場用筋交の取付け方法では、筋交用
のパイプ材を足場用のパイプ材に取付け又は取外す際
に、手間がかかるねじの着脱操作が必要となり、足場全
体を考えると多大な労力と作業時間がかかっていた。
【0004】殊に、くさびをハンマーを用いてたたくこ
とで、簡単に短時間で組立て分解できるくさび式足場に
おいては、その特徴が損なわれてしまうという問題があ
った。
【0005】そこで、これを解消する従来の足場用筋交
として、例えば特開平4−118460号公報の「くさ
び式足場用筋交部材」のようなものが知られている。以
下、この従来の足場用筋交を図6を参照しながら説明す
る。
【0006】図6に示すように、従来の足場用筋交10
0は、対向配置された一方の支柱101の上側配置され
たコマ102と、他方の支柱101の下側配置されたコ
マ103との間に傾斜状態で架け渡されるロッド部材1
04と、ロッド部材104の両端にそれぞれ配設され
て、支柱101の上側又は下側のコマ102、103の
各側板102a、103aを挟持するコマ挟持手段10
5A、105Bとを備えている。
【0007】コマ挟持手段105A、105Bは、ロッ
ド部材104の両端に配設されて、上下に貫通する孔部
106a、107aが形成された形状の異なる上、下板
106、107を有する本体金具108A、108B
と、各本体金具108A、108Bの各先端に設けられ
て、支柱101のコマ102、103内に差し込まれる
差し込み片109と、下部に本体金具108A、108
Bの孔部106a、107aからの抜け止め突起110
が形成されて、かつ孔部106a、107aの差し込み
片109より本体金具の元部側内に上方から差し込まれ
ることで、差し込み片109との間においてコマ10
2、103の側板102a、103aを挟持するくさび
片111とを有している。
【0008】従来の足場用筋交100の使用にあって
は、ロッド部材104の両端において、各コマ挟持手段
105A、105Bの差し込み片109を、対向配置さ
れた各支柱101のコマ102、103内に上方から差
し込み、その後、各コマ挟持手段105A、105Bの
くさび片111を孔部106a、107aの差し込み片
109より本体金具の元部側内に一連に差し込むこと
で、くさび片111の一部がコマ102、103内に差
し込まれる。これにより、くさび片111と差し込み片
109との間でコマ102、103の側板102a、1
03aが挟み込まれる。こうして、くさび式足場の対向
配置された支柱101どうしが、傾斜配置された足場用
筋交100により補強される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の足場用筋交100は、くさび片111を本体金具1
08A、108Bの各孔部106a、107a内に上方
から一連に差し込むことにより、くさび片111と差し
込み片109との間でコマ102、103の側板102
a、103aが挟み込まれるだけであるので、施工され
た足場用筋交100は、横方向や下方向への力に対して
は強いが、足場用筋交100を持ち上げる際などの上方
向に対する力には比較的弱く、比較的大きな上方向への
力がかかった場合には、側板102a、103aを挟み
込んだまま、くさび片111及び差し込み片109が引
き抜かれるという問題点があった。
【0010】また、本体金具108A、108Bは、平
板又は屈曲板からなる上、下板106、107により構
成されているので、本体金具108A、108Bを製造
する際に、予め形状が異なる上板106と下板107と
いう2個の構成部品を用意しなければならないという問
題点があった。
【0011】さらに、本体金具108A、108Bの製
造にあっては、差し込み片109を介在した上、下板1
06、107の比較的手間のかかる入り組んだ溶接が強
いられるために、本体金具108の製造が面倒で時間が
かかるという問題点があった。
【0012】しかも、このように本体金具108A、1
