JP2591658B2 - 転写画像形成方法 - Google Patents

転写画像形成方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラー印刷における色校正用のカラープルー
フに用いる転写画像の形成方法に関し、詳しくは、実質
的に画像部分のみを転写し、かつ得られた転写画像表面
を粗面化処理することにより、印刷物の画像品質に極め
て近似した転写画像を得ることのできる転写画像形成方
法に関する。
[従来の技術] 多色刷印刷における本印刷の前工程として行なわれる
校正刷りの手間と時間の節約に色校正用のカラーシート
(カラープルーフとも呼ばれる)が用いられるのは当分
野においてよく知られている。
色校正用として着色画像形成材料を用いて多色転写画
像を作成する方法としては、例えば特開昭47−41830号
公報に記載の、着色画像を直接最終受像紙に転写積層す
るいわゆる直接転写方式、例えば特開昭59−97140号公
報に記載の、着色画像を一時、仮の受像シート上に転写
積層した後、これを再度、最終受像紙上に転写する、い
わゆる間接転写方式、また、特開昭56−501217号公報に
記載の、着色感光層を受像紙に転写した後に画像を形成
する工程をくり返す方式等が挙げられる。
[発明が解決しようとする問題点] これらの方式はいずれも転写画像を含む被転写材料表
面が熱可塑性有機重合体層で被覆されるため、得られた
画像表面の光沢度が高過ぎ、本印刷における印刷物の画
像品質とは異なった印象を与えるという難点を有してい
る。本来、色校正用のカラープルーフは最終印刷物の画
像再現を予測するべく使用されるものであるから、着色
画像形成材料の画像再現性は印刷物のそれに極めて近似
したものであることが強く望まれている。その目的のた
めに、着色画像形成材料から被転写材料上に形成された
着色画像の画像表面に、表面が粗面化されたいわゆるマ
ット化シートを重ね合わせて加熱、加圧されたニップロ
ール間を通過させることにより画像の表面光沢を減ずる
という作業が従来行われているが、この場合、粗面化さ
れるのは、被転写材料上の着色画像を被覆する熱可塑性
有機重合体層表面であり、このような操作によってもな
お、印刷用紙上にインキのみで形成された印刷画像品質
との異和感は払拭しきれない、との問題点を残してい
る。
本発明者らは、上記問題点を解決するために、すで
に、支持体上に感光性組成物と着色剤を含有する着色感
光層を有する着色画像形成材料に、像様露光および現像
処理を行い、着色画像を形成した後、実質的に該着色画
像部のみを被転写材料に転写することにより、印刷物の
画像品質に近似した転写画像を形成することのできる着
色画像形成材料、および転写画像形成方法を提案した。
本発明は、上記転写画像形成方法の改良に関し、詳し
くは印刷用紙上にインキのみで形成された印刷画像の画
像品質に、極めて近似した転写画像を形成することので
きる転写画像形成方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は、支持体上に、感光性組成物および着色剤
を含有する着色感光層を有する着色画像形成材料に、少
なくとも像様露光および現像処理を行なうことにより形
成された前記支持体上の着色画像から実質的に画像部の
みを被転写材料に転写しかつ得られた転写画像の表面を
粗面化処理することを特徴とする転写画像形成方法によ
り達成される。
以下、本発明をさらに詳説する。
本発明の転写画像形成方法に使用される着色画像形成
材料は、支持体上に少なくとも感光性組成物と着色剤を
含有する着色感光層を有し、色分解網フィルムを通して
像様露光後現像され、着色画像が形成される。得られた
着色画像からは画像部のみが直接、被転写材料上に転
写、積層される。この場合、被転写面上への転写を効率
良く行い、画像転写後の支持体の剥離を容易にするため
には、支持体表面に適当な撥油性物質による離型処理を
ほどこすか、あるいは支持体上に離型層を設けることが
好ましい。
撥油性物質としては、例えばシリコーン樹脂、フッ素
樹脂、フッ素系界面活性剤、ポリオレフィンまたはポリ
アミド等を用いることができる。
ポリプロピレンフィルムおよびポリエチレンフィルム
等は特別な離型処理を施さなくても良好な離型性を示す
ので、特に好ましい態様として支持体の厚さより薄く、
ポリプロピレン層またはポリエチレン層を設ける例が挙
げられる。
支持体上にポリプロピレン層、またはポリエチレン層
を設ける方法としては、 1) ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどを有
機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用い、支持体上に
これら接着剤を塗布した後、熱風または加熱によって乾
燥してから、ポリプロピレンフィルム、またはポリエチ
レンフィルムを重ね合せ、加熱下に圧着してラミネート
する、いわゆる乾式ラミネート法。
2) エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エ
ステルの共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン
