JPH10332788A - フリップフロップ回路および集積回路装置 - Google Patents

フリップフロップ回路および集積回路装置

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JPH10332788A
JPH10332788A JP9146249A JP14624997A JPH10332788A JP H10332788 A JPH10332788 A JP H10332788A JP 9146249 A JP9146249 A JP 9146249A JP 14624997 A JP14624997 A JP 14624997A JP H10332788 A JPH10332788 A JP H10332788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンパステストの対象外とするマクロセ
ルの入出力端子に設ける回路の規模を削減する。 【解決手段】 入力端子111から出力端子112まで
直列に配置された二個のラッチ回路119,120をテ
ストモードの切替信号に対応して導通状態に保持する切
替回路151を設け、入力データを二個のラッチ回路1
19120で交互にラッチする状態と、入力データを変
化させることなく出力する状態とを、フリップフロップ
回路105,106の内部で切り替え、これらの状態を
実現するためのフリップフロップ回路105,106を
迂回する配線やセレクタ回路を不要とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャンパステス
トが周囲の回路とは分離して実行されるマクロセルの入
力端子と出力端子とに接続されるフリップフロップ回路
と、このフリップフロップ回路がマクロセルの入力端子
と出力端子とに接続されている集積回路装置とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、集積回路装置のテスト法としてス
キャンパステスト法があり、このテスト法では自動作成
プログラムによりテストパターンを作成することが一般
的である。しかし、集積回路装置の内部にRAM(Rand
am Acess Memory)等のマクロセルが存在する場合、
これは周囲の回路とは分離してテストされるため、例え
ば、その入力と出力との配線にはテストパターンを保持
するためにフリップフロップ回路が設けられる。
【0003】ただし、このフリップフロップ回路はスキ
ャンパステスト法のためのデバイスであって通常動作で
は不要なので、このフリップフロップ回路を迂回する配
線も形成され、この配線とフリップフロップ回路の配線
とを選択するセレクタ回路も設けられる。
【0004】上述のような集積回路装置の一従来例を図
5ないし図7を参照して以下に説明する。なお、図5は
集積回路装置の要部を示すブロック図、図6はフリップ
フロップ回路の内部構造を示す回路図、図7はセレクタ
回路の内部構造を示す回路図である。
【0005】ここで例示する集積回路装置1は、図5に
示すように、スキャンパステストが周囲の回路とは分離
して実行されるマクロセル2を具備しており、このマク
ロセル2の入力と出力との配線3,4にはフリップフロ
ップ回路5,6が設けられている。
【0006】さらに、これらのフリップフロップ回路
5,6を迂回する配線7,8も、前記配線3,4と並列
に形成されており、これらの配線3,4および配線7,
8はセレクタ回路9,10に接続されている。このセレ
クタ回路9,10には、制御回路11が接続されてお
り、この制御回路11がテストモードの切替信号を発生
する。
【0007】前記フリップフロップ回路5,6は、図6
に示すように、前記マクロセル2の処理データの入力端
子21および出力端子22、シフトモードの切替信号の
入力端子23、スキャンモードの切替信号の入力端子2
4、クロック信号の入力端子25、等を具備している。
【0008】処理データの入力端子21には、インバー
タ回路26、トランスファゲート27、第一のラッチ回
路28、第二のラッチ回路29、インバータ回路30、
等が直列に接続されており、このインバータ回路30
が、前記出力端子22に接続されている。
【0009】前記ラッチ回路28,29は、その入力端
子から出力端子まで連通する配線31,32に、トラン
スファゲート33,34とインバータ回路35,36と
が直列に配置されている。そして、この第一のインバー
タ回路35,36の出力端子から入力端子に帰還する配
線37,38が形成されており、この配線にインバータ
回路39,40とトランスファゲート41,42とが直
列に配置されている。
【0010】前記トランスファゲート33,34,4
1,42は、pチャネルとnチャネルとのMOS(Meta
l Oxide Semiconductor)トランジスタのソース同士
とドレイン同士とを接続したもので、pチャネルとnチ
ャネルとのトランジスタのゲートがクロック信号の入力
端子として使用される。
【0011】シフトモードの切替信号の入力端子23
は、処理データの入力端子21と並列に設けられてお
