JPH1035034A - 手動型印字装置 - Google Patents

手動型印字装置

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JPH1035034A
JPH1035034A JP21503196A JP21503196A JPH1035034A JP H1035034 A JPH1035034 A JP H1035034A JP 21503196 A JP21503196 A JP 21503196A JP 21503196 A JP21503196 A JP 21503196A JP H1035034 A JPH1035034 A JP H1035034A
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recording
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JP21503196A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動型印字装置において、印字中であっても
キー操作等を必要とすることなく、所望の装飾印字を簡
単に行うことができるようにする。 【解決手段】 手動型印字装置による印字開始後、装置
が停止すると、タイマ回路により停止時間が計測され
る。その後、装置が通常の印字方向とは逆方向に走査さ
れた場合、計測された停止時間に応じた装飾内容で印字
が行われる。これにより、キー操作等による設定をしな
くても装飾印字の実行、及び装飾内容の変更ができ、文
字単位での装飾印字も簡単な操作でもって行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動型印字装置に
関し、特に、装飾印字を行うための技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々な記録媒体に対して所望
の場所に印字を行うための装置として、手動型印字装置
が提案されている。この印字装置による印字は、記録媒
体上で、ユーザが印字装置を任意の速度で手動によって
走査し、記録ヘッド(印字ヘッド)が装置の移動量に応
じて記録媒体にインクの噴射を行うことによって行わ
れ、文字等を装飾して印字する場合は、その装飾内容の
指定は、印字を実行する前に、印字装置に設けられてい
る操作キーをユーザが手動で操作することによって行っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の手動型印字装置においては、装飾印字を行
おうとする度、又は装飾内容を変更しようとする度に手
動のキー操作が要求されて操作が煩わしく、文字単位で
装飾内容を変更する場合には、さらに操作が煩わしくな
る。また、印字を開始した後は、印字中の印字データに
ついては、装飾内容を変更することができず、その変更
のためには、一旦印字を終了しなければならなかった。
このように、一旦印字を終了して装飾内容を変更した場
合、その後に印字を続行しても、印字結果にずれが生じ
ることがあり、良好な印字結果が得られないことがあっ
た。本発明は、上述した問題点を解決するためになされ
たものであり、装飾印字を行うため、及び装飾内容を変
更するためにキー操作を必要とすることなく、かつ、印
字中であっても、ユーザの所望の装飾印字を行うことが
できる手動型印字装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る手動型印字装置は、記録
媒体上を手動走査されることにより記録媒体上に印字を
行う記録手段を備えた手動型印字装置であって、装置の
走行方向を検出する走行方向検出手段と、記録手段によ
る印字動作の途中において、装置の移動が停止され、そ
れに続いて、装置が逆方向に走行されたことが走行方向
検出手段により検出された時に装置の移動停止前の印字
文字に対して、記録手段により装飾印字を行うように該
記録手段を制御する制御手段とを備えたものである。
【0005】上記構成においては、記録手段による印字
動作中に装置が停止し、その後に走行方向検出手段によ
り装置が逆方向に走行されたことが検出された時に、装
置が停止する前に印字した文字に対して記録手段により
装飾印字が行われるように制御手段が制御するので、装
飾印字をするための文字指定などの設定をユーザがキー
操作等によって行う必要がなくなり、また、簡単な操作
で文字単位の装飾印字を行うことができ、しかも、印字
