JPH09267477A - 手動型印字装置 - Google Patents

手動型印字装置

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JPH09267477A
JPH09267477A JP10365896A JP10365896A JPH09267477A JP H09267477 A JPH09267477 A JP H09267477A JP 10365896 A JP10365896 A JP 10365896A JP 10365896 A JP10365896 A JP 10365896A JP H09267477 A JPH09267477 A JP H09267477A
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Application number
JP10365896A
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English (en)
Inventor
Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/36Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for portability, i.e. hand-held printers or laptop printers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動型印字装置において、記録ヘッドと印字
面との間の距離に差がある場合でも、インクを着弾させ
ようとする位置と、インクが印字面に着弾する位置とに
ずれを生じることがなく、的確にインクを噴射でき、良
好な印字結果が得られるようにする。 【解決手段】 記録ヘッド5の各ノズルと記録媒体との
距離を検出し、この検出信号に基づいて、CPU16
は、記録ヘッド5の各ノズルから噴射されたインクが記
録媒体に着弾するまでの時間が、各インク噴射について
同じになるように、記録ヘッド5によるインク噴射速度
を制御する。これにより、上記距離が各ノズル毎に異な
る場合でも、的確にインクを着弾させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動型印字装置に
関し、特に、記録手段と印字面との距離の如何に拘わら
ず、均一に印字を行うための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な記録媒体に対して所望の場
所に印字を行うための装置として、手動型印字装置が提
案されている。この印字装置による印字は、記録媒体上
で、ユーザが印字装置を任意の速度で手動によって走査
し、記録ヘッド(印字ヘッド)が装置の移動量に応じて
記録媒体にインクの噴射を行うことによって行われる。
この手動型印字装置は、据え置き型の印字装置では印字
不可能な厚みのある記録媒体や、大きな記録媒体等に対
しても印字を行うことができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の手動型印字装置では、記録ヘッドと記録媒
体の印字面との距離が一定である時には適正な印字を行
うことができるが、この距離が一定ではない時、例え
ば、記録媒体Pの印字面に凹凸がある時は、インク液滴
が着弾させようとした位置に着弾せずにずれを生じ、良
好な印字結果が得られない。この様子を図9に示す。図
9は記録ヘッド5が図面の紙面に直行する方向(奥から
手前側)に走行する状態での断面、及びそのときに走行
方向に直行する直線を記録した場合の平面図を示す。同
図に示されるように、記録媒体Pの印字面に凹凸がある
時には、直線を印字しようとしても、各インク着弾位置
と記録ヘッドとの距離の差により、該距離が短いときは
速く印字面に着弾し、該距離が長いときは遅く印字面に
着弾するため、折れ曲がった直線が印字される。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクを着弾しようとする各位
置において、記録ヘッドと印字面との間の距離に差があ
る場合でも、インク液滴を着弾させようとする位置と、
インク液滴が印字面に着弾する位置とにずれを生じるこ
とがなく、的確にインクを噴射でき、良好な印字結果が
