JP2879593B2 - 着色画像形成材料 - Google Patents

着色画像形成材料

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JP2879593B2 JP14561390A JP14561390A JP2879593B2 JP 2879593 B2 JP2879593 B2 JP 2879593B2 JP 14561390 A JP14561390 A JP 14561390A JP 14561390 A JP14561390 A JP 14561390A JP 2879593 B2 JP2879593 B2 JP 2879593B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、着色画像形成材料に関する。本発明は、例
えば、カラー印刷における色校正用のカラープルーフに
用いる着色画像形成材料として利用することができ、特
に、像様露光及び現像処理等により着色画像を形成した
後、該着色画像部のみを被転写材料上に転写することに
より、印刷物の画像品質に近似した転写画像を得るよう
にすることができ、また、非画像部に地汚れが生じない
ようにすることができる着色画像形成材料に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
多色刷印刷における本印刷の前工程として行われる校
正刷りの手間と時間を節約するため、色校正用のカラー
シート(カラープルーフとも呼ばれる)が用いられるこ
とは、当技術分野においてよく知られている。
色校正用のカラーシートを用いて多色転写画像を作成
する方法としては、例えば特開昭47−41830号公報に記
載の、着色画像を直接最終受像紙に転写積層するいわゆ
る直接転写方式、例えば特開昭59−97140号、同61−286
857号公報に記載の、着色画像を一時仮の受像シート上
に転写積層した後、これを再度最終受像紙上に転写する
いわゆる間接転写方式、また、特開昭47−27441号、同5
6−501217号公報に記載の、着色感光層を受像紙に転写
した後に画像を形成する工程をくり返す方式等がある。
これらの方式はいずれも被転写材料表面が熱可塑性有
機重合体層等の被覆層で被覆されるため、得られた画像
表面の光沢度が高過ぎ、印刷物の画像品質とは異なった
印象を与えるという難点を有している。
本来、色校正用のカラーシート(カラープルーフ)は
最終印刷物の画像再現を予測するべく使用されるもので
あるから、カラープルーフの画像再現性は実際の印刷物
に極めて近似したものであることが強く望まれている。
このために、カラープルーフによって被転写材料上に形
成された着色画像の画像表面に、表面が粗面化されたい
わゆるマット化シートを重ね合わせて加熱、加圧された
ニップロール間を通過させることにより画像の表面光沢
を減ずるという作業を行うことがあるが、なお、これら
の工程は作業者によって煩わしい。しかも光沢度の異な
る様々な印刷用紙上の印刷画像との近似性を考えた場合
は、粗面化の程度の異なる多数枚のマット化シートを用
意する必要がある。
また、たとえマット化により画像表面の光沢度が減じ
られたとしても、得られた画像表面は熱可塑性有機重合
体層で被覆されているため、印刷用紙上にインキのみで
形成された印刷画像品質との違和感が払拭しきれない、
等の問題点を残している。
一方、着色画像の転写を容易かつ良好に行うため、支
持体と画像形成用の着色層との間に、形成された着色画
像の剥離性を高めるための中間層を形成する技術が知ら
れている。かかる中間層として、酢酸ビニルを含有する
樹脂層を形成することが行われ、この場合、該樹脂層中
の酢酸ビニル含有率が高い程、着色画像の転写性が良好
である。しかし該酢酸ビニル含有率が高くなると、現像
後、非画像部の汚れであるいわゆる地汚れが発生し易く
なる。カラープルーフは、かかる地汚れが生じないこと
が強く望まれる。地汚れは、カラープルーフの品質を著
しく損ねるからである。地汚れを防止するためには、中
間層中の上記酢酸ビニル含有量の低減が有効であるが、
そうすると転写性が劣化する。
本発明は上記問題点を解決して、支持体上の着色画像
部分のみを転写性良好に被転写材料上に転写することが
でき、これによりカラープルーフとして用いる場合にあ
っても、印刷用紙上にインキのみで形成された印刷画像
品質に極めて近い画像品質を得るようにすることができ
て、しかも地汚れの生じない、良好な品質の着色画像形
成材料を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、支持体上に、感光性組成物及び着色剤を
含有する着色感光層を有し、該支持体と着色感光層との
間には中間層が形成され、該中間層は、支持体側に設け
られた酢酸ビニル含有率14%以上のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂から成る第1中間層と、着色感光層側に設
けられた酢酸ビニル含有率14%未満のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂から成る第2中間層とを備え、かつ、着
色画像を形成した後、該着色画像部のみを被転写材料上
に転写するものである着色画像形成材料によって、達成
される。
本発明者らは種々研究の結果、中間層における酢酸ビ
ニル含有量と転写性、及び地汚れ発生の関係を検討し
て、相反する要請であった上記転写性と地汚れの問題と
