JPH10339019A - 床材を支持する支持脚の補強部材および、その補強部材を使用した床支持構造 - Google Patents

床材を支持する支持脚の補強部材および、その補強部材を使用した床支持構造

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JPH10339019A
JPH10339019A JP16498897A JP16498897A JPH10339019A JP H10339019 A JPH10339019 A JP H10339019A JP 16498897 A JP16498897 A JP 16498897A JP 16498897 A JP16498897 A JP 16498897A JP H10339019 A JPH10339019 A JP H10339019A
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昭八 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐振強度が大きく、また、取り付けが容易
な、床材を支持する支持脚の補強部材および、その補強
部材を使用した床支持構造を提供する。 【解決手段】 補強部材7は、床材2、2を所定高さに
支持する支持脚3、3間に架設されるものであり、その
両端部に位置して支持脚3、3に取り付けられる取付部
7a、7aと、それら取付部7a、7aをつなぐ中間部
7bとからなる。そして、取付部7aは、隣合う他の補
強部材8の取付部8aとともに、両側から支持脚3の周
面に当接してその支持脚3を挟むように、連結ボルト9
a、9bにより互いに連結されることで、その支持脚3
に取り付けられる。こうして、この補強部材7の取付部
7aは、隣合う他の補強部材8の取付部8aとともに、
互いに連結される。また、この連結により、これら補強
部材7、8が、同時に支持脚3に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床下に配線・配
管材等の収容空間を形成するための床材を支持する支持
脚の補強部材および、その補強部材を使用した床支持構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床下に配線・配管材等の収容空間
を形成するために、床材を所定高さに支持する床支持構
造において、特に耐振性を高めるために、例えば図10
に示すようなものがあった。ここで、符号21は、床
材、22は、その床材21が載せられる根太材、23
は、その根太材22と嵌合する受け部材、24は、その
受け部材23に上部がねじ込まれる支持脚である。こう
して、支持脚24は、それら根太材22および受け部材
23を介して床材21、21を支持している。25は、
その支持脚24を基礎床面26に取り付ける取付部材と
しての台座である。そして、27は、支持脚24、24
間に架設されて、特にこの床支持構造の耐振性を高める
ための補強部材である。この補強部材27は、板材から
なり、両端部に位置する取付部27a、27aには、貫
通孔(図示せず)が穿設されて、その貫通孔に支持脚2
4が挿通される。そして、支持脚24の全周に螺設され
たネジ24aに螺合する上下三つのナット28により、
補強部材27の上下の面が押さえられるようにして、そ
の補強部材27は、支持脚24に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の床材
の支持構造においては、隣合う補強部材27、27が、
直接連結されておらず、耐振性において大きな効果が得
られなかった。また、補強部材27を支持脚24に組み
付ける際に、補強部材27の貫通孔を支持脚24が挿通
するように、補強部材27を支持脚24に嵌めなければ
ならず、その取り付けが面倒であった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、耐振強度が大きく、また、取り付けが容易な、床材
を支持する支持脚の補強部材および、その補強部材を使
用した床支持構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る床材を支
