JPH10330799A - 泡状殺菌洗浄剤組成物 - Google Patents

泡状殺菌洗浄剤組成物

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JPH10330799A
JPH10330799A JP16067097A JP16067097A JPH10330799A JP H10330799 A JPH10330799 A JP H10330799A JP 16067097 A JP16067097 A JP 16067097A JP 16067097 A JP16067097 A JP 16067097A JP H10330799 A JPH10330799 A JP H10330799A
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foam
surfactant
detergent composition
liquid
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JP16067097A
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Takako Ishimaru
貴子 石丸
Akiko Arimura
秋子 有村
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 組成物全体の50重量%以上の水を含有
すると共に、カチオン荷電を有する殺菌剤及び界面活性
剤を含有する液状殺菌洗浄剤組成物を、内容液に押圧力
を付与することにより該内容液と空気とを混合せしめ
て、多数の細孔を有する泡形成部材を通して吐出口から
泡状に吐出させるフォーマー容器に充填してなることを
特徴とする泡状殺菌洗浄剤組成物。 【効果】 本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物によれば、肌
への安全性及び取り扱い性が良好であるのみならず、界
面活性剤の洗浄力が向上されて、その低濃度化が可能で
あり、更に、カチオン荷電を有する殺菌剤の殺菌作用及
び使用感が向上された殺菌洗浄剤組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン荷電を有
する殺菌剤及び界面活性剤を含有し、使用時に泡状に吐
出、適用するようにした泡状殺菌洗浄剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
飲食物等を取り扱う際の衛生管理上の見地、ニキビ等の
微生物感染が原因となる疾患の予防及び治療目的等によ
り、例えば家庭内において日常的に手指等の殺菌、消毒
を行うことができるものが望まれている。このように家
庭内において日常的に手指等の殺菌、消毒を簡便に行う
には、手指等を洗浄すると同時に殺菌、消毒も行うとい
う手段が好適であり、そのためには、殺菌剤と界面活性
剤とが併用された殺菌洗浄剤が好適に使用される。しか
しながら、優れた殺菌剤であるカチオン荷電を有する殺
菌剤を配合したものを洗浄に使用すると洗浄後に手指に
ベタツキ感が残存して、洗浄剤としての使用感が悪くな
ってしまうという問題があり、このようなベタツキ感の
問題が解消されることが望ましい。また、カチオン荷電
を有する殺菌剤と界面活性剤とを配合すると、カチオン
荷電を有する殺菌剤の殺菌力が低下する場合があり、こ
れを防ぐためにできるだけ殺菌力を低下させない手段と
して、界面活性剤を選択する、キレート剤を配合する、
界面活性剤の量を低減する、カチオン荷電を有する殺菌
剤の殺菌力の低減を補うために他の殺菌剤を配合する等
が挙げられるが、界面活性剤を選択したり、界面活性剤
の量を低減する場合、殺菌作用及び洗浄作用の双方を十
分に満足させることができず、また、カチオン荷電を有
する殺菌剤のベタツキ感を改善することができなかっ
た。また、キレート剤や他の殺菌剤を配合する場合、カ
チオン荷電を有する殺菌剤の優れた殺菌作用が十分に得
られない、洗浄力作用が阻害される、安全性等の問題が
生じる等の種々の問題が生じてしまうため、安全性に優
れるのは勿論、カチオン荷電を有する殺菌剤の優れた殺
菌作用を有し、且つ洗浄剤としての使用感、洗浄力にも
優れるなどの諸条件を十分に満たすことはできず、各種
菌に対して十分な殺菌作用を奏する共に、洗浄剤として
も優れた性能を有し、且つその使用性にも優れ、日常的
に簡便に使用することができる殺菌洗浄剤組成物の開発
が要望されている。
【0003】ところで、医療分野においては、従来よ
り、液状の殺菌剤組成物が手指等の皮膚の殺菌などに使
用されているが、このように液状で使用する場合、必要
量を手に採りにくく、また、殺菌剤組成物をそのまま、
又は適宜濃度に希釈した液を入れた洗面器に手を浸漬す
るベースン法でなければ、殺菌剤組成物が手指全体に行
き渡りにくい等の理由により、家庭内等で日常的に使用
するには適さない。そこで、近年、このような使用性、
使用簡便性を改善するために、エタノール等の低級モノ
アルコールを高配合した消毒殺菌剤に噴射剤を配合した
エアゾール組成物を耐圧容器に充填したものを手に泡状
に噴射した後、両手で手もみして手指の全域にまんべん
なく広げて乾燥するエアゾールタイプの消毒殺菌剤が提
案されている。しかしながら、この提案の場合、その使
用方法からも明らかなように、洗浄を目的とするもので
はなく、当然のことながら洗浄剤としての洗浄力、使用
感等については何ら追究されておらず、また、殺菌力に
