JP3859800B2 - 基板処理装置のフロー管理方法及びフロー管理装置 - Google Patents

基板処理装置のフロー管理方法及びフロー管理装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示基板や半導体基板の製造プロセスに適用される複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次に搬出し、上記複数の処理部に対して基板の給排を行って一連の処理を施す搬送手段とを有する基板処理装置に係り、特に、処理手順の異なるロットの基板に対しても所要の順序(フロー)で基板を搬送するようにしたフロー管理方法及びフロー管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示基板や半導体基板の製造プロセスに適用される一連の基板処理装置として、例えば、基板洗浄部、レジスト塗布部(薄膜形成部)、乾燥部、露光部、現像部等の各処理部が用いられる。これらの各処理部は基本的な処理工程を考慮して配置されており、それらの間を2本のハンドを持つ搬送ロボットが走行移動し、基板を順次1枚ずつ給排することで、一連の処理(フロー)が実行されるようになっている。具体的には、本基板処理装置はタクト管理を行う制御部を有し、複数枚の基板を収納したカセットが装置のカセット載置部にセットされ、かつ所定のフローが設定指示されると、上記制御部は搬送ロボットに対し、上記設定されたフローに従った移動信号を順次出力してカセットから基板を1枚ずつ搬出させ、上述した基板洗浄部、レジスト塗布部、…に対して2本のハンドで順次基板の給排を行わせ、最後に現像部で現像処理された基板を搬出して、カセットに収納させることで、一巡乃至は所要回数分だけ循環処理を施す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、基板は種類や用途に応じて異なる処理手順や処理条件の下で処理が施される必要がある。従って、各処理部が備え付け的に配設された上記基板処理装置で、かかる種々のロットの基板に対応して、搬送ロボット及び各処理部を動作制御させなければならない。しかしながら、従来の基板処理装置では、処理するカセットに対してフロー情報を設定指示する操作を行い、この指示内容に沿って搬送ロボットの制御を行わせていたため、そのための指示操作が煩わしく、しかも搬送ロボットは各フローに沿って基板搬送動作を行うだけであるので、例えば、現処理中の先投入の基板に対し、これとは異なるロットのカセットの基板を優先して乃至は割り込んで処理する場合、搬送ロボットは先投入と後投入の基板とを区別して基板搬送を行わせることが充分にできていなかった。従って、先投入されている基板の全てをカセットに収納するまで待ってから、異種ロットである後投入の基板を搬入するようにしていた。
【0004】
特に、異種ロットとして、ある処理部の処理時間が変更され、あるいは省かれたりする場合があり、更には処理順序自体が一部変更される可能性もあるため、種々のロットに応じたフロー情報を設定指示する操作性も低下し、かつ先投入の基板との干渉を確実に防止するべく後投入の基板の搬入が規制され、この間がロス時間になるという問題があった。また、例えば液晶カラーフィルタの製造プロセスのように同一の基板に対しても、その所要回数の巡回処理中に、異なるフローを施す必要のあるものもある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、異種のロットの基板に対するフロー情報を、基本の基板搬送手順に対して不使用予定の処理部をオプション情報として付加乃至は混在させた形式で形成し、これをそのまま利用してフロー指示し得るようにすることで、フローの設定指示の容易化、乃至は搬送手段による干渉の生じない基板搬送効率の向上を図った基板処理装置のフロー管理方法及びフロー管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る基板処理装置のフロー管理方法は、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、基本的な基板の搬送手順を示すフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成された、2種類以上の基板搬送手順を記憶する記憶手段と、各基板に対し上記基板搬送手順を指定する指定手段とを備えた基板処理装置のフロー管理方法であって、上記搬送手段が現処理部から基板を取り出すときに、上記指定手段で指定された上記基板搬送手順による次処理の処理部が上記オプション情報に従って不使用となる処理部かどうかを判断するステップと、該次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板を搬送して受け渡しを行い、該次処理の処理部が不使用となるときは上記搬送手段に対し該次処理の処理部を通過させるステップとを有するものである。
【0007】
また、請求項2記載の発明に係る基板処理装置のフロー管理装置は、複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、基本的な基板の搬送手順を示すフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成された、2種類以上の基板搬送手順を記憶する記憶手段と、各基板に対し上記基板搬送手順を指定する指定手段と、上記搬送手段が現処理部から基板を取り出すときに、指定された上記基板搬送手順による次処理の処理部がオプション情報に従って不使用となる処理部かどうかを判断する判断手段とを備え、上記搬送手段は、上記次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板を搬送して受け渡しを行い、該次処理の処理部が不使用となるときは該次処理の処理部を通過するようにしたものである。オプション情報は上記搬送手段の所定の基板搬送手順を示す情報とは別に定められたものでもよく、あるいは所定の基板搬送手順を示す情報中に含まれるようにしたものでもよい。
【0008】
以上の構成によれば、搬送手段は複数の処理部の間を移動可能にされて、各処理部で基板の受け渡しが行えるようになっている。搬送手段の上記動作は、所定の基板搬送手順と、その内の、少なくとも不使用予定の処理部を指定するオプション情報とに基づいて行われる。搬送手段が指定された基板搬送手順の内のいずれかの処理部から基板を取り出すときに、指定された基板搬送手順による次処理の処理部がオプション情報に従って不使用となる処理部かどうかが判断されることとなる。該次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板が搬送されて受け渡しが行われ、該次処理の処理部が不使用となるときは該次処理の処理部と基板の受け渡しを行うことなく通過(素通り、あるいは一旦停止するのみで基板の受け渡しは行わない)する。特に、上記基板搬送手順が、上記基本的な基板搬送手順であるフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成されているので、それぞれの情報の認識が容易となる。
【0009】
また、請求項3記載の発明では、上記記憶手段は、上記所定の基板搬送手順を、複数の桁の数値で表わし、かつ、一方の桁分の数値が基本的な基板搬送手順であるフロー情報を特定し、残りの桁分の数値がオプション情報を特定するようにして記憶する第1の記憶部と、上記基板搬送手順と一連の連続番号とを対応付けて記憶した第2の記憶部とからなり、上記指定手段は、上記基板搬送手順を対応する一連の連番号で指定するように構成したので、指定手段での基板搬送手順の指示入力のための操作は連続番号の入力のみで済み、入力操作が容易となる。
【0010】
また、請求項記載の発明に係る基板処理装置のフロー管理方法は、複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、上記搬送手段による基板搬送手順を表すフロー情報及び該基板搬送手順において使用、不使用予定の処理部を表すオプション情報を指定する指定手段と、上記指定手段で指定された上記フロー情報及びオプション情報を記憶する記憶手段とを備えた基板処理装置のフロー管理方法であって、上記指定手段により指定された、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致を判断するステップと、上記判断手段による一致判断時には、上記先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出し、上記判断手段による不一致判断時には、上記先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出するステップとを有するものである。
