JP5485579B2 - 出隅用仮設足場及びその構築方法 - Google Patents

出隅用仮設足場及びその構築方法 Download PDF

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本発明は、建物等の作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場及びこの出隅用仮設足場の構築方法に係り、例えば、建築作業や解体作業、塗装作業、土木作業等の各種作業のために構築される仮設足場に利用することができるものである。
下記の特許文献1には、建物等の作業対象物の外側に構築される仮設足場であって、図14及び図15に示されている支柱1が構成部材として用いられる仮設足場、及びこの仮設足場を構築するための方法が開示されている。
すなわち、特許文献1に示されている仮設足場の支柱1は、この支柱1の外周部に連結枠2が設けられたものであり、この連結枠2は4個2A〜2Dあり、これらの4個の連結枠2が円周方向に90度間隔で配置されている。また、4個の連結枠2A〜2Dは1組の連結枠2をなし、1本の支柱1には、図15に示されているように、連結枠2の複数組みが上下方向に設けられている。それぞれの組みにおける連結枠2において、支柱1を間に挟んで互いに対向配置されている2個ずつの連結枠2A,2Cと、連結枠2B,2Dとは、図15から分かるように、上下の段差をもって配置されている。
特許文献1に示されている仮設足場は、一定間隔で立設された複数本の支柱1と、互いに隣接する2本の支柱1に設けられている連結枠2のうち、同じ高さレベルに配置されている連結枠2に両端部が連結されている棒状の手摺り部材3と、この手摺り部材3の一方の端部に上端部が回動自在に連結されているとともに、下端部が、前記2本の支柱1のうちの1本の支柱1Aに設けられている複数組みの連結枠2のうち、手摺り部材3の両端部が連結されている連結枠2よりも下側の組みに属する連結枠2に連結されている1本ブレース部材4と、を含んで構成されている。
また、特許文献1に示されている仮設足場を構築するための方法は、足場板の施工に先行して手摺り部材3及びブレース部材4を施工する先行手摺り方式の構築方法となっている。この構築方法は、複数本の支柱1を間隔を開けて立設する工程と、互いに隣接する2本の支柱1に設けられている連結枠2のうち、同じ高さレベルに配置されている連結枠2に手摺り部材3の両端部を連結する工程と、この手摺り部材3の一方の端部に上端部が回動自在に連結されている1本のブレース部材4の下端部を、前記2本の支柱1のうちの1本の支柱1Aに設けられている複数組みの連結枠2のうち、手摺り部材3の両端部が連結された連結枠2よりも下側の組みに属する連結枠2に連結する工程と、からなるものとなっている。
そして、特許文献1に示されている仮設足場及びその構築方法では、互いに隣接し、棒状の手摺り部材3の両端部が連結される2本の支柱1の連結枠2は、図14及び図15で示す連結枠2Bとなっており、言い換えると、棒状の手摺り部材3の両端部が連結される2本の支柱1の連結枠2は、互いに隣接する2本の支柱1同士の間で互いに向かい合う位置関係となっている連結枠2B,2D(図14及び図15では2本の支柱1のうち、1本の支柱1Aだけが示されているため、この支柱1Aでは、連結枠2Bである。)となっており、1本のブレース部材4の下端部が連結される1本の支柱1Aの連結枠2も、手摺り部材3の両端部が連結された連結枠よりも下側の組みに属する支柱1Aの連結枠2Bとなっている。
特開2002−317552公報(0038段落〜0054段落、図10〜図18)
各種の作業現場で構築される仮設足場のなかには、図14で示す建物等の作業対象物5の出隅6の外側に配置される部分を有するものがある。このように作業対象物5の出隅6の外側に配置される部分を有する仮設足場では、出隅6を形成している直角をなす2つの面6A,6Bのうち、面6Aと対面する位置に配置される手摺り部材3の両端部は、上述したように、2本の支柱1の連結枠2B,2Dに連結されるとともに、この手摺り部材3の端部に上端部が回動自在に連結されているブレース部材4の下端部は、支柱1Aに設けられている連結枠2のうち、手摺り部材3の両端部が連結された連結枠よりも下側の組みに属する連結枠2Bに連結されるため、2つの面6A,6Bのうち、面6Bと対面する位置に配置される図14の手摺り部材3´の支柱1A側の端部は、この支柱1Aの連結枠2Cに連結されることになる。そして、この手摺り部材3´の端部に上端部が回動自在に連結されているブレース部材の下端部が、支柱1Aに設けられている連結枠2に連結されるようになっている場合には、このブレース部材の下端部は、支柱1Aに設けられている連結枠2のうち、手摺り部材3´の支柱1A側の端部が連結された連結枠2Cよりも下側の組みに属する連結枠2Cに連結されることになる。
しかし、建物等の作業対象物5の出隅6の外側に配置される部分を有する仮設足場にも、作業者が乗って所定の作業を行えるようにするための足場板を配置することが行われ、上述の面6Aと対面して配置される足場板については、支柱1Aに設けられている連結枠2のうち、手摺り部材3の両端部が連結された連結枠よりも下側の組みに属する連結枠2Cに、ブラケット部材を介してこの足場板が連結しなければならず、この連結枠2Cには、上述のように作業対象物5の出隅6の外側に配置される部分を有する仮設足場については、手摺り部材3´の端部に上端部が回動自在に連結されているブレース部材の下端部が連結されることになるため、この連結枠2Cに、足場板をブラケット部材を介して連結することは不可能となる。
