JPH10337032A - 汎用インバータ用整流回路 - Google Patents
汎用インバータ用整流回路Info
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- JPH10337032A JPH10337032A JP9156149A JP15614997A JPH10337032A JP H10337032 A JPH10337032 A JP H10337032A JP 9156149 A JP9156149 A JP 9156149A JP 15614997 A JP15614997 A JP 15614997A JP H10337032 A JPH10337032 A JP H10337032A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で力率を改善しつつ高調波の発生
を抑制でき、装置の小形化を図り、結線処理も容易に行
える汎用インバータ用整流回路を提供すること 【解決手段】 PWM整流回路を基本構成とし、そのP
WM整流回路におけるブリッジ回路8’を構成するIG
BTのオン/オフを制御する制御回路9’を整流器出力
電圧vaから生成される疑似正弦波と、出力電圧Vdcと
目標値Vdc*との差電圧に基づく信号と、交流電流検出
器17で検出される入力電流とに基づいて前記差電圧が
0になるようにし、デットタイム補償回路22及び23
を加えることにより指令値に対する誤差の少ないIGB
Tのオン/オフのタイミングを制御することができる。
そして、前記疑似正弦波発生回路は、オペアンプからな
り電源投入直後の入力電流を検出し、その検出した正弦
波の位相を電源電圧 Vsの位相として出力するようにし
た。
を抑制でき、装置の小形化を図り、結線処理も容易に行
える汎用インバータ用整流回路を提供すること 【解決手段】 PWM整流回路を基本構成とし、そのP
WM整流回路におけるブリッジ回路8’を構成するIG
BTのオン/オフを制御する制御回路9’を整流器出力
電圧vaから生成される疑似正弦波と、出力電圧Vdcと
目標値Vdc*との差電圧に基づく信号と、交流電流検出
器17で検出される入力電流とに基づいて前記差電圧が
0になるようにし、デットタイム補償回路22及び23
を加えることにより指令値に対する誤差の少ないIGB
Tのオン/オフのタイミングを制御することができる。
そして、前記疑似正弦波発生回路は、オペアンプからな
り電源投入直後の入力電流を検出し、その検出した正弦
波の位相を電源電圧 Vsの位相として出力するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ用整流
回路に関するもので、汎用インバータ回路に対し、一定
の範囲内の直流電圧を提供するための回路に関する。
回路に関するもので、汎用インバータ回路に対し、一定
の範囲内の直流電圧を提供するための回路に関する。
【0002】
【従来の技術】水処理場におけるポンプや、モータ等に
対する電力供給として、汎用インバータ(VVVF)が
用いられる。このインバータは、よく知られているよう
に、直列接続された整流回路1とインバータ回路2を基
本構成とする(図1参照)。
対する電力供給として、汎用インバータ(VVVF)が
用いられる。このインバータは、よく知られているよう
に、直列接続された整流回路1とインバータ回路2を基
本構成とする(図1参照)。
【0003】つまり、入力側の整流回路1を商用電源に
接続し、その商用電源(交流)を整流した後インバータ
回路2で所定の電圧と周波数の交流に変換し、モータ等
の負荷3に電力供給するようになっている。そして、整
流回路1は、構成し易いダイオードブリッジ回路が一般
に用いられている。係るダイオードブリッジ回路の場合
には、力率を改善するべく整流回路1の前段にコイル4
を介在させるようにしたものもある。
接続し、その商用電源(交流)を整流した後インバータ
回路2で所定の電圧と周波数の交流に変換し、モータ等
の負荷3に電力供給するようになっている。そして、整
流回路1は、構成し易いダイオードブリッジ回路が一般
に用いられている。係るダイオードブリッジ回路の場合
には、力率を改善するべく整流回路1の前段にコイル4
を介在させるようにしたものもある。
【0004】ところで、上記したダイオードブリッジか
らなる整流回路1とコイル4を用いて整流する従来方式
