JPH10335412A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10335412A
JPH10335412A JP13976097A JP13976097A JPH10335412A JP H10335412 A JPH10335412 A JP H10335412A JP 13976097 A JP13976097 A JP 13976097A JP 13976097 A JP13976097 A JP 13976097A JP H10335412 A JPH10335412 A JP H10335412A
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JP
Japan
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substrate
processing
time
unit
required time
Prior art date
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Pending
Application number
JP13976097A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishimura
和浩 西村
Tetsuya Hamada
哲也 濱田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロット内の全ての基板の品質を一定に維持
し、不良ロットの発生を抑えることができる基板処理装
置を提供する。 【解決手段】 搬送ロボットが各処理部間を移動しなが
ら基板を搬送するとともに各処理部にて基板に処理を施
す基板処理装置において、露光後ベーク部31以外の処
理部では処理時間に等しい所要時間を設定し、露光後ベ
ーク部31では処理時間60秒に対して他のいずれの処
理部の所要時間よりも長い所要時間100秒を設定す
る。搬送ロボットは基板の投入から所要時間経過後に基
板を取り出して次の基板を投入する動作を行う。これに
より、ロットの最初の方の基板とロットの他の部分の基
板とを露光後ベーク部31内に同じ時間だけ存在させて
おくことが可能となり、ロット内の全基板に同一の処理
が施される。その結果、ロット内の全基板の品質を一定
に維持し、不良ロットの発生を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置製造
用の半導体基板や液晶表示器等の製造用のガラス基板等
(以下、「基板」という。)を取り扱う基板処理装置に
関するもので、特に、基板の集合である基板群の各基板
に複数の処理を順次施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板に処理を施す基板処理装置として従
来より、基板の集合である基板群(以下、「ロット」と
いう。)の各基板に対して順次異なった処理を施す基板
処理装置が用いられている。このような基板処理装置で
は各処理に対応する複数の処理部が設けられており、搬
送ロボットが各処理部において処理が完了した基板を取
り出して次の工程の処理部へと投入することにより、ロ
ットに含まれる各基板が所要の処理部へと順に搬送され
ていくようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなロット内の
各基板に複数の処理を順に施していく基板処理装置で
は、搬送ロボットの動作を効率よく行うために基板の出
し入れが不要な処理部へは搬送ロボットが向かわないよ
うになっている。例えば、インデクサ部からロットの最
初の基板が取り出されたときには搬送ロボットは基板に
最初の処理を施す第1処理部へとこの基板を搬送する
が、この搬送が完了すると搬送ロボットは他の処理部へ
と向かうことなく次の基板を受け取るためにインデクサ
部へとすぐに戻るようになっている。
【0004】図19はこのような搬送ロボットの動作に
おいてロットの処理の開始時に生じる問題を簡単に説明
するための図である。図中太線は搬送ロボットの動作を
示しており、基板はインデクサ部から第1処理部および
第2処理部を経由してインデクサ部にて回収されるよう
になっている。また、上に頂点を有する黒く塗りつぶし
た三角形の印は搬送ロボットが基板を処理部等から取り
出す動作を示しており、下に頂点を有する黒く塗りつぶ
した三角形の印は搬送ロボットが基板を処理部等に投入
する動作(インデクサ部に対しては基板を渡す動作)を
示している。
【0005】インデクサ部からロットの1枚目の基板を
搬送ロボットが取り出すと(取出動作A101)、この
基板は第1処理部に投入される(投入動作A102)。
次に、搬送ロボットは第2処理部に向かう必要はないの
でインデクサ部に戻って2枚目の基板を取り出す。その
後、搬送ロボットは第1処理部にて処理が完了した1枚
目の基板を取り出し(取出動作A103)、2枚目の基
板を投入する。そして、取り出した1枚目の基板を第2
処理部に投入する。
【0006】搬送ロボットは再びインデクサ部に戻り、
3枚目の基板を取り出し(取出動作A104)、第1処
理部にて2枚目の基板を取り出して3枚目の基板を投入
し(投入動作A105)、第2処理部へと向かう。
【0007】ここで、第1処理部で必要とされる処理時
間T101が10秒しかなく、第2処理部で必要とされ
る処理時間T102が60秒もある場合では、搬送ロボ
ットが第2処理部に到達した時点P101では第2処理
部における1枚目の基板の処理は完了しておらず、搬送
ロボットが第2処理部の前で停止(投入、取出動作に要
する時間以上の停止)することとなる。
【0008】やがて、1枚目の基板の処理が終わるとこ
の基板を取り出して(取出動作A106)2枚目の基板
を投入し、インデクサ部に1枚目の基板を渡す。
【0009】このような動作を搬送ロボットが行う場
合、1枚目の基板が第1処理部に投入されてから取り出
されるまでの時間(投入動作A102から取出動作A1
03までの時間)と3枚目の基板が第1処理部に投入さ
れてから取り出されるまでの時間(投入動作A105か
ら取出動作A107までの時間)とが大きく相違するこ
ととなる。すなわち、1枚目の基板が第1処理部内に存
在していた時間(処理時間T101と余分な時間D10
1との和)と3枚目の基板が第2処理部内に存在してい
た時間(処理時間T101と余分な時間D102との
和)とに差が生じる。これは、3枚目の基板が第1処理
部内に存在している間に搬送ロボットが第2処理部に向
かい、さらに第2処理部の前で停止する必要があったか
らである。
【0010】このように1枚目と3枚目の基板が第1処
理部内に存在していた時間に大きな差が生じると、例え
ば第1処理部が加熱を伴う処理等を行う処理部である場
合には1枚目の基板と3枚目の基板との熱履歴に差が生
じ、基板の品質に差が生じるという問題が発生する。
【0011】図20は第1処理部の処理時間T111が
60秒で第2処理部の処理時間T112が10秒である
場合にロットの最後の方の基板において問題が生じる様
子を簡単に説明するための図である。なお、搬送ロボッ
トの動作の表現は図19と同様である。
【0012】第1処理部に最後の基板が投入された後
(投入動作A111)、搬送ロボットは第2処理部にて
最後から3番目の基板を取り出して最後から2番目の基
板を投入し(投入動作A112)、インデクサ部に最後
から3番目の基板を渡す。
【0013】その後、搬送ロボットは第1処理部に到達
