JPH10335356A - 半導体モールド装置 - Google Patents

半導体モールド装置

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JPH10335356A
JPH10335356A JP14774397A JP14774397A JPH10335356A JP H10335356 A JPH10335356 A JP H10335356A JP 14774397 A JP14774397 A JP 14774397A JP 14774397 A JP14774397 A JP 14774397A JP H10335356 A JPH10335356 A JP H10335356A
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Masami Takeuchi
政美 竹内
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率の向上を図ること。 【解決手段】 複数のプレスユニット11の後方にはロ
ーダ36およびアンローダ38が配置されており、ロー
ダ36およびアンローダ38が複数のプレスユニット1
1に沿って移動することに伴い、プレスユニット11に
対するリードフレームの搬入およびリードフレームの取
出しが行われる。この構成の場合、メンテナンスが不要
なプレスユニット11によりモールド成形を続行したま
ま、別のプレスユニット11のメンテナンスを前方から
行うことができるので、生産効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等のパッケー
ジをモールド成形する半導体モールド装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図7は、半導体モール
ド装置の一例を示すものである。ここで、プレスユニッ
ト1は、IC等のパッケージをモールド成形するための
ものであり、下型および上型を主体に構成されている。
【0003】4基のプレスユニット1の前方にはローダ
2が設けられており、このローダ2は、部品供給機構3
からリードフレームを取出すと、矢印X方向および矢印
Y方向へ順次移動することに伴い、プレスユニット1内
に前方から侵入してリードフレームをセットする。ま
た、4基のプレスユニット1の後方にはアンローダ4が
設けられており、このアンローダ4は、矢印X方向およ
び矢印Y方向へ順次移動することに伴い、プレスユニッ
ト1内のモールド成形品を後方から取出す。
【0004】上記構成の場合、成形面の清掃,上型およ
び下型の交換等のメンテナンスを前方から行うにあたっ
て、ローダ2が邪魔になるので、ローダ2を運転停止さ
せる必要があった。一般的に、プレスユニット1のメン
テナンスタイミングは個別に相違していることが多く、
ローダ2を運転停止させると、メンテナンスが不要なプ
レスユニット1によるモールド成形まで停止してしまう
ので、生産効率が低下する。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、メンテナンスが不要なモールド成形
型によりモールド成形を続行したまま、別のモールド成
形型のメンテナンスを行うことができる生産効率が高い
半導体モールド装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体モ
ールド装置は、略一直線状に並べられた複数のモールド
成形型と、前記複数のモールド成形型の後方に設けられ
前記複数のモールド成形型内に半導体を搬入する搬入手
段と、前記複数のモールド成形型の後方に設けられ前記
複数のモールド成形型内から成形品を取出す取出手段と
を備え、前記搬入手段および前記取出手段が前記複数の
モールド成形型の並び方向に沿って移動可能にされてい
るところに特徴を有する。
【0007】上記手段によれば、搬入手段による半導体
の搬入,取出手段による成形品の取出しがモールド成形
型の後方から行われる。このため、搬入手段および取出
手段を動作させ、メンテナンスが不要なモールド成形型
によりモールド成形を続行したまま、別のモールド成形
型のメンテナンスを前方から行うことができるので、生
産効率が向上する。
【0008】請求項2記載の半導体モールド装置は、搬