類、ワックス類又はこれらの混合物を接着剤とし、これ
ら接着剤をそのまま加熱して溶融状態に保ちながら、支
持体上にドクターブレード法、ロールコート法、グラビ
ヤ法、リバースロール法等で塗布した後、ただちに、ポ
リプロピレンフィルム、またはポリエチレンフィルムを
貼り合わせて、必要に応じて高温加熱してから冷却する
ことによりラミネートする、いわゆるホットメルトラミ
ネート法。
3) ポリプロピレン、またはポリエチレンを溶融状態
に保ち、押出し機によりフィルム状に押出し、これが溶
融状態にあるうちに、支持体を圧着してラミネートす
る、いわゆる押出しラミネート法。
4) 溶融押出し法で支持体となるフィルムを成形する
際、複数基の押出し機を用い、溶融状態のポリプロピレ
ン、またはポリエチレンとともに、一回の成形により支
持体フィルム上にポリプロピレン層、またはポリエチレ
ン層を形成する、いわゆる共押出し法。等が挙げられ
る。
前記離型層としては、例えばアルコール可溶性ポリア
ミド、アルコール可溶性ナイロン、スチレンと無水マレ
イン酸との共重合体の部分エステル化樹脂とメトキシメ
チル化ナイロンとのブレンド物、ポリ酢酸ビニル、ポリ
アクリレート、ポリメチルメタアクリレートとアクリレ
ートの共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビ
ニルとの共重合体、ポリビニルブチラート、セルローズ
アセテートフタレート、メチルセルロース、エチルセル
ロース、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、ポリビ
ニルアルコール、ブチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、シアノエチ
ルセルロース、セルロースアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースアセテートブチレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースヘキサヒドロフタレート、も
しくはこれらの混合物等が使用し得る。
離型層の厚さは0.01μm〜30μmの範囲が適当であ
り、特に好ましくは0.1μm〜5μmの範囲である。
本発明に使用される着色画像形成材料に用いられる透
明支持体としては、ポリエステルフィルム、特に二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが水、熱に対す
る寸法安定性の点で好ましいが、アセテートフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムも使用し得
る。
着色感光層は像様露光に続く現像により画像状に除去
され着色画像を形成するものである。
本発明において着色感光層に含まれる感光性組成物と
しては種々のものが使用可能であるが、活性光線の照射
を受けると短時間のうちにその分子構造に化学的な変化
をきたし、溶媒に対し溶解性が変化し、ある種の溶媒を
適用した場合には、露光部分又は非露光部分が溶解除去
してしまうようなモノマー、プレポリマー及びポリマー
などの化合物のすべてが含まれる。使用可能な感光性組
成物の例としては、露光部の溶解性が低下する、いわゆ
るネガ・ポジタイプのものとして、ポリビニルアルコー
ルをケイ皮酸でエステル化したもので代表される光架橋
型の感光性樹脂系、ジアゾニウム塩やその縮合体をポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド等と混合した系、また芳香族アジド化合物を光
架橋剤として用い環化ゴム等のバインダーと混合した系
等があり、さらに光ラジカル重合や光イオン重合を利用
した感光性樹脂も用いることができる。また露光部の溶
解性が増大する、いわゆるポジ・ポジタイプのものとし
ては例えば、o−キノンジアジドを感光性物質とする感
光性樹脂組成物があり、具体的には、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホニルクロライド、1,2−ナフト
キノンジアジド−4−マニホニルクロライド、1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホニルクロライド、1,2
−ナフトキノンジアジド−6−スルホニルクロライドと
水酸基及び/又はアミノ基含有化合物を縮合させた化合
物が好ましく用いられる。
水酸基含有化合物としては、例えばトリヒドロキシベ
ンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノン、ビスフェ
ノールA、フェノールノボラック樹脂、レゾルシンベン
ズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセトン縮合樹脂
等がある。また、アミノ基含有化合物としては、例えば
アニリン、p−アミノジフェニルアミン、p−アミノベ
ンゾフェノン、4,4′−ジアミノジフェニルアミン、4,4
−ジアミノベンゾフェノン等がある。
上記、o−キノンジアジド化合物に関しては、さらに
J.KOSAR著“Light Sensitive System"(Wiley&Sons,