り、トランスファゲート43を介して前記第一のラッチ
回路28の入力端子に接続されている。スキャンモード
の切替信号の入力端子24には、二個のインバータ回路
44,45が直列に接続されており、これらのインバー
タ回路44,45の出力端子は前記トランスファゲート
27,43に接続されている。クロック信号の入力端子
25にも、二個のインバータ回路46,47が直列に接
続されており、これらのインバータ回路46,47の出
力端子は、前記ラッチ回路28,29のトランスファゲ
ート33,34,41,42に接続されている。
【0012】前記セレクタ回路9,10は、前記配線
3,4に接続された処理データの入力端子51、前記配
線7,8に接続された処理データの入力端子52、処理
データの出力端子53、前記制御回路11に接続された
切替信号の入力端子54、等を具備している。
【0013】前記入力端子51には、インバータ回路5
5、トランスファゲート56、インバータ回路57、が
直列に接続されており、このインバータ回路57が前記
出力端子53に接続されている。前記入力端子52に
も、インバータ回路58とトランスファゲート59とが
接続されており、このトランスファゲート59が前記イ
ンバータ回路57を介して前記出力端子53に接続され
ている。前記トランスファゲート56,59は接続され
ており、切替信号の入力端子54に直列に接続された二
個のインバータ回路60,61の出力端子が前記トラン
スファゲート56,59に接続されている。
【0014】上述のような構造の集積回路装置1では、
通常の動作時には制御回路11がセレクタ回路9にフリ
ップフロップ回路5,6を迂回した配線7,8を選択さ
せるので、入力データはフリップフロップ回路5を介す
ることなくマクロセル2に入力され、マクロセル2の出
力データはフリップフロップ回路6を介することなく出
力される。
【0015】スキャンパステストを実行する場合、制御
回路11がセレクタ回路9にフリップフロップ回路5,
6の配線3,4を選択させ、これらのフリップフロップ
回路5,6をマクロセル2の入力端子と出力端子と接続
する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のような集積回路
装置1では、セレクタ回路9,10によりフリップフロ
ップ回路5,6が配置された配線3,4と迂回した配線
7,8とを切り替えてマクロセル2に接続するので、通
常動作とスキャンパステストとの両方を支障無く実行す
ることができる。
【0017】しかし、このためにセレクタ回路9,10
や配線7,8を必要としており、回路が大規模となって
生産性も低下している。特に、セレクタ回路9,10
は、多数のインバータ回路55等やトランスファゲート
56等からなるので、構造が複雑で回路の規模も大き
い。例えば、上述した集積回路装置1の場合、フリップ
フロップ回路5,6とセレクタ回路9,10とでは、ゲ
ート数は全部で13個にもなる。
【0018】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、通常動作とスキャンパステストとの両方
を支障無く実行することができる集積回路装置の規模を
縮小できるフリップフロップ回路と、通常動作とスキャ
ンパステストとの両方を支障無く実行することができて
規模が縮小された集積回路装置とを提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のフリップフロッ
プ回路は、スキャンパステストが周囲の回路とは分離し
て実行されるマクロセルの入力端子と出力端子とに接続
されるフリップフロップ回路であって、データの入力端
子から出力端子まで連通する配線に二個のラッチ回路が
直列に配置され、これらのラッチ回路は、入力端子から
出力端子まで連通する第一配線にトランスファゲートと
インバータ回路とが直列に配置されるとともに、前記イ
ンバータ回路の出力端子から入力端子に帰還する第二配
線にインバータ回路とトランスファゲートとが直列に配
置され、クロック信号の入力端子が前記トランスファゲ
ートの各々に接続され、クロック信号により前記ラッチ
回路の二個の前記トランスファゲートを導通状態と不通
状態とに交互に変化させて入力データを二個の前記ラッ
チ回路で交互にラッチするフリップフロップ回路におい
て、テストモードの切替信号の入力端子と、テストモー
ドの切替信号に対応して二個の前記ラッチ回路を導通状
態に保持する切替回路とを具備している。
【0020】従って、テストモードの切替信号に対応し
て切替回路が二個のラッチ回路を導通状態に保持する
と、フリップフロップ回路の入力データは内部の二個の
ラッチ回路を介して変化することなく出力される。テス
トモードの切替信号に対応して切替回路が二個のラッチ
回路の導通状態を解除すると、フリップフロップ回路は
入力データを二個のラッチ回路で交互にラッチする通常
動作を実行する。
【0021】なお、本発明で云う各種回路は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、薄膜
技術により各種回路を一様に形成すること、各々独立し