入手段および取出手段のモールド成形型内への進入禁
止,モールド成形型の動作禁止をモールド成形型毎に指
定する指定手段を備えたところに特徴を有する。上記手
段によれば、メンテナンスが必要な所定のモールド成形
型について、搬入手段および取出手段の進入禁止,モー
ルド成形型の動作禁止を指定できる。このため、搬入手
段および取出手段に邪魔されることなく、モールド成形
型の交換等を安全に行うことができる。
【0009】請求項3記載の半導体モールド装置は、搬
入手段および取出手段にクリーニング手段が連結されて
いるところに特徴を有する。上記手段によれば、搬入手
段および取出手段と共にクリーニング手段が移動し、成
形型の成形面を清掃する。このため、クリーニング手段
の専用移動機構が不要になるので、構成が簡素化され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図6に基づいて説明する。まず、図1において、半
導体モールド装置は、前面(メンテナンス面)が矢印X
方向(左右方向)に一直線状に並ぶ4基のプレスユニッ
ト11を有している。これら各プレスユニット11はモ
ールド成形型に相当するものであり、次のように構成さ
れている。
【0011】プレスベース(図示せず)には4本のガイ
ドシャフト12が固定されている。これらガイドシャフ
ト12の上端部には、図2に示すように、上型ベース1
3が固定され、この上型ベース13には上型14が着脱
可能に装着されている。また、4本のガイドシャフト1
2には下型ベース15が移動可能に装着されており、こ
の下型ベース15には下型16が着脱可能に装着されて
いる。
【0012】上型ベース13および下型ベース15に
は、図6に示すように、上型ヒータ13aおよび下型ヒ
ータ15aが埋設されており、これら上型ヒータ13a
および下型ヒータ15aが発熱すると、上型ベース13
および下型ベース15を通して上型14および下型16
に熱が伝達され、上型14および下型16が所定温度に
昇温保持される。
【0013】プレスベースには下型モータ16a(図6
参照)が配設されており、下型モータ16aが作動する
と、下型モータ16aの回転力が下型ベース15に伝達
される。すると、下型ベース15が4本のガイドシャフ
ト12に案内され、下型16が下型ベース15と一体的
に上下動する。
【0014】上型14の下面(成形面)および下型16
の上面(成形面)には、図4に示すように、複数のキャ
ビティ17a,ゲート17b,ランナ17c,ポット1
7dが刻設されており、各ポット17dの下方にはプラ
ンジャ18(図6参照)が配置されている。これら各プ
ランジャ18は、プランジャモータ18a(図6参照)
の作動に伴い上下動するものであり、プランジャ18が
上昇すると、各ポット17d内に収納された樹脂タブレ
ット(図示せず)が加圧溶融され、ランナ17cからゲ
ート17bを通してキャビティ17a内に注入される。
【0015】4基のプレスユニット11にはプレスカバ
ー(図示せず)が個別に被せられており、これら各プレ
スカバーは、プレスユニット11を上側,前側,左側,
右側から覆っている。そして、各プレスカバーの前面に
はメンテナンス口が形成されており、これら各メンテナ
ンス口には、メンテナンス口を開閉するためのシャッタ
(図示せず)が手動操作可能に装着されている。
【0016】4基のプレスユニット11の後方には、図
2に示すように、上ベース20および下ベース21が設
置されており、上ベース20および下ベース21には、
略コ字状の上ガイドブロック22および下ガイドブロッ
ク23が固定されている。これら上ガイドブロック22
および下ガイドブロック23は、図1に示すように、複
数のプレスユニット11に対して平行な矢印X方向へ延
びるものであり、図2に示すように、上ガイドブロック
22の下端部および下ガイドブロック23の上端部に
は、矢印X方向へ延びる直線状の上ガイドレール22
a,22bおよび下ガイドレール23a,23bが固定
されている。
【0017】上ベース20および下ベース21には上ガ
イドレール22cおよび下ガイドレール23cが固定さ
れている。これら上ガイドレール22cおよび下ガイド
レール23cは矢印X方向へ延びる直線状をなすもので
あり、上ガイドレール22a〜22cおよび下ガイドレ
ール23a〜23cには、ローダベース24のガイド2
