JP2707286B2 - 転写画像形成方法 - Google Patents

転写画像形成方法

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JP2707286B2 JP63222973A JP22297388A JP2707286B2 JP 2707286 B2 JP2707286 B2 JP 2707286B2 JP 63222973 A JP63222973 A JP 63222973A JP 22297388 A JP22297388 A JP 22297388A JP 2707286 B2 JP2707286 B2 JP 2707286B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラープルーフの形成等に用いられる着色
転写画像形成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
カラー画像を行う場合に、石版法、レタープレースま
たはグラビアのいずれにおいても、ハーフトーン法が用
いられ、色分解された網点、ポジまたはネガ版が必要で
ある。
かかる実際の印刷に先立って行われる校正刷りり手間
と時間の節約のために、色校正用のカラーシート、すな
わちカラープルーフが、一般的に知られている。
このカラープルーフの層構成や画像形成法について
は、種々の提案がなされている。そして、カラープルー
フの転写方式には、(1)色材を含む感光層を支持体に
転写し、露光および現像を繰返し、画像を形成する方
式、(2)感光性粘着層を支持体にラミネートし、露光
後トナーを塗布する方式、(3)カラーシート上に形成
された単色画像を受像層に順次転写し、被着材へ再転写
する方式などがある。
いずれにしても、転写画像が実際の印刷物における画
像と近似するように、画像をポリマー被膜で覆うことに
より、光学的ドットゲインを生じさせている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、従来の着色感光層の形成材料を使用し
ている限り、得られる画像をポリマー被膜で覆うことに
より光学的ドットゲインを生じさせても、実際の印刷物
の物理的ドットゲインと本質的に異なり、印刷物と異な
る質感しか得られない。また、従来の転写方式では、転
写プロセスが複雑である。
そこで、本発明の主たる目的は、転写プロセスが簡単
で、かつ実際の印刷物に近似した着色転写画像を得るこ
とができる方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、支持体上に着色剤およびポジ型感光性組
成物を含有する着色記録層を有する画像形成材料を像様
露光後、現像を行い着色画像を形成し、着色画像のみを
被転写材料に転写して転写画像を得る方法において; 前記ポジ型感光性組成物が、後記一般式〔I〕〜〔V
I〕で示される側鎖に芳香族性水酸基を有する高分子化
合物を含有することで解決できる。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明は、支持体上に着色剤およびポジ型感光性組成
物を含有する着色記録層を有する画像形成材料にあっ
て、前記ポジ型感光性組成物が、側鎖に芳香族性水酸基
を有する高分子化合物を含有することを主要点としてい
る。
この側鎖に芳香族性水酸基を有する高分子化合物(以
下「本発明の重合体」という)としては、炭素−炭素二
重結合が開裂して、重合してできた重合体のことであり
下記一般式〔I〕〜〔VI〕の少なくとも1つの構造単位
を含む重合体が好ましい。
上記式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキ
ル基、またはカルボキシル基を表し、好ましくは水素原
子である。R3は水素原子、ハロゲン原子またはアルキ
ル基を表し、好ましくは水素原子またはメチル基、エチ
ル基等のアルキル基である。R4は水素原子、アルキル
基、アリール基またはアラルキル基を表し、好ましくは
水素基である。Aは窒素原子または酸素原子と芳香族炭
素原子とを連結する置換基を有してもよいアルキレン基
を表し、mは0〜10の整数を表し、Bは置換基を有して
もよいフェニレン基または置換基を有してもよいナフチ
レン基を表す。
本発明においては、これらのうち一般式〔I〕〜〔V
I〕で示される構造単位を少なくとも1つ含む共重合体
がより好ましい。一般式〔I〕〜〔VI〕を有する好まし
い化合物の具体例には、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)
メタクリルアミド、ヒドロキシスチレン、N−(ヒドロ
キシフェニル)マレイミド、等の構造単位を少なくとも
1つ含む共重合体がある。
またポリビニルアルコールにP−ヒドロキシベンズア
ルデヒドをアセタール化した化合物でもよい。
本発明の重合体は好ましくは共重合体型の構造を有し
ており、このような共重合体において、前記一般式
〔I〕〜〔VI〕の各々で示される構造単位の少なくとも
1種と組み合わせて用いることができる単量体単位とし
ては、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブ
タジエン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン
類、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、例えば
アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイ
タコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪
族ジカルボン酸類、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−クロロエチ
ル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エタク
リル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸の
エステル類、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル等のニトリル類、例えばアクリルアミド等のアミ
ド類、例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリルア
ニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシア
クリルアニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニル等の
ビニルエステル類、例えばメチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−ク
ロロエチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化
ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイ
ド、例えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−
ジメトキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−
ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニト
ロエチレン等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物、等のビニル系単量体がある。これら
のビニル系単量体は不飽和二重結合が開裂した構造で高
分子化合物中に存在する。
上記の単量体のうち、一般式〔I〕〜〔VI〕で示され
る構造単位の少なくとも1種と組み合わせて用いるもの
として、(メタ)アクリル酸類、脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が総合的に優れた性能を示
し、好ましい。より好ましくは、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸、アクリロニトリル、酢
酸ビニル等である。
これらの単量体は本発明の重合体中にブロック又はラ
ンダムのいずれの状態で結合していてもよい。
本発明の重合体中における、一般式〔I〕〜〔VI〕の
それぞれで示される構造単位の含有率は、5〜70モル%
が好ましく、特に、5〜40モル%が好ましい。
また被転写材料に効率よく転写するためには、本発明
の重合体の軟化点Tgは、0〜150℃が好ましくより好ま
しくは、0〜50℃の低軟化点である。
また、本発明の感光性組成物中における本発明の重合
体の占める割合は好ましくは50〜95重量%であり、より
好ましくは60〜95重量%である。
本発明の重合体は上記組合せのもの1種のみで用いて
もよいが、2種以上併用して感光性組成物中に含んでい
てもよい。
本発明の感光性組成物は、ポジ型の感光性組成物であ
る。このポジ型感光性組成物としては、キノンジアジド
化合物が好適に用いられる。
このキノンジアジド化合物は、0−キノンジアジドス
ルホン酸とフェノール性水酸基を有する化合物とのエス
テル化合物である。
前記フェノール性水酸基を有する化合物としては、一
価、二価、三価のフェノール類、ナフトール類、ヒドロ
キシベンゾフェン類等の単量体、フェノール類とアルデ
ヒド又はケトンとの重縮合樹脂が挙げられる。このう
ち、フェノール性水酸基を2個以上有する化合物が好ま
しく、特に該水酸基を3個有する化合物が特に好まし
い。
前記重縮合樹脂は、フェノール類とアルデヒド類はケ
トンを特に酸性触媒存在下で縮合させたものが好まし
い。該フェノール類としては、例えば、フェノール、0
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5
−キシレノール、カルバクロール、チモール、p−アル
キル基(炭素数1〜8個)置換フェノール等の一価フェ
ノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン等の二
価フェノール、ピロガロール、フロログルシン等の三価
フェノール等が挙げられる。これらのうち好ましいの
は、二価、三価の多価フェノールで、更に好ましいのは
ピロガロールである。又、前記アルデヒドとしては、ホ
ルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、クロトンアルデヒド、フルフラール等が挙げられ
る。このうち好ましいものは、ホルムアルデヒド及びベ
ンズアルデヒドである。更に、前記ケトンとしては、ア
セトン、メチルエチルケトン等が挙げられる、好ましい
のはアセトンである。
前記重縮合樹脂の合成の際は、酸性触媒として、塩
酸、しゅう酸、硫酸、リン酸、オキシ塩化リン等の無機
酸や有機酸が用いられ、フェノール類とアルデヒド又は
ケトンとの配合比は、フェノール類1モル部に対してア
ルデヒド又はケトンが0.7〜1.0モル部用いられる。但
し、反応溶媒としてアルデヒド又はケトンが用いられる
場合は、上記の配合比に限定されない。反応溶媒は、例
えばメタノール、エタノール等のアルコール類、アセト
ン、水、テトラヒドロフラン等が用いられる。
所定温度(−5〜120℃)、所定時間(3〜48時間)
反応後、減圧下加熱し、水洗して脱水させて得るか、又
は水結析させて反応物を得る。
前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデ
ヒド樹脂、m−、p−混合クレゾール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、フェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール・ベンズアルデヒド樹脂、クレゾール・
ベンズアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド
樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂、ピロガロー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、ピロガロール・アセトン樹
脂、ピロガロール・ベンズアルデヒド樹脂、ハイドロキ
ノン・ホルムアルデヒド樹脂、カテコール・ホルムアル
デヒド樹脂等が挙げられる。これらのうち好ましいの
は、ピロガロール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン
・ベンズアルデヒド樹脂及びピロガロール・アセトン樹
脂である。最も好ましいのはピロガロール・アセトン樹
脂である。
前記重縮合樹脂の分子量(ポリスチレン標準)は、重
量平均分子量Mw5.0×102〜7.0×103で、数平均分子量Mn
が4.0×102〜3.5×103の範囲内にあることが好ましく、
更に、好ましくは、Mwが7.0×102〜2.5×103で、Mnが9.