するが到達した時点P111では第1処理部の処理が完
了しておらず搬送ロボットは第1処理部の前で停止する
こととなる。
【0014】やがて、最後の基板の処理が完了すると第
1処理部から取り出され(取出動作A113)、搬送ロ
ボットは第2処理部にて最後から2番目の基板を取り出
して(取出動作A114)最後の基板を投入する(投入
動作A115)。その後、インデクサ部に最後から2番
目の基板を渡して第2処理部から最後の基板を取り出し
(取出動作A116)、インデクサ部へと搬送する。
【0015】搬送ロボットがこのような動作をする場
合、最後から2番目の基板が第2処理部内に存在する時
間(処理時間T112と余分な時間D111との和)と
最後の基板が第2処理部内に存在する時間(処理時間T
112と余分な時間D112との和)とに差が生じてし
まう。その結果、例えば第2処理部が加熱を伴う処理等
を行う場合にはこれらの基板の熱履歴に差が生じて品質
がばらついてしまうという問題が発生する。
【0016】図21はロットの最初や最後の方でなくと
も基板の処理に問題が生じる場合を簡単に説明するため
の図である。第1処理部での処理に必要な処理時間T1
21が10秒であり、第2処理部での処理に必要な処理
時間T122が30秒であるとすると、搬送ロボットの
処理部間の循環の周期は第2処理部での処理時間T12
2に律速されることとなるので、搬送ロボットは30秒
ごとに第1処理部に向かうこととなる。
【0017】しかし、処理時間T122が何らかの原因
により25秒(処理時間T122a)や35秒(処理時
間T122b)に変動すると、これに合わせて搬送ロボ
ットが第1処理部に向かう周期もばらつき、基板が第1
処理部内に存在する時間(投入動作A121、A12
3、A125のそれぞれから取出動作A122、A12
4、A126のそれぞれまでの時間)にもばらつきが生
じる。その結果、図19や図20の場合と同様に基板の
品質にばらつきが生じてしまうこととなる。
【0018】以上説明してきたように、複数の処理部の
間を搬送ロボットが移動しながら基板に複数の処理を施
していく基板処理装置では、各処理部における処理時間
の違いによりロットの最初や最後の方の基板の品質が一
定とならず、また処理時間の変動の影響も受けてしまう
という課題が存在する。
【0019】この発明は上記課題に鑑みなされたもの
で、ロット内の全基板の施される処理を一定に維持する
ことにより全基板の品質を一定とすることができ、不良
ロットの発生を抑えることができる基板処理装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
群の各基板に複数の処理を順次施す基板処理装置であっ
て、前記複数の処理を基板に施す複数の処理部と、前記
複数の処理部のそれぞれについて処理に要する処理時間
以上の所要時間を設定するとともに、処理時間を合わせ
込むべき特定の種類の処理部の所要時間を他の処理部の
所要時間のうち最も長い所要時間以上に設定する所要時
間設定手段と、前記複数の処理部のそれぞれにおいて所
要時間が経過した基板を取り出すとともに前工程の処理
部からの基板を投入し、取り出した基板を次工程の処理
部へと搬送することにより前記基板群の各基板を前記複
数の処理部へと順次搬送する搬送手段とを備える。
【0021】請求項2の発明は、基板群の各基板に複数
の処理を順次施す基板処理装置であって、前記複数の処
理を基板に施す複数の処理部と、前記複数の処理部のそ
れぞれについて処理に要する処理時間以上の所要時間を
設定するとともに、処理時間を合わせ込むべき特定の種
類の処理部の所要時間を他の処理部の所要時間のうち最
も長い所要時間以上に設定する所要時間設定手段と、前
記複数の処理部のそれぞれにおいて処理時間が経過した
基板を取り出すとともに取り出された基板の投入時から
所要時間経過後に前工程の処理部からの基板を投入し、
当該取り出された基板を次工程の処理部へと搬送するこ
とにより前記基板群の各基板を前記複数の処理部へと順
次搬送する搬送手段とを備える。
【0022】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の基板処理装置であって、前記所要時間設定手段が、前
記特定の種類の処理部の所要時間を他の処理部の所要時
間のうち最も長い所要時間よりも長い時間に設定する。
【0023】請求項4の発明は、請求項1または3記載
の基板処理装置であって、前記所要時間設定手段が、前
記特定の種類の処理部の所要時間を前記搬送手段が前記
複数の処理部を一巡するのに要する時間以上にさらに設
定する。
【0024】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記特定の種類
の処理部が露光直後の熱処理を行う処理部である。
【0025】請求項6の発明は、基板群の各基板に複数
の処理を順次施す基板処理装置であって、前記複数の処
理を基板に施す複数の処理部と、処理に要する処理時間
を合わせ込むべき特定の種類の処理部の処理時間を他の
処理部の処理時間のうち最も長い処理時間以上に変更す
る処理時間変更手段と、前記複数の処理部のそれぞれに
おいて処理時間が経過した基板を取り出すとともに前工
程の処理部からの基板を投入し、取り出した基板を次工
程の処理部へと搬送することにより前記基板群の各基板
を前記複数の処理部へと順次搬送する搬送手段とを備え
る。
【0026】
【発明の実施の形態】
<1. 第1の実施の形態> <1.1 装置構成の概要>図1はこの発明の第1の実施
の形態である基板処理装置1の全体の構成を示す斜視図
である。この基板処理装置1は装置外部から基板の搬出
入を行うインデクサ部2、基板9に各種処理を施す処理
ユニット3、および隣接する露光装置8との基板9の受
け渡しを行うインターフェイス部4を有している。
【0027】インデクサ部2ではキャリア91に基板9
を複数水平姿勢に収容した状態で外部と基板9の搬出入
を行うようになっており、インデクサ部2に搬入された
基板9(キャリア91)はキャリア載置台21上に複数
配列配置されるようになっている。また、インデクサ部
2には基板出入ロボット22が設けられており、この基
板出入ロボット22がキャリア91から基板9を1枚ず
つ出し入れするようになっている。
【0028】処理ユニット3は基板9に露光直後の加熱
(ポストエクスポージャベーク)、冷却、現像、加熱、
および冷却を順に施すユニットであり、それぞれの処理
内容を行うために露光後ベーク部31、第1冷却部3
2、現像処理部33、熱処理部34、および第2冷却部
35を有している。また、これらの各処理部に対して基
板9の投入および取り出しを行うとともに各処理部間の
基板9の搬送を行う搬送ロボット36も設けられてい
る。
【0029】なお、搬送ロボット36は2つのハンド3
61を上下に重ねるようにして有しており、それぞれの
ハンド361は1枚の基板9を保持するようになってい
る。また、これら2つのハンド361は独立して動作す
るようになっており、一方のハンド361が基板9を処
理部から取り出した後に他方のハンド361が搬送して
きた基板9を投入することができるようになっている。
【0030】インターフェイス部4は内部にロボットを
有しており、このロボットと搬送ロボット36との間で
基板9の受け渡しを行うようになっている。また、イン
ターフェイス部4を介して基板処理装置1に接続されて
いる露光装置8はインターフェイス部4内部のロボット
と基板9の受け渡しを行うようになっている。これによ