08Bの構成体である上、下板106、107の形状が
異なるために、例えばロッド部材104の上端に設けら
れる本体金具108Aを左右反転させて、ロッド部材1
04の下端に設けられる本体金具108Bとして兼用し
ようとしても、本体金具108Aの平板である上板10
6は、本体金具108Bの屈曲した上板106にはなら
ず、兼用できないという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、足
場の前面に傾斜状態で延びるロッド部材と、ロッド部材
の両端部にそれぞれ配設されて、足場に所定間隔毎に配
置された支柱のコマの側板を把持するコマ把持手段とを
備えた足場用筋交であって、コマ把持手段が、先部に支
柱のコマ内への差し込み片が設けられて、中途部に上下
に貫通する孔部が形成された本体金具と、本体金具の孔
部内に可動自在に取付けられて、下部にコマの側板の下
縁に掛脱されるフックが形成されたコマ掛止片と、下部
に本体金具の孔部からの抜け止め突起が形成されて、孔
部のコマ掛止片より本体金具の元部側内に上方から差し
込まれることで、コマ掛止片を差し込み片側へ可動させ
るくさび片とを有する足場用筋交を提供せんとするもの
である。
【0014】また、本発明は、コマ掛止片の上部が、孔
部内に、差し込み片側を上方とした傾斜移動自在に軸支
されていることにも特徴を有している。
【0015】さらに、本発明は、本体金具が、所定間隔
をあけて重ね合わされる同一形状の本体板部材どうし
を、本体金具の元部付近の上、下部に配置される連結ピ
ンと、本体金具の先部付近に配置されるコマ掛止片の軸
支ピンとにより連結したものであることにも特徴を有し
ている。
【0016】そして、本発明は、本体金具の元部の上、
下角部に、ロッド部材の端部の連結部が配設されている
ことにも特徴を有している。
【0017】
【発明の実施の態様】ロッド部材の両端において、各コ
マ把持手段の差し込み片を、対向配置された支柱のコマ
内に上方から差し込むと、各差し込み片及びコマ掛止片
間にコマの側板が配置される。
【0018】その後、各コマ把持手段のくさび片を、孔
部のコマ掛止片より本体金具の元部側から孔部内に差し
込むと、コマ掛止片がくさび片に押されて差し込み片側
へ可動し、コマ掛止片の下部に形成されたフックがコマ
の側板の下縁に掛止されるので、横方向及び下方向に対
する力だけでなく、足場用筋交に比較的大きな下方向か
ら上方への持ち上げ力がかかっても、くさび片により堅
固に固定されたコマ掛止片のフックがコマの側板の下縁
に引っ掛かり、コマ把持手段は引き抜かれず、建築作業
中における足場からの足場用筋交の外れがほぼ完全に防
げる。
【0019】また、コマ掛止片の上部が孔部内に、差し
込み片側を上方とした傾斜移動自在に軸支されている場
合においては、各コマ把持手段のくさび片を孔部のコマ
掛止片より本体金具の元部側から孔部内に差し込むこと
により、コマ掛止片が差し込み片側へ斜め上方へ移動し
ながら必要により下部が上方回動するので、コマ掛止片
と差し込み片との間隔が比較的大きくとれて、差し込み
片をコマ内に差し込みし易いと共に、コマ掛止片のフッ
クがコマの側板の下縁に円滑に掛止される。
【0020】その後、くさび片によるコマ掛止片の固定
状態を解除すると、コマ掛止片は斜め下方へ移動しなが
ら必要によりフックが下方回動し、これによりコマ掛止
片のフックがコマの側板の下縁から抵抗なく離反され
る。
【0021】さらに、本体金具が、同一形状の本体板部
材どうしを連結ピン及び軸支ピンにより所定間隔をあけ
て連結したものである場合には、1種類の本体板部材を
重ね合わせた後、両本体板部材を連結ピン及び軸支ピン
により連結することで本体金具が製造できるので、本体
金具、ひいては足場用筋交の部品点数が減少する。
【0022】しかも、本体金具の製造にあっては、従来
の差し込み片を介在した上、下板の比較的手間のかかる