途中において任意の文字に対して装飾印字を行うことが
できる。
【0006】また、請求項2に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、装置の移動が停止された時から、その後に装置の移
動が開始されるまでの装置の停止時間を計測するタイマ
手段を更に備え、制御手段はタイマ手段によって計測さ
れた時間に応じて装飾する内容を変更するものである。
【0007】上記構成においては、タイマ手段により、
装置の移動が停止された時から、その後に装置の移動が
開始されるまでの装置の停止時間が計測され、制御手段
は計測された停止時間に応じて装飾する内容を変更する
ので、手動によるキー操作等をしなくても装飾内容を変
更でき、印字開始後であっても装置の停止時間を調節す
ることで簡単に装飾する内容の変更ができる。また、文
字単位で装飾する場合等でも簡単な操作で装飾内容を変
更できる。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、装飾印字の種類を選択することができる選択手段を
更に備えたものである。
【0009】上記構成においては、選択手段によって装
飾印字の種類を選択することができるので、印字前に予
め装飾印字の種類を選択しておくことにより、容易に印
字中に即座に所望の装飾印字を行うことができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、記録媒体に対して光を発する発光部と、該光の記録
媒体での反射光を受光する受光部とからなり、該受光部
が反射光を受光したか否かによって、記録媒体に印字さ
れている文字の位置を検出する印字文字位置検出手段を
更に備え、制御手段は印字文字位置検出手段により検出
された文字位置に対応して装飾印字を行うものである。
【0011】上記構成においては、印字文字位置検出手
段が、受光部が反射光を受光したか否かに基づいて、記
録媒体に印字されている文字の位置を検出し、制御手段
は印字文字位置検出手段により検出された文字位置に対
応して装飾印字を行うので、装飾印字が元の文字からず
れるといった事態をなくし、正確に装飾印字を行うこと
が可能となる。
【0012】また、請求項5に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
手動型印字装置であって、制御手段によって選択される
装飾内容を表示する表示手段を更に備えたものである。
【0013】上記構成においては、制御手段によって選
択される装飾内容が表示手段によって表示されるので、
選択される装飾内容を確認でき、間違った装飾印字が行
われることを防止できる。特に、装置の移動の停止時間
に応じて装飾する内容を変更する場合は、所望の装飾内
容に対する必要な停止時間がわかりにくいが、装飾内容
を表示することにより容易に所望の装飾を選択できる。
【0014】また、請求項6に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
手動型印字装置であって、記録手段をインクジェット方
式の記録手段としたものである。
【0015】上記構成においては、記録手段がインクジ
ェット方式の記録手段であるため、記録媒体に対して非
接触で印字が行われ、記録面が平らでない場合でも比較
的良好な印字結果が得られる。また、印字リボン等を使
用したワイヤドット方式の記録手段に対してその構成が
簡単なので装置全体を小型化でき、さらに、印字をより
鮮明に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る手動型印字装置について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係る手動型印字装置の外形図である。図
中、手動型印字装置1のボディ1bは角型形状をなし、
ユーザが手で支持しやすいよう構成されている。そのボ
ディ1bの下端にはローラ2が回転可能に設けられてい
る。また、ボディ1bの上端には外部の装置と印字デー
タ等の各種データの送受信を行うための赤外通信用のイ
ンターフェイス部3が設けられている。さらに、ボディ
1bには電源のオン・オフを行い、かつ手動型印字装置
1の印字モードを選択するためのスイッチ4が設けられ
ている。
【0017】また、ボディ1bのローラ2の近傍には記
録手段としてのインクジェット式の記録ヘッド(記録手
段)5が設けられている。ローラ2はフレーム1cに支
持されるよう構成されており、フレーム1cには、突起