NewYork,1965)および永松,乾著“感光性高分子”(講
談社,1977)の記載にしたがうことができる。
さらにポジ・ポジタイプのものとして、i)活性光線
の照射により酸を発生し得る化合物、ii)酸により分解
し得る結合を少なくとも1個有する化合物、およびii
i)2または3種類の異なるフェノール類を含むノボラ
ック樹脂、を含有する感光性樹脂組成物を用いることも
できる。
本発明に用いる着色感光層中における感光性組成物の
含有量は、例えば重量で5〜80%が適当である。
また、前記着色感光層を構成する結合剤としては、皮
膜形成性かつ溶媒可溶性であり、好ましくはアルカリ現
像液で溶解ないし、膨潤しうる高分子化合物が用いられ
る。
かかる高分子化合物の具体例としては、例えば、下記
一般式[I]で表わされる芳香族性水酸基を有する構造
単位を分子構造中に含有する高分子化合物があげられ
る。
ここで、R1及びR2は水素原子、アルキル基又はカルボ
ン酸基、R3は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基、
R4は水素原子、アルキル基、フェニル基又はアラルキル
基、Xは窒素原子と芳香族炭素原子と連結する2価の有
機基で、nは0又は1、Yは置換基を有してもよいフェ
ニレン基又は置換基を有してもよいナフチレン基であ
る。
上記一般式[I]で表わされる構造単位を形成するモ
ノマーとしては、具体的には例えばN−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−
(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリルアミド
等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m−又
はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマ
ー;o−、m−又はp−ヒドロキシスチレンモノマー等が
挙げられる。好ましくは、o−、m−又はp−ヒドロキ
シフェニル(メタ)アクリレートモノマー、N−(4−
ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマ
ーであり、さらに好ましくはN−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−(メタ)アクリルアミドモノマーである。
本発明においては、結合剤として一般式[I]で表わ
される構造を形成するモノマーと下記のモノマー等との
共重合体を用いることが好ましい。
ここで、R5は水素原子、アルキル基、又はハロゲン原
子を表わし、R6は、アルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表わす。
上記共重合体中における一般式[I]で表わされる芳
香族性水酸基を有する基の比率は、1〜30モル%が好ま
しい。
また上記アクリロニトリル類から形成される単位の上
記共重合体中に占める割合は、0〜50モル%が好まし
く、さらに現像性を考えれば、5〜40モル%が好まし
い。上記アルキルアクリレート類から形成される構造単
位の割合は、50〜95モル%であることが、低アルカリ性
水溶液による現像性の点から好適であり、さらには60〜
95モル%が最も好適な現像性を与える。
該高分子化合物には、以上の構造単位の他、現像性を
微調節する目的から、アクリル酸あるいはメタクリル酸
等の上記したアクリル酸類を共重合させても良く、該共
重合体の該高分子化合物中に占める割合は、現像ラチチ
ュードを考慮すれば0〜20モル%が好ましく、0〜10モ
ル%が最も好適である。
かかる高分子化合物の重量平均分子量は、低アルカリ
性水溶液を現像液とした時の現像性、あるいは、解像性
という面から1000〜100,000であることが好ましく、さ
らには1000〜30,000の範囲のものが好適である。これら
の高分子化合物は周知の共重合法により合成することが
可能である。
かかる高分子化合物の具体例としては、下記の構造を
持つ共重合体があげられる。
また、本発明においては結合剤として、少なくとも一
種類のフェノール類と活性カルボニル化合物の重縮合に
より得られるノボラック樹脂も使用しうる。
これらのフェノール類は、芳香族性の環に結合する水
素原子の少なくとも1つが水酸基で置換された化合物す
べてを含み、具体的には例えばフェノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレ
ノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、カル
バクロール、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基
(炭素数1〜8個)置換フェノール等が挙げられる。
活性カルボニル化合物には、例えばアルデヒド、ケト
ンなどが含まれ、具体的には例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイン、
フルフラール、アセトン等が挙げられる。
重縮合樹脂としては、フェノールホルムアルデヒドノ
