JP2001139993A - 皮膚用消毒洗浄剤 - Google Patents

皮膚用消毒洗浄剤

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JP2001139993A
JP2001139993A JP32661499A JP32661499A JP2001139993A JP 2001139993 A JP2001139993 A JP 2001139993A JP 32661499 A JP32661499 A JP 32661499A JP 32661499 A JP32661499 A JP 32661499A JP 2001139993 A JP2001139993 A JP 2001139993A
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skin
disinfecting
detergent
cleaning
container
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JP32661499A
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Takamasa Muramoto
孝允 村本
Toshio Abe
敏夫 阿部
Takeo Jo
雄郎 城
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Fumakilla Ltd
Original Assignee
Fumakilla Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】泡状で皮膚に付着し、ただちに流動性のある液
体になるため、皮膚に刺激を与えずに容易に殺菌、洗浄
を行うことができ、使用後に水で洗い流す必要がなく、
使用後の後始末の手間も要らない皮膚用消毒洗浄剤、該
皮膚用消毒洗浄剤を用いる皮膚の消毒洗浄方法および皮
膚用消毒洗浄具を提供すること。 【解決手段】殺菌作用を有するカチオン系界面活性剤お
よび水を含有してなり、発泡機構を有する容器に充填
し、噴射したときに起泡し、消泡することを特徴とする
皮膚用消毒洗浄剤、該皮膚用消毒洗浄剤が起泡し、消泡
するまでの時間が60秒間以内となるように該皮膚用消
毒洗浄剤を皮膚に適用する皮膚の消毒洗浄方法、ならび
に該皮膚用消毒洗浄剤を充填してなる皮膚用消毒洗浄
具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚用消毒洗浄剤
に関する。さらに詳しくは、主として乳児、幼児、寝た
きりの状態にある老人等の看護を必要とするヒトの陰部
や臀部を洗浄するのに好適に使用し得る皮膚用消毒洗浄
剤、該皮膚用消毒洗浄剤を用いた皮膚の消毒洗浄方法お
よび皮膚用消毒洗浄具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、身体の洗浄を行う場合には、液
体石鹸、固形石鹸、粉末石鹸などが用いられており、一
方、皮膚の消毒や殺菌を行う場合には、薬用石鹸が用い
られている。
【0003】しかしながら、いずれの場合にも、皮膚に
石鹸成分が残存すると、べたつきやカブレの原因等とな
ることから、使用後には水洗を充分に行い、それらの成
分を充分に除去しなければならない。
【0004】一方、乳児のおむつの取り替え時において
は、皮膚の汚れを拭き取るために、従来、ウエットティ
ッシュやぬれタオルが使用されている。
【0005】しかしながら、これらを用いた場合には、
汚れを充分に拭き取れないため、雑菌の繁殖の原因とな
ったり、また、汚れを充分に除去しようとすると擦り過
ぎてお尻の発赤や発疹が生じ、タダレやカブレの原因と
なることがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、泡状で皮膚に付着し、
ただちに流動性のある液体になるため、皮膚に刺激を与
えずに容易に殺菌、洗浄を行うことができ、使用後に水
で洗い流す必要がなく、使用後の後始末の手間も要らな
い皮膚用消毒洗浄剤、該皮膚用消毒洗浄剤を用いる皮膚
の消毒洗浄方法および皮膚用消毒洗浄具を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1) 殺菌作用を有するカチオン系界面活性剤および
水を含有してなり、発泡機構を有する容器に充填し、噴
射したときに起泡し、消泡することを特徴とする皮膚用
消毒洗浄剤、(2) 前記(1)記載の皮膚用消毒洗浄
剤が起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内となる
ように該皮膚用消毒洗浄剤を皮膚に適用することを特徴