を、本発明の如く第1,第2の中間層を設けて、各々の酢
酸ビニル含有率を上記のように14%を境にして異ならせ
ることにより、両者をともに満足させ得る形で解決した
ものである。従来の知見においては、中間層を2層にし
て各々の酢酸ビニル含有率を変えるという考え方もなか
ったし、また、そのとき14%が臨界的意義をもつことに
ついても、全く知られていなかった。
以下、本発明を更に詳説する。
本発明の着色画像形成材料は、支持体上に、感光性組
成物及び着色剤を含有する着色感光層を有する。このよ
うな着色感光層を有する着色画像形成材料は、例えば、
色分解マスク等を通して像様露光され、その後現像され
ることによって、着色画像を形成することができる。
得られた着色画像は、直接、被転写材料上に転写し
て、転写画像を得る。
本発明において、着色感光層が含有する感光性組成物
としては、種々のものが使用可能である。即ち、使用可
能な感光性組成物には、活性光線の照射を受けると短時
間のうちにその分子構造に化学的な変化をきたし、溶媒
に対する溶解性が変化し、ある種の溶媒を適用した場合
には、露光部分または非露光部分が溶解除去してしまう
ようなモノマー、プレポリマーまたはポリマーなどの化
合物のすべてが含まれる。使用可能な感光性組成物の例
としては、以下のものを挙げることができる。
露光部の溶解性が低下する、いわゆるネガ・ポジタイ
プのものとしては、例えば、ポリビニルアルコールをケ
イ皮酸でエステル化したもので代表される光架橋型の感
光性樹脂系;ジアゾニウム塩やその縮合体をポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド等と混合した系;また芳香族アジド化合物を光架橋剤
として用い環化ゴム等のバインダーと混合した系等があ
る。更に光ラジカル重合や光イオン重合を利用した感光
性樹脂も用いることができる。
また露光部の溶解性が増大する、いわゆるポジ・ポジ
タイプのものとしては、例えば、o−キノンジアジドを
感光性物質とする感光性樹脂組成物があり、具体的に
は、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニルクロ
ライド、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
クロライド、1,2−ナフトキノジアジド−5−スルホニ
ルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−6−スル
ホニルクロライドと、水酸基及び/またはアミノ基含有
化合物を縮合させた化合物が好ましく用いられる。
上記水酸基含有化合物としては、例えばトリヒドロキ
シベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノン、ビス
フェノールA、フェノールボラック樹脂、レゾルシンベ
ンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセトン縮合樹
脂等がある。また、上記アミノ基含有化合物としては、
例えばアニリン、p−アミノジフェニルアミノ、p−ア
ミノベンゾフェノン、4,4′−ジアミノジフェニルアミ
ン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン等がある。
上記o−キノンジアジド化合物に関しては、更にJ.KO
SAR著“Light Sensitive System"(Wiley&Sons,Wew Yo
rk,1965)及び永松,乾著“感光性高分子”(講談社,19
77)の記載のものも用いることができる。
更にポジ・ポジタイプのものとして、 (i)活性光線の照射により酸を発生し得る化合物、 (ii)酸により分解し得る結合を少なくとも1個有する
化合物、及び (iii)2または3種類の異なるフェノール類を含むノ
ボラック樹脂 を含有する感光性樹脂組成物を用いることもできる。
着色感光層中における上記感光性組成物の含有量は、
例えば重量で5〜80%が好ましく、適用である。
また、前記着色感光層を構成する結合剤としては、皮
膜形成性かつ溶媒可溶性であり、好ましくはアルカリ現
像液で溶解ないし膨潤しうる高分子化合物が用いられ
る。
かかる高分子化合物の好ましい具体例としては、例え
ば、下記一般式で示されるカルボン酸ビニルエステル重
合単位を分子構造中に有する高分子化合物を挙げること
ができる。
RCOOCH=CH2 但し、Rは炭素数1〜17のアルキル基を表す。
上記のような構造の高分子化合物であれば、任意に用
いることができるが、上記一般式で示される重合単位を
構成するためのカルボン酸ビニルエステルモノマーとし
ては、下記例示のものが好ましい。
更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特にこれが40
〜95wt%のもの)及び酢酸ビニルより長鎖の好ましくは
炭素数4〜17のカルボン酸ビニルエステル重合単位、特
に、バーサチック酸ビニル重合単位(特に、これが10〜
50wt%のもの)を有する高分子化合物がよく、特に数平
均分子量(Mn)が2,000〜60,000、重量平均分子量(M
w)が10,000〜150,000のものが好ましい。
この場合、酢酸ビニルと共重合して酢酸ビニル重合単
位を有する高分子化合物を構成するモノマーとしては、
共重合体を形成し得るものであれば任意であり、例えば
上記例示の単量体の中から任意に選ぶことができる。