部1dが形成されている。突起部1dは摺動性の良い樹
脂等の材料で構成されている。
【0018】そして、ユーザが手でボディ1bを支持し
て記録媒体(記録用紙等)P上をローラ2と突起部1d
を接触させながら図1の矢印方向に走査することによっ
て、ホストコンピュータより入力された印字データ等が
記録媒体P上に印字される。印字の際は、ローラ2と突
起部1dがボディ1の姿勢を保ち、記録ヘッド5と記録
媒体Pとの位置を一定の位置に保つように構成され、こ
の走査でローラ2が回転する。このローラ2の回転に基
づいて、記録ヘッド5と記録媒体Pとの相対位置が検出
され、所定の印字が行われる。
【0019】図2は手動型印字装置1の内部構成を示す
断面図である。ボディ1bの下端にはローラ2が軸7を
中心として回転自在に構成されている。ローラ2の走査
方向後方には記録ヘッド5が配置されている。記録ヘッ
ド5の上方には記録ヘッド5にインクを供給するための
インクタンク8が配置されている。
【0020】ローラ2の軸7には、プーリ9がローラ2
の回転に伴い回転するように配置されている。プーリ9
にはベルト10が引き回されており、ローラ2の回転に
伴って回転するプーリ9の回転力をエンコーダ(走行方
向検出手段)11の回転円盤12に伝達するよう構成さ
れている。エンコーダ11はボディ1bのほぼ中心付近
に設けられている。回転円盤12には所定の間隔で円周
上にスリットが設けられており、回転円盤12の回転に
よってオン・オフされるエンコーダ11のフォトインタ
ラプタ13によってローラ2の回転数(記録ヘッド5と
記録媒体Pとの相対位置を求めるため)、及び回転速度
(手動型印字装置1の走行速度を求めるため)が電気パ
ルス信号の間隔に変換され、後述する制御装置に入力さ
れる。また、フォトインタラプタ13はローラ2の回転
方向をも検出するように構成され、これにより手動型印
字装置1の走行方向を検出する。
【0021】ボディ1b内の上方には、記録ヘッド5に
よる記録動作、フォトインタラプタ13による検出動
作、さらに、印字データを受信するために設けられたイ
ンターフェイス部3等を制御するための、CPU16
(後述)等を含む制御部14が配置されている。その側
近部には後述する各機能ブロックに電力を供給するため
の電源15が配置されている。電源15は、乾電池等の
小型の電力供給部及びこれらの電力を安定化する装置等
で構成されている。
【0022】図3は手動型印字装置1の底面図である。
以下、同図を参照して記録ヘッド5とローラ2との位置
関係について説明する。記録ヘッド5の先端には複数の
ノズル5aが設けられている。その幅は、印字領域の印
字方向(走査方向)Xの直角方向に最大Lの幅(最大記
録幅)で形成されている。ローラ2は、記録ヘッド5の
印字方向Xの前方に配置されている。このローラ2は、
上述のように、その側部が軸7によって回転可能に支持
されている。ローラ2が記録媒体Pと接触する部分Mは
上述の幅Lの領域内になるように設定され、突起部1d
もこれと同様の関係を保つように設定されている。
【0023】図4は手動型印字装置1の制御系のブロッ
ク図である。手動型印字装置1全体の制御を司るCPU
(制御手段)16には、インターフェイス部3を介して
ホストコンピュータ21が接続され、また、各機能ブロ
ックを決められたプログラムに沿って制御するための制
御プログラムを記憶したROM22、インターフェイス
部3を介して入力されたホストコンピュータ21からの
印字データを記憶するためのRAM23、及び上記スイ
ッチ4等で構成される操作パネル24が接続されてい
る。また、ローラ2の回転数,回転速度,回転方向を計
測するエンコーダ11からのパルスは、速度検出回路2
5,位置検出回路26に入力され、これらの回路により
手動型印字装置1の速度及び記録媒体Pとの相対的な位
置が検出され、この検出信号はCPU16に入力され
る。
【0024】また、記録媒体P上に印字されたドットの
位置を検出するドット位置検出センサ(印字文字位置検
出手段)27による検出信号がドット位置検出回路(印
字文字位置検出手段)28に入力され、ここでドット位
置、即ち、既に印字されている文字の位置が検出され、
CPU16に入力される。ドット位置検出センサ27
は、記録媒体Pに対して光を発する発光素子(発光部)
27aと、発光素子27aからの光の記録媒体Pでの反
射光を受光する受光素子(受光部)27bとからなる。
さらに、CPU16には、印字開始後に装置が移動停止
したときに停止時間を計測するタイマ回路(タイマ手