たチップからなる回路を結線すること、これらの組み合
わせ、等を許容する。
【0022】上述のようなフリップフロップ回路におけ
る他の発明としては、切替回路は、クロック信号の入力
端子にも接続されており、クロック信号とラッチ回路を
導通状態に保持する制御信号とをテストモードの切替信
号に対応して選択的に出力する。従って、切替回路がテ
ストモードの切替信号に対応して制御信号をラッチ回路
に出力すると、フリップフロップ回路の入力データは内
部の二個のラッチ回路を介して変化することなく出力さ
れる。クロック信号をラッチ回路に出力すると、フリッ
プフロップ回路は入力データを二個のラッチ回路で交互
にラッチする通常動作を実行する。
【0023】上述のようなフリップフロップ回路におけ
る他の発明としては、切替回路は、切替信号に対応して
ラッチ回路の第一配線のトランスファゲートを導通状態
に保持するとともに第二配線のトランスファゲートを不
通状態に保持する。従って、切替回路により切替信号に
対応してラッチ回路の第一配線のトランスファゲートを
導通状態に保持するとともに第二配線のトランスファゲ
ートを不通状態に保持されると、ラッチ回路は入力デー
タを第一配線のトランスファゲートに通過させてからイ
ンバータ回路で反転させるので、二個のラッチ回路を通
過した出力データは入力時と同一の状態で出力される。
【0024】上述のようなフリップフロップ回路におけ
る他の発明としては、入力端子から出力端子まで連通す
る配線に二個のラッチ回路が直列に配置されたデータラ
インが複数に形成されており、一個の切替回路が複数の
前記データラインのラッチ回路に共通に接続されてい
る。従って、複数のデータラインのラッチ回路が一個の
切替回路で制御される。
【0025】本発明の集積回路装置は、スキャンパステ
ストが周囲の回路とは分離して実行される少なくとも一
個のマクロセルと、該マクロセルの入力端子と出力端子
とに接続された本発明のフリップフロップ回路と、該フ
リップフロップ回路のテストモードの切替信号の入力端
子に接続された制御回路と、を具備している。
【0026】従って、制御回路が出力するテストモード
の切替信号により、マクロセルの両端に接続されたフリ
ップフロップ回路が通常状態とテスト状態とに切り替わ
る。通常状態では、フリップフロップ回路は入力データ
を二個のラッチ回路で変化させることなく出力するの
で、マクロセルは各種データを支障無く入力および出力
することができる。テスト状態では、フリップフロップ
回路は入力データを二個のラッチ回路で交互にラッチす
るので、マクロセルをスキャンパステストの対象外とし
てもテストパターンをフリップフロップ回路で保持する
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
および図2を参照して以下に説明する。なお、本実施の
形態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の
名称を使用して詳細な説明は省略する。図1は本実施の
形態のフリップフロップ回路の内部構造を示す回路図、
図2は本実施の形態の集積回路装置の要部を示すブロッ
ク図である。
【0028】本実施の形態の集積回路装置101は、図
2に示すように、一従来例として前述した集積回路装置
1と同様に、スキャンパステストが周囲の回路とは分離
して実行されるマクロセル102を具備しており、この
マクロセル102の入力と出力との配線103,104
に、本実施の形態のフリップフロップ回路105,10
6が設けられている。しかし、前述した集積回路装置1
とは相違して、前記フリップフロップ回路105,10
6を迂回する配線やセレクタ回路は設けられておらず、
制御回路107は前記フリップフロップ回路105,1
06に接続されている。
【0029】つまり、本実施の形態のフリップフロップ
回路105,106は、図1に示すように、前記マクロ
セル102の処理データの入力端子111および出力端
子112、シフトモードの切替信号の入力端子113、
スキャンモードの切替信号の入力端子114、クロック
信号の入力端子115、等とともにテストモードの切替
信号の入力端子116も具備している。
【0030】処理データの入力端子111には、インバ
ータ回路117、トランスファゲート118、第一のラ
ッチ回路119、第二のラッチ回路120、インバータ
回路121、等が直列に接続されており、このインバー
タ回路121が、前記出力端子112に接続されてい
る。
【0031】前記ラッチ回路119,120は、その入
力端子から出力端子まで連通する配線131,132
に、トランスファゲート133,134とインバータ回
路135,136とが直列に配置されている。そして、
この第一のインバータ回路135,136の出力端子か
ら入力端子に帰還する配線137,138が形成されて
おり、この配線にインバータ回路139,140とトラ
ンスファゲート141,142とが直列に配置されてい
る。
【0032】シフト信号の入力端子113は、処理デー
タの入力端子111と並列に設けられており、トランス
ファゲート143を介して前記第一のラッチ回路119
の入力端子に接続されている。スキャンモードの切替信