このような問題点は、手摺り部材の両端部に2本のブレース部材のそれぞれの上端部が回動自在に連結されたクロスタイプのブレース部材付き手摺り部材について顕著に生ずる。
本発明の目的は、作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有していても、足場板をブラケット部材を介して連結できるようになる出隅用仮設足場及びその構築方法を提供するところにある。
本発明に係る出隅用仮設足場は、作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場であって、外周部に4個で1組をなす連結枠が設けられ、これらの4個の連結枠が円周方向に90度間隔で配置されているとともに、上下方向に複数組みの前記連結枠が設けられた支柱と、互いに隣接する2本の前記支柱に設けられている前記連結枠のうち、同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に両端部が連結されている棒状の手摺り部材と、この手摺り部材の端部に上端部が回動自在に連結されているとともに、下端部が、前記2本の支柱のうちの1本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結された少なくとも1本ブレース部材と、このブレース部材の下端部が連結された前記連結枠を備えている前記1本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠が属する組みの連結枠であって、前記出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠に、ブラケット部材を介して連結された足場板と、を含んで構成されていることを特徴とするものである。
以上の本発明に係る出隅用仮設足場によると、手摺り部材の両端部及びブレース部材の下端部が連結される連結枠は、出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠であるため、作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場であっても、出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠は、ブレース部材の下端部を連結するために用いられることはない。このため、出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠を、足場板をブラケット部材を介して連結するために用いることができる。
本発明に係る出隅用仮設足場において、ブレース部材の本数は1本でもよく、2本でもよい。
ブレース部材の本数を2本とする場合には、これらのブレース部材のそれぞれの上端部は、手摺り部材の互いに反対側の端部に回動自在に連結されるとともに、2本のブレース部材のそれぞれの下端部は、互いに隣接する2本の支柱に設けられている複数組みの連結枠のうち、手摺り部材の両端部が連結されている連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結されることになる。
また、本発明に係る出隅用仮設足場において、手摺り部材の端部にブレース部材の上端部を回動自在に連結するための構造は任意である。その一例は、手摺り部材の少なくとも一方の端部に、この端部を前記連結枠に連結するための連結部材を結合し、この連結部材にブレース部材の上端部を回動自在に連結することにより、連結部材を介してブレース部材の上端部を手摺り部材の端部に回動自在に連結することである。
これによると、手摺り部材の連結部材が結合された端部を、この連結部材により連結枠に連結すると、この連結部材に上回動自在に連結されたブレース部材の上端部も、この連結枠に同時に連結できることになる。
このように、手摺り部材の少なくとも一方の端部に、この端部を前記連結枠に連結するための連結部材を結合し、この連結部材にブレース部材の上端部を回動自在に連結することにより、連結部材を介してブレース部材の上端部を手摺り部材の端部に回動自在に連結する場合には、連結部材に、手摺り部材に対するブレース部材の回動開き角度を規制するための開き角度規制部を設けてもよい。
これによると、手摺り部材に対するブレース部材の回動開き角度が大きくなることを開き角度規制部により規制することができるため、手摺り部材の両端部を互いに隣接する2本の支柱の連結枠に連結する作業時等において、手摺り部材及びブレース部材の取り扱い性を向上させることができる。
本発明に係る出隅用仮設足場の構築方法は、作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場を構築する方法であって、外周部に4個で1組をなす連結枠が設けられ、これらの4個の連結枠が円周方向に90度間隔で配置されているとともに、上下方向に複数組みの前記連結枠が設けられた複数本の支柱を間隔を開けて立設する工程と、互いに隣接する2本の前記支柱に設けられている前記連結枠のうち、同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に手摺り部材の両端部を連結する工程と、前記手摺り部材の端部に上端部が回動自在に連結されている少なくとも1本のブレース部材の下端部を、前記2本の支柱のうちの1本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結する工程と、前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠を備えている前記1本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠が属する組みの連結枠であって、前記出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠に、ブラケット部材を介して足場板を連結する工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