ついても改善の余地があった。また、洗浄剤組成物につ
いては、その取り扱い性等を改善するために従来よりフ
ォーム状にして使用することが行われているが、洗浄と
同時に殺菌を行うことができる程度に十分な殺菌力を奏
するものはなく、未だ上記要求を十分に満たす殺菌洗浄
剤組成物はないのが現状である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
殺菌剤としての優れた殺菌作用と洗浄剤としての優れた
洗浄力、使用感とを合わせ持ち、その使用性にも優れ、
日常的に使用することができる泡状殺菌洗浄剤組成物を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、カチオン荷電を有する殺菌剤、界面活性剤及び所
定量の水を含有する殺菌洗浄剤組成物を、充填容器から
手に採る際に泡状で吐出されるようにすると、その取り
扱い性が向上するのみならず、この泡状の組成物を用い
て通常の洗浄剤と同様に使用すると、液状で使用するよ
りも、殺菌作用及び洗浄力が向上し、更にカチオン荷電
を有する殺菌剤によるベタツキ感も改善することを見出
し、更に鋭意検討を行ったところ、容器から吐出される
泡の大きさを均一に且つ細かくすることによって、この
ような効果が格段に向上することを知見し、本発明をな
すに至った。
【0006】即ち、本発明は、組成物全体の50重量%
以上の水を含有すると共に、カチオン荷電を有する殺菌
剤及び界面活性剤を含有する液状殺菌洗浄剤組成物を、
内容液に押圧力を付与することにより該内容液と空気と
を混合せしめて、多数の細孔を有する泡形成部材を通し
て吐出口から泡状に吐出させるフォーマー容器に充填し
てなることを特徴とする泡状殺菌洗浄剤組成物を提供す
るものであり、特に、上記液状殺菌洗浄剤組成物の25
℃における粘度が0.1〜10センチポアズであり、上
記フォーマー容器から噴出された泡の平均泡径が0.5
mm以下であれば、より好適である。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物は、カチオン荷電を
有する殺菌剤、界面活性剤及び水を含有するものであ
る。ここで、カチオン荷電を有する殺菌剤としては、例
えば下記式(1)で示される第4級アンモニウム塩であ
るカチオン界面活性剤系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌
剤、グリシン型両性界面活性剤等を挙げることができ
る。
【0008】
【化1】 (但し、式中R1は炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基,或いは炭素数1〜4の直
鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルキレン基を有するアル
キルフェノキシ基又はアルキレンフェノキシ基,又はフ
ェノキシ基である。R2及びR3はそれぞれ炭素数1〜3
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、R4
は炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はア
ルケニル基,或いは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル又はアルキレン基を有するアルキルフェノキシ基
又はアルキレンフェノキシ基,或いはベンジル基,エト
キシフェニル基,フェノキシ基である。但し、R2,R3
又はR4の少なくともいずれか一つが、炭素数1〜4の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルキノリウ
ム,ピリジニウム,炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基を有するアルキルイソキノリニウム、カルバモ
イルピリジニウム,ピペリジニウムであってもよい。ま
た、Xはハロゲン原子、有機リン酸、有機酸等であ
る。)
【0009】具体的には、第4級アンモニウム塩系殺菌
剤として、それぞれアルキル基が炭素数2以上の直鎖状
又は分岐鎖状であるアルキルジメチルベンザルコニウ
ム,アルキルジメチルベンゼトニウム,ジアルキルジメ
チルアンモニウム,アルキルトリメチルアンモニウム,
アルキルジメチル−β−フェノキシエチルアンモニウ
ム,アルキルピリジニウム,アルキルキノリニウム,ア
ルキルピペリジニウム,アルキル−3−カルバモイルピ
リジニウム等の第4級アンモニウムであって、その塩が
塩素原子,ヨウ素原子等のハロゲン原子、グルコン酸等
の有機酸、セチルリン酸等の有機リン酸などである第4
級アンモニウム塩が挙げられ、これらの中でも特に上記
各第4級アンモニウムのアルキル基がオクチル,デシ
ル,ラウリル(ドデシル),ミリスチル,セチル,ステ
アリル(オクタデシル)等の炭素数8〜18の直鎖状の
アルキル基である第4級アンモニウム塩が好適であり、
これらの中でもより好ましいのは、アルキルジメチルベ
ンザルコニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩
であり、特に直鎖状アルキル基の炭素数が12のものの
割合が50%以上のアルキルジメチルベンザルコニウム
塩(以下、塩化ベンザルコニウム)(例えば、三洋化成
工業(株)製、「濃塩化ベンザルコニウム液50」な
ど)、直鎖状のアルキル基の炭素数が10のものを主と