4a〜24cおよびアンローダベース25のガイド25
a〜25cが移動可能に係合されている。
【0018】上ベース20および下ベース21にはロー
ダ用Xモータ26aおよびアンローダ用Xモータ27a
が配設されている。そして、上ガイドブロック22およ
び下ガイドブロック23には矢印X方向へ延びる上コン
ベアベルト26および下コンベアベルト27が装着され
ており、ローダ用Xモータ26aおよびアンローダ用X
モータ27aが作動すると、ローダ用Xモータ26aの
回転力およびアンローダ用Xモータ27aの回転力が上
コンベアベルト26および下コンベアベルト27に伝達
され、上コンベアベルト26および下コンベアベルト2
7が回転する。
【0019】上コンベアベルト26および下コンベアベ
ルト27にはローダベース24およびアンローダベース
25が連結されており、上コンベアベルト26および下
コンベアベルト27が回転すると、ローダベース24の
ガイド24a〜24cおよびアンローダベース25のガ
イド25a〜25cが上ガイドレール22a〜22cお
よび下ガイドレール23a〜23cに案内され、ローダ
ベース24およびアンローダベース25が矢印X方向お
よび反矢印X方向へ移動する。尚、符号26bおよび2
7bは、ローダベース24およびアンローダベース25
を上コンベアベルト26および下コンベアベルト27に
連結するクランプを示している。
【0020】ローダベース24およびアンローダベース
25には、左右両側部に位置して矢印Y方向(前後方
向)へ延びる上ガイドレール28aおよび下ガイドレー
ル28bが固定されている(一側部に固定された上ガイ
ドレール28aおよび下ガイドレール28bのみ図示す
る)。また、上クリーナベース29の左右両側面には、
前後端部に位置して3個の垂直ローラ29aおよび1個
の水平ローラ29bが装着され、下クリーナベース30
の左右両側面には、前後端部に位置して3個の垂直ロー
ラ30aおよび1個の水平ローラ30bが装着されてい
る(一側面に装着された垂直ローラ29aおよび水平ロ
ーラ29bのみ図示する)。
【0021】上クリーナベース29の各垂直ローラ29
aおよび下クリーナベース30の各垂直ローラ30a
は、図3に示すように、上ガイドレール28aおよび下
ガイドレール28bに移動可能に係合され、上クリーナ
ベース29の各水平ローラ29bおよび下クリーナベー
ス30の各水平ローラ30bは、上ガイドレール28a
および下ガイドレール28bに接触している。
【0022】ローダベース24およびアンローダベース
25には、図2に示すように、ローダ用Yモータ31お
よびアンローダ用Yモータ32が取付けられている。そ
して、ローダベース24およびアンローダベース25に
は上ピニオン31aおよび下ピニオン32aが装着され
ており、ローダ用Yモータ31およびアンローダ用Yモ
ータ32が作動すると、ローダ用Yモータ31の回転力
およびアンローダ用Yモータ32の回転力が上タイミン
グベルト31bおよび下タイミングベルト32bを通し
て上ピニオン31aおよび下ピニオン32aに伝達さ
れ、上ピニオン31aおよび下ピニオン32aが回転す
る。
【0023】上クリーナベース29および下クリーナベ
ース30には、矢印Y方向へ延びる上ラック31cおよ
び下ラック32cが取付けられている。これら上ラック
31cおよび下ラック32cには上ピニオン31aおよ
び下ピニオン32aが噛合されており、上ピニオン31
aおよび下ピニオン32aが回転すると、上ピニオン3
1aおよび下ピニオン32aの回転力が上ラック31c
および下ラック32cを通して上クリーナベース29お
よび下クリーナベース30に伝達される。すると、上ク
リーナベース29の各垂直ローラ29aおよび水平ロー
ラ29b,下クリーナベース30の各垂直ローラ30a
および水平ローラ30bが上ガイドレール28a,下ガ
イドレール28bに沿って転動し、上クリーナベース2
9および下クリーナベース30が矢印Yおよび反矢印Y
方向へ移動する。
【0024】各プレスユニット11の左右両側部には、
矢印Y方向へ延びるガイドレール33が設置されている
(一側部に設置されたガイドレール33のみ図示す
る)。これら各ガイドレール33には溝部33aおよび
33bが形成されており、上クリーナベース29および
下クリーナベース30が反矢印Y方向へ移動すると、上
クリーナベース29の垂直ローラ29aおよび下クリー
