JP2021187846A - アルコール含有組成物 - Google Patents

アルコール含有組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021187846A
JP2021187846A JP2021086582A JP2021086582A JP2021187846A JP 2021187846 A JP2021187846 A JP 2021187846A JP 2021086582 A JP2021086582 A JP 2021086582A JP 2021086582 A JP2021086582 A JP 2021086582A JP 2021187846 A JP2021187846 A JP 2021187846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
mass
acid
present
lower alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021086582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7345886B2 (ja
Inventor
昌明 森山
Masaaki Moriyama
智佳 齋藤
Chika Saito
伸次 小林
Shinji Kobayashi
欣也 高垣
Kinya Takagaki
夏子 田中
Natsuko Tanaka
香奈 本岡
Kana Motooka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shinyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shinyaku Co Ltd filed Critical Toyo Shinyaku Co Ltd
Publication of JP2021187846A publication Critical patent/JP2021187846A/ja
Priority to JP2022145410A priority Critical patent/JP7345933B2/ja
Priority to JP2023139023A priority patent/JP2023159411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7345886B2 publication Critical patent/JP7345886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

【課題】低級アルコールを含有しながらも、泡持ちが良く、使用感に優れ、かつ、殺菌・消毒作用に優れた組成物を提供する。【解決手段】フォーマー容器から泡状に吐出させて使用される組成物であって、低級アルコール及びノニオン界面活性剤を含有し、前記低級アルコールの含有量が30〜60質量%であることを特徴とする組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、低級アルコール並びにノニオン界面活性剤を含有する組成物に関する。
例年、インフルエンザウイルスやノロウイルス等、様々なウイルスによる感染症が問題となっている。これらの感染症は、飛沫感染や接触感染で感染が拡大する。感染拡大を防ぐための対策として消毒液による手指の消毒が重要であるが、その多くは液状である。消毒液を手指に均一に塗布するためには、多量に噴霧又は塗布するケースが多い。また、消毒液は、使用時に手指から液剤が流れ落ちてしまう現象(液だれ)が生じるため、液の一部が無駄になる、衣服や床などを汚すといった原因となる。また、消毒液をゲル状にした組成物も開発されている(例えば特許文献1)。ゲル状組成物では、液だれは生じにくいものの、塗布後にべたつきが残る、均一な塗布が難しいといった課題がある。また、近年では均一な塗布を目的とし、フォーム状の組成物が開発されているが、有効成分である低級アルコールは消泡作用を有することから、低級アルコールを含有しながらも、泡持ちが良く、均一に塗布できる組成物の開発が求められている。
特開平11−199476号公報
本発明の課題は、低級アルコールを含有しながらも、泡持ちが良く、使用感に優れた組成物を提供することにある。
本出願人は、上記課題を解決するために、種々の物質について鋭意検討を積み重ねたところ、驚くべきことに、低級アルコール並びにノニオン界面活性剤を含有する本発明の組成物は、フォーマー容器から泡状に吐出させたところ泡持ちが良く、液だれが起こらず、優れた使用感であることを見出した。また、本出願人は、上記課題を解決するために、種々の物質について鋭意検討を積み重ねたところ、驚くべきことに、本発明の組成物は、低級アルコールを高濃度含有するにもかかわらず、フォーマー容器から泡状に吐出させたところ泡持ちが良く、液だれが起こらず、優れた使用感であることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
本発明の概要は、以下の通りである。
<1>フォーマー容器から泡状に吐出させて使用される組成物であって、低級アルコール及びノニオン界面活性剤を含有し、前記低級アルコールの含有量が30〜60質量% であることを特徴とする組成物。
<2>前記ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする<1>に記載の組成物。
<3>酸又はその塩を含有することを特徴とする、<1>又は<2>のいずれかに記載の組成物。
<4>さらに、カチオン界面活性剤を含有することを特徴とする、<1>〜<3>のいずれかに記載の組成物。
<5>さらに、水を含有する<1>〜<4>のいずれかに記載の組成物。
<6>さらに、保湿剤を含有する<1>〜<5>のいずれかに記載の組成物。
<7>皮膚の殺菌、除菌、消毒用であることを特徴とする、<1>〜<6>のいずれかに記載の組成物。
<8>硬質表面の殺菌、除菌、消毒用であることを特徴とする、<1>〜<6>のいずれかに記載の組成物。
本発明によれば、泡持ちが良いために液だれが起こらず、使用感に優れた組成物を得ることができる。特に、本発明によれば、低級アルコールを高濃度含有するにもかかわらず、泡持ちが良いために液だれが起こらず、使用感に優れた組成物を得ることができる。また、本発明の組成物は手指など皮膚の殺菌、除菌、消毒だけでなく、硬質表面でも使用できることから、接触感染拡大防止効果が期待できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[1.低級アルコール]
本発明は、低級アルコールを必須成分とする。本発明において使用できる低級アルコールとしては、通常皮膚外用剤として使用されるものであれば特に制限されず、例えば、エタノール、イソプロパノールが挙げられる。本発明においては、泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立の観点から、エタノールが好ましい。