するジアルキルジメチルアンモニウム(以下、ジデシル
ジメチルアンモニウム)塩(例えば、ライオン(株)
製、「アカード210」など)等である。
【0010】ビグアナイド系殺菌剤としては、クロルヘ
キシジン,グルコン酸クロルヘキシジン,塩酸クロルヘ
キシジンなどのクロルヘキシジン類等を挙げることがで
きる。
【0011】また、グリシン型両性界面活性剤として
は、下記式(2)で示されるアルキルアミノエチルグリ
シン、アルキルジアミノエチルグリシン又はアルキルポ
リアミノエチルグリシン及びこれらの塩酸塩等の塩など
を挙げることができる。
【0012】
【化2】 (但し、式中R5は水素原子又はアルキル基の炭素数が
6〜20、好ましくは6〜14の直鎖又は分岐鎖である
アルキルアミノエチル(モノ、ジ、ポリ)基であり、R
6はアルキル基の炭素数が6〜20、好ましくは6〜1
4の直鎖は又は分岐鎖であるアルキルアミノエチル(モ
ノ、ジ、ポリ)基である。)
【0013】これらの中でも、特に上記R5、R6がアル
キルジアミノエチル基であって、アルキル基の炭素数が
6〜14のグリシン誘導体及びその塩が好適であり、中
でもより好ましくはアルキル基の炭素数が6〜14であ
るものの混合物で、その平均分子量が300〜500程
度のアルキルジアミノエチルグリシン及びその塩(例え
ば、三洋化成工業(株)製、「レボンLAG−40」な
ど)を挙げることができる。
【0014】上記カチオン荷電を有する殺菌剤は、1種
単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することが
できるが、即効的に多くの菌種の殺菌するという本発明
の目的を考慮すれば、2種以上を組み合わせて使用する
ことが望ましく、特に第4級アンモニム塩系とビグアナ
イド系、第4級アンモニム塩系とグリシン型両性界面活
性剤、グリシン型両性界面活性剤とビグアナイド系とい
うように異なる系を組み合わせるとより好適であり、こ
れらの中でも、特に本発明の殺菌力増強剤を配合する場
合、グリシン型両性界面活性剤を他の系のものと組み合
わせると、殺菌剤耐性菌を発現し難くすることができる
上、皮膚刺激性も改善され、特に第4級アンモニム塩系
とグリシン型両性界面活性剤との組み合わせが効果的で
ある。具体的には、第4級アンモニム塩系殺菌剤として
アルキル基が炭素数2以上の直鎖状又は分岐鎖状、好ま
しくは炭素数が8〜18の直鎖状であるアルキルジメチ
ルベンザルコニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、ビグアナイド系殺菌剤としてクロルヘキシジン
類、グリシン型両性界面活性剤としてアルキル基の炭素
数が6〜20の塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩
酸アルキルジアミノエチルグリシン及び塩酸アルキルポ
リアミノエチルグリシンが好適であり、より好適には、
第4級アンモニム塩系殺菌剤としてアルキル基の炭素数
12の直鎖状のものが50%以上の塩化ベンザルコニウ
ム、クロルヘキシジン類としてクロルヘキシジン、グリ
シン型両性界面活性剤として、アルキル基の炭素数が6
〜14であるものの混合物であって、その平均分子量が
300〜500程度のアルキルジアミノエチルグリシン
及びその塩が更に好適である。
【0015】なお、このように2種以上のカチオン荷電
を有する殺菌剤を併用する場合、その配合比は特に制限
されるものではないが、例えば重量比で第4級アンモニ
ム塩系:ビグアナイド系=10:1〜1:10、第4級
アンモニム塩系:グリシン型両性界面活性剤10:1〜
1:10、グリシン型両性界面活性剤:ビグアナイド系
=10:1〜1:10とすると好適である。
【0016】本発明の界面活性剤としては、その種類は
特に制限されないが、本発明の目的を考慮すれば、洗浄
力に優れる両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及び
アニオン系界面活性剤等が好適に使用され、これらの中
でも皮膚洗浄、食器の洗浄等に使用する際の安全性に優
れるものが望ましく、更に本発明の目的を考慮すれば、
できるだけカチオン荷電を有する殺菌剤の殺菌力を低下
させないものが望ましく、具体的には、両性界面活性剤
として、例えばアルキル基が炭素数8〜20、特に10
〜18の直鎖又は分岐鎖であるアルキルジメチルアミノ
脂肪酸ベタイン等のカルボキシベタイン型両性界面活性
剤などのベタイン系両性界面活性剤,アルキル基が炭素
数10〜16、特に12〜14の直鎖又は分岐鎖である
2−アルキル−1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾ
リニウム−1−アセテート等の2−アルキルイミダゾリ
ンの誘導型両性界面活性剤などのイミダゾリン系両性界
面活性剤等の上記グリシン型以外のものが好適であり、
より具体的にはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキ
シスルホベタイン、ラウリル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙
げられる。
【0017】ノニオン系界面活性剤としては、例えば脂
肪酸の炭素数が3〜20、特に10〜16の脂肪酸ショ
糖エステル等のエステル型ノニオン系界面活性剤,アル
キル基が炭素数10〜18、特に12〜14の直鎖又は
分岐鎖であって、酸化エチレン付加モル数が4〜12、