ナベース30の垂直ローラ30aが上ガイドレール28
aおよび下ガイドレール28bからガイドレール33の
溝部33aおよび33bに受渡される。これにより、二
点鎖線で示すように、上クリーナベース29の前端面お
よび下クリーナベース30の前端面が上型14の前端面
および下型16の前端面から突出する位置まで移動す
る。
【0025】上クリーナベース29および下クリーナベ
ース30の前端部には上ブラシ34および下ブラシ35
が取付けられている。これら上ブラシ34および下ブラ
シ35はクリーニング手段に相当するものであり、上ク
リーナベース29および下クリーナベース30と一体的
に反矢印Y方向へ移動し、上型14および下型16間に
進入する。
【0026】上クリーナベース29には、搬入手段に相
当するローダ36が固定されており、ローダ用Xモータ
26aの作動時には、ローダ36がローダベース24お
よび上クリーナベース29と一体的に矢印Xおよび反矢
印X方向へ移動し、ローダ用Yモータ31の作動時に
は、ローダ36が上クリーナベース29と一体的に矢印
Yおよび反矢印Y方向へ移動する。
【0027】下クリーナベース30にはシリンダ37
(図6参照)が装着されている。このシリンダ37のロ
ッドには、取出手段に相当するアンローダ38が装着さ
れており、アンローダ用Xモータ27aの作動時には、
アンローダ38がアンローダベース25,下クリーナベ
ース30,シリンダ37と一体的に矢印Xおよび反矢印
X方向へ移動し、ローダ用Yモータ32の作動時には、
アンローダ38が下クリーナベース30,シリンダ37
と一体的に矢印Yおよび反矢印Y方向へ移動する。ま
た、シリンダ37の作動時には、アンローダ38が単独
で矢印Zおよび反矢印Z方向(上下方向)へ移動する。
【0028】ローダ36およびアンローダ38には複数
の上チャック36aおよび下チャック38aが装着され
ている。そして、ローダ36およびアンローダ38には
上チャックモータ36bおよび下チャックモータ38b
(いずれも図6参照)が装着されており、上チャックモ
ータ36bおよび下チャックモータ38bが作動する
と、複数の上チャック36aおよび下チャック38aが
開閉される。
【0029】上型ヒータ13a,下型ヒータ15a,下
型モータ16a,プランジャモータ18a,ローダ用X
モータ26a,ローダ用Yモータ31,アンローダ用X
モータ27a,アンローダ用Yモータ32,シリンダ3
7,上チャックモータ36b,下チャックモータ38b
は、図6に示すように、制御装置39に接続されてい
る。
【0030】この制御装置39はマイクロコンピュータ
を主体に構成されたものであり、自動モールド運転を行
うにあたって、ローダ用Xモータ26aおよびローダ用
Yモータ31を駆動制御することに伴い、ローダ36を
図1の部品供給機構40に搬送する。この部品供給機構
40には樹脂タブレットおよびリードフレーム41(図
5参照)がセットされており、制御装置39は、ローダ
36を部品供給機構40に搬送すると、上チャックモー
タ36bを駆動制御することに伴い、複数の上チャック
36aを開閉し、部品供給機構40の樹脂タブレットお
よびリードフレーム41を上チャック36aにより把持
する。
【0031】複数のプレスユニット11には、図1に示
すように、指定手段に相当するモード切換スイッチ42
が個別に装着されており、制御装置39は、各モード切
換スイッチ42の操作内容に応じてプレスユニット11
の作業モードを「自動モード」,「手動モード」,「金
型段取換モード」間で切換える。
【0032】複数のプレスユニット11には、両手押し
用の手動操作スイッチ43,43が個別に装着されてお
り、制御装置39は、手動操作スイッチ43,43の操
作を検出すると、下型16の上下動作,プランジャ18
の上下動作をプレスユニット11毎に個別に禁止する。
【0033】次に上記構成の作用について説明する。 <4基のプレスユニット11について自動モードが指定
されている場合>制御装置39は、部品供給機構40か
らリードフレーム41および樹脂タブレットを取出す
と、一番先に成形が完了し、リードフレーム41および
樹脂タブレットを最初に必要としている所定のプレスユ
ニット11を検出する。そして、ローダ用Xモータ26
aおよびアンローダ用Xモータ27aを駆動制御するこ
とに伴い、所定のプレスユニット11の後方にローダ3
