JPH10339957A - 画像形成材料用現像剤、現像処理方法及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成材料用現像剤、現像処理方法及び画像形成方法

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JPH10339957A
JPH10339957A JP16354897A JP16354897A JPH10339957A JP H10339957 A JPH10339957 A JP H10339957A JP 16354897 A JP16354897 A JP 16354897A JP 16354897 A JP16354897 A JP 16354897A JP H10339957 A JPH10339957 A JP H10339957A
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JP16354897A
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English (en)
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Tomohito Konuma
智史 小沼
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写性が良好で、欠陥がない転写画像が得ら
れる現像液を提供すること。 【解決手段】 画像露光し、現像処理して非画像部を除
去して画像を形成する支持体上に熱可塑性樹脂層を介し
て顔料を含む色材層を設けた画像形成材料用の現像液で
あって、アルカリ剤及びフッ素系界面活性剤を含有する
現像液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色材層を有する画像形
成材料から転写により画像を形成する方法、現像処理方
法及び現像液に関する。
【0002】
【発明の背景】多色印刷における本印刷の前に行われる
校正刷りの手間と時間を節約するために、広く、色校正
用のカラーシート(以下、「カラープルーフ」と称す
る)が用いられる。
【0003】色校正用のカラープルーフとしては、支持
体上に離型性を有する層を設け、更に、顔料を含む感光
層、あるいは、顔料層及び感光層を積層した感光材料が
用いられている。
【0004】これらカラープルーフは、各色のカラープ
ルーフを画像露光した後、非画像部の顔料を含む感光層
や顔料層と感光層を現像液を用いて除去し、次いで、画
像部を受像紙に順次転写積層するか、あるいは、仮の受
像シートに順次転写積層した後、さらに最終の受像紙上
に転写することにより多色画像を得ることが行われてい
る。
【0005】カラープルーフの現像液としては、例え
ば、特開平5-61205号公報に記載された炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム及びアニオン界面活性剤を含有
するアルカリ性現像液が知られている。
【0006】しかしながら、上記現像液は、現像時間が
長くかかり、また、地汚れが発生するという問題があ
り、特に、熱軟化剥離性層表面には感光層等に含まれて
いる顔料が付着しやすく、受像紙に転写した際、地汚れ
となって現れるという問題があった。
【0007】アルカリ剤としてケイ酸塩を用いることに
よって、現像時間の短縮がはかられまた地汚れは改善さ
れるが、ケイ酸塩は溶解度が低く、また、地汚れを防ぐ
ためにアニオン界面活性剤の含有量を増すと現像液の溶
解性がさらに低下し、現像液内に沈殿が発生することに
なる。発生した沈殿は自動現像機の処理槽内やローラを
汚し、連続処理を続けると感光材料に固形分が付着し汚
れとなる問題がある。
【0008】画像の転写は、通常、感光材料と被転写体
を接触させ、熱及び圧力を加えることによって行なわれ
ているが、画像部に固形分が付着し、画像表面が汚染す
ると、転写画像に欠陥を生じる等の問題点が生じる。
【0009】これらの問題は、現像後に行う水洗におい
て、水洗水を増量するとか、水洗方法を改良するとかし
て改善することが行われてきたが、水洗水が汚染してい
たりするとその効果が薄れることが指摘されていた。
【0010】そこで、本発明者等が検討したところ、現
像処理液にフッ素系界面活性剤を含有させることにより
画像欠陥のない良好な最終画像が得られることを見いだ
した。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、転写性が良好で、欠陥
がない転写画像が得られる現像液、現像処理方法及び画
像形成方法を提供することにある。
【0012】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 (1)画像露光し、現像処理して非画像部を除去して画
像を形成する支持体上に熱可塑性樹脂層を介して顔料を
含む色材層を設けた画像形成材料用の現像液であって、
アルカリ剤及びフッ素系界面活性剤を含有することを特
徴とする現像液。 (2)現像液が更にノニオン系界面活性剤を含有するこ
とを特徴とする上記(1)に記載の現像液。 (3)現像液が更に芳香族カルボン酸を含有することを
特徴とする上記(1)または(2)に記載の現像液。 (4)アルカリ剤がケイ酸塩であることを特徴とする上
記(1)〜(3)のいづれかに記載の現像液。 (5)フッ素系界面活性剤が、水に対して0.1g/L以
上の溶解度を有するフッ素系界面活性剤であることを特
徴とする上記(1)〜(4)のいづれかに記載の現像
液。 (6)支持体上に熱可塑性樹脂層を介して顔料を含む色
材層を設けた画像形成材料を画像露光し、上記(1)〜
(5)のいづれかに記載の現像液を用いて現像処理し、
非画像部を除去して画像を形成する現像処理方法。 (7)色材層がフッ素系界面活性剤を含む色材層である
ことを特徴とする上記(6)に記載の現像処理方法。 (8)支持体上に熱可塑性樹脂層を介して顔料を含む色
材層を設けた画像形成材料を画像露光し、上記(1)〜
(5)のいづれかに記載の現像液を用いて現像処理して
非画像部を除去した後に被転写材料に転写することによ
り画像を形成する画像形成方法。 (9)色材層がフッ素系界面活性剤を含む色材層である
ことを特徴とする上記(8)に記載の画像形成方法。 によって達成することができた。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】先ず、本発明の画像形成材料について説明
する。
【0015】本発明の画像形成材料は、支持体上に熱可
塑性樹脂を介して顔料を含む色材層を有している。
【0016】色材層は、感光性または非感光性であるこ
とができ、色材層が非感光性である場合には、色材層の
上(支持体と反対の側)に感光層が設けられる。
【0017】支持体としては、通常、透明なものが用い
られ、ポリエステルフィルム、特に、二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムが水、熱に対する寸法安定
性の点で好ましく用いられるが、アセテートフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムも使用する
ことができる。
【0018】本発明の画像形成材料の熱可塑性樹脂層
は、被転写材料上への転写を効率良く行い、また、画像
を転写した後に、支持体を容易に除去することができる
ようにするために設けられた層である。
【0019】本発明において熱可塑性樹脂層は、支持体
上に形成された画像が被転写材料に転写される際に、画
像が容易に支持体上から剥離するような機能を有するも
のであればよく、例えば、加熱により軟化して剥離する
機能が得られる層、表面に離型性が与えられた層である
ことができる。
【0020】加熱により軟化して剥離する機能が得られ
る層を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、酢酸ビ
ニル−エチレン共重合体、アルコール可溶性ポリアミ
ド、ヒドロキシスチレン系重合体、ポリ酢酸ビニル、ポ
リ(メタ)アクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリビニル
ブチレート、メチルメタアクリレート−アクリレート共
重合体、セルロースアセテートブチレート、ポリエチレ
ンと不飽和酸との共重合体及びその金属架橋体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、二酢酸セルロース、三酢酸
セルロース、ポリビニルアルコール、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体の部分エステル化樹脂とメトキシメチ
ル化ナイロンとのブレンド物などのポリマーなどを挙げ