特に9のポリオキシエチレンアルキルエーテル,アルキ
ル基が炭素数10〜18、特に12〜14の直鎖又は分
岐鎖であって、酸化エチレン付加モル数が4〜12、特
に9のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル,
酸化エチレン付加モル数が2〜12、特に9〜12で、
酸化プロピレン付加モル数が2〜12、特に4〜9のポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等の
エーテル型ノニオン系界面活性剤、脂肪酸の炭素数が1
0〜20、特に12〜18の脂肪酸アルカノールアミド
等のアルカノールアミド型ノニオン系界面活性剤などが
挙げられ、より具体的にはポリオキシエチレンラウリル
エーテル(9EO)、オレイン酸アルカノールアミド、
ラウリン酸アルカノールアミド等が挙げられる。
【0018】アニオン系界面活性剤としては、例えばア
シル基の炭素数が10〜20、特に11〜18のN−ア
シルサルコシン塩,アシル基の炭素数が10〜20、特
に11〜18のN−アシルグルタミン酸塩等のカルボン
酸型アニオン系界面活性剤、アルキル基が炭素数8〜2
0、特に8〜12の直鎖又は分岐鎖のジアルキルスルホ
こはく酸塩,アシル基の炭素数が10〜16、特に11
〜14のN−メチル−N−アシルタウリン塩等のスルホ
ン酸型アニオン系界面活性剤,アルキル基が炭素数8〜
18、特に11〜14の直鎖又は分岐鎖であって、酸化
エチレン付加モル数が2〜4、特に2のポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル型アニオ
ン系界面活性剤などが挙げられ、より具体的には、N−
ラウリルグルタミン酸ナトリウム(アルキル基の炭素数
が12のものを主とする混合物も含む)等が好適に使用
される。
【0019】これらの界面活性剤は1種単独で又は2種
以上を組み合わせて使用することができる。また、上記
界面活性剤の中でも特に皮膚洗浄、食器の洗浄等に使用
する際の安全性に優れ、皮膚にマイルドな両性界面活性
剤が望ましく、これらの中でもベタイン系両性界面活性
剤が好適であり、特にカルボキシベタイン型両性界面活
性剤がより好適である。具体的にはアルキル基が炭素数
8〜20、特に10〜18の直鎖又は分岐鎖であるアル
キルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルカ
ルボキシメチルベタイン、アルキルジメチル酢酸ベタイ
ン、アルキルジメチルカルボキシメチレンアンモニウム
ベタイン等が好適に使用され、これらの中でもラウリル
ジメチルアミノ酢酸ベタインなどが特に好適に使用され
る。
【0020】従って、本発明の殺菌洗浄剤組成物として
より好ましい組成は、組成物全体の50%以上の水を含
有し、カチオン荷電を有する殺菌剤として、グリシン型
両性界面活性剤と第4級アンモニウム塩系殺菌剤及び/
又はビグアナイド系殺菌剤とを併用すると共に、グリシ
ン型以外の両性界面活性剤を配合した殺菌洗浄剤組成物
であり、より好ましい組成は、組成物全体の50%以上
の水を含有し、カチオン荷電を有する殺菌剤として、グ
リシン型両性界面活性剤とアルキル基の炭素数が8〜1
8の直鎖状であるアルキルジメチルベンザルコニウム
塩,ジアルキルジメチルアンモニウム塩及びクロルヘキ
シジン類の少なくともいずれか1種とを併用すると共
に、ベタイン系両性界面活性剤を配合したものである。
【0021】本発明の殺菌洗浄剤組成物の上記カチオン
荷電を有する殺菌剤及び界面活性剤の配合量は、各成分
の種類、組合わせなどにより適宜選定することができる
が、カチオン荷電を有する殺菌剤の配合量(2種以上を
併用する場合は合計量、以下同様)は、組成物全体に対
して0.05〜3%(重量%、以下同様)、好ましくは
0.05〜0.5%とすると好適である。配合量が少な
すぎると十分な殺菌力が得られず、防腐効果のみが奏さ
れる場合があり、多すぎると皮膚に対する使用感が悪く
なる場合がある。
【0022】一方、上記界面活性剤の配合量は、組成物
全体に対して1〜10%、好ましくは2〜8%、より好
ましくは5%未満とすると、特に好適である。配合量が
少なすぎると十分な洗浄力が得られない場合があり、多
すぎると組成物の粘度を調整するのが困難となり、組成
物を所期の泡状に形成するのが困難となる場合がある。
また、同様の理由により、上記カチオン荷電を有する殺
菌剤に対する配合比は、重量比で5〜70倍、好ましく
は20〜60倍となるように配合すると好適である。
【0023】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、水を組成物
全体に対して50%以上、好ましくは60〜97%、よ
り好ましくは70〜97%含有するものである。水の配
合量が少なすぎると組成物の粘度を調整するのが困難と
なり、組成物を所期の泡状に形成するのが困難となる場
合がある。また、同様の理由により、上記界面活性剤に
対する配合比は、重量比で5〜90倍、好ましくは10
〜50倍となるように配合すると好適である。
【0024】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、上記必須成
分に加えて通常の殺菌洗浄剤組成物に配合される各種成
分を本発明の殺菌洗浄剤組成物の粘度調整及び効果を妨
げない範囲で添加することができる。具体的には、エチ
レンジアミン四酢酸,ポリリン酸等のキレート剤、塩酸
などの酸性化合物,水酸化ナトリウムなどのアルカリ性