では、高調波の発生を阻止できない。そこで、整流回路
としで例えば図2に示すようなPWM整流回路からなる
回路を用いることが考えられる。係る回路は、通常、無
停電電源装置(UPS)における整流回路として用いら
れる。つまり、交流電圧を整流して直流電圧に変換し、
その直流電圧を一方をインバータ回路に印可、もう一方
は蓄電池に印可することにより充電するようになってい
る。
らなる整流回路1とコイル4を用いて整流する従来方式
では、高調波の発生を阻止できない。そこで、整流回路
としで例えば図2に示すようなPWM整流回路からなる
回路を用いることが考えられる。係る回路は、通常、無
停電電源装置(UPS)における整流回路として用いら
れる。つまり、交流電圧を整流して直流電圧に変換し、
その直流電圧を一方をインバータ回路に印可、もう一方
は蓄電池に印可することにより充電するようになってい
る。
【0005】この回路を簡単に説明すると、商用電源5
に交流リアクトル6を介してIGBTとダイオードから
なるブリッジ回路8を接続し、このブリッジ回路8の出
力を負荷RLに接続する。この負荷RLの両端に直流電
圧が発生する。従来では、この負荷RLがインバータ回
路および充電対象の蓄電池となる。そして、制御回路9
によりIGBTのオン/オフを制御することにより、出
力電圧Vdcが一定の直流電圧になるようにする。
に交流リアクトル6を介してIGBTとダイオードから
なるブリッジ回路8を接続し、このブリッジ回路8の出
力を負荷RLに接続する。この負荷RLの両端に直流電
圧が発生する。従来では、この負荷RLがインバータ回
路および充電対象の蓄電池となる。そして、制御回路9
によりIGBTのオン/オフを制御することにより、出
力電圧Vdcが一定の直流電圧になるようにする。
【0006】制御回路9は、出力電圧Vdcと目標電圧V
dc*を第1加減算器10にて比較し、その差分を第1P
I演算器11に与え、差分に応じた制御信号を生成す
る。つまり、差分が0になるような指令値を出力する。
よって、出力電圧Vdcと目標電圧Vdc*とが等しい場合
には、差分が0のため現状を維持するような指令値が出
力される。そして、上記の指令値は、乗算器12の一方
の入力端子に与えられる。一方、商用電源5の出力には
交流電圧検出器13が接続され、その商用電源5の電圧
(入力電圧)Vsを検出する。その検出された電圧Vsを
ゼロクロス検出器14により位相情報を取出し、PLL
(Phase-Locked Loop)-ICからなる疑似正弦波発生回路
15により、商用電源に同期した疑似正弦波を発生させ
乗算器12の他方の入力端子に与える。
dc*を第1加減算器10にて比較し、その差分を第1P
I演算器11に与え、差分に応じた制御信号を生成す
る。つまり、差分が0になるような指令値を出力する。
よって、出力電圧Vdcと目標電圧Vdc*とが等しい場合
には、差分が0のため現状を維持するような指令値が出
力される。そして、上記の指令値は、乗算器12の一方
の入力端子に与えられる。一方、商用電源5の出力には
交流電圧検出器13が接続され、その商用電源5の電圧
(入力電圧)Vsを検出する。その検出された電圧Vsを
ゼロクロス検出器14により位相情報を取出し、PLL
(Phase-Locked Loop)-ICからなる疑似正弦波発生回路
15により、商用電源に同期した疑似正弦波を発生させ
乗算器12の他方の入力端子に与える。
【0007】乗算器12は、与えられた指令値と疑似正
弦波に応じた値を乗算して得られた値を第2加減算器1
6に与え、そこにおいて交流電流検出器17で検出した
値を加減算後、第2PI演算器18に与え、所定の波高
値からなる正弦波を生成する。そして、この第2PI演
算器18で生成される正弦波と、三角波発生器19から
出力される三角波とを比較器20で比較し、三角波の方
が大きい区間だけIGBTをONにするように制御す
る。なお、第2加減算器16にて入力電流値に基づく値
を減算するのは、目標値と実際に流れている電流との差
により、第2PI演算器18で出力される正弦波の波高
値を調整するようになっている。
弦波に応じた値を乗算して得られた値を第2加減算器1
6に与え、そこにおいて交流電流検出器17で検出した
値を加減算後、第2PI演算器18に与え、所定の波高
値からなる正弦波を生成する。そして、この第2PI演
算器18で生成される正弦波と、三角波発生器19から
出力される三角波とを比較器20で比較し、三角波の方