号の入力端子114には、二個のインバータ回路14
4,145が直列に接続されており、これらのインバー
タ回路144,145の出力端子は前記トランスファゲ
ート118,143に接続されている。
【0033】そして、クロック信号の入力端子115と
テストモードの切替信号の入力端子116とには、切替
回路151が接続されており、この切替回路151が前
記ラッチ回路119,120のトランスファゲート13
3,134,141,142に接続されている。
【0034】より詳細には、前記切替回路151では、
前記入力端子115,116がノアゲート152に接続
されており、このノアゲート152にインバータ回路1
53が接続されている。前記ノアゲート152と前記イ
ンバータ回路153との出力端子は、第二の前記ラッチ
回路120の二個の前記トランスファゲート134,1
42の各々の一対のクロック信号の入力端子に接続され
ている。
【0035】また、前記入力端子116にはインバータ
回路154が接続されており、このインバータ回路15
4と前記入力端子115とがナンドゲート155に接続
されている。このナンドゲート154にはインバータ回
路156が接続されており、前記ナンドゲート154と
前記インバータ回路156との出力端子が第一の前記ラ
ッチ回路119の二個の前記トランスファゲート13
3,141の各々の一対のクロック信号の入力端子に接
続されている。
【0036】上述のような構成において、本実施の形態
の集積回路装置101も、通常動作とスキャンパステス
トとの両方を支障無く実行することができる。より詳細
には、集積回路装置101がスキャンパステストを実行
する場合、制御回路107はテストモードの切替信号と
してフリップフロップ回路105,106の入力端子1
16をロー状態とする。
【0037】すると、この入力端子116に接続されて
いるノアゲート152は、他方の入力端子115から入
力されるクロック信号を反転して出力するので、このク
ロック信号とインバータ回路153を介した反転クロッ
クとが、第二のラッチ回路120のトランスファゲート
134,142に制御信号として出力される。
【0038】同時に、入力端子116にインバータ回路
154を介して接続されているナンドゲート155も、
他方の入力端子115から入力されるクロック信号を反
転して出力するので、この反転クロックとインバータ回
路156を介したクロック信号とが、第一のラッチ回路
119のトランスファゲート133,141に制御信号
として出力される。
【0039】従って、フリップフロップ回路105,1
06は、クロック信号に対応して入力データを二個のラ
ッチ回路119,120で交互にラッチするので、マク
ロセル102を分離したスキャンパステストを容易に実
行することができる。
【0040】一方、集積回路装置101が通常動作を実
行する場合、制御回路107はテストモードの切替信号
としてフリップフロップ回路105,106の入力端子
116をハイ状態とする。
【0041】すると、この入力端子116に接続されて
いるノアゲート152は、他方の入力端子115から入
力されるクロック信号には関係なくロー信号を出力する
ので、このロー信号とインバータ回路153を介したハ
イ信号とが、第二のラッチ回路120のトランスファゲ
ート134,142に制御信号として出力される。
【0042】同時に、入力端子116にインバータ回路
154を介して接続されているナンドゲート155も、
他方の入力端子115から入力されるクロック信号には
関係なくロー信号を出力するので、このロー信号とイン
バータ回路156を介したハイ信号とが、第一のラッチ
回路119のトランスファゲート133,141に制御
信号として出力される。
【0043】従って、第一第二のラッチ回路119,1
20では、第一配線131,132のトランスファゲー
ト133,134が導通状態に保持されるとともに、第
二配線137,138のトランスファゲート141,1
42が不通状態に保持されることになる。このような状
態では、第一のラッチ回路119は入力データを第一配
線131のインバータ回路135で反転させてからトラ
ンスファゲートを通過させるので、二個のラッチ回路を
通過した出力データは入力時と同一の状態で出力され
る。
【0044】つまり、フリップフロップ回路105は、
入力データを変化させることなくマクロセル102に出
力し、このマクロセル102の出力データは、フリップ
フロップ回路106で変化されることなく出力されるの
で、マクロセル102はフリップフロップ回路105,
106が存在しない状態と同様に機能することができ
る。
【0045】本実施の形態の集積回路装置101は、上
述のように通常動作とスキャンパステストとの両方を支
障無く実行することができるが、このためにフリップフ
ロップ回路105,106を迂回する配線やセレクタ回
路を必要とすることがないので、回路を縮小して生産性
を向上させることができる。例えば、本実施の形態の集
積回路装置101の場合、フリップフロップ回路10
5,106のゲート数は全部で11個であり、一従来例
の13個に比較して二割近い削減となっている。