本発明で使用する低級アルコールは、1種のみを使用しても良いし、2種以上を用いることもできる。本発明の組成物に配合される低級アルコールの含有量としては泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立の観点から、例えば、30質量%、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上の範囲で選択される。また、同様の観点から、消毒剤の含有量は、例えば95質量%以下、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下、特に好ましくは50質量%以下の範囲で選択される。但し、低級アルコールを2種以上含有する場合は、その総量である。
[2.ノニオン界面活性剤]
本発明の組成物は、低級アルコールと共にノニオン界面活性剤を含有することを特徴とする。低級アルコールと共にノニオン界面活性剤を配合することにより、泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立が可能となる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン2−ヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルあるいはポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、オクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレートなどのアルキルフェノールアルキレート;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコ−ルモノステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート等のポリオキシアルキレン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;ステアリン酸スクロースなどのショ糖脂肪酸エステル;カプリル酸グリセリルなどのグリセリン脂肪酸エステル;ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、コカミドDEAなどのアルカノールアミド;オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなどのアルキルグルコシド;オキシエチレン/オキシプロピレンブロックコポリマー;フッ素系界面活性剤;ポリグリセリル変性シリコーン、ジグリセル変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン、糖変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(PEG/PPG−25/25ジメチコン、ビス(PEG/PPG−20/20)ジメチコン、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン、PEG−12ジメチコン)、カルボン酸変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;デシルグルコシド、ラウリルグリコシド等のアルキルグリコシド等が挙げられ、泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立の観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンが好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。
本発明において界面活性剤を使用する場合、界面活性剤は1種のみを使用しても良いし、2種以上を用いることもできる。本発明の組成物に界面活性剤を配合する場合、その含有量としては泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立ができる範囲であれば特に制限はなく、その含有量を適宜設定できる。例えば、0.0001質量%、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上の範囲で選択される。また、同様の観点から、界面活性剤の含有量は、例えば15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、特に好ましくは5質量%以下の範囲で選択される。但し、界面活性剤を2種以上含有する場合は、その総量である。本発明においては、市販品を使用してもよく、また当該分野で公知の方法で製造したものを使用することもできる。
[3.酸又はその塩]
本発明の組成物は、酸又はその塩を配合することが好ましい。酸又はその塩を配合することにより、組成物の安定性が向上すると共に、泡の安定性向上も可能となる。本発明の組成物において使用できる酸又はその塩としては特に制限されず、通常pH調整に使用する酸又はその塩を使用することができる。具体的には、有機酸又はその塩、無機酸又はその塩が挙げられ、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機酸又はその塩;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、スルファミン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、フェルラ酸、コハク酸、フィチン酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、カプリル酸、アジピン酸、フマル酸、エチドロン酸、エデト酸又はこれらの塩を挙げることができ、好ましくは塩酸、硫酸、乳酸、グルコン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、エチドロン酸、エデト酸及びリン酸又はこれらの塩であり、より好ましくは塩酸、硫酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、エチドロン酸、エデト酸及びリン酸又はこれらの塩である。
本発明において酸又はその塩を使用する場合、酸又はその塩は1種のみを使用しても良いし、2種以上を用いることもできる。本発明の組成物に酸又はその塩を配合する場合、その含有量としては泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立ができる範囲であれば特に制限はなく、その含有量を適宜設定できる。例えば、0.0001質量%、好ましくは0.0005質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上の範囲で選択される。また、同様の観点から、酸又はその塩の含有量は、例えば20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下の範囲で選択される。但し、酸又はその塩を2種以上含有する場合は、その総量である。本発明においては、市販品を使用してもよく、また当該分野で公知の方法で製造したものを使用することもできる。