以下に本発明において高分子化合物として用いること
ができる共重合体を、そのモノマー成分を示すことによ
り列記する。但し当然のことであるが、以下の例示に限
られるものではない。
酢酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−スチレン 酢酸ビニル−クロトン酸 酢酸ビニル−マレイン酸 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 酢酸ビニル−塩化ビニル 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 酢酸ビニル−ピパリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチルヘキ
シルアクリレート 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸ビニ
ル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロト
ン酸 ピパリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸 更に、着色感光層を構成する結合剤に用いる高分子化
合物として、次の一般式で表される芳香族性水酸基を有
する構造単位を分子構造中に含有する高分子化合物を挙
げることができる。
一般式 ここで、R11及びR12は水素原子、アルキル基またはカ
ルボン酸基、R13は水素原子、ハロゲン原子またはアル
キル基、R14は水素原子、アルキル基、フェニル基また
はアラルキル基、Xは窒素原子と芳香族炭素原子とを連
結する2価の有機基を表す。nは0または1である。Y
は置換基を有してもよいフェニレン基または置換基を有
してもよいナフチレン基を表す。
上記一般式で表される構造単位を形成するモノマーと
しては、具体的には例えば、N−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒ
ドロキシナフチル)−(メタ)アクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m−またはp−
ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマー;o
−、m−またはp−ヒドロキシスチレンモノマー等を挙
げることができる。好ましくは、o−、m−またはp−
ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマー、N
−(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミ
ドモノマーであり、更に好ましくは、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)−(メタ)アクリルアミトモノマーであ
る。
結合剤として、上記一般式で表される芳香族性水酸基
を有する構造を有する高分子化合物を用いる場合、該構
造を形成するモノマーと、下記のモノマー等との共重合
体を用いることが好ましい。
ここで、R5は水素原子、アルキル基、またはハロゲン
原子を表し、R6は、アルキル基、フェニル基またはナフ
チル基を表す。
上記共重合体中における前記一般式で表される芳香族
性水酸基を有する基の比率は、1〜30モル%が好まし
い。
また上記アクリロニトリル類から形成される単位の上
記共重合体中に占める割合は、0〜50モル%が好まし
く、更に現像性を考えれば、5〜40モル%が好ましい。
上記アルキルアクリレート類から形成される構造単位の
割合は、50〜95モル%であることが、低アルカリ性水溶
液による現像性の点から好適であり、更には60〜95モル
%が最も好適な現像性を与える。
該高分子化合物には、以上の構造単位の他、現像性を
微調節する目的から、アクリル酸あるいはメタクリル酸
等の上記したアクリル酸類を共重合させても良く、該共
重合体の該高分子化合物中に占める割合は、現像ラチチ
ュードを考慮すれば0〜20モル%が好ましく、0〜10モ
ル%が最も好適である。
かかる高分子化合物の重量平均分子量は、低アルカリ
性水溶液を現像液とした時の現像性、あるいは、解像性
という面から1,000〜100,000であることが好ましく、更
には1,000〜30,000の範囲のものが好適である。これら
の高分子化合物は周知の共重合法により合成することが
可能である。
かかる高分子化合物の具体例としては、下記の構造を
持つ共重合体が挙げられる。
ここでR17は水素原子またはメチル基を表す。
また、本発明においては、結合剤として、少なくとも
一種類のフェノール類と活性カルボニル化合物の重縮合
により得られるノボラック樹脂などの重縮合樹脂も使用
しうる。
これらのフェノール類は、芳香族性の環に結合する水
素原子の少なくとも1つが水酸基で置換された化合物す
べてを含み、具体的には例えばフェノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレ
ノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、カル
バクロール、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基
(炭素数1〜8個)置換フェノール等が挙げられる。
活性カルボニル化合物には、例えばアルデヒド、ケト