が大きい区間だけIGBTをONにするように制御す
る。なお、第2加減算器16にて入力電流値に基づく値
を減算するのは、目標値と実際に流れている電流との差
により、第2PI演算器18で出力される正弦波の波高
値を調整するようになっている。
【0008】上記した無停電電源装置に実装されるPW
M整流回路は、力率が1となるとともに高調波も発生し
ない点では好ましいが、回路が複雑でセンサも電流検出
器と電圧検出器の2つが必要となる。また、無停電電源
装置と同様にケース内に交流リアクトル6と制御回路9
並びブリッジ回路8を収納しようとすると、ケースが大
きくなってしまい、搬入・設置が煩雑となる。しかも、
そのように交流リアクトル6をケース内設置しても、他
の回路基板は従来と変わらないため、交流リアクトル6
が大きな占有面積・空間をしめ、装置全体の大形化を招
くとともに、その周囲にデッドスペースを発生する。ま
た、老朽化時には、交流リアクトル6を交換する可能性
は低く、多くの場合は他の回路部分を交換する可能が高
い。
M整流回路は、力率が1となるとともに高調波も発生し
ない点では好ましいが、回路が複雑でセンサも電流検出
器と電圧検出器の2つが必要となる。また、無停電電源
装置と同様にケース内に交流リアクトル6と制御回路9
並びブリッジ回路8を収納しようとすると、ケースが大
きくなってしまい、搬入・設置が煩雑となる。しかも、
そのように交流リアクトル6をケース内設置しても、他
の回路基板は従来と変わらないため、交流リアクトル6
が大きな占有面積・空間をしめ、装置全体の大形化を招
くとともに、その周囲にデッドスペースを発生する。ま
た、老朽化時には、交流リアクトル6を交換する可能性
は低く、多くの場合は他の回路部分を交換する可能が高
い。
【0009】従って、交流リアクトルをケースの外に設
置することを考えた。すると、ケースはブリッジ回路と
制御回路ですみ、デッドスペースがほとんどなく小形化
が図れる。また、メンテナンスも容易に行える(例えば
ケース単体で交換するなど)というメリットが生じる。
しかし、そのような交流リアクトルを外部に設置する
と、交流電流検出器並びに交流電圧検出器も外部に設置
しなければならなくなり、しかも、各検出器とケース内
の回路を接続するための配線も必要となり、設置作業が
煩雑となるという新たな問題を生じる。
置することを考えた。すると、ケースはブリッジ回路と
制御回路ですみ、デッドスペースがほとんどなく小形化
が図れる。また、メンテナンスも容易に行える(例えば
ケース単体で交換するなど)というメリットが生じる。
しかし、そのような交流リアクトルを外部に設置する
と、交流電流検出器並びに交流電圧検出器も外部に設置
しなければならなくなり、しかも、各検出器とケース内
の回路を接続するための配線も必要となり、設置作業が
煩雑となるという新たな問題を生じる。
【0010】この種の装置としては例えば特願平9−9
1405号「汎用インバータ用整流回路」がある。この
装置は図3に示すように、交流電圧検出器を設けずに、
センシングは入力電流を検出する交流電流検出器17の
みを設け、その交流電流検出器17の検出信号と、出力
電圧Vdcを制御回路9’に与え、制御信号を生成するよ
うにしている。つまり、制御回路9’には、PLL−I
Cからなる疑似正弦波発生回路15を設け、その入力に
は整流器出力電圧指令値vaをゼロクロス検出器14で
検出した位相情報を取り込み、この疑似正弦波発生回路
15から出力される疑似正弦波信号vsを商用電源5か
らの入力電圧のそれと仮定してIGBTを動作させ、出
力電圧Vdcと目標値Vdc*が一致するように制御する。
そして、図2と図3を比較すると明らかなように、実際
の入力電圧に変えて疑似正弦波を用いる以外の構成並び
に制御アルゴリズムは同じである。
1405号「汎用インバータ用整流回路」がある。この
装置は図3に示すように、交流電圧検出器を設けずに、
センシングは入力電流を検出する交流電流検出器17の
みを設け、その交流電流検出器17の検出信号と、出力
電圧Vdcを制御回路9’に与え、制御信号を生成するよ
うにしている。つまり、制御回路9’には、PLL−I
Cからなる疑似正弦波発生回路15を設け、その入力に
は整流器出力電圧指令値vaをゼロクロス検出器14で
検出した位相情報を取り込み、この疑似正弦波発生回路
15から出力される疑似正弦波信号vsを商用電源5か