ボラック樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒドノボラ
ック樹脂、フェノール・m−クレゾール・ホルムアルデ
ヒド共重縮合体樹脂、フェノール・p−クレゾール、ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m−クレゾール・p−
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o−ク
レゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、フェノール・o−クレゾール・m−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−
クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮
合体樹脂、フェノール・m−クレゾール・p−クレゾー
ル・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂等が挙げられる。
好ましいノボラック樹脂はフェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂であり、分子量は重量平均分子量Mwが
3500〜500、数平均分子量Mnが1000〜200の範囲が好まし
い。
該樹脂の分子量の測定は、GPC(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法)によって行う。数平均分子量
Mnおよび重量平均分子量Mwの算出は、柘植盛雄、宮林達
也、田中誠之著“日本化学会誌"800頁〜805頁(1972
年)に記載の方法により、オリゴマー領域のピークを均
す(ピークの山と谷の中心を結ぶ)方法にて行うものと
する。
また、前記ノボラック樹脂において、その合成に用い
られた異なるフェノール類の量比を確認する方法として
は、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を用いる。
熱分解ガスクロマトグラフィーについては、その原理、
装置および実験条件が、例えば、日本化学会編、柘植
新著新実験講座、第19巻、高分子化学[I]474頁〜485
頁(丸善1978年発行)等に記載されており、熱分解ガス
クロマトグラフィーによるノボラック樹脂の定性分析法
は、柘植盛雄、田中 隆、田中誠之著“分析化学”第18
巻、47〜52頁(1969年)に記載された方法に準じるもの
とする。
更に、結合剤として使用可能な他の高分子化合物とし
ては、(メタ)アクリル酸(共)重合体のスルホアルキ
ルエステル、ビニルアセタール(共)重合体、ビニルエ
ーテル(共)重合体、アクリルアミド(共)重合体、ス
チレン(共)重合体、セルロース誘導体等も挙げられ
る。
本発明においては、前記着色感光層中には着色剤とし
て染料、顔料が添加される。特に、色校正に使用する場
合、そこに要求される常色即ち、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックと一致した色調の顔料、染料が必要と
なるが、その他金属粉、白色顔料、螢光顔料なども使わ
れる。次の例は、この技術分野で公知の多くの顔料およ
び染料の内の若干例である。
(C.Iはカラーインデックスを意味する)。
ビクトリアピュアブルー(C.I42595) オーラミン(C.I41000) カチロンブリリアントフラビン (C.Iベーシック13) ローダミン6GCP(C.I45160) ローダミンB(C.I45170) サフラニンOK70:100(C.I50240) エリオグラウシンX(C.I42080) ファーストブラックHB(C.I26150) No.1201リオノールイエロー(C.I21090) リオノールイエローGRO(C.I21090) シムラ−ファーストイエロー8GF (C.I21105) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I21095) シムラ−ファーストレッド4015(C.I12355) リオノールレッド7B4401(C.I15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I74160) リオノールブルーSM(C.I26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 本発明に用いる着色感光層中における着色剤の含有量
は例えば重量で5%〜50%が適当である。
本発明に用いる着色感光層の着色剤/結合剤の比率
は、目標とする光学濃度と着色感光層の現像液に対する
除去性を考慮して同業者に公知の方法により定めること
ができる。例えば、染料の場合、その含有量は重量で5
%〜75%、顔料の場合、その含有量は重量で5%〜90%
が適当である。
また、着色感光層の膜厚は目標とする光学濃度、着色
感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔料、カーボ
ンブラック)およびその含有率により同業者に公知の方
法により定めることができるが、許容範囲内であれば着
色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高くな