【0011】
また、請求項記載の発明に係る基板処理装置のフロー管理装置は、複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、上記搬送手段による基板搬送手順を表すフロー情報及び該基板搬送手順において使用、不使用予定の処理部を表すオプション情報を指定する指定手段と、上記指定手段で指定された上記フロー情報及びオプション情報を記憶する記憶手段と、上記指定手段により指定された、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致を判断する判断手段と、上記判断手段による一致判断時に、上記先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出する第1の算出手段と、上記判断手段による不一致判断時に、上記先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出する第2の算出手段とを備えたものである。
【0012】
これらの構成によれば、搬送手段による基板搬送手順を表すフロー情報及び該基板搬送手順において使用、不使用予定の処理部を表すオプション情報は、ロットの情報として、指定手段により指定され、その指定内容は記憶手段に記憶される。上記指定手段は先投入(先のロット)予定の基板、後投入(次のロット)予定の基板に対して、それぞれフロー情報及びオプション情報の指定が可能であり、この場合、指定された、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致が判断される。一致と判断された時は、先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から後投入予定の基板の投入待機タイミングが算出され、搬送手段は、待機タイミングだけ投入を待機することとなる。一方、不一致と判断された時は、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから後投入予定の基板の投入待機タイミングが算出され、搬送手段は、待機タイミングだけ投入を待機することとなる。この待機タイミングだけ、次のロットである後投入の基板が待機されるので、この後投入の基板が、先のロットの先投入の基板と干渉することがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るフロー管理方法およびフロー管理装置が適用される基板処理装置の第1実施形態を示す全体構成図を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【0014】
この基板処理装置は液晶表示基板等の角形基板(以下、基板という)を処理するための装置で、2段構成を有し、下段には、図(b)において、左右方向に左側からインデクサ(以下、INDという)11、紫外線照射部(以下、UVという)12、基板洗浄部(以下、SSという)13、薄膜形成部(以下、SCという)14、端面洗浄部(以下、ERという)15、第1現像部(以下、SDという)16、第2現像部(以下、SDという)17、インターフェース(以下、IFという)18及び露光部(以下、EXPという)19が配設されている。また、上段には、SS13による処理後に行う脱水ベーク(デハイドベーク:以下、DBという)21、密着強化処理部(Adhesion Plate:以下、APという)22、SC14による処理後に行うプリベーク(ソフトベーク:以下、SBという)23、EXP19による処理後に行うベーク(ポストイクスポージャーベーク:以下、PEBという。)24、及びSD16,17による処理後に行うハードベーク(以下、HBという)25が、それぞれ所要の台数ずつ配設されている。
【0015】
31〜33は各処理部の直ぐ後部側に設けられるとともに、それらの配列方向に沿って走行し、各処理部に対して基板の受け渡しを行う搬送ロボット(以下、MTRという)である。MTR31〜33は、それぞれ同一構成を有してなり、分担して処理部に対する基板の受け渡しが可能なように、左右方向にほぼ3分割されたガイドレール31a,32a,33a上を往復動するように構成されている。なお、MTR31と32、あるいはMTR32と33とは、基板受け渡しの連携を確保するべく、各ガイドレールの出会う側が、後述する中継部IMC1,IMC2と対向する位置で重複して敷設されている。なお、UV12の上部にはIND11とMTR31との間での基板の受け渡しを仲介する基板載置棚20aが、PEB24の下部には後述するCP2とEXP19との間、及びEXP19
とPEB24との間での基板の受け渡しを仲介する基板載置棚20bが配設されている。これら基板載置棚20a,20bは少なくとも90゜だけ回転駆動可能に構成された載置テーブル120a,120bを有している。
【0016】
IND11に隣接する位置、あるいは監視可能なコントロールルーム内には制御部1(図2参照)が配設されており、この制御部1にはマニュアル操作により、後述する基板処理及びMTR31〜33による各基板搬送動作を制御する種々の情報及び指示が入力可能な入力操作部10(図2参照)が設けられている。
【0017】
IND11は、所定枚数の基板を多段状に収納するカセットCから1枚ずつ基板Bを搬出して基板載置棚20aの載置テーブル120aに載置するとともに、一巡処理されてMTR31から基板載置棚20aに戻ってきた基板Bを基板載置棚20aの載置テーブル120aからカセットCに収納する作業を行うものである。このカセットCは一方面側が開放された所要段数の載置棚を有してなり、基板Bを開放面側から水平姿勢で各載置棚に出し入れ可能に収納するもので、カセットCはIND11に対向する位置に設けられたカセット載置台111に位置決め等されて1乃至は複数台分セット(図示例では、カセットC1〜C4)されるようになっており、IND11はカセットC1〜C4の載置範囲に亘って敷設されたガイドレール11a上を往復動可能にされている。なお、各カセットは基本的に同一の基板処理手順が施される基板が収納されるようにしてあり、従って、他のカセットに収納された基板Bが同一の処理手順で処理されるものであるときは同じロットとして扱われ、一方、他のカセットに収納された基板Bが異なる処理手順で処理されるものであるときは異種のロットとして扱われる。
【0018】
IND11は、基板載置棚20aを介してMTR31との基板受け渡しを行う給排ロボットで、その先端に基板Bを載置するU字状のハンドを有する。そして、このハンドをカセットCに対して進退、昇降、および横方向に移動するとともに、水平面で180゜旋回させることで、カセットCの各載置棚と基板載置棚20aとの間で基板Bの移載を可能にしている。すなわち、カセットCからの基板Bの取り出しに際しては、IND11を横方向に移動させて所望のカセットCの前まで移動させ、この位置で、昇降させてハンドを出し入れ予定の載置棚の高さに対応させ、この高さ位置で進退動作によって基板Bを該載置棚から取り出す。次いで、所定位置までハンドを昇降させた後、ハンドを折り畳み、更に180°旋回させるとともに、基板載置棚20aと対応する位置まで横移動させ、ハンドを載置テーブル120a上に伸ばし、かつ僅かに下降させることで載置テーブル120a上に基板Bを載置する。載置テーブル120aは基板Bが載置されると、90°だけ旋回し、MTR31に対して基板Bの受け渡しが可能な方向に向けられる。カセットCへの基板Bの収納に際しては、基本的に上記動作の逆を行わせればよい。なお、MTR31はガイドレール31aの左端で基板載置棚20aと対向可能に構成され、MTR33はガイドレール33aの右端で基板載置棚20bと対向可能に構成されている。MTR31〜33の構成に関しては後述する。
【0019】
次に、前列のUV12〜EXP19の各構成について説明する。
【0020】
UV12は、内部に基板Bの処理面(表面)を上に向けて配置するテーブルと、その上方に設けられ、所要光量の紫外線(UV光)を上記基板Bに照射する紫外線発光源を有してなり、基板表面の活性化を図るものである。
【0021】
SS13は、いわゆるスピンスクラバーで、詳細な図示は省略しているが、周囲を囲繞するフード13aと下部の回転駆動機構部13bを備え、フード13aの内側に基板を載置支持する回転テーブルを有する。この回転テーブルを回転駆動機構部13bにより所定速度で回転させて上方から基板表面に供給されたリンス液で洗浄を行うとともに、この後、高速回転させてリンス液を遠心力で周囲に吹き飛ばすようにしたもので、これにより基板Bの処理面に付着している塵やパーティクルを効果的に除去する。
