JP2813817B2 - 着色画像形成材料及び該材料を用いた着色転写画像形成方法 - Google Patents

着色画像形成材料及び該材料を用いた着色転写画像形成方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラー印刷における色校正用のカラープル
ーフに用いる着色画像形成材料に係り、詳しくは印刷物
の画像品質に極めて近似した着色転写画像を得ることの
できる着色画像形成材料及び該材料を用いた着色転写画
像形成方法に関する。
[従来の技術] 多色刷印刷における本印刷の前工程として行なわれる
校正刷りの手間と時間の節約に色校正用のカラーシート
(カラープルーフとも呼ばれる)が用いられるのは当分
野においてよく知られている。
色校正用として着色画像形成材料を用いて多色転写画
像を作成する方法としては、例えば特開昭47−41830号
公報に記載の、着色画像を直接最終受像紙に転写積層す
るいわゆる直接転写方式、例えば特開昭59−97140号公
報に記載の、着色画像を一時、仮の受像シート上に転写
積層した後、これを再度、最終受像紙上に転写する、い
わゆる間接転写方式、また、特開昭56−501217号公報に
記載の、着色感光層を受像紙に転写した後に画像を形成
する工程をくり返す方式等が挙げられる。
上記各方式は、いずれも被転写材料上の着色画像表面
が透明な熱可塑性有機重合体層で被覆されるため、得ら
れた画像表面の光沢度が高過ぎ、印刷物の画像品質とは
異なった印象を与える、という難点を有している。
本来、色校正用のカラープルーフは、最終印刷物の画
像再現を予測するべく使用されるものであるから、印刷
物の画像品質に極めて近似した転写画像を得ることので
きる着色画像形成材料が強く望まれており、本発明者ら
は上記目的を達成するため、すでに、支持体上に、感光
性組成物、結合剤、着色剤を含有する着色感光層を有す
る着色画像形成材料に、像様露光および現像処理を行
い、着色画像を形成した後、実質的に該着色画像部のみ
を被転写材料上に転写することにより、印刷物の画像品
質に極めて近似した転写画像を形成することのできる着
色画像形成材料および転写画像形成方法を特願昭62−20
2783号、特願昭62−328616号等で提案した。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記着色画像部のみを被転写材料である印
刷用紙に転写する際、印刷用紙の表面には凹凸があるた
め、転写画像が浮いた状態になる。そのため、印刷物と
の近似性が損われるという問題点が明らかとなった。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、転写
時の特に凹凸のある被転写材料に対する密着性に優れ、
画像の浮きのない転写画像を得ることができ、正確な画
像再現が保障される着色画像形成材料及び該材料を用い
た着色転写画像形成方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の着色画像形成材
料は、支持体上に、少なくとも感光性組成物および着色
剤を含有する着色感光層を有する着色画像形成材料にお
いて、前記支持体上に転写温度で軟化する熱軟化層及び
該転写温度で軟化しない離型層が順に積層されているこ
とを特徴とする。また、本発明の着色転写画像形成方法
は、本発明の着色画像形成材料を少なくとも像様露光及
び現像処理することにより着色画像を形成した後、実質
的に上記着色画像部のみを被転写材料上に熱転写するこ
とを特徴とする。
以下、本発明を詳述する。
本発明において、離型処理支持体は支持体、熱軟化層
及び離型層をこの順に積層してなる。
本発明に使用される着色画像形成材料の支持体として
は、ポリエステルフィルム、特に二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムが水、熱に対する寸法安定性の
点で好ましいが、アセテートフィルム、ポリ塩化ビニフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルムも使用し得る。
本発明の熱軟化層は熱可塑性樹脂からなり、熱転写時
の温度で軟化する性質を有するものである。該熱可塑性
樹脂としては軟化点が−30℃〜150℃のものが好まし
い。ここで示す軟化点温度はVICAT軟化点又は環球法で
示した値である。本発明では、具体的には、以下のもの
を好ましい樹脂として挙げることができる。
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン。
エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステ
ル、エチレンとアクリル酸の如きエチレン共重合体。
ポリ塩化ビニル。
塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合体。
ポリ塩化ビニリデン。
塩化ビニリデン共重合体。
ポリスチレン。
スチレンと無水マレイン酸の如きスチレン共重合体。
ポリアクリル酸エステル。
ポリエステル樹脂。
ポリウレタン樹脂。
アクリル酸エステルと酢酸ビニルの如きアクリル酸エ
ステル共重合体。
ポリメタアクリル酸エステル。
メタアクリル酸メチルと酢酸ビニル、メタアクリル酸
メチルとアクリル酸の如きメタアクリル酸エステル共重
合体。
ポリ酢酸ビニル。
酢酸ビニル共重合体。
ビニルブチラール樹脂。
ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化
ナイロンの如きポリアミド樹脂。
合成ゴム。
石油樹脂。
塩化ゴム。
ポリエチレングリコール。
ポリビニルアルコールハイドロジンフタレート。
セルローズ誘導体、セルローズアセテートフタレー
ト、セルローズアセテートサクシネート。
シェラック。
ワックス。
熱軟化層は公知の方法を用いて支持体上に設けること
ができる。
熱軟化層の厚さは1〜50μmの範囲が適当であり、特
に好ましくは5〜30μmの範囲である。
また上記離型層としては、例えばシリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー
樹脂、ワックス、ナイロン、共重合ナイロンの如きポリ
アミド樹脂等が挙げられる。
また、メラミン樹脂、ポリアクリル酸エステル、ウレ
タン樹脂にシリコン樹脂やフッ素樹脂を添加しても用い
ることができる。
また、ポリプロピレンフィルムおよびポリエチレンフ
ィルム等は、特別な離型処理を施さなくても良好な離型
性を示すので、好ましい態様として支持体の厚さより薄
く、ポリプロピレン層またはポリエチレン層を設けるこ
とができる。
離型層の厚さは0.01〜30μmの範囲が適当であり、特
に好ましくは0.1〜5μmの範囲である。
熱軟化層上に上記離型層を設ける方法としては、上記
離型層樹脂を有機溶剤に溶解した溶液、又はエマルジョ
ン化したものを熱軟化層上に塗布する方法と、ポリプロ
ピレンフィルム、またはポリエチレンフィルムを熱軟化
層上にラミネートする方法とが挙げられる。
本発明の着色画像形成材料は前記離型処理支持体上に
着色感光層を有してなる。
本発明の着色画像形成材料を構成する着色感光層は、
少なくとも感光性組成物及び着色剤を含有する。
前記着色剤としては、染料、顔料が挙げられる。特
に、色構成に使用する場合、そこに要求される常色即
ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと一致した
色調の顔料、染料が必要となるが、その他金属粉、白色
顔料、蛍光顔料なども使われる。以下に、当該技術分野
で公知の種々の顔料および染料の内の若干例を示す。
(C.Iはカラーインデックスを意味する)。
ビクトリアピュアブルー(C.I42595) オーラミン(C.I41000) カチロンブリリアントフラビン(C.Iベーシック13) ローダミン6GCP(C.I45160) ローダミンB(C.I45170) サフラニンOK70:100(C.I50240) エリオグラウシンX(C.I42080) ファーストブラックHB(C.I26150) No.1201リオノールイエロー(C.I21090) リオノールイエローGRO(C.I21090) シムラ−ファーストイエロー8GF(C.I21105) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I21095) シムラ−ファーストレッド4015(C.I12355) リオノールレッド7B4401(C.I15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I74160) リオノールブルーSM(C.I26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 本発明に用いる着色剤の着色感光層中における含有率
は、目標とする光学濃度と着色感光層の現像液に対する
除去性を考慮して選択されるが、本発明においては10〜
30重量%の範囲とすることが好ましい。
着色感光層に含まれる感光性組成物としては種々のも
のが使用可能であり、活性光線の照射を受けると短時間
のうちにその分子構造に化学的な変化をきたし、溶媒に
対し溶解性が変化し、ある種の溶媒を適用した場合に
は、露光部分又は非露光部分が溶解除去してしまうよう
なモノマー、プレポリマー及びポリマーなどの化合物の
すべてが含まれる。使用可能な感光性組成物の例として
は、露光部の溶解性が低下する、いわゆるネガ・ポジタ
イプのものとして、ポリビニルアルコールをケイ皮酸で
エステル化したもので代表される光架橋型の感光性樹脂
系、ジアゾニウム塩やその縮合体をポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等と混
合した系、また芳香族アジド化合物を光架橋剤として用
い環化ゴム等のバインダーと混合した系等であり、さら
に光ラジカル重合や光イオン重合を利用した感光性樹脂
も用いることができる。また露光部の溶解性が増大す
る、いわゆるポジ・ポジタイプのものとしては例えば、
o−キノンジアジドを感光剤とする感光性樹脂組成物が
あり、具体的には、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−
スルホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−
4−マニホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジ
アジド−6−スルホニルクロライドと水酸基及び/又は
アミノ基含有化合物を縮合させた化合物が好ましく用い
られる。
上記水酸基含有化合物としては、例えばトリヒドロキ
シベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノン、ビス
フェノールA、フェノールノボラック樹脂、レゾルシン
ベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセトン縮合