り、基板処理装置1と露光装置8とはインターフェイス
部4を介して基板9を受け渡しするようになっている。
【0031】図2は基板処理装置1の制御系の接続関係
を示す図であり、基板処理装置1の動作を行う各構成要
素は全て制御部37に接続されて制御されるようになっ
ている。制御部37は内部に後述する所要時間を設定す
る所要時間設定部371を有している。また、制御部3
7には制御内容を入力するためのキーボード372や制
御内容の確認等のために種々の情報を表示するディスプ
レイ373が接続されており、制御内容の基本設定等が
作業者により決定することができるようになっている。
【0032】<1.2 処理内容の概要>以上、この基板
処理装置1の構成の概要について説明してきたが、次に
この基板処理装置1がキャリア91内の各基板9に対し
て行う処理の内容について1枚の基板9に施される処理
に着目して説明する。なお、実際には後述するように基
板9の集合である基板群(ロット)のうちの数枚の基板
に対する処理が準並列的に同時進行にて行われるように
なっている。
【0033】キャリア載置台21上のキャリア91内の
基板9はまず基板出入ロボット22により取り出され、
処理ユニット3の搬送ロボット36に渡される。搬送ロ
ボット36は受け取った基板9を搬送してインターフェ
イス部4に渡す。インターフェイス部4は露光装置8へ
と基板9を送り込み、ここで基板9に露光処理が施され
る。露光処理が完了した基板9は再びインターフェイス
部4を介して処理ユニット3内部の搬送ロボット36へ
と戻される。
【0034】露光処理が施された基板9は搬送ロボット
36により露光直後の加熱(ベーク)を行う露光後ベー
ク部31へと投入され、加熱処理が施される。その後、
基板9は搬送ロボット36により露光後ベーク部31か
ら取り出され、第1冷却部32に投入されて冷却され
る。加熱・冷却が完了した基板9は搬送ロボット36に
より第1冷却部32から現像処理部33へと搬送され投
入される。
【0035】図1に示す現像処理部33は回転式の現像
処理部であり、基板9に現像液を吐出するとともに基板
9を水平面内にて回転し、基板9の表面に現像処理を施
すようになっている。
【0036】現像処理が完了すると搬送ロボット36が
基板9を取り出し、熱処理部34、第2冷却部35へと
順次基板9を搬送し、基板9はこれらの処理部において
順に加熱処理および冷却が施される。
【0037】一連の処理が完了した基板9は搬送ロボッ
ト36からインデクサ部2の基板出入ロボット22へと
渡され、基板出入ロボット22が基板9をキャリア91
の所定位置に収容する。
【0038】以上が基板9に対して施される一連の処理
の内容であり、露光(露光装置8による)、露光直後の
加熱、冷却、現像、加熱、および冷却という処理内容と
なっている。
【0039】なお、露光直後に加熱を行うのは、露光に
より基板9に予め塗布されているレジスト膜中の光酸発
生剤に酸を発生させ、露光直後に加熱することでこの酸
を活性させて架橋反応または分解反応させためである。
また、その後の冷却によりこの反応の進行を適切に停止
させ、現像処理にて未反応部分または反応部分を除去す
ることで所望のパターンが得られるようになっている。
【0040】このような基板9の処理においては加熱に
よる反応の進行の程度が基板9の品質に大きな影響を与
える。したがって、露光後ベーク部31への基板9の投
入から第1冷却部32へのこの基板9の投入までの時間
を一定時間に合わせ込む必要がある。そこで、この基板
処理装置1では露光後ベーク部31への基板9の投入か
ら第1冷却部32への投入までの時間がロット内の全基
板に対して一定となるように図2に示す制御部37が搬
送ロボット36等を制御するようになっている。なお、
基板9が露光後ベーク部31から第1冷却部32まで搬
送するのに要する時間は通常一定であることから制御部
37が行うべき制御は基板9が露光後ベーク部31内に
存在する時間を一定とする制御である。以下、この制御
部37の制御内容について具体例を用いて説明する。
【0041】<1.3 搬送ロボットの動作の説明>図3
ないし図7はこの基板処理装置1の搬送ロボット36の
動作の様子を示すタイムチャートである。これらの図に
おいて、上側に頂点を有する塗りつぶした三角形の印は
インデクサ部2、インターフェイス部4、露光後ベーク
部31、第1冷却部32、現像処理部33、熱処理部3
4、ないし第2冷却部35(以下、これらを「処理部
等」と総称する。また、処理部等から処理を行わないイ
ンデクサ部2を除いたものを「処理部」と総称する。)
から基板9を搬送ロボット36が取り出す動作(取出動
作)を示している。また、下側に頂点を有する塗りつぶ
した三角形の印は各処理部等へ基板9を搬送ロボット3
6が投入あるいは渡す動作(投入動作)を示しており、
上側に頂点を有する白抜きの三角形の印は搬送ロボット
36が実際には基板9を取り出さない空動作の取出動作
を示している。また、これらの三角形の印に沿った太い
折れ線は処理部等への搬送ロボット36の移動や各処理
部等の前での搬送ロボット36の停止を示している。
【0042】各処理部における実際の処理に要する時間
(基板9の出し入れ等の取り扱い上で不可欠な時間を含
めて以下、「処理時間」という。)はインターフェイス
部4では20秒、露光後ベーク部31では60秒、第1
冷却部32では30秒、現像処理部33では90秒、熱
処理部34では50秒、第2冷却部35では40秒であ
るものとし、各処理部に対する基板9の出し入れに要す
る時間や搬送ロボット36の移動に要する時間はこれら
の処理時間に比べて無視できるほど短い時間であるもの
とする。
【0043】基板処理装置1では搬送ロボット36の動
作を制御する上で予め各処理部の所要時間の設定が図2
に示した所要時間設定部371において行われる。所要
時間とは搬送ロボット36の動作において用いられる時
間であり、処理時間以上の時間に設定される時間となっ
ている。
【0044】所要時間の設定では、処理時間を合わせ込
みたい(処理部において処理される時間の変動を防止
し、一定に維持したい)特定の種類の処理部の所要時間
が最も長くなるように設定される。基板処理装置1では
基板9の品質を一定にするために最も重要な特定の種類
の処理部は既述の通り露光後ベーク部31であるので、
露光後ベーク部31の所要時間が他の処理部の所要時間
のうち最も長い所要時間以上に設定される。
【0045】具体例として、露光後ベーク部31以外の
処理部において所要時間が処理時間に等しい時間に設定
されるものとすると、これらの処理部において現像処理
部33の所要時間90秒が最も長いので、露光後ベーク
部31の所要時間を90秒以上の値である100秒に設
定する。このときの各処理部の処理時間と所要時間との
関係を図8に一覧として示す。なお、露光後ベーク部3
1の所要時間を100秒に設定するにあたり、100秒
にて適正な処理が行われるよう露光後ベーク部31内部
の処理環境を調整するものとする。
【0046】以下、この例における所要時間と搬送ロボ
ット36の動作との関係を図3ないし図7を用いて説明
する。これらの図において基板9の投入から処理時間が
経過するまでの時間を適宜図中に平行斜線が施された水
平方向に伸びる帯で示し、処理時間経過後から所要時間
経過までの時間(この例では露光後ベーク部31につい
てのみこの時間が存在する)を水平方向に伸びる二重の
破線にて示す。
【0047】図3ないし図5はインデクサ部2から最初
の基板9が取り出されてからの搬送ロボット36の動作
を示すものである。なお、図3および図4中の取出動作