ることができる。
【0021】表面に離型性が与えられた層は、例えば、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンエチレン−α−オレフイン共重合体、プロピレン
−α−オレフイン共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー樹脂、ワックス、ナイロン、共重合ナ
イロンの如きポリアミド樹脂等から形成することができ
る。また、これらにはメラミン樹脂、ポリアクリル酸エ
ステルウレタン樹脂にシリコン樹脂やフッ素樹脂を添加
しても用いることができる。
【0022】ポリプロピレンフィルム及びポリエチレン
フィルム等は良好な離型性を示すので、これらポリプロ
ピレンフィルム及びポリエチレンフィルム等を用いて支
持体を構成した場合には、支持体表面が本発明の熱可塑
性樹脂層として機能する。
【0023】支持体上にポリプロピレン層、ポリエチレ
ン層を設ける方法としては、 (1)支持体上に、接着剤してポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴ
ム、合成ゴムなどを有機溶剤に溶解した溶液を塗布し、
熱風または加熱によって乾燥した後、ポリプロピレンフ
ィルム、またはポリエチレンフィルムを重ね合わせ、加
熱下に圧着してラミネートする、いわゆる乾式ラミネー
ト法。 (2)支持体上に、接着剤してエチレンと酢酸ビニルの
共重合体、エチレンとアクリル酸エステルの共重合物、
ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン類、ワックス類また
はこれらの混合物を加熱して溶融状態に保ちながら、ド
クターブレード法、ロールコート法、グラビヤ法、リバ
ースロール法等で塗布した後、ただちに、ポリプロピレ
ンフィルム、またはポリエチレンフィルムを貼り合わせ
て、必要に応じて高温加熱してから冷却することにより
ラミネートする、いわゆるホットメルトラミネート法。 (3)ポリプロピレン、ポリエチレンを溶融状態に保っ
て押出し機によりフィルム状に押出し、これが溶融状態
にあるうちに、支持体を圧着してラミネートする、いわ
ゆる押出しラミネート法 (4)複数基の押出し機を用い、溶融押出し法で支持体
となるフィルムを成形する際、溶融状態のポリプロピレ
ン、ポリエチレンをも押し出して積層し、一回の成形に
より、支持体フィルム上にポリプロピレン層、ポリエチ
レン層を形成する、いわゆる共押出し法。 等を挙げることができる。
【0024】熱可塑性樹脂層の厚さは0.01〜50μmの範
囲が適当である。
【0025】熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂としてエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂を用いる場合、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂としては、共重合樹脂中に占める
酢酸ビニルの比率が重量で5〜33%の範囲のものが好ま
しく、また、VICAT軟化点が80℃以下のものが好ま
しい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層中に
は、軟化点が実質的に80℃を越えない範囲で、各種のポ
リマーや過冷却物質、界面活性剤及び離型剤等を加える
ことができる。
【0026】支持体上に、上記熱可塑性樹脂層を設ける
方法としては、 (1)支持体上に、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を
トルエン等の有機溶剤に溶解した溶液を塗布し乾燥し
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層を設ける方法。 (2)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどを有
機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用い、支持体上に
これら接着剤を塗布した後、熱層または加熱によって乾
燥してから、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂フィルム
を重ね合わせ、加熱下に圧着してラミネートする、いわ
ゆる乾式ラミネート法。 (3)支持体上に、接着剤してエチレンと酢酸ビニルの
共重合体、エチレンとアクリル酸エステルの共重合物、
ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン類、ワックス類また
はこれらの混合物を加熱して溶融状態に保ちながら、ド
クターブレード法、ロールコート法、グラビヤ法、リバ
ースロール法等で塗布した後、ただちに、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂フィルムを貼り合わせて、必要に応
じて高温に加熱してから冷却することによりラミネート
する、いわゆるホットメルトラミネート法。 (4)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を溶融状態に保
って押出し機によりフィルム状に押出し、これが溶融状
態にあるうちに、支持体を圧着してラミネートする、い
わゆる押出しラミネート法。 (5)複数基の押出し機を用い、溶融押出し法で支持体
となるフィルムを成形する際、溶融状態のエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂をも押し出して積層し、一回の成型
により、支持体フィルム上にエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂層を形成する、いわゆる共押出し法。 等を挙げることができる。
【0027】色材層は像様露光に続く現像により画像状
に除去され着色画像を形成する層である。
【0028】色材層は感光性を有する色材層(以下、
「着色感光層」という)であることが好ましい。
【0029】色材層を感光性にする感光性組成物として
は種々のものが使用可能であるが、活性光線の照射を受
けると短時間のうちにその分子構造に化学的な変化をき
たし、溶解性が変化し、現像液を適用した場合、露光部
分又は非露光部分が溶解除去される化合物や混合物が含
まれる。
【0030】使用可能な感光性組成物には、露光部の溶
解性が低下する、いわゆるネガ・ポジタイプの感光性組
成物、露光部の溶解性が増大する、いわゆるポジ・ポジ
タイプの感光性組成物がある。
【0031】ネガ・ポジタイプの感光性組成物として
は、ポリビニルアルコールをケイ皮酸でエステル化した
もので代表される光架橋型の感光性樹脂系:ジアゾニウ
ム塩やその縮合体をポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等と混合した系:芳香
族アジド化合物光架橋剤を環化ゴム等のバインダーと混
合した系等が挙げられる。さらに、光ラジカル重合や光
イオン重合を利用した感光性樹脂を用いることができ、
特公昭57-20614号公報記載のポリエステルを含有する感
光性組成物も用いることができる。
【0032】ポジ・ポジタイプの感光性組成物として
は、例えば、o−キノンジアジド化合物を感光性物質と
する感光性樹脂組成物が挙げられ、具体的には、1,2
−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニルクロライド、
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スホニルクロライ
ド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルク
ロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホ
ニルクロライドと水酸基及び/又はアミノ基含有化合物
を縮合させた化合物が好ましく用いられる。
【0033】上記水酸基含有化合物としては、例えば、
トリヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラ
キノン、ビスフェノールA、フェノールノボラツク樹
脂、レゾルシンベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロー
ルアセトン縮合樹脂等が挙げられる。また、上記アミノ
基含有化合物としては、例えば、アニリン、p−アミノ
ジフェニルアミン、p−アミノベンゾフェノン、4,
4′−ジアミノジフェニルアミン、4,4−ジアミノベ
ンゾフェノン等を用いることができる。
【0034】上記o−キノンジアジド化合物としては、