段)30、装飾印字時の装飾内容等の印字に関する情報
を表示するLCD(リキッド・クリスタル・ディスプレ
イ、表示手段)31、及び、記録ヘッド5を駆動するた
めのヘッドドライバ33が接続されている。
【0025】以上の構成からなる手動型印字装置1の印
字動作について説明する。図5は手動型印字装置1によ
り記録媒体P上に印字を行っている様子を示す図であ
る。手動型印字装置1は、ROM22に記憶された予め
決められたプログラムに沿って動作される。印字データ
の入力は、スイッチ4で印字を行うモードが選択された
場合にCPU16によって行われる。印字データはホス
トコンピュータ21から赤外線信号によりインタフェー
ス部3を介して入力され、入力された印字データは一旦
RAM23に記憶される。CPU16は、スイッチ4の
操作によって印字開始信号を受け取ると、印字データが
RAM23に記憶されていることを確認した後、手動型
印字装置1を印字スタンバイ状態にする。
【0026】次に、ユーザにより手動型印字装置1が手
動走査させられ、エンコーダ11の回転円盤12が回転
したことがCPU16によって判断された場合、位置検
出回路26からの信号に基づいて印字タイミング信号が
生成される。これにより印字データの出力制御が行なわ
れ、記録ヘッド5を駆動することによって記録媒体P上
に印字が行われる。従って、ボディ1bの記録媒体P上
での走行速度が不均一でも、記録媒体Pに対しては常に
均一な印字を行うことができる。また、手動型印字装置
1は、通常の印字方向とは逆方向に走査された場合に
は、既に記録媒体上に印字されている文字に対して装飾
印字を行うように設定されている(詳細は後述)。
【0027】次に、手動型印字装置1を通常の印字方向
と逆方向に走査することによって行われる装飾印字につ
いて図6を参照して説明する。図6(a)は印字しよう
とする印字データを示す図、(b)は装置の走行時の時
間経過と移動距離の関係を示す図、(c)は(a)の印
字データに基づいて印字を行った場合の印字結果を示す
図である。上述したように、手動型印字装置1は、通常
の印字方向とは逆方向に走査された場合には、既に記録
媒体上に印字されている文字に対して装飾印字を行うよ
うに設定されている。この場合、装置が通常の走行状態
から逆送の状態に入る前の停止時間に応じて装飾内容が
変更されるように設定され、具体的には、図6(b)に
示すa時間だけ装置が停止したときはボールド印字、b
時間だけ装置が停止したときはアンダーライン付け印字
を行うように設定されている。
【0028】ここで、図6(a)に示す‘A’‘B’と
いう印字データを、(b)に示す操作で印字する場合の
印字結果について説明する。装置が(b)の地点まで
印字操作されて移動すると、(c)に示す通常の印字
がされる。装置がこの(b)の地点でa時間停止さ
れ、その後、の地点まで逆送して移動されると、その
時に、既に印字されている文字‘A’に対してボールド
印字が行われる((c)参照)。次に、装置が(b)
の位置まで移動すると、(c)に示すように‘B’
という文字が通常に印字される。この(b)の地点で
装置がb時間停止され、その後、(b)の地点まで逆
送されたときは、その時に、既に印字されている文字
‘B’に対してアンダーライン付け印字が行われる。
尚、これら装飾印字であるボールド印字やアンダーライ
ン付け印字は、図6(b)のの後やの後の通常印字
方向移動中に行うようにしても構わない。
【0029】尚、装置が(b)の地点まで移動してい
る間で、‘A’を印字している間は、LCD31は
‘A’と表示しており、‘A’の印字が終了した時点で
その‘A’の表示を消す。このようにすることで、操作
者は‘A’の表示が消えた時点で、‘A’の印字が終了
したことを認識することができ、その後の装飾のための
動作を開始できる。これは、(b)から(b)まで
の装置の逆送時にも同様であり、ドット位置検出センサ
27によるドットの検出中には、LCD31には‘A’
と表示され、ドットの検出ができなかった時に‘A’の
表示を消す。このようにすることで、操作者は‘A’の
表示が消えるまで装置を逆送させれば、確実に‘A’に
ボールド印字することができる。
【0030】同様に、図7(a)に示す印字データを図
7(b)に示す操作で印字する場合は、装置が‘装飾’
の文字を印字した後にb時間移動を停止させ、その後に
‘装飾’の文字分だけ装置を逆送させると、‘装飾’の
文字に対してアンダーライン付け印字が行われる(図7
(c)参照)。次に、装置を通常の印字方向に走行さ