入り組んだ溶接を必要とせず、単に本体板部材どうし
を、連結ピン及び軸支ピンを介して、所定間隔をあけた
重ね合わせ状態で連結すればよく、本体金具の製造が簡
単かつ短時間にできる。
【0023】さらにまた、本体金具の元部の上、下角部
に、ロッド部材の端部の連結部が配設されている場合に
は、ロッド部材の上端部に本体金具の下角部の連結部を
介して連結されている本体金具を左右反転させ、ロッド
部材の下端部に本体金具の上角部の連結部を用いて連結
させるだけで、1種類のコマ把持手段をロッド部材の上
端部又は下端部用のものとして兼用できる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の第1の実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0025】図1に示すAは、本発明に係る足場用筋交
であり、1はくさび式の足場、2は足場1に多数本配設
された支柱、3は支柱2の前後側に所定長さ毎に配設さ
れたコマである。
【0026】図1において、4はコマ3に元部が掛止さ
れたブラケット4aにより支柱2間に横架された足場
板、5は敷板、6は敷板5上に載置されて、支柱2の基
部となるジャッキーベース、7はコマ3を介して支柱2
間に横架された手摺である。以下、図2〜図4を参照し
て足場用筋交Aを詳細に説明する。
【0027】図2に示すように、足場用筋交Aは、一方
の支柱2の上側配置されたコマ3と、他方の支柱2の下
側配置されたコマ3との間に傾斜状態で架け渡されるロ
ッド部材8を有している。ロッド部材8のプレスされた
上、下端部8aには、各支柱2のコマ3の側板3aをそ
れぞれ把持するコマ把持手段5A、5Bが固着状態で配
設されている。
【0028】図3及び図4に示すように、各コマ把持手
段5A、5Bは、先部に支柱2のコマ3内への差し込み
片9が設けられて、中途部に上下に貫通する孔部10が
形成された本体金具11と、本体金具11の孔部10内
に可動自在に取付けられて、下部にコマ3の側板3aの
下縁に掛脱されるフック12aが形成されたコマ掛止片
12と、下部に本体金具11の孔部10からの抜け止め
突起13が形成されて、孔部10のコマ掛止片12より
本体金具11の元部側内に上方から差し込まれること
で、コマ掛止片12を差し込み片9側へ可動させるくさ
び片14とを備えている。
【0029】本体金具11は、例えば鋼鉄などの厚肉な
金属製で、かつ所定間隔をあけて重ね合わされる同一形
状の本体板部材11A、11Bどうしを、本体金具11
の元部付近の上、下部に配置される連結ピン15、16
と、本体金具11の先部付近に配置されるコマ掛止片1
2の軸支ピン17とにより連結したものである。
【0030】本体板部材11A、11Bの先端部には、
差し込み片9の片側を構成する部分差し込み片9A、9
Bが垂下されており、各部分差し込み片9A、9Bの外
側縁部に略その全長に渡って端面どうしが突き合わされ
るスペーサリブ9aが一体形成されている。また、各部
分差し込み片9A、9Bの元部付近には、略直角に屈曲
する補強用の凸条9bがプレス形成されている。
【0031】本体板部材11A、11Bの各部分差し込
み片9A、9Bの元部付近には、舌片部11aが下方へ
湾曲して突出されており、両舌片部11aの元部付近間
に軸支ピン17が架け渡されている。
【0032】舌片部11aより各本体板部材11A、1
1Bの中央部付近には、抜け止め突起13の逃げ切欠部
18が湾曲形成されており、本体板部材11A、11B
の逃げ切欠部18の上、下部の形成部間に、連結ピン1
5、16がスペーサ的に架け渡されている。下側の連結
ピン16は、くさび片14の下向きの先細り形状に合わ
せて、上側の連結ピン15より若干、孔部10の内側に
配置されている。
【0033】また、各本体板部材11A、11Bの元部
の上、下角部には、段違いに外方へ屈曲した正面視して
略三角形状の連結部19が配設されており、本体板部材