化合物、クエン酸などの有機酸等のpH調整剤、脂肪酸
グリセリドなどのNMF由来成分,植物エキス等の保湿
剤、水溶性高分子化合物、粘稠剤、香料などを配合する
ことができ、これらの使用量は適宜選定できる。なお、
本発明の殺菌洗浄剤組成物は、水以外にもプロピレング
リコール,エタノール,イソプロパノール等の有機溶剤
を使用することもできるが、このような有機溶剤は、界
面活性剤の起泡性に与える影響、皮膚に対する刺激性等
を考慮すれば、これらの配合量はできるだけ少ないこと
が望ましく、例えばエタノールの配合量は、組成物全体
に対して30%未満、特に10%未満であることが望ま
しい。
【0025】また、本発明の殺菌洗浄剤組成物は、後述
するように、液状組成物に調製する際に、その粘度を所
定範囲となるように調整すると好適であるが、ここで、
その粘度調整をする粘稠剤として、糖アルコール類又は
糖類を配合すると、粘度を調整できるのみならず、界面
活性剤配合によるカチオン荷電を有する殺菌剤の殺菌力
低下を改善することができるので好適である。ここで、
糖アルコール類及び糖類としては、単糖類系及びオリゴ
糖・多糖類系のものを使用することができ、具体的に
は、糖アルコール類として、グリセロール,エリスリト
ール,キシリトール,リビトール,アラビトール,ガラ
クチトール,ソルビトール,イジトール,マンニトール
等の単糖アルコール類、パラチニット,マルチトール,
ラクチトール,マルトトリイトール,イソマルトトリイ
トール,マルトテトライトール,イソマルトテトライト
ール,その他糖化度別還元水あめ類等のオリゴ糖・多糖
アルコール類などが挙げられ、糖類として、エリスロー
ス,キシロース,リボース,アラビノース,ガラクトー
ス,グルコース,ソルボース,フラクトース,マンノー
ス等の単糖類、パラチノース,マルトース,ラクトー
ス,トレハロース,マルトトリオース,イソマルトトリ
オース,マルトテトラオース,イソマルトテトラオー
ス,その他糖化度別水あめ類等のオリゴ糖類・多糖類な
どが挙げられ、特にキシリトール,ソルビトール,マン
ニトール,グルコース,トレハロースが好適であり、こ
れらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用
することができる。その配合量は、本発明の殺菌洗浄剤
組成物の粘度調整を妨げない有効量であり、例えば上記
カチオン荷電を有する殺菌剤に対して重量比で10倍以
上、組成物全体に対して1〜15%とすると好適であ
る。
【0026】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、まず、上記
各成分を含有する液状組成物として調製するものであ
り、その調製方法は特に制限されず常法により調製する
ことができ、例えば上記各成分をそれぞれ適宜濃度とな
るように常法により水に順次溶解させたり、あらかじめ
各成分を少量の有機溶剤で予備溶解させた後、水に溶解
させる方法を挙げることができる。ここで、本発明の殺
菌洗浄剤組成物は、このような液状に調製された際の粘
度が、B型回転粘度計等を用いて常法により25℃にお
ける粘度を測定する時、0.1〜10センチポアズ(c
P)、好ましくは0.5〜10cP、より好ましくは
0.8〜8cP、更に好ましくは1〜5cPとなるよう
に粘度調整すると好適である。液状の殺菌洗浄剤組成物
の粘度範囲が上記範囲以外では、目的とする平均泡径の
泡状の組成物が得られない場合がある。ここで、粘度調
整を行う方法は、特に制限されず、例えば上記各成分の
中で、その配合量によって、組成物の粘度が増減する成
分の配合比を本発明の効果を妨げない範囲で適宜調整す
ることによって目的とする粘度に調整してもよく、ま
た、カチオン荷電を有する殺菌剤の殺菌力及び界面活性
剤の洗浄力、起泡性を損なわない範囲で粘稠剤又は減粘
剤を使用して粘度を調整することもできる。この場合、
粘稠剤としては、上述したように糖アルコール、糖類を
使用すると好適であるが、その他にも例えばキサンタン
ガム、ヒドロキシエチルセルロース、セタノール、マク
ロゴール、流動パラフィン等を使用することができ、こ
れらの配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で目的と
する粘度に調整できる量を適宜選定することができる。
なお、本発明の殺菌洗浄剤組成物のpHは特に制限され
るものではないが、pH3〜7、特に4〜6となるよう
に調整するとより好適である。
【0027】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、上記のよう
に調製された液状殺菌洗浄剤組成物を、液状殺菌洗浄剤
組成物(内容液)に押圧力を付与することにより内容液
と空気とを混合せしめて、多数の細孔を有する泡形成部
材を通して吐出口から泡状に吐出させるフォーマー容器
に充填し、使用時に泡状にするものである。このような
フォーマー容器としては、公知のものを使用することが
できる。ここで、公知のフォーマー容器としては、非エ
アゾール型のノンガスタイプの常圧容器を使用したもの
と、噴射剤と耐圧容器を使用したエアゾール容器を使用
したものがあり、本発明の場合、エアゾール容器を使用
することも可能であるが、使用時や廃棄時の安全性、環
境面での問題を考慮すれば、ノンガスタイプの常圧容器
を使用することが望ましい。ノンガスタイプの常圧容器
を使用したフォーマー容器は、その押圧力をかける手段
によって、ポンプ式、スクイズ式、トリガー式に分別さ