【0046】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態ではフリップフロップ回路1
05,106の入力端子111,113から出力端子1
12まで連通する配線に二個のラッチ回路119,12
0が直列に配置されたデータラインが一つであることを
例示したが、図3および図4に示すように、上述のよう
なデータラインを複数とすることも可能である。
【0047】この一変形例の集積回路装置201では、
マクロセル202が二ビットの処理データに対応してい
る。このため、フリップフロップ回路203,204の
二個のラッチ回路119,120が直列に配置されたデ
ータライン205,206が二個であるが、この二個の
データライン205,206の各々の二個のラッチ回路
119,120に接続されている切替回路151は一個
である。つまり、一個の切替回路151で二個のデータ
ラインの全部で四個のラッチ回路119,120を動作
制御することができるので、従来の二ビットのフリップ
フロップ回路(図示せず)に比較してゲート数を良好に
削減して回路規模を縮小することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0049】請求項1記載の発明のフリップフロップ回
路は、スキャンパステストが周囲の回路とは分離して実
行されるマクロセルの入力端子と出力端子とに接続され
るフリップフロップ回路であって、データの入力端子か
ら出力端子まで連通する配線に二個のラッチ回路が直列
に配置され、これらのラッチ回路は、入力端子から出力
端子まで連通する第一配線にトランスファゲートとイン
バータ回路とが直列に配置されるとともに、前記インバ
ータ回路の出力端子から入力端子に帰還する第二配線に
インバータ回路とトランスファゲートとが直列に配置さ
れ、クロック信号の入力端子が前記トランスファゲート
の各々に接続され、クロック信号により前記ラッチ回路
の二個の前記トランスファゲートを導通状態と不通状態
とに交互に変化させて入力データを二個の前記ラッチ回
路で交互にラッチするフリップフロップ回路において、
テストモードの切替信号の入力端子と、テストモードの
切替信号に対応して二個の前記ラッチ回路を導通状態に
保持する切替回路と、を具備していることにより、テス
トモードの切替信号によりフリップフロップ回路が入力
データを二個のラッチ回路で交互にラッチする状態と入
力データを変化させることなく出力する状態とを切り替
えることができるので、これらの状態を実現するために
フリップフロップ回路を迂回する配線やセレクタ回路を
必要とすることがなく、このフリップフロップ回路をマ
クロセルに接続した集積回路装置のゲート数を削減して
回路規模を縮小することができる。
【0050】請求項2記載の発明は、請求項1記載のフ
リップフロップ回路であって、切替回路は、クロック信
号の入力端子にも接続されており、クロック信号とラッ
チ回路を導通状態に保持する制御信号とをテストモード
の切替信号に対応して選択的に出力することにより、二
個のラッチ回路が入力データを交互にラッチする状態と
入力データを変化させることなく出力する状態とを簡単
に切り替えることができる。
【0051】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のフリップフロップ回路であって、切替回路は、切
替信号に対応してラッチ回路の第一配線のトランスファ
ゲートを導通状態に保持するとともに第二配線のトラン
スファゲートを不通状態に保持することにより、二個の
ラッチ回路で入力データを変化させることなく出力する
状態を簡単に実現することができる。
【0052】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のフリップフロップ回路であって、入力
端子から出力端子まで連通する配線に二個のラッチ回路
が直列に配置されたデータラインが複数に形成されてお
り、一個の切替回路が複数の前記データラインのラッチ
回路に共通に接続されていることにより、フリップフロ
ップ回路とマクロセルとが複数の処理データに対応して
いる集積回路装置のゲート数を削減して回路規模を縮小
することができる。
【0053】請求項5記載の発明の集積回路装置は、ス
キャンパステストが周囲の回路とは分離して実行される
少なくとも一個のマクロセルと、該マクロセルの入力端
子と出力端子とに接続された請求項1ないし4の何れか
一記載のフリップフロップ回路と、該フリップフロップ
回路のテストモードの切替信号の入力端子に接続された
制御回路と、を具備していることにより、通常状態では
マクロセルが入出力する処理データをフリップフロップ
回路が変化させることがなく、テスト状態ではマクロセ
ルに入出力されるテストパターンをフリップフロップ回
路が保持するので、マクロセルを使用した通常動作とマ
クロセルを対象外としたテストとの両方を良好に実行す
ることができ、これをゲート数が削減された小さい規模
で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のフリップフロップ回路