6およびアンローダ38を搬送する。
【0034】制御装置39は、所定のプレスユニット1
1の後方にローダ36およびアンローダ38を搬送する
と、下型16を下降させて下型16および上型14間を
型開きするまで、ローダ36およびアンローダ38を同
位置に待機させる。この後、ローダ用Yモータ31およ
びアンローダ用Yモータ32を駆動制御することに伴
い、ローダ36およびアンローダ38を反矢印Y方向へ
移動させ、上型14,下型16間に挿入する。このと
き、上ブラシ34および下ブラシ35がローダ36およ
びアンローダ38と一体的に反矢印Y方向へ移動し、上
ブラシ34が上型14の下面を払拭して清掃する。尚、
この状態では下ブラシ35と下型16の上面との間に隙
間が形成されており、下ブラシ35は下型16の上面を
払拭しない。
【0035】制御装置39は、ローダ36およびアンロ
ーダ38を上型14,下型16間に挿入すると、シリン
ダ37を駆動制御することに伴いアンローダ38を下降
させ、下型16上の成形品44に近付ける。これと共
に、下チャックモータ38bを駆動制御することに伴
い、複数の下チャック38aを開閉し、成形品44を複
数の下チャック38により把持する。尚、成形品44
は、図5に示すように、リードフレーム41,41間が
コールドスラグ44a(=ポット17d,ランナ17
c,ゲート17b内の樹脂が固化した不要物)により連
結された形態になっている。
【0036】制御装置39は、成形品44を下チャック
38aにより把持すると、シリンダ37を駆動制御する
ことに伴いアンローダ38を上昇させた後、下型モータ
16aを駆動制御することに伴い、下型16を上昇さ
せ、下型16の上面を下ブラシ35に接触させる。この
状態でアンローダ用Yモータ32を駆動制御することに
伴い、アンローダ38を矢印Y方向へ移動させ、上型1
4および下型16間から退避させる。このとき、下ブラ
シ35が成形品44を追掛けるように矢印Y方向へ移動
し、下型16の上面を払拭する。
【0037】制御装置39は、アンローダ38を上型1
4および下型16間から退避させると、アンローダ用X
モータ27aを駆動制御することに伴い、アンローダ3
8をゲートブレーク機構45に搬送する。このゲートブ
レーク機構45は、図1に示すように、複数のプレスユ
ニット11の矢印X方向側に設置されたものであり、制
御装置39は、アンローダ38をゲートブレーク機構4
5に搬送すると、下チャックモータ38bを駆動制御す
ることに伴い、複数の下チャック38aを開放し、成形
品44をゲートブレーク機構45にセットする。そし
て、ゲートブレーク機構45を作動させることに伴い、
成形品44からコールドスラグ44aを折取った後、成
形品44を製品ストッカ(図示せず)内に収納する。
【0038】制御装置39は、アンローダ38を上型1
4および下型16間から退避させると、下型モータ16
aを駆動制御することに伴い下型16を上昇させ、下型
16の上面をローダ36に近付ける。これと共に、上チ
ャックモータ36bを駆動制御することに伴い複数の上
チャック36aを開放し、樹脂タブレットおよびリード
フレーム41を下型16の上面にセットする。この後、
ローダ用Yモータ31を駆動制御することに伴い、ロー
ダ36を矢印Y方向へ移動させ、上型14および下型1
6間から退避させる。このとき、上ブラシ34が上型1
4の下面を再度払拭して清掃する。
【0039】制御装置39は、ローダ36を上型14お
よび下型16間から退避させると、下型モータ16aを
駆動制御することに伴い下型16を上昇させ、下型16
および上型14間でリードフレーム41を挟持する。こ
の後、プランジャモータ18aを駆動制御することに伴
い、プランジャ18を上昇させ、ポット17d内に収納
された樹脂タブレットを加圧溶融してキャビティ17a
内に注入する。すると、リードフレーム41にワイヤボ
ンディングされた半導体41a(図5参照)がモールド
される。
【0040】<所定のプレスユニット11について手動
モードが指定されている場合>モールド成形を500〜
1000ショット行うと、樹脂に含まれる油分等でプレ
スユニット11の成形面が汚れ、成形品44の表面に油
分が付着したり、成形品44の離型性が低下したりす
る。このため、ニカレット成分を含んだクリーニング用
樹脂タブレットを用いてダミー成形を行うことに伴い、