ンなどが含まれ、具体的には例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイン、
フルフラール、アセトン等が挙げられる。
上記重縮合樹脂としては、フェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒドノ
ボラック樹脂、フェノール・m−クレゾール・ホルムア
ルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・p−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m−クレゾール・
p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o
−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重
縮合体樹脂、フェノール・o−クレゾール・m−クレゾ
ール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・
o−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共
重縮合体樹脂、フェノール・m−クレゾール・p−クレ
ゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂等が挙げられ
る。
好ましいノボラック樹脂はフェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂であり、分子量は重量平均分子量Mwが
3500〜500、数平均分子量Mnが1000〜200の範囲が好まし
い。
上記の如き樹脂の分子量を含め、本明細書中高分子化
合物の分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー法(GPC)によって行う。数平均分子量Mn及
び重量平均分子量Mwの算出は、拓植盛雄、宮林達也、田
中誠之著“日本化学会誌"800頁〜805頁(1972年)に記
載の方法により、オリゴマー領域のピークを均す(ピー
クの山と谷の中心を結ぶ)方法にて行うものとする。
また、前記ノボラック樹脂において、その合成に用い
られた異なるフェノール類の量比を確認する方法として
は、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を用いる。
熱分解ガスクロマトグラフィーについては、その原理、
装置及び実験条件が、例えば、日本化学会編、拓植新著
新実験講座、第19巻、高分子化学〔I〕474頁〜485頁
(丸善1978年発行)等に記載されており、熱分解ガスク
ロマトグラフィーによるノボラック樹脂の定性分析法
は、拓植盛雄、田中隆、田中誠之著“分析化学”第18
巻、47〜52頁(1969年)に記載された方法に準じるもの
とする。
更に、結合剤として使用可能な他の高分子化合物とし
ては、(メタ)アクリル酸(共)重合体のスルホアルキ
ルエステル、ビニルアセタール(共)重合体、ビニルエ
ーテル(共)重合体、アクリルアミド(共)重合体、ス
チレン(共)重合体、セルロース誘導体、酢酸ビニル
(共)重合体等も挙げることができる。
本発明の着色画像形成材料の着色感光層中には、適宜
の着色剤を含有させることができる。一般に、着色剤と
して染料、顔料が添加される。特に、色校正に使用する
場合、そこに要求される常色即ち、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックと一致した色調の顔料、染料が必
要となるが、その他の金属粉、白色顔料、蛍光顔料など
も使用できる。次の例は、この技術分野で公知の多くの
顔料及び染料の内の若干例である。(C.Iはカラーイン
デックスを意味する)。
ビクトリアピュアブルー(C.I 42595) オーラミン(C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I ベーシック13) ローダミン6GCP(C.I 45160) ロータミンB(C.I 45170) サフラニンOK70:100(C.I 50240) エリオグラウシンX(C.I 42080) ファーストブラックHB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 21090) リオノールイエローGRO(C.I 21090) シムラ−ファーストイエロー8GF(C.I 21105) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I 21095) シムラ−ファーストレッド4015(C.I 12355) リオノールレッド7B4401(C.I 15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I 74160) リオノーブルーSM(C.I 26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 シアニンブルー4920(大日精化製) セイカファーストカーミン1483(大日精化製) セイカファーストイエローH−7055,2400(大日精化
製) 着色感光層中における着色剤の含有量は、例えば重量
で5%〜50%が好ましく、適当である。
着色感光層における着色剤/結合剤の比率は、目標と
する光学濃度と、着色感光層の現像液に対する除去性を