持する支持脚の補強部材および、その補強部材を使用し
た床支持構造は、前記目的を達成するために次の構成か
らなる。すなわち、請求項1に記載の発明に係る、床材
を支持する支持脚の補強部材は、床下に配線・配管材等
の収容空間を形成すべく、基礎床面に立脚されて前記床
を形成する床材を所定高さに支持する、支持脚間に架設
される補強部材であって、両端部に位置して前記支持脚
に取り付けられる取付部と、それら取付部をつなぐ中間
部とからなる。そして、前記取付部の少なくとも一方
は、隣合う他の補強部材の取付部とともに、前記支持脚
の周面に当接してその支持脚を挟むように、互いに連結
されることで、その支持脚に取り付けられることを特徴
とする。これにより、この補強部材の取付部は、隣合う
他の補強部材の取付部とともに、互いに連結される。ま
た、この補強部材の取付部は、隣合う他の補強部材の取
付部とともに、支持脚の周面に当接してその支持脚を挟
むように支持脚に取り付けられるので、従来の技術と違
って、これら取付部に支持脚を挿通させる必要がなく、
また、これら補強部材の取付部の連結により、これら補
強部材が、同時に支持脚に取り付けられる。
【0006】また、請求項2に記載の発明に係る、床材
を支持する支持脚の補強部材のように、前記両端部の取
付部は、それぞれ、相対する方向から前記支持脚に当接
するように取り付けられてもよい。つまり、補強部材の
一方の取付部が、その補強部材が架設される両支持脚の
一方の支持脚に、例えば、正面側から当接すると、他方
の取付部は、両支持脚の他方の支持脚に、背面側から当
接するというように、補強部材の両端部の取付部は、相
対する方向から支持脚に当接する。
【0007】また、請求項3に記載の発明に係る、床材
を支持する支持脚の補強部材のように、前記少なくとも
一方の取付部には、前記支持脚への当接部を挟むように
その両側に位置する、連結ボルト等の固着具が挿通され
る挿通部と、連結ボルト等の固着具が固着される固着部
とが設けられてもよい。こうして、少なくとも一方の取
付部は、その挿通部に挿通される連結ボルト等の固着具
およびその固着部に固着される連結ボルト等の固着具に
より、他の補強部材の取付部と互いに連結される。そし
て、これら挿通部および固着部は、支持脚への当接部を
挟むようにその両側に位置するので、前記連結ボルト等
の固着具もまた、支持脚への当接部の両側に位置するこ
ととなり、それらの連結ボルト等の固着具により、これ
ら取付部が、支持脚を強固に挟むことが可能となる。
【0008】また、請求項4に記載の発明に係る、床材
を支持する支持脚の補強部材のように、前記中間部は、
上下方向の幅が、前記両端部の取付部をつなぐ方向に直
交する水平方向の幅に比して大であるのが望ましい。こ
れにより、補強部材の両端部の取付部をつなぐ方向に支
持脚が傾斜するように、その支持脚に荷重が作用する場
合、この補強部材は、中間部の上下方向の幅と前記両端
部の取付部をつなぐ方向に直交する水平方向の幅とを逆
にしたときに比べて、耐え得る前記荷重が大きくなり、
また、剛性は高くなる。
【0009】また、請求項5に記載の発明に係る、補強
部材を使用した床支持構造は、床下に配線・配管材等の
収容空間を形成すべく基礎床面に立脚されて前記床を形
成する床材を所定高さに支持する支持脚と、それら支持
脚の、隣接する支持脚間のそれぞれに、架設される前記
補強部材とからなる。そして、隣合う補強部材の取付部
が、前記支持脚の周面に当接してその支持脚を挟むよう
に、互いに連結されるとともに、それら補強部材の取付
部および中間部が、水平に配置されることを特徴とす
る。これにより、補強部材の両端部の取付部をつなぐ方
向に支持脚が傾斜するように、その支持脚に荷重が作用
する場合、この床支持構造は、隣接する支持脚間のそれ
ぞれに架設される補強部材の取付部および中間部が水平
に配置されないときに比べて、耐え得る前記荷重が大き
くなり、また、剛性は高くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る床材を支持
する支持脚の補強部材および、その補強部材を使用した
床支持構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図6は、本発明に係る床材を支