A7は同じ取出動作に対応しており、図4および図5中
の取出動作A8も同じ取出動作に対応している。
【0048】搬送ロボット36はインデクサ部2から1
枚目の基板9を取り出すと(取出動作A1)、この基板
9をインターフェイス部4へと搬送して投入する(投入
動作A3)。なお、投入動作A3の前に基板9を実際に
は取り出さない空動作である取出動作A2が行われる。
これは、もし基板9がインターフェイス部4に残留して
いる場合であっても投入動作A3により投入する基板9
が内部に残留する基板9と干渉してしまうことを確実に
防止するためである。したがって、以下の動作において
も投入動作の前には必ず取出動作(空動作であると否と
を問わない)が行われる。
【0049】次に、再びインデクサ部2から2枚目の基
板9を取り出してインターフェイス部4へと搬送し、1
枚目の基板9をインターフェイス部4から取り出した後
(取出動作A4)、2枚目の基板9をインターフェイス
部4に投入し、取り出した1枚目の基板9を露光後ベー
ク部31へと搬送して投入する(投入動作A5)。な
お、搬送ロボット36がインターフェイス部4に到達し
た時点P1では処理中の1枚目の基板9がインターフェ
イス部4内に投入されてから所要時間(この例では処理
時間に等しい)が経過していないので、所要時間が経過
するまで搬送ロボット36はインターフェイス部4の前
で(投入、取出動作のみに要する時間以上)停止し、所
要時間経過後に取出動作A4が行われる。
【0050】次に、再びインデクサ部2から3枚目の基
板9を取り出し、インターフェイス部4へと搬送し、2
枚目の基板9をインターフェイス部4から取り出して3
枚目の基板9を投入し、露光後ベーク部31にて1枚目
の基板9を取り出して(取出動作A6)2枚目の基板を
投入し、1枚目の基板9を第1冷却部32へと搬送して
投入する。搬送ロボット36が露光後ベーク部31に到
達した時点P2では100秒もある露光後ベーク部31
の所要時間は経過しておらず搬送ロボット36は露光後
ベーク部31の前で停止することとなる。さらに時間が
経過し、時点P3にて露光後ベーク部31における処理
時間が経過するが搬送ロボット36はそのまま停止を維
持して所要時間100秒が経過してから取出動作A6を
行う。
【0051】このような基板9の投入から所要時間経過
後に基板9(処理部において所要時間が経過した基板
9)を取り出すという動作は全ての処理部において行わ
れるようになっており、搬送ロボット36はこの取出動
作の後、必要であるならば前工程の処理部からの基板9
を投入し、それから取り出した基板9を次の工程の処理
部へと搬送するようになっている。なお、搬送ロボット
36が処理部に到達した時点で既に基板9の投入から所
要時間が経過している場合はすぐに基板9を取り出して
前工程の処理部から基板9を投入するようになってい
る。
【0052】以上の動作を繰り返していくことにより、
やがて搬送ロボット36は各処理部等の間を一巡する間
にそれぞれの処理部において所要時間を経過した基板9
を取り出し、次の工程の処理部へと搬送して投入するよ
うになる。これによりロット内のそれぞれの基板9をイ
ンデクサ部2から取り出し後、各処理部を経由してイン
デクサ部2へと戻すという基板9の流れが複数の基板9
について同時進行にて準並列的に行われていくこととな
る。
【0053】図5中符号Rにて示す部分はこのように全
ての処理部等を基板9が順次搬送されていく状態を示し
ている。そして、これ以後はインデクサ部2に未処理の
基板9がなくなるまでこの符号Rにて示す搬送ロボット
36の循環移動が繰り返される。なお、このような繰り
返し動作においては露光後ベーク部31に設定された所
要時間が最も長いものとなっていることから、循環周期
は露光後ベーク部31の所要時間と等しい値となる。す
なわち、露光後ベーク部31の所要時間が基板処理装置
1の処理速度を律速することとなり、搬送ロボット36
が露光後ベーク部31においてのみ基板9の取り出し待
ちをすることになる。
【0054】図6および図7はインデクサ部2に未処理
の基板9がなくなってからロット内の最後の基板9が全
ての処理部を経由してインデクサ部2に回収されるまで
の様子を示す図である。なお、これらの図における取出
動作A15は同じ取出動作に対応している。
【0055】最後の基板9が取り出されてインターフェ
イス部4に投入され、各処理部を経由して搬送ロボット
36がインデクサ部2に戻ってくると、インデクサ部2
から取り出す次の基板9が存在しないため搬送ロボット
36は空動作である取出動作A9を行う。そして、第2
冷却部35からの基板9をインデクサ部2に渡す。
【0056】その後、搬送ロボット36はインターフェ
イス部4へと向かうがインターフェイス部4に投入すべ
き基板9を保持していないために最後の基板9を取り出
す動作(取出動作A10)のみを行う。最後の基板9を
取り出すと搬送ロボット36は露光後ベーク部31へと
向かい、露光後ベーク部31内の最後から2番目の基板
9を投入から所要時間(100秒)経過後に取り出して
(取出動作A11)最後の基板9を投入する(投入動作
A12)。その後、搬送ロボット36は残りの処理部を
経由してインデクサ部2へと戻る。
【0057】インデクサ部2では搬送ロボット36は再
び空動作である取出動作を行ってから第2冷却部35か
らの基板9をインデクサ部2に渡す。次に、搬送ロボッ
ト36はインターフェイス部4にて基板9を投入、取り
出しする必要がないので露光後ベーク部31へと向か
う。搬送ロボット36が露光後ベーク部31に到達し、
さらに最後の基板9の投入から所要時間が経過した後に
最後の基板9は露光後ベーク部31から取り出される
(取出動作A13)。
【0058】最後の基板9が露光後ベーク部31から取
り出されると、搬送ロボット36は残りの処理部を経由
してインデクサ部2へと戻り、再び空動作である取出動
作をして全ての処理が完了した基板9をインデクサ部2
へと渡す。その後、第1冷却部32へと向かい、最後の
基板9を取り出した後現像処理部33へと向かう。
【0059】搬送ロボット36が現像処理部33に到達
した時点P3では最後から2番目の基板9の現像処理が
完了しておらず、搬送ロボット36は現像処理部33の
前で停止して現像処理が完了するのを待つこととなる。
現像処理部33では所要時間が処理時間(90秒)に等
しいものに設定されているので、最後から2番目の基板
9の投入から90秒が経過した時点で基板9の取り出し
が行われ(取出動作A14)、最後の基板9の投入が行
われる。
【0060】以後、このように搬送ロボット36が必要
な処理部等へと向かいながら各処理部において所要時間
が経過した基板9を取り出し、必要ならば前工程の処理
部からの基板9を投入し、取り出した基板9を次の処理
部等へと搬送する動作が繰り返されてやがてロットの最
後の基板9がインデクサ部2へと回収されてロット内の
全ての基板9についての一連の処理が完了する。
【0061】<1.4 従来の基板処理装置の動作との比
較>図9は図1に示す基板処理装置1と同様の処理部等
の構成の装置において、従来の搬送動作を行ったときの
様子を示すタイムチャートである。すなわち、第1の実
施の形態のような所要時間の設定という作業を行わず、
各処理部において処理時間(図8に示す処理時間と同様
の処理時間であるものとする)が経過した基板9を取り
出して次の工程の処理部へと搬送する場合についての搬
送ロボットの動作を示したものである。なお、以下の説
明では従来の基板処理装置における各処理部等および搬