とする皮膚の消毒洗浄方法、ならびに(3) 前記
(1)記載の皮膚用消毒洗浄剤を被着体に噴射したとき
に該皮膚用消毒洗浄剤が起泡し、消泡するまでの時間が
60秒間以内となるように発泡機構を有する容器内に該
皮膚用消毒洗浄剤を充填してなる皮膚用消毒洗浄具に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚用消毒洗浄剤(以
下、消毒洗浄剤という)は、殺菌作用を有するカチオン
系界面活性剤および水を含有してなる水溶液タイプの消
毒洗浄剤である。
【0009】本明細書にいう「皮膚」とはヒトの肌の皮
膚をいい、例えば比較的刺激に敏感な陰部や臀部をい
う。
【0010】また、本明細書にいう「殺菌作用」の語
は、消毒作用の意を含むものであり、かかる殺菌作用
は、雑菌の除菌、特に黄色ブドウ球菌および/または大
腸菌の除菌に対し有効に働くものである。
【0011】本発明の皮膚の消毒洗浄方法は、前記消毒
洗浄剤が起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内と
なるように、該消毒洗浄剤を皮膚に適用することを特徴
とする。
【0012】本発明の消毒洗浄方法によれば、消毒洗浄
剤が起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内という
極めて短時間であるので、該消毒洗浄剤は速やかに泡状
態から流動性のある液体となる。従って、該消毒洗浄剤
を皮膚に適用した場合には、肌の感触が非常によいとい
う優れた効果が発現される。さらに、本発明の消毒洗浄
剤は、泡状で適用することができることから、その使用
量を視覚により容易に把握することができ、経済的にも
優れるという利点がある。
【0013】本発明の消毒洗浄剤は、特にヒトの肌の中
でも刺激に敏感な陰部や臀部などに好適に使用し得るも
のである。この点を考慮すれば、使用時の液温は25〜
35℃であることが好ましい。なお、冬期には冷却され
た消毒洗浄剤を用いると刺激を感じることがあるので、
消毒洗浄剤を適宜加温して使用することが好ましい。ま
た、消毒洗浄剤を発泡機構を有する容器に充填し、噴射
したときに該消毒洗浄剤が良好に起泡し得るという観点
から、この温度領域が好ましい。
【0014】本発明の消毒洗浄剤には、殺菌作用を有す
るカチオン系界面活性剤が含有されている。該界面活性
剤は、肌に対して実質的に刺激を与えないため、使用後
に水で洗い流したり、洗浄後に拭き取りを行わなくて
も、皮膚に刺激を与えることなく、容易に殺菌、洗浄を
行うことができる。
【0015】消毒洗浄剤は、殺菌作用を有するカチオン
系界面活性剤および水を含有し、起泡し、消泡するまで
の時間が60秒間以内となるものが、目的とする効果を
十分に発現させる観点から好ましい。
【0016】本発明の消毒洗浄剤では、カチオン系界面
活性剤は、殺菌、消毒および洗浄作用を呈するととも
に、発泡剤の役割を果たす。
【0017】カチオン系界面活性剤としては、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジ
ニウム、塩化デカリニウム、塩化ステアリルジメチルベ
ンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルアンモニ
ウム、臭化ドミフェン、臭化アルキルイソキノリニウム
等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。これらの中では、少量でも発泡性お
よび殺菌作用に優れ、経時安定性が良好であるという点
で、特に塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
塩化セチルピリジニウムおよび塩化デカリニウムからな
る群より選ばれた少なくとも1種が好ましく、塩化ベン
ザルコニウムおよび/または塩化セチルピリジニウムが
より好ましい。
【0018】前記カチオン系界面活性剤の消毒洗浄剤に
おける含有量は、発泡機構を有する容器に充填し、噴射
したときに起泡し、消泡するまでの時間を容易に60秒
間以内とすることができるという観点から、0.001
〜5%(重量%、以下同じ)が好ましく、0.008〜
1%がより好ましく、0.01〜0.5%が特に好まし
い。
【0019】本発明の消毒洗浄剤に含有される水は、本
発明の目的を阻害しないものであればよく、特に限定さ
れるものではない。その具体例としては、超純水、純
水、イオン交換水、蒸留水、通常の水道水等が挙げられ
る。消毒洗浄剤における水の含有量は、その他の成分を
消毒洗浄剤に含有させたときに、総量が100%となる
ように調整される。
【0020】本発明の消毒洗浄剤には、さらに殺菌剤、