り、画像品質は良好である。従って、該膜厚は0.1g/m2
〜5g/m2の範囲で使用されるのが通常である。
着色感光層中には、以上に説明した各素材のほか、必
要に応じてさらに可塑剤、塗布性向上剤等を添加するこ
ともできる。
可塑剤としては例えばフタル酸エステル類、トリフェ
ニルホスフェート類、マレイン酸エステル類等の各種定
分子化合物類、塗布性向上剤としては例えばフッ素系界
面活性剤、エチルセルロースポリアルキレンエーテル等
に代表されるノニオン活性剤等の界面活性剤を挙げるこ
とができる。
また、着色感光層は着色剤と結合剤よりなる着色剤層
と感光性組成物と結合剤よりなる感光層の2層に分割す
ることもできる。この場合は、どちらの層が支持体側に
存在してもかまわない。
上記着色画像形成材料を像様露光後、現像を行ない、
着色画像を形成するための現像液としては、好ましくは
水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液が用いられ、該
現像液に用いられるアルカリ剤としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウ
ム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、第三リ
ン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、メタケイ
酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
アンモニウム、ケイ酸アンモニウム等の無機アリカリ
剤、ならびにモノ、ジまたはトリエタノールアミンおよ
び水酸化テトラアルキルアンモニアのような有機アルカ
リ剤が用いられる。アルカリ剤の現像液組成物中におけ
る含有量は0.05〜30重量%の範囲で用いるのが好適であ
り、前記アルカリ性現像液は、エチレングリコールモノ
フェニルエーテル、ベンジルアルコール、n−プロピル
アルコール等の有機溶剤、界面活性剤、亜硫酸塩、EDTA
等のキレート剤、有機シラン化合物等の消泡剤、などを
含有することもできる。
また、上記着色画像形成材料を像様露光後現像し、形
成された着色画像を転写する被転写材料としては、アー
ト紙、コート紙、上質紙、合成紙等、一般の印刷用紙を
用いることができる。
本発明において、被転写材料上に転写された転写画像
の表面は、印刷画像との近似性を考慮したとき、その中
心線平均粗さ(Ra)が0.1〜10μmの範囲で粗面化処理
されることが好ましく、0.2〜3μmの範囲が特に好ま
しい。0.1μmより浅い範囲では転写画像表面の光沢が
高過ぎ、また10μmより深い範囲では光沢が低過ぎ、そ
れぞれ印刷画像品質との近似化が図られない。
ここで中心線平均粗さ(Ra)とは、ドイツ規格DIN476
8に示されているように粗さブロファイルにおける中心
線からの該ブロファイル上の各点への距離の絶対値の相
加平均であり、横方向の中心線をX軸とし、縦方向をY
軸とし、粗さブロファイル上の点を(x,y)で表したと
き、測定長さlmについて下記式で求められるRa値をミク
ロン単位で表したものである。
(式) また、本発明の被転写材料上に形成された転写画像表
面を粗面化処理する方法としては、種々の方式があり、
結果的に画像表面が粗面化処理されれば良く、特に限定
はしないが、具体的には、例えば、表面が粗面化された
いわゆるマット化シートの粗面化面と被転写材料の転写
画像面とを密着し、例えば、加圧または加圧かつ加熱さ
れた一対のニップロール間を通過させることにより加
圧、または加圧かつ加熱処理を行なった後、マット化シ
ートを画像表面から剥離する方式が挙げられる。
マット化シートの材質としては種々のものが使用可能
であり、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、
アセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリス
チレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレ
ンフィルム等のプラスチックフィルムの他、金属箔、合
成紙、またはこれらの複合材料等も使用しうる。
前記マット化シートとなる材料の表面を粗面化する方
法としては種々の方法があり、具体的には、例えば下記
の方式が挙げられるが、これらの方式に限定されるもの
ではない。
1) 前記マット化シートが比較的低温で軟化する熱可
塑性フィルムで、特に非結晶性ポリマーフィルムの場
合、表面に目的に応じた模様または梨地を彫刻し、さら
に一般には表面を薄くクロームメッキした一対の金属ロ
ール間を、加熱、加圧の条件下で通過させることにより
フィルム表面の粗面化を行なう。
2) 前記マット化シートが溶液流延法によって製造す
るフィルムの場合、フィルムの成形にあたって、通常は
鏡面仕上げしたドラム、またはエンドレスベルト上に流
延するかわりに、梨地、または艶消しした表面をもった
ドラム、またはエンドレスベルトを使用することによ
り、直接、表面が粗面化されたフィルムを製造する。
3) 前記マット化シートがポリエステルフィルム等、
軟化点が高く、軟化する温度付近まで加熱すると物性が