考慮して当業者に公知の方法により定めることができ
る。例えば、染料の場合、一般に好ましくはその値は重
量で5%〜75%、顔料の場合、一般に好ましくはその値
は重量で5%〜90%が適当である。
また、着色感光層の膜厚は、目標とする光学濃度、着
色感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔料、カー
ボンブラック)及びその含有率により当業者に公知の方
法により適宜選択することができるが、許容範囲内であ
れば着色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高
くなり、画像品質は良好である。従って、該膜厚は、一
般に0.1μm〜5μmの範囲で使用されるのが通常であ
り、好ましい。
着色感光層中には、以上に説明した各素材のほか、必
要に応じて更に可塑剤、塗布性向上剤等を添加すること
もできる。
可塑剤としては例えば、フタル酸エステル類、トリフ
ェニルホスフェート類、マレイン酸エステル類等の各種
低分子化合物類、塗布性向上剤としては、例えば、エチ
ルセルロース、ポリアルキレンエーテル等に代表される
ノニオン活性剤等の界面活性剤、及びフッ素系界面活性
剤等を挙げることができる。
また、着色感光層は、着色剤と結合剤よりなる着色剤
層と感光性組成物と結合剤よりなる感光層の2層に分割
することもできる。この場合は、どちらの層が支持体側
に存在してもかまわない。
着色感光層は、一般に、感光性組成物及び着色剤、及
び適宜の結合剤を、溶剤に溶かして塗布液とし、これを
支持体に塗設することにより形成することができる。
使用することができる溶剤としては、次のものを挙げ
ることができる。即ち、例えば、シクロヘキサノン、エ
チレンジクロライト、ジクロルメタン、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルフォキサイドN,N−ジメチルアセトア
ミド、アセチルアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、乳酸メチル等の溶剤
を、用いることができる。
着色感光層を支持体上に塗設するための塗布方法とし
ては、例えば、ロールコーティング、リバースロールコ
ーティング、ディップコーティング、エアナイフコーテ
ィング、グラビアコーティング、グラビアオフセットコ
ーティング、ホッパーコーティング、ブレードコーティ
ング、ロッドコーティング、ワイヤドクターコーティン
グ、スプレーコーティング、カーテンコーティング、押
出コーティング等の方法が用いられる。
乾燥は一般に、加熱された空気を塗布面に吹きつける
ことによって行うのが好ましい。このときの加熱温度
は、着色画像形成材料に熱軟化層を設ける場合はその軟
化温度より低い温度で、かつ該熱軟化層の種類に従って
適宜選定されるべきものであるが、一般的には、30℃〜
200℃が好ましく、特に40℃〜140℃の範囲が好適であ
る。乾燥中、加熱された空気の温度を一定に保ったまま
着色感光層を乾燥させる方法が一般に行われているが、
加熱された空気の温度を段階的に上昇させて乾燥させる
方法も行うことができる。また加熱された空気は、塗布
面に対し、0.1m/秒〜30m/秒の割合で供給されることが
好ましく、特に0.5m/秒〜20m/秒の割合で供給するのが
好適である。
着色感光層中に光重合性物質を含有する場合には、酸
素の影響によって起こる重合阻害の防止のために、着色
感光層上に、現像液に対して溶解ないし膨潤しうるオー
バーコート層を設けることもできる。オーバーコート層
に用いられる樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアミド、アラビアゴム、ニカワ、ゼラチン、
カゼイン、セルロース類(例えば、ビスコース、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、でん粉類(例えば、可溶性
でん粉、変性でん粉等)等を挙げることができる。
本発明の着色画像形成材料は、像様露光後、現像する
ことによって、着色画像を得ることができる。像様露光
は、例えば、色分解網フィルムと各色に対応する着色画
像形成材料とを密着し、例えば紫外線を照射することに
より行うことができる。光源としては、水銀灯、超高圧
水銀灯、メタルハライドランプ、タングステンランプ、
キセノンランプ、蛍光ランプ等任意のものを使用でき
る。
像様露光に次ぐ現像は、例えば次のように行うことが
できる。即ち、着色画像を形成するための現像液として
は、好ましくは水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液
が用いられ、該現像液に用いられるアルカリ剤として
は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸ナト
リウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二
リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カ
リウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニ
ウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸アンモニウム、ケイ酸アンモニウム等の
無機アルカリ剤、あるいは、モノ、ジまたはトリエタノ