送ロボットを第1の実施の形態におけるものと区別する
ために図1に示した符号の末尾に「a」を追加した符号
を用いて説明する。
【0062】図9では取出動作A202においてインデ
クサ部2aから5枚目の基板9が取り出される。搬送ロ
ボット36aが露光後ベーク部31aに到達した時点P
201では3枚目の基板9がまだ処理中であるため(投
入動作A201から処理時間60秒が経過していないた
め)搬送ロボット36aは露光後ベーク部31aの前で
停止することとなる。処理時間が経過すると搬送ロボッ
ト36aは3枚目の基板9を取り出し(取出動作A20
3)、4枚目の基板9を投入する(投入動作A20
4)。
【0063】その後、搬送ロボット36aは現像処理部
33aに到達するが、この時点P202では1枚目の基
板9がまだ処理中であるため搬送ロボット36aは現像
処理部33aの前で再度停止する。
【0064】この停止の影響を受けることにより、搬送
ロボット36aがインデクサ部2aを経由して次に露光
後ベーク部31aに到達した時点では4枚目の基板9は
既に投入動作A204から処理時間を経過しており、4
枚目の基板9はすぐに取り出されることとなる(取出動
作A205)。
【0065】ここで、露光後ベーク部31aにおける3
枚目の基板9と4枚目の基板9とが内部に存在していた
時間を比較してみると、3枚目の基板9は処理時間であ
る60秒間だけ露光後ベーク部31a内に存在していた
のに対して4枚目の基板9は処理時間よりも符号D20
1にて示す余分な時間だけ長く内部に存在していたこと
となる。したがって、3枚面と4枚目の基板が露光後ベ
ーク部31aにおいて受けた加熱の程度に差があり、3
枚目の基板9と4枚目の基板9の品質が異なったものと
なってしまう。
【0066】なお、これらの処理部の中で現像処理部3
3aの処理時間(90秒)が最も長い処理時間であるの
で、全ての処理部に基板9が存在する状態となった後は
搬送ロボット36aは90秒周期で循環することとなる
ので、露光後ベーク部31aにおける基板9の存在時間
はさらに長くなる。したがって、ロットの最初の方の基
板9の品質はロットの他の部分の基板9と大きく異なっ
たものとなってしまう。
【0067】これに対し、図3ないし図5に示した第1
の実施の形態における搬送ロボット36の動作では、ロ
ットの最初の方の基板9であっても露光後ベーク部31
内に存在する時間は常に所要時間である100秒となっ
ている。これは図5中Rに示すように全ての処理部に基
板9が存在する状態となっても維持されている。したが
って、ロット内の全ての基板9は露光後ベーク部31に
て一定の処理を受けることとなり(第1冷却部32に投
入されるまでの熱履歴も全ての基板9について同様とな
る)、全ての基板9の品質は同一となる。
【0068】図10は従来の基板処理装置において現像
処理部33aの処理時間が何らかの原因で変動した場合
の搬送ロボット36aの動作を示すタイムチャートであ
る。
【0069】全ての処理部に基板9が存在している場合
には、最も長い処理時間に搬送ロボット36aの循環周
期は律速されるため、現像処理部33aの処理時間であ
る90秒ごとに搬送ロボット36aは露光後ベーク部3
1aから基板9を取り出す。しかし、図10に示すよう
に現像処理部33aにおける処理時間が85秒や95秒
に変動すると現像処理部33aにて基板9の取り出しを
待つ時間も変動すると露光後ベーク部31aに基板9を
投入してから取り出すまでの時間も変動する。これによ
り、図10中符号D211に示す時間と符号D212に
て示す時間とは異なったものとなり、露光後ベーク部3
1a内に基板9が存在する時間が変動する。その結果、
基板9に施される処理の程度に差が生じ、品質がばらつ
くこととなる。
【0070】これに対し、図5に示す第1の実施の形態
に係る基板処理装置1では所要時間の最も長い露光後ベ
ーク部31が搬送ロボット36の循環の周期を律速する
ため搬送ロボット36が現像処理部33に向かう周期も
100秒となる。ここで、現像処理部33での処理時間
に何らかの変動が生じて処理時間が85秒や95秒とな
り、処理時間に等しい値に所要時間を設定しているため
に所要時間も85秒(投入から図5中符号C1にて示す
位置までの時間)や95秒(投入から図5中符号C2に
て示す位置までの時間)に変動してしまったとしても搬
送ロボット36が現像処理部33の前で基板9の取り出
し待ちをすることはなく、投入から取り出し(取出動作
A21)までの時間は常に一定に維持される。
【0071】このように第1の実施の形態に係る基板処
理装置1では現像処理部33の処理時間の変動(処理時
間の変動による所要時間の変動)の影響を受けることな
くロット内の各基板9が露光後ベーク部31内に存在す
る時間は一定に保たれ(基板9が露光後ベーク部31に
投入されてから第1冷却部32に投入されるまでの時間
も当然に一定となる)、基板9の品質も一定となる。
【0072】なお、以上のように現像処理部33の処理
時間の変動の影響を露光後ベーク部31が受けないの
は、露光後ベーク部31の所要時間を現像処理部の所要
時間(上記例では処理時間に等しい)よりも長い時間に
設定することにより実現されるが、現像処理部の処理時
間が変動することがあり得ない場合には露光後ベーク部
31の所要時間を現像処理部33の所要時間と等しく設
定するようにしてもよい。この場合においてももちろん
ロットの最初の方の基板9の品質がばらつくという問題
は生じない。すなわち、現像処理部33の処理時間が変
動しないならば露光後ベーク部31の所要時間を現像処
理部33の所要時間以上に設定すればよいといえる。
【0073】以上説明してきたように、第1の実施の形
態における基板処理装置1では処理を行う時間(基板9
が内部に存在する時間)を一定に合わせ込みたい露光後
ベーク部31の所要時間を他の処理部の中の最も長い所
要時間以上の所要時間に設定することにより、ロットの
最初の方の基板9の熱履歴をロットの他の部分の基板9
の熱履歴と同一にすることが可能となる。その結果、ロ
ット内の基板9の品質を一定に維持し、かつ不良ロット
の発生を抑えることができる。
【0074】また、露光後ベーク部31の所要時間を設
定するにあたり、他の処理部の中の最も長い所要時間よ
りも長い時間を露光後ベーク部31の所要時間に設定す
ることにより、他の処理部の処理時間の変動の影響を受
けることなく一定の品質の基板9を製造することができ
る。
【0075】なお、上記例では露光後ベーク部31以外
の所要時間を処理時間に等しい値に設定しているが、各
処理部の処理時間の変動を予め考慮して所要時間を処理
時間より僅かに長い時間に設定するようにしてもよい。
このときの設定値の例を図11に示す。
【0076】また、図8に示すように露光後ベーク部3
1以外の所要時間を処理時間に等しい値に設定する場合
においては、所要時間の設定という概念は露光後ベーク
部31の処理時間を他の処理部の処理時間のうち最も長
い処理時間以上に変更することであると捉えることも可
能である。したがって、この場合における制御部37は
処理時間を合わせ込むべき特定の種類の処理部の処理時
間を他の処理部の処理時間のうち最も長い処理時間以上
に変更する手段としての役割を果たし、搬送ロボット3
6は各処理部において処理時間が経過した基板を取り出
すとともに前工程の処理部からの基板を投入し、取り出
した基板を次工程の処理部へと搬送する動作を行うこと
となる。
【0077】ところで、上記実施の形態の説明におい
て、搬送ロボット36が移動する時間や搬送ロボット3