らの入力電圧のそれと仮定してIGBTを動作させ、出
力電圧Vdcと目標値Vdc*が一致するように制御する。
そして、図2と図3を比較すると明らかなように、実際
の入力電圧に変えて疑似正弦波を用いる以外の構成並び
に制御アルゴリズムは同じである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なPLL−ICを用いた整流回路は、商用電源5におい
て電源電圧に高調波を含む場合においても入力電流を正
弦波に制御することができる。しかし、PLL−ICを
用いた整流回路では、疑似正弦波を商用電源5と同等と
して取り扱っているために、商用電源5の電源電圧の急
変に対して高速に応答することが出来ないという欠点を
有している。
なPLL−ICを用いた整流回路は、商用電源5におい
て電源電圧に高調波を含む場合においても入力電流を正
弦波に制御することができる。しかし、PLL−ICを
用いた整流回路では、疑似正弦波を商用電源5と同等と
して取り扱っているために、商用電源5の電源電圧の急
変に対して高速に応答することが出来ないという欠点を
有している。
【0012】また、PWM整流回路におけるスイッチン
グ素子(実施の形態ではIGBT)のオン/オフを制御
するためにスイッチング素子が共にオフする期間(デッ
トタイム)を制御回路9’内に設けている。このデット
タイムが、PWM整流回路の出力電圧Vdcとその指令値
Vdc*間に誤差を生じさせ、出力電圧が一定の範囲で変
動する。つまり、正確な電源電圧の推定に支障をきた
す。
グ素子(実施の形態ではIGBT)のオン/オフを制御
するためにスイッチング素子が共にオフする期間(デッ
トタイム)を制御回路9’内に設けている。このデット
タイムが、PWM整流回路の出力電圧Vdcとその指令値
Vdc*間に誤差を生じさせ、出力電圧が一定の範囲で変
動する。つまり、正確な電源電圧の推定に支障をきた
す。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した欠点を解決する
ため、本発明に係る汎用インバータ用整流回路では、電
源電流isを電源電圧Vsに同相で相似な波形とし、電
源電圧の急変にも高速に応答可能なオペアンプを用いた
回路とし、疑似正弦波発生手段(実施の形態では、電解
コンデンサ充電時の微少電流)から生成される疑似正弦
波信号と、出力電圧Vdcと目標値Vdc*に基づく差電圧
信号と、交流電流検出器で検出される入力電流isに基
づいて、出力電圧Vdcと目標値Vdc*の差電圧が0にな
るようスイッチング素子のオン/オフのタイミングを制
御する。
ため、本発明に係る汎用インバータ用整流回路では、電
源電流isを電源電圧Vsに同相で相似な波形とし、電
源電圧の急変にも高速に応答可能なオペアンプを用いた
回路とし、疑似正弦波発生手段(実施の形態では、電解
コンデンサ充電時の微少電流)から生成される疑似正弦
波信号と、出力電圧Vdcと目標値Vdc*に基づく差電圧
信号と、交流電流検出器で検出される入力電流isに基
づいて、出力電圧Vdcと目標値Vdc*の差電圧が0にな
るようスイッチング素子のオン/オフのタイミングを制
御する。
【0014】また、出力電圧と目標値に誤差が生じない
よう入力電流デットタイム補償回路22と出力電圧デッ
トタイム補償回路23を制御に追加し、疑似正弦波をよ
り電源電圧の正弦波に相似な波形として形成を行えるよ
うにしたことを特徴とする。(請求項)。
よう入力電流デットタイム補償回路22と出力電圧デッ
トタイム補償回路23を制御に追加し、疑似正弦波をよ
り電源電圧の正弦波に相似な波形として形成を行えるよ
うにしたことを特徴とする。(請求項)。
【0015】
【発明の実施の形態】図4は本発明に係る汎用インバー
タ用整流回路の一実施例の形態を示している。同図に示
すように、商用電源5に対し、交流リアクトル6を介し
てブリッジ回路8’に接続し、そのブリッジ回路8’を
構成するIGBTに対するオン/オフを制御回路9’に
より制御することにより、出力電圧Vdcが目標電圧Vdc
*になるようにしている点では従来と同様である。
タ用整流回路の一実施例の形態を示している。同図に示
すように、商用電源5に対し、交流リアクトル6を介し
てブリッジ回路8’に接続し、そのブリッジ回路8’を
構成するIGBTに対するオン/オフを制御回路9’に
より制御することにより、出力電圧Vdcが目標電圧Vdc