この出隅用仮設足場の構築方法においても、ブレース部材の本数は1本でもよく、2本でもよい。
ブレース部材の本数が2本である場合には、これらのブレース部材のそれぞれの上端部は、手摺り部材の互いに反対側の端部に回動自在に連結される。
そして、このように手摺り部材の互いに反対側の端部に、2本のブレース部材のそれぞれの上端部が回動自在に連結されている場合には、前述した少なくとも1本のブレース部材の下端部を、2本の支柱のうちの1本の支柱に設けられている複数組みの連結枠のうち、手摺り部材の両端部が連結されている連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結するという前記工程は、2本のブレース部材の下端部を、2本の支柱に設けられている複数組みの連結枠のうち、手摺り部材の両端部が連結されている連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結する工程となる。
また、手摺り部材の互いに反対側の端部に、2本のブレース部材のそれぞれの上端部が回動自在に連結されている場合には、2本のブレース部材の下端部を、2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、手摺り部材の両端部が連結されている連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結するという前記工程は、2本のブレース部材のうちの一方のブレース部材の下端部を、前記2本の支柱のうちの一方の支柱に設けられている前記連結枠に連結した後に、他方のブレース部材の下端部を、前記2本の支柱のうちの他方の支柱に設けられている前記連結枠に連結する工程としてもよい。
以上説明した本発明において、手摺り部材の両端部やブレース部材の下端部が連結される連結枠は、上方へ継ぎ足された支柱に設けられている連結枠でもよい。
また、本発明に係る出隅用仮設足場及びその構築方法は、任意な作業対象物の外側に配置される仮設足場に適用することができ、仮設足場で実施される作業は、建築作業でもよく、解体作業でもよく、塗装作業でもよく、土木作業等でもよい。
本発明によると、作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する仮設足場であっても、足場板をブラケット部材を介して連結できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る出隅用仮設足場を示す正面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、手摺り部材の端部を支柱の連結枠に連結する前を示す正面図である。 図4は、手摺り部材の端部を支柱の連結枠に連結した後を示す正面図である。 図5は、ブレース部材の下端部を支柱の連結枠に連結する前を示す正面図である。 図6は、ブレース部材の下端部を支柱の連結枠に連結した後を示す正面図である。 図7は、図5及び図6で示されているブレース部材の下端部に設けられている連結部材を示す平面図である。 図8は、図7に示されている連結部材を図7のS8矢視方向から見た側面図である。 図9は、出隅用仮設足場を先行手摺り方式で構築するときの第1作業工程を示す正面図である。 図10は、出隅用仮設足場を先行手摺り方式で構築するときの第2作業工程を示す正面図である。 図11は、出隅用仮設足場を先行手摺り方式で構築するときの第3作業工程を示す正面図である。 図12は、出隅用仮設足場を先行手摺り方式で構築するときの第4作業工程を示す正面図である。 図13は、出隅用仮設足場を先行手摺り方式で構築するときの第5作業工程を示す正面図である。 図14は、従来例を示す平面図である。 図15は、従来例を示す正面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る出隅用仮設足場の正面図が示され、図1のS2−S2線断面図となっている図2には、この出隅用仮設足場の平断面図が示されている。
図1及び図2に示されている本実施形態に係る出隅用仮設足場は、足場板の施工よりも先に手摺り部材の施工が実施される先行手摺り方式が適用された仮設足場となっている。この出隅用仮設足場を構成する支柱1は、図1及び図2において、合計3本1A,1B,1C示されている。これらの支柱1A,1B,1Cのうち、図2に示されているように、建物等の作業対象物5の出隅6の直角をなす2つの面6A,6Bのうち、面6Aと対面して立設されている支柱1は、支柱1Aと1Bであり、面6Bと対面して立設されている支柱1は、支柱1Aと1Cである。これらの支柱1は、従来例を示している前述の図14及び図15の支柱1と同じであるため、それぞれの支柱1A,1B,1Cの外周部には連結枠2が設けられているとともに、この連結枠2は4個2A〜2Dで1組をなし、これらの4個の連結枠2が円周方向に90度間隔で配置されている。また、それぞれの支柱1A,1B,1Cには、図1に示されているように、連結枠2の複数組みが上下方向に設けられ、それぞれの組みにおいて、支柱2を間に挟んで互いに対向配置されている2個ずつの連結枠2A,2Cと、連結枠2B,2Dとは、上下の段差をもって配置されている。