得られる手動型印字装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る手動型印字装置は、記録
媒体上を手動走査されることにより記録媒体上にインク
を噴射して印字を行う記録手段を備えた手動型印字装置
であって、記録手段と記録媒体との距離を検出する距離
検出手段と、距離検出手段からの検出信号に基づいて、
記録手段から噴射されたインクが記録媒体に着弾するま
での時間が、記録手段及び記録媒体間の距離に拘わらず
各噴射について同じになるように、記録手段のインク噴
射速度を制御する制御手段とからなるものである。
【0006】上記構成においては、制御手段が距離検出
手段からの検出信号に基づき、記録手段と記録媒体との
距離に応じて、記録手段と記録媒体との間の距離に拘わ
らずインクが記録媒体に着弾するまでの時間が同じにな
るように、記録手段によるインク噴射速度を制御する。
よって、記録手段と記録媒体との距離が長い場合には、
インク噴射速度が速くなり、記録手段と記録媒体との距
離が短い場合には、インク噴射速度が遅くなるので、イ
ンクを着弾させようとした位置に正確にインクを着弾さ
せることができ、印字結果にずれが生じることがなくな
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1に記載の手動型印字装置であっ
て、記録手段は、記録媒体に対してインクを噴射する印
字ヘッドと、この印字ヘッドを駆動するドライバ回路と
からなり、制御手段は、ドライバ回路へ印加するエネル
ギーを制御して印字ヘッドを駆動制御することによっ
て、記録手段のインク噴射速度を制御するものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項2に記載の手動型印字装置であっ
て、制御手段は、ドライバ回路へ印加する電圧値を制御
して印字ヘッドを駆動制御することによって記録手段の
インク噴射速度を制御するものである。
【0009】また、請求項4に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項2に記載の手動型印字装置であっ
て、制御手段は、ドライバ回路へ印加する電圧幅を制御
して印字ヘッドを駆動制御することによって記録手段の
インク噴射速度を制御するものである。
【0010】また、請求項5に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項2に記載の手動型印字装置であっ
て、制御手段は、ドライバ回路へ印加する駆動波形を制
御して印字ヘッドを駆動制御することによって記録手段
のインク噴射速度を制御するものである。
【0011】また、請求項6に記載の発明に係る手動型
印字装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
手動型印字装置であって、距離検出手段は、記録媒体に
対して光を発する発光部と、該光の記録媒体での反射光
を受光する受光部とからなるものである。
【0012】この構成においては、上記作用に加えて、
記録媒体からの反射光の受光位置等により非接触にて記
録手段と記録媒体との間の距離を検出することができ、
記録媒体に凹凸があっても支障なく正確に距離検出が行
える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る手動型印字装置について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係る手動型印字装置の外形図である。図
中、手動型印字装置1のボディ1bは角型形状をなし、
ユーザが手で支持しやすいよう構成されている。そのボ
ディ1bの下端にはローラ2(走行手段)が回転可能に
設けられている。また、ボディ1bの上端には外部の装
置と印字データ等の各種データの送受信を行うための赤
外通信用のインターフェイス部3が設けられている。さ
らに、ボディ1bには電源のオン・オフを行い、かつ手
動型印字装置1の印字モードを選択するためのスイッチ
4が設けられている。
【0014】また、ボディ1bのローラ2の近傍には記
録手段としてのインクジェット式の記録ヘッド(記録手
段)5が設けられている。ローラ2はフレーム1cに支
持されるよう構成されており、フレーム1cには、突起
部1dが形成されている。突起部1dは摺動性の良い樹
脂等の材料で構成されている。