低下するようなフィルムの場合、フェノール、クレゾー
ル等の濃厚溶液に浸漬し、フィルムの表面を侵食した
後、水洗中和する化学的方法、またはカーボランダム、
金属の粒子等を圧搾空気とともにフィルム上に強力に吹
きつけてキズをつける物理的方法、等によりフィルム表
面の粗面化を行なう。
また、前記表面が粗面化されたマット化シートの粗面
化表面は、転写画像表面に密着し、加圧または加圧かつ
加熱の処理を行った際に、転写画像が粗面化表面に接着
し、被転写材料からマット化シートの粗面化表面に逆転
写することを防止するために、離型処理が施されている
ことが好ましい。
マット化シートの粗面化表面の離型処理は、適当な撥
油性物質によりなされるのが好ましく、このような撥油
性物質としては、前記支持体及び離型性表面形成方法の
具体例としてあげたものが同様に用いられる。
特に、ポリプロピレンフィルムおよびポリエチレンフ
ィルム等は特別な離型処理を施さなくても良好な離型性
を示すため、前記マット化シートとしては、表面が粗面
化されたポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフ
ィルムを用いることが最も好ましい。
前記、表面が粗面化されたポリプロピレンフィルムま
たはポリエチレンフィルムは剛性を高め、作業上の取扱
いを容易にするためにポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等、比較的剛性の高い他の支持体とラミネートして
用いることもできる。
被転写材料上に形成された転写画像表面を粗面化処理
する他の方法としては、転写画像が形成された被転写材
料を、表面が粗面化された一対の金属ローラーまたはゴ
ムローラー間を加圧、または加圧かつ加熱の条件下で直
接通過させる方法も挙げられる。この場合、転写画像の
金属ローラーまたはゴムローラーへの接着を防止するた
めに、金属ローラーまたはゴムローラー表面は、前述の
マット化シート同様、離型処理されていることが望まし
い。
転写画像表面を粗面化処理する方法は、上記例示の方
法に何ら限定されるものではなく、画像表面を粗面化
し、転写画像の表面光沢を減じる目的を達し得る方法で
あれば、いずれの方法も使用し得る。
[実施例] <実施例1> 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に厚さ25μmのポリプロピレンフィルムを乾式ラミネー
ト法によりラミネートした支持体のポリプロピレン表面
上に、下記組成の着色感光層分散液をワイヤーバーを用
い、乾燥膜厚が1μmになるように塗布、乾燥し、4色
の着色画像形成材料を作成した。
(着色感光層分散液組成) 2,3,4−トリヒドロキシベンゾ フェノン−ナフトキノン−1,2− ジアジドスルホン酸エステル 0.616g フェノールホルムアルデヒド ノボラック樹脂(重量平均分子量: 960,数平均分子量:496) 4.384g 下記顔料 エチルセロソルブ 39.6g フッ素系界面活性剤 0.25g (3M社製FC−430) (顔 料) ブラック:カーボンブラック MA−100(三菱化成製) 0.99g シアン:シアニンブルー4920 (大日精化製) 0.55g マゼンタ:セイカファースト カーミン1483 (大日精化製) 0.68g イエロー:セイカファースト イエローH−7055 (大日精化製) 0.68g 以上により得られた4色の着色画像形成材料のポリエ
チレンテレフタレートフィルム面に各色の色分解網ポジ
フィルムを重ね合わせ、4KWメタルハライドランプで50c
mの距離から20秒間画像露光を行い下記現像液に30秒間
浸漬することにより現像を行い、4色の着色画像を形成
した。
(現像液) 炭酸ナトリウム 15g 界面活性剤 (花王アトラス社製ペレックスNBL) 50g 蒸留水 1000g 次にブラック色画像の画像面とアート紙とを密着し、
90℃に加熱された1対のニップロール間を5Kg/cm2の加
圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、支持体の
剥離を行った。剥離は容易に行われ、アート紙上にブラ
ック色画像が転写された。
引き続きシアン、マゼンタ、イエローの順に着色画像
の転写を行い、アート紙上に4色から成るカラープルー
フィング画像が得られた。アート紙上には着色画像部分
のみが転写し、すなわち、非画像部分の紙面は露出し
た。
次に、アート紙上のカラープルーフィング画像面に、
表面が粗面化された厚さ50μmのポリプロピレンフィル
ム(表面の中心線平均粗さRa=1.06μm、Perthen社製P
erthometer S5Pにて測定)の粗面化表面を密着し、こ
れを90℃に加熱された1対のニップロール間を5Kg/cm2
の加圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、ポリ
プロピレンフィルムの剥離を行なった。このとき、転写
画像表面の中心線平均粗さ(Ra)は0.96μmであった、
(Perthen社製Perthometer S5Pにて測定。) <実施例2,3> 転写されたカラープルーフィング画像面を粗面化する
ための粗面化されたポリプロピレンフィルム表面の中心
