JP4158632B2 - 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、印刷方法、及び、印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置において、CD−ROM等の媒体に対して印刷を行っていた。その場合、CD−ROM等の媒体と媒体支持トレーとの境界部を検出することにより、媒体の位置を直接検出する。そして、位置が検出された媒体に対して印刷が行われる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−127520号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、CD−ROM等の円板形状の媒体を収容する媒体収容部に、長方形状の媒体等を収容して印刷を行う場合には、媒体と媒体支持トレーとの境界部を検出することができないことがあった。したがって、この場合、媒体を直接検出することができないので、印刷される媒体の位置が正確に分からず、媒体に対してずれたまま印刷されてしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、媒体が直接検出できない場合でも、媒体支持トレーを検出することにより、媒体に対して正確に印刷することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、媒体を支持するための支持トレーと、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、を有する印刷装置において、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも以下の事項が明らかとなる。 媒体を支持するための支持トレーと、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、を有する印刷装置において、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置にあっては、印刷される媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うので、媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0007】
前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、その旨をユーザに報知し、ユーザから印刷続行の指示が入力された場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うことが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、その旨をユーザに報知し、ユーザから印刷続行の指示が入力された場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うので、媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0008】
前記センサにより前記支持トレーを検出し、前記支持トレーに前記媒体が支持される位置を求め、この求められた位置を用いて前記印刷ヘッドにより印刷を行うことが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサにより前記支持トレーを検出し、前記支持トレーに前記媒体が支持される位置を求め、この求められた位置を用いて前記印刷ヘッドにより印刷を行うので、媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0009】
前記センサにより前記媒体が検出できたか否かの判定は、前記センサにより前記媒体のエッジが検出できたか否かで判定することが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサにより前記媒体が検出できたか否かの判定は、前記センサにより前記媒体のエッジが検出できたか否かで判定するので、前記媒体が検出できたか否かを正確に判定することができる。
【0010】
前記センサは、光を発する発光部材と、前記発光部材から発せられた光を受けるための受光部材とを備える光学センサであることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサは、光を発する発光部材と、前記発光部材から発せられた光を受けるための受光部材とを備える光学センサであるので、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を高精度で検出することができる。
【0011】
前記発光部材から発せられた光が前記支持トレーに反射された際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記媒体に反射された際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記媒体のエッジを検出することが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記発光部材から発せられた光が前記支持トレーに反射された際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記媒体に反射された際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記媒体のエッジを検出するので、前記媒体のエッジを正確に検出することができる。
【0012】
前記センサにより前記媒体が検出できた場合、この検出された媒体の位置に応じて前記印刷ヘッドが印刷を行うことが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサにより前記媒体が検出できた場合、この検出された媒体の位置に応じて前記印刷ヘッドが印刷を行うので、媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0013】
前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられていることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられているので、前記キャリッジを移動させることにより、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出することができる。
【0014】
前記支持トレーはマークを有し、前記センサは前記マークを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うことが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記支持トレーはマークを有し、前記センサは前記マークを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うので、媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0015】
前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記キャリッジの移動方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられていることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記キャリッジの移動方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられているので、前記媒体収容部の前記キャリッジの移動方向の中央部をより正確に検出することができる。
【0016】
前記キャリッジは、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記センサを移動させることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記キャリッジは、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記センサを移動させるので、前記センサは、前記マークを検出することができる。
【0017】