さらに、J.KOSAR著 “Light Sensitive System”(Wil
ey&Sons, New York, 1965)、永松,乾著“感光性高
分子”(講談社,1977)に記載のo−キノンジアジド化
合物も用いることができる。
【0035】さらに、ポジ・ポジタイプのものとして
は、 (i)活性光線の照射により酸を発生し得る化合物 (ii)酸により分解し得る結合を少なくとも1個有する
化合物 (iii)2または3種類の異なるフェノール類を含むノ
ボラツク樹脂を含有する感光性樹脂組成物を用いること
もできる。
【0036】本発明の画像形成材料には、ネガ・ポジタ
イプでは光重合系感光性組成物、ポジ・ポジタイプでは
o−キノンジアジド化合物を用いた感光性組成物である
ことが好ましい。また、好ましい光重合系感光性組成物
としては特開平2-176754号公報に記載の感光性組成物、
好ましいo−キノンジアジド化合物を用いた感光性組成
物としては特開平2-275954号公報に記載の感光性組成物
が挙げられる。
【0037】着色感光層中における上記感光性組成物の
含有量は、例えば、5〜80重量%とすることができる。
【0038】また、着色感光層には、結合剤を用いるこ
とができる。該結合剤としては、皮膜形成性を有しかつ
溶媒に可溶性であり、アルカリ現像液で溶解ないし膨潤
しうる高分子化合物が用いられる。
【0039】かかる高分子化合物の具体例としては、例
えば、下記一般式[A]で表される芳香族性水酸基を有
する構造単位を分子構造中に含有する高分子化合物が挙
げられる。
【0040】
【化1】 (式中、R1、R2は水素原子、アルキル基、カルボン酸
基を表し、R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
を表し、R4は水素原子、アルキル基、フェニル基、ア
ラルキル基を表す。
【0041】Xは窒素原子とYとを連結する2価の有機
基を表し、nは0又は1を表す。
【0042】Yは置換基を有してもよいフェニレン基又
は置換基を有してもよいナフチレン基を表す。) 上記一般式[A]で表される構造単位を形成するモノマ
ーとしては、具体的には、例えば、N−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−
(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリルアミド
等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m−
又はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノ
マー;o−、m−又はp−ヒドロキシスチレンモノマー
等が挙げられる。好ましくは、o−、m−又はp−ヒド
ロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマー、N−
(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド
モノマーであり、さらに好ましくは、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマーであ
る。
【0043】上記一般式[A]で表される構造単位を形
成するモノマーと共重合させるモノマーとしては下記の
モノマーが挙げられる。
【0044】
【化2】 (式中、R5は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子を
表し、R6は、アルキル基、フェニル基、ナフチル基を
表す。) 一般式[A]で表される芳香族性水酸基を有する構造単
位を分子構造中に含有する高分子化合物において、一般
式[A]で表される芳香族性水酸基を有する構造単位の
比率は1〜30モル%が好ましい。また、上記アクリロニ
トリル類から形成される構造単位の比率は0〜50モル%
が好ましい。現像性を考えるとアクリロニトリル類から
形成される構造単位の比率は5〜40モル%が好ましい。
また、上記アルキルアクリレート類から形成される構造
単位の比率は50〜95モル%であることが低アルカリ性水
溶液による現像性の点から好適であり、さらには60〜95
モル%が最も好適な現像性を与える。
【0045】上記高分子化合物は、以上のモノマーの
他、現像性を微調節する目的から、アクリル酸あるいは
メタクリル酸等の上記アクリル酸類を共重合させてもよ
く、上記アクリル酸類から形成される構造単位の比率
は、現像ラチチュードを考慮すると0〜20モル%が好ま
しく、0〜10モル%が最も好適である。
【0046】上記高分子化合物の重量平均分子量は、低
アルカリ性水溶液を現像液とした時の現像性、あるい
は、解像性という面から1,000〜100,000であることが好
ましく、さらには1,000〜30,000の範囲のものが好適で
ある。これらの高分子化合物は周知の共重合法により合
成することが可能である。
【0047】かかる高分子化合物の具体例としては、下
記の構造を持つ共重合体が挙げられる。
【0048】
【化3】 (式中、R7は水素原子またはメチル基を表す。)ま
た、少なくとも一種類のフェノール類と活性カルボニル
化合物の重縮合により得られるノボラツク樹脂などの重
縮合樹脂も結合剤として使用することができる。
【0049】上記重縮合樹脂の製造に用いられるフェノ
ール類は、芳香族性の環に結合する水素原子の少なくと
も1つが水酸基で置換された化合物であり、具体的に
は、例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾ
ール、p−クレゾール、3,5−キシレノール、2,4
−キシレノール、2,5−キシレノール、カルバクロー
ル、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基(炭素
数1〜8個)置換フェノール等が挙げられる。
【0050】活性カルボニル化合物には、例えば、アル
デヒド、ケトンなどが含まれ、具体的には、例えば、ホ
ルムアルデビド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、アクロレイン、フルフラール、アセトン等が挙げら
れる。
【0051】上記重縮合樹脂としては、フェノールホル
ムアルデヒドノボラック樹脂、m−クレゾールホルムア
ルデヒドノボラック樹脂、フェノール・m−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・p−
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m−ク
レゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、o−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアル
デヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−クレゾール・
m−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フ
ェノール・o−クレゾール・p−クレゾール・ホルムア
ルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・m−クレゾール
・p−クレゾール・ホルムアルデビド共重縮合体樹脂等
が挙げられる。
【0052】好ましいノボラツク樹脂はフェノールホル
ムアルデヒドノボラツク樹脂であり、重量平均分子量M
wが3,500〜500、数平均分子量Mnが1,000〜200の範囲
の分子量を有するものが好ましい。
【0053】樹脂の分子量の測定は、GPC(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー法)によって行う。数
平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwの算出は、柘
植盛雄、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌”800頁
〜805頁(1972年)に記載の方法により、オリゴマー領
域のピークを均す(ピークの山と谷の中心を結ぶ。)方
法にて行うものとする。
【0054】また、ノボラック樹脂において、その合成
に用いられた異なるフェノール類の量比を確認する方法
としては、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を
用いる。熱分解ガスクロマトグラフィーについては、そ
の原理、装置および実験条件が、例えば、日本化学会
編、柘植 新著 新実験講座、第19巻、高分子化学
[I]474頁〜485頁(丸善 1978年発行)等に記載され