れ、本発明のフォーマー容器としては、いずれのタイプ
であっても好適に使用することができ、例えば実開昭5
8−174268号、同58−174269号、同58
−174270号、同58−174271号、同58−
174272号公報等に記載されている軟質容器の胴部
を手指で押圧することにより内容物に押圧力を付与する
スクイズ式フォーマー容器、特開平6−48454号、
実開平4−102666号、特公昭61−141号、特
開平7−315463号、同8−230961号公報等
に記載されているポンプ機構を備えた蓋部を手指で押圧
することにより内容物に押圧力を付与するポンプ式フォ
ーマー容器、特開昭55−5797号公報等に記載され
ているトリガー式フォーマー容器が好適に使用される。
これらの中でも、本発明が汚れた手指を洗浄する際に、
殺菌も行うことを目的とすることを考慮すれば、手が汚
れていても比較的押圧力を付与し易いポンプ式フォーマ
ー容器がより好適である。
【0028】上記ノンガスタイプのフォーマー容器は、
いずれも容器本体と蓋体とからなり、蓋体は、容器本体
内と外部とを連通する通路を有し、容器本体内に充容し
た組成物に押圧力が付与されると、この組成物が上記通
路を通って蓋体吐出口より外部に吐出されるようになっ
ており、この場合、この組成物を吐出口より泡状に噴出
させる手段として、上記通路の適宜な位置又は吐出口に
泡形成部材を介装してあるものが好ましい。この泡形成
部材は、多数の細孔を有するネット、スポンジ、セラミ
ック多孔体等にて形成することができ、上記組成物が細
孔を通るとき、空気を巻き込んで組成物を泡状に形成し
得るものが使用し得る。この泡形成部材としては、通常
ネットが好適に使用される。ネットは、通過する液体の
粘度によって、そのメッシュの大きさが選択されるもの
であり、通常50〜500メッシュ、特に150〜40
0メッシュの間で選択すると好適である。なお、ネット
は、複数枚使用することができ、特に二枚のネットを使
用してもよい。
【0029】本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物の場合、こ
のようなフォーマー容器に充填されて、上述したように
泡状に形成されて吐出口から噴出された泡状殺菌洗浄剤
組成物の吐出直後の泡の平均泡径が、0.5mm以下、
より好ましくは0.3mm以下で、且つ泡径が0.25
mm以下の泡の個数が全体の70%以上で構成されるよ
うにすることが、その殺菌作用、洗浄力、使用感の点よ
り好ましい。平均泡径が大きすぎると、泡径を調整する
ことによる殺菌力、洗浄力等のより一層の向上効果を得
ることができない。
【0030】ここで、上記泡状組成物の平均泡径及び泡
の個数は、以下のようにして測定される。測定方法 泡状組成物を穴あきスライド上に吐出し、吐出直後の泡
状組成物をスライド上方から光学顕微鏡(40倍)を用
いて、写真撮影すると共に、対物レンズスケールを同じ
倍率で写真撮影して、写真上で吐出直後の泡状組成物に
ついて視野に見える全ての個々の泡の大きさを測定し、
測定した泡の個数及び泡径から平均泡径を算出した。
【0031】上記のような平均泡径を得る方法として
は、フォーマー容器の種類、上記泡形成部部材の態様
(細孔径など)、更には、上記液状殺菌洗浄剤組成物の
態様を調整することによって、行うことができる。例え
ば、内容液の粘度が0.1〜10cP(25℃)であれ
ば、このような粘度範囲の内溶液に通常使用されるフォ
ーマー容器であって、空気と内容液が容量比(空気/
液)で4.1/0.9〜14.1/0.9、特に6.1
/0.9〜12.1/0.9であるフォーマー容器を使
用すると好適である。なお、市販品では、粘度が0.1
〜10cPである内容液の場合、例えば、(株)吉野工
業所製のポンプ式フォーマー容器(YF−9413:商
品型番)等を使用することができる。
【0032】更に、本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物の場
合、吐出直後の泡として上記のような平均泡径を有する
と共に、その泡の硬さが泡状組成物を手指にまんべんな
く組成物を行き渡らせることができるような適度な弾性
をもつ程度であると、泡状殺菌洗浄剤組成物の泡持ちが
よくなるので、より効果的である。
【0033】本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物の用量は、
適宜選定することができるが、例えば1回の組成物とし
ての使用量は1〜5g程度が好適であり、1日の使用回
数は特に制限されず、通常の洗浄剤と同様に使用するこ
とができる。また、本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物の用
法(使用方法)は、特に制限されるものではないが、例
えば殺菌、消毒及び洗浄を目的とする手指等に上記組成
物を適宜量採り、通常の洗浄剤と同様にして3分間程度
かけて手指をこすりあわせて上記組成物を手指全体にま
んべんなくいきわたらせる、スポンジ,布等に上記組成
物を適宜量採り、手指や体を塗擦する等のようにして使
用した後、水ですすぎ流すという方法を採用することが
できる。
【0034】本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物によれば、
カチオン荷電を有する殺菌剤、界面活性剤及び所定量の
水を含有する液状殺菌洗浄剤組成物を泡状にして使用す
ることにより、組成物中の界面活性剤の洗浄力を向上さ