前記支持トレーを搬送するための搬送部をさらに備え、前記搬送部は、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記支持トレーを搬送することが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記支持トレーを搬送するための搬送部をさらに備え、前記搬送部は、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記支持トレーを搬送するので、前記支持トレーに設けられた前記マークを検出することができる。
【0018】
前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記支持トレーの搬送方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられていることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記支持トレーの搬送方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられているので、前記媒体収容部の前記支持トレーの搬送方向の前記媒体収容部両端の中央部をより正確に検出することができる。
【0019】
前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部を挟んで離間した位置に、それぞれ設けられていることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部を挟んで離間した位置に、それぞれ設けられているので、前記マークを基準として前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心をより正確に検出することができる。
【0020】
前記マークの表面処理は、前記支持トレーの表面処理と異なることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記マークの表面処理は、前記支持トレーの表面処理と異なるので、前記センサは、前記マークを検出することができる。
【0021】
前記マークは光を透過させるための透過穴であり、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過した際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過しなかった際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記マークを検出することが好ましい。
このような印刷装置にあっては、前記マークは光を透過させるための透過穴であり、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過した際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過しなかった際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記マークを検出するので、前記センサは、前記マークを正確に検出することができる。
【0022】
前記媒体は、長方形状であることが好ましい。
このような印刷装置にあっては、媒体が長方形状であっても媒体に対してずれたまま印刷されてしまうのを防ぐことができる。
【0023】
また、媒体を支持するための支持トレーと、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、を有する印刷装置において、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行い、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、その旨をユーザに報知し、ユーザから印刷続行の指示が入力された場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行い、前記センサにより前記支持トレーを検出し、前記支持トレーに前記媒体が支持される位置を求め、この求められた位置を用いて前記印刷ヘッドにより印刷を行い、前記センサにより前記媒体が検出できたか否かの判定は、前記センサにより前記媒体のエッジが検出できたか否かで判定し、前記センサは、光を発する発光部材と、前記発光部材から発せられた光を受けるための受光部材とを備える光学センサであり、前記発光部材から発せられた光が前記支持トレーに反射された際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記媒体に反射された際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記媒体のエッジを検出し、前記センサにより前記媒体が検出できた場合、この検出された媒体の位置に応じて前記印刷ヘッドが印刷を行い、前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられており、前記支持トレーはマークを有し、前記センサは前記マークを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行い、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記キャリッジの移動方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられており、前記キャリッジは、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記センサを移動させ、前記支持トレーを搬送するための搬送部をさらに備え、前記搬送部は、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記支持トレーを搬送し、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記支持トレーの搬送方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられており、前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部を挟んで離間した位置に、それぞれ設けられており、前記マークは光を透過させるための透過穴であり、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過した際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過しなかった際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記マークを検出し、前記媒体は、長方形状であることを特徴とする印刷装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
【0024】
また、媒体に対して印刷を行う印刷方法であって、支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサにより、前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に印刷ヘッドが印刷を行うことを特徴とする印刷方法も実現可能である。
このようにして実現された印刷方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
【0025】
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、前記印刷装置は、媒体を支持するための支持トレーと、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、を有する印刷装置において、前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行うことを特徴とする印刷システムも実現可能である。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0026】
===本発明の実施形態===
以下、本発明の実施形態について、「インクジェットプリンタの概略」、「給紙機構の構成」、「キャリッジ周辺の構成」、「反射型光学センサの構成」、「媒体の構成」、「印刷装置の動作」、「コンピュータシステムの構成」の順に説明する。
【0027】
===カラーインクジェットプリンタの概略===