樹脂等がある。また、アミノ基含有化合物としては、例
えばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、p−アミ
ノベンゾフェノン、4,4′−ジアミノジフェニルアミ
ン、4,4−ジアミノベンゾフェノン等がある。
上記、o−キノンジアジド化合物に関しては、さらに
J.KOSAR著“Light Sensitive System"(Wiley&Sons,Ne
wYork,1965)および永松,乾著“感光性高分子”(講談
社,1977)の記載にしたがうことができる。
さらにポジ・ポジタイプのものとして、i)活性光線
の照射により酸を発生し得る化合物、ii)酸により分解
し得る結合を少なくとも1個有する化合物、およびii
i)2または3種類の異なるフェノール類を含むノボラ
ック樹脂、を含有する感光性樹脂組成物を用いることも
できる。
本発明に用いる着色感光層中における感光性組成物の
含有量は、例えば重量で5〜80%が適当である。
また、前記着色感光層は結合剤を含有することがで
き、このような結合剤としては、皮膜形成性かつ溶媒可
溶性であり、好ましくはアルカリ現像液で溶解ないし、
膨潤しうる高分子化合物が用いられる。
かかる高分子化合物の具体例としては、例えば、下記
一般式[I]で表わされる芳香族性水酸基を有する構造
単位を分子構造中に含有する高分子化合物があげられ
る。
ここで、R1及びR2は水素原子、アルキル基又はカルボ
ン酸基、R3は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基、
R4は水素原子、アルキル基、フェニル基又はアラルキル
基、Xは窒素原子と芳香族炭素原子と連結する2価の有
機基で、nは0又は1、Yは置換基を有してもよいフェ
ニレン基又は置換基を有してもよいナフチレン基であ
る。
上記一般式[I]で表わされる構造単位を形成するモ
ノマーとしては、具体的には例えばN−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−
(4−ヒドロキシナフチル)−(メタ)アクリルアミド
等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m−又
はp−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマ
ー;o−、m−又はp−ヒドロキシスチレンモノマー等が
挙げられる。好ましくは、o−、m−又はp−ヒドロキ
シフェニル(メタ)アクリレートモノマー、N−(4−
ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマ
ーであり、さらに好ましくはN−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−(メタ)アクリルアミドモノマーである。
本発明においては、結合剤として一般式[I]で表わ
される構造を形成するモノマーと下記のモノマー等との
共重合体を用いることが好ましい。
ここで、R5は水素原子、アルキル基、又はハロゲン原
子を表わし、R6は、アルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表わす。
上記共重合体中における一般式[I]で表わされる芳
香族性水酸基を有する基の比率は、1〜30モル%が好ま
しい。
また上記アクリロニトリル類から形成される単位の上
記共重合体中に占める割合は、0〜50モル%が好まし
く、さらに現像性を考えれば、5〜40モル%が好まし
い。上記アルキルアクリレート類から形成される構造単
位の割合は、50〜95モル%であることが、低アルカリ性
水溶液による現像性の点から好適であり、さらには60〜
95モル%が最も好適な現像性を与える。
該高分子化合物には、以上の構造単位の他、現像性を
微調節する目的から、アクリル酸あるいはメタクリル酸
等の上記したアクリル酸類を共重合させても良く、該共
重合体の該高分子化合物中に占める割合は、現像ラチチ
ュードを考慮すれば0〜20モル%が好ましく、0〜10モ
ル%が最も好適である。
かかる高分子化合物の重量平均分子量は、低アルカリ
性水溶液を現像液とした時の現像性、あるいは、解像性
という面から1000〜100,000であることが好ましく、さ
らには1000〜30,000の範囲のものが好適である。これら
の高分子化合物は周知の共重合法により合成することが
可能である。
かかる高分子化合物の具体例としては、下記の構造を
持つ共重合体があげられる。
本発明において、結合剤として下記一般式で示される
カルボン酸ビニルエステル重合単位を分子構造中に有す
る高分子化合物も好ましく使用できる。
RCOOCH=CH2 但し、Rは炭素数1〜17のアルキル基を表す。
上記のような構造の高分子化合物であれば、任意に用
いることができるが、上記一般式で示される重合単位を
構成するためのカルボン酸ビニルエステルモノマーとし
ては、下記例示のものが好ましい。名称と化学式とを併
記して示す。
酢酸ビニル CH3COOCH=CH2 プロピオン酸ビニル CH3CH3COOCH=CH2 酪酸ビニル CH3(CH22COOCH=CH2 ピバリン酸ビニル (CH33CCOOCH=CH2 カプロン酸ビニル CH3(CH24COOCH=CH2 カプリル酸ビニル CH3(CH26COOCH=CH2 カプリン酸ビニル CH3(CH28COOCH=CH2 ラウリン酸ビニル CH3(CH210COOCH=CH2 ミリスチン酸ビニル CH3(CH212COOCH=CH2 パルミチン酸ビニル CH3(CH214COOCH=CH2 ステアリン酸ビニル CH3(CH216COOCH=CH2 バーサチック酸ビニル (R1,R2はアルキル基で、その炭素数の和は7である。