[4.カチオン性界面活性剤]
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤を配合することが好ましい。カチオン性界面活性剤としては、例えば、オレイルアミン、ステアリルアミン、テトラデシルアミン、1−ヘキセニルアミン、1−ドデセニルアミン、9,12−オクタデカジエニルアミン(リノールアミン)、9,12,15−オクタデカトリエニルアミン、リノレイルアミン等の、アルキルアミンなどの脂肪族アミン;塩化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化デシルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム(塩化ドデシルジメチルベンジルアンモニウム)、臭化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどの第四級アンモニウム塩;塩化ブチルピリジニウム、塩化ドデシルピリジニウム、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩;モノメチルアミン塩酸塩、ジメチルアミン塩酸塩、トリメチルアミン塩酸塩などの脂肪族アミン塩;等が挙げられる。本発明においては、第四級アンモニウム塩が好ましく、泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立の観点から、塩化ベンザルコニウムが特に好ましい。
[5.水]
本発明の組成物は、低級アルコール及びノニオン界面活性剤に加えて水を含有することができる。本発明の組成物に水を配合する場合、その含有量としては泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立ができる範囲であれば特に制限はなく、その含有量を適宜設定できる。例えば、1質量%、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上の範囲で選択される。また、同様の観点から、水の含有量は、例えば80質量%以下、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下の範囲で選択される。
[6.保湿剤]
本発明の組成物は、低級アルコールに加えて保湿剤を含有することができる。使用できる保湿剤としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、テトラデカン二酸ポリグリセリル−10、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール等の水溶性エステル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α−、β−、γ−シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;コンドロイチン硫酸ナトリウム;ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸;シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体;イヌリン、レバン等のフルクタン類;フコイダン;チューベロース多糖体、天然由来多糖体;クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩;尿素;2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム等の塩;ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン等のアミノ酸類及びその塩;コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類;シリル化ペプチド類;乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清;塩化コリン、ホスホリルコリン;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分;天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類;等が挙げられる。その中でも、ポリオール類及びその重合体、糖アルコール類が好ましく、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、ジグリセリンがより好ましい。
本発明において保湿剤を使用する場合、保湿剤は1種のみを使用しても良いし、2種以上を用いることもできる。本発明の組成物に保湿剤を配合する場合、その含有量としては泡持ちや使用時の塗布の容易さ、均一さなどといった使用感と、殺菌、除菌、消毒作用の両立ができる範囲であれば特に制限はなく、その含有量を適宜設定できる。例えば、0.01質量%、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上の範囲で選択される。また、同様の観点から、保湿剤の含有量は、例えば20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは8質量%以下、特に好ましくは10質量%以下の範囲で選択される。但し、保湿剤を2種以上含有する場合は、その総量である。本発明においては、市販品を使用してもよく、また当該分野で公知の方法で製造したものを使用することもできる。
[6.フォーマー容器]
本発明の組成物は、フォーマー容器に充填されて使用されるものであり、フォーマー容器から泡状に吐出されて使用されることを特徴とする。フォーマー容器とは、吐出時に組成物と気体とを一定割合にて混合することで泡を形成できる容器である。吐出時に組成物と混合され、泡を形成する気体としては、例えば、空気;液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテルなどの液化ガス;二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素などの圧縮ガス;等が挙げられる。吐出方法は特に限定されず、容器の構造に応じて適宜選択でき、例えば、ノズル部分を押す、ボトル本体を握る等により圧をかける;赤外線などのセンサーにより対象物を感知し、吐出する;噴射ボタンを押す、握る等により容器内の組成物と噴霧ガスとを混合し、吐出する;等の方法が挙げられる。吐出量は吐出方法に応じて適宜変更できる。本発明においては、殺菌、除菌、消毒作用の観点からノズル部分を押す構造、又は赤外線などのセンサーにより対象物を感知し、吐出する構造のフォーマー容器を用いることが好ましい。また、フォーマー容器は蓋を取り外して組成物を充填することにより、繰り返し使用できる構造であることが、経済的な観点から好ましい。