図1及び図2には、支柱1に設けられている連結枠2の組みとして、上から下へ順番に組みA、組みB、組みCが示されている。また、それぞれの組みA〜Cにおける連結枠2は、平面視でコ字形状となっている部材を支柱1の外周面に溶接等で結合することにより形成されている。このため、それぞれの連結枠2は、上下に貫通したものとなっている。また、図3〜図6に示されているように、それぞれの連結枠2における支柱1とは反対側の面となっている正面部7は、下に向かって次第に支柱1に近づく傾斜面となっている。
図1に示されているように、本実施形態に係る出隅用仮設足場は、棒状の手摺り部材10と、2本のブレース部材11と、を含んで構成され、そして、それぞれのブレース部材11の上端部は手摺り部材10の両端部に回動自在に連結されている。このため、この手摺り部材10は、クロスタイプのブレース部材付き手摺り部材となっている。
手摺り部材10の端部にブレース部材11の上端部を回動自在に連結するための構造は、それぞれのブレース部材11について同じであり、図3には、手摺り部材10の右側の端部にブレース部材11の上端部を回動自在に連結する構造が示されている。この図3に示されているように、断面円形の金属管からなる手摺り部材10の端部には金属板による連結部材12が結合され、この結合は、手摺り部材10の端部を、内部に小さなすき間を残して押すつぶし加工し、このすき間に挿入した連結部材12の端部12Aを溶接で手摺り部材10に接合することによって行われている。連結部材12の先端部には、下方へ先細り状に延びる下方延出部12Bが設けられており、この下方延出部12Bと端部12Aとの間において、ブレース部材11の上端部が連結部材12にボルト・ナットやリベット等による止着具13で回動自在に連結されている。
以上の構造により、連結部材12の下方延出部12Bを連結枠2に、図4に示されているように上から下に挿入することにより、手摺り部材10の端部は、連結部材12を介して連結枠2に連結されるとともに、ブレース部材11の上端部も、連結部材12を介して連結枠2に連結されることになる。
また、連結部材12には、手摺り部材10に対するブレース部材11の回動開き角度を規制するための開き角度規制部14が設けられており、開き角度規制部14にブレース部材が当接するまで、このブレース部材11を止着具13を中心に手摺り部材10に対して開き回動させることができるが、それ以上開き回動させることは開き角度規制部14で阻止される。
さらに、図1で示されているとおり、それぞれのブレース部材11の長さ方向中央部分には、断面円形の金属管からなるブレース部材11の押しつぶし加工による扁平部11Aが形成されており、このため、2本のブレース部材11を、互いに接触させることなくクロスさせることができるようになっている。
図1に示されているように、それぞれのブレース部材11の下端部には、この下端部を連結枠2に連結するための連結部材15が連結されている。この連結部材15の正面形状は、図5に示され、連結部材15の平面形状は、図7に示され、連結部材15の図7のS8矢視方向の側面形状は、図8に示されている。
連結部材15は、図7から分かるように、例えば、1枚の金属板の折り曲げ品であり、連結部材15は、互いに対面する2個の板状本体部15Aを有し、これらの板状本体部15Aの間に挿入されたブレース部材11の下端部と、連結部材15とが、ボルト・ナットやリベット等による止着具16により回動自在に連結されている。
また、図7に示されているように、2個の板状本体部15Aの先端部同士は接続部17で連結されており、この接続部17は、図8に示されているように、上下に2個17A,17Bあり、これらの接続部17A,17Bの間は、連結部材15の内側へ窪んだ窪み部18となっている。また、この窪み部18の底部は、図7に示されているように、2個の板状本体部15Aのそれぞれに形成された折り曲げ部15Bにより塞がれている。そして、図5に示されているとおり、この窪み部18に連結枠2を挿入することにより、連結部材15をこの連結枠2にセットできるようになっている。
また、図5に示されているように、2個の板状本体部15Aの間のすき間には、ブレース部材11と接続部17との間において、上下方向に長い部材となっている楔状部材19を上から下へ挿入させることができるようになっている。さらに、図7に示されているように、2個の板状本体部15Aの間には、楔状部材19が上下へ挿入される箇所よりもブレース部材11側の位置において、ピン等による抜け止め部材20が架け渡されている。そして、図5に示されているように、楔状部材19の頭部は、ブレース部材11側へ屈曲した屈曲部19Aとなっているとともに、楔状部材19の下端部には、ブレース部材11側へ膨出した膨出部19Bが形成されている。
このため、2個の板状本体部15Aの間に挿入されることにより連結部材15の内部に配置された楔状部材19は、屈曲部19Aと膨出部19Bが抜け止め部材20に当接することにより、連結部材15に上下方向に抜け止めされてセットされている。