6が各処理部において基板9の投入または取り出しを行
う時間を無視して説明したが、これは通常の基板処理装
置において各処理部における基板9の処理の時間に比べ
て搬送ロボット36の動作に要する時間が非常に短いた
めである。しかし、搬送ロボット36の動作に要する時
間が無視できないほど長い場合にはさらに考慮すべき要
素が存在する。
【0078】図5中符号Rにて示すように各処理部に基
板9が存在し、搬送ロボット36が各処理部を経由して
インデクサ部2に戻る場合、搬送ロボット36の動作は
所要時間の最も長い露光後ベーク部31の所要時間に律
速されることとなる。ここで、もし搬送ロボット36が
インデクサ部2から各処理部を経由してインデクサ部2
に戻るまでに要する時間が露光後ベーク部31の所要時
間以上である場合は搬送ロボット36が各処理部間を一
巡して再び露光後ベーク部31のに到達するまでに所要
時間が経過してしまう。
【0079】そこで、このような場合には制御部37は
露光後ベーク部31の所要時間を搬送ロボット36が各
処理部間を一巡するのに要する時間以上にさらに設定を
行う。このような設定により搬送ロボット36の動作は
露光後ベーク部31の所要時間に律速させることが可能
となり、ロット内の全ての基板9の品質を一定にするこ
とができる。この点に関しては次の第2の実施の形態に
おいても同様である。
【0080】<2. 第2の実施の形態>図9に示した
従来の基板処理装置の動作ではロットの最初の方の基板
9が露光後ベーク部31a内に存在する時間がばらつく
という問題を有していたが、これは最も処理時間の長い
処理部が露光後ベーク部31aよりも後の工程に存在す
るということに起因している。現像処理部33aが基板
9の処理を行っているか否かにより搬送ロボット36a
がインデクサ部2aから出発して戻ってくるまでの時間
が大きく変動するからである。
【0081】この問題をロットの最後の方の基板9につ
いて考えてみると、露光後ベーク部31aより前の工程
に最も処理時間の長い処理部が存在する場合にはロット
の最後の方の基板9について露光後ベーク部31a内に
存在する時間が変動するという問題が生じる。
【0082】図12はこのような場合のロットの最後の
方の基板9を従来の基板処理装置が取り扱う際の搬送ロ
ボット36aの動作を示すタイムチャートである。な
お、インターフェイス部4a、露光後ベーク部31a、
第1冷却部32a、現像処理部33a、熱処理部34
a、および第2冷却部35aの処理時間はそれぞれ80
秒、40秒、30秒、60秒、50秒、および40秒で
あるものとする。
【0083】図12に示すようにインターフェイス部4
aにて基板9が処理されている(実際には露光装置にて
処理が行われている。)か否かにより、インデクサ部2
aでの空動作である取出動作A302から露光後ベーク
部31aでの取出動作A303までの時間と、インデク
サ部2aでの取出動作A305から露光後ベーク部31
aでの取出動作A306までの時間に大きな差が生じ
る。
【0084】これにより、露光後ベーク部31aでの投
入動作A301から取出動作A303までの時間と投入
動作A304から取出動作A306までの時間とが大き
く相違することとなり、露光後ベーク部31a内に存在
する基板9の処理の程度に差が生じることとなる。
【0085】このような問題に対し、第2の実施の形態
に係る基板処理装置では第1の実施の形態と同様に各処
理部において処理時間以上の所要時間を設定し、露光後
ベーク部31については所要時間を最も長く設定する。
すなわち、露光後ベーク部31以外の所要時間を他の処
理部の所要時間のうち最も長いもの以上に設定する。以
下の説明では簡単に説明するために露光後ベーク部31
以外の処理部では処理時間に等しい所要時間が設定さ
れ、露光後ベーク部31では他の処理部の中で最も所要
時間の長いインターフェイス部4の所要時間80秒以上
の値である90秒が設定されるものとして説明する。こ
のように設定された処理時間と所要時間との関係を図1
3に示す。また、搬送ロボット36の動作については第
1の実施の形態と同様に各処理部において所要時間が経
過した基板9を取り出して次の工程の処理部へと搬送す
るものとする。
【0086】図14は第2の実施の形態に係る基板処理
装置においてロットの最後の方の基板9を搬送ロボット
36が取り扱う際の搬送ロボット36の動作の様子を示
すタイムチャートである。
【0087】インデクサ部2において空動作である取出
動作A32の後、搬送ロボット36はインターフェイス
部4から最後の基板9を取り出して露光後ベーク部31
に到達する。搬送ロボット36が露光後ベーク部31に
到達した時点P31では、基板9が投入されてから(投
入動作A31)からまだ所要時間である90秒が経過し
ていないため搬送ロボット36は露光後ベーク部31の
前で停止し、所要時間経過後に最後から2番目の基板9
を露光後ベーク部31から取り出す(取出動作A3
3)。
【0088】その後、残りの処理部を経由して搬送ロボ
ット36はインデクサ部2に戻り、空動作である取出動
作A34および投入動作をしてインターフェイス部4を
経由することなく露光後ベーク部31へと向かう。この
時点では露光後ベーク部31では最後の基板9が投入さ
れてから所要時間が経過していないので搬送ロボット3
6は停止し、所要時間経過後に最後の基板9を取り出す
(取出動作A35)。
【0089】このように第2の実施の形態に係る基板処
理装置では、露光後ベーク部31の所要時間をインター
フェイス部4の所要時間以上に設定しているので、図1
2に示した従来の基板処理装置の動作と異なりロットの
最後の方の基板9であっても露光後ベーク部31内に存
在する時間が一定となる。その結果、ロット内の基板9
の熱履歴がばらつくという問題は生じず、品質を一定に
維持して不良ロットの発生を抑えることができる。
【0090】なお、この実施の形態の場合、露光後ベー
ク部31の所要時間をインターフェイス部4の所要時間
よりも長い時間に設定しているので、インターフェイス
部4の処理時間が変動することがあっても第1の実施の
形態と同様に露光後ベーク部31内に基板9が存在する
時間が変動することはない。
【0091】また、インターフェイス部4の処理時間が
変動することがない場合には露光後ベーク部31の所要
時間をインターフェイス部4の所要時間と等しい時間に
設定してもよく、また、露光後ベーク部31以外の処理
部の所要時間を処理時間以上に設定してもよいのは第1
の実施の形態と同様である。
【0092】さらに、図13に示すように処理時間を合
わせ込みたい露光後ベーク部31以外の処理部の所要時
間を処理時間に等しく設定する場合は、所要時間の設定
という概念は露光後ベーク部31の処理時間を変更する
ことと同じとなる。
【0093】<3. 第3の実施の形態>図15はこの
発明に係る第3の実施の形態である基板処理装置の搬送
ロボットの動作を示すタイムチャートである。なお、搬
送ロボットや各処理部等の構成は第1の実施の形態と同
様である。また、各処理部における処理時間も図8に示
した第1の実施の形態のものと同様であり、搬送ロボッ
トや処理部等の状態の表示方法についてもこれまでの説
明と共通する部分は同様である。
【0094】第3の実施の形態に係る基板処理装置では
第1の実施の形態と同様に露光後ベーク部31以外の処
理部の所要時間を処理時間に等しく設定し、露光後ベー
ク部31の所要時間を100秒に設定する。したがっ
て、各処理部の所要時間は図8に示すものと同様とな
る。ここで、第1の実施の形態と大きく相違する点は所