【0022】
SC14は、いわゆるスピンコーターで、周囲を囲繞するフード14aと下部の回転駆動機構部14bを備え、フード14aの内側に基板を載置支持する回転テーブルを有する。この回転テーブルを回転駆動機構部14bにより所定速度で回転させて、上方から基板表面に滴下されたレジスト液を遠心力を利用することで基板B表面に均一な薄膜を形成させるものである。
【0023】
ER15はエッジリンスを表し、基板Bの端面に形成された不要薄膜部分の洗浄除去を行うもので、基板Bの4辺に対してそれぞれ設けられ、その上方から基板端面に臨む長尺体を有し、リンス液と吐出エアを下方斜め外側に向けて供給して、不要薄膜を溶解除去するものである。基板Bの下方への溶解液の回り込み分を効果的に除去するべく下方側にも同様な構成を採用してもよい。
【0024】
EXP19はエキスポージャーを表し、SC13で形成されたレジスト膜上に所定のマスクを利用してパターンの焼き付けを行うもので、内部には、例えばレジスト膜へのパターン露光転写部、追加露光のための周辺露光部を備える。
【0025】
SD16,17は、いわゆるスピンデベロッパーで、感光処理された基板Bに対して現像処理を施し、基板表面に所要のパターンを形成するものである。SD16,17は、第1実施形態では2個設けられており、これにより基板を交互に処理するようにして他の処理部とのタクトタイムの調整を図っているが、これらの数は2個に限定されず、タクトタイムとの関係から所要の個数を採用可能である。現像処理された基板BはMTR31,32によりSD16,17から搬出され、IND11まで搬送された後、所定のカセットCに収納される。
【0026】
IF18は、後述するCP2とEXP19との間、あるいはPEB24とEXP19との間で、基板載置棚20bを介して基板Bの受け渡しを行うためのインターフェースで、基板Bの受け渡しを行う図略の受け渡しロボットを有している。なお、EXP19は内部に図略の基板移送ロボットを有しており、IF18はこの受け渡しロボットが前述のMTR33とEXP19内の基板移送ロボットとの間での基板Bの受け渡しを仲介する。また、IF18は基板Bの効率的な受け渡しを行うべく、バッファとしての搬入用、搬出用の基板収納カセットを有していてもよい。このように、IF18にバッファ機能を持たせることで、処理工程の前後側での各処理時間(タクトタイム)の差を吸収したり、前工程あるいは次工程でのタクトの遅れに起因する、本来遅れの無かった他工程でのタクトの遅れの発生を防いで受け渡し効率の維持を図れる。
【0027】
続いて、上段側について説明すると、DB21、AP22、SB23、PEB24、HB25はそれぞれ箱体形状を有し、内部に電熱等を利用したホットプレートを設けて、洗浄処理、レジスト膜形成処理、露光処理及び現像処理された基板Bを加熱乾燥乃至は必要に応じてCP1〜CP4を用いて放熱などさせるものである。図1の実施形態においては、DB21はDB1,DB2からなり、AP22はAP1,AP2,CP1からなり、SB23はSB1〜SB3,CP2からなり、PEB24はPEB1,PEB2,CP4からなり、HB25はHB1〜HB3,CP3からなる。CP1〜CP4はそれぞれに対応するベーク処理後に、基板の熱を伝熱により吸収するプレート、あるいは冷風乃至は送風が吹き付け可能にされたクールプレートである。AP22は基板表面にHMDS(ヘキサ・メチル・ジ・シラザン)による処理、すなわちレジストの密着強化剤を塗布するものである。なお、IMC1はMTR31と32との間での基板受け渡し用の中継部、IMC2はMTR32と33との間での基板受け渡し用の中継部である。
【0028】
ここで、図1(a),(c)を参照してMTR31〜33の構造及び動作について、MTR31を例にして簡単に説明すると、MTR31はガイドレール31aを走行する走行基部311と、この走行基部311に支持され上下移動と前後方向への進退動作を行うアーム部312とを有する、いわゆるXYZ型ロボットである。アーム部312は枠体内に垂直方向に僅かに離間して2個、すなわち各処理部に対する基板供給と基板排出のための、独立的に進退駆動されるU字状の水平ハンド(図では見えていない)を有している。
【0029】
図2は、本基板処理装置の制御ブロック構成図である。
【0030】
本基板処理装置は、各処理部にそれぞれCPUからなる専用の処理制御手段2〜8を設けるとともに、制御部1を含めて光ファイバーケーブルで接続して、各処理部に対するデータ交信を可能にするLANを構築している。制御部1はマスターとして機能し、入力操作部10から入力される各種データ等を保管管理するとともに、他の処理部で発生するデータを取込要求を行って必要時に取り込むとともに、これらの取込データを一括管理して各処理部に必要なデータを基板Bの受け渡しとともに伝送する。制御部1は各処理部での基板処理(プロセス)に必要な処理手順、処理データやMTR31〜33による基板搬送動作を指示するデータを保存するプロセステーブル及びフローテーブル用のRAMを備えるとともに、これらを一括的にテーブル化したレシピテーブル用のRAMを備え、更に基板処理プログラムを記憶する図略のRAMを有する。入力操作部10はレシピの選択や必要に応じて種々のデータ等を入力可能にする各種のキーを備えている。
【0031】
処理制御手段2〜8はレシピテーブルの他、それぞれのフローテーブルかプロセステーブル用のRAMを有し、本装置の起動の際に、これらテーブルの内容を制御部1から転送されるようになっており、この後は、基板Bの受け渡しとともに制御部1からレシピデータの転送を受けるようになっている。IND11,MTR31〜33及びIF18の処理制御手段2,7,8はそれぞれのフローテーブルの内容により基板Bの給排、搬送、受け渡しを実行し、他の処理制御手段3〜6はそれぞれのプロセステーブルの内容と基板の受け渡しととともに転送を受けるレシピデータとによりそれぞれ所定の基板処理を実行する。80はMTR31〜33用のMTR制御部で、これにより、あるいは処理制御手段8からMTR制御部80を介して、MTR31〜33による各基板搬送及び受け渡し動作が個々に制御される。このMTR制御部80は、実際には各MTR31〜33に対応して設けられているものである。
【0032】
図3は、レシピテーブルの一例を示す部分図で、レシピNo(図3ではNo1〜No11までが表示されている。)に応じてMTRフロー及び他の処理部に対するプロセスNoが設定されている。例えば、レシピNo1では、MTRフローは“11”である。MTRフローは複数の桁を用いて表現され、2桁の場合では、2桁目の数でフローNoを表し、1桁目の数でオプションNoを表すようにしている。MTRフローのフローNoは基板搬送の基本的な搬送手順を示すものであり、オプションNoは基本搬送手順に対して変更を与えるためのものである。なお、図には表されていない処理部(例えばIND11とかDB21その他)があるが、これらは、単に図示が省略されているだけである。
【0033】
図4は、処理制御手段3〜6に対するそれぞれのプロセステーブル、あるいは処理制御手段2,7,8に対するそれぞれのフローテーブルのデータマップを示す図で、図3のレシピテーブルで設定されるそれぞれのプロセスNoやフローNoに対応するプロセスデータ、フローデータが記憶されている。各プロセスデータ(フローデータ)はアドレス容量500を有している。なお、MTRフローのフローテーブルの場合には、図中、括弧で示すように、例えばフローNo1〜No9までの9種類のフローデータが記憶(準備)されている。
【0034】
図5は、図4に示すMTRフローの各フローデータ内のデータマップを示す図で、本実施形態では、10個分のフロー情報と、32個分のステップデータが記憶されている。
【0035】
ここで、レシピ情報はMTRフローを決定し、MTRフローのオプションデータから使用、不使用の処理部が決まり、そして、この図5のフローデータによって、不使用となる処理部のステップ位置が決まるようになっている。なお、オプションNoと使用、不使用の処理部との関係は予め定義されており、例えば、不使用となる可能性のある処理部として、UV12とPEB24とが挙げられるが、オプションNo1ではUV12とPEB24共に使用、オプションNo2ではUV12使用でPEB24不使用、オプションNo3ではUV12不使用でPEB24使用、オプションNo4でUV12とPEB24共に不使用を示すように定義している。
【0036】