本実施形態のカラーインクジェットプリンタについて説明する。図1は、カラーインクジェットプリンタを示す斜視図である。
このカラープリンタ10は、カラー画像の出力が可能なインクジェットプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクをカット紙などの被印刷体上に吐出してドットを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
【0028】
図1に示すように、カラープリンタ10は、背面側上方から供給された媒体を前面から排出する給紙構造を備えている。プリンタ本体10の前面には操作パネル11、排紙部12が備えられ、背面には給紙部13が備えられ、側面にはスピーカ141が備えられている。操作パネル11には、各種操作ボタン111、表示ランプ112、及び、表示パネル113が設けられている。排紙部12は、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー121が備えられている。
給紙部13には、図示していない媒体を保持する給紙トレー131が備えられている。
【0029】
図2は、カラープリンタ10内の印刷制御部2050の構成を示す図である。
図2に示すように、印刷制御部2050の内部には、操作ボタン111から供給された信号を受信し、外部記憶装置に記憶されたデータを、読取部2010から読取り、プリンタ全体の動作を制御するシステムコントローラ354と、メインメモリ356と、EEPROM358とを備えている。システムコントローラ354には、さらに、キャリッジモータ41を駆動する主走査駆動回路361と、紙送りモータ43を駆動する副走査駆動回路362と、印刷ヘッドIH1〜IH4を駆動するヘッド駆動回路363と、光学センサ29を制御する光学センサ制御回路365と、表示パネル113、及び、スピーカ141を制御する報知制御回路366と、が接続されている。
【0030】
システムコントローラ354は、読取部2010から読取れた印刷データに基づいて、主走査駆動回路361、副走査駆動回路362、ヘッド駆動回路363、光学センサ制御回路365、報知制御回路366に対して制御信号を送る。 また、システムコントローラ354には、複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動回路363は、システムコントローラ354からの制御信号に従って、システムコントローラ354から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッドIH1〜IH4に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。
【0031】
===給紙機構の構成===
本実施形態のカラープリンタ10は、特に、ストレートパスと呼ばれるもう1つの給紙経路(図1には示していない)を有する構成のものである。これは、厚紙などの一定の厚さや硬さを有する媒体を手差しにより供給する給紙機構である。このストレートパス機構では、CD−ROMなどの変則的な寸法、形状の媒体に対しても、媒体搬送用トレーに載置して供給することにより、印刷を行うことが可能である。図3は、これら2つの給紙機構について説明するための、プリンタ10の要部断面図である。
【0032】
カラープリンタ10には、媒体に印刷を行う手段として、摺動軸44に軸支され、摺動軸方向(主走査方向)に移動するキャリッジ40が設けられており、このキャリッジ40には、媒体にインクを吐出して印刷を行うヘッドIH1〜IH4が搭載されている。ヘッドIH1〜IH4と対向して、ヘッドIH1〜IH4のヘッド面と媒体とのギャップを規定するプラテン42が設けられている。そして、キャリッジ40を主走査方向に搬送し、媒体をキャリッジ40とプラテン42との間で副走査方向Yに間欠的に搬送しながら、ヘッドIH1〜IH4が媒体にインクを吐出することによって、媒体に印刷が行われる。
【0033】
給紙トレー131は、媒体を供給することが可能な構成であり、媒体を自動供給するためのASF(オート・シート・フィーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレー131に設けられた給紙ローラ132、及び図示していない分離パッドを有する自動給紙機構である。給紙ローラ132は、略D形の横断面形状を有しており、ステッピング・モータ等の回転駆動力により回転制御される。そして、給紙ローラ132の回転駆動力と分離パッドの摩擦抵抗によって、複数の媒体が一度に給紙されることを防ぐ。
【0034】
そして、矢印Aで示した経路に沿ってASFにより自動給紙された媒体は、給紙ローラ132より副走査方向Yの下流側に配設された媒体搬送位置決め手段により、印刷実行領域に向けて、所定の紙送り量で間欠的に搬送される。
【0035】
媒体を副走査方向Yに間欠的に搬送し、位置決めする搬送位置決め手段として、搬送駆動ローラ61と搬送従動ローラ62が設けられている。搬送駆動ローラ61は、ステッピング・モータ等の紙送りモータにより回転制御され、媒体は搬送駆動ローラ61の回転により副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ62は、複数の搬送従動ローラホルダ621に軸支されている。媒体が搬送駆動ローラ61の回転により搬送される際に、搬送従動ローラ62は、従動して回転する。
【0036】
また、給紙ローラ132と搬送駆動ローラ61との間には、紙検出器63が設けられている。紙検出器63は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙搬送方向にのみ回動し得るよう媒体の搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバー631を有する。このレバー631の先端が媒体に押されることにより、レバー631が回動し、それによって媒体が検出される構成である。紙検出器63は、給紙ローラ132より給紙された媒体の始端位置、及び終端位置を検出し、その検出位置に合わせて印刷領域が決定され、印刷が実行される。
【0037】
一方、印刷された媒体を排紙する手段として、排紙駆動ローラ64と排紙従動ローラ65が設けられている。排紙駆動ローラ64は、ステッピング・モータ等の回転駆動力により回転制御され、排紙駆動ローラ64の回転により、媒体は副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ65は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が媒体の記録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラであり、それぞれ、媒体が排紙駆動ローラ64の回転により排紙される際に従動して回転する。
【0038】
さらに、プリンタ10には、上述したASFによる給紙経路(符号Aの矢印で示した経路)とは別に、例えばCD−ROMなど、柔軟性の少ない被印刷体などを供給するための給紙路が設けられている。図中、この給紙路を符号Bの矢印で示している。そして、プリンタ10は、この矢印Bの給紙路から給紙された媒体に対しても、前記ASFから給紙された媒体と同様に印刷を実行することができる。
【0039】
さらに、プリンタ10は、図示していないが、搬送従動ローラレリース機構を備えている。媒体をセット位置にセットする際に、搬送従動ローラ62を搬送駆動ローラ61から離間させた状態(レリース状態)に保持し、媒体を給紙路に挿入して印刷セット位置にセットし、印刷セット位置への位置合わせ完了後に、そのレリース状態を解除し、搬送従動ローラ62が搬送駆動ローラ61によって付勢される状態に復帰する。
【0040】
===キャリッジ周辺の構成===
次にインクジェットプリンタ10内部のキャリッジ40及びその周辺の構成について説明する。図4は、そのキャリッジ40周辺の構成を示した斜視図である。
【0041】
図4に示すように、キャリッジ40は、駆動ベルト45によりプーリ46を介してキャリッジモータ41に接続され、摺動軸44に案内されてプラテン42に平行に移動するように駆動される。キャリッジ40の媒体に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有するヘッドIH1〜IH4が設けられ、各ノズルはインクカートリッジINC1、INC2からインクの供給を受けて媒体にインク滴を吐出し、文字や画像を印刷する。
【0042】