0×102〜2.0×103の範囲内の値である。
該樹脂の分子量の測定は、GPC(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法)によって行う。数平均分子量
Mn及び重量平均分子量Mwの算出は、柘植盛男、宮林達
也、池田誠之著“日本化学会誌"800頁〜805頁(1972
年)に記載の方法により、オリゴマー領域のピークを均
す(ピークの山と谷の中心を結ぶ)方法にて行うものと
する。
本発明の前述のキノンジアジド化合物は、前記フェノ
ール類を適当な溶媒、例えば、ジオキサン等に溶解させ
て、これに0−キノンジアジドスルホン酸クロライドを
投入し、加熱撹拌しながら、炭酸アルカリを当量点まで
滴加することによりエステル化させて得られる。
前記エステル化合物において、フェノール類のOH基に
対する0−ナフトキノンジアジドスルホン酸クロライド
の縮合率(OH基1個に対する反応率%)は、15〜80%が
好ましく、より好ましくは20〜50%、更に好ましくは20
〜45%である。該縮合率は、元素分析によりスルホニル
基の硫黄原子の含有量を求めて計算する。
本発明の感光性組成物中に占めるキノンジアジド化合
物の量は5〜60重量%が好ましく、特に好ましくは10〜
50重量%である。
本発明に使用される画像形成材料の支持体、好ましく
は透明支持体としては、ポリエステルフィルム、特に二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが水、熱に
対する寸法安定性の点で好ましいが、アセテートフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムも使用
し得る。
被転写材料上への転写を効率良く行い、画像転写後の
支持体の剥離を容易にするために、すなわち支持体と着
色記録層との間において離型性を高めるために、着色画
像形成材料の表面上に離型層を設けることが望ましい。
この離型層としては、メチルセルロース、ブチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、シアノエチルセルロース、セルロースアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースアセテ
ートブチレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヘキ
サヒドロフタレート、もしくはこれらの混合物等が使用
し得るが、特に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヘキ
サヒドロフタレートが好適である。
離型層の厚さ0.01μm〜10μmの範囲が適当であり、
特に好ましくは0.1μm〜5μmの範囲である。
また、離型性を高めるために好ましいのは他の例は、
望ましくは支持体の厚さより薄くポリプロピレン層およ
びまたはポリエチレン層を設ける例である。
支持体上にポリプロピレン層またはポリエチレン層を
設ける方法としては1)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合
成ゴムなどを有機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用
い、支持体上にこれら接着剤を塗布した後、熱風または
加熱によって乾燥してから、ポリプロピレンフィルム、
またはポリエチレンフィルムを重ね合せ、加熱下に圧着
してラミネートする、いわゆる乾式ラミネート法;2)エ
チレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステルの
共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹脂、ロジン類、ワッ
クス類の混合物を接着剤とし、これら接着剤をそのまま
加熱して溶融状態に保ちながら、支持体上にドクターブ
レード法、ロールコート法、グラビヤ法、リバースロー
ル法等で塗布した後、ただちに、ポリプロピレンフィル
ム、またはポリエチレンフィルムを貼り合わせて、必要
に応じて高温加熱してから冷却することによりラミネー
トする、いわゆるホットメルトラミネート法;3)ポリプ
ロピレン、またはポリエチレンを溶融状態に保ち、押出
し機によりフィルム状に押出しこれが溶融状態にあるう
えに、支持体を圧着したラミネートする、いわゆる押出
しラミネート法;4)溶融押出し法で支持体となるフィル
ムを形成する際、複数基の押出し機を用い、溶融状態の
ポリプロピレン、またはポリエチレンとともに、一回の
成形により、支持体フィルム上にポリプロピレン層また
はポリエチレン層を形成する、いわゆる共押出し法;等
が挙げられる。
上記の支持体もしくは離型処理支持体上には着色記録