ステップデータから先に説明すると、各ステップ1〜32は、それぞれ10個のパラメータで設定可能にされ、このパラメータはポジションNoコードで定義される。ポジションNoコードとは、本基板処理装置における各処理部を特定するためのコードで、配設される全ての処理部に対して、基本的に上流側から下流に向けて付されている番号である。なお、本実施形態では、このポジションNoコードを利用して並列処理の処理部を通番で表すようにもしている。例えば、DB21、SB23、PEB24、HB25とかSD16,17などのように表わす。また、並列処理(例えば処理すべき基板がSD16とSD17とに交互に供給される。)を行う場合には、仮りにSD16,17がポジションNoコードとして“10”であるとすると、SD16が“10−1”のように、SD17が“10−2”のように表される。また、ステップ数は32個に限定されるものではなく、それ以上でもよい。このように、各レシピ1〜256(図3では、1〜11まで)のそれぞれに対応するフローデータが、実際にはステップ1〜32によって具体的に設定される。
【0037】
また、処理制御手段8あるいはMTR制御部80は、内部に、ポジションNoコードに対応して各処理部のMTR移動制御のための位置データ(基準位置に対する、あるいは相対位置関係による)を記憶する例えばテーブルを備えている。そして、MTR31〜33は、このステップの順番にポジションNoコードを読み取り、読み取ったポジションNoコードに対応する上記位置データを上記テーブルから読み出し、この位置データに基づいて移動して、基板Bの受け渡しを行うようにしている。すなわち、MTR制御部80はそれぞれのガイドレール31a〜33aの基準位置などに対する各処理部の配置位置を、MTR31〜33の各駆動モータへの駆動パルス数などの位置データによって位置管理及び駆動制御を行うようにしている。
【0038】
また、レシピ情報にはオプションデータが含まれており、フロー情報には位相差分1、2のデータが含まれている。位相差分データ1,2とは、隣同士のMTR31とMTR32とが、また、MTR32とMTR33とが互いに干渉することのないように設定された各位置制御の位相関係を示すものである。MTRフローの1桁目は上記ステップ1〜32の基本的な基板処理手順に対して変更を与えるためのもので、図3に示すUV12とPEB24とが不使用となる場合があることを示している。すなわち、図5のフロー情報におけるステップ1〜32には、不使用となる可能性のある処理部が予め割付けられている(このフローデータではPEB24のステップ位置である)。
【0039】
図3のレシピテーブルにおいて、レシピNo2に着目すると、MTRフローが“12”であるので、オプションNoは“2”となる。この場合、先に定義したとおり、UV12はそのまま使用され、かつPEB24は不使用ということとなり、図5のフロー情報のアドレス2からPEB24のステップ位置が読み取られる。このように、不使用の可能性がある処理部に関する使用、不使用の組合せをオプションNoと対応させて予め定義しておき、レシピNoで指定されたオプションNoから使用、不使用の処理部が判るようにし、かつ、図5のフロー情報のステップ値を検索して求めることにより処理部の位置を確認し得るようにしている。
【0040】
続いて、MTR31〜33の基板搬送及び受け渡し動作について説明する。
【0041】
カセット載置台111にカセットCが載置され、このカセットCに収納されている基板に対する処理方法が入力操作部10からレシピNoとして入力される。
【0042】
今、図3のレシピテーブルにおいて、仮りに、レシピNo2が指定されたとすると、制御部1は、本装置の起動に際して、図3に示すフローテーブルの内容、プロセステーブルの内容をそれぞれ対応する処理制御手段2〜8に転送する。この後、MTR用の処理制御手段8には受け渡しされる基板に対応するレシピNo“2”(あるいは対応するMTRフローの情報としての“12”でもよい。)が転送され、他の処理制御手段2〜7にもそれぞれ受け渡しされる基板に対応するデータ(この場合、図3に示すように、全て“2”)が転送されることとなる。処理制御手段3〜6は、それぞれ専用のプロセステーブル(図4)から、転送されたレシピNoなどに対応する内容を読み取り、この読み取ったプロセスデータに基づいて基板処理を実行する。また、処理制御手段2,7,8はそれぞれ専用のフローテーブル(図4)から、転送されたレシピNoなどに対応する内容を読み取り、この読み取ったフローデータに基づいて基板Bの給排、搬送及び受け渡しを実行する。
【0043】
さて、処理制御手段8は、MTRフローが“12”であるとすると、図4のフローテーブルからフローNo1のデータ内容(ステップ1〜ステップ32の内容)を図5のフローデータテーブルから読み込む。この結果、MTR31〜33は、取り込まれたステップのポジションNoコードの順に移動制御される。すなわち処理制御手段8は、ステップ番号に従って、該当ポジションNoコードをMTR制御部80に出力し、MTR31,32,33の内の当該ポジションを担当するMTRに基板搬送及び基板受け渡しのための駆動信号を出力する。
【0044】
また、一方、処理制御手段8(あるいはMTR制御部80)はオプションデータに対する監視も常に行っており、次処理となる処理部がオプションデータとして規定されているかどうかを判断し、オプションデータとして規定されていれば、それが不使用であるものかどうかを判断し、不使用の処理部であるときは、MTR31(あるいはMTR32,33)に対して、この処理部を通過し、あるいは一旦停止し、その位置では基板の受け渡しを行うことなく、更に次の処理部に移行するようMTR制御部80に指示を与える。この結果、MTR31(あるいはMTR32,33)は不使用の処理部に対して基板Bの受け渡しを行うことなく通過する。一方、使用するべき処理部であるときは、当該処理部のポジション位置で停止し、かつ、基板Bの受け渡しを行う。この例(MTRフロー“12”)では、UV12は使用するので、MTR31はUV12のポジションで停止して基板の受け渡しを行い、一方、PEB24は不使用なので、MTR31はPEB24のポジションを通過する。このようにフローデータ及びプロセスデータを一括的にテーブル管理するレシピテーブルを用いることで、入力操作部10から入力操作はレシピNoを入力するだけで済むので、入力操作が容易となる。
【0045】
なお、処理制御手段8(あるいはMTR制御部80)はPEB24が不使用のときは、CP4も合わせて不使用となるようにプログラムされている。また、フローテーブルのステップにUV12(PEB24)が無い場合であって、オプションデータ中にUV12(PEB24)が使用予定になっている場合には、制御部1によって、あるいは処理制御手段8でオプションデータ中の該当するデータを無視することにしている。また、処理制御手段8(あるいはMTR制御部80)がオプションデータに対する監視を常に行っている態様に代えて、上記例の場合、次の処理部がUV12かPEB24であるかを判断し、次の処理部がこれらの処理部である場合にのみ、オプションデータから当該処理部が使用か不使用かを判断するようにしてもよい。
【0046】
図6は、本発明に係るフロー管理方法およびフロー管理装置が適用される基板処理装置の第2実施形態を示す斜視図である。
【0047】
この基板処理装置は、半導体ウエハ等(以下、基板という)を処理するための装置で、左右両側に所要の距離を置いてIND211と、IF231及びEXP232とが配設されるとともに、その間は、後述のセンターロボット250が左右方向に走行移動するスペースを有して、前列と後列の2列に分かれて各処理部は配設されている。前列にはUV221〜SC225が、後列にはベーク241〜SD244が配列されている。前列と後列との間の所要のスペースには、その中を基板搬送用のセンターロボット250が左右方向に走行移動可能に設けられている。また、IND211に隣接して制御部212が配設されており、この制御部212にはマニュアル操作により後述するオプション情報を含むロボットフロー(第2実施形態では、フロー情報としてのフロー番号と、オプション情報してのオプション番号とを含む意味で使用している。)が入力可能な入力操作部213が設けられている。なお、制御部212及び入力操作部213を監視可能なコントロールルーム内に設けて、通信用ケーブルで基板処理装置側と接続した構成でもよい。
【0048】