せ、‘…往復移動’という文字まで通常印字させる。そ
の後、a時間装置が移動を停止させ、装置を‘往復移
動’という文字分だけ逆送させると、‘往復移動’とい
う文字に対してボールド印字が行われる(図7(c)参
照)。この装飾印字時には、既に印字されている文字に
対して的確な位置に装飾を行うため、ドット位置検出セ
ンサ27及びドット位置検出回路28によって、既に印
字されている文字の印字ドットの位置が検出される。C
PU16は、検出された印字ドット位置に基づいて、記
録ヘッド5のノズル5aからのインクの出力位置を制御
し、印字ずれのない装飾印字を行う。
【0031】上記ドット位置検出センサ27及びドット
位置検出回路28による、既に印字されている文字の印
字ドットの位置検出について図8を用いて説明する。図
8はドット位置検出センサ27によるドット位置の検出
を示す図である。ドット位置検出センサ27は、LED
(発光ダイオード)等の発光素子からなる発光部27a
と、ラインCCD(チャージ・カップルド・デバイス)
等の受光素子からなる受光部27bとからなる。上述の
ようにして装飾印字が行われる場合、発光部27aから
記録媒体P上に光線が照射される。記録媒体P上に印字
ドットが存在する場合は、光線は印字ドットに吸収され
て反射せず、受光部27bまで達することがなく(図8
(a)参照)、記録媒体P上に印字ドットがない場合
は、光線が記録媒体P上で反射して受光部27bに達す
る(図8(b)参照)。受光部27bは、受光した反射
光に基づいた信号をドット位置検出回路28に出力し、
ドット位置検出回路28はこの信号に基づいて印字ドッ
トの有無及び位置を検出する。この検出結果は信号とし
てCPU16に送られ、CPU16はこの信号に基づい
て、記録ヘッド5からのインク噴射位置が印字ドット
(印字されている文字)に対応した位置となるように、
ヘッドドライバ33を制御して、駆動するノズル5aを
適宜変更する。
【0032】上記のようにして検出された印字ドットの
位置に応じたノズル5aの駆動制御について図9を参照
して説明する。図9はドット位置検出センサ27及びド
ット位置検出回路28によって検出された印字ドットの
位置に応じて、記録ヘッド5のノズル5aのインク噴射
位置をシフトする様子を示す図である。図9に黒色で示
すノズル5aがインク噴射ノズルに相当する。既に印字
されている文字‘2’に対してボールド印字を行うに
は、検出された印字ドット位置の水平横方向近傍にイン
クを噴射する必要があるため、図9に示すように、駆動
されるノズル5aは、検出された印字ドットの縦方向の
位置に合わせて上下にシフトされる。このようにシフト
することで、ずれのない的確なボールド印字を行うこと
ができる。
【0033】次に、手動型印字装置1による印字動作時
の処理について図10を参照して説明する。図10は該
処理の流れを示すフローチャートである。装置の印字操
作が開始すると(S1でYES)、印字すべき印字デー
タがRAM23に残っているか否かが確認される(S
2)。印字すべき印字データが残っている場合は(S2
でNO)、装置が移動中であるかどうかを確認し(S
3)、移動中の場合は(S3でYES)、装置の移動量
に応じて出される印字タイミング信号に従って(S4で
YES)、ドット列データ毎の印字を行う(S5)。
【0034】S3で装置が移動中でない場合、即ち、装
置が停止している場合は、装置停止時間計測用のタイマ
回路30により停止時間の計測が開始されると共に、そ
の印字時間に応じて選択される装飾の内容がLCD31
に表示される。具体的には、停止開始からa時間の間は
ボールドと表示され、a時間経過後b時間の間はアンダ
ーラインと表示される(S6)。その後、装置が通常の
印字方向に移動された場合は(S7でYES,S8でN
O)、印字タイミング信号に従って(S4)、通常の印
字が行われる(S5)。装置が通常の印字方向と逆方向
に移動された場合は(S7でYES,S8でYES)、
S6においてタイマ回路30によって計測された装置の
停止時間に応じて装飾内容が選択され(S9)、その装
飾内容の印字を行うための印字ドット列データが生成さ
れる(S10)。そして、装置の移動量に応じた印字タ
イミング信号に従って(S11でYES)、ドット列印
字毎の印字を行う(S12)。その後は、装置が逆送す
る場合には(S13でYES)、S10の処理に戻って
装飾印字のための処理が続けられ、装置が通常の印字方
向に移動される場合には(S13でNO)、S2の処理
に戻る。
【0035】このように、本実施形態の手動型印字装置