持する支持脚の補強部材および、その補強部材を使用し
た床支持構造を、根太式タイプの床構造に適用した一実
施の形態を示す。図中符号、1は、基礎床面、2は、床
を形成する床材である。3は、床下に配線・配管材等の
収容空間Sを形成するために、基礎床面1に立脚され
て、根太材4および受け部材5を介して、前記床材2を
所定高さに支持する支持脚である。6は、その支持脚3
を、基礎床面1に取り付けるための取付部材である。7
は、隣合う根太材4、4を支持する前記支持脚3、3間
に架設され、あるいは(および)、それらの根太材4、
4の長手方向に沿って配置される前記支持脚3、3間に
架設される補強部材である。
【0012】ここで、根太材4は、例えば、アルミニウ
ム合金を押出成形して得られる型材からなり、断面略逆
U字状からなる本体部4aと、その本体部4aから上方
に鉛直に延びるように型材の長手方向全てに渡って併設
され、それぞれに床材2、2が載置される第1の突条部
4b、4bと、本体部4aの両側面から、それぞれ側方
に突出して、断面略L字形状からなる第2の突条部4
c、4cとから構成されている。
【0013】受け部材5は、根太材4の下方から挿入さ
れて、その本体部4aの内側に嵌合するよう、その根太
材4の長手方向に沿って長く延びる略直方体形状をして
いる。
【0014】支持脚3は、例えば、円柱状に形成され、
その全周にネジ3aが螺設されたボルト部材からなり、
その上部が受け部材5のネジ孔(図示せず)と螺合する
ことにより、受け部材5に取り付けられている。
【0015】取付部材6は、基礎床面1に固着される固
着部6aと、支持脚3が挿入されて固定される保持筒6
bとが、例えば、圧延鋼板等を絞り加工することにより
一体に形成されている。固着部6aは、略四角形状で平
板状に形成されており、例えば、接着剤により、その裏
面が基礎床面1に固着される。一方、保持筒6bは、固
着部6aの中央から上方に突出するように円筒状に形成
されている。そして、支持脚3が保持筒6bに上方より
挿入される。また、保持筒6bの上端付近には、外周か
ら内部に貫通するように孔(図示せず)が穿設されてお
り、さらには、その孔と同心となるよう、保持筒6bの
外周側に溶接ナット6cが、溶接されて取り付けられて
いる。そして、止めネジ6dが、溶接ナット6cに螺合
して、先端が、保持筒6bに挿入される支持脚3に当接
することにより、支持脚3は、取付部材6に固定され
る。こうして、支持脚3、3は、取付部材6、6を介し
て基礎床面1に立脚されて、床を形成する床材2、2
を、受け部材5、5および根太材4、4を介して所定高
さに支持することとなる。
【0016】補強部材7は、両端部に位置して前記支持
脚3、3に取り付けられる取付部7a、7aと、それら
取付部7a、7aをつなぐ中間部7bとが、例えば、圧
延鋼板等の板材により一体に形成されている。取付部7
aは、図4および図5に明示するように、矩形の平板の
ほぼ中央を半円筒状に湾曲させた形状をしており、その
湾曲する湾曲部7cを挟むように、先端部分の平板部7
dに、後述する連結ボルト9a等の固着具が挿通される
挿通部としての貫通孔7eが、そして、基端部分の平板
部7fに同じく貫通孔7gが、並んで穿設されている。
さらに、基端部分の平板部7gには、湾曲部7cの張出
し側と同一の側に、貫通孔7gと同心となるよう、溶接
ナット7hが溶接されており、これら貫通孔7gと溶接
ナット7hとで、後述する連結ボルト9b等の固着具が
固着される固着部が形成される。ここで、両端部の取付
部7a、7aの一方は、湾曲部7cが正面側に張り出す
ように湾曲し、取付部7a、7aの他方は、湾曲部7c
が背面側に張り出すように湾曲するというように、これ
ら湾曲部7c、7cは、相対する方向に張り出すように
湾曲している。一方、中間部7bは、断面略C字状に形
成されて(図6参照)、両端部の取付部7a、7aをつ
なぐように延びており、それら両端部の取付部7a、7
aとともに、水平に延びるように形成されている。さら
に、この中間部7bは、上下方向の幅W1が、両端部の
取付部7a、7aをつなぐ方向に直交する水平方向の
幅、つまりは板厚方向の幅W2に比して大となっている
(図4、図5参照)。
【0017】そして、補強部材7の一方の取付部7a
は、隣合う他の補強部材8の取付部8aとともに、それ