11A、11Bの対向した連結部19間に、ロッド部材
8の上又は下端部8aが溶接されている。
【0034】前記コマ掛止片12は、例えば鋼鉄などの
厚肉の金属片からなり、その上部に差し込み片9側を上
方に向けて傾斜した長孔12bが形成されている。長孔
12bは軸支ピン17に外挿されており、これによりコ
マ掛止片12は、孔部10内に、差し込み片9側を上方
とした傾斜移動自在に軸支されていることになる。
【0035】本発明の実施例は、上記のように構成され
ており、本実施例によれば、次のような作用効果が生起
される。
【0036】すなわち、図1に示すように、敷板5及び
ジャッキーベース6を介して立設された支柱2の上、下
のコマ3間に足場用筋交Aを傾斜状態で架け渡す。
【0037】具体的には、ロッド部材8の両端におい
て、予め図4実線に示すように、くさび片14を引き上
げて、下部に形成された抜け止め突起13が、逃げ切欠
部18の奥側に配置されるように、くさび片14の上部
を差し込み片9側へ倒すと、くさび片14の中間部によ
りコマ掛止片12の上端部の一角部を押さえ込み、これ
により長孔12bを介してコマ掛止片12が同図実線に
示す角度位置に傾斜配置され、コマ掛止片12の下端部
のフック12aと差し込み片9との間が開く。
【0038】この状態を保持して、各コマ把持手段5
A、5Bの差し込み片9を、対向配置された支柱2の
上、下のコマ3内に上方から差し込むと、各差し込み片
9及びコマ掛止片12間にコマ3の側板3aが配置され
る。
【0039】その後、各コマ把持手段5A、5Bのくさ
び片14の傾斜保持していた手を放すだけで、くさび片
14が自重により、上、下の連結ピン15、16により
片側が区画された本体金具11の孔部10内へ落ち込
み、同時にコマ掛止片12が、くさび片14に押されて
差し込み片9側へ移動しながら、略垂直の角度位置まで
上方回動して、フック12aがコマ3の側板3aの下縁
を円滑に掛止する。
【0040】これにより、横方向及び下方向に対する力
だけでなく、従来技術の足場用筋交では足場用筋交に比
較的大きな下方向からの持ち上げ力がかかった場合には
引き抜かれる虞れがあったのが、くさび片14により堅
固に固定されたコマ掛止片12のフック12aが、コマ
3の側板3aの下縁に引っ掛かることにより、コマ把持
手段5A、5Bが引き抜かれなくなり、従って建築作業
中における足場1からの足場用筋交Aの外れが略完全に
防止できる。
【0041】足場1の撤去時には、くさび片14を引き
上げてコマ掛止片12の固定状態を解除するだけで、コ
マ掛止片12はその自重により斜め下方へ移動しながら
若干フック12aが下方回動し、これによりコマ掛止片
12のフック12aがコマ3の側板3aの下縁から抵抗
なく離反される。
【0042】さらに、本体金具11が、1種類の本体板
部材11A、11Bどうしを上、下一対の連結ピン1
5、16及び軸支ピン17により所定間隔をあけて連結
されているので、本体金具11、ひいては足場用筋交A
の部品点数を減少できる。
【0043】しかも、本体金具11の製造にあっては、
従来技術の差し込み片を介在した上、下板の比較的手間
のかかる入り組んだ溶接を必要とせず、単に本体板部材
11A、11Bどうしを、連結ピン15、16及び軸支
ピン17を介して、所定間隔をあけた重ね合わせ状態で
連結すればよく、本体金具11の製造が簡単かつ短時間
にできる。
【0044】さらにまた、本体金具11の元部の上、下
角部に、ロッド部材8の端部の連結部19が配設されて
いるので、ロッド部材8の上端部に本体金具11の下角
部の連結部19を介して連結されたコマ把持手段5A用
の本体金具11は、それを左右反転させるだけで、コマ
把持手段5B用の本体金具11となり、1種類の本体金
具11を、ロッド部材8の上端部又は下端部8aに設け
られる本体金具11として兼用できる。
【0045】そして、本体板部材11A、11Bは、部