せることができ、特に、所定の平均泡径を有する泡状に
して使用すれば、より一層向上させることができる。従
って、組成物中の界面活性剤を比較的低濃度にしても良
好な洗浄作用を奏する組成物が得られるので、殺菌洗浄
剤組成物中の界面活性剤を低濃度化することによって、
カチオン荷電を有する殺菌剤の界面活性剤併用による殺
菌力の低減が防止されると共に、十分な洗浄力を有する
殺菌洗浄剤組成物を得ることが可能となる。更に、本発
明の液状殺菌洗浄剤組成物を上記のように泡状にして使
用することによって、上記殺菌洗浄剤組成物の対象物
(例えば手指)に対する接触面積を増大させることがで
き、更に、泡の吸着、脱離によって、殺菌洗浄剤組成物
の殺菌力、使用感を向上させることもできる。特に、上
記のように特定の平均泡径を有するようにすることによ
って、泡に適度な硬さ(弾性)をもたせることが可能と
なり、上記のような泡状組成物が発揮する作用効果を手
指などの対象物にまんべんなく行き渡らせることがで
き、その殺菌力、使用感をより一層向上させることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物によれ
ば、肌への安全性及び取り扱い性が良好であるのみなら
ず、界面活性剤の洗浄力が向上されて、その低濃度化が
可能であり、更に、カチオン荷電を有する殺菌剤の殺菌
作用及び使用感が向上された殺菌洗浄剤組成物が得られ
る。従って、本発明の泡状殺菌洗浄剤組成物は、手指等
の皮膚を簡便に、且つ十分に殺菌、消毒及び洗浄するこ
とができると共に、日常的に使用しても肌荒れの心配が
ないので、殺菌、消毒等を目的とした手指及び身体を洗
浄する製剤、ニキビ等の微生物感染が原因となる疾患の
予防、治療するための製剤、その他殺菌が必要な洗浄場
面で使用される製剤として有用である。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、以下の例において%は重量%であ
る。
【0037】[実施例1及び比較例1]各成分が表1に
示す濃度となるようにカチオン荷電を有する殺菌剤及び
界面活性剤を常法により精製水に溶解させて液状殺菌洗
浄剤組成物を調製した後、各組成物をそれぞれ液状で吐
出する市販の液体用容器と、市販のポンプ式フォーマー
容器((株)吉野工業所製、YF−9413:商品型
番、泡形成部材:ネット(2枚)、吐出時押圧:3kg
以下、空気/液[容量比]:13/1、吐出量0.9〜
1.0ml、適性内容物粘度20cP以下)に充填し
て、手の採り易さ、殺菌力、洗浄力を10名の専門パネ
ラーを対象として、以下のように評価した。結果を表1
に併記する。なお、表1の各液状組成物の粘度はいずれ
も1.1cP(25℃)であった。採り易さの評価基準 手に採り易い 5点 やや手に採り易い 4点 どちらとも言えない 3点 やや手に採り難い 2点 手に採り難い 1点
【0038】殺菌力の評価 一方の手の3本指を血液寒天培地にプレーティングして
各組成物を使用する前の菌を採取し、その後、一方の手
に各組成物1gを採り、3分間かけて手を洗浄し、次い
で30秒間流水下ですすいだ後、他方の手を血液寒天培
地に3本指をプレーティングするストリークプレート法
により使用後の菌を採取し、使用前後の菌を37℃で2
4時間培養した後、コロニー数を測定し、各組成物を使
用した後にどれだけの菌が減少したかを減菌率で示し
た。
【0039】洗浄力の評価基準 手に各組成物1gを採り、3分間かけて手を洗浄し、次
いで30秒間流水下ですすいだ後、以下の基準で絶対評
価した。 良い 5点 やや良い 4点 どちらとも言えない 3点 やや悪い 2点 悪い 1点
【0040】
【表1】 1)三洋化成工業(株)製、濃塩化ベンザルコニウム液
50 2)三共(株)製、ハイアミン結晶 3)住友製薬(株)製、グルコン酸クロルヘキシジン 4)三洋化成工業(株)製、レボンLAG−40
【0041】[実施例2及び比較例2]下記組成となる
ように各成分を常法により精製水に溶解させて液状殺菌
洗浄剤組成物を調製した後、該組成物を実施例1と同様
の液体用容器及びフォーマー容器に充填して、10名の
専門パネラーを対象として以下の実験を行った。結果を
表2に示す。組成 塩化ベンザルコニウム 0.15 (三洋化成工業(株)製;濃塩化ベンザルコニウム液50) 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン 0.1 (三洋化成工業(株)製;レボンLAG−40) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 5 エタノール 30 トリメチルグリシン 5 精製水 バランス 合 計 100% [粘度:1cP(25℃)]
【0042】使用感の評価 それぞれの容器から組成物を1回の押圧によって手に吐
出させ、3分間かけて手を洗浄した後、流水下で1分間
洗い流し、乾燥した後のベタツキ感を以下の評価基準で
絶対評価した。結果を以下に示す。 <評価基準> まったくべたつかない 5点(許容範囲内) 特に気にならない 4点(許容範囲内) ややべたつく 3点(許容範囲内) べたつく 2点(許容範囲外) きわめてべたつく 1点(許容範囲外)
【0043】
【表2】
【0044】[実施例3及び比較例3]下記組成となる
ように各成分を常法により精製水に溶解させて液状殺菌
洗浄剤組成物を調製した後、該組成物を実施例1と同様
の液状容器及びフォーマー容器と市販の他のポンプ式フ
ォーマー容器(空気/液[容量比]:14.3/0.