ら取付部7a、8aの湾曲部7c、8cの内側が、両側
から一方の支持脚3の周面に当接して、その支持脚3を
挟むように配置される。ここで、この補強部材7と隣合
う他の補強部材8は、補強部材7と同一形状であり、補
強部材7が鉛直軸回りに180度回転した向きと同一の
向きとなるように配置される。そして、補強部材7の貫
通孔7eを挿通し他の補強部材8の溶接ナット8hにね
じ込まれる固着具としての連結ボルト9a、および、他
の補強部材8の貫通孔(図示せず)を挿通しこの補強部
材7の溶接ナット7hにねじ込まれる固着具としての連
結ボルト9bにより、これら取付部7a、8aは、互い
に連結され、さらに、この連結により、これら取付部7
a、8aは、一方の支持脚3に取り付けられる。この補
強部材7の他方の取付部7aもまた、同様にして、他方
の支持脚3に取り付けられる。このとき、両端部の取付
部7a、7aは、それらの湾曲部7c、7cが相対する
方向に張り出すように湾曲しているので、これら両端部
の取付部7a、7aは、一方の取付部7aが、一方の支
持脚3に、例えば、正面側から当接すると、他方の取付
部7aは、他方の支持脚3に、背面側から当接するとい
うように、それぞれ、相対する方向から支持脚3、3に
当接するように、これら支持脚3、3に取り付けられ
る。こうして、支持脚3、3に取り付けられた、この補
強部材7およびそれと隣合う他の補強部材8、8の、取
付部7a、7a、8a、8aおよび中間部7b、8b、
8bは、水平に配置されることとなる(図2参照)。
【0018】次に、以上の構成からなる床材を支持する
支持脚の補強部材および、その補強部材を使用した床支
持構造の作用効果について説明する。この補強部材7の
取付部7aは、隣合う他の補強部材8の取付部8aとと
もに、互いに、直接連結されており、したがって、それ
らの取付部7a、8aが直接連結されず別々に支持脚3
に取り付けられる場合に比べて、この補強部材7を使用
した床支持構造の耐振強度が大きくなる。また、この補
強部材7の取付部7aは、その湾曲部7cが、隣合う他
の補強部材8の取付部8aの湾曲部8cとともに、両側
から支持脚3の周面に当接してその支持脚3を挟むよう
に、支持脚3に取り付けられるので、従来の技術と違っ
て、これら取付部7a、8aに支持脚3を挿通させる必
要がなく、また、これら補強部材7、8の取付部7a、
8aの連結により、これら補強部材7、8が、同時に支
持脚3に取り付けられる。したがって、支持脚3への、
これらの補強部材7、8の取り付けが容易であるととも
に施工性に優れる。
【0019】また、補強部材7の取付部7aは、その貫
通孔7eに挿通される連結ボルト9aおよびその溶接ナ
ット7hにねじ込まれる連結ボルト9bにより、他の補
強部材8の取付部8aと互いに連結される。そして、こ
れら貫通孔7eおよび溶接ナット7hは、支持脚3への
当接部である湾曲部7cを挟むようにその両側に位置し
ているので、前記連結ボルト9a、9bもまた、支持脚
3への当接部(湾曲部7c)の両側に位置することとな
り、それらの連結ボルト9a、9bにより、これら取付
部7a、8aが、支持脚3を強固に挟むことが可能とな
る。したがって、これらの補強部材7、8を、支持脚3
に強固に取り付けることができる。
【0020】また、補強部材7の両端部の取付部7a、
7aをつなぐ方向、つまりは図2中の左右方向に支持脚
3、3が傾斜するように、それらの支持脚3、3に荷重
が作用する場合、この補強部材7は、中間部7bの上下
方向の幅W1が板厚方向の幅W2に比して大であり、こ
の逆のときに比べて、耐え得る前記荷重が大きくなり、
また、剛性は高くなる。したがって、この補強部材7を
使用した床支持構造は、一層、耐振強度が大きくなる。
【0021】また、同様に、図2中の左右方向に支持脚
3、3が傾斜するように、その支持脚3、3に荷重が作
用する場合、この床支持構造は、隣接する支持脚3、3
間のそれぞれに架設される補強部材7、8、8の取付部
7a、7a、8a、8aおよび中間部7b、8b、8b
が、水平に配置されており、そうでないときに比べて、
耐え得る前記荷重が大きくなり、また、剛性は高くな
る。したがって、これらの補強部材7、8、8を使用し
た床支持構造は、さらに一層、耐振強度が大きくなる。