防腐剤、補助剤、消臭剤、香料等を含有させてもよい。
【0021】殺菌剤は、前記カチオン系界面活性剤と併
用することにより、さらに消毒洗浄剤の殺菌作用を向上
させることができる成分である。かかる殺菌剤として
は、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチル
フェノール、トリクロサン、塩化リゾチーム、ポリリジ
ン、グレープフルーツ種子抽出物、アロエ抽出物、グリ
チルリチン酸カリウム、緑茶エキス、その他医薬品およ
び化粧品に使用される抗菌性を有する生薬等が挙げら
れ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。これらの中では、少量でも広範囲にわたって殺
菌作用を示すことができ、発泡性に影響がないという観
点から、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメ
チルフェノール、トリクロサン、塩化リゾチーム、ポリ
リジン、グレープフルーツ種子抽出物、アロエ抽出物、
グリチルリチン酸カリウム、ならびにその他医薬品およ
び化粧品に使用される抗菌性を有する生薬からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種が好ましい。
【0022】前記抗菌性を有する生薬としては、例え
ば、グレープフルーツ種子抽出物、甘草抽出物、シコニ
ン抽出物、アロエ抽出物、イチョウ抽出物、ヨモギ抽出
物、シソ抽出物、ドクダミ抽出物、緑茶抽出物、チンピ
抽出物、ヘチマ抽出物、トウキ抽出物、モモ葉抽出物等
が挙げられる。これらの中では、ふるくから薬用植物と
して医薬品用や、化粧品用に使用されている観点から、
甘草抽出物、アロエ抽出物およびグレープフルーツ種子
抽出物が好ましい。
【0023】消毒洗浄剤における殺菌剤の含有量は、殺
菌作用を向上させるという観点から、0.005〜1%
が好ましく、0.01〜0.05%がより好ましい。
【0024】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸ブチ
ル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸
エチル、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸カリウム、チアベンダゾール、イソチア
ゾロン、プロピオン酸ナトリウム、ο−フェニルフェノ
ール等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。これらの中では、水への溶解性
がよく、少量でも防腐作用があるという観点から、パラ
オキシ安息香酸エチル、安息香酸ナトリウム、デヒドロ
酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウムおよびイソチアゾ
ロンからなる群より選ばれた少なくとも1種が好まし
く、パラオキシ安息香酸エチルおよびイソチアゾロンが
より好ましい。
【0025】消毒洗浄剤における防腐剤の含有量は、長
期間にわたってカビの発生抑制および防腐効果が得られ
るという観点から、0.005〜2%が好ましく、0.
01〜0.08%がより好ましい。
【0026】補助剤は、本発明の消毒洗浄剤の洗浄力を
さらに向上させるために用いられるものである。かかる
補助剤としては、洗浄性を補助して皮膚への刺激を和ら
げ、また、消毒作用の向上や臭気・毒性面を考慮すれ
ば、エチルアルコール、イソプロピルアルコールおよび
ヘチマ抽出物からなる群より選ばれた少なくとも1種が
好ましい。
【0027】消毒洗浄剤における補助剤の含有量は、洗
浄力および消毒作用を向上させ、発泡性を調節する観点
から、1〜20%が好ましく、2〜5%がより好まし
い。
【0028】また、消臭剤としては、緑茶エキス、長鎖
ベタイン化合物のエポリオン(エポリオン(株)製、商
品名:エポリオン)、柿抽出物の総合型タンニンを主成
分としたパンシル(リリース科学工業(株)製、商品
名:パンソル)等が、香料としては、フローラル調、シ
トラス調、ウディー調、フレッシュノート調の香料等が
挙げられ、これらは必要により、適量で用いることがで
きる。
【0029】本発明の消毒洗浄剤は、前記各成分と水と
を混合、攪拌し、水溶液とすることにより、得られる。
【0030】本発明の消毒洗浄剤は、発泡機構を有する
容器に充填し、噴射したときに起泡し、消泡することを
特徴とするものである。本発明の目的を達成するうえで
は、起泡から消泡するまでに要する時間が60秒間以内
であることが好ましく、30秒間以内であることがより
好ましい。このように短時間に消泡するため、泡が速や