即ちR1+R2は=C7H16の形になる) カルボン酸ビニルエステル単量体としては、カルボン
酸の主鎖を構成する炭素数が1〜4のものが更に好まし
い。特に、酢酸ビニルが好ましい。
なお上記Rには置換基を有するアルキル基も含み、即
ち置換カルボン酸のビニルエステルも重合単位に包含さ
れる。
高分子化合物は、カルボン酸ビニルエステルの1種を
重合させたポリマーでもよく、カルボン酸ビニルエステ
ルの2種以上を共重合させたポリマーでもよく、またカ
ルボン酸ビニルエステルとこれと共重合し得る他の単量
体との任意の成分比でのコポリマーであってもよい。
上記一般式で示される重合単位と組み合わせて用いる
ことができる単量体単位としては、 例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、 例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、 例えばアクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、 例えばイタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の
不飽和脂肪族ジカルボン酸類、 例えばマレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マ
レイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブチル、
フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカルボン
酸のジエステル類、 例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フェ
ニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカ
ルボン酸エステル類、 例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル等の
ニトリル類、 例えばアクリルアミド等のアミド類、 例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリルアニリ
ド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシアクリ
ルアニリド等のアニリド類、 例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、 塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシア
ナイド、 例えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−シ
メトキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジ
メトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロ
エチレン等のエチレン誘導体類、 例えばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、N
−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、等のビニル
系単量体 がある。これらのビニル系単量体は不飽和二重結合が開
裂した構造で高分子化合物中に存在する。
本発明において使用する高分子化合物として特に好ま
しいのは、酢酸ビニル重合単位を分子構造中に有するも
のである。その中でも、酢酸ビニル重合単位を40〜95wt
%有するもの、数平均分子量(MN)が、1,000〜100,000
のもの、重量平均分子量(MW)が5,000〜500,000のもの
が好ましい。
更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特にこれが40
〜95wt%のもの)及び酢酸ビニルより長鎖のカルボン酸
ビニルエステル重合単位を有する高分子化合物がよく、
特に数平均分子量(MN)が2,000〜60,000、重量平均分
子量(MW)が10,000〜150,000のものが好ましい。
この場合、酢酸ビニルと共重合して酢酸ビニル重合単
位を有する高分子化合物を構成するモノマーとしては、
共重合体を形成し得るものであれば任意であり、例えば
上記例示の単量体の中から任意に選ぶことができる。
以下に本発明において高分子化合物として用いること
ができる共重合体を、そのモノマー成分を示すことによ
り列記する。但し当然のことであるが、以下の例示に限
られるものではない。
酢酸ビニル−アクリル酸エステル 酢酸ビニル−マレイン酸エステル 酢酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−カルボン酸ビニルエステル 酢酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−スチレン 酢酸ビニル−クロトン酸 酢酸ビニル−マレイン酸 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 酢酸ビニル−塩化ビニル 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチレンヘ
キシルアクリレート 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸ビニ
ル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロト
ン酸 ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸 また、本発明においては結合剤として、少なくとも一
種類のフェノール類と活性カルボニル化合物の重縮合に
より得られるノボラック樹脂も使用しうる。
これらのフェノール類は、芳香族性の環に結合する水
素原子の少なくとも1つが水酸基で置換された化合物す
べてを含み、具体的には例えばフェノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレ
ノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、カル
バクロール、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基
(炭素数1〜8個)置換フェノール等が挙げられる。
活性カルボニル化合物には、例えばアルデヒド、ケト
ンなどが含まれ、具体的には例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイン、
フルフラール、アセトン等が挙げられる。
重縮合樹脂としては、フェノールホルムアルデヒドノ
ボラック樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒドノボラ
ック樹脂、フェノール・m−クレゾール・ホルムアルデ
ヒド共重縮合体樹脂、フェノール・p−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m−クレゾール・p−
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o−ク
レゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、フェノール・o−クレゾール・m−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−
クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮
合体樹脂、フェノール・m−クレゾール・p−クレゾー
ル・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂等が挙げられる。
好ましいノボラック樹脂はフェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂であり、分子量は重量平均分子量Mwが
3500〜500、数平均分子量Mnが1000〜200の範囲が好まし
い。
該樹脂の分子量の測定は、GPC(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法)によって行う。数平均分子量
Mnおよび重量平均分子量Mwの算出は、拓殖盛雄、宮林達
也、田中誠之著“日本化学会誌"800頁〜805頁(1972
年)に記載の方法により、オリゴマー領域のピークを均
す(ピークの山と谷の中心を結ぶ)方法にて行うものと
する。
また、前記ノボラック樹脂において、その合成に用い
られた異なるフェノール類の量比を確認する方法として
は、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を用いる。
熱分解ガスクロマトグラフィーについては、その原理、
装置および実験条件が、例えば、日本化学会編、拓殖
新実験講座、第19巻、高分子化学[I]474頁〜485頁
(丸善1978年発行)等に記載されており、熱分解ガスク
ロマトグラフィーによるノボラック樹脂の定性分析法
は、拓殖盛雄、田中 隆、田中誠之著“分析化学”第18
巻、47〜52頁(1969年)に記載された方法に準じるもの
とする。
更に、本発明において結合剤として使用可能な他の高
分子化合物としては、(メタ)アクリル酸(共)重合体
のスルホアルキルエステル、ビニルアセタール(共)重
合体、ビニルエーテル(共)重合体、アクリルアミド
(共)重合体、スチレン(共)重合体、セルロース誘導
体等も挙げられる。
また、着色感光層中に、結合剤として、少なくとも一
種類のフェノール類と活性カルボニル化合物の重縮合に
より得られるノボラック樹脂を含有する場合は、ノボラ
ック樹脂の酸化による着色を防止するために、着色感光
層中に酸化防止剤を含有することもできる。
このような酸化防止剤としては、ノボラック樹脂が有
するフェノール性水酸基の酸化反応によるキノンの発生
を防止し得るものであれば従来公知のいかなる酸化防止
剤も使用することができ、具体的には、酸化反応の連鎖
開始を阻害する効果を有するサリチル酸系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の
紫外線吸収剤、ヒドラジン系化合物等の金属不活性化
剤、また、ラジカル連鎖反応を禁止する効果を有するも
のとして、フェノール系化合物、アミン系化合物、さら