図5に示されているように、膨出部19Bが抜け止め部材20に当接するまで楔状部材19を上方へ引き上げ、連結部材15の窪み部18に連結枠2を挿入することにより、この連結部材15を連結枠2にセットした後に、図6に示されているように、楔状部材19を打ち込むなどしてこの楔状部材19を連結枠2の内部を上下に貫通させ、楔状部材19の下端部を連結部材15の下端部から突出させることにより、ブレース部材11の下端部は、連結部材15と楔状部材19により連結枠2に連結されることになる。
図8に示されているように、楔状部材19は、厚さ寸法が大きい上部21と、厚さ寸法が小さい下部22と、これらの上部21と下部22との間の中間部23とからなり、この中間部23の表面は、前述の支柱1の直径方向に傾斜した傾斜面となっている。このため、楔状部材19を打ち込むなどしてこの楔状部材19を連結枠2の内部を上下に貫通させることにより、ブレース部材11の下端部を連結部材15と楔状部材19とで連結枠2に連結した場合には、窪み部18と対応する位置に達している中間部23の傾斜面となっている表面が、連結枠2の前述した傾斜面となっている正面部7の内面に、この内面に倣いながら接触することになり、言い換えると、このときに楔状部材19の楔作用が生じ、この楔作用により、ブレース部材11の下端部は連結部材15と楔状部材19とで連結枠2に確実に連結される。
また、図8に示されているように、連結部材15を形成している2個の板状本体部15Aのそれぞれ下端部には、下方に延びるにしたがって互いに近づく突片状のガイド部15Cが設けられており、これらのガイド部15Cにより、楔状部材19のうち、厚さ寸法が小さい下部22を下向きに案内することができるようになっている。
なお、連結部材15は、ロストワックス法や鋳造法等の任意な製造法によっても製造することもできる。
図1に示されているように、互いに隣接する2本の支柱1Aと1Bの間に架設される手摺り部材10の両端部は、言い換えると、図2で説明した建物等の作業対象物5の出隅6の直角をなす2つの面6A,6Bのうち、面6Aと対面して立設されている2本の支柱1Aと1Bとの間に架設される手摺り部材10の両端部は、これらの支柱1A,1Bにおける前述した組みAの4個の連結枠2A〜2Dのうち、同じ高さレベルに配置されている2個の連結枠2Aに連結部材12により連結されている。これらの連結枠2Aは、作業対象物5の出隅6の面6Aに対しては、出隅6とは反対側の外側に配置された連結枠になっている。
また、図1に示されているように、手摺り部材10の両端部に連結部材12を介してそれぞれの上端部が回動自在に連結されている2本のブレース部材11の下端部は、2本の支柱1A,1Bにおける前述した組みCの4個の連結枠2A〜2Dのうち、連結枠2Aに連結部材15と楔状部材19により連結されている。この連結枠2Aも、作業対象物5の出隅6の面6Aに対しては、出隅6とは反対側の外側に配置された連結枠になっている。
さらに、以上の手摺り部材10と2本のブレース部材11により安全性が確保されて作業を行う作業者が乗るための足場板25は、支柱1A,1Bにおける組みCの4個の連結枠2A〜2Dのうち、連結枠2Cに連結されたブラケット部材26(図2を参照)により、支柱1A,1Bの間に架け渡されている。支柱1A,1Bにおけるこれらの連結枠2Cは、作業対象物5の出隅6の面6Aに対しては、出隅6と同じ側の内側に配置された連結枠になっている。
なお、ブラケット部材26は、水平方向に延びる本体26Aの一方の端部に、支柱1に設けられている連結枠2に上から下に挿入される楔状部材を有するものになっており、この楔状部材を連結枠2に挿入することにより、ブラケット部材26は支柱1の連結枠2に連結される。また、ブラケット部材26には、本体26Aから斜め下方へ延びて先端が支柱の外周面に当接する斜部材が設けられ、この斜部材により、ブラケット部材26等の重量が支柱1に支持されるようになっている。そして、支柱1A,1Bの連結枠2Cに上記楔状部材で連結された2個のブラケット部材26の本体26Aに、足場板25の両端部に設けられた図1及び図2で示すフック部25Aを係止することにより、この足場板25は、支柱1A,1Bに架け渡されて仮設足場に連結されることになる。
以上の説明が、作業対象物5の出隅6の面6Aと対面していて、互いに隣接して立設されている2本の支柱1A、1Bの間に、手摺り部材10と、2本のブレース部材11と、足場板25とを架け渡し連結するための構造である。
また、図1において、支柱1Bよりも左側に立設されている図示外の支柱(図9〜図13で示されている支柱1Dに相当するもの)も、支柱1A,1Bと同様に、作業対象物5の出隅6の面6Aと対面しているものになっている。この図示外の支柱と、支柱1Bとの間にも、手摺り部材10と、2本のブレース部材11と、足場板25とが架け渡し連結されており、これらの手摺り部材10と、2本のブレース部材11と、足場板25についても、支柱1A、1Bの間に架け渡し連結されている上述の手摺り部材10と、2本のブレース部材11と、足場板25と同様の構造により、上記図示外の支柱と、支柱1Bとの間に架け渡し連結されている。
一方、図2で説明した建物等の作業対象物5の出隅6の直角をなす2つの面6A,6Bのうち、面6Bと対面して立設されている2本の支柱1Aと1Cとの間に架設される手摺り部材10´の両端部は、図1及び図2から分かるように、これらの支柱1A,1Cにおける前述した組みAの4個の連結枠2A〜2Dのうち、連結枠2Dに連結部材12により連結されている。この連結枠2Dは、作業対象物5の出隅6の面6Bに対しては、出隅6とは反対側の外側に配置された連結枠になっている。