分差し込み片9A、9Bのスペーサリブ9aにより所定
間隔が保持されているので、各ピン15〜17による所
定間隔の保持だけでは、差し込み片9に大きな荷重がか
かった場合や、何度も繰り返し使用した場合などにおい
て、一定スペースの確保がし難くなる虞れを減少でき
る。
【0046】また、各部分差し込み片9A、9Bの元部
付近に屈曲した補強用の凸条9bをプレス形成したの
で、差し込み片9に大きな荷重がかかっても変形し難く
なる。
【0047】次に、図5に基づいて、本発明の第2の実
施例に係る足場用筋交Bを説明する。
【0048】図5に示すように、足場用筋交Bは、本体
金具11′の本体板部材11A′、11B′として、先
端部にスペーサリブ9aのない部分差し込み片9A′、
9B′からなる差し込み片9′が一体形成され、かつ差
し込み片9′の元部付近には下縁が直線状の舌片部11
a′が形成され、しかも舌片部11a′より各本体板部
材11A′、11B′の中央部付近に湾曲の少ない逃げ
切欠部18′が形成された例である。
【0049】逃げ切欠部18′の湾曲が小さくなった分
だけ、コマ把持手段5A′、5B′のコマ3の側板3a
への掛止セット時におけるくさび片14の傾斜角度が小
さくなって、若干だが差し込み片9′の下部とコマ掛止
片12との傾斜角度が小さくはなるものの、使用に際し
てはさほど問題にならない。
【0050】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含
まれる。
【0051】例えば、実施例では、コマ掛止片を本体金
具の孔部内に差し込み片側を上方とした傾斜移動自在に
軸支される構造として、本体金具側に軸支ピンを設け、
コマ掛止片側に差し込み片側を上側とする傾斜した長孔
を形成したが、これに限定しなくても、例えば本体金具
側に差し込み片側を上方とする傾斜した長孔を形成し、
コマ掛止片側に長孔内を移動する軸支ピンを設けてもよ
い。
【0052】そして、コマ掛止片は、この孔部内に傾斜
移動しない固定位置で差し込み片側へ回動自在に設けた
り、反対に回動せずに単に差し込み片側へ平行移動自在
に設けてもよい。
【0053】また、実施例では、本体金具として、所定
間隔をあけて重ね合わされる同一形状の本体板部材どう
しを、本体金具の元部付近の上、下部に配置される連結
ピンと、本体金具の先部付近に配置されるコマ掛止片の
軸支ピンとにより連結したものを採用したが、これに限
定しなくても、例えば鋳型により差し込み片及び孔部を
有する所定形状に成型したものでもよい。
【0054】さらに、実施例では、本体金具の元部の
上、下角部に、ロッド部材の端部の連結部を配設した
が、これに限定しなくても、本体金具の任意位置に連結
部を形成してもよく、これにより仮にロッド部材の両端
部に兼用できないものとなってもなんら支障はない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0056】すなわち、本発明の請求項1の足場用筋交
では、コマ内への差し込み片と孔部を有する本体金具
と、コマの側板の下縁に掛脱されるフック付きのコマ掛
止片と、コマ掛止片によるコマの掛止状態を保持するく
さび片とを備えたコマ把持手段をロッド部材の両端部に
配設したので、横方向及び下方向に対する力だけでな
く、従来の足場用筋交では対応できなかった下方向から
の持ち上げ力に対しても、くさび片により固定されたコ
マ掛止片のフックがコマの側板の下縁に引っ掛かり、コ
マ把持手段が上方へ引き抜かれることはない。これによ
り、建築作業中における足場からの足場用筋交の外れが
ほぼ完全に防げる。
【0057】特に、請求項2に記載の足場用筋交は、請
求項1に記載の効果の他に、コマ掛止片の上部を、孔部
内に、差し込み片側を上方とした傾斜移動自在に軸支し
たので、くさび片を孔部内に差し込んだときにおけるコ
マ掛止片に形成されたフックのコマ下縁への掛止と、く
さび片を孔部から引き抜いたときにおけるフックのコマ