【0015】そして、ユーザが手でボディ1bを支持し
て記録媒体(記録用紙等)P上をローラ2と突起部1d
を接触させながら図1の矢印方向に走査することによっ
て、ホストコンピュータより入力された印字データ等が
記録媒体P上に印字される。印字の際は、ローラ2と突
起部1dがボディ1の姿勢を保ち、記録ヘッド5と記録
媒体Pとの位置を一定の位置に保つように構成され、こ
の走査でローラ2が回転する。このローラ2の回転に基
づいて、記録ヘッド5と記録媒体Pとの相対位置が検出
され、所定の印字が行われる。
【0016】図2は手動型印字装置1の内部構成を示す
断面図である。ボディ1bの下端にはローラ2が軸7を
中心として回転自在に構成されている。ローラ2の走査
方向後方には記録ヘッド5が配置されている。記録ヘッ
ド5の上方には記録ヘッド5にインクを供給するための
インクタンク8が配置されている。
【0017】ローラ2の軸7には、プーリ9がローラ2
の回転に伴い回転するように配置されている。プーリ9
にはベルト10が引き回されており、ローラ2の回転に
伴って回転するプーリ9の回転力をエンコーダ11の回
転円盤12に伝達するよう構成されている。エンコーダ
11はボディ1bのほぼ中心付近に設けられている。回
転円盤12には所定の間隔で円周上にスリットが設けら
れており、回転円盤12の回転によってオン・オフされ
るエンコーダ11のフォトインタラプタ13によってロ
ーラ2の回転数(記録ヘッド5と記録媒体Pとの相対位
置)が電気パルス信号の間隔に変換され、後述する制御
装置に入力される。また、フォトインタラプタ13はロ
ーラ2の回転方向をも検出するように構成され、これに
より手動型印字装置1の走行方向を検出する。
【0018】ボディ1b内の上方には、記録ヘッド5に
よる記録動作、フォトインタラプタ13による検出動
作、さらに、印字データを受信するために設けられたイ
ンターフェイス部3等を制御するための、CPU(後
述)16等を含む制御部14が配置されている。その側
近部には後述する各機能ブロックに電力を供給するため
の電源15が配置されている。電源15は、乾電池等の
小型の電力供給部及びこれらの電力を安定化する装置等
で構成されている。
【0019】図3は手動型印字装置1の底面図である。
以下、同図を参照して記録ヘッド5とローラ2との位置
関係について説明する。記録ヘッド5の先端には複数の
ノズル5aが設けられている。その幅は、印字領域の印
字方向(走査方向)の直角方向に最大Lの幅(最大記録
幅)で形成されている。ローラ2は、記録ヘッド5の上
記印字方向の前方に配置されている。このローラ2は、
上述のように、その側部が軸7によって回転可能に支持
されている。ローラ2が記録媒体Pと接触する部分Mは
上述の幅Lの領域内になるように設定され、突起部1d
もこれと同様の関係を保つように設定されている。ま
た、ローラ2と記録ヘッド5の間には、記録ヘッド5の
各ノズル5aと記録媒体P間の距離を検出する手段とし
て距離検出センサ17(詳細は後述)が設けられてい
る。
【0020】図4は手動型印字装置1の制御系のブロッ
ク図である。手動型印字装置1全体の制御を司るCPU
(制御手段)16には、インターフェイス部3を介して
ホストコンピュータ21が接続され、また、各機能ブロ
ックを決められたプログラムに沿って制御するための制
御プログラムを記憶したROM22、インターフェイス
部3を介して入力されたホストコンピュータ21からの
印字データを記憶するためのRAM23、及び上記スイ
ッチ4等で構成される操作パネル24が接続されてい
る。また、ローラ2の回転数,回転速度,回転方向を計
測するエンコーダ11からのパルスは、速度検出回路2
5,位置検出回路26に入力され、これらの回路により
手動型印字装置1の速度及び記録媒体Pとの相対的な位
置が検出され、この検出信号はCPU16に入力され
る。
【0021】また、上記距離検出センサ17を構成する
発光素子(発光部)17a、及び受光素子(受光部)1
7bが距離検出回路30を介して接続され、これらで距
離検出手段を構成している。発光素子17aは記録媒体
Pに対して光を発し、受光素子17bはCCD(チャー
ジ・カップルド・デバイス)等からなり、記録媒体P上
で反射した光を受光する。距離検出回路30は、これら
発光素子17a及び受光素子17bを制御し、受光素子
17bからの受光位置等に応じた信号に基づいて記録媒