ており、熱分解ガスクロマトグラフィーによるノボラッ
ク樹脂の定性分析法は、柘植盛雄、田中隆、田中誠之著
“分析化学”第18巻、47〜52頁(1969年)に記載された
方法に準じるものとする。
【0055】更に、結合剤として使用可能な他の高分子
化合物としては、(メタ)アクリル酸(共)重合体のス
ルホアルキルエステル、ビニルアセタール(共)重合
体、ビニルエーテル(共)重合体、アクリルアミド
(共)重合体、スチレン(共)重合体、セルロース誘導
体、酢酸ビニル(共)重合体等も挙げられる。
【0056】着色感光層中には着色剤として染料、顔料
が添加される。特に、画像形成材料を色校正に使用する
場合、そこに要求される常色、即ち、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックと一致した色調の顔料、染料が必
要となる。印刷用インキと色を合わせるには顔料が好ま
しい。その他、金属粉、白色顔料、蛍光顔料なども使わ
れる。また、カラーフィルターに使用する場合など、ブ
ルー、グリーン、レッドの顔料、染料が必要となること
もあり、目的に応じて任意の着色剤を使用する。
【0057】次の例は、この技術分野で公知の多くの顔
料および染料の内の若干例である。(C.Iはカラーイ
ンデックスを意味する)。
【0058】ビクトリアピュアブルー(C.I 42595) カチロンブリリアントフラビン(C.I ベーシック13) ローダミン6GCP(C.I 45160) ローダミンB(C.I 45170) サフラニンOK70:100(C.I 50240) エリオグラウシンX(C.I 42080) ファーストブラックHB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 21090) リオノールイエローGRO(C.I 21090) シムラーファーストイエロー8GF(C.I 21105) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I 21095) シムラーファーストレッド4015(C.I 12355) リオノールレッド7B4401(C.I 15830) リオノールレッド6BFG−4219X ファストゲンブルーTGR−L(C.I 74160) リオノールブルーSM(C.I 26150) リオノールブル−FG−7330 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 シアニンブルー4920(大日精化製) セイカファーストイエローH−7055,2400(大日精化
製) 着色感光層中における着色剤の含有量は、例えば、5〜
50重量%とすることができる。
【0059】着色感光層中における着色剤/結合剤の比
率は、目標とする光学濃度と着色感光層の現像液に対す
る除去性を考慮して同業者に公知の方法により定めるこ
とができる。例えば、染料の場合、その値は、5〜75重
量%、顔料の場合、その値は5〜90重量%(好ましくは
5〜30重量%)が適当である。
【0060】また、着色感光層の膜厚は目標とする光学
濃度、着色感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔
料、カーボンブラック)およびその含有率により同業者
に公知の方法により定めることができるが、許容範囲内
であれば着色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力
は高くなり、画像品質が良好になる。従って、膜厚は0.
1〜5μmの範囲で使用されるのが通常である。
【0061】着色感光層中には、フッ素系界面活性剤を
含有させることが好ましい。
【0062】また、以上に説明した各素材のほか、必要
に応じてさらに可塑剤、塗布性向上剤等を添加すること
もできる。
【0063】着色感光層中には、以上に説明した各素材
のほか、必要に応じてさらに可塑剤、塗布性向上剤等を
添加することもできる。
【0064】可塑剤としては、例えば、フタル酸エステ
ル類、トリフェニルホスフェート類、マレイン酸エステ
ル類等の各種低分子化合物類、塗布性向上剤としては、
例えば、エチルセルロース、ポリアルキレンエーテル等
に代表されるノニオン活性剤等の界面活性剤等を挙げる
ことができる。
【0065】本発明において色材層は顔料と結合剤より
なる着色剤層と感光性組成物と結合剤よりなる感光層の
2層に分割することもできる。この場合は、着色剤層が
支持体側に存在する。
【0066】色材層はこれら素材を溶剤に溶解し、支持
体上に塗設し、乾燥することによって形成することがで
きる。
【0067】色材層を支持体上に塗設するための塗布方
法としては、例えば、ロールコーティング、リバースロ
ールコーティング、ディップコーティング、エヤナイフ
コーティング、グラビアコーティング、グラビアオフセ
ットコーティング、ホッパーコーティング、ブレードコ
ーティング、ロッドコーティング、ワイヤドクターコー
ティング、スプレーコーティング、カーテンコーティン
グ、押出コーティング等の方法が用いられる。
【0068】乾燥は加熱された空気の塗布面に吹きつけ
ることによって行なわれる。加熱温度は30〜200℃が好
ましく、特に、40〜140℃の範囲が好適である。乾燥
中、加熱された空気の温度を一定に保ったまま着色感光
層を乾燥させる方法が一般に行なわれているが、加熱さ
れた空気の温度を段階的に上昇させて乾燥させる方法も
行なうことができる。また、加熱された空気は塗布面に
対し0.1〜30m/秒の割合で供給されることが好まし
く、特に、0.5〜20m/秒の割合で供給するのが好適で
ある。
【0069】着色感光層又は感光層中の感光性組成物が
光重合性物質である場合には、酸素の影響によって起る
重合阻害の防止のために、色材層上に、現像液に対して
溶解ないし膨潤しうるオーバーコート層を設けることも
できる。オーバーコート層に用いられる樹脂としては、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエ
ーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、アラビア
ゴム、ニカワ、ゼラチン、カゼイン、セルロース類(例
えば、ビスコース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等)、
でん粉類(例えば、可溶性でん粉、変性でん粉等)等が
挙げられる。
【0070】画像形成材料への像様露光は、色分解フィ
ルムと各色に対応する画像形成材料とを密着し、例え
ば、紫外線を照射することにより行なわれる。光源とし
ては、水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
タングステンランプ、キセノンランプ、蛍光ランプ等が
使用される。
【0071】画像形成材料は画像露光した後、現像液を
用いて非画像部を除去する。本発明の現像液が含有する
アルカリ剤としては、ケイ酸アルカリ、例えば、ケイ酸
カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、
メタケイ酸カリウム、ケイ酸アンモニウム等;水酸化ア
ルカリ、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化リチウム等;ケイ酸アルカリ及び水酸化アルカリ
以外のアルカリ剤、例えば、第三リン酸ナトリウム、第
二リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸
カリウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモ
ニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムなどの
ような無機アルカリ剤及び、モノ,ジ又はトリエタノー
ルアミン及び水酸化テトラアルキルのような有機アルカ
リ剤が挙げられる。
【0072】アルカリ剤としては、現像性の向上及び地
汚れ防止の点からケイ酸塩が好ましい。アルカリ剤の含
有量は0.1〜20wt%の範囲が好ましく、より好ましくは
0.5〜5wt%の範囲であり、また、現像液各成分の溶解
性を上げるためにはアルカリ剤がナトリウム塩であるこ
とが好ましく、さらに、水酸化ナトリウム又は水酸化カ
リウムで現像液のpHを10〜13.5(より好ましくは11〜
13)に調整することが好ましい。
【0073】本発明において、フッ素系界面活性剤とし
ては各種のフッ素系界面活性剤を用いることができる
が、下記一般式(1)、(2)または(3)で表される
モノマーの単一重合体または共重合体及びこれらのモノ
マーとこれらのモノマーと共重合可能なモノマーとの共
重合体が好ましい。
【0074】