に過酸化物を分解する効果を有するものとして、硫黄系
化合物、燐系化合物、等が挙げられる。
紫外線吸収剤の具体例としては、フェニルサリチレー
ト、モノグリコールサリチレート、p−第三ブチルフェ
ニルサリチレート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフ
ェノン、2(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2(2′−ヒドロキシ−3′−第三ブチル−5′−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、レゾルシノール
モノベンゾエート、2′−エチルヘキシル−2−シアノ
−3−フェニルシンナメート、等が挙げられる。
フェノール系化合物の具体例としては、2,6−ジ−第
三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−第三ブチル−フ
ェノール、2,4−ジ−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル、ブチルヒドロキシアニソール、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、4,4′
−ブチリデンビス(3−メチル−6−第三ブチルフェノ
ール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−第三ブチ
ルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ペンタエリス
リチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレ
ングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2
−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チ
オビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、等
が挙げられる。フェノール系化合物のうち、フェノール
性OH基を有するものは即効性の酸化防止剤として優れて
おり、OHのオルト位に第三ブチル基等の大きな基を導入
してフェノール性OHの性質を消失した、いわゆるヒンダ
ードフェノール系化合物は長期保存を目的とした酸化防
止剤として特に優れている。
アミン系化合物の具体例としては、フェニル−β−ナ
フチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−第二
ブチル−p−フェニレンジアミン、6−エトキシ−2,2,
4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、フェノチアジ
ン、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、等
が挙げられる。
硫黄系化合物の具体例としては、ジラウリルチオジプ
ロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラ
ウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル
チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β′−チオジ
ブチレート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラ
ウリルサルファイド、等が挙げられる。
燐系化合物の具体例としては、9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−ホスファフェナ
ンスレン、トリスノニルフェニルフォスファイト、トリ
フェニルフォスファイト、トリオクタデシルフォスファ
イト、トリデシルフォスファイト、トリラウリルトリチ
オフォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト、等が挙げられる。
上記各種酸化防止剤は単独で用いることもできるが、
例えば、ラジカル連鎖を禁止する効果を有する化合物と
過酸化物を分解する効果を有する化合物とを併用した場
合、著しく酸化防止性能が向上することが知られている
ように、二種以上の酸化防止剤を組み合わせて併用する
こともできる。
着色感光層中に含有される酸化防止剤の添加量として
は、着色感光層の画像形成性能に影響を与えない範囲で
あれば、着色感光層中に含有されるノボラック樹脂に対
して0〜100重量%の範囲で任意に選択することができ
るが、好ましくは着色感光層中のノボラック樹脂に対し
て0.01〜50重量%の範囲である。
着色感光層中には、以上に説明した各素材のほか、必
要に応じてさらに可塑剤、塗布性向上剤等を添加するこ
ともできる。
可塑剤としては例えばフタル酸エステル類、トリフェ
ニルホスフェート類、マレイン酸エステル類等の各種低
分子化合物類、塗布性向上剤としては例えばフッ素系界
面活性剤、エチルセルロースポリアルキレンエーテル等
に代表されるノニオン活性剤等の界面活性剤を挙げるこ
とができる。
また、着色感光層は着色剤と結合剤よりなる着色剤層
と感光性組成物と結合剤よりなる感光層の2層に分割す
ることもできる。この場合は、どちらの層が支持体側に
存在してもかまわない。
また、着色感光層の膜厚は目標とする光学濃度、着色