体Pと記録ヘッド5(各ノズル5a)との距離を検出し
てCPU16に出力する。さらに、CPU16には、記
録ヘッド5、及び記録ヘッド5を駆動するためのヘッド
ドライバ33、さらに、ヘッドドライバ33に印加する
電圧を制御するための駆動電圧制御回路34が接続され
ている。
【0022】以上の構成からなる手動型印字装置1の動
作について説明する。手動型印字装置1は、ROM22
に記憶された予め決められたプログラムに沿って動作さ
れる。印字データの入力は、スイッチ4で印字を行うモ
ードが選択された場合にCPU16によって行われる。
印字データはホストコンピュータ21から赤外線信号に
よりインタフェース部3を介して入力され、入力された
印字データは一旦RAM23に記憶される。CPU16
は、スイッチ4の操作によって印字開始信号を受け取る
と、印字データがRAM23に記憶されていることを確
認した後、手動型印字装置1を印字スタンバイ状態にす
る。
【0023】次に、ユーザにより手動型印字装置1が手
動走査させられ、エンコーダ11の回転円盤12が回転
したことがCPU16によって判断された場合、位置検
出回路26からの信号に基づいて印字タイミング信号が
生成される。これにより印字データの出力制御が行なわ
れ、記録ヘッド5を駆動することによって記録媒体P上
に印字が行われる。従って、ボディ1bの記録媒体P上
での走行速度が不均一でも、記録媒体Pに対しては常に
均一な印字を行うことができる。
【0024】上記発光素子17a、及び受光素子17b
からなる距離検出センサ17による記録ヘッド5と記録
媒体Pとの距離の検出について図5を参照して説明す
る。図5(A)は発光素子17aと記録媒体P間の距離
Xが、適正な印字を行うことができる距離(以下、これ
を標準距離という)よりも短い場合、(B)は発光素子
17aと記録媒体P間の距離Xが標準距離と等しい場
合、(C)は発光素子17aと記録媒体P間の距離Xが
標準距離よりも長い場合を示す図である。なお、発光素
子17a及び受光素子17bは記録ヘッド5のノズル5
aの並び方向に複数のブロック毎又は各ノズル毎に対応
して設けられている。これらは図に示されるように、発
光素子17aから記録媒体P上の各ノズル5aによりイ
ンクを噴射しようとする各位置に向かって光が照射さ
れ、この光は記録媒体P上で反射し、受光素子17bに
受光される。受光素子17b上での受光位置は記録媒体
Pまでの距離によって変化する。従って、この受光素子
17bによる検出信号に基づいて、各ノズル5aと各ノ
ズル5aに対応する記録媒体Pの位置との距離を検出す
ることができる。
【0025】ここで、上記距離検出の様子を具体的に説
明すると、図5(A)に示されるように、検出しようと
するノズル5aと記録媒体Pとの間の距離Xが標準距離
より小さい場合は、発光素子17aから発射された光の
記録媒体Pでの反射光は、受光素子17bの一方側へ片
寄った位置で受光され、図5(B)に示されるように、
距離Xが標準距離と等しい場合反射光は、受光素子17
bの中心寄り位置で受光され、図5(C)に示すように
距離Xが標準距離より大きい場合は、反射光は受光素子
17bの他方側へ片寄った位置で受光される。受光素子
17bによる反射光の受光位置に応じた検出信号により
距離検出回路30はノズル5aの並びに対応した信号を
CPU16へ出力する。
【0026】次に、記録ヘッド5を駆動する駆動電圧制
御回路34及びヘッドドライバ33の詳細構成、及びの
印字動作について図6を参照して説明する。図6に示す
ように、ヘッドドライバ33は、直列的に接続されたト
ランジスタTr1及びトランジスタTr2を記録ヘッド
5の各ノズル5aごとに備えている。トランジスタTr
1は、インク噴射時に端子t1に電圧が印加されること
によりONとなり、トランジスタTr2はインク非噴射
時に端子t2に電圧が印加されることによりONとな
る。これにより、インクの噴射・非噴射に応じてノズル
5aへの電源回路35からの電圧供給を制御し、ノズル
5aの駆動を制御する。駆動電圧制御回路34は、トラ
ンジスタTr3とコンデンサCとからなり、記録ヘッド
5と記録媒体との距離に応じて、端子t3に印加される
電圧のデューティを変えることで、ヘッドドライバ33
への供給電圧を可変にするものである。このように供給
電圧を可変にすることにより、各ノズル5a毎に記録ヘ
ッド5と記録媒体との距離に応じてインク噴射速度が制
御されることになる。