[7.本発明の組成物]
本発明の組成物は、低級アルコール及びノニオン界面活性剤のみを含むものであってもよく、低級アルコール及びノニオン界面活性剤に加えて、酸、カチオン界面活性剤、水、保湿剤のうちいずれか1種以上を含むものであってもよいし、これらに加えてその他の成分を含んでもよい。その他の成分としては、例えば、増粘剤、植物由来成分、動物由来成分、香料を挙げることができる。また、本発明の組成物はフォーマーに充填し、泡を形成した状態で殺菌、除菌、消毒に必要な量を吐出でき、吐出した組成物を殺菌、除菌、消毒したい箇所に塗布して使用することができる。
本発明の組成物により形成される泡は、塗布した箇所になじみやすく、泡持ちに優れるものである。本発明において泡持ちとは、フォーマー容器からの吐出時に形成された泡が消えずに一定時間以上維持されることをいう。形成された泡の維持時間は、5秒以上が好ましく、10秒以上がより好ましく、吐出した組成物を均一に塗布できる観点から、15秒以上が特に好ましい。
また、本発明の組成物は、酸性に調整されていることが好ましい。具体的には、本発明の組成物はpH6以下が好ましく、pH5.5以下であることがより好ましく、pH5以下であることが特に好ましい。pHの下限は制限されず、通常pH1以上、好ましくはpH2以上、より好ましくはpH3以上である。
[8.本発明の組成物の使用]
本発明の組成物は、殺菌、除菌、消毒用組成物として使用できる。殺菌とは、細菌を殺す効果のことを言い、除菌とは、菌を減らす効果のことを言い、消毒とは、ウイルス等の病原性のある微生物を死滅(不活性化)・除去させて害のない程度にする(無毒化する)ことを言う。本発明の組成物は、殺菌、除菌、消毒作用の機能がある旨の表示が可能であり、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物にその機能を記載することができる。本発明の組成物は、殺菌、除菌、消毒作用を得ることを目的とした範囲で利用され得るものであり、例えば、皮膚や硬質表面が挙げられる。皮膚としては、具体的には手、手首、指、爪などが挙げられる。硬質表面としては、例えばパソコン、マウス、キーボード、スマートフォン、タブレット、電話、プリンター、複写機、複合機、電卓、音響機器、映像機器などの情報機器;コップ、皿、スプーン、フォーク、箸などの食器;ペン、定規などの文房具;コップや皿などの食器;机、椅子、テーブル、カウンター、ロッカー、キャビネットなどの家具;ドア、ドアノブ、窓などの建具;リモコン等の備品;冷蔵庫、電子レンジなどの家電;スイッチ;蛇口;便器;手すり;床;など表面が硬く、日常生活において人の皮膚に触れるものが挙げられる。
本発明の組成物を殺菌、除菌、消毒用組成物として使用する場合、その殺菌、除菌、消毒対象は特に制限されないが、例えばインフルエンザウイルス(例えばA型、B型等)、風疹ウイルス、エボラウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、ヘルペスウイルス、ムンプスウイルス、アルボウイルス、RSウイルス、SARSウイルス、肝炎ウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス等)、黄熱ウイルス、エイズウイルス、狂犬病ウイルス、ハンタウイルス、デングウイルス、ニパウイルス、リッサウイルス等のエンベロープウイルス(エンベロープを有するウイルス); アデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、ヒトパピローマウイルス、ポリオウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス、ヒトパルボウイルス、脳心筋炎ウイルス、ライノウイルス等の非エンベロープウイルス(エンベロープを有さないウイルス);コレラ菌、サルモネラ菌、大腸菌、レジオネラ菌、炭疽菌、ヘリコバクターピロリ菌、リステリア菌、結核菌、非結核性抗酸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌、肺炎桿菌、セラチア菌、ジフテリア菌、ブルセラ菌、バルトネラ−ヘンセレ、エリジペロスリックス−ルシオパシエ、放線菌、ライム病菌、ウェルシュ菌、赤痢菌、ペスト菌、破傷風菌、エンテロバクター菌等の感染症に係る細菌;カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ブラストミセス、コクシジオイデス、ヒストプラスマ、パラコクシジオイデス、スポロトリクス等の感染症に係る真菌等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはエンベロープウイルスが挙げられ、より好ましくはインフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、コロナウイルス等が挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
実施例1〜2:抗ウイルス作用の評価
下記表1に記載の組成に従って、低級アルコール及びノニオン界面活性剤を含有する組成物を製造した。表に記載の配合量は、質量%を示す。具体的には、各成分を常温で均一に撹拌し、組成物を得た。得られた組成物について、抗ウイルス作用の評価を行った。
<抗ウイルス作用>
SARS-CoV-2 Inhibitor screening Kit(Acro Biosystems)を使用し、新型コロナウイルスSARS-CoV-2のスパイク(S)タンパク質とヒト細胞膜に局在するアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)タンパク質の結合阻害活性を評価した。具体的には以下の手順によって評価した。まず、以下の通りにバッファーを調製した。コーティングバッファー:15mM 炭酸ナトリウム(ナカライテスク)、35mM 炭酸水素ナトリウム(SIGMA)を超純水に溶解した(pH9.6)。洗浄バッファー:Phosphate Buffered Saline with Tween 20 Tablets(タカラバイオ) 1錠を超純水1Lに溶解した。ブロッキングバッファー:Blocker(TM) BSA (10X) in PBS(Thermo Scientific(TM))を洗浄バッファーで5倍希釈した。サンプルバッファー:ブロッキングバッファーを洗浄バッファーで4倍希釈した。次に、SARS-CoV-2 Sタンパク質RBDワーキング溶液(0.5 μg / mL)をブランク以外の各ウェルに100 μlずつ添加し、4℃で一晩インキュベートしてSタンパク質をウェルにコーティングした。ウェルを洗浄し、ブロッキングバッファーを300 μlずつ添加し、37℃で1.5時間インキュベートしてブロッキングした。ウェルを洗浄し、ビオチン化ヒトACE2ワーキング溶液(0.12 μg / mL)をブランク以外の各ウェルに50 μlずつ