1によれば、装置の印字操作により移動を開始した後、
装置が通常の印字方向とは逆方向に走査されたときに、
記録媒体P上に既に印字されている文字に対して装飾印
字を行うので、手動のキー操作等によって装飾印字を行
う文字指定を予め行っておく必要がなく、簡単な操作で
任意の文字に対して装飾印字を行うことができる。ま
た、装置の移動開始後の停止時間がタイマ回路30によ
って計測され、この計測された停止時間に応じて装飾内
容が変更されるので、印字開始後であっても装飾内容を
変更することができ、簡単な操作で文字単位で装飾内容
を変更することができる。
【0036】なお、本発明は上記実施の形態に限られず
種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で
は、装置の逆送開始前の停止時間に応じて装飾内容が変
更されるものとしているが、装置のボディ1bに設けら
れた操作パネル(選択手段)24によって装飾内容を選
択できるようにしておいてもよい。このようにすれば、
逆送開始前の停止時間に関係なく、予め指定された装飾
内容でもって印字途中に印字装飾を行うことができ、ユ
ーザは逆送開始前の停止時間に気をとられなくて済み、
操作が楽である。また、このような装飾内容を選択する
ための選択手段を備えた上で、さらに装置の逆送開始前
の移動停止時間に応じて装飾内容が変更されるような構
成とすれば、より多くの印字装飾内容について、ユーザ
は操作に気を取られることなく、的確に所望の印字装飾
内容を選択することができる。
【0037】また、本実施の形態では、文字の印字中に
LCD31にその文字を表示するようにしているが、図
11に示すように、LCD31とは別のLED(ライト
エミッティング・ダイオード)を設けて、文字の印字中
に点灯するようにしてもよいし、文字の印字終了時にブ
ザーを鳴らすようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
る手動型印字装置によれば、印字動作中に装置が停止し
た後、装置が逆方向に走行された時に既に印字されてい
る文字に対して装飾印字が行われるので、装飾印字をす
るための設定をユーザがキー操作等によって行う必要が
なくなる。また、簡単な操作によって文字単位での装飾
印字を行うことができ、しかも印字中に任意の文字に対
して装飾印字を行うことができる。
【0039】また、請求項2に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、装置の移動停止後、次の装置の移動
開始までの停止時間に応じて装飾する内容が変更される
ので、手動によるキー操作等をしなくても装飾内容を変
更でき、印字開始後でも装置の停止時間を調節すれば簡
単に装飾する内容の変更ができる。また、文字単位で装
飾印字する場合等でも簡単な操作によって装飾内容を変
更できる。
【0040】また、請求項3に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、選択手段によって装飾印字の種類を
選択することができるので、印字前に予め装飾印字の種
類を選択しておくことにより、容易に印字中に即座に所
望の装飾印字を行うことができる。
【0041】また、請求項4に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、印字文字位置検出手段によって検出
された文字位置に対応して装飾印字が行われるので、装
飾印字が元の文字からずれるといった事態をなくし、正
確に装飾印字を行うことが可能となる。
【0042】また、請求項5に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、制御手段によって選択される装飾内
容が表示手段によって表示されるので、選択される装飾
内容を確認でき、間違った装飾印字が行われることを防
止できる。特に、装置の移動の停止時間に応じて装飾す
る内容を変更する場合は、所望の装飾内容に対する必要
な停止時間がわかりにくいが、装飾内容を表示すること
により容易に所望の装飾を選択できる。
【0043】また、請求項6に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、記録手段がインクジェット方式の記
録手段であるため、記録媒体に対して非接触で印字が行
われ、記録面が平らでない場合でも比較的良好な印字結
果が得られる。また、印字リボン等を使用したワイヤド
ット方式の記録手段に対してその構成が簡単なので装置