また、キャリッジ40の非印字領域には、非印字時にヘッドIH1〜IH4のノズル開口を封止するためのキャッピング装置25と、図示しないポンプモータを有するポンプユニット26とが設けられている。キャリッジ40が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ40が当接して、キャッピング装置25が上方に移動し、ヘッドIH1〜IH4を封止する。
【0043】
ヘッドIH1〜IH4のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、インクカートリッジINC1、INC2の交換等を行ってヘッドIH1〜IH4から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッドIH1〜IH4を封止した状態でポンプユニット26を作動させ、ポンプユニット26からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッドIH1〜IH4内の気泡がインクとともにキャップ27に排出される。
【0044】
また、キャリッジには、反射型光学センサ29が取り付けられている。そして、キャリッジが移動することで、反射型光学センサ29が媒体支持トレーに設けられた透過穴を検出することが可能である。
そして、図に示す様に、媒体支持トレー90の上に長方形状の媒体81がセットされ、長方形状の媒体81への印刷が行われる。
【0045】
===反射型光学センサの構成===
次に、反射型光学センサについて説明する。図5は、反射型光学センサ29を説明するための模式図である。
【0046】
反射型光学センサ29は、発光ダイオードから構成される発光部材の一例としての発光素子38と、例えばフォトトランジスタから構成される受光部材の一例としての受光素子39を有している。発光素子38から発した光、すなわち入射光は、媒体81、又は、媒体81がない場合にはプラテン42により反射され、その反射光は受光素子39で受光され、電気信号に変換される。そして、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値として、電気信号の大きさが測定される。
【0047】
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
【0048】
===媒体の構成===
次に、印刷される媒体について、図6、及び、図7を参照して説明する。
図6は、印刷される媒体の一例としての円板形状のCD−ROMが印刷された状態を示す図であり、図7は、印刷される媒体の一例として、例えば、長方形状のCD−ROMが印刷された状態を示す図である。
本実施の形態においては、図6、及び、図7に示されるように円板形状のCD−ROM、及び、長方形状のCD−ROM等を媒体支持トレー90に支持させて印刷をすることが可能である。
【0049】
===媒体支持トレーの構成===
次に、図8A、及び、図8Bを参照して、媒体を支持するための支持トレーについて説明する。図8Aは支持トレーの平面図であり、図8Bは図8Aに示される支持トレーのX−Y断面図である。
【0050】
図8Aに示される様に、支持トレー90は、そのほぼ中央部にCD−ROM等の円板形状の媒体を収容する媒体収容部91を有している。媒体収容部91は、一般的によく使用される、8インチ、12インチといったCD−ROM等の大きさとほぼ等しい大きさの外形、及び、深さを有する円板形状の溝部であり、媒体をその内側に着脱可能である。また、長方形状のCD−ROM等の媒体も、その内側に着脱可能である。
【0051】
媒体収容部91の中心線上であって、支持トレー90の搬送方向(図8A中矢印Cで示す)の媒体収容部91の両端部には、図中上下方向に、それぞれ光を透過させるための透過穴93、及び、透過穴94が設けられている。
【0052】
また、媒体収容部91の中心線上であって、支持トレー90のキャリッジ移動方向(図8A中矢印Cと垂直方向)の媒体収容部91の両端部には、図中左右方向に、それぞれ光を透過させるための透過穴95、及び、透過穴96が設けられている。
さらに、図中において、透過穴93の上部には、透過穴92が設けられている。
【0053】
媒体収容部91に所定の大きさの円板形状のCD−ROMが収容されているときは、透過穴93乃至透過穴96は、上から見ると、円板形状のCD−ROMによってほぼ半分隠される状態になる。媒体収容部91に所定の大きさの長方形状のCD−ROMが収容されているときは、透過穴93乃至透過穴96は、上から見ると、全て見える状態になる。
【0054】
===印刷装置の動作===
次に、図9乃至図16を参照して本実施の形態に係る印刷装置の動作について説明する。図9は媒体への印刷が実行されるまでの処理を説明するフローチャートであり、図10は媒体を検出する処理を説明するフローチャートであり、図11は媒体を検出する際の反射型光学センサと支持トレーとの位置関係を説明する説明図であり、図12は反射型光学センサが支持トレーに設けられた透過穴を検出する様子を説明する説明図であり、図13は反射型光学センサが媒体収容部に収容された媒体のエッジを検出する様子を説明する説明図であり、図14Aは媒体収容部に収容された媒体のエッジ付近を、反射型光学センサが検出する様子を説明する説明図であり、図14Bは図14Aと同じ位置に位置する反射型光学センサがプラテンを検出する様子を説明する説明図であり、図15は支持トレーを検出する処理を説明するフローチャートであり、図16は支持トレーを検出する際の反射型光学センサと支持トレーとの位置関係を説明する説明図である。
【0055】
まず、ユーザにより、支持トレー90の媒体収容部91に、円板形状のCD−ROM、及び、長方形状のCD−ROM等の媒体が収容された後、柔軟性の少ない被印刷体などを供給するための給紙路(図3において、符号Bの矢印で示される)に、支持トレー90が挿入される。
【0056】
そして、ステップS21の処理において、搬送駆動ローラ61は、自身と搬送従動ローラ62との間に支持トレー90を挟んだ状態で、支持トレー90を媒体搬送方向へ搬送する。このとき、反射型光学センサ29は、図11において▲1▼で示される位置に対向している。
【0057】
そして、処理はステップS22に進み、媒体検出処理が実行される。
【0058】
次に、媒体検出処理について、図10を参照して説明する。ステップS41の処理において、システムコントローラ354は、光学センサ29を制御し、発光素子38から光を発光させる。
【0059】
そして、ステップS42の処理において、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴92を透過した際の出力値であるか否かを、システムコントローラ354は、判定する。発光素子から発せられた光が透過穴を通過したか否かの判定について図12を参照して説明する。後に図18を参照して詳しく説明するが、発光素子から発せられた光が、支持トレーによって反射された場合と、透過穴を透過しプラテンによって反射された場合とでは、受光素子の出力値が異なる。したがって、発光素子から発せられた光が、図12の▲1▼に示される様に支持トレー90によって反射された場合の受光素子の出力値と、図12の▲2▼に示される様に透過穴92を透過しプラテン42によって反射された場合の受光素子の出力値との間に閾値を設定し、受光素子の出力値が閾値を超えたか否かに基づいて、発光素子から発せられた光が透過穴を透過したか否かを判定することができる。
【0060】
ステップS42の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴92を透過した際の出力値であると判定された場合、すなわち、受光素子39が透過穴92上に位置していると判定された場合(図11において、受光素子39が▲2▼で示される位置に位置している場合)、処理はステップS43に進み、ステップS43において、搬送駆動ローラ61は、支持トレー90を、図11に示される所定量Lだけ媒体搬送方向へ搬送する。ここでの所定量Lは、透過穴92から、透過穴95、及び、透過穴96を結ぶ線分へ下ろした垂線の距離である。支持トレー90が、搬送駆動ローラ61により所定量Lだけ、媒体搬送方向へ搬送されると、キャリッジ40は、透過穴92、透過穴95、及び、透過穴96の位置関係から、媒体収容部91のほぼ中央部に位置することになる(図11において、受光素子39は▲3▼で示される位置に位置する)。ここでの所定量Lは、支持トレー90の設計時に定まる長さなので、予めEEPROM358に記憶させておけばよい。そして、ステップS43の処理が実行される際に、システムコントローラ354は、搬送駆動ローラ61を駆動させ、支持トレー90をEEPROM358より読み出された所定量Lだけ媒体搬送方向へ搬送する。
【0061】