IND211は、カセットCから1枚ずつ基板Bを搬出し、センターロボット250に手渡すとともに、一巡処理されて戻ってきた基板Bをセンターロボット250からカセットCに収納する作業を行うものである。カセットCは半導体ウエハ基板専用のもので、一方面側が開放された所要段数の載置棚を有してなり、基板Bを開放面側から水平姿勢で各載置棚に出し入れ可能に収納するもので、カセットCは所定位置に設けられたカセット載置台に位置決めなどされてセットされるようになっている。なお、各カセットCは、基本的に同一の基板処理手順(フロー)が施される基板が収納されるようにしてあり、従って、他のカセットCに収納された基板Bが同一のフローで処理されるものであるときは同じロットとして扱われ、一方、他のカセットCに収納された基板Bが異なるフローで処理されるものであるときは異種のロットとして扱われる。
【0049】
IND211は、図6に示すように複数のカセットCが前後方向に複数個(図6では4個)配列してセット可能な構成を有するとともに、センターロボット250と基板Bの受け渡しを行う給排ロボット211aが各カセットCの開放面と対向するように備えられている。この給排ロボット211aは前後方向に往復動可能で、かつ上端のハンド部211bに進退、昇降及び旋回の各動作を可能にする構成を備えている。このように種々の動作を給排ロボット211aに行わせることで、カセットCの各載置棚とセンターロボット250のアーム251との間で基板Bの授受を可能にしている。すなわち、カセットCからの基板Bの取り出しに際しては、給排ロボット211aを前後方向に往復動させて所望のカセットCの前まで移動させ、この位置で、昇降させてハンド部211bを出し入れ予定の載置棚の高さに対応させ、次いで進退動作によって基板Bを該載置棚から取り出す。この後、ハンド部211bを折り畳み、更に180°だけ旋回させてセンターロボット250の方向を向かせ、かつその対向位置まで移動させた後、ハンド211bを伸ばしてアーム251に手渡すようにする。カセットCへの基板Bの収納に際しては、基本的に上記動作の逆を行わせればよい。なお、センターロボット250と給排ロボット211aとの間に第1実施形態と同様な基板載置棚を設けてもよい。
【0050】
次に、前列のUV221〜SC225の各構成について説明する。UV221は、第1実施形態のUV12と同様、内部に基板Bの処理面(表面)を上に向けて配置するテーブルと、その上方に設けられ、所要光量の紫外線を上記基板Bに照射する紫外線発光源を有してなり、基板表面の活性化を図るものである。
【0051】
SS222は、第1実施形態のSS13と同様、周囲がフードで囲繞されてなり、その内側に基板を載置する回転テーブル2221と、テーブル2221上に基板を吸着する吸引手段2222とを備えるとともに、その上方には径方向に揺動可能なリンス液吐出ノズルが、あるいは径方向にスリット状のリンス液吐出ノズル(共に図略)が、給排時の基板に対して退避可能に配設された基本構成を有する。基板洗浄処理は、回転テーブル2221上に吸着載置された基板Bを、この回転テーブル2221を所定速度で回転させて表面のリンス洗浄を行うとともに、この後、高速回転させてリンス液を遠心力で周囲に吹き飛ばすようにしたもので、これにより基板Bの処理面に付着している塵やパーティクルを効果的に除去する。
【0052】
ベーク223は2層構造を有し、上段には電熱等を利用したホットプレートが、下段には基板の熱を伝熱により吸収するプレート、あるいは冷風乃至は送風が吹き付け可能にされたクールプレートが設けられている(図略)。このベーク223は洗浄された基板Bを加熱して乾燥させるとともに、室温まで放熱させるためのものである。また、AP224は、第1実施形態のAP22と同様、基板表面にHMDS(ヘキサ・メチル・ジ・シラザン)による処理、すなわちレジストの密着強化剤を塗布するものである。
【0053】
SC225は、第1実施形態のSC14と同様、周囲がフードで囲繞されてなり、その内側に基板を載置する回転テーブル2251と、テーブル2251上に基板を吸着する吸引手段2252とを備えるとともに、その回転中心上にはレジスト液等の薬液滴下部(図略)が給排時の基板に対して退避可能に配設された基本構成を有する。薄膜形成処理は、回転テーブル2251上に吸着載置された基板Bを、この回転テーブル2251を所定速度で回転させて遠心力を利用することで、滴下したレジスト液を基板B表面に均一な薄膜状に形成するものである。
【0054】
IF231は、第1実施形態のIF18と同様、SC225とEXP232との間で、及びEXP232とベーク241との間で、基板Bの受け渡しを行うためのもので、基板Bの受け渡しを行う受け渡しロボット2310(図略)を有している。なお、EXP232は内部に図略の基板移送ロボットを有しており、IF231はこの受け渡しロボット2310が前述のセンターロボット250とEXP232内の基板移送ロボットとの間での基板Bを受け渡しを仲介する。また、IF231は、図には表われていないが、基板Bの効率的な受け渡しを行うべく、バッファとしての搬入用、搬出用の基板収納カセットを有していてもよい。このように、IF231にバッファ機能を持たせることで、処理工程の前後側での各処理時間(タクトタイム)の差を吸収したり、前工程あるいは次工程でのタクトの遅れに起因する、本来遅れのなかった他工程でのタクトの遅れの発生を防いで受け渡し効率の維持を図れる。
【0055】
EXP232は、第1実施形態のEXP19と同様、SC225で形成されたレジスト膜上に所定のマスクを利用してパターンの焼き付けを行うもので、内部には、例えばレジスト膜へのパターン露光転写部、追加露光のためのエッジEXPや文字焼き付け部のための各処理部を備える。
【0056】
続いて、後列側について説明する。ベーク241,242は前述のベーク223と基本的に同一の構造を有するもので、所要数ホットプレート及びクールプレートを備えている。また、SD243,244は、第1実施形態のSD16,17と同様、感光処理された基板Bに対して現像処理を施し、基板表面に所要のパターンを形成するものである。これらベーク241,242及びSD243,244は、第2実施形態では2個ずつ設けられており、これにより基板を交互に処理するようにして他の処理部とのタクトタイムの調整を図っているが、これらの数は2個に限定されず、タクトタイムとの関係から所要の個数を採用可能である。
【0057】
現像処理された基板Bはセンターロボット250によりSD243,244から搬出され、IND211まで搬送された後、給排ロボット211aのハンド部211bを介してカセットCに収納される。
【0058】
ここで、センターロボット250の構造及び動作について簡単に説明する。センターロボット250は、本基板処理装置の前列と後列との間のスペース内に敷設された左右方向のガイドレール(図略)上を、IND211とIF231間の各処理部に対向するように往復動可能に設けられている。センターロボット250は上端部のアーム251がリンク構造等を利用して進退可能に構成されていると共に、このハンド部251を旋回及び昇降可能にされた、いわゆるRθZロボットである。また、このセンターロボット250はアーム251が上下方向に僅かに離間して2個、すなわち供給用と排出用とを有してなり、少なくとも進退動作はそれぞれ独立して駆動可能に構成されている。
【0059】
図7は、図6に示す基板処理装置のフロー管理装置部分の制御ブロック構成図である。
【0060】
制御部(以下、CPUという)212は本基板処理装置の動作を全体的に統括制御するもので、各処理部の動作、タクト管理等に関する基板処理プログラムが記憶されたプログラムROM214、フロー番号を不使用・使用の処理部と対象させて記憶するフローテーブルROM215及び処理内容を一時的に保存するRAM216に接続されている。入力操作部213はフローの選択や必要に応じて種々のデータ等を入力可能にする各種のキーを備えている。CPU212は入力操作部213から入力されたオプション情報を含むフロー情報により指定されるフローテーブルROM215の内容とプログラムROM214のプログラムに基づいて、センターロボット250による基板搬送、IND211及びIF225による基板給排動作を制御する。
【0061】
また、CPU212は内部に判断部212aと待機判断部212bとを有する。判断部212aは入力操作部213で選択指定されたロボットフローのフロー情報とオプション情報とに従って、各処理部との基板受け渡しの可否を判断するものである。なお、前記第1実施形態の制御部1も、この第2実施形態と同様に、入力操作部10で選択指定されたレシピ情報に基づくオプション情報、すなわち図5のデータテーブルの内容に従って、各処理部との基板受け渡しの可否を判断し得るようにされている。また、CPU212は待機判断部212bに先投入された基板に施されるロボットフローと、後投入される基板に施されるロボットフローとにおいて、両ロボットフロー間における処理部の数の差から、後述するように先投入の最終の基板と後投入の最初の基板との干渉を防止するべく、後投入の最初に搬入される基板の待機の有無とその時間とを判断するものであり、同様に、第1実施形態の装置もレシピ情報に基づいて先投入の最終の基板と後投入の最初の基板との干渉防止制御を行うようにしている。