ールアミン、または水酸化テトラアルキルアンモニアの
ような有機アルカリ剤が用いられる。アルカリ剤の現像
液組成物中における含有量は一般に好ましくは0.05〜30
重量%の範囲で用いるのが好適であり、前記アルカリ性
現像液は、エチレングリコールモノフェニルエーテル、
ベンジルアルコール、n−プロピルアルコール等の有機
溶剤、界面活性剤、亜硫酸塩、EDTA等のキレート剤、有
機シラン化合物等の消泡剤、などを含有することもでき
る。
本発明の着色画像形成材料は、着色画像を形成した
後、該着色画像部のみを被転写材料に転写するものであ
る。
本発明の着色画像形成材料は、支持体側の第1中間層
と、着色感光層側の第2中間層とを有する中間層を備え
るが、かかる中間層は、上記被転写材料上への転写を効
率良く行い、画像転写後の支持体の剥離を容易にするた
めのものであり、かつ、該良好な転写性を維持するとと
もに、地汚れの発生をもたらさないようにしたものであ
る。
好ましい態様は、中間層をエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂により形成し、この内第1中間層は酢酸ビニルの
含有率がモノマー比で14重量%以上、第2中間層は酢酸
ビニルの含有率がモノマー比で14重量%未満とすること
である。
本発明において、中間層の厚さは、支持体表面を被覆
するのに充分な厚さが最低あればよく、特に制限はない
が、好ましくは中間層全体で5〜100μm、より好まし
くは10〜50μmであることがよい。中間層の内、酢酸ビ
ニル含有率が14重量%以上の第1中間層が、全中間層の
厚さの1/2以上を占めることが、転写性の点で好まし
い。また中間層は全体として、支持体の厚さよりは薄い
方が好ましい。
中間層を形成するために使用できる好ましいエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂としては、第1中間層について
は該共重合樹脂中に占める酢酸ビニルの比率が重量で14
%〜33%の範囲のものが好ましく、より好ましくは5%
〜10%のものがよい。第2中間層については、同じく3
%以上14%未満のものが好ましく、より好ましくは20%
〜25%のものがよい。また、該樹脂のVICAT軟化点は、
いずれも、80℃以下であることが好ましい。また、中間
層中には、各種のポリマーや過冷却物質、界面活性剤及
び離型剤等を加えることができるが、このとき軟化点が
実質的に80℃を超えない範囲とすることが好ましい。
支持体上に、中間層として、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂層を設ける方法としては、 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂をトルエン等の
有機溶剤に溶解した溶液を支持体上に塗布した後乾燥し
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層を設ける方法。
(2)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどを有
機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用い、支持体上に
これら接着剤を塗布した後、熱風または加熱によって乾
燥してから、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂フィルム
を重ね合わせ、加熱下に圧着してラミネートする、いわ
ゆる乾式ラミネート法。
(3)エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エ
ステルの共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン
類、ワックス類の混合物を接着剤とし、これら接着剤を
そのまま加熱して溶融状態に保ちながら、支持体上にド
クターブレード法、ロールコート法、グラビヤ法、リバ
ースロール法等で塗布した後、ただちに、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂フィルムを貼り合わせて、必要に応
じて高温に加熱してから冷却することによりラミネート
する、いわゆるホットメルトラミネート法。
(4)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を溶融状態に保
ち、押出し機によりフィルム状に押出し、これが溶融状
態にあるうちに、支持体を圧着してラミネートする、い
わゆる押出しラミネート法。
(5)溶融押出し法で支持体となるフィルムを成形する
際、複数基の押出し機を用い、溶融状態のエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂とともに、一回の成形により、支持
体フィルム上にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層を形
成する、いわゆる共押出し法 等を挙げることができる。
本発明の着色画像形成材料を構成する支持体として
は、透明支持体が好ましく、例えば、ポリエステルフィ
ルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが水、熱に対する寸法安定性の点で好ましい。その
他、アセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエ
チレンフィルムも使用し得る。
着色画像形成材料に形成された着色画像を転写する被
転写材料としては、アート紙、コート紙、上質紙、合成
紙等、一般の印刷用紙を用いることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例、及び比較例について述べる。
なお当然のことではあるが、本発明は以下述べる実施
例にのみ限定されるものではなく、種々の態様をとるこ
とができるものである。
実施例1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、第1中間層として、厚さ20μmのエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂層(三井−デュポンポリケミカル社製EV
AFLEX P−1405,酢酸ビニル含有率14重量%,VICAT軟化点
68℃)、及び、第2中間層として、厚さ10μmのエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂層(三井デュポンポリケミカ
ル社製EVAFLAX P−1007,酢酸ビニル含有率10重量%,VIC
AT軟化点72℃)を、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに近い側からこの順に積層されるように共押し出し法
により形成し、これにより、第1,第2中間層から成る中
間層が形成された支持体を得た。該支持体のエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂層表面上に、下記組成の着色感光
層分散液を、ワイヤーバーを用い、乾燥膜厚が1.5μm
になるように塗布した後、90℃で5分間乾燥し、4色の
着色画像形成材料を作成した。
着色感光層分散液: (顔 料) ブラック:カーボンブラックMA−100(三菱化成製)
0.99g シアン :リオノールブルーFG−7330(東洋インキ
製) 0.55g マゼンタ:リオノールレッド6BFG−4219X(東洋イン
キ製) 0.68g イエロー:No.1206リオノールイエロー(東洋インキ
製) 0.68g 以上により得られた4色の着色画像形成材料のポリエ
チレンテレフタレートフィルム面に、各色の色分解網ポ
ジフィルムを重ね合わせ、4kWメタルハライドランプで5
0cmの距離から20秒間画像露光を行い、更に下記現像液
に32℃で30秒間浸漬することにより現像を行い、4色の
着色画像を形成した。
〈現像液〉 コニカPS版現像液SDR−1(コニカ(株)製) 40ml ペレックスNBL(花王アトラス社製) 100ml 蒸留水 400ml 次に、ブラック色画像の画像面とアート紙とを密着
し、80℃に加熱された1対のニップロール間を5kg/cm2
の加圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、支持
体の剥離を行った。剥離は、中間層であるエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂層と、着色画像との界面で、容易に
行われ、アート紙上にブラック色画像が転写された。引
き続き、シアン、マゼンタ、イエローの順に着色画像の
転写を行い、アート紙上に4色から成るカラープルーフ
ィング画像を形成した。
アート紙上には、着色画像部分のみが転写した。即
ち、非画像部の紙面は露出し、また非画像部分での地汚
れの発生は全く認められず、得られたカラープルーフィ
ング画像は、通常のオフセット印刷により得られるカラ
ー印刷画像に極めて酷似したものであった。
また、地汚れの有無を確認するため、画像露光及び現
像処理により形成された各色の着色画像を転写、積層せ
ずに、それぞれ別のアート紙上に、上記同条件下にて転
写し、各着色画像の非画像部分の反射濃度を反射濃度計
(マクベスRD−918)により測定した。
結果を表1に示す。
地汚れの発生は全く認められなかった。
実施例2 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、第1中間層として、厚さ25μmのエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂層(三井−デュポンポリケミカル社製EV
AFLEX P−3307,酢酸ビニル含有率33重量%,VICAT軟化点
40℃以下)、及び、第2中間層として厚さ5μmのエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂(三井−デュポンポリケミ
カル社製ミラソン252,酢酸ビニル含有率6重量%,VACAT
軟化点79℃)を、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に近い側からこの順に積層されるように共押し出し法に
より形成し、これにより、第1,第2中間層から成る中間
層が形成された支持体を得た。該支持体のエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂層表面上に、実施例1と同様の着色
感光層分散液を塗布、乾燥し、4色の着色画像形成材料
を作成した。以下、実施例1と同様の方法により、画像
形成及びアート紙上への転写を行ったところ、本実施例
でも、良好なカラープルーフィング画像が得られた。
また、実施例1と同様の方法により各色の非画像部濃