かに流動性のある液体となる。
【0031】また、本明細書にいう「噴射したときに起
泡し、消泡するまでの時間」とは、消毒洗浄剤を皮膚に
適用したときに起泡し、その後、その生成した泡が完全
に消失するまでの時間をいうのではなく、具体的には、
かかる時間は本明細書の実施例における方法に準じて測
定される。
【0032】なお、容器から消毒洗浄剤を噴射させたと
きの形態は、被着体に付着したときに起泡していればよ
く、特に限定がない。その例としては、ミスト(霧)、
シャワー状、フォーム状等が挙げられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるものではない。
【0033】本発明の皮膚用消毒洗浄具(以下、消毒洗
浄具という)は、前記消毒洗浄剤を被着体に噴射したと
きに、該消毒洗浄剤が起泡し、消泡するまでの時間が6
0秒間以内となるように、発泡機構を有する容器内に該
消毒洗浄剤を充填したものである。
【0034】発泡機構を有する容器は、消毒洗浄剤を被
着体に噴射したときに、該消毒洗浄剤が起泡し、消泡す
るまでの時間を60秒間以内とするものであればよい。
かかる容器としては、スクイーズフォーマータイプの容
器、トリガータイプの容器、シャワーボトルタイプの容
器、エンバイロ容器、エクセル容器、高圧式ノンガス容
器等が挙げられる。それらの中では、消毒洗浄剤と空気
の混合量およびプッシュ力を容易に調節することがで
き、しかも使用が簡便であるという観点から、スクイー
ズフォーマータイプの容器、トリガータイプの容器およ
びシャワーボトルタイプの容器が好ましい。
【0035】本発明の消毒洗浄具の中では、発泡機構を
有する容器が、スクイーズフォーマータイプの容器、ト
リガータイプの容器またはシャワーボトルタイプの容器
であり、また、消毒洗浄剤が殺菌作用を有するカチオン
系界面活性剤0.01〜0.5%および防腐剤0.01
〜0.08%であって、残部を水で総量が100%とな
るように調製したものが本発明の目的を達成するうえで
特に好ましい。
【0036】本発明の消毒洗浄方法においては、消毒洗
浄剤が起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内とな
るように該消毒洗浄剤を皮膚に適用することによって、
皮膚の洗浄を行うことができる。より具体的には、洗浄
等を必要とする皮膚部分に消毒洗浄剤を直接噴射して該
消毒洗浄剤を皮膚に付着させることにより行うことがで
きる。消毒洗浄剤は、噴射したときにその適用部分で起
泡し、60秒間以内に消泡して流動性のある液体とな
る。また、消毒洗浄剤は殺菌および洗浄力に優れている
ので、消毒洗浄剤の適用部分の汚れを落とすために、従
来のような擦り取るという煩雑な操作が不要であり、所
望により、軽く擦るだけで汚れを効果的に落とすことが
できる。このように、本発明によれば、消毒洗浄剤を適
量噴射することで皮膚の殺菌および洗浄を効果的に行う
ことができる。
【0037】使用した消毒洗浄剤は、所望により汚れ等
とともに軽く拭き取るだけで容易に除去することができ
るので、使用後の後始末等の手間が要らないという利点
がある。特に、乳児のおむつ交換時においては、おむつ
をおしりに敷いたまま陰部や臀部に適量の消毒洗浄剤を
適用するだけで殺菌および洗浄を終えることができ、し
かも使用した消毒洗浄剤はおむつに吸収させればよい。
したがって、洗浄後に消毒洗浄剤を必要により軽く拭き
取るだけでよいので、従来のように使用後の後始末等の
手間に煩わされる程度がかなり軽減される。
【0038】したがって、本発明の消毒洗浄剤は、主と
して乳児、幼児または寝たきりの状態にある老人等で看
護を必要とするヒトの皮膚、特に陰部や臀部の洗浄を行
うのに好適に使用することができるものである。また、
本発明の消毒洗浄剤は、所望により全身の皮膚の殺菌、
洗浄にも好適に使用することができるものである。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0040】実施例1 表1に示す各成分を混合、攪拌し、消毒洗浄剤を調製し
た。次いで、得られた消毒洗浄剤200mlをスクイー
ズフォーマータイプ容器(噴出口キャップを引上げ容器
胴部を押して泡を出すタイプ、容量230ml)(以
下、容器Aという)、スクイーズフォーマータイプ容器
(噴出口を下方に倒立させて容器胴部を押して泡を出す
タイプ、容量400ml)(以下、容器Bという)、ス
クイーズフォーマータイプ容器(噴出口キャップを回転
させて容器胴部を押して泡を出すタイプ、容量350m
l)(以下、容器Cという)、またはトリガータイプ容
器(泡用噴出口を有するトリガー容器、容量300m
l)(以下、容器Dという)に充填した。