【0062】
図8は、フローテーブルROM215のデータマップの第1実施形態を示す図である。なお、図8に示すテーブルでは、不使用の処理部としてUV221とAP224とを挙げているが、これら以外、例えばベーク241,242を不使用の処理部として付加してもよく、また、これらに代えて他の処理部を不使用の処理部として扱うようにしてもよい。
【0063】
図8において、ロボットフローは、“11”,“12”,“13”,“14”のように、番号を用いて設定されている。このロボットフローの、2桁目の数字“1”はある特定された処理手順を基本とするフロー情報を表すフロー番号である。なお、図には示していないが、このテーブルに、他の処理手順を基本とするフロー番号として、更に、2桁目の数字“2”、2桁目の数字“3”、……を設定してもよい。一方、ロボットフロー中の、1桁目の数字“1”,“2”,“3 ”,“4”はオプション情報を表すオプション番号であって、それぞれUV221とAP224の使用、不使用の関係を規定するためのものある。すなわち、ロボットフロー“11”はUV221及びAP224共に使用を意味し、“12”はUV221の使用、AP224の不使用を意味し、“13”はUV221の不使用、AP224の使用を意味し、“14”はUV221及びAP224共に不使用を意味する。
【0064】
図9は、入力操作部213により、あるロボットフローが選択指定された場合の基板処理動作を示すフローチャートである。なお、CPU212はロボットフローの2桁目の数字、すなわちフロー番号に応じた基本処理手順でIND211、センターロボット250の搬送動作制御及びタクト管理を行う。
【0065】
図9では、処理開始指示を受け、センターロボット250がIND211から基板Bを受け取ることで本フローが開始され、先ず、入力操作部213より入力された操作指示内容に対応するフロー情報がフローテーブルROM215からCPU212に読み取られる(ステップS1)。具体的には、基本の基板処理手順(フロー番号)とオプション番号に対応する内容である。このロボットフローの読み取りによって、基板Bに対するセンターロボット250の移動手順が特定される。
【0066】
これ以降に各処理部に対する個々の処理が行われる。先ず、CPU212は特定されたセンターロボット250の移動手順から、次に移動すべき処理部を決定する(ステップS3)。そして、この処理部がオプション番号により指定されたものどうかが判断され(ステップS5)、オプション番号で指定されたものでなければ、フロー番号で指定されたものであるので、ステップS9に進む。一方、オプション番号により指定されたものであれば、次に、その処理部がオプション番号で使用として指定され、あるいは不使用として指定されたものかどうかが判断される(ステップS7)。使用として指定されているのであれば、ステップS9に進む。ステップS9では、センターロボット250が次の処理部と対向する位置まで移動され、この位置で、アーム251により当該処理部との間で基板Bの受け渡しが行われる(ステップS11)。基板Bの受け渡しが終了すると、この処理部が最終のものかどうかが判断され(ステップS13)、最終の処理部でなければ、ステップS3に戻って、次に移動すべき処理部が決定され、同様にステップS5以降の処理を繰り返す。一方、最終の処理部であれば、センターロボット250はIND211の位置に移動し、最終的に搭載している基板BをIND211に戻して(ステップS15)、本フローチャートを終了する。
【0067】
また、ステップS7で、次の処理部がオプション番号により不使用として指定されているのであれば、この処理部が最終のものかどうかが判断された後、(最終の処理部でなければ)ステップS3に戻って、次に移動すべき処理部が決定され、同様にステップS5以降の処理を繰り返す。なお、センターロボット250は、ステップS7で次の処理部が不使用として指定されていると判断された時、あるいは不使用が連続している間は、移動動作を行わず、次に、処理する処理部が有った(ステップS5でNO、又はステップS7で“使用”)ときに、初めて当該処理部に向かって、すなわちその間の不使用の処理部を通過して移動を行う(ステップS9)。
【0068】
ここで、入力操作部213によりフロー番号“14”(すなわちUV21及びAP24共に不使用)が入力された場合を例に基板処理動作を具体的に説明する。なお、CPU212はロボットフローの2桁目の数字(フロー番号)“1”に応じた基本処理手順でIND211、センターロボット250の動作制御及びタクト管理を行う。
【0069】
IND211の給排ロボット211aは所定のカセットC、すなわちフロー番号“14”に対応する処理手順で処理予定のカセットCから基板Bを抜き取って、センターロボット250との受け渡し位置に搬送する。センターロボット250はこの基板Bを供給用のアーム251で受け取ると、フロー番号から次に移動すべき処理部を決定する。すなわち、センターロボット250はロボットフローの2桁目の数字(フロー番号)“1”に応じた基本処理手順に沿った移動において、次処理部へ向けて移動する前にロボットフローの1桁目の数字(オプション番号)により使用・不使用を判断し、不使用であれば素通りし、使用であれば、その処理部の対向位置で停止して、この処理部との間で基板Bの受け渡しを行うようにしている。
【0070】
従って、基板Bを受け取ったセンターロボット250は、このとき不使用として指定されたUV221へ向けて移動を開始せず、さらにその次のSS222が処理すべき処理部なので(すなわちステップS5でNO)、センターロボット250はSS222に向けて移動を開始し、UV221の前を素通りしてSS222に対向する位置まで進んで停止する。次いで、この位置で旋回し、排出用のアームを伸ばしてSS222の回転テーブル2221上にセットされている基板Bを受け取り、更に、供給用のアーム251を伸ばして、搬送してきた基板Bを回転テーブル2221上に載置する。基板Bの受け渡しが終了すると、次のベーク223は処理すべき処理部なので、センターロボット250は次のベーク223に向かって進み、対向する位置で停止して、同様に基板Bの受け渡しを行う。ベーク223で基板の受け渡しが終了すると、センターロボット250は、次の処理部が不使用として指定されたAP224であるのでAP224に向けての移動を開始せず、さらにその次のSC225(すなわちAP224が不使用のときはこのAP224の処理と一体処理としてのクールプレートCPも同様に不使用となるようにしている。)が処理すべき処理部なので、センターロボット250はSC225に向けて移動を開始し、AP224の前を素通りしてSC225に対向する位置まで進んで停止し、ここで基板Bの受け渡しを行う。基板Bの受け渡しが終了すると、次のIF231(IF231を処理部として扱う場合である。但し、IF231を処理部として扱わないときは、次の処理部はEXP232となる。)は処理すべき処理部なので、センターロボット250はIF231に向けて移動する。
【0071】
IF231は受け取った基板Bを直接、あるいは一旦バッファ用のカセットに収納した後、所要の時間間隔で抜き出してEXP232へ受け渡しを行い、露光処理に供する。露光処理が施された基板BはIF231を介してセンターロボット250に手渡される。すると、センターロボット250はCPU212からの次に移動すべき処理部を決定し、これに基づいて処理すべき、あるいは使用・不使用指定された処理部かどうかを順次判断しながら、ベーク241(ベーク242)、SD243(SD244)との間で基板Bの受け渡しを行い、最後にIND211に渡す。IND211は受け取った基板Bを元のカセットCに収納する。以上のようにして、ロボットフロー“14”に対応するカセットC内の基板Bに対して、当該ロボットフローに沿った基板処理が施される。
【0072】
なお、図10は、IND211やIF231の基板搬出動作を説明するフローチャートである。
【0073】