要時間と処理時間との差を搬送ロボット36の投入待ち
の時間とする点である。すなわち、第1の実施の形態で
は所要時間経過後の基板9を取り出してからすぐに次の
基板9を投入していたが、この実施の形態では処理時間
が経過した基板9を取り出し、所要時間が経過するまで
次の基板9を投入しないようになっている。
【0095】具体的に図15を用いて説明すると、3枚
目の基板9が取り出された後(取出動作A43)、搬送
ロボット36が露光後ベーク部31に到達すると搬送ロ
ボット36は露光後ベーク部31の前で停止するが、投
入動作A42から処理時間60秒を経過した時点で露光
後ベーク部31内に存在する1枚目の基板9を取り出す
(取出動作A44)。1枚目の基板9を取り出した直後
には2枚目の基板9の投入は行われず、投入動作A42
から所要時間である100秒が経過してから投入を行う
(投入動作A45)。この間の投入待ちの状態を図15
中白抜きの帯にて示す。
【0096】図16および図17は図15に示した搬送
ロボット36のその後の動作を示すタイムチャートであ
り、図18はロットの最後の方の基板9が搬送ロボット
36により取り扱われている際の搬送ロボット36の動
作を示すタイムチャートである。なお、図18以降の動
作は図7と同様の動作となる。これらの図において図1
5および図16中の取出動作A46は同じ取出動作に対
応しており、図16および図17中の取出動作A47も
同じ取出動作に対応している。また、図18中の取出動
作A49は図7中の取出動作A15に対応している。
【0097】このような動作を搬送ロボット36にさせ
た場合、基板9の投入動作および取出動作を除く搬送ロ
ボット36の移動の様子は図3ないし図5に示した第1
の実施の形態における搬送ロボット36の動作とほぼ同
様となる(相違点については後述)。したがって、各基
板9が露光後ベーク部31内に存在している時間は一定
となり、第1の実施の形態と同様にロットの最初の方の
基板9がロットの他の部分と同じ処理を受けることとな
る。また、露光後ベーク部31の所要時間を他のいずれ
の処理部の所要時間よりも長く設定していることから、
第1の実施の形態と同様に現像処理部33の処理時間が
変動してもロット内の全ての基板9が一定の処理を受け
ることができる。その結果、ロット内の全ての基板9の
品質が一定となり、不良ロットの発生を抑えることがで
きる。
【0098】なお、図15中の空動作である取出動作A
41後の投入待ちは図3と異なる搬送ロボット36の停
止である。これは2枚目以降の基板9は投入待ち後に投
入されており、この投入待ちの間に露光後ベーク部31
の前においてその周囲の熱的影響を受けている。したが
って、1枚目の基板9についても投入前に投入待ちを行
うことにより、投入待ち、投入、取り出し、次の基板の
投入待ち、および第1冷却部32への搬送という一連の
取扱が2枚目以降の基板9と全く同様となるようにして
いるのである。
【0099】同様に、図18に示す取出動作A48直後
において投入待ちを行わない場合は最後の基板9につい
て次の基板9の投入待ちのために搬送ロボット36に保
持された状態で露光後ベーク部31の前で停滞する時間
がなくなってしまい、他の基板9と同様の取扱を受けな
いこととなる。そこで、最後の基板9が露光後ベーク部
31から取り出された後に投入待ちを行い、最後の基板
9についての熱履歴を他の基板9と全く同様にしてい
る。
【0100】このように、取出動作A41およびA48
直後の投入待ちを行うことによりロットの全ての基板9
が全く同一の熱履歴を受け、全ての基板9の品質が全く
同じとなるようにしている。
【0101】以上説明してきたように、第3の実施の形
態に係る基板処理装置では露光後ベーク部31の所要時
間と処理時間との差の時間だけ投入待ちを行っている
が、これにより、次のような効果が得られる。
【0102】第1の実施の形態では所要時間を設定する
に際して露光後ベーク部31内に所要時間だけ基板9を
存在させたときに基板9に適切な処理が施されるように
露光後ベーク部31内部の環境を調整すると説明した
が、場合によっては調整しきれない場合も想定される。
このような場合に露光後ベーク部31内に基板9を所要
時間だけ存在させると基板9が加熱され過ぎるなどの問
題が生じてしまう。そこで、この実施の形態では所要時
間と処理時間との差だけ投入待ちをさせることにより基
板9が露光後ベーク部31内に存在する時間を任意に設
定することができるようにしている。これにより、適切
な処理時間だけ露光後ベーク部31内に基板9を存在さ
せることができ、基板9に適切な処理を施すことが実現
されている。
【0103】なお、上記第3の実施の形態は処理時間が
最も長い現像処理部33が処理を行う時間(基板9が内
部に存在する時間)を一定に合わせ込みたい露光後ベー
ク部31の後の工程に存在する場合についてのものであ
るが、第2の実施の形態のように最も長い処理時間を有
する処理部が露光後ベーク部31の前の工程に存在する
場合についても同様の効果を奏する。
【0104】また、上記第3の実施の形態では露光後ベ
ーク部31以外の処理部の所要時間を処理時間に等しく
設定しているが、図11に示した例のように他の処理部
においても処理時間よりも長い所要時間を設定してもよ
い。この場合、露光後ベーク部31以外の処理部におい
ても投入待ちが行われることとなる。
【0105】<4. 変形例>以上、この発明に係る基
板処理装置について説明してきたが、この発明は上記実
施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能
である。
【0106】例えば、上記実施の形態の説明では基板9
に露光直後の加熱や現像処理を施す基板処理装置につい
て述べたが、基板9に他の処理を施す基板処理装置であ
ってもよい。この場合においても処理時間を合わせ込み
たい(処理時間の変動を抑えたい)特定の種類の処理部
の所要時間が最も長くなるように設定することにより、
当該処理部にて基板に処理が施される時間を一定とする
ことができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載の発明では、複数の処理部において所要時間を設定
し、処理時間を合わせ込むべき特定の種類の処理部の所
要時間を他の処理部の所要時間のうちもっとも長い所要
時間以上に設定するので、搬送手段の動作が当該特定の
種類の処理部の所要時間に律速されることとなる。これ
により基板群の最初の方の基板や最後の方の基板が当該
特定の種類の処理部内に存在する時間を一定に維持して
基板群の各基板の品質を一定にすることができ、不良の
基板(基板群)の発生を抑えることができる。
【0108】また、請求項2記載の発明では、基板の投
入から処理時間経過後に基板を取り出し、所要時間経過
後に次の基板を投入するので、基板が当該特定の種類の
処理部内に存在する時間を任意に設定することができ
る。これにより、当該特定の種類の処理部における基板
の処理を適切に行うことができる。
【0109】また、請求項3記載の発明では、処理時間
を合わせ込むべき特定の種類の処理部の所要時間を他の
処理部の所要時間のうちもっとも長い所要時間よりも長
く設定するので、他の処理部の処理時間の変動の影響を
受けることなく基板が当該特定の種類の処理部内に存在
する時間を一定に維持しすることができる。これによ
り、基板群の各基板の品質を一定に維持し、不良の基板
(基板群)の発生を抑えることができる。
【0110】また、請求項4記載の発明では、当該特定