線平均粗さを、それぞれRa=0.38μm、Ra=2.26μm
(Perthen社製Perthometer S5Pにて測定)にする以外
は、実施例1と全く同様にしてカラープルーフィング画
像面の粗面化を行ない、それぞれ実施例2,3とした。
この実施例2,3から得られた転写画像表面の中心線平
均粗さは、それぞれRa=0.28μm、Ra=2.16μm(Pert
hen社製 Perthometer S5Pにて測定)であった。
実施例1〜3より次の結果が得られた。
転写画像のポリプロピレンフィルムの粗面化表面上へ
の接着、すなわち逆転写は認められず、アート紙上のカ
ラープルーフィング画像の画像表面は粗面化され、得ら
れた画像品質は、印刷用紙上にインキのみで形成された
通常のオフセット印刷物の画像品質に極めて酷似したも
のであった。
<比較例1> 下記組成の離型層塗布液を厚さ75μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が0.5μmになる
ように塗布し、離型層を有する支持体を作成した。
(離型層塗布液組成) トレジンF−30(アルコール 可溶性ナイロン、東レ製) 10g メタノール 90g 次に下記組成の4色の着色感光層分散液を調製し、乾
燥膜厚が1μmになるように離型層上に塗布し、4色の
画像形成材料を作成した。
(着色感光層分散液組成) 2,3,4−トリヒドロキシベンゾ フェノン−ナフトキノン−1,2− ジアジドスルホン酸エステル 0.616g フェノール・m−クレゾール・p −クレゾール(モル比20:48:32) ・ホルムアルデヒドノボラック樹脂 (重量平均分子量:6685,数平均分子量:1233) 4.384g 下記顔料 エチルセロソルブ 39.6g フッ素系界面活性剤 (3M社製、FC−430) 0.25g (顔 料) ブラック:カーボンブラック MA−100(三菱化成製) 0.99g シアン:シアニンブルー4920 (大日精化製) 0.55g マゼンタ:セイカファースト カーミン1483 (大日精化製) 0.68g イエロー:セイカファースト イエローH−7055 (大日精化製) 0.68g 得られた4色の着色画像形成材料の着色感光層面に各
色の色分解網ポジフィルムを重ね合わせ、4KWメタルハ
ライドランプで50cmの距離から60秒間画像露光を行い、
SDR−1(コニカPS版現像液:コニカ(株)製)の21倍
希釈液に30秒間浸漬することにより現像を行い、4色の
着色画像を形成した。
次に、別のポリエチレンテレフタレートフィルム上に
下記組成の画像受容層溶液を乾燥膜厚20μmになるよう
に塗布、乾燥し、画像受容シートを作成した。
(画像受容層溶液組成) 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (組成比75:25、日信化学社製 MPR−T−5) 18g ペンタエリスリトールテトラ アクリレート 11g ミヒラーズケトン 0.1g ベンゾフェノン 0.64g パラメトキシフェノール 0.018g メチルエチルケトン 44g 先に得たイエロー色画像を画像受容シートの画像受容
層面に密着し、90℃に加熱されている一対のニップロー
ル間を5Kg/cm2の加圧条件下にて、50cm/分の速度で通過
させることにより、イエロー色画像を画像受容層上に転
写し、色画像側のポリエチレンテレフタレートフィルム
を剥離した。
引き続き、マゼンタ、シアン、ブラックの順に着色画
像の転写を行い、画像受容シートの画像面側をアート紙
に密着させ、上記同条件下にて一対のニップロール間を
通過させた後、画像受容シートのポリエチレンテレフタ
レートフィルム面に4KWメタルハライドランプで50cmの
距離から30秒間全面露光を与え、その後、画像受容シー
トのポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離した。
アート紙上に多色カラープルーフィング画像が形成さ
れたが、得られた画像は画像受容層である透明樹脂層で
全面が被覆されているため、画像表面の光沢度が高過
ぎ、通常のオフセット印刷で得られる印刷物の画像品質
とは異和感を感じさせるものであった。
次に、アート紙上のカラープルーフィング画像面に、
表面が粗面化された厚さ50μmのポリプロピレンフィル
ム(表面の中心線平均粗さRa=1.06μm,Perthen社製Per
thometer S5Pにて測定)の粗面化表面を密着し、これ
を90℃に加熱された1対のニップロール間を5Kg/cm2
加圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、ポリプ
ロピレンフィルムの剥離を行なった。画像の表面光沢は
減じられたものの、この場合、粗面化されたのは、カラ
ープルーフィング画像を被覆する画像受容層である透明
樹脂層の表面でありため、得られた画像品質は、印刷用
紙上にインキのみで形成された通常のオフセット印刷物
の画像品質との異和感は払拭しきれなかった。
<実施例4> 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、厚さ25μmのポリプロピレンフィルムを乾式ラミネ
ート法によりラミネートした支持体のポリプロピレン表
面上に下記組成の着色感光層分散液をワイヤーバーを用