層が形成される。この着色記録層は、基本的にはポジ型
感光性組成物、結合剤および着色剤を含む。着色記録層
は、ポジ型感光性組成物と、結合剤および着色剤の全て
を含んで着色記録層として一層となったもののほか、着
色剤層と感光性組成物層との二層であってもよいし、前
記着色記録層と感光性組成物とが二層となっていてもよ
い。
着色記録層を構成する結合剤としては、皮膜形成性か
つ溶媒可溶性であり、現像液で溶解ないし膨潤しうる高
分子化合物が用いられる。
この高分子化合物の具体例として前記本発明の重合体
以外に挙げることができるものとしては、例えばアクリ
ル酸やメタクリル酸およびそれらのアルキルエステルま
たはスルホアルキルエステル、フェノール樹脂、ポリビ
ニルブチラール、ポリアクリルアミド、エチルセルロー
スや酢酸・酪酸セルロース、酢酸・プロピオン酸セルロ
ース、酢酸セルロース、ベンジルセルロース、プロピオ
ン酸セルロースなどのセルロース誘導体、その他ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ゴム、ポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、ポリ酢酸ビニル、およびそれらの
コポリマー、酢酸セルロース、セルロースプロピオネー
ト、セルロースアセテートフタレートなどが挙げられ
る。
着色画像形成層中には着色物質として染料、顔料が添
加される。特に、色校正に使用する場合、そこに要求さ
れる常色、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックと一致した色調の顔料、染料が必要となるが、この
他金属粉、白色顔料、蛍光顔料なども使われる。次の例
は、この技術分野で公知の多くの顔料および染料の内の
若干例である。(C.Iはカラーインデックスを意味す
る。) ビクトリアビュアブルー(C.I 42595) オーラミン(C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.Iベーシック13) ローダミン 6GCP(C.I 45160) ローダミン B(C.I 45170) サフラニン OK70:100(C.I 50240) エリオグラウシン X(C.I 42080) ファーストブラック HB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 21090) リオノールイエロー GRO(C.I 21090) シムラーファーストイエロー 8GF(C.I 21105) ベンジジンイエロー 4T-564D(C.I 21095) シムラーファーストレッド 4015(C.I 12355) リオノールレッド 7B4401(C.I 15830) ファーストゲンブルー TGR−L(C.I 74160) リオノールブルー SM(C.I 26150) 三菱カーボンブラック MA-100 三菱カーボンブラック #30,#40,#50 本発明に用いる着色記録層の着色剤/結合剤の比率
は、目標とする光学濃度と着色画像形成層の現像液に対
する除去性を考慮して同業者に公知の方法により定める
ことができる。例えば、染料の場合、その含有量は重量
で5%〜75%、顔料の場合、含有量は重量で5%〜90%
が適当である。
また、着色記録層の膜厚は目標とする光学濃度、着色
画像形成層に用いられる着色剤の種類(染料、顔料、カ
ーボンブラック)およびその含有率により同業者に公知
の方法により定めることができるが、許容範囲内であれ
ば着色記録層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高く
なり、画像品質は良好である。従って、該膜厚は1g/m2
〜5g/m2の範囲で使用されるのが通常である。
前記の着色画像形成に際しては、着色画像形成材料を
活性光線で像様露光させる。
像様露光には超高圧水銀灯、タンクステンランプ、水
銀灯、キセノンランプ、蛍光ランプ、CRT光源、レーザ
ー光源灯各種の光源が用いられる。
現像は、画像部を溶解せず非画像部を溶解する溶媒を
現像液とし、非画像部を溶解または膨潤させ、除去する
ことにより行う。
本発明における被転写材料としては、上質紙、アート
紙、合成紙あるいはプラスチツクフィルム等を挙げるこ
とができる。
この被転写材料上に、着色画像形成済の着色画像形成
材料が重ね合わされ、加熱・加圧または加圧のみを行っ
た後、着色画像形成材料の支持体を剥離し、着色画像の
みを被転写材料上に転写する。
なお、多色校正シートを作成する場合には以上の露光
・現像・転写を必要な色の数だけ繰り返すことにより、
印刷用紙上に着色画像を形成することもできる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳述するが、本発明