また、手摺り部材10´の両端部に連結部材12を介してそれぞれの上端部が回動自在に連結されている2本のブレース部材11´(図1を参照)の下端部は、2本の支柱1A,1Cにおける前述した組みCの4個の連結枠2A〜2Dのうち、連結枠2Dに連結部材15と楔状部材19により連結されている。この連結枠2Dも、作業対象物5の出隅6の面6Bに対しては、出隅6とは反対側の外側に配置された連結枠になっている。
さらに、以上の手摺り部材10´と2本のブレース部材11´により安全性が確保されて作業を行う作業者が乗るための足場板25´は、支柱1Cにおける組みCの4個の連結枠2A〜2Dのうち、連結枠2Bに連結されたブラケット部材26´(図2を参照)と、前述した足場板25との間に架け渡されている。すなわち、この足場板25´の一方の端部は、足場板25の上に載せられることによりこの足場板25で支持され、他方の端部は、支柱1Cの組みCにおける連結枠2Bに連結されたブラケット部材26´により支持されている。
そして、足場板25´の上記他方の端部がブラケット部材26´を介して連結されていることになっている支柱1Cにおける連結枠2Bは、作業対象物5の出隅6の面6Bに対しては、出隅6と同じ側の内側に配置された連結枠になっている。
なお、図2で示した手摺り部材10を補強するために、この図2で示されているように、補強用手摺り部材100を、支柱1Aの組みAにおける連結枠2Bと、支柱1Bの組みAにおける連結枠2Dとの間に架け渡してもよい。また、このように補強用手摺り部材100を、支柱1Aの組みAにおける連結枠2Bと、支柱1Bの組みAにおける連結枠2Dとの間に架け渡す場合には、図2で示した手摺り部材10´を補強するために、補強用手摺り部材100´を、支柱1Aの組みAにおける連結枠2Cと、支柱1Cの組みAにおける連結枠2Aとの間に架け渡してもよい。
また、上述したように支柱1Aの組みAにおける連結枠2Aと、支柱1Bの組みAにおける連結枠2Aとの間に手摺り部材10を架け渡すとともに、支柱1Aの組みAにおける連結枠2Bと、支柱1Bの組みAにおける連結枠2Dとの間に補強用手摺り部材100を架け渡すことは、出隅用の仮設足場だけではなく、一般の仮設足場にも適用することができる。さらに、支柱1Aの組みAにおける連結枠2Bと、支柱1Bの組みAにおける連結枠2Dとに連結する部材は、補強用手摺り部材100に限定されず、他の仮設足場用構成部材もこれらの連結枠2B,2Dに連結することができる。
次に、本実施形態に係る先行手摺り方式の作業により実施する手摺り部材10,10´とブレース部材11,11´の施工方法について、図9〜図13に基づき説明する。
なお、これらの図9〜図13には、4個で1組をなす連結枠2の組みa〜hが上下方向に設けられている支柱1A,1B,1Dが示されており、下記に説明する施工作業は、支柱1A,1B,1Dのうち、支柱1Bと1Dとの間に手摺り部材10とブレース部材11を架け渡す場合であるが、支柱1Aと1Bとの間に手摺り部材10とブレース部材11を架け渡す場合、及び支柱1Aと、図1及び図2で示されている支柱1Cとの間に手摺り部材10´とブレース部材11´を架け渡す場合も同様である。
また、図9〜図13は、それぞれ上下複数段設けられる手摺り部材10、ブレース部材11、足場板25のうち、最下段の手摺り部材10、ブレース部材11、足場板25についての施工作業が既に終了していて、下から2段目の手摺り部材10、ブレース部材11、足場板25についての施工作業を行う場合を示している。それぞれの段における手摺り部材10、ブレース部材11、足場板25についての施工作業も、下記の説明と同様に行われる。
それぞれの支柱1は、所定間隔で、言い換えると、足場板25,25´の長さと対応した間隔で立設されている。図9に示されているように、下から2段目の手摺り部材10及びブレース部材11を施工するために、作業者30は、両手で2本のブレース部材11を持って最下段の足場板25の上に乗り、次いで、図10に示されているように、作業者30は、手摺り部材10の一方の端部に設けられている連結部材12により、この一方の端部を支柱1Dの組みbの連結枠2Aに連結し、この後、図11に示されているように、作業者30は、手摺り部材10の他方の端部に設けられている連結部材12により、この他方の端部を支柱1Bの組みbの連結枠2Aに連結する。
これにより、手摺り部材10の両端部は、互いに隣接している2本の支柱1Bと1Dの同じ高さレベルに配置されている組みbの連結枠2Aに連結されたことになる。
次いで、図12に示されているように、作業者30は、2本のブレース部材11のうち、一方のブレース部材11の下端部に設けられている連結部材15を、支柱1Dにおける上述の組みbよりも下側の組みdの連結枠2Aに前述した楔状部材19で連結し、この後に、図13に示されているように、作業者30は、2本のブレース部材11のうち、他方のブレース部材11の下端部に設けられている連結部材15を、支柱1Bにおける上述の組みbよりも下側の組みdの連結枠2Aに楔状部材19で連結する。
これにより、一方のブレース部材11の上端部は、支柱1Bの組みbの連結枠2Aに、下端部は、支柱1Dの組みdの連結枠2Aに、それぞれ連結されるとともに、他方のブレース部材11の上端部は、支柱1Dの組みbの連結枠2Aに、下端部は、支柱1Bの組みdの連結枠2Aに、それぞれ連結されたことになる。