【0027】上記ノズル5aの駆動電圧の設定について
図7を参照して説明する。図7はノズル5aのインク噴
射速度と駆動電圧制御回路34に印加する電圧の関係を
示す図である。記録ヘッド5と記録媒体Pとの間の距離
の如何に拘わらず、ノズル5aから記録媒体Pにインク
が到達するまでの時間を一定にするためには、上記距離
に応じてインク噴射速度を制御する必要がある。インク
噴射速度は、上述したように、ヘッドドライバ33への
供給電圧を制御することによって行える。記録ヘッド5
の駆動電圧(V)とインク噴射速度(m/sec)の関
係は、図7に示すごとくになる。いま、距離検出回路3
0による記録ヘッド5と記録媒体Pとの間の検出距離を
x、インク噴射速度をv、インクの記録媒体到達時間を
tとすると、次式が成立する。
【数1】x=v×t v=x/t
【0028】図7における電圧(v)とインク噴射速度
(m/sec)の関係より、駆動電圧(V)は以下の式
で表すことができる。
【数2】V=a×v+b=a×(x/t)+b (但
し、a,bは或る定数)
【0029】よって、インクの記録媒体到達時間tを常
に一定にするためには、検出距離xに応じて、記録ヘッ
ド5(ノズル5a)の駆動電圧Vを可変制御すればよ
い。CPU16は、上記式を用いて駆動電圧Vを求め、
これに応じて図6の端子t3に印加する信号のデューテ
ィー比を制御する。
【0030】次に、記録ヘッド5と記録媒体Pとの間の
距離に拘わらず、ノズル5aから記録媒体Pにインクが
到達するまでの時間を一定にして印字を行うためのCP
U16による処理について図8を参照して説明する。ユ
ーザにより手動型印字装置1が手動走査され、CPU1
6より印字タイミング信号が出力されると(S1でYE
S)、距離検出回路30によりノズル5a毎にノズル5
aと記録媒体(紙面)Pとの間の距離が検出される(S
2)。そして、ノズル5a毎に駆動電圧が計算により求
められ(S3)、ノズル5a毎に駆動電圧が設定されて
(S4)、印字が実行される(S5)。なお、S1で、
印字タイミング信号が出力されない場合は(S1でN
O)、S2乃至S5の処理は行われない。
【0031】このように、本実施の形態の手動型印字装
置によれば、記録ヘッド5の各ノズル5aと記録媒体P
との距離の検出信号に基づいて、CPU16は、記録ヘ
ッド5aから噴射されたインクが記録媒体5aに着弾す
るまでの時間が、ノズル5aと記録媒体Pとの間の距離
に拘わらず各噴射について同じになるように、各ノズル
5aのインク噴射速度を制御するので、インクを着弾し
ようとする記録媒体P上の位置へ的確にインクを着弾さ
せることができる。よって、インクを着弾しようとする
記録媒体P上の位置と、実際にインクが着弾する位置と
にずれが生じることがなく、良好な印字結果が得られ
る。また、CPU16は駆動電圧制御回路34によりヘ
ッドドライバ33へ印加する電圧値を制御することで各
ノズル5aのインク噴射速度を制御するので、記録ヘッ
ド5のインク噴射速度を容易、かつ、確実に制御するこ
とができる。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、CPU16によってヘッドドライバ33へ印加
される電圧値を制御することで各ノズル5aによるイン
ク噴射速度を制御するものとしているが、CPU16が
ヘッドドライバ33への電圧幅、又は駆動波形を制御す
ることで各ノズル5aによるインク噴射速度を制御する
ものとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
る手動型印字装置によれば、距離検出手段からの検出信
号に基づいて、記録手段及び記録媒体間の距離に拘わら
ず、インクの記録媒体に着弾するまでの時間が各噴射に
ついて同じになるように、記録手段のインク噴射速度が
制御されるので、インクを噴射しようとする記録媒体の
位置と記録手段との距離が一定でない場合でも、インク
を着弾させようとした位置に的確にインクを着弾させる
ことができる。よって、例えば、記録媒体に凹凸がある
場合等でも、インクを着弾させようとした位置と、実際
にインクが着弾した位置とにずれが生じることがなく、
良好な印字結果が得られる。
【0034】また、請求項2乃至請求項5のいずれかに
記載の発明に係る手動型印字装置によれば、ドライバ回
路へ印加するエネルギー、電圧値、電圧幅、又は駆動波
形を制御して印字ヘッドを駆動制御することによって記