*になるようにしている点では従来と同様である。
【0016】ここで本発明では、センシングは入力電流
を検出する交流電流検出器17のみを設け、その交流電
流検出器17の検出信号と、出力電圧Vdcを制御回路
9’に与え、制御信号を生成するようにしている。つま
り、制御回路9’には、疑似正弦波vsを整流器出力電
圧指令値vaから発生させる。この疑似正弦波vsを商
用電源5からの入力電圧のそれと仮定してIGBTを動
作させ、出力電圧Vdcと目標値Vdc*が一致するように
制御する。そして、図2と図4を比較すると明らかなよ
うに、実際の入力電圧に変えて疑似正弦波を用いる以外
の構成並びに制御アルゴリズムは同じであるので、対応
する部材に同一符号を付し、その説明を省略する。
を検出する交流電流検出器17のみを設け、その交流電
流検出器17の検出信号と、出力電圧Vdcを制御回路
9’に与え、制御信号を生成するようにしている。つま
り、制御回路9’には、疑似正弦波vsを整流器出力電
圧指令値vaから発生させる。この疑似正弦波vsを商
用電源5からの入力電圧のそれと仮定してIGBTを動
作させ、出力電圧Vdcと目標値Vdc*が一致するように
制御する。そして、図2と図4を比較すると明らかなよ
うに、実際の入力電圧に変えて疑似正弦波を用いる以外
の構成並びに制御アルゴリズムは同じであるので、対応
する部材に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】次に、疑似正弦波vsが実際の入力電圧V
sとほぼ等価となるための原理を説明する。整流器出力
電圧指令値vaは、良く知られているように、三角波発
生器と比較器20によりPWMパルスに変換され、IG
BTのオン/オフに使われる。つまり、第2PI演算器
18の出力(整流器出力電圧指令値va)の周波数と位
相は、電源位相Vsと相似な正弦波でなければならな
い。つまり、ブリッジ回路8’の出力電圧Vdcが目標値
とほぼ一致する正常な動作状態の以前では、入力電流i
sは脈流となっており、正弦波を検出するための情報と
しては利用できない場合もある。しかし、第2PI演算
器18のゲインを予め十分高くすることにより、入力電
圧Vsとほぼ同一の正弦波を得ることができる。
sとほぼ等価となるための原理を説明する。整流器出力
電圧指令値vaは、良く知られているように、三角波発
生器と比較器20によりPWMパルスに変換され、IG
BTのオン/オフに使われる。つまり、第2PI演算器
18の出力(整流器出力電圧指令値va)の周波数と位
相は、電源位相Vsと相似な正弦波でなければならな
い。つまり、ブリッジ回路8’の出力電圧Vdcが目標値
とほぼ一致する正常な動作状態の以前では、入力電流i
sは脈流となっており、正弦波を検出するための情報と
しては利用できない場合もある。しかし、第2PI演算
器18のゲインを予め十分高くすることにより、入力電
圧Vsとほぼ同一の正弦波を得ることができる。
【0018】次に、第2PI演算器18の出力だけで
は、疑似正弦波vsは電源電圧位相と一致した位相で出
力はされない。そこで、入力電流isからゼロクロス点
情報をデットタイム補償回路22から取得したものと交
流リアクトル6で発生する位相後れを補償する微分回路
24の出力を加減算器25で加え、LPF(Low-pass fi
lter )21に与えることにより、その出力は商用電源5
の電源電圧Vsとほぼ同位相の正弦波を得ることができ
る。つまり疑似正弦波vsが得られる。
は、疑似正弦波vsは電源電圧位相と一致した位相で出
力はされない。そこで、入力電流isからゼロクロス点
情報をデットタイム補償回路22から取得したものと交
流リアクトル6で発生する位相後れを補償する微分回路
24の出力を加減算器25で加え、LPF(Low-pass fi
lter )21に与えることにより、その出力は商用電源5
の電源電圧Vsとほぼ同位相の正弦波を得ることができ
る。つまり疑似正弦波vsが得られる。
【0019】一方、デットタイム補償回路22だけでは
出力電圧の推定に誤差が生じるので、出力電圧Vdcを疑
似正弦波vsのゼロクロス点情報を元に、正負の出力電
圧Vdc(デットタイム補償回路23)を整流器出力電圧
指令値に加減算回路26で加え補正することにより、出
力電圧の誤差か少なくなるように制御するようにしてい
る。
出力電圧の推定に誤差が生じるので、出力電圧Vdcを疑
似正弦波vsのゼロクロス点情報を元に、正負の出力電