そして、ステップS44において、キャリッジモータ41は、キャリッジ40を、媒体収容部91のほぼ中央部に位置している状態(図11において、受光素子39が▲3▼で示される位置に位置している状態)から、左(右)方向へ移動させる。
そして、ステップS45において、光学センサ29の受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であるか否かが判定される。
【0062】
ステップS45の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過しなかった際の出力値であると判定された場合、処理はステップS44に戻る。ステップS45の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であると判定された場合には、媒体収容部91に収容された媒体のエッジが検出されたことになる。なぜなら、この場合、発光素子から発せられた光が、図13の▲1▼に示される様に媒体80によって反射された際と、図13の▲2▼に示される様に透過穴95を透過しプラテン42によって反射された際の受光素子の出力値の間に設定された閾値を超えたか否かで、ステップS45における判定がなされるからである。
【0063】
ステップS45の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であると判定された場合(図11において、受光素子39が▲4▼で示される位置に位置している場合)、システムコントローラ354は、キャリッジモータ41の回転量から、ステップS44の処理におけるキャリッジ移動量を逆算し、その結果をEEPROM358に記憶させる。
【0064】
そして、ステップS46において、キャリッジモータ41は、キャリッジ40を、ステップS44の処理で移動させた方向とは、逆の右(左)方向へ移動させる。
そして、ステップS47において、光学センサ29の受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴96を透過した際の出力値であるか否かが判定される。
【0065】
ステップS47の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴96を透過しなかった際の出力値であると判定された場合、処理はステップS46に戻る。ステップS47の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴96を透過した際の出力値であると判定された場合(図11において、受光素子39が▲5▼で示される位置に位置している場合)、システムコントローラ354は、キャリッジモータ41の回転量から、ステップS46の処理におけるキャリッジ移動量を逆算し、その結果をEEPROM358に記憶させる。そして、処理は、ステップS23に進む。
【0066】
ステップS23において、システムコントローラ354は、支持トレー90の媒体収容部91に収容された媒体が検出できたか否かを判定する。ここで、ステップS23において、システムコントローラ354が、支持トレー90の媒体収容部91に収容された媒体が検出できないと判定する場合について図14A、及び、図14Bを参照して説明する。図14Aは、媒体収容部に収容された媒体のエッジ付近を、反射型光学センサが検出する様子を説明する説明図であり、図14Bは、図14Aと同じ位置に位置する反射型光学センサがプラテンを検出する様子を説明する説明図である。
【0067】
図14Aにおいて、受光素子39は、透過穴93の媒体収容部91内側付近に対向して位置している。この状態で媒体収容部91に媒体80が収容されていると、受光素子39の出力値は、媒体80のエッジ付近によって反射された際の出力値となる。(例えば、図11に示される様に、媒体収容部91に円板形状のCD−ROM80が収容され、透過穴93乃至透過穴96が、上から見るとCD−ROM80によって半分隠される状態となるような場合、受光素子39の出力値は、媒体80のエッジ付近によって反射された際の出力値となる。)
一方、図14Bに示される様に、反射型光学センサが図14Aと同じ位置に位置していても、媒体収容部91に媒体が収容されていない場合と、透過穴93に媒体が干渉しない場合、受光素子39の出力値は、プラテン42によって反射された際の出力値となる。
【0068】
したがって、受光素子39が透過穴の媒体収容部91内側付近に対向して位置しているとき、受光素子39の出力値が、プラテン42によって反射された際の出力値であるならば、システムコントローラ354は、支持トレー90の媒体収容部91に収容された媒体が検出できないと判定する。(例えば、媒体収容部91に長方形状のCD−ROMが収容され、透過穴93乃至透過穴96が、上から見ると、全て見える状態となるような場合、媒体が検出できないと判定される。)
ステップS23において、システムコントローラ354は、支持トレー90の媒体収容部91に収容された媒体が検出できると判定した場合、処理は、ステップS28に進む。そして、ステップS28において、システムコントローラ354は、EEPROM358に記憶されたステップS44、及び、ステップS46の処理におけるキャリッジ移動量から媒体の中央部を求める。そして、ステップS29において、システムコントローラ354はキャリッジモータ41を駆動させ、キャリッジ40を、ステップS28の処理において求められた媒体の中央部に移動させる。そして、ステップS30の処理において、システムコントローラ354は、光学センサ29を制御し、発光素子38からの光の発光を停止させる。
ステップS23において、システムコントローラ354が、媒体収容部91に収容された媒体が検出できないと判定した場合、処理は、ステップS24に進む。
【0069】
そして、ステップS24において、システムコントローラ354は、報知制御回路366を制御し、表示パネル113に「媒体が検出できません!」等のメッセージを表示させるか、もしくは、スピーカ141から「媒体が検出できません!」等の音声を出力させる。したがって、ユーザは、表示パネル113に表示されたメッセージを見るか、もしくは、スピーカ141から出力される音声を聞くことによって、媒体が検出されなかったことを知ることができる。媒体が検出されない場合としては、例えば、媒体収容部91に長方形状のCD−ROMが収容されている場合や、もしくは、媒体収容部91に最初から媒体が収容されていない場合等が考えられる。媒体収容部91に最初から媒体が収容されていない場合、印刷準備処理は中止される。したがって、ステップS25において、システムコントローラ354は、ユーザにより操作ボタン111が操作され、印刷続行の指示が入力されたか否かを判定する。ステップS25において、システムコントローラ354が、ユーザから印刷続行の指示が入力されないと判定した場合(例えば、媒体収容部91に最初から媒体が収容されておらず、印刷準備処理が中止される場合)、処理は、ステップS31に進む。そして、ステップS31において、印刷準備処理は中止される。
【0070】
ステップS25において、システムコントローラ354が、ユーザから印刷続行の指示が入力されたと判定した場合、処理は、ステップS26に進む。そして、ステップS26において、支持トレー検出処理が実行される。
【0071】
次に、支持トレー検出処理について、図15、及び、図16を参照して説明する。図15は支持トレーを検出する処理を説明するフローチャートであり、図16は支持トレーを検出する際の反射型光学センサと支持トレーとの位置関係を説明する説明図である。
【0072】