【化4】 一般式(1)において、R1は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を表し、Aは二
価の連結基を表し、Rfは少なくとも1つの水素がフッ
素原子に置換されている炭化水素基を表す。
【0075】Aで表される二価の連結基は、例えば、カ
ルボニル基、アルキレン基、(ポリ)オキシアルキレン
基、ウレタン基、ペプチド基等が挙げられ、Rfで表さ
れる少なくとも1つの水素がフッ素原子に置換されてい
る炭化水素基としては、炭素原子数1〜30の炭化水素基
が好ましい。
【0076】
【化5】 一般式(2)において、R1及びR2は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を表し、A
は二価の連結基を表し、Rfは少なくとも1つの水素が
フッ素原子に置換されている炭化水素基を表す。
【0077】Aで表される二価の連結基は、例えば、カ
ルボニル基、アルキレン基、(ポリ)オキシアルキレン
基、ウレタン基、ペプチド基等が挙げられ、Rfで表さ
れる少なくとも1つの水素がフッ素原子に置換されてい
る炭化水素基としては、炭素原子数1〜30の炭化水素基
が好ましい。
【0078】
【化6】 一般式(3)において、R1は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を表し、R2
ベンゼン置換可能基を表し、Aは二価の連結基を表し、
Rfは少なくとも1つの水素がフッ素原子に置換されて
いる炭化水素基を表す。lは0〜4の整数を、mは0、
1、nは1〜5の整数を表す。
【0079】Aで表される二価の連結基は、例えば、カ
ルボニル基、アルキレン基、(ポリ)オキシアルキレン
基、ウレタン基、ペプチド基等が挙げられ、Rfで表さ
れる少なくとも1つの水素がフッ素原子に置換されてい
る炭化水素基としては、炭素原子数1〜30の炭化水素基
が好ましい。
【0080】上記一般式(1)〜(3)で表されるモノ
マーの例としては、下記の化合物が挙げられるが、これ
らの化合物に限られるものではない。 (1)CH2=C(CH3)COOCH2CF2CHF2 (2)CH2=C(CH3)COOCH2CF2CF2CF2
CHF2 (3)CH2=C(CH3)COOC(CH32CF2
HF2 (4)CH2=C(CH3)COOC(CH32CF2
2CF2CHF2 (5)CH2=C(CI)COOCH2CF2CHF2 (6)CH2=C(CH3)COOCH2CF2CHFCF
3 (7)CH2=C(CH3)COOCH(CH3)CF2
HFCF3 (8)CH2=C(CH3)COOCH(C25)CF2
CHFCF3 (9)CH2=C(CH3)COOCH(C37)CF2
CHFCF3 (10)CH2=C(CH3)COOC(CH32CF2
CHFCF3 (11)CH2=C(CH3)COOC(CH3 (C2
5)CF2CHFCF3 (12)CH2=C(CH3)COOCH(CH3 CH2
CF2CHFCF3 (13)CH2=C(CH3)COOCH2CH237 (14)CH2=C(CH3)COOCH2CH2511 (15)CH2=CHCOOCH2CH2NHSO28
17 (16)CH2=CHCOOCH2CH2N(CH3)SO
2817 (17)CH2=CHCOOCH2CH2N(C25)S
2817 (18)CH2=CHCOOCH2CH2N(C37)S
2817 (19)CH2=CHCOOCH2CH2N(C49)S
2817 (20)CH2=C(CH3)COOCH2CH2NHSO
2817 (21)CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH
3)SO2817 (22)CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(C2
5)SO2817 (23)CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(C3
7)SO2817 (24)CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(C4
9)SO2817 (25)CH2=CHCOO(CH24NH SO28
17 (26)CH2=CHCOO(CH24N(CH3)SO
2817 (27)CH2=CHCOO(CH24N(C25)S
2817 (28)CH2=CHCOO(CH24N(C37)S
2817 (29)CH2=CHCOO(CH24N(C49)S
2817 (30)CH2=CHCOO(CH211NHSO28
17 (31)CH2=CHCOO(CH211N(C 3)S
2817 (32)CH2=CHCOO(C 211N(C25)S
2817 (33)CH2=CHCOO(C 211N(C37)S
2817 (34)CH2=CHCOO(C 211N(C49)S
2817
【0081】
【化7】
【0082】
【化8】
【0083】一般式(1)、(2)または(3)で表さ
れるモノマーと共重合可能なモノマーとしては、共重合
可能であればどのような化合物でもよいが、その具体例
としては下記に示すような化合物を挙げることができ
る。
【0084】下記具体例の記載は、本発明において用い
ることができる共重合可能なモノマーを限定するもので
はない。
【0085】(1)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
酪酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類。 (2)ポリオキシエチレンメチルエーテル(メタ)アク
リレート、ポリオキシプロピレンメチルエーテル(メ
タ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)ア
クリレート類。 (3)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエ
ン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類。 (4)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、p−クロロスチレン等のスチレン類。 (5)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソク
ロトン酸等の不飽和カルボン酸類。
【0086】(6)イタコン酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類。 (7)マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレ
イン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブチル、フ
マル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカルボン酸
のジエステル類。 (8)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸フェ
ニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカ
ルボン酸エステル類。 (9)アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニト
リル類。 (10)アクリルアミド等のアミド類。
【0087】(11)アクリルアニリド、p−クロロア
クリルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メ
トキシアクリルアニリド等のアニリド類。 (12)メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類。 (13)塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデ
ンシアナイド等のビニル誘導体。 (14)1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−
ジメトキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、
1,1−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−
1−ニトロエチレン等のエチレン誘導体類。 (15)N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、N
−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物。 (16)グリシジルメチルアクリレート、グリシジルメ
チルメタクリレート等のグリシジル(メタ)アクリレー