【0041】次に、消毒洗浄剤を各容器から10±1g
を100ml容のメスシリンダー(内径27.5mm、
高さ222.5mm)内に25℃の温度で噴射し、起泡
した消毒洗浄剤が消泡してメスシリンダーの底部に液体
として5ml溜まるまでに要する時間(以下、消泡時間
という)を測定した。その結果を表1に示す。
【0042】次に、20〜40歳の男性10名および女
性10名の合計20名のパネラーに、各容器に充填され
た消毒洗浄剤を使用してもらい、刺激の有無、使用後の
水洗の要否、および使用後の後始末(手間)について以
下の方法に従って評価してもらった。全パネラーの平均
得点(5点満点)を算出し、その結果を表1に併記す
る。
【0043】〔刺激の有無)各容器から消毒洗浄剤約1
5mlを腕部に付着してもらい、その刺激の有無につい
て評価してもらった。評価基準は、以下のとおりであ
る。 (評価基準) 5:まったくない 4:わずかに感じる 3:やや感じる 2:明らかに感じる 1:刺激がつよすぎる
【0044】〔使用後の水洗の要否〕各容器から消毒洗
浄剤約15mlを腕部に付着してもらい、使用後の水洗
の要否について評価してもらった。評価基準は、以下の
とおりである。 (評価基準) 5:まったく必要なし 4:わずかに必要 3:やや必要 2:必要 1:明らかに必要
【0045】〔使用後の後始末〕各容器から消毒洗浄剤
約15mlを腕部に付着してもらい、その使用後の後始
末の必要性(手間)について評価してもらった。評価基
準は、以下のとおりである。 (評価基準) 5:まったく手間がかからない 4:手間がかからない 3:わずかに手間がかかる 2:やや手間がかかる 1:たいへん手間がかかる
【0046】また、消毒洗浄剤の洗浄性を以下の方法に
従って評価した。
【0047】〔洗浄性〕市販の調合味噌を人体の排泄物
による汚れの指標として用い、該味噌を約1mm程度の
厚さとなるように均一に表面に塗布して乾燥、固定した
板ガラス(25cm×20cm)を垂直方向に立てて固
定し、前記各容器から約20mlの消毒洗浄剤をガラス
表面に対して垂直となる方向から約15cm離して味噌
面に噴射し、消毒洗浄剤が味噌面に付着して起泡してか
ら約60秒間経過後のガラス表面における味噌の剥離の
程度を目視により観察し、消毒洗浄剤の洗浄性として評
価した。前記消毒洗浄剤を用いて上記操作を4回行い、
全4回の平均得点(5点満点)を算出した。その結果を
表1に併記する。評価基準は、以下のとおりである。 (評価基準) 5:非常によい 4:よい 3:ややよい 2:ややわるい 1:わるい
【0048】
【表1】
【0049】表1に示された結果から、消泡時間が60
秒間以内である消毒洗浄剤は、評価を行った全ての項目
について優れた効果を示すことがわかる。また、それら
の中でも消泡時間が30秒間以内である消毒洗浄剤が特
に優れた効果を示すことがわかる。
【0050】実施例2 表2に示す各成分を混合、攪拌して調製した消毒洗浄剤
を用い、一般に使用されている黄色ブドウ球菌(Staphy
lococcus sureus):IFO 3301と大腸菌(Escher
ichia coli):IFO 12732を用い、以下の方法
により殺菌作用を調べた。
【0051】角形4号シャーレに普通寒天培地20ml
を入れて固化させ、その上に前記2種の菌各々の供試菌
液(106セル/ml)2mlを混釈させた普通寒天培
地20mlを積層させた。培地固化後、各消毒洗浄剤原
液、該原液を水で2倍に希釈したもの、5倍に希釈した
もの、または10倍に希釈したものをそれぞれ50μl
含浸させた直径8mmのペーパーディスクを培地に載せ
た。これらを25℃で2日間培養し、ハロー形成をハロ
ーの直径(mm)を測定することにより評価した。その
結果を表2に示す。ハローの直径が大きいものほど、殺
菌作用が大きい。
【0052】なお、表2中、「±」はハロー形成が僅か
にあることを、「−」はハロー形成が認められないこと
を示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2に示された結果から、本発明の消毒洗
浄剤を用いることにより、大腸菌および黄色ブドウ球菌
いずれも効果的に除菌できることがわかる。特に黄色ブ
ドウ球菌に対する除菌効果に優れており、消毒洗浄剤の
原液を10倍に希釈してもなお除菌効果が維持されるこ
とがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の消毒洗浄剤によれば、皮膚に刺
激を与えずに、容易に殺菌、洗浄を行うことができる。
さらに、使用後に水で洗い流す必要がなく、使用後の後
始末の手間も要らない。また、消毒洗浄剤が起泡し、消
泡するまでに要する時間が60秒間以内という極めて短
時間であるので、該消毒洗浄剤は速やかに泡状態から流