なお、それぞれのブレース部材11の下端部を支柱1B,1Dの組みdの連結枠2Aに連結する作業は、一方のブレース部材11の下端部に設けられている連結部材15を、支柱1Dの組みdの連結枠2Aに前述したようにセットした後に、他方のブレース部材11の下端部に設けられている連結部材15を、支柱1Bの組みdの連結枠2Aにセットし、次いで、一方のブレース部材11の連結部材15を、支柱1Dの組みdの連結枠2Aに楔状部材19で連結し、他方のブレース部材11の連結部材15を、支柱1Bの組みdの連結枠2Aに楔状部材19で連結することにより、行うようにしてもよい。
以上の作業後に、支柱1B,1Dの組みdの連結枠2Cに、図2に示されているように、ブラケット部材26を連結し、このようにして支柱1B,1Dに取り付けられた2個のブラケット部材26に、図1及び図2に示されているように、前述の下から2段目の足場板25を架け渡すことにより、この足場板25を、支柱1B,1Dの組みdの連結枠2Cに連結する。
また、前述した補強用手摺り部材100を本実施形態に係る出隅用仮設足場に設ける場合には、上述の2段目の足場板25についての架け渡し施工作業が終了した後に、この2段目の足場板25の上に作業者30が乗ることにより、この作業者が、2本の支柱の間での補強用手摺り部材100の架け渡し施工作業を行う。
以上説明した本実施形態に係る作用効果を、図1及び図2で示されている支柱1A,1B,1C、手摺り部材10,10´、ブレース部材11,11´、足場板25に関して説明すると、作業対象物5の出隅6の面6Aと対面する位置関係で配置される手摺り部材10の両端部と、この手摺り部材10の端部に上端部が回動自在に連結されたブレース部材11の下端部とが連結される支柱1A,1Bの連結枠2は、作業対象物5の出隅6とは反対側の外側に配置されている連結枠2Aであり、また、作業対象物5の出隅6の面6Bと対面する位置関係で配置される手摺り部材10´の両端部と、この手摺り部材10´の端部に上端部が回動自在に連結されたブレース部材11´の下端部とが連結される支柱1A,1Cの連結枠2も、作業対象物5の出隅6とは反対側の外側に配置されている連結枠2Dであるため、支柱1A及び1Bにおける1組をなす4個の連結枠2A〜2Dのうち、作業対象物5の出隅6と同じ側の内側に配置されている連結枠2Cは、手摺り部材10及びブレース部材11を連結するために用いられていない。
このため、支柱1A及び1Bにおける連結枠2Cを、ブラケット部材26を介して足場板25を連結するために用いることが可能となり、これにより、作業対象物5の出隅6の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場にも、足場板25を配置することができる。
また、本実施形態では、手摺り部材10の両端部に2本のブレース部材11のそれぞれの上端部を回動自在に連結するために、手摺り部材10のそれぞれの端部に連結部材12が結合されており、この連結部材12には、支柱1の連結枠2に上から挿入されることにより、手摺り部材10の端部をこの連結枠2に連結するための下方延出部12Bが形成されているため、この下方延出部12Bで手摺り部材10の端部を連結枠2に連結すると、この端部に連結部材12を介して連結されているブレース部材11の上端部も、この連結枠2に同時に連結することができ、このため、手摺り部材とブレース部材の連結枠への連結作業の簡単化を図ることができる。
また、連結部材12には、手摺り部材10に対するブレース部材11の回動開き角度が一定角度以上になることを規制するための開き角度規制部14が設けられているため、手摺り部材10に対して折り畳み状態となっていた2本のブレース部材11を、図9で示されているように、作業者30が両手で持って開き回動させたときに、それぞれのブレース部材11が手摺り部材10に対して必要以上に大きく開くことを防止することができる。このため、図10や図11で示されているように、手摺り部材10のそれぞれの端部を支柱1B,1Dの組みbの連結枠2Aに連結するための作業を作業者30が行うときに、この作業を容易に行えることになる。
本発明は、建築作業や解体作業、塗装作業、土木作業等の各種作業のために構築される出隅用仮設足場に利用することができる。
1 支柱
2,2A〜2D 連結枠
5 作業対象物
6 出隅
10,10´ 手摺り部材
11,11´ ブレース部材
12 手摺り部材の端部の連結部材
14 開き角度規制部材
15 ブレース部材の下端部の連結部材
25,25´ 足場板
26,26´ ブラケット部材
A〜C,a〜h 連結枠の組み

Claims (5)

  1. 作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場であって、
    外周部に4個で1組をなす連結枠が設けられ、これらの4個の連結枠が円周方向に90度間隔で配置されているとともに、上下方向に複数組みの前記連結枠が設けられた支柱と、
    互いに隣接する2本の前記支柱に設けられている前記連結枠のうち、同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に両端部が連結されている棒状の手摺り部材と、
    この手摺り部材の両端部それぞれの上端部が回動自在に連結されているとともに、それぞれの下端部が、前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結されている2本のブレース部材と、