ト類。 (17)α−シアノメチルアクリレート、α−シアノエ
チルアクリレート、α−シアノメチルメタクリレート等
のα−シアノ(メタ)アクリレート類。
【0088】本発明において、フッ素系界面活性剤とし
て好ましい重合体は、一般式(1)、(2)または
(3)で表されるモノマーの1種または2種以上とポリ
オキシアルキレン(メタ)アクリレート類、不飽和カル
ボン酸類、グリシジルアクリレート類、α−シアノアク
リレート類、アミド類のうちのすくなくとも1種を含む
1種または2種以上のモノマーとの共重合体である。
【0089】本発明において、ノニオン界面活性剤とし
ては各種のノニオン界面活性剤を用いることができる
が、その具体例としては、例えば、ポリエチレングリコ
ール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルエーテル、ポリオキシエチレンセチル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミ
ン、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオキシエ
チレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンオレイ
ン酸アミド、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシ
エチレンアビエチルエーテル、ポリオキシエチレンラノ
リンエーテル、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ングリセリルモノオレート、ポリオキシエチレングリセ
ルモノステアレート、ポリオキシエチレンプロピレング
リコールモノステアレート、オキシエチレンオキシプロ
ピレンブロックポリマー、ジスチレン化フェノールポリ
エチレンオキシド付加物、トリベンジルフェノールポリ
エチレンオキシド付加物、オクチルフェノールポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレン付加物、グリセロール
モノステアレート、ソルビタンモノラウレート、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート等が挙げられ
る。
【0090】ノニオン界面活性剤は、HLBが12以下
(より好ましくは10以下)であるものが好ましく、ま
た、アルキル基が分岐しているポオキシエチレンアルキ
ルエーテルが好ましい。
【0091】本発明において、芳香族カルボン酸とはそ
の塩も含む用語として用いている。
【0092】本発明において、芳香族カルボン酸として
は各種の芳香族カルボン酸を用いることができるが、そ
の具体例としては、例えば、安息香酸、o−クロロ安息
香酸、p−クロロ安息香酸、o−ヒドロキシ安息香酸、
p−ヒドロキシ安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、
o−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、
2,3−ジヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ
安息香酸、没食子酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ
−1−ナフトエ酸、1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸等
が挙げられる。
【0093】芳香族カルボン酸としては、溶解性、保存
性及び現像性の点から1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
又は2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸が好ましく、保存
性の点からは安息香酸が好ましく、1−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸又は2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸と安
息香酸との併用がもっとも好ましい。芳香族カルボン酸
の含有量は、0.1〜20重量%が好ましく、より好ましく
は、0.5〜5重量%の範囲である。
【0094】本発明の現像液には、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、有機溶剤、
キレート剤を含有させることができる。
【0095】本発明の現像液に含有させることができる
アニオン界面活性剤としては、例えば、高級アルコール
(C8〜C22)硫酸エステル塩類〔例えば、ラウリルア
ルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコール
サルフェートのアンモニウム塩、「Teepol-81」(商品
名・シエル化学製)、アルキルスルホン酸ナトリウム塩
など〕、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例え
ば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩な
ど)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イソプロピル
ナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフタリンジ
スルホン酸のナリトウム塩、メタニトロベンゼンスルホ
ン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドのスルホン
酸塩類(例えば、C1733CON(CH3)CH2SO3
Naなど)、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類
(例えば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステ
ル、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステルな
ど)等が挙げられる。
【0096】アニオン界面活性剤としては、分子構造中
に芳香環、特に、ナフタレン環を有する化合物が現像性
及び地汚れの点から好ましく、さらに、芳香環にアルキ
ル基を置換させたもの(例えば、モノ−,ジ−,トリブ
チルナフタレンスルホン酸ナトリウム)が好ましい。ア
ニオン界面活性剤は0.1〜20重量%(好ましくは1〜10
重量%)含有させることができる。
【0097】本発明の現像液に含有させることができる
カチオン界面活性剤としては、例えば、アミン型のカチ
オン界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキル
アミン、N−アルキルプロピレンアミン、N−アルキル
ポリエチレンポリアミン、N−アルキルポリエチレンポ
リアミンジメチル硫酸塩、長鎖アミンオキシド、アルキ
ルイミダゾリン、1−ヒドロキシエチル−2−アルキル
イミダゾリン、1−アセチルアミノエチル−2−アルキ
ルイミダゾリン、2−アルキル−4−メチル−4−ヒド
ロキシメチルオキサゾリン等。第四アンモニウム塩型の
カチオン界面活性剤、例えば、長鎖第1アミン塩、アル
キルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルエチ
ルアンモニウム塩、アルキルジメチルアンモニウム塩、
アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピ
リジニウム塩、アルキルキノリニウム塩、アルキルイソ
キノリニウム塩、アルキルピリジニウム硫酸塩、ステア
ラミドメチルピリジニウム塩、アシルアミノエチルジエ
チルアミン塩、アシルアミノエチルメチルジエチルアン
モニウム塩、アルキルアミドプロピルジメチルベンジル
アンモニウム塩、脂肪酸ポリエチレンポリアミド、アシ
ルアミノエチルピリジニウム塩、ステアロオキシメチル
ピリジニウム塩、脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸
トリエタノールアミンギ酸塩、トリオキシエチレン脂肪
酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジブチルアミノエタノ
ール、セチルオキシメチルピリジニウム塩、p−イソオ
クチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジルアン
モニウム塩等が挙げられる。
【0098】本発明の現像液に含有させることができる
両性界面活性剤としては、例えば、N−メチル−N−ペ