圧Vdc(デットタイム補償回路23)を整流器出力電圧
指令値に加減算回路26で加え補正することにより、出
力電圧の誤差か少なくなるように制御するようにしてい
る。
【0020】上記の動作原理を波形図を用いて説明する
と図5(A)及び(B)のようになる。PWMパルスの
1パルスには、デットタイムtdと呼ばれる両方のIG
BTが共にオフする区間が制御回路8’に存在しする。
図5(A)は、このデットタイムtdにおける誤差電圧
の関係を示している。vc0は理想的な出力電圧を示す
の対して、vcは実際の出力電圧を示している。そし
て、その差がVεaに示すように高さVdc、幅tdを持
つパルスとなる。即ち、 is>0のとき、vc=Vdc/2 is<0のとき、vc=−Vdc/2 となる。
と図5(A)及び(B)のようになる。PWMパルスの
1パルスには、デットタイムtdと呼ばれる両方のIG
BTが共にオフする区間が制御回路8’に存在しする。
図5(A)は、このデットタイムtdにおける誤差電圧
の関係を示している。vc0は理想的な出力電圧を示す
の対して、vcは実際の出力電圧を示している。そし
て、その差がVεaに示すように高さVdc、幅tdを持
つパルスとなる。即ち、 is>0のとき、vc=Vdc/2 is<0のとき、vc=−Vdc/2 となる。
【0021】図5(B)は、PWMパルスの1サイクル
を示し、Vεaは三角波キャリアの1サイクルに1パル
ス発生し、平均値は破線で示すVεa1になり、その基
本位相は入力電流isの位相に一致する。デットタイム
補償回路22は、入力電流isの極性を検出し、位相の
大きさはVεa1となるようにゲインを決定する。
を示し、Vεaは三角波キャリアの1サイクルに1パル
ス発生し、平均値は破線で示すVεa1になり、その基
本位相は入力電流isの位相に一致する。デットタイム
補償回路22は、入力電流isの極性を検出し、位相の
大きさはVεa1となるようにゲインを決定する。
【0022】Vεa1の波高値は、整流器1サイクル間
のパルス数を整流器出力f1、三角波発生器19のキャ
リア周波数fcとし、パルス列vεaを半サイクル間の
平均値をもつ方形波で近似する。波高値vεは半サイク
ル間の電圧・時間積を期間1/2f1で除算した値が誤
差方形波波高値となる。即ち、 vε=td・Vdc・fc となる。
のパルス数を整流器出力f1、三角波発生器19のキャ
リア周波数fcとし、パルス列vεaを半サイクル間の
平均値をもつ方形波で近似する。波高値vεは半サイク
ル間の電圧・時間積を期間1/2f1で除算した値が誤
差方形波波高値となる。即ち、 vε=td・Vdc・fc となる。
【0023】実際には、キャリア信号の最大値が出力電
圧に相当するので、デットタイム補償回路23は、出力
電圧に相当するようにゲインを決定し、平均的にデット
タイムを補償する。
圧に相当するので、デットタイム補償回路23は、出力
電圧に相当するようにゲインを決定し、平均的にデット
タイムを補償する。
【0024】このようにすると、実際の入力電圧が急変
しても、応答性が良く、出力電圧Vdcと目標電圧Vdc*
とが一致するように制御されるので、出力電圧が安定す
る。波高値のずれがあっても最終的には目標値に一致す
る。そして、本形態における出力電圧Vdcを印可する負
荷RLは、インバータ回路であるので、より安定した直
流電圧が得られるようになる。
しても、応答性が良く、出力電圧Vdcと目標電圧Vdc*
とが一致するように制御されるので、出力電圧が安定す
る。波高値のずれがあっても最終的には目標値に一致す
る。そして、本形態における出力電圧Vdcを印可する負
荷RLは、インバータ回路であるので、より安定した直
流電圧が得られるようになる。
【0025】一方、図6は本発明に係る図4の一応用例
の形態を示している。そして図4と図6を比較すると明
らかなように、入力電流デットタイム補償回路22の出
力を整流器出力電圧指令値vaに加減算器25により加
える。つまり、疑似正弦波発生回路の入力前にデットタ
イム補償を行う制御においても、図4と同等のデットタ
イム補償ができる。
の形態を示している。そして図4と図6を比較すると明
らかなように、入力電流デットタイム補償回路22の出
力を整流器出力電圧指令値vaに加減算器25により加
える。つまり、疑似正弦波発生回路の入力前にデットタ
イム補償を行う制御においても、図4と同等のデットタ
イム補償ができる。