全体を小型化でき、さらに、印字をより鮮明に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る手動型印字装置の
外形図である。
【図2】手動型印字装置の内部構成を示す断面図であ
る。
【図3】手動型印字装置の底面図である。
【図4】手動型印字装置の制御系のブロック図である。
【図5】手動型印字装置により記録媒体上に印字を行っ
ている様子を示す図である。
【図6】(a)は印字しようとする印字データを示す
図、(b)は装置の走行時の時間経過と移動距離の関係
を示す図、(c)は(a)の印字データに基づいて印字
を行った場合の印字結果を示す図である。
【図7】(a)は印字しようとする印字データを示す
図、(b)は装置の走行時の時間経過と移動距離の関係
を示す図、(c)は(a)の印字データに基づいて印字
を行った場合の印字結果を示す図である。
【図8】ドット位置検出センサによるドット位置の検出
を示す図である。
【図9】ドット位置検出センサ等によって検出された印
字ドットの位置に応じて、記録ヘッドのノズルのインク
噴射位置をシフトする様子を示す図である。
【図10】手動型印字装置による印字動作時の処理の流
れを示すフローチャートである。
【図11】印字しようとする印字データと、これに対応
するLEDの点滅状況を示す図である。
【符号の説明】
1 手動型印字装置 5 記録ヘッド(記録手段) 11 エンコーダ(走行方向検出手段) 16 CPU(制御手段) 24 操作パネル(選択手段) 27 ドット位置検出センサ(印字文字位置検出手段) 27a 発光素子(発光部) 27b 受光素子(受光部) 30 タイマ回路(タイマ手段) 31 LCD(表示手段) P 記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を手動走査されることにより
    記録媒体上に印字を行う記録手段を備えた手動型印字装
    置において、 装置の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 前記記録手段による印字動作の途中において、装置の移
    動が停止され、それに続いて、装置が逆方向に走行され
    たことが前記走行方向検出手段により検出された時に装
    置の移動停止前の印字文字に対して、前記記録手段によ
    り装飾印字を行うように該記録手段を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする手動型印字装置。
  2. 【請求項2】 装置の移動が停止された時から、その後
    に装置の移動が開始されるまでの装置の停止時間を計測
    するタイマ手段を更に備え、 前記制御手段は、前記タイマ手段によって計測された時
    間に応じて前記装飾する内容を変更することを特徴とす
    る請求項1に記載の手動型印字装置。
  3. 【請求項3】 前記装飾印字の種類を選択することがで
    きる選択手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の手動型印字装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に対して光を発する発光部
    と、該光の前記記録媒体での反射光を受光する受光部と
    からなり、該受光部が反射光を受光したか否かによっ
    て、前記記録媒体に印字されている文字の位置を検出す
    る印字文字位置検出手段を更に備え、 前記制御手段は前記印字文字位置検出手段により検出さ
    れた文字位置に対応して前記装飾印字を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の手動型印字装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段によって選択される装飾内
    容を表示する表示手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の手動型印字装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段はインクジェット方式の記
    録手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の手動型印字装置。
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