の種類の処理部の所要時間を搬送手段が複数の処理部を
一巡するのに要する時間以上にさらに設定するので、搬
送手段の動作に要する時間を無視することができない場
合であっても搬送手段の動作を当該特定の種類の処理部
の所要時間に律速させることができる。その結果、基板
群の各基板の品質を一定に維持し、不良の基板(基板
群)の発生を抑えることができる。
【0111】また、請求項5記載の発明では、当該特定
の処理部が露光直後の熱処理を行う処理部であり、露光
直後の熱処理を適切に行うことができる。
【0112】請求項6記載の発明では、処理に要する処
理時間を合わせ込むべき特定の種類の処理部の処理時間
を他の処理部の処理時間のうち最も長い処理時間以上に
変更する処理時間変更手段を備えているので、搬送手段
の動作を当該特定の種類の処理部の処理時間に律速させ
ることができ、基板群の最初の方の基板や最後の方の基
板であっても当該特定の種類の処理部内に存在する時間
を一定に維持して基板群の各基板の品質を一定にするこ
とができ、不良の基板(基板群)の発生を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である基板処理装
置の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の制御系の接続関係を
示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態における搬送ロボ
ットの動作を示すタイムチャートである。
【図4】この発明の第1の実施の形態における搬送ロボ
ットの動作を示すタイムチャートである。
【図5】この発明の第1の実施の形態における搬送ロボ
ットの動作を示すタイムチャートである。
【図6】この発明の第1の実施の形態における搬送ロボ
ットの動作を示すタイムチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態における搬送ロボ
ットの動作を示すタイムチャートである。
【図8】この発明の第1の実施の形態における処理時間
と所要時間との関係を示す図である。
【図9】従来の基板処理装置における搬送ロボットの動
作を示すタイムチャートである。
【図10】従来の基板処理装置における搬送ロボットの
動作を示すタイムチャートである。
【図11】処理時間と所要時間との関係の他の例を示す
図である。
【図12】従来の基板処理装置における搬送ロボットの
動作を示すタイムチャートである。
【図13】この発明の第2の実施の形態における処理時
間と所要時間との関係を示す図である。
【図14】この発明の第2の実施の形態における搬送ロ
ボットの動作を示すタイムチャートである。
【図15】この発明の第3の実施の形態における搬送ロ
ボットの動作を示すタイムチャートである。
【図16】この発明の第3の実施の形態における搬送ロ
ボットの動作を示すタイムチャートである。
【図17】この発明の第3の実施の形態における搬送ロ
ボットの動作を示すタイムチャートである。
【図18】この発明の第3の実施の形態における搬送ロ
ボットの動作を示すタイムチャートである。
【図19】従来の基板処理装置における搬送ロボットの
動作を示すタイムチャートである。
【図20】従来の基板処理装置における搬送ロボットの
動作を示すタイムチャートである。
【図21】従来の基板処理装置における搬送ロボットの
動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置 2 インデクサ部 4 インターフェイス部 9 基板 31 露光後ベーク部 32 第1冷却部 33 現像処理部 34 熱処理部 35 第2冷却部 36 搬送ロボット 37 制御部 371 所要時間設定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板群の各基板に複数の処理を順次施す
    基板処理装置であって、 前記複数の処理を基板に施す複数の処理部と、 前記複数の処理部のそれぞれについて処理に要する処理
    時間以上の所要時間を設定するとともに、処理時間を合
    わせ込むべき特定の種類の処理部の所要時間を他の処理
    部の所要時間のうち最も長い所要時間以上に設定する所
    要時間設定手段と、 前記複数の処理部のそれぞれにおいて所要時間が経過し
    た基板を取り出すとともに前工程の処理部からの基板を
    投入し、取り出した基板を次工程の処理部へと搬送する
    ことにより前記基板群の各基板を前記複数の処理部へと
    順次搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする基
    板処理装置。
  2. 【請求項2】 基板群の各基板に複数の処理を順次施す
    基板処理装置であって、 前記複数の処理を基板に施す複数の処理部と、 前記複数の処理部のそれぞれについて処理に要する処理
    時間以上の所要時間を設定するとともに、処理時間を合
    わせ込むべき特定の種類の処理部の所要時間を他の処理
    部の所要時間のうち最も長い所要時間以上に設定する所
    要時間設定手段と、 前記複数の処理部のそれぞれにおいて処理時間が経過し
    た基板を取り出すとともに取り出された基板の投入時か
    ら所要時間経過後に前工程の処理部からの基板を投入
    し、当該取り出された基板を次工程の処理部へと搬送す
    ることにより前記基板群の各基板を前記複数の処理部へ
    と順次搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする
    基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の基板処理装置で
    あって、 前記所要時間設定手段が、前記特定の種類の処理部の所
    要時間を他の処理部の所要時間のうち最も長い所要時間
    よりも長い時間に設定することを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の基板処理装置で
    あって、 前記所要時間設定手段が、前記特定の種類の処理部の所
    要時間を前記搬送手段が前記複数の処理部を一巡するの
    に要する時間以上にさらに設定することを特徴とする基
    板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の基
    板処理装置であって、 前記特定の種類の処理部が露光直後の熱処理を行う処理
    部であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 基板群の各基板に複数の処理を順次施す
    基板処理装置であって、 前記複数の処理を基板に施す複数の処理部と、 処理に要する処理時間を合わせ込むべき特定の種類の処
    理部の処理時間を他の処理部の処理時間のうち最も長い
    処理時間以上に変更する処理時間変更手段と、 前記複数の処理部のそれぞれにおいて処理時間が経過し
    た基板を取り出すとともに前工程の処理部からの基板を
    投入し、取り出した基板を次工程の処理部へと搬送する
    ことにより前記基板群の各基板を前記複数の処理部へと
    順次搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする基
    板処理装置。
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