まず、ステップS61において、システムコントローラ354は、ステップS22の媒体検出処理において移動された媒体搬送用トレーを、基準となる位置(すなわち、ステップS21の処理において、媒体搬送用トレーの搬送が開始される位置)へ搬送する。ステップS62において、搬送駆動ローラ61は、支持トレー90を媒体搬方向へ搬送する。ステップS63において、システムコントローラ354は、光学センサ29を制御し、発光素子38から光を発光させる。そして、ステップS64の処理において、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴92を透過した際の出力値であるか否かが判定される。ステップS64の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴92を透過した際の出力値であると判定された場合、すなわち、受光素子39が透過穴92上に位置していると判定された場合(図16において、受光素子39が▲2▼で示される位置に位置している場合)、処理は、ステップS65に進む。ステップS65において、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴93を透過した際の出力値であるか否かが判定される。ステップS65の処理において、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴93を透過した際の出力値であると判定された場合(図16において、受光素子39が▲3▼で示される位置に位置している場合)、透過穴93が検出されたことになる。そして、ステップS66に進み、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴94を透過した際の出力値であるか否かが判定される。ステップS66の処理において、光学センサ29の受光素子39の出力値が透過穴94を透過した際の出力値であると判定された場合(図16において、受光素子39が▲4▼で示される位置に位置している場合)、透過穴94が検出されたことになる。そして、ステップS67において、システムコントローラ354は、透過穴93が検出されたとき(ステップS65において、Yesと判定されたとき)から、透過穴94が検出されたとき(ステップS66において、Yesと判定されたとき)までの間に、搬送用トレー90が、搬送駆動ローラ61によって搬送された搬送量に基づいて、媒体収容部91の媒体搬送方向の中央部を求める。そして、ステップS68において、システムコントローラ354は、搬送駆動ローラ61を駆動し、搬送用トレー90を、ステップS67の処理において求められた媒体収容部91の媒体搬送方向の中央部に移動させる。このとき、受光素子39は、図16において、▲5▼に示される位置に位置する。
【0073】
そして、ステップS69において、キャリッジモータ41は、キャリッジ40を、媒体収容部91の媒体搬送方向のほぼ中央部に位置している状態(図16において、受光素子39が▲5▼で示される位置に位置している状態)から、左(右)方向へ移動させる。
【0074】
そして、ステップS70において、光学センサ29の受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であるか否かが判定される。ステップS70の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であると判定された場合には、透過穴95が検出されたことになる。ステップS70の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴95を透過した際の出力値であると判定された場合(図16において、受光素子39が▲6▼で示される位置に位置している場合)、システムコントローラ354は、キャリッジモータ41の回転量から、ステップS69の処理におけるキャリッジ移動量を逆算し、その結果をEEPROM358に記憶させる。
【0075】
そして、ステップS71において、キャリッジモータ41は、キャリッジ40を、ステップS69の処理で移動させた方向とは、逆の右(左)方向へ移動させる。
【0076】
そして、ステップS72において、光学センサ29の受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴96を透過した際の出力値であるか否かが判定される。ステップS72の処理において、受光素子39の出力値が、発光素子38から発せられた光が透過穴96を透過した際の出力値であると判定された場合(図16において、受光素子39が▲7▼で示される位置に位置している場合)、すなわち、透過穴96が検出された場合、システムコントローラ354は、キャリッジモータ41の回転量から、ステップS71の処理におけるキャリッジ移動量を逆算し、その結果をEEPROM358に記憶させる。
【0077】
そして、ステップS73において、システムコントローラ354は、EEPROM358に記憶されたステップS69、及び、ステップS71の処理におけるキャリッジ移動量から媒体収容部91のキャリッジ移動方向の中央部を求める。
【0078】
そして、ステップS74において、システムコントローラ354はキャリッジモータ41を駆動させ、キャリッジ40を、ステップS73の処理において求められた媒体収容部91のキャリッジ移動方向の中央部に移動させる。
そして、ステップS75の処理において、システムコントローラ354は、光学センサ29を制御し、発光素子38からの光の発光を停止させる。
【0079】
ステップS26の支持トレー検出処理が終了した後、または、ステップS30の処理が終了した後、処理は、ステップS27に進む。
そして、ステップS27において、搬送駆動ローラ61は、自身と搬送従動ローラ62との間に支持トレー90を挟んだ状態で、支持トレー90を媒体搬送方向と逆方向へ搬送し、印刷準備処理が完了する。ステップS27における支持トレー90の媒体搬送方向と逆方向への搬送は、ステップS21における支持トレー90の媒体搬送量を紙送りモータ43の回転量から逆算し、同じ回転数だけ紙送りモータ43を逆回転させることで実現される。
【0080】
本実施形態においては、支持トレーを検出する際に、媒体収容部のキャリッジ移動方向、及び、支持トレー搬送方向のそれぞれ両端に設けられた透過穴を検出することにより、媒体収容部の中心となる位置を求めたが、支持トレーの媒体収容部を挟んで離間した位置に設けられた透過穴を検出することにより、媒体収容部の中心となる位置を求めることも可能である。
【0081】
この様な実施形態について図17を参照して説明する。図17は支持トレーの媒体収容部を挟んで離間した位置に設けられた透過穴を検出することにより、媒体収容部の中心となる位置を検出することを説明する図である。図17に示される様に支持トレー90には、媒体収容部91の中心部を基準にして、キャリッジ移動方向の両端に、媒体収容部91と干渉しないように透過穴101、及び、透過穴102が設けられている。そして、発光素子38から発せられた光が、透過穴101、及び、透過穴102を透過した際の受光素子39の出力値、及び、発光素子38から発せられた光が、支持トレー90に遮られ透過穴を透過しなかった際の受光素子39の出力値に基づいて、支持トレー90に設けられた透過穴101、及び、透過穴102の位置関係から媒体収容部91のキャリッジ移動方向の中心部を求め、この位置を媒体の中心部と見なすことができる。勿論、媒体搬送方向についても、媒体収容部91の媒体搬送方向の中心部を求め、この位置を媒体の中心部と見なすこともできる。すなわち、媒体収容部91の中心部を基準にして、媒体搬送方向の両端に、媒体収容部91と干渉しないように透過穴103、及び、透過穴104を設ける。そして、発光素子38から発せられた光が、透過穴103、及び、透過穴104を透過した際の受光素子39の出力値、及び、発光素子38から発せられた光が、支持トレー90に遮られ透過穴を透過しなかった際の受光素子39の出力値に基づいて、支持トレー90に設けられた透過穴103、及び、透過穴104の位置関係から媒体収容部91の媒体搬送方向の中心部を求め、この位置を媒体の中心部と見なすこともできる。
【0082】
===媒体支持トレーに透過穴を設けることの効果===
次に、図18を参照して、媒体支持トレーに透過穴を設けることの効果について説明する。図18は発光素子から発せられた光が、CD−R等の媒体、支持トレー、及び、プラテンによって反射された際の受光素子の出力値を示す図である。
【0083】
従来、媒体支持トレーに透過穴を設けない場合は、発光素子から発せられた光がCD−R等の媒体、及び、支持トレーによって反射された際の受光素子の出力値に基づいて、CD−R等の媒体と支持トレーの境界部を検出していた。例えば、CD−R等の媒体によって光が反射された際の受光素子の出力値は、図においてVからVの範囲となる。このように、受光素子の出力値が範囲を持つのは、CD−R等の媒体の表面状態のばらつき、及び、受光素子自身の感度のばらつきの影響等によるものである。同じ理由で、支持トレーによって光が反射された際の受光素子の出力値は、図においてVからVの範囲となる。
【0084】
したがって、受光素子によって、CD−R等の媒体と支持トレーとの境界部を検出するには、出力値VとVとの間に閾値を設定し、受光素子の出力が閾値を超えたか否かで、受光素子が境界部を検出しているか否かを判定していた。
【0085】
ところが、このような判定方法においては、受光素子の出力値VとVが近接していると、境界部を判定するための閾値を設ける範囲が狭くなるため、受光素子の出力が閾値を超えたか否かを判定する際に、間違って判定されてしまうという問題があった。