度を測定した。
結果を表2に示すが、本実施例でも、表2のとおり地
汚れは全く認められなかった。
比較例1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、厚さ30μmの1層のエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂層(三井−デュポンポリケミカル社製EVAFLEX P−100
7,酢酸ビニル含有率10重量%,VICAT軟化点72℃)を押し
出しラミネート法により形成した支持体のエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂層表面上に、実施例1と同様の着色
感光層分散液を塗布、乾燥し、4色の着色画像形成材料
を作成した後、実施例1と同様の方法により、画像形成
及びアート紙上への画像転写を行った。この結果、支持
体剥離の際、着色画像の一部がアート紙上に転写せずに
支持体側に残存し、アート紙上に完全な転写画像を得る
ことはできなかった。
画像転写を良好に行うためには、ニップロールの温度
を80℃から90℃へ上げる必要があった。
ニップロール温度90℃にて画像転写を行い、実施例1
と同様の方法により各着色画像の非画像部の反射濃度を
測定した。結果を表3に示す。このように、転写温度を
高温にすると表3に示すように転写性良好に地汚れのな
い転写画像が形成されるが、温度を高くする必要がある
ため、いわゆるトンボずれと称される各色の着色画像間
のずれが生ずるおそれが大きくなるものである。
比較例2 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、厚さ30μmの1層のエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂層(三井−デュポンポリケミカル社製ミラソン252,酢
酸ビニル含有率6重量%,VICAT軟化点79℃)を押し出し
ラミネート法により形成した支持体のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂層表面上に、実施例1と同様の着色感光
層分散液を塗布、乾燥し、4色の着色画像形成材料を作
成した後、実施例1と同様の方法により、画像形成及び
アート紙上への画像転写を行った。この結果、転写は良
好に行われず、かつ、ニップロール温度を80℃から90℃
へ上げても、なお、支持体剥離の際、各着色画像の一部
が支持体側に残存した。
比較例3 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層として、三井−デ
ュポンポリケミカル社製EVAFLEX P−1907から成る層
(酢酸ビニル含有率19重量%,VICAT軟化点59℃,膜厚30
μm)を1層形成し、その他は実施例1と同様にして、
操作を行った。
ここでは画像転写は良好に行われたものの、非画像部
に地汚れの発生が認められた。各着色画像の非画像部反
射濃度を表4に示すとおりである。
比較例4 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂層として、三井−デ
ュポンポリケミカル社製EVAFLEX P−3307から成る層
(酢酸ビニル含有率33重量%,VICAT軟化点40℃,膜厚30
μm)を1層形成し、その他は実施例1と同様にして、
操作を行った。
ここでは画像転写は良好に行われたものの、非画像部
に地汚れの発生が認められた。各着色画像の非画像部反
射濃度を表5に示すとおりである。
〔発明の効果〕 上述した実施例と比較例との対比からも明らかなよう
に、本発明によれば、着色画像部分のみを転写性良好に
被転写材料上に転写することができ、これによりカラー
プルーフとして用いる場合にあっても、印刷用紙上にイ
ンキのみで形成された印刷画像品質に極めて近い画像品
質を得るようにすることができて、しかも地汚れの生じ
ない、良好な品質の着色画像形成材料を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 智史 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−103636(JP,A) 特開 昭63−298337(JP,A) 特開 平1−282543(JP,A) 特開 昭61−186955(JP,A) 特開 平1−145193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/004 513

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、感光性組成物及び着色剤を含
    有する着色感光層を有し、該支持体と着色感光層との間
    には中間層が形成され、該中間層は、支持体側に設けら
    れた酢酸ビニル含有率14重量%以上のエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体樹脂から成る第1中間層と、着色感光層側
    に設けられた酢酸ビニル含有率14重量%未満のエチレン
    −酢酸ビニル共重合樹脂から成る第2中間層とを備え、
    かつ、着色画像を形成した後、該着色画像部のみを被転
    写材料上に転写するものである着色画像形成材料。
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