ンタデシルアミノ酢酸ナトリウムのような化合物が挙げ
られる。
【0099】本発明の現像液に含有させることができる
有機溶剤としては、例えば、20℃における水に対する
溶解度が10重量%以下の有機溶剤、例えば、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、エチレ
ングリコールモノブチルアセート、乳酸ブチル、レプリ
ン酸ブチルのようなカルボン酸エステル;エチルブチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンの
ようなケトン類;エチレングリコールモノブチラールエ
ーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコー
ル、メチルフェニルカルビノール、n−アミルアルコー
ル、メチルアミルアルコールのようなアルコール類;キ
シレンのようなアルキル置換芳香族炭化水素;メチレン
ジクロライド、エチレンジクロライド、モノクロルベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素などが挙げられる。こ
れらの中では、ベンジルアルコール系の溶剤が好まし
い。
【0100】芳香族環含有アルコール系溶剤、例えば、
ベンジルアルコール、プロピレングリコール−α−モノ
フェニルエーテル、β−アニリノエタノール、フェネチ
ルアルコール、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、N−フェニルエタノールアミン等は現像性を高め現
像時間の短縮化及び地汚れ防止効果を高めることができ
る。
【0101】また、20℃における水に対する溶解度が10
%を越える有機溶剤、例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、t−ブタノール、フルフリル
アルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール等のア
ルコール類;1,2−プロピレンオキサイド、1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチラール等のエー
テルまたはアセタール;アセトン、ジエチルケトン、メ
チルエチルケトン、アセトン油、アセトニルアセトン、
ジアセトンアルコール等のケトン;ギ酸メチル、酢酸メ
チル、乳酸メチル、乳酸エチル等のエステル;エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、トリメチレングリコール、ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の多価アル
コールとその誘導体;モノメチルアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の窒素化合物等も挙げ
ることができる。これらの中ではプロピレングリコール
が安全性及び臭気低減の点から好ましい。
【0102】これらの有機溶剤は0.1〜10重量%(好ま
しくは0.3〜3.0重量%)含有させることができる。
【0103】本発明の現像液に含有させることができる
キレート剤としては、例えば、ポリスルホン酸類、ポリ
リン酸塩、オキシ酸、アミノカルボン酸,アミノポリカ
ルボン酸等が好ましい。
【0104】このアミノポリカルボン酸類は、=N−
(CH2n−COOR(式中、nは1又は2を表し、R
は水素原子またはアルカリ金属原子を表す。)で表され
る基を分子中に有する化合物であり、−(CH2n−C
OOR基をXで表せば、次のように分類することができ
る。
【0105】(1) R1NX2型化合物 (2) NX3型化合物 (3) R1−NX−CH2−CH2−NX−R1型化合物 (4) R1−NX−CH2−CH2−NH2型化合物 (5) X2N−R2−NH2型及びXを4以上含む化合
【0106】(式中、R1は水素原子、アルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基等の置換基
を表し、R2は鎖状又は環状アルキレン基、フェニレン
基等を表す。) アミノポリカルボン酸の代表的な例としては、イミノジ
酢酸、イミノジプロピオン酸、N−(3,3−ジメチル
ブチル)イミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢
酸、メトキシエチルイミノジ酢酸、メチルチオエチルイ
ミノジ酢酸、N−(カルバモイル)イミノジ酢酸、アミ
ノエチルイミノジ酢酸、2−エトキシカルボニルアミノ
エチルイミノジ酢酸、スルホエチルイミノジ酢酸、ニト
リロトリ酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸、N,
N′−エチレンジアミンジ酢酸、N−(2−ヒドロキシ
シクロヘキシル)エチレンジアミントリ酢酸、N−ヒド
ロキシエチル−エチレンジアミン−N,N,N′−トリ
酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミン
−N,N′−ジ酢酸−N,N′−ジプロピオン酸、1,
2−プロピレンジアミンテトラ酢酸、トリメチレンジア
ミンテトラ酢酸、ヘキサエチレンジアミンテトラ酢酸、
1,2−シクロペンタンジアミンテトラ酢酸、tran
s−シクロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸、
2,2′−ジアミノエチルエーテル−N,N,N,N′
−テトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、グリ
コールジアミンテトラ酢酸、チオグリコールジアミンテ
トラ酢酸、2,2′−ジアミノエチルチオエーテル−
N,N,N′,N′−テトラ酢酸、N′,N″−ジメチ
ルトリメチレンテトラミン−N,N,N′′′,
N′′′−テトラ酢酸、トリメチレンテトラミンヘキサ
酢酸、及びこれらのナトリウム塩又はカリウム塩等を挙
げることができる。
【0107】これらのキレート剤は0.01〜2重量%(好
ましくは0.05〜0.5重量%)含有させることができる。
【0108】本発明の現像液には、上記の他に、無機の
還元剤、例えば、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜
硫酸塩、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜リ
ン酸水素ナトリウム、亜リン酸水素カリウム、亜リン酸
二水素ナトリウム、亜リン酸水素二カリウム等亜リン酸
塩ヒドラジン、チオ硫酸ナトリウム等;有機の還元剤、
例えば、ハイドロキノン、メトール、メトキシキノン等
のフェノール化合物、フェニレンジアミン、フェニルヒ
ドラジン等のアミン化合物、等を含有させることができ
る。また、シリコーン系あるいは高級アルコール系消泡
剤等の消泡剤を含有させることができる。
【0109】本発明の画像形成材料を像様露光した後現
像して形成された着色画像を転写する被転写材料として
は、アート紙、コート紙、上質紙、合成紙等、一般の印
刷用紙を用いることができる。
【0110】現像条件は、25〜35℃で5〜60秒の範囲が
好ましい。また、現像後にリンス又は水洗を行うことが
好ましい。また、転写は、温度60〜200℃、圧力1〜10k
g/cm2の範囲で行うことが好ましい。転写は、例えば、
加熱かつ加圧されたニツプローラ間に現像された感光材
料と被転写材料を重ねて通過させた後両者を剥離するこ
とにより行うことができる。
【0111】現像処理および転写の方法としては、特開
平3-192358号公報、同3-181949号公報、同3-135556号公
報、同3-135557号公報、同3-135558号公報、同3-228063
号公報、同3-120552号公報等に記載されている方法等を
用いることができる。
【0112】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例
【0113】《画像形成材料1》厚さ75μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に、厚さ30μmのエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂層(三井デュポン社製EVAF
LEX P−1407)を押し出しラミネート法により形成
し、熱可塑性樹脂層を有する支持体を作成した。
【0114】次に、下記組成からなる着色感光層塗布液
1を調整し、上記熱可塑性樹脂層を有する支持体上にワ
イヤーバーで、乾燥後の厚さが2μmになるように塗布