【0086】
ところが、本実施の形態においては、媒体支持トレーに透過穴が設けられているため、受光素子がCD−R等の媒体のエッジを検出する場合、受光素子は、CD−R等の媒体と、透過穴を透過した光が反射するプラテンとの境界部を検出する。このとき、CD−R等の媒体によって光が反射された際の受光素子の出力値は、図において、VからVの範囲であるが、プラテンによって光が反射された際の受光素子の出力値は、図において、VからVの範囲となる。したがって、受光素子によって、CD−R等の媒体のエッジを検出するには、閾値をVからVの範囲の間に設定すればよい。この場合、閾値を設ける受光素子の出力値の範囲は広いので、受光素子の出力が閾値を超えたか否かを判定し易く、従来に比べ、より正確に媒体のエッジを検出することができる。
【0087】
さらに、媒体支持トレーに設けられた透過穴を検出して媒体の中心を求めるための基準とする場合についても、媒体支持トレーによって光が反射された際の受光素子の出力値は、図において、VからVの範囲であるが、プラテンによって光が反射された際の受光素子の出力値は、図において、VからVの範囲となる。したがって、受光素子によって透過穴を検出するには、閾値をVからVの範囲の間に設定すればよい。この場合も、閾値を設けられる範囲は、CD−R等の媒体と支持トレーとの境界部を検出するときに設けられる閾値の範囲より広いので、従来に比べ、より正確に透過穴を検出することができ、したがって、媒体の中心の位置もより正確に検出することができる。
【0088】
さらに、媒体支持トレーに設けられた透過穴を検出して媒体の中心を求めるための基準とする場合について、透過穴の周囲の表面処理を媒体支持トレーの表面処理と異なる表面処理とすることによっても、より正確に透過穴を検出することができる。例えば、透過穴の周囲の表面を、媒体支持トレーの表面より粗く仕上げる処理を施す。この場合、透過穴の周囲で反射される光は粗い表面によって拡散される。したがって、受光素子の出力値は下がり、図においてVからVの範囲になったとする。一方、プラテンによって光が反射された際の受光素子の出力値は、図において、VからVの範囲となる。したがって、受光素子によって透過穴を検出するには、閾値をVからVの範囲の間に設定すればよい。この場合、閾値が設定される範囲は、従来の閾値を設定される範囲であるVからVの範囲より広いので、従来に比べ、より正確に透過穴を検出することができ、したがって、媒体の中心の位置もより正確に検出することができる。
【0089】
本実施の形態においては、センサが支持トレーを検出するためのマークとして、光を透過させるための透過穴を例にとって説明したが、センサが支持トレーを検出するためのマークとして、支持トレーに設けられたマークの表面処理を支持トレーの表面処理と異なる表面処理としてもよい。
【0090】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例である印刷システムについて、図19を参照して説明する。図19は、本実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの概略構成を示した図である。
【0091】
コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、印刷装置であるプリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、本実施形態ではインクジェットプリンタが用いられているが、これに限られるものではない。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0092】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
図20は、図19に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内に、RAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0093】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0094】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0095】
===その他の実施形態===
本実施の形態においては、センサにより媒体が検出されなかった場合とは、センサにより媒体が検出できなかった場合と、センサにより、最初から媒体を検出しなかった場合とを含むものである。
【0096】
また、本実施の形態においては、受光素子39が透過穴の媒体収容部91内側付近に対向して位置しているとき、受光素子39の出力値が媒体のエッジ付近によって反射された際の出力値であれば、媒体が検出できると判断し、受光素子39の出力値がプラテン42によって反射された際の出力値であれば、媒体が検出できないと判断した。
【0097】
しかしながら、媒体が検出できるか否かの判断は、上述した方法に限らない。例えば、受光素子39の出力値が媒体の表面によって反射された際の出力値であれば、媒体が検出できると判断し、受光素子39の出力値が媒体収容部91の底面によって反射された際の出力値であれば、媒体が検出できないと判断することもできる。
【0098】
また、本実施の形態においては、透過穴93乃至透過穴96、及び、透過穴101乃至透過穴104は、四角形状であるが、四角形状に限らず、他の形状、例えば、円形状であってもよい。
さらに、透過穴93乃至透過穴96、及び、透過穴101乃至透過穴104は、それぞれ、四角形状、及び、円形状の組み合わせであってもよい。
【0099】
以上、いくつかの実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0100】
<媒体について>
前述の実施形態では、円板形状、及び、長方形状の媒体を用いたが、もちろんシート状の印刷用紙等が含まれるのは言うまでもない。また、表裏の両面の内、一方の面がデータ等を記憶し、もう一方の面に印刷する媒体も含まれる。例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Videodisk)、磁気カード等が該当する。
【0101】
<印刷装置について>
上記各実施の形態では、印刷装置としてインクジェットプリンタを用いたが、媒体に印刷処理できる印刷装置であれば、これに限られることなく、例えば、モノクロプリンタ、レーザプリンタ、ファクシミリ等に適用しても良い。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、媒体が直接検出できない場合でも、媒体支持トレーを検出することにより、媒体に対して正確に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る印刷装置であるインクジェットプリンタの外観を示した斜視図である。
【図2】 印刷装置内の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】 インクジェットプリンタの要部断面図である。
【図4】 インクジェットプリンタのキャリッジ周辺の構成を示した斜視図である。
【図5】 反射型光学センサを説明するための模式図である。
【図6】 印刷される媒体の一例としての円板形状のCD−ROMが印刷された状態を示す図である。
【図7】 印刷される媒体の一例としての長方形状のCD−ROMが印刷された状態を示す図である。
【図8】 図8Aは、支持トレーの平面図である。図8Bは、図8Aに示される支持トレーのX−Y断面図である。
【図9】 媒体への印刷が実行されるまでの処理を説明するフローチャートである。
【図10】 媒体を検出する処理を説明するフローチャートである。
【図11】 媒体を検出する際の反射型光学センサと支持トレーとの位置関係を説明する説明図である。
【図12】 反射型光学センサが支持トレーに設けられた透過穴を検出する様子を説明する説明図である。
【図13】 反射型光学センサが媒体収容部に収容された媒体のエッジを検出する様子を説明する説明図である。
【図14】 図14Aは、媒体収容部に収容された媒体のエッジ付近を、反射型光学センサが検出する様子を説明する説明図である。図14Bは、図14Aと同じ位置に位置する反射型光学センサがプラテンを検出する様子を説明する説明図である。
【図15】 支持トレーを検出する処理を説明するフローチャートである。
【図16】 支持トレーを検出する際の反射型光学センサと支持トレーとの位置関係を説明する説明図である。