下縁からの離反が抵抗なく円滑にできる。
【0058】また、請求項3に記載の足場用筋交は、請
求項1又は2に記載の効果に加えて、本体金具が、同一
形状の本体板部材どうしを連結ピン及び軸支ピンにより
所定間隔をあけて連結したので、1種類の本体板部材を
重ね合わせることにより本体金具が製造できて部品点数
の減少が図れる。
【0059】また、本体金具の製造にあっては、従来の
差し込み片を介した上、下板の比較的手間のかかる入り
組んだ溶接が不要となり、単に本体板部材どうしを、連
結ピン及び軸支ピンを介して、所定間隔をあけた重ね合
わせ状態で連結すればよく、本体金具の製造が簡単かつ
短時間にできる。
【0060】さらに、請求項4に記載の足場用筋交は、
請求項1〜3に記載の効果に加えて、本体金具の差し込
み片側とは反対側の端部の上、下角部に、ロッド部材の
連結部を配設したので、1種類の本体金具を、ロッド部
材の上、下端部に設けられる本体金具として兼用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る足場用筋交を足場
に取付けた状態の全体斜視図。
【図2】同足場用筋交の拡大正面図。
【図3】同上側配置されたコマ把持手段の要部拡大斜視
図。
【図4】同上側配置されたコマ把持手段の要部拡大正面
図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る足場用筋交の上側
配置されたコマ把持手段の要部拡大正面図。
【図6】従来手段に係る足場用筋交の正面図。
【符号の説明】
A 足場用筋交 1 足場 2 支柱 3 コマ 3a 側板 5A コマ把持手段 5B コマ把持手段 8 ロッド部材 8a 両端部 9 差し込み片 10 孔部 11 本体金具 12 コマ掛止片 12a フック 13 抜け止め突起 14 くさび片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足場の前面に傾斜状態で延びるロッド部
    材と、該ロッド部材の両端部にそれぞれ配設されて、前
    記足場に所定間隔毎に配置された支柱のコマの側板を把
    持するコマ把持手段とを備えた足場用筋交であって、 前記コマ把持手段が、 先部に前記支柱のコマ内への差し込み片が設けられて、
    中途部に上下に貫通する孔部が形成された本体金具と、 前記本体金具の孔部内に可動自在に取付けられて、下部
    に前記コマの側板の下縁に掛脱されるフックが形成され
    たコマ掛止片と、 下部に前記本体金具の孔部からの抜け止め突起が形成さ
    れて、前記孔部のコマ掛止片より本体金具の元部側内に
    上方から差し込まれることで、前記コマ掛止片を前記差
    し込み片側へ可動させるくさび片とを有することを特徴
    とする足場用筋交。
  2. 【請求項2】 前記コマ掛止片の上部が、前記孔部内
    に、前記差し込み片側を上方とした傾斜移動自在に軸支
    されていることを特徴とする請求項1に記載の足場用筋
    交。
  3. 【請求項3】 前記本体金具が、所定間隔をあけて重ね
    合わされる同一形状の本体板部材どうしを、前記本体金
    具の元部付近の上、下部に配置される連結ピンと、前記
    本体金具の先部付近に配置される前記コマ掛止片の軸支
    ピンとにより連結したものであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の足場用筋交。
  4. 【請求項4】 前記本体金具の元部の上、下角部に、前
    記ロッド部材の端部の連結部が配設されていることを特
    徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の足場用
    筋交。
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