はこれらの態様に限定されるものではない。
(バインダーの合成) p−ヒドロキシアニリン400g、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル4g、アセトン4lおよびピリジン360gを混合
し、寒剤を用いて外部より冷却し、内温が−10℃まで下
った時点でメタクリル酸クロライド420gを撹拌下に滴下
した。反応温度が0℃以下になるよう滴下速度を調節
し、滴下終了後0〜3℃で約2時間撹拌した。
次いで、25℃で2時間撹拌後反応液を1/3位になるま
で濃縮し、これを希塩酸(PH約1.0)10l中に注入し、生
じた沈澱を吸引濾過して白色の固体を得た。この白色の
固体を加温したメタノール2lに溶解し、さらに5%炭酸
ナトリウム水溶液を2l加えて、40℃で30分撹拌した。次
いで暗赤色のこの溶液を5%塩酸水溶液8l中に注入して
多量の沈澱を生成させ、これを吸引濾過し、乾燥して淡
桃色の固体を得た。これをエタノールと水との混合溶媒
より再結晶して、融点155〜156℃のN−(4−ヒドロキ
シフェニル)アクリルアミドの無色針状晶450gを得た。
前記N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド
26.58g、n−ブチルアクリレート44.86g、チオグリコー
ル酸2−エチルヘキシル3.57g、およびα,α′−アゾ
ビスイソブチロニトリル1.64gを、エタノール溶媒125g
中に溶解し、窒素ガス置換した後、80℃6時間加熱し、
重合体溶液を得た。この重合体溶液を3lの5%CHl水溶
液中に注ぎ、生じた白色の沈澱物を濾過し、乾燥して、
白色重合体を得た。この重合体の重量分子量を測定した
ところ、Mw=1.0×104であった。
以下、かくして得られたバインダー樹脂を「バインダ
ー樹脂〔1〕」と呼ぶ。
〈実施例1〉 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に厚さ30μmのポリプロピレンフィルム(トレファン39
31東レ社製)を乾式ラミネート法によりラミネートした
支持体のポリプロピレンフィルム表面上に下記組成の着
色感光層分散液をワイヤーバーを用い、乾燥膜厚が1μ
mになるように塗布、乾燥し、4色の着色画像形成材料
を作成した。
下記構造を有する感光性樹脂(A) 得られた4色の画像形成材料を各色の色分解ポジマス
クと重ね合わせ、3KWメタルハライドランプで50cmの距
離から像様露光した後、SDP−1(サクラPS版現像液:
コニカ社製)の15倍希釈液に30秒漬して現像し、4色の
色画像を得た。
次にブラック色画像をアート紙を密着し、100℃に加
熱されている1対のニップロール間を通過させ色画像を
アート紙に転写した。引続きシアン、マゼンタ、イエロ
ーの順に色画像の転写を行い、アート紙上に4色から成
るカラープルーフィングシートを得た。
得られたカラープルーフは、画像だけが直接アート紙
上に転写されており、著しく印刷物に近似したものであ
った。
〈実施例2〉 感光層のバインダーに下記バインダー樹脂を用いた以
外は、実施例1と同様にしてカラープルーフの作成を試
みた。
バインダー樹脂 P−ヒドロキシスチレン−酢酸ビニル共重合体 (モル比85mol%:15mol%) 重量平均分子量 2,000 得られたカラープルーフは、画像だけが直接アート紙
上に転写されており、著しく印刷物に近似したものであ
った。
〈実施例3〉 感光層のバインダーに下記バインダー樹脂を用いた以
外は、実施例1と同様にしてカラープルーフの作成を試
みた。
N−(ヒドロキシフェニル)マレイミド−n−ブチルア
クリレート共重合体 (モル比30mol%:70mol%) 重量平均分子量 10,000 得られたカラープルーフは、画像だけが直接アート紙
上に転写されており、著しく印刷物に近似したものであ
った。
〈比較例1〉 上記の組成を有する塗布液を、乾燥後に5μm厚みの
光重合性フィルムが得られるようにポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12.5μm)に塗布した。次いで、厚
み19μmの透明なポリプロピレンカバーフィルムをこの
上にラミネートさせた。
4色の画像を得るため、この光重合性フィルムを受像
材料(クロメコート(Kromekote)紙)上に、カバーフ
ィルムを取り除くと同時にラミネートさせた。ついで、
これをスクリン階調および十分な面積をもつシアン色分
解ポジチプを通じて、3000Wのメタルハライドランプお
よび紫外線フイルター(ココモ(Kokomo)フィルター)
を用いて真空器枠中で95cmの距離で42秒間露光させた。
次にポリエチレンテレフタレートフィルムが取り除か
れ、自動トーニング機中で露光された面に慣用のシアン
トナーが付与された。このトナーはフィルムの未露光の