【0022】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、図7に示すように、補強部材7、8の中間
部7b、8bを、両端部の取付部7a、7a、8a、8
aに比して上下の一方に寄せるように形成し、かつ、支
持脚3、3間のそれぞれで、それら中間部7b、8bが
上下方向において互い違いとなるように、前記補強部材
7、8を支持脚3、3に取り付けてもよい。もっとも、
この場合には、これらの補強部材7、8の中間部7b、
8b、8bは、水平に配置されないこととなる。
【0023】また、図8に示すように、例えば、補強部
材7の左隣に、他の補強部材8が連結されない場合は、
他の補強部材8の取付部8aと同等の構造からなる取付
部10aのみからなる端末部材10を使用することがで
きる。
【0024】また、図9に示すように、補強部材7の取
付部7aの湾曲部7cを、半円筒状ではなく、略1/4
円筒状とし、さらに、先端部分の平板部7dを、基端部
分の平板部7fに対して直角に屈曲するように形成して
もよい。この場合、補強部材7は、その補強部材7に直
交するように配置される他の補強部材8、8に対して直
交的に隣合い、また、その補強部材7と同一方向に延び
るように配置される他の補強部材8に対しては、支持脚
3を挟んで対峙的に隣合って、それらの取付部7a、8
a、8a、8aの湾曲部7c、8c、8c、8cの内側
が、支持脚3の周面に当接して、その支持脚3を挟むよ
うに配置される。そして、溶接ナット7h、8h、8
h、8hにねじ込まれる固着具としての連結ボルト9、
9、9、9により、これら取付部7a、8a、8a、8
aは、互いに直接的もしくは間接的に連結され、さら
に、この連結により、これら取付部7a、8a、8a、
8aは、支持脚3に取り付けられる。ここで、この補強
部材7と隣合う他の補強部材8、8、8は、補強部材7
と同一形状であり、補強部材7が鉛直軸回りに90度、
180度、そして270度回転した向きと同一の向きと
なるように配置される。こうして、補強部材7、8、
8、8は、取付部7a、8a、8a、8aを介して、前
後左右につながることとなる。
【0025】また、この実施の形態においては、この発
明を根太式タイプの床構造に適用した例を示したが、そ
れ以外にフリーアクセスタイプの床構造に適用してもよ
い。ここで、フリーアクセスタイプとは、根太式タイプ
のような床材2、2が根太材4、4に沿って並べられる
ものではなく、床材のコーナー部がポイント的に支持脚
によって支持されるものである。また、補強部材7の取
付部7a、7aの基端部分の平板部7f、7fには、溶
接ナット7h、7hを溶接したが、代わりに、平板部7
f、7fの板材に直接、ネジ孔を穿設してもよい。ま
た、補強部材7の両端部の取付部7a、7aに形成され
た湾曲部7c、7cは、それぞれ相対する方向に張り出
すように湾曲しなくとも、例えば、図7に示される実施
の形態のように、同一方向に張り出すように湾曲するも
のであってもよい。この場合、これら両端部の取付部7
a、7aは、それぞれ、同一の方向からそれぞれの支持
脚3、3に当接するように、それら支持脚3、3に取り
付けられる。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る、床材を支持する支持脚の補強部材
および、その補強部材を使用した床支持構造によれば、
次の効果がある。
【0027】請求項1または2に記載された、床材を支
持する支持脚の補強部材によれば、この補強部材の取付
部は、隣合う他の補強部材の取付部とともに、互いに連
結されるので、この補強部材を使用した床支持構造は、
耐振強度が大きくなる。そして、この補強部材は、隣合
う他の補強部材とともに、支持脚を挟むように支持脚に
取り付けられるので、従来の技術と違って、これら補強
部材に支持脚を挿通させる必要がなく、また、これら補
強部材の連結により、これら補強部材が、同時に支持脚
に取り付けられるので、その取り付けが容易であるとと
もに施工性に優れる。
【0028】また、請求項3に記載された、床材を支持
する支持脚の補強部材によれば、取り付け部が支持脚を
強固に挟むので、この補強部材は、支持脚に強固に取り
付けられる。
【0029】また、請求項4に記載された、床材を支持