録手段のインク噴射速度を制御し、これにより記録手段
のインク噴射速度の制御を確実、かつ、容易に行うこと
ができる。
【0035】また、請求項6に記載の発明に係る手動型
印字装置によれば、上記効果に加えて、光学的に非接触
にて記録手段と記録媒体との間の距離を検出するので、
記録媒体に凹凸があっても正確に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る手動型印字装置の
外形図である。
【図2】手動型印字装置の内部構成を示す断面図であ
る。
【図3】手動型印字装置の底面図である。
【図4】手動型印字装置の制御系のブロック図である。
【図5】発光素子及び受光素子による記録ヘッドと記録
媒体との間の距離を検出する様子を示す図である。
【図6】駆動電圧制御回路、ヘッドドライバ、及び記録
ヘッドのインク噴射速度制御のための詳細構成を示す図
である。
【図7】ノズルのインク噴射速度と駆動電圧制御回路に
印加する電圧の関係を示す図である。
【図8】手動型印字装置のCPUによる印字動作の処理
の流れを示すフローチャートである。
【図9】従来の手動型印字装置により凹凸のある記録媒
体に印字を行う様子及びその場合の印字結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 手動型印字装置 2 ローラ 5 記録ヘッド(記録手段) 5a ノズル 16 CPU(制御手段) 17a 発光素子(距離検出手段) 17b 受光素子(距離検出手段) 30 距離検出回路(距離検出手段) 33 ヘッドドライバ P 記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を手動走査されることにより
    記録媒体上にインクを噴射して印字を行う記録手段を備
    えた手動型印字装置において、 前記記録手段と前記記録媒体との距離を検出する距離検
    出手段と、 前記距離検出手段からの検出信号に基づいて、前記記録
    手段から噴射されたインクが前記記録媒体に着弾するま
    での時間が、前記記録手段と前記記録媒体との間の距離
    に拘わらず各噴射について同じになるように、前記記録
    手段のインク噴射速度を制御する制御手段とからなるこ
    とを特徴とする手動型印字装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、前記記録媒体に対して
    インクを噴射する印字ヘッドと、この印字ヘッドを駆動
    するドライバ回路とからなり、 前記制御手段は、前記ドライバ回路へ印加するエネルギ
    ーを制御して前記印字ヘッドを駆動制御することによっ
    て、前記記録手段のインク噴射速度を制御することを特
    徴とする請求項1に記載の手動型印字装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ドライバ回路へ印
    加する電圧値を制御して前記印字ヘッドを駆動制御する
    ことによって前記記録手段のインク噴射速度を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の手動型印字装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ドライバ回路へ印
    加する電圧幅を制御して前記印字ヘッドを駆動制御する
    ことによって前記記録手段のインク噴射速度を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の手動型印字装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記ドライバ回路へ印
    加する駆動波形を制御して前記印字ヘッドを駆動制御す
    ることによって前記記録手段のインク噴射速度を制御す
    ることを特徴とする請求項2に記載の手動型印字装置。
  6. 【請求項6】 前記距離検出手段は、前記記録媒体に対
    して光を発する発光部と、該光の前記記録媒体での反射
    光を受光する受光部とからなることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の手動型印字装置。
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