動性のある液体となり、該消毒洗浄剤を皮膚に適用した
場合には、肌の感触が非常によいという優れた効果が発
現される。さらに、本発明の消毒洗浄剤は、泡状で適用
することができることから、その使用量を視覚により容
易に把握することができ、経済的にも優れるという利点
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/40 101 A01N 43/40 101 A61K 31/135 A61K 31/135 A61P 31/02 A61P 31/02 //(C11D 10/02 (C11D 10/02 1:40 1:40 3:48) 3:48) Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 CA03 CA17 CA18 FA41 FA42 HA31 KA18 MA03 MA05 MA06 MA33 MA83 NA10 ZB35 4H003 AE05 AE08 BA12 BA21 DA02 EB03 EB04 EB07 EB09 EB43 EB45 EB46 ED02 FA02 FA20 FA34 4H011 AA02 BA06 BB03 BB04 BB06 BB09 BB11 BB22 DA13 DB05 DD07 DE15 DG05 DG09 DG16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺菌作用を有するカチオン系界面活性剤
    および水を含有してなり、発泡機構を有する容器に充填
    し、噴射したときに起泡し、消泡することを特徴とする
    皮膚用消毒洗浄剤。
  2. 【請求項2】 カチオン系界面活性剤が、塩化ベンザル
    コニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウ
    ムおよび塩化デカリニウムからなる群より選ばれた少な
    くとも1種である請求項1記載の皮膚用消毒洗浄剤。
  3. 【請求項3】 カチオン系界面活性剤の含有量が0.0
    01〜5重量%である請求項1または2記載の皮膚用消
    毒洗浄剤。
  4. 【請求項4】 さらに、エチルアルコール、イソプロピ
    ルアルコールおよびヘチマ抽出物からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種を含有してなる請求項1〜3いずれか
    記載の皮膚用消毒洗浄剤。
  5. 【請求項5】 さらに、グルコン酸クロルヘキシジン、
    イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化リ
    ゾチーム、ポリリジン、グレープフルーツ種子抽出物、
    アロエ抽出物、グリチルリチン酸カリウムおよび抗菌性
    を有する生薬からなる群より選ばれた少なくとも1種の
    殺菌剤を含有してなる請求項1〜4いずれか記載の皮膚
    用消毒洗浄剤。
  6. 【請求項6】 さらに、パラオキシ安息香酸エチル、安
    息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン
    酸カリウムおよびイソチアゾロンからなる群より選ばれ
    た少なくとも1種の防腐剤を含有してなる請求項1〜5
    いずれか記載の皮膚用消毒洗浄剤。
  7. 【請求項7】 噴射したときに起泡し、消泡するまでの
    時間が60秒間以内である請求項1〜6いずれか記載の
    皮膚用消毒洗浄剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6いずれか記載の皮膚用消毒
    洗浄剤が起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内と
    なるように該皮膚用消毒洗浄剤を皮膚に適用することを
    特徴とする皮膚の消毒洗浄方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6いずれか記載の皮膚用消毒
    洗浄剤を被着体に噴射したときに該皮膚用消毒洗浄剤が
    起泡し、消泡するまでの時間が60秒間以内となるよう
    に発泡機構を有する容器内に該皮膚用消毒洗浄剤を充填
    してなる皮膚用消毒洗浄具。
  10. 【請求項10】 発泡機構を有する容器が、スクイーズ
    フォーマータイプの容器、トリガータイプの容器または
    シャワーボトルタイプの容器である請求項9記載の皮膚
    用消毒洗浄具。
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