感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔料、カーボ
ンブラック)およびその含有率により当業者に公知の方
法により定めることができるが、許容範囲内であれば着
色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高くな
り、画像品質は良好である。従って、該膜厚は0.1g/m2
〜5g/m2の範囲で使用されるのが通常である。
本発明の着色画像形成材料は、色分解網フィルムを通
して像様露光後、現像され、画像状に除去された着色画
像を形成する。得られた着色画像は、被転写材料上に実
質的に画像部のみが転写、積層される。
着色画像を形成する際に用いられる現像液としては、
好ましくは水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液が用
いられ、該現像液に用いられるアルカリ剤としては、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン
酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウ
ム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウ
ム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸アンモニウム、ケイ酸アンモニウム等の無
機アルカリ剤、ならびにモノ、ジまたはトリエタノール
アミンおよび水酸化テトラアルキルアンモニアのような
有機アルカリ剤が用いられる。またアルカリ剤の現像液
組成物中における含有量は0.05〜30重量%の範囲で用い
るのが好適である。前記アルカリ性現像液は、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコー
ル、n−プロピルアルコール等の有機溶剤、界面活性
剤、亜硫酸塩、EDTA等のキレート剤、有機シラン化合物
等の消泡剤、などを含有することもできる。
着色画像部を被転写材料上に熱転写する際の転写温度
(ニップロール温度)は70℃〜120℃の範囲であること
が好ましい。
また、上記着色画像形成材料から形成された着色画像
を転写する被転写材料としては、アート紙、コート紙、
上質紙、合成紙等、一般の印刷用紙を用いることができ
る。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を説明するが、これらの
態様に本発明が限定されるものではない。
実施例1 下記組成の下塗層塗布液をポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に乾燥膜厚が10μm厚になるよう塗布し、
熱軟化層を形成させた。
変性ポリプロピレン溶液固形分濃度 20wt% (商品名:ユニストールQ 三井石油化学社製) 次にこの熱軟化層上に下記組成の離型層溶液を乾燥膜
厚が1μm厚になるよう塗布した。
商品名 Siコート900A溶液固形分濃度 30wt% これを120℃で3分間熱硬化させて離型層、熱軟化層
を有する支持体を作成した。
次に、下記組成の着色感光層分散液を調製し、これを
上記により得られた離型層、熱軟化層を有する支持体上
に、乾燥膜厚1μmになるように塗布した後、乾燥し
た。
これにより着色感光層が形成された。このようにし
て、下記4色の顔料を用い、4色の着色画像形成材料を
作成した。
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン−ナフトキノ
ン−1,2−ジアジドスルホン酸エステル 0.616g 下記バインダーポリマー 4.384g 下記顔料 下記の量 エチルセロソルブ 39.6g フッ素系界面活性剤(3M社製,FC−430) 0.25g バインダーポリマー 酢酸ビニルバーサチック酸ビニル (80:20重量部)共重合体 MN=22,000 MW=60,000 顔 料 ブラック:カーボンブラックMA−100(三菱化成製)
0.99g シアン :シアニンブルー4920(大日製化製) 0.55g マゼンタ:セイカファーストカーミン1483(大日製化
製) 0.68g イエロー:セイカファーストイエローH−7055(大日
製化製) 0.68g 以上により得られた4色の着色画像形成材料のポリエ
チレンテレフタレートフィルム面に、各色の色分解網ポ
ジフィルムを重ね合わせ、4KWメタルハライドランプで5
0cmの距離から20秒間画像露光を行い、下記現像液に30
秒間浸漬することにより現像を行い、4色の着色画像を
形成した。
<現像液> Na2CO3 15g 界面活性剤(花王アトラス社製ペレックスNBL) 50g 蒸留水 1000g 次にブラック色画像の画像面とアート紙とを密着し、
80℃に加熱された1対のニップロール間を5kg/cm2の加
圧条件下にて50cm/分の速度で通過させた後、支持体の
剥離を行った。剥離は容易に行われ、アート紙上にブラ
ック色画像部のみが転写された。
引き続きシアン、マゼンタ、イエローの順に着色画像
の転写を行い、これによりアート紙上に4色から成るカ
ラーブルーフィング画像が得られた。
本実施例によれば、画像部のみが転写され、かつ、紙
への密着性に優れており、画像の浮きのない転写画像を
得ることができ、実際の印刷物にきわめて近似したもの
であった。
実施例2 下記組成のアンカー剤を調整し、これを支持体である
厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、乾燥膜厚が3μmになるように塗布した。
商品名 ADCOTE−578A(東洋モートン社製) 100部 商品名 ADCOTE−578B(東洋モートン社製) 14部 酢酸エチル 236.5部 上記アンカー剤上に下記組成の溶液を乾燥膜厚が15μ
m厚になるように塗布し、熱軟化層を形成させた。
エチレン−アクリル酸共重合体のエマルジョン固形分
濃度 24〜25wt% (商品名:ザイクセンL 製鉄化学社製) 次にこの熱軟化層上に下記組成の離型層溶液を乾燥膜
厚が2μm厚になるよう塗布した。
エチレン−α−オレフィン共重合体 1部 (商品名:A−0480 三井石油化学社製) トルエン 100部 これにより、離型層・熱軟化層を有する支持体を作成
した。
次に下記組成の4色のネガ型着色感光層分散液を調整
し、乾燥膜厚が2μmになるように塗布した。
さらに着色感光層の上にオーバーコート層として、下
記組成の溶液を乾燥膜厚0.3μmになるように塗布し
た。
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)GL−
05) 60部 蒸留水 970部 メタノール 30部 得られた4色の着色画像形成材料を各色の色分解ネガ
マスクと重ね合わせ、3KWメタルハライドランプで50cm
の距離から像様露光した後、SDN−21(サクラPS版現像
液:コニカ社製)の3倍希釈液を用いて35℃で20秒間漬
して現像し、4色の色画像を得た。
次にブラック色画像をアート紙と密着し、100℃に加
熱されている1対のニップロール間を通過させ色画像を
アート紙に転写した。引続きシアン、マゼンタ、イエロ
ーの順に色画像の転写を行い受像シート上に4色から成
るカラープルーフィングシートを得た。
本実施例によれば、画像部のみが転写され、かつ、紙
への密着性に優れており、画像の浮きのない転写画像を
得ることができ、実際の印刷物にきわめて近似したもの
であった。
比較例1 下記組成の離型層溶液をポリエチレンテレフタレート
フィルム上に乾燥膜厚が1μm厚になるよう塗布した。
商品名 Siコート 900A溶液固形分濃度 30wt% これを120℃で3分間熱硬化させて離型層を有する支
持体を作成した。
この支持体を用いた以外は、実施例1と同様にして着
色画像形成材料を作製し、実施例1と同様にして露光、
現像、転写を行なった。
アート紙上に得られた4色から成るカラープルーフィ
ング画像は、紙との密着性が不十分で画像の浮きが見ら
れた。また、画像部の光沢がかなりあり、マット化が必
要であった。
比較例2 下記組成の離型層溶液をポリエチレンテレフタレート
フィルム上に乾燥膜厚が1μm厚になるよう塗布した。
エチレン−α−オレフィン共重合体 1部 (商品名:A−0480 三井石油化学社製) トルエン 100部 これにより、離型層を有する支持体を作成した。
この支持体を用いた以外は、実施例2と同様にして着
色画像形成材料を作製し、実施例2と同様にして露光、
現像、転写を行なった。
アート紙上に得られた4色から成るカラープルーフィ
ング画像は、紙との密着性が不十分で画像の浮きが見ら
れた。また、画像部の光沢がかなりあり、マット化が必
要であった。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によれば、特に凹
凸のある被転写材料に対する転写時の密着性に優れてお
り、画像の浮きのない転写画像を得ることができる。従
って、印刷物の画像品質に極めて近似した転写画像が得
られるので、正確な色校正を行なうことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 学 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 浦野 年由 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 間山 進也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−298337(JP,A) 特開 昭63−2039(JP,A) 特開 平1−155349(JP,A) 特開 平1−112244(JP,A) 特開 平1−169446(JP,A) 特開 平1−102546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/004 513

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも感光性組成物およ
    び着色剤を含有する着色感光層を有する着色画像形成材
    料において、前記支持体上に転写温度で軟化する熱軟化
    層及び該転写温度で軟化しない離型層が順に積層されて
    いることを特徴とする着色画像形成材料。
  2. 【請求項2】支持体上に、少なくとも感光性組成物およ
    び着色剤を含有する着色感光層を有する着色画像形成材
    料において、前記支持体上に転写温度で軟化する熱軟化
    層及び該転写温度で軟化しない離型層が順に積層されて
    いることを特徴とする着色画像形成材料を少なくとも像
    様露光及び現像処理することにより着色画像を形成した
    後、実質的に上記着色画像部のみを被転写材料上に熱転
    写することを特徴とする着色転写画像形成方法。
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