同一のカセットCから、あるロボットフロー(フロー番号及びオプション番号)に従った基板処理を実行している間は、カセットCから順次所定の間隔で基板Bがセンターロボット250に渡される。しかし、先投入の基板に対するフローを一時的に中断し、他のカセットCに収納された基板を優先させて、異なるロボットフローで基板処理を開始させる場合、ロボットフローの内容如何によっては、後投入における基板Bの搬入がそのまま行えない場合がある。同様に、先投入のカセットCの最後の基板BがIND211から搬出された直後に、異なるロボットフローによる基板を収納した後投入のカセット内の基板Bを同じような間隔で搬出できない場合がある。すなわち、例えば、先投入の基板に対するフローが全ての処理部を使用する場合で、後投入の基板に対するフローがその内の1または2以上の処理部を不使用とする場合には、後投入の方の処理部の数が少ないから、先投入の最後の基板Bの搬入後、連続して後投入の基板Bを搬入してしまうと、先投入の最後の基板が給送される処理部と、後投入の先頭の基板が給送される処理部とが時間的に重複、すなわち両者間に干渉を生じることとなるが、逆の場合には、後投入の方の処理部の数が多いから、そのまま続けて後投入の基板Bの搬入が可能である。同様に、処理順序が前後に入れ替わるような場合など、センターロボット250の移動順序自体が異なる場合、即ちフロー番号が異なる場合には、先投入と後投入の基板に対する処理部の数の大小に関わりなく同様な問題が生じる。また、かかる干渉の問題はIF231においても発生する。
【0074】
そこで、図10に示すように、レシピテーブル中のフロー番号およびオプション番号の変化を監視して、基板Bの搬入を行うようにしている。図10において、IND211を例に説明すると、CPU212はIND211から装置に搬入される基板Bの(すなわち当該基板Bを収納したカセットCに対して設定入力された)フロー番号及びオプション番号を読み取る(ステップS21)。そして、この後投入の基板のフロー番号と先投入の基板に対して指定されているフロー番号との一致の有無を判断する(ステップS23)。一致しておれば、後投入の基板のオプション番号と先投入の基板に対して指定されているオプション番号との一致の有無を判断する(ステップS25)。
【0075】
ここで、一致している場合、及び処理部の数が増加する場合には、干渉は生じないので、待機することなく、引き続いてIND211により基板Bの搬入を行う(ステップS29)。一方、処理部の数が減少する場合には、干渉が発生することとなるので、両者のフロー番号及びオプション番号等から得られる、減少する処理部の数だけ基板搬入を待機させ、搬入タイミングの調整を行わせて(ステップS27)、IND211により基板Bの搬入を行う(ステップS29)。このように、減少する処理部の数だけ基板搬入のタイミングを調整することで、後投入の最初の基板Bが先投入の最後の基板Bに追いつくことがなく、干渉が生じない。また、ステップS23で、後投入の基板のフロー番号と先投入の基板に対して指定されているフロー番号とが不一致であるときは、前投入した基板が全て処理し終わるまで待機する(ステップS31)。そして、次の基板があれば(ステップS33でNO)、ステップS21に戻り、逆に、次の基板がなければ終了する。
【0076】
なお、図6に示すように、ベーク241,242やSD243,244のように並列処理部を有する場合には、並列処理部のいずれ側で干渉が生じるか判らないため、待機時間の設定に、並列数が最大である処理部に対して、付加された並列数(換言すれば並列数から−1を減算した値。本実施形態では、“1”)も加算する必要があり、これにより例えばベーク241、あるいはベーク242のいずれ側に対しても干渉が生じるという不具合を確実に回避できる。
【0077】
図11は、フローテーブルROM215のデータマップの第2実施形態を示す図である。このフローテーブルはフロー番号と特定の処理部の使用・不使用とを対応して設定したものである。すなわち、本基板処理装置内のある処理部A,Bに対し、フロー番号“1”は処理部Aを使用かつ処理部Bを使用、フロー番号“2”は処理部Aを不使用で処理部Bを使用、フロー番号“3”は処理部Aを使用で処理部Bを不使用のように対応させたものである。このようにフロー番号自体にオプション番号の意味を持たせることでオプション情報の認識を容易にしている。
【0078】
図12は、フローテーブルROM215のデータマップの第3実施形態を示す図である。このフローテーブルは、例えば数値10毎のフロー番号を特定の処理部の使用・不使用に割り当てるようにしたものである。すなわち、本基板処理装置の処理部A,Bに対して、フロー番号“1”〜“10”は処理部Aを使用、フロー番号“11”〜“20”は処理部Aを不使用、フロー番号“21”〜“30”は処理部Bを使用、フロー番号“31”〜“40”は処理部Bを不使用、フロー番号“41”〜“50”は処理部Aを使用で処理部Bを使用、フロー番号“51”〜“60”は処理部Aを使用で処理部Bを不使用、フロー番号“61”〜“70”は処理部Aを不使用で処理部Bを使用、フロー番号“71”〜“80”は処理部Aを不使用で処理部Bも不使用を割り当てたもので、更に、処理部C,D,…に対しても同様に他のフロー番号を割り当てるようにしてもよい。このように、同一のフロー処理に対して所要の数値範囲を割り当てるようにすることで、同じフロー処理を施す複数のカセットがある場合等、必要に応じて異なるフロー番号を利用して併せてカセットの順番を設定することもできるという利点がある。なお、元の基本処理手順は、処理部A,B,…を含めて設定してもよいし、含めなくてもよい。このように、ある数値範囲毎にオプション情報を含めたフロー番号を設定することで、同一の処理を施す基板に対して異なるフロー番号を付与することができるので、例えば同一ロットとなる複数のカセットに対して、当該数値範囲内で連番を付すことができ、ロット管理が容易となる等の利点ある。
【0079】
図13は、フローテーブルROM215のデータマップの第4実施形態を示す図である。このフローテーブルはフロー番号とレシピ番号とを組合せたものを特定の処理部の使用・不使用と対応して設定したものである。すなわち、本基板処理装置のある処理部A,Bに対し、組合せ番号“1−1”は処理部Aを使用、組合せ番号“1−2”は処理部Aを不使用、組合せ番号“1−3”は処理部Bを使用、組合せ番号“2−1”は処理部Bを不使用、のように対応させたものである。更に、処理部C,D,…に対しても同様に他の組合せ番号を対応して設定してもよい。このようにすれば、フロー情報とレシピ情報とを利用するだけでオプション情報を表すことが可能になる。
【0080】
本発明は、以下の変形態様も採用可能である。
【0081】
(1)上述の実施形態では、フロー情報、オプション情報を番号(数字)を用いて表現したが、これに限定されず、文字、記号またはマーク等、種々の符号を用いて表現してもよく、あるいは“A−1”の如く、それれらを混在させたものでもよい。
【0082】
(2)MTRは、リンク構造に代えて、順次、長尺物の端を回動可能に同軸状に連結した多段アームの各軸にローラを設けるとともに、アーム両端間のローラにタイミングベルトを張架して屈伸可能に構成し、基板を載置する先端のハンドが進退方向を向いたままアームが進退可能な公知の多関節型のロボット構造を採用してもよい。また、MTRは処理部との基板の受け渡し用として2本のアームを有する構成であったが、これに代えて1本のアームと基板1枚だけ収納可能なバッファを有した構成であってもよい。
【0083】
(3)処理部としてINDを含めてフロー制御するようにしてもよい。
【0084】
(4)第2実施形態の図9において、ステップS13からステップS1に戻るようにし、その都度、フロー情報を取得するようにしてもよい。あるいは図9においてステップS11で基板の受け渡しを行った場合にのみ、ステップS1に戻るようにして、実際にセンターロボット250が移動したときのみ、次に移動すべき処理部を決定するようにしてもよい。
【0085】
(5)MTR31〜33,25を不使用の処理部に一時的に停止させ、基板の受け渡し動作のみ禁止することで、使用の処理部と不使用の処理部とに対するMTRの移動制御を共通化させることができる。
【0086】
【発明の効果】
以上のように請求項1、2記載の発明によれば、基本的な基板の搬送手順を示すフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成された、2種類以上の基板搬送手順を記憶しておいて、搬送手段が現処理部から基板を取り出すときに、指定された基板搬送手順による次処理の処理部がオプション情報に従って不使用となる処理部かどうかを判断し、該次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板を搬送して受け渡しを行い、該次処理の処理部が不使用となるときは該次処理の処理部を通過するようにしたので、搬送手段に対する種々の基板搬送手順の指定操作が容易となる。また、簡単な指定操作でありながら、搬送手段を確実に動作制御させることができる。更に、異なるロットの基板を同時に処理させる場合でも、特定の処理部の使用不使用に応じた指示操作を容易に行うことができる。