【0026】上記のように、本形態では、オペアンプで
構成した回路でも得られる疑似正弦波は、実際の入力電
圧の位相及び波高値とほぼ等しい信号となるので、係る
疑似正弦波を実際の商用電源とみなして従来と同様の制
御を行っても、出力電圧(直流)を目標値に一致させる
ことができる。
構成した回路でも得られる疑似正弦波は、実際の入力電
圧の位相及び波高値とほぼ等しい信号となるので、係る
疑似正弦波を実際の商用電源とみなして従来と同様の制
御を行っても、出力電圧(直流)を目標値に一致させる
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明に係る汎用インバー
タ用整流回路では、疑似正弦波発生手段を電源電流is
に置き換えることによっても、実際の入力電圧の位相と
ほぼ等しい信号となるので、係る疑似正弦波信号を実際
の電源電圧Vsとみなして従来と同様の制御を行って
も、出力電圧(直流)を目標値に一致させることができ
る。
タ用整流回路では、疑似正弦波発生手段を電源電流is
に置き換えることによっても、実際の入力電圧の位相と
ほぼ等しい信号となるので、係る疑似正弦波信号を実際
の電源電圧Vsとみなして従来と同様の制御を行って
も、出力電圧(直流)を目標値に一致させることができ
る。
【0028】また、デットタイム補償回路により出力電
圧(直流)と目標値に差電圧が生じにくくなり、より安
定した出力電圧をインバータ側に供給することができ
る。そして力率は1に改善され、高調波も発生しなくな
る。
圧(直流)と目標値に差電圧が生じにくくなり、より安
定した出力電圧をインバータ側に供給することができ
る。そして力率は1に改善され、高調波も発生しなくな
る。
【図1】従来の汎用インバータの構成を示す概略ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】従来のPWM整流器の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る従来のセンサレス整流回路の一例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図4】本発明に係る整流回路の好適な一実施の形態を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図5】図4の回路の動作原理を説明するための図であ
る。
る。
【図6】本発明を用いて応用できる回路例である。
5 商用電源 6 交流リアクトル 8 ブリッジ回路 9’ 制御回路 17 交流電流検出器 21 疑似入力電圧発生回路 RL負荷 (インバータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 幸司 宮城県黒川郡大衡村桔梗平1番地 株式会 社高岳製作所仙台事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】汎用インバータの入力側に接地される整流
回路であって、 電源電圧検出器なしのPWM整流回路を基本構成とし、 前記PWM整流回路におけるスイッチング素子のオン/
オフを制御するための制御回路が、 電源電圧を内部的に発生する疑似正弦波発生手段の信号
と、 出力電圧と目標値に基づく差電圧信号と、 入力側に設置された交流電流検出器で検出される入力電
流信号とに基づいて前記スイッチング素子が共にオフす
る期間による、出力電圧の変動を少なくするデットタイ
ム補償を有することを特徴とする汎用インバータ用整流
回路。 - 【請求項2】前記デットタイム補償が、疑似正弦波発生
手段の疑似正弦波発生以前に補償することを特徴とする
汎用インバータ用整流回路。することを
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9156149A JPH10337032A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 汎用インバータ用整流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9156149A JPH10337032A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 汎用インバータ用整流回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10337032A