【図17】 支持トレーの媒体収容部を挟んで離間した位置に設けられた透過穴を検出することにより、媒体収容部の中心となる位置を検出することを説明する図である。
【図18】 発光素子から発せられた光が、CD−R等の媒体、支持トレー、及び、プラテンによって反射された際の受光素子の出力値を示す図である。
【図19】 本実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの概略構成を示した図である。
【図20】 図19に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 プリンタ本体 11 操作パネル
111 操作ボタン 112 表示ランプ
12 排紙部 121 排紙トレー
13 給紙部 131 給紙ホルダ
132 給紙ローラ 25 キャッピング装置
26 ポンプユニット
27 キャップ 29 反射型光学センサ
38 発光素子 39 受光素子
40 キャリッジ 41 キャリッジモータ
42 プラテン 43 紙送りモータ
44 摺動軸 45 駆動ベルト
46 プーリ 61 搬送駆動ローラ
62 搬送従動ローラ 621 搬送従動ローラホルダ
63 紙検出器 631 レバー
64 排紙駆動ローラ 65 排紙従動ローラ
82 媒体 80 円板状媒体
85 円孔 90 媒体支持トレー
91 媒体収容部 92 透過穴
93 透過穴 94 透過穴
95 透過穴 96 透過穴
154 CPU 156 RAM
158 ROM 250 バッファメモリ
252 イメージメモリ 254 システムコントローラ
256 メインメモリ 258 EEPROM
261 主走査駆動回路 262 副走査駆動回路
263 ヘッド駆動回路
265 光学センサ制御回路 350 バッファメモリ
352 イメージメモリ 354 システムコントローラ
356 メインメモリ 358 EEPROM
361 主走査駆動回路 362 副走査駆動回路
363 ヘッド駆動回路
365 光学センサ制御回路 1000 コンピュータシステム
1050 印刷制御装置 1102 コンピュータ本体
1104 表示装置 1106 プリンタ
1108 入力装置 1108A キーボード
1108B マウス 1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
2050 印刷制御装置
INC1、INC2 インクカートリッジ
IH1、IH2、IH3、IH4 印字ヘッド

Claims (19)

  1. 媒体を支持するための支持トレーと、
    前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、
    前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、
    を有する印刷装置において、
    前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、その旨をユーザに報知し、ユーザから印刷続行の指示が入力された場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記センサにより前記支持トレーを検出し、前記支持トレーに前記媒体が支持される位置を求め、
    この求められた位置を用いて前記印刷ヘッドにより印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記センサにより前記媒体が検出できたか否かの判定は、前記センサにより前記媒体のエッジが検出できたか否かで判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記センサは、光を発する発光部材と、前記発光部材から発せられた光を受けるための受光部材とを備える光学センサである
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記支持トレーには透過穴が設けられており、
    前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過した際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記媒体に反射された際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記媒体のエッジが検出される
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記センサにより前記媒体が検出できた場合、この検出された媒体の位置に応じて前記印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記支持トレーはマークを有し、前記センサは前記マークを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9に記載の印刷装置において、
    前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられており、
    前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記キャリッジの移動方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の印刷装置において、
    前記センサは、前記印刷ヘッドを移動させるキャリッジに設けられており、
    前記キャリッジは、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記センサを移動させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記支持トレーを搬送するための搬送部をさらに備え、
    前記搬送部は、前記センサが前記マークを検出する位置へ、前記支持トレーを搬送する
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項12に記載の印刷装置において、
    前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部の中心線上であって、前記支持トレーの搬送方向の前記媒体収容部両端に、それぞれ設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  14. 請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記マークは、前記支持トレーの前記媒体を収容する媒体収容部を挟んで離間した位置に、それぞれ設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記マークの表面処理は、前記支持トレーの表面処理と異なる
    ことを特徴とする印刷装置。
  16. 請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記マークは光を透過させるための透過穴であり、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過した際の前記受光部材の出力値、及び、前記発光部材から発せられた光が前記透過穴を透過しなかった際の前記受光部材の出力値、に基づいて、前記センサは、前記マークを検出する
    ことを特徴とする印刷装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記媒体は、長方形状である
    ことを特徴とする印刷装置。
  18. 媒体に対して印刷を行う印刷方法であって、
    支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサにより、前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷方法。
  19. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、前記印刷装置は、媒体を支持するための支持トレーと、前記支持トレー、及び、前記支持トレーに支持された媒体を検出するセンサと、前記支持トレーに支持された媒体に対して印刷を行う印刷ヘッドと、を有する印刷装置において、
    前記センサにより前記媒体が検出されなかった場合、前記センサにより前記支持トレーを検出し、この検出結果に応じた位置に前記印刷ヘッドが印刷を行う
    ことを特徴とする印刷システム。
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