【0087】
また、請求項3記載の発明によれば、上記記憶手段は、上記所定の基板搬送手順を、複数の桁の数値で表わし、かつ、一方の桁分の数値が基本的な基板搬送手順であるフロー情報を特定し、残りの桁分の数値がオプション情報を特定するようにして記憶する第1の記憶部と、上記基板搬送手順と一連の連続番号とを対応付けて記憶した第2の記憶部とからなり、上記指定手段は、上記基板搬送手順を対応する一連の連番号で指定するように構成したので、指定手段での基板搬送手順の指示入力のための操作が連続番号の入力のみで済むため、入力操作を容易にすることができる。
【0088】
また、請求項記載の発明によれば、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致判断を行い、一致判断時には、先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出し、不一致判断時には、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出するようにしたので、異なるロットにおける基板の連続投入を、後投入の基板が、異なるロットの先投入の基板と干渉することなく、行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフロー管理方法およびフロー管理装置が適用される基板処理装置の第1実施形態を示す全体構成図を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図2】 図1に示す基板処理装置の制御ブロック構成図である。
【図3】 レシピテーブルの一例を示す部分図である。
【図4】 処理制御手段がそれぞれ固有に有するプロセステーブル、あるいはフローテーブルのデータマップを示す図である。
【図5】 図4に示すMTRフローの各フローデータ内のデータマップを示す図である。
【図6】 本発明に係る第2実施形態のフロー管理方法およびフロー管理装置が適用される基板処理装置の斜視図である。
【図7】 図6に示す基板処理装置のフロー管理装置部分の制御ブロック構成図である。
【図8】 フローテーブルROMのデータマップの第1実施形態を示す図である。
【図9】 搬送ロボットによる基板処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 インデクサやインタフェースの基板搬出動作を説明するフローチャートである。
【図11】 フローテーブルROMのデータマップの第2実施形態を示す図である。
【図12】 フローテーブルROMのデータマップの第3実施形態を示す図である。
【図13】 フローテーブルROMのデータマップの第4実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1,212 制御部
2〜8 処理制御手段
80 MTR制御部
10,213 入力操作部
11,211 インデクサ(IND)
212a 判断部
212b 待機判断部
214 プログラムROM
215 フローテーブルROM
216 RAM
12,221 紫外線照射部(UV)
13,222 基板洗浄部(SS)
21 脱水ベーク(DB)
23 プリベーク(SB)
24 ポストイクスポージャーベーク(PEB)
25 ホストベーク(HB)
223 ベーク
22,224 密着強化処理部(AP)
14,225 薄膜形成部(SC)
15 端面洗浄部(ER)
18,231 インターフェース(IF)
19,232 露光部(EXP)
241,242 ベーク
16,17,243,244 現像部(SD)
250 センターロボット(搬送ロボット)
31〜33 MTR(搬送ロボット)
251 アーム
IMC1,IMC2 中継部
C,C1〜C4 カセット
B 基板

Claims (5)

  1. カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、基本的な基板の搬送手順を示すフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成された、2種類以上の基板搬送手順を記憶する記憶手段と、各基板に対し上記基板搬送手順を指定する指定手段とを備えた基板処理装置のフロー管理方法であって、上記搬送手段が現処理部から基板を取り出すときに、上記指定手段で指定された上記基板搬送手順による次処理の処理部が上記オプション情報に従って不使用となる処理部かどうかを判断するステップと、該次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板を搬送して受け渡しを行い、該次処理の処理部が不使用となるときは上記搬送手段に対し該次処理の処理部を通過させるステップとを有することを特徴とする基板処理装置のフロー管理方法。
  2. 複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、基本的な基板の搬送手順を示すフロー情報と、不使用予定の処理部を示すオプション情報との組み合わせで構成された、2種類以上の基板搬送手順を記憶する記憶手段と、各基板に対し上記基板搬送手順を指定する指定手段と、上記搬送手段が現処理部から基板を取り出すときに、指定された上記基板搬送手順による次処理の処理部がオプション情報に従って不使用となる処理部かどうかを判断する判断手段とを備え、上記搬送手段は、上記次処理の処理部が不使用でないときは該次処理の処理部に基板を搬送して受け渡しを行い、該次処理の処理部が不使用となるときは該次処理の処理部を通過するようにしたことを特徴とする基板処理装置のフロー管理装置。
  3. 上記記憶手段は、上記所定の基板搬送手順を、複数の桁の数値で表わし、かつ、一方の桁分の数値が基本的な基板搬送手順であるフロー情報を特定し、残りの桁分の数値がオプション情報を特定するようにして記憶する第1の記憶部と、上記基板搬送手順と一連の連続番号とを対応付けて記憶した第2の記憶部とからなり、上記指定手段は、上記基板搬送手順を対応する一連の連番号で指定するようになされていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置のフロー管理装置。
  4. 複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、上記搬送手段による基板搬送手順を表すフロー情報及び該基板搬送手順において使用、不使用予定の処理部を表すオプション情報を指定する指定手段と、上記指定手段で指定された上記フロー情報及びオプション情報を記憶する記憶手段とを備えた基板処理装置のフロー管理方法であって、上記指定手段により指定された、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致を判断するステップと、上記判断手段による一致判断時には、上記先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出し、上記判断手段による不一致判断時には、上記先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出するステップとを有することを特徴とする基板処理装置のフロー管理方法。
  5. 複数の処理部と、カセットに収納された基板を順次取り出し、この基板を上記複数の処理部のそれぞれとの間で受け渡しを行いながら移動させる搬送手段と、上記搬送手段による基板搬送手順を表すフロー情報及び該基板搬送手順において使用、不使用予定の処理部を表すオプション情報を指定する指定手段と、上記指定手段で指定された上記フロー情報及びオプション情報を記憶する記憶手段と、上記指定手段により指定された、先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報との一致を判断する判断手段と、上記判断手段による一致判断時に、上記先投入予定の基板に対するフロー情報及びオプション情報から上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを 算出する第1の算出手段と、上記判断手段による不一致判断時に、上記先投入予定の基板に対するフロー情報と後投入予定の基板に対するフロー情報とから上記後投入予定の基板の投入待機タイミングを算出する第2の算出手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置のフロー管理装置
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