の内部構造を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の一形態の集積回路装置の要部を
示すブロック図である。
【図3】一変形例のフリップフロップ回路の内部構造を
示す回路図である。
【図4】一変形例の集積回路装置の要部を示すブロック
図である。
【図5】一従来例の集積回路装置の要部を示すブロック
図である。
【図6】一従来例のフリップフロップ回路の内部構造を
示す回路図である。
【図7】一従来例のセレクタ回路の内部構造を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 集積回路装置 2 マクロセル 3,4 配線 5,6 フリップフロップ回路 7,8 配線 9,10 セレクタ回路 11 制御回路 21,23〜25 入力端子 22 出力端子 26 インバータ回路 27 トランスファゲート 28,29 ラッチ回路 30 インバータ回路 31,32 配線 33,34 トランスファゲート 35,36 インバータ回路 37,38 配線 39,40 インバータ回路 41,42 トランスファゲート 44〜47 インバータ回路 51,52,54 入力端子 53 出力端子 55 インバータ回路 56 トランスファゲート 57,58 インバータ回路 59 トランスファゲート 60,61 インバータ回路 101 集積回路装置 102 マクロセル 103,104 配線 105,106 フリップフロップ回路 107 制御回路 111,113〜116 入力端子 112 出力端子 117 インバータ回路 118 トランスファゲート 119,120 ラッチ回路 121 インバータ回路 131,132 配線 133,134 トランスファゲート 135,136 インバータ回路 137,138 配線 139,140 インバータ回路 141〜143 トランスファゲート 144,145 インバータ回路 151 切替回路 152 ノアゲート 153,154 インバータ回路 155 ナンドゲート 156 インバータ回路 201 集積回路装置 202 マクロセル 203,204 フリップフロップ回路 205,206 データライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンパステストが周囲の回路とは分
    離して実行されるマクロセルの入力端子と出力端子とに
    接続されるフリップフロップ回路であって、 データの入力端子から出力端子まで連通する配線に二個
    のラッチ回路が直列に配置され、 これらのラッチ回路は、入力端子から出力端子まで連通
    する第一配線にトランスファゲートとインバータ回路と
    が直列に配置されるとともに、前記インバータ回路の出
    力端子から入力端子に帰還する第二配線にインバータ回
    路とトランスファゲートとが直列に配置され、 クロック信号の入力端子が前記トランスファゲートの各
    々に接続され、 クロック信号により前記ラッチ回路の二個の前記トラン
    スファゲートを導通状態と不通状態とに交互に変化させ
    て入力データを二個の前記ラッチ回路で交互にラッチす
    るフリップフロップ回路において、 テストモードの切替信号の入力端子と、 テストモードの切替信号に対応して二個の前記ラッチ回
    路を導通状態に保持する切替回路と、を具備しているこ
    とを特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】 切替回路は、クロック信号の入力端子に
    も接続されており、クロック信号とラッチ回路を導通状
    態に保持する制御信号とをテストモードの切替信号に対
    応して選択的に出力することを特徴とする請求項1記載
    のフリップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 切替回路は、切替信号に対応してラッチ
    回路の第一配線のトランスファゲートを導通状態に保持
    するとともに第二配線のトランスファゲートを不通状態
    に保持することを特徴とする請求項1または2記載のフ
    リップフロップ回路。
  4. 【請求項4】 入力端子から出力端子まで連通する配線
    に二個のラッチ回路が直列に配置されたデータラインが
    複数に形成されており、 一個の切替回路が複数の前記データラインのラッチ回路
    に共通に接続されていることを特徴とする請求項1ない
    し3の何れか一記載のフリップフロップ回路。
  5. 【請求項5】 スキャンパステストが周囲の回路とは分
    離して実行される少なくとも一個のマクロセルと、 該マクロセルの入力端子と出力端子とに接続された請求
    項1ないし4の何れか一記載のフリップフロップ回路
    と、 該フリップフロップ回路のテストモードの切替信号の入
    力端子に接続された制御回路と、を具備していることを
    特徴とする集積回路装置。
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