    これらのブレース部材の下端部が連結された前記連結枠を備えている前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠が属する組みの連結枠であって、前記出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠に、ブラケット部材を介して連結された足場板と、
    を含んで構成されており、
    前記手摺り部材の両端部には、前記2本の支柱に前記同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠に上から挿入されている下方延出部を有する連結部材が結合され、これらの連結部材にそれぞれの前記ブレース部材の上端部が回動自在に連結されており、
    それぞれの前記ブレース部材の下端部には、前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠に連結されている連結部材が取り付けられており、これらの連結部材には、前記下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠に向かって開口して窪んでいる窪み部が形成されており、これらの窪み部に、前記下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠が挿入されていることにより、これらの連結枠に前記2本のブレース部材の下端部が連結されていることを特徴とする出隅用仮設足場。
  2. 請求項1に記載の出隅用仮設足場において、前記2本の支柱のそれぞれに前記複数組みが設けられている前記連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠が属する組の連結枠であって、互いに向かい合う位置で前記2本の支柱に配置されている2個の連結枠に、補強用手摺り部材が架け渡されていることを特徴とする出隅用仮設足場。
  3. 請求項1又は2に記載の出隅用仮設足場において、前記手摺り部材の両端部に結合された前記連結部材には、前記手摺り部材に対する前記ブレース部材の回動開き角度を規制するための開き角度規制部が設けられていることを特徴とする出隅用仮設足場。
  4. 作業対象物の出隅の外側に配置される部分を有する出隅用仮設足場を構築する方法であって、
    外周部に4個で1組をなす連結枠が設けられ、これらの4個の連結枠が円周方向に90度間隔で配置されているとともに、上下方向に複数組みの前記連結枠が設けられた複数本の支柱を間隔を開けて立設する第1工程と、
    互いに隣接する2本の前記支柱に設けられている前記連結枠のうち、同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に手摺り部材の両端部を連結する第2工程と、
    前記手摺り部材の両端部それぞれの上端部が回動自在に連結されている2本のブレース部材の下端部を、前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている連結枠に連結する第3工程と、
    前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠を備えている前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記ブレース部材の下端部が連結された前記連結枠が属する組みの連結枠であって、前記出隅と同じ側の内側に配置されている連結枠に、ブラケット部材を介して足場板を連結する第4工程と、
    を含んでおり、
    前記手摺り部材の両端部に連結部材が結合され、これらの連結部材に前記2本のブレース部材の上端部が回動自在に連結されており、
    前記第2工程は、作業者が両手で前記2本のブレース部材を持ち、前記手摺り部材の両端部に結合されている前記連結部材の下方延出部を、前記2本の支柱に前記同じ高さレベルに配置されていて、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠に上から挿入することにより、これらの連結枠に前記手摺り部材の両端部を連結する工程であり、
    前記2本のブレース部材の下端部にも連結部材が取り付けられており、これらの連結部材には、前記2本の支柱に設けられている前記複数組みの連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠よりも下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠に向かって開口して窪んでいる窪み部が形成されており、
    前記第3工程は、前記2本ブレース部材を、これらのブレース部材の上端部を中心にして前記手摺り部材に対し回動させることにより、前記窪み部に、前記下側の組みに属する連結枠であって、前記出隅とは反対側の外側に配置されている前記連結枠を挿入する作業を行うことにより、これらの連結枠に前記2本のブレース部材の下端部を連結する工程であることを特徴とする出隅用仮設足場の構築方法。
  5. 請求項4に記載の出隅用仮設足場の構築方法において、前記2本の支柱のそれぞれに前記複数組みが設けられている前記連結枠のうち、前記手摺り部材の両端部が連結されている前記連結枠が属する組の連結枠であって、互いに向かい合う位置で前記2本の支柱に配置されている2個の連結枠に、補強用手摺り部材を架け渡す工程を含んでいることを特徴とする出隅用仮設足場の構築方法。
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