9)に充填して、10名の専門パネラーを対象として以
下の実験を行った。結果を表3に示す。組成 グルコン酸クロルヘキシジン 0.1 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン 0.2 (三洋化成工業(株)製;レボンLAG−40) ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO9) 3 精製水 バランス 合 計 100% [粘度:1.1cP(25℃)]
【0045】使用感の評価 それぞれの容器から組成物を1回の押圧によって手に吐
出させ、3分間かけて手を洗浄した後、流水下で1分間
洗い流した後のベタツキ感を実施例2と同様の評価基準
で絶対評価した。洗浄力及び殺菌力 実施例1と同様にして評価した。
【0046】
【表3】
【0047】[実施例4及び実施例5]下記組成となる
ように各成分を常法によって精製水に順次溶解させて液
状の殺菌洗浄剤組成物を得、各組成物を実施例3と同様
に2種類のフォーマー容器に充填して、10名の専門パ
ネラーによって、以下の洗浄力試験を行った。組成(実施例4) 塩化ベンザルコニウム 0.15 (三洋化成工業(株)製;濃塩化ベンザルコニウム液50) 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン 0.1 (三洋化成工業(株)製;レボンLAG−40) ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 3 トリメチルグリシン 5 ソルビトール 3 クエン酸緩衝液 適量 精製水 適量 合 計 100% [粘度:1.2cP(25℃)]
【0048】組成(実施例5) クロルヘキシジン 0.2 (住友製薬(株)製;ヒビテングルコネート液) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 トリメチルグリシン 3 トレハロース 2 クエン酸緩衝液 適量 精製水 適量 合 計 100% [粘度:1.1cP(25℃)]
【0049】洗浄力試験 実施例1と同様のフォーマー容器から組成物を1回の押
圧によって各種汚れをつけた一方の手に吐出させ、他方
の手で1分間マッサージをするように軽く擦った後、流
水下で洗い流して、下記評価基準によって汚れの落ち具
合を評価した。次に、汚れをつけなかった他方の手に同
様に汚れをつけ、実施例3で使用したもう一方のフォー
マー容器に充填された組成物で上記と同様に洗浄、洗い
流した後、下記評価基準によって汚れの落ち具合を評価
した。結果を表4に示す。 <評価基準> 汚れが非常によく落ちた ◎ 汚れがよく落ちた ○ 汚れが落ちなかった ×
【0050】
【表4】
【0051】[実験例]下記組成となるように各成分を
常法によって精製水に順次溶解させて液状の殺菌洗浄剤
組成物を得、各組成物を液体用容器及び実施例3と同様
に2種類のフォーマー容器に充填して、以下の試験を行
った。結果を表5に示す。
【0052】組成1 塩化ベンザルコニウム 0.1 (三洋化成工業(株)製;濃塩化ベンザルコニウム液50) 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン 0.2 (三洋化成工業(株)製;レボンLAG−40) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 精製水 適量 合 計 100% [粘度:1.0cP(25℃)]
【0053】組成2 塩化ベンザルコニウム 0.1 (三洋化成工業(株)製;濃塩化ベンザルコニウム液50) クロルヘキシジン 0.2 (住友製薬(株)製;ヒビテングルコネート液) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 精製水 適量 合 計 100% [粘度:1.0cP(25℃)]
【0054】皮膚刺激緩和効果の確認試験 下記試験方法に従って有機溶剤で人工的に荒れ肌を作成
したモルモット背部に、各組成物を連続的に塗布し、刺
激を比較した。 <皮膚刺激試験方法> −試験動物− 種、系統、性別:モルモット(クリーン)、ハートレー
系、雌 週齢(使用時):9週齢 使用動物数:6匹 供給元:日本エスエルシー株式会社 −試験方法− モルモット荒れ肌モデル試験にて試験を行った。 (1)荒れ肌の作成 荒れ肌作成前日に電気バリカンで背部を刈毛し、荒れ肌
作成数時間前に電気バリカンで剃毛した。ネンブタール
麻酔下、ジエチルエーテル:アセトン=1:1溶液に5
分間モルモット背部を浸漬した後、40℃温水で5分間
洗浄した。 (2)皮膚反応観察 荒れ肌作成後、モルモット背部に油性マジックで線(2
cm)を描き、上記容器に充填した組成物でマジックが
消えるまで背部を擦り、流水下で洗い流した。24時間
後の落屑を下記基準で評価した。 −評価基準− 落屑なし 0 落屑ごく弱い 1 落屑弱い 2 落屑中程度 3 落屑強度 4
【0055】静菌効果の確認試験 各組成物の大腸菌の最小発育阻止濃度(MIC)を日本
化学療法学会MIC試験法に準じて測定した。
【0056】
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物全体の50重量%以上の水を含有
    すると共に、カチオン荷電を有する殺菌剤及び界面活性
    剤を含有する液状殺菌洗浄剤組成物を、内容液に押圧力
    を付与することにより該内容液と空気とを混合せしめ
    て、多数の細孔を有する泡形成部材を通して吐出口から
    泡状に吐出させるフォーマー容器に充填してなることを
    特徴とする泡状殺菌洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記液状殺菌洗浄剤組成物の25℃にお
    ける粘度が0.1〜10センチポアズであり、上記フォ
    ーマー容器から噴出された泡の平均泡径が0.5mm以
    下である請求項1記載の泡状殺菌洗浄剤組成物。
JP16067097A 1997-06-04 1997-06-04 泡状殺菌洗浄剤組成物 Pending JPH10330799A (ja)

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