成形面の汚れを除去する。
【0041】この場合、クリーニングが必要な所定のプ
レスユニット11について、モード切換スイッチ42を
操作して「手動モード」を指定した後、手動操作スイッ
チ43,43を操作する。すると、下記に示すように、
所定のプレスユニットが個別に動作し、自動モールド運
転と非同期状態で1サイクルのクリーニング成形が行わ
れる。
【0042】制御装置39は、「手動モード」を検出す
ると、「手動モード」が指定された所定のプレスユニッ
ト11を飛ばして上述の「自動モールド運転」を行う。
これに対して作業者は、プレスカバーのシャッタを前面
から操作してメンテナンス口を開放する。そして、メン
テナンス口を通して前方から下型16にニカレット系樹
脂タブレットをセットした後、シャッタを前面から操作
してメンテナンス口を閉塞し、手動操作スイッチ43,
43を操作する。
【0043】制御装置39は、手動操作スイッチ43,
43の操作を検出すると、手動操作スイッチ43,43
が操作された所定のプレスユニット11について、下型
モータ16aを駆動制御することに伴い、下型16を上
昇させ、下型16および上型14間を型締めする。次
に、プランジャモータ18aを駆動制御することに伴
い、ニカレット系樹脂タブレットを加圧溶融してポット
17aからランナ17cおよびゲート17bを通してキ
ャビティ17a内に注入した後、下型モータ16aを駆
動制御することに伴い、下型16を下降させ、下型16
および上型14間を型開きする。
【0044】このため、ローダ36およびアンローダ3
8が3基のプレスユニット11を有する自動機のように
運転され、残りのプレスユニット11が単体手動機のよ
うに運転される。従って、所定のプレスユニット11を
使って手動サイクルで運転している間、残りのプレスユ
ニット11で成形品44を成形できることから、75%
もの生産量をキープできる。
【0045】<所定のプレスユニット11について金型
段取換モードが指定されている場合>所定のプレスユニ
ット11について、上型14および下型16の交換作
業,故障復旧作業等を行う場合には、モード切換スイッ
チ42を操作して「金型段取換モード」を指定する。す
ると、制御装置39は、「金型段取換モード」が指定さ
れた所定のプレスユニット11を飛ばして上述の<自動
モールド運転>を行う。これと共に、「金型段取換モー
ド」が指定された所定のプレスユニット11について、
下型モータ16aおよびプランジャモータ18aの電源
を落し、下型16およびプランジャ18の動作を禁止す
る。
【0046】これに対して作業者は、上述したように、
シャッタを操作してメンテナンス口を開放した後、メン
テナンス口を通して前方から上型14および下型16の
交換作業,故障復旧作業等を行う。このため、ローダ3
6およびアンローダ38が3基のプレスユニット11を
有する自動機のように運転されるので、75%もの生産
量をキープできる。
【0047】上記実施例によれば、ローダ36およびア
ンローダ38を複数のプレスユニット11の後方に配置
し、ローダ36によるリードフレーム41の搬入,アン
ローダ38による成形品44の取出しを後方から行っ
た。このため、ローダ36およびアンローダ38を左右
方向へ移動させ、クリーニング成形,金型交換,故障復
旧等のメンテナンスが不要なプレスユニット11により
自動モールド成形を続行したまま、別のプレスユニット
11のメンテナンスを行うことができるので、生産効率
が向上する。しかも、メンテナンスを前方から容易に行
うことができるので、メンテナンスの作業効率が向上す
る。
【0048】特に、プレスユニット11の台数が多い場
合には、故障発生率も高くなるが、故障が生じたプレス
ユニット11以外は運転停止させる必要がなくなる。こ
のため、全体としては、1つのプレスユニット11を有
する装置と同等の故障発生率に抑えられるので、生産効
率の点で有効である。
【0049】さらに、ローダ36およびアンローダ38
を複数のプレスユニット11に沿って一直線状に移動さ
せたので、ローダ36およびアンローダ38の移動速度
が向上し、生産効率が一層向上する。これと共に、ロー
ダ36およびアンローダ38等の搬送系のメンテナンス
を後方のどの位置からでも行うことができるので、搬送
系のメンテナンスも容易になる。
【0050】また、ローダ36およびアンローダ38の