する支持脚の補強部材によれば、この補強部材を使用し
た床支持構造は、一層、耐振強度が大きくなる。
【0030】更に、請求項5に記載された、補強部材を
使用した床支持構造によれば、耐振性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る床材を支持する支持脚の補強部
材および、その補強部材を使用した床支持構造の一実施
の形態の斜視図である。
【図2】同じく、拡大正面図である。
【図3】同じく、拡大平面図である。
【図4】同じく、補強部材の正面図である。
【図5】同じく、補強部材の平面図である。
【図6】同じく、補強部材の拡大側面図である。
【図7】この発明に係る床材を支持する支持脚の補強部
材および、その補強部材を使用した床支持構造の、他の
実施の形態を示す拡大正面図である。
【図8】この発明に係る床材を支持する支持脚の補強部
材および、その補強部材を使用した床支持構造の、さら
に他の実施の形態を示す拡大平面図である。
【図9】この発明に係る床材を支持する支持脚の補強部
材および、その補強部材を使用した床支持構造の、さら
に他の実施の形態を示す拡大平面図である。
【図10】従来の床支持構造を示す、正面図である。
【符号の説明】 1 基礎床面 2 床材 3 支持脚 7 補強部材 7a 取付部 7b 中間部 7c 湾曲部(当接部) 7e 貫通孔(挿
通部) 7g 貫通孔(固着部) 7h 溶接ナット
(固着部) 8 他の補強部材 8a 取付部 8b 中間部 9、9a、9b
連結ボルト(固着具) S 収容空間 W1 上下方向の幅 W2 板厚方向の幅(両端部の取付部をつなぐ方向に直
交する水平方向の幅)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下に配線・配管材等の収容空間を形成
    すべく、基礎床面に立脚されて前記床を形成する床材を
    所定高さに支持する、支持脚間に架設される補強部材で
    あって、 両端部に位置して前記支持脚に取り付けられる取付部
    と、それら取付部をつなぐ中間部とからなり、 前記取付部の少なくとも一方は、隣合う他の補強部材の
    取付部とともに、前記支持脚の周面に当接してその支持
    脚を挟むように、互いに連結されることで、その支持脚
    に取り付けられることを特徴とする、床材を支持する支
    持脚の補強部材。
  2. 【請求項2】 前記両端部の取付部は、それぞれ、相対
    する方向から前記支持脚に当接するように取り付けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の、床材を支持する
    支持脚の補強部材。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一方の取付部には、前記
    支持脚への当接部を挟むようにその両側に位置する、連
    結ボルト等の固着具の挿通部と固着部とが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の、床材を
    支持する支持脚の補強部材。
  4. 【請求項4】 前記中間部は、上下方向の幅が、前記両
    端部の取付部をつなぐ方向に直交する水平方向の幅に比
    して大であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の、床材を支持する支持脚の補強部材。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の補強部材を使用した床支持構造であって、 床下に配線・配管材等の収容空間を形成すべく基礎床面
    に立脚されて前記床を形成する床材を所定高さに支持す
    る支持脚と、それら支持脚の、隣接する支持脚間のそれ
    ぞれに、架設される前記補強部材とからなり、 隣合う補強部材の取付部が、前記支持脚の周面に当接し
    てその支持脚を挟むように、互いに連結されるととも
    に、それら補強部材の取付部および中間部が、水平に配
    置されることを特徴とする、補強部材を使用した床支持
    構造。
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