粘着性の区域にだけ付着して残留する。この着色された
材料の面上に、光重合性フィルムの第2層がラミネート
され、対応するマゼンタの色分解を通して前記と同様に
47秒露光されそして慣用のマゼンタトナーによって着色
された。イエロー(露光時間47秒)および黒(露光時間
60秒)についても、対応した操作工程をくり返した。最
後の色の着色後、保護用フィルムが付与される。この目
的には第5の光重合フィルムがラミネートされ、露光さ
れそしてポリエチレンテレフタレートフィルムをはぎ取
った。
得られたカラープルーフは、全体がポリマー被膜で覆
われているため、写真のようであった。印刷物に近似さ
せる為には、少なくともマット化が必要である。しかし
マット化すると、画像のコントラストが低下し、印刷物
との近似性という面では、不十分であった。
〈比較例2〉 特開昭47-41830号の実施例4と同様にカラープルーフ
ィングシートの作成を行なった。
具体例を下記に示す。
塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体の酢酸エチル溶液
を、ポリエステルフィルムの上に塗布したのち、乾燥さ
せて、色像裏打ち層を作り、この上に 0−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル 2g フェノールホルムアルデヒドノボラック 1g オイルイエロー5G(油性染料) 0.5g アセトン 40g メチルセロソルブ 60g の組成の溶液を塗布、乾燥して黄色用感光性熱転写シー
トを作った。
油性染料オイルイエロー5Gにかえてザボンファースト
レッドBB、ザボンファーストブルーHFLおよびオイルブ
ラックHBを使って同様にマゼンタ、シアンおよび黒用の
熱転写シートを作った。
各色の熱転写シートを夫々対応する色分解網ボジと密
着し、キセノンアーク灯で露光し、アルカリ性現像液に
浸して露光部の感光層を除去し、水洗して乾燥すると各
色像が得られた。色像を出した熱転写シートとコート紙
を重ねて100℃に加熱した金属ローラーとこれに密着す
るゴムローラーの間を通して押圧したあとでポリエステ
ルフィルムをはくりすると色像が色像裏打ち層と共にコ
ート紙面へ転写しこの操作を同様にして各色像シートに
つき反復し、多色像を得た。
得られたカラープルーフィングシートは、全体が色像
裏打ち層に覆われているため、写真のようてあった。印
刷物に近似させるには、少なくともマット化が必要であ
ることが判った。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、得られる転写画像を実
際の印刷物に近似させることができる。また転写プロセ
スが簡単となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 学 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 井手 廣司 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 間山 進也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−82411(JP,A) 特開 昭63−206747(JP,A) 特開 昭63−56650(JP,A) 特開 昭63−89864(JP,A) 特開 昭50−55406(JP,A) 特公 昭50−8658(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に着色剤およびポジ型感光性組成
    物を含有する着色記録層を有する画像形成材料を像様露
    光後、現像を行い着色画像を形成し、着色画像のみを被
    転写材料に転写して転写画像を得る方法において; 前記ポジ型感光性組成物が、下記一般式[I]〜[VI]
    で示される側鎖に芳香族性水酸基を有する高分子化合物
    を含有することを特徴とする転写画像形成方法。 上記式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル
    基、またはカルボキシル基を表す。R3は水素原子、ハ
    ロゲン原子またはアルキル基を表す。R4は水素原子、
    アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表す。A
    は窒素原子または酸素原子と芳香族炭素原子とを連結す
    る置換基を有してもいアルキレン基を表し、mは0〜10
    の整数を表し、Bは置換基を有してもよいフェニレン基
    または置換基を有してもよいナフチレン基を表す。
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