プレスユニット11内への進入禁止,プレスユニット1
1の動作禁止(下型16の動作禁止,プランジャ18の
動作禁止)をプレスユニット11毎に指定可能に構成し
た。このため、ローダ36およびアンローダ38に邪魔
されることなく、特に上型14および下型16の交換作
業,故障復旧作業等を安全に行うことができる。
【0051】また、ローダ36およびアンローダ38に
上ブラシ34および下ブラシ35を連結し、ローダ36
およびアンローダ38と一体的に上ブラシ34および下
ブラシ35を移動させることに伴い、上型14の成形面
および下型16の成形面を清掃した。このため、上ブラ
シ34および下ブラシ35の専用移動機構が不要になる
ので、構成が簡素化される。
【0052】尚、上記実施例においては、ローダ36お
よびアンローダ38に上ブラシ34および下ブラシ35
を連結したが、これに限定されるものではなく、例えば
各プレスユニット11の後方に上ブラシ34および下ブ
ラシ35をセットしておき、ローダ36およびアンロー
ダ38の進退に同期して上ブラシ34および下ブラシ3
5をプレスユニット11内に進退させる構成としても良
い。また、上記実施例においては、ローダ36およびア
ンローダ38に上ブラシ34および下ブラシ35を連結
したが、これに限定されるものではなく、上ブラシ34
および下ブラシ35は必要に応じて設ければ良い。
【0053】また、上記実施例においては、プレスユニ
ット11毎にモード切換スイッチ42を設けたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、複数のプレスユニ
ット11を識別する識別コードを入力した後、モード切
換スイッチ42を操作すると、入力された識別コードに
相当するプレスユニット11がモード切換スイッチ42
の操作内容に応じた作業モードに切換わる構成としても
良い。この構成の場合、モード切換スイッチ42が少数
で済むので、構成が簡素化される。
【0054】また、上記実施例においては、プレスユニ
ット11毎に手動操作スイッチ43,43を設けたが、
これに限定されるものではなく、例えば、手動操作スイ
ッチ43,43の操作に伴い、「手動モード」が指定さ
れているプレスユニット11を検出し、このプレスユニ
ット11について成形を行う構成としても良い。この構
成の場合、手動操作スイッチ43が少数で済むので、構
成が簡素化される。
【0055】また、上記実施例においては、プレスカー
バーのシャッタを手動操作で開閉したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、手動操作スイッチ43,4
3の操作に伴いモータ等の駆動源を作動させ、自動的に
開閉させても良い。また、上記実施例においては、リー
ドフレーム41および樹脂タブレットをプレスユニット
11内にセットするにあたって、下型16を上昇させて
ローダ36に近付けたが、これに限定されるものではな
く、例えばシリンダ等の移動機構を用い、ローダ36を
下降させて下型16に近付けても良い。
【0056】また、上記実施例においては、ローダ36
の上チャック36aにより樹脂タブレットおよびリード
フレーム41を把持したが、これに限定されるものでは
なく、例えば、ローダ36に吸着ノズルを装着し、吸着
ノズルにより樹脂タブレットおよびリードフレーム41
を吸着しても良い。また、上記実施例においては、アン
ローダ38の下チャック38aにより成形品44を把持
したが、これに限定されるものではなく、例えば、アン
ローダ38に吸着ノズルを装着し、吸着ノズルにより成
形品44を吸着しても良い。
【0057】また、上記実施例においては、リードフレ
ーム41上に搭載された半導体41aを樹脂封止した
が、これに限定されるものではなく、例えば基板上に搭
載された半導体41aを樹脂封止しても良い。また、上
記実施例においては、部品供給機構40からリードフレ
ーム41および樹脂タブレットを取出すにあたって、ロ
ーダ36を部品供給機構40に搬送したが、これに限定
されるものではなく、例えば、ローダ36を所定の原位
置へ移動させた後、部品供給機構40を駆動源により移
動させることに伴い、ローダ36に搬送しても良い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体モールド装置は次の効果を奏する。請求項1記