true JPH10337032A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15621419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9156149A Pending JPH10337032A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 汎用インバータ用整流回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10337032A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6611442B2 (en) | 2001-03-30 | 2003-08-26 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Controlled rectifier equipment with sinusoidal waveform supply current |
JP2010263780A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Richard Landry Gray | キャパシタンスの使用量を低減する方法及びその装置 |
CN105429484A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-03-23 | 北方工业大学 | 基于任意周期延时的pwm整流器预测功率控制方法及系统 |
JP2019062665A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 富士電機株式会社 | 交流−直流変換装置 |
JP2021129425A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 株式会社明電舎 | 交流チョッパ回路の制御装置 |
JP2021175285A (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-01 | 株式会社明電舎 | 交流チョッパ回路の制御装置及び交流チョッパ回路の制御方法 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9156149A patent/JPH10337032A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6611442B2 (en) | 2001-03-30 | 2003-08-26 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Controlled rectifier equipment with sinusoidal waveform supply current |
JP2010263780A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Richard Landry Gray | キャパシタンスの使用量を低減する方法及びその装置 |
CN105429484A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-03-23 | 北方工业大学 | 基于任意周期延时的pwm整流器预测功率控制方法及系统 |
JP2019062665A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 富士電機株式会社 | 交流−直流変換装置 |
JP2021129425A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 株式会社明電舎 | 交流チョッパ回路の制御装置 |
JP2021175285A (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-01 | 株式会社明電舎 | 交流チョッパ回路の制御装置及び交流チョッパ回路の制御方法 |
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