し、乾燥して画像形成材料1を作成した。 〈着色感光層塗布液1〉 p−クレゾールノボラック樹脂とナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホ ン酸クロライドとのエステル化物(エステル化率50%) 7.7g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体〔80:20(重量)、 Mw=50000、50%メタノール溶液〕 61.2g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸共重合体〔79:20:1(重量) 、Mw=50000、50%メタノール溶液〕 15.4g カーボンブラックMA−100(三菱化学社製) 4.0g メチルエチルケトン 155.0g
【0115】《画像形成材料2》着色感光層塗布液1を
下記の着色感光層塗布液2に代えた以外は画像形成材料
1と同様にして画像形成材料2を作成した。 〈着色感光層塗布液2〉 p−クレゾールノボラック樹脂とナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホ ン酸クロライドとのエステル化物(エステル化率50%) 7.7g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体〔80:20(重量)、 Mw=50000、50%メタノール溶液〕 61.2g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸共重合体〔79:20:1(重量) 、Mw=50000、50%メタノール溶液〕 15.4g カーボンブラックMA−100(三菱化学社製) 4.0g フッ素系界面活性剤(3M社製 FC−431) 0.2g メチルエチルケトン 155.0g
【0116】以上により得られた画像形成材料1、2に
ついて、画像形成材料1、2のポリエチレンテレフタレ
ート面に40%平網原稿を重ね合わせ、4kWメタルハライ
ドランプで、50cmの距離から20秒間画像露光を行った。
次に,特開平3-192358号公報記載の装置の現像部を用
い、下記の現像液処方1〜3の現像液を用い、現像液温
度を32℃として現像水洗乾燥処理を行った。
【0117】 《現像液処方1》(下記成分の水溶液) モノ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 4.0重量% ジ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 2.0重量% ケイ酸ソーダ水溶液(JIS3号)(SiO2濃度 1.0重量%) 3.6重量% NaOH 0.9重量% EDTA・4H 0.1重量% 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.1重量% プロピレングリコール 1.0重量%
【0118】 《現像液処方2》(下記成分の水溶液) フッ素系界面活性剤(3M社製 FC−431) 0.01重量% モノ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 4.0重量% ジ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 2.0重量% ケイ酸ソーダ水溶液(JIS3号)(SiO2濃度 1.0重量%) 3.6重量% NaOH 0.9重量% EDTA・4H 0.1重量% 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.1重量% プロピレングリコール 1.0重量%
【0119】 《現像液処方3》(下記成分の水溶液) フッ素系界面活性剤(3M社製 FC−431) 0.1重量% モノ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 4.0重量% ジ−n−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム 2.0重量% ケイ酸ソーダ水溶液(JIS3号(SiO2濃度 1.0重量%)) 3.6重量% NaOH 0.9重量% EDTA・4H 0.1重量% 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸 0.1重量% プロピレングリコール 1.0重量%
【0120】上記の現像処理により得られた画像を、加
圧ローラー表面温度110℃、転写ドラム温度70℃、転写
時の圧力5.0kg/cm2の条件でアート紙上に転写し、アー
ト紙上に転写された40%綱点画像の30×30cm2当たりの
転写不良個数を測定した。
【0121】得られた結果を表1に示す。
【0122】
【表1】 表1の結果より、フッ素系界面活性剤を現像液に添加す
ることにより画像転写性が良好になることが分かる。
【0123】また、表2に示す画像形成材料と現像液の
組み合わせで、前記と同様にしてアート紙上に転写し
た。現像初期の時点、現像液1L当たりの画像形成材料
の処理量が5m2、10m2、15m2、20m2になった時点で、ア
ート紙上に転写された40%綱点画像の30×30cm2当たり
の転写不良個数及び画像形成材料から溶出したフッ素系
界面活性剤成分の溶出量を測定した。
【0124】得られた結果を表2に示す。
【0125】
【表2】 表2の結果より、フッ素系界面活性剤成分を含む画像形
成材料を用いた場合、処理量が増大するに従って画像転
写性が良好になることが分かる。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、優れた転写性を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/30 G03F 7/30 7/40 521 7/40 521

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光し、現像処理して非画像部を除
    去して画像を形成する支持体上に熱可塑性樹脂層を介し
    て顔料を含む色材層を設けた画像形成材料用の現像液で
    あって、アルカリ剤及びフッ素系界面活性剤を含有する
    ことを特徴とする現像液。
  2. 【請求項2】 現像液が更にノニオン系界面活性剤を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の現像液。
  3. 【請求項3】 現像液が更に芳香族カルボン酸を含有す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の現像液。
  4. 【請求項4】 アルカリ剤がケイ酸塩であることを特徴
    とする請求項1〜3のいづれかに記載の現像液。
  5. 【請求項5】 フッ素系界面活性剤が、水に対して0.1
    g/L以上の溶解度を有するフッ素系界面活性剤である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいづれかに記載の現像
    液。
  6. 【請求項6】 支持体上に熱可塑性樹脂層を介して顔料
    を含む色材層を設けた画像形成材料を画像露光し、請求
    項1〜5のいづれかに記載の現像液を用いて現像処理
    し、非画像部を除去して画像を形成する現像処理方法。
  7. 【請求項7】 色材層がフッ素系界面活性剤を含む色材
    層であることを特徴とする請求項6に記載の現像処理方
    法。
  8. 【請求項8】 支持体上に熱可塑性樹脂層を介して顔料
    を含む色材層を設けた画像形成材料を画像露光し、請求
    項1〜5のいづれかに記載の現像液を用いて現像処理し
    て非画像部を除去した後に被転写材料に転写することに
    より画像を形成する画像形成方法。
  9. 【請求項9】 色材層がフッ素系界面活性剤を含む色材
    層であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003052519A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Rohm And Haas Electronic Materials, L.L.C. Solution de developpement pour resine photosensible

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003052519A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Rohm And Haas Electronic Materials, L.L.C. Solution de developpement pour resine photosensible

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