い、乾燥膜厚が1μmになるように塗布、乾燥した。
(着色感光層分散液組成) 下記組成のアルカリ可溶性高分子 組成物(重量平均分子量17,000, 50%メチルセロソルブ溶液) 12g ペンタエリスリトールテトラ アクリレート 4.3g ミヒラーズケトン 0.04g ベンゾフェノン 0.25g パラメトキシフェノール 0.01g メチルセロソルブ 94g フッ素系界面活性剤 (3M社製,FC−430) 0.1g 下記顔料 (顔 料) ブラック:カーボンブラック MA−100(三菱化成製) 1.98g シアン:シアニンブルー4920 (大日精化製) 1.10g マゼンタ:セイカファースト カーミン1483 (大日精化製) 1.36g イエロー:セイカファースト イエローH−7055 (大日精化製) 1.36g なお、アルカリ可溶性高分子組成物は下記の方法で合
成した。
1四つ口フラスコに、ヒドロキシフェニルメタクリ
ルアミド8.85g、アクリロニトリル2.65g、メチルアクリ
レート33.11g、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始
剤)1.64gを秤量し、200gのエチルアルコールを溶媒と
し、77℃で6時間反応させた。この後、メチルセロソル
ブを75g加え、反応を停止させ、60℃にて3時間エチル
アルコールを留去した。これにより、前記高分子組成物
が50%メチルセロソルブ溶液として約95g得られた。
次に、各色の着色感光層上に、下記組成のオーバーコ
ート層溶液をワイヤーバーを用い、乾燥膜厚が0.3μm
になるように塗布、乾燥し、4色の着色画像形成材料を
作成した。
(オーバーコート層溶液組成) ポリビニルアルコール (日本合成化学工業製GL−05) 6g 蒸留水 97g メタノール 3g 以上により得られた4色の着色画像形成材料のオーバ
ーコート層面に各色の色分解網ネガフィルムを重ね合わ
せ、4KWメタルハライドランプで50cmの距離から20秒間
画像露光を行い、下記現像液に30秒間浸漬することによ
り現像を行い、4色の着色画像を形成した。
(現像液) 炭酸ナトリウム 15g 界面活性剤 (花王アトラス社製ペレックスNBL) 50g 蒸留水 1000g 次にブラック色画像の画像面とアート紙とを密着し、
90℃に加熱された1対のニップロール間を5Kg/cm2の加
圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、支持体の
剥離を行った。剥離は容易に行われ、アート紙上にブラ
ック色画像が転写された。
引き続きシアン、マゼンタ、イエローの順に着色画像
の転写を行い、アート紙上に4色から成るカラープルー
フィング画像が得られた。アート紙上には着色画像部分
のみが転写し、すなわち、非画像部分の紙面は露出し
た。
次に、アート紙上のカラープルーフィング画像面に、
表面が粗面化された厚さ50μmのポリプロピレンフィル
ム(表面の中心線平均粗さRa=1.29μm,Perthen社製Per
thometer S5Pにて測定)の粗面化表面を密着し、これ
を90℃に加熱された1対のニップロール間を5Kg/cm2
加圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、ポリプ
ロピレンフィルムの剥離を行なった。
転写画像のポリプロピレンフィルムの粗面化表面上へ
の接着、すなわち逆転写は認められず、アート紙上のカ
ラープルーフィング画像の画像表面は粗面化され、得ら
れた画像品質は、印刷用紙上にインキのみで形成された
通常のオフセット印刷物の画像品質に極めて酷似したも
のであった。
このとき、転写画像表面の中心線平均粗さ(Ra)は1.
19μmであった。(Perthen社製Perthometer S5Pにて
測定。) [発明の効果] 以上詳しく説明したように、本発明の転写画像形成方
法によれば、被転写材料上に着色画像の画像部のみを転
写し、かつ得られた転写画像表面を粗面化処理すること
により、通常のオフセット印刷画像品質に著しく近似し
た転写画像を形成することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 邦夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 井手 廣司 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 間山 進也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−121046(JP,A) 特開 平1−169450(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、感光性組成物および着色剤を
    含有する着色感光層を有する着色画像形成材料に、少な
    くとも像様露光および現像処理を行なうことにより形成
    された前記支持体上の着色画像から実質的に画像部のみ
    を被転写材料に転写しかつ得られた転写画像の表面を粗
    面化処理することを特徴とする転写画像形成方法。
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