載の手段によれば、搬入手段および取出手段を複数のモ
ールド成形型の後方に配置し、半導体の搬入および成形
品の取出しをモールド成形型の後方から行った。このた
め、メンテナンスが不要なモールド成形型によりモール
ド成形を続行したまま、別のモールド成形型のメンテナ
ンスを行うことができるので、生産効率が向上する。し
かも、別のモールド成形型のメンテナンスを前方から行
うことができるので、メンテナンスの作業効率が向上す
る。さらに、搬入手段および取出手段を略一直線状に移
動させたので、搬入手段および取出手段の移動速度が向
上し、生産効率が一層が向上する。これと共に、搬入手
段および取出手段のメンテナンスを後方のどの位置から
でも行うことができるので、搬入手段および取出手段の
メンテナンスも容易になる。
【0059】請求項2記載の手段によれば、搬入手段お
よび取出手段の進入禁止,モールド成形型の動作禁止を
モールド成形型毎に指定可能に構成した。このため、搬
入手段および取出手段に邪魔されることなく、モールド
成形型の交換等を安全に行うことができる。請求項3記
載の手段によれば、搬入手段および取出手段にクリーニ
ング手段を連結したので、クリーニング手段の専用移動
機構が不要になり、構成が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(全体構成を概略的
に示す上面図)
【図2】プレスユニット,ローダ,アンローダを示す側
面図
【図3】ローダ,アンローダの搬送機構を図2の矢印イ
方向から示す図
【図4】上型および下型の成形面を示す平面図
【図5】成形品を示す平面図
【図6】電気的構成の概略を示すブロック図
【図7】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11はプレスユニット(モールド成形型)、34は上ブ
ラシ(クリーニング手段)、35は下ブラシ(クリーニ
ング手段)、36はローダ(搬入手段)、38はアンロ
ーダ(取出手段)、41aは半導体、42はモード切換
スイッチ(指定手段)、44は成形品を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略一直線状に並べられた複数のモールド
    成形型と、 前記複数のモールド成形型の後方に設けられ、前記複数
    のモールド成形型内に半導体を搬入する搬入手段と、 前記複数のモールド成形型の後方に設けられ、前記複数
    のモールド成形型内から成形品を取出す取出手段とを備
    え、 前記搬入手段および前記取出手段は、前記複数のモール
    ド成形型の並び方向に沿って移動可能にされていること
    を特徴とする半導体モールド装置。
  2. 【請求項2】 搬入手段および取出手段のモールド成形
    型内への進入禁止,モールド成形型の動作禁止をモール
    ド成形型毎に指定する指定手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体モールド装置。
  3. 【請求項3】 搬入手段および取出手段にはクリーニン
    グ手段が連結されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体モールド装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012186390A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Canon Inc インプリント装置および物品の製造方法
JP5729892B1 (ja) * 2014-04-28 2015-06-03 エムテックスマツムラ株式会社 樹脂供給装置及びそれを備えた電子部品モールド装置、並びに樹脂供給方法
JP2016141140A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 エムテックスマツムラ株式会社 樹脂供給装置、電子部品モールド装置、および、樹脂成形方法
CN108527183A (zh) * 2018-05-28 2018-09-14 郑州法图曼工具磨具有限公司 一种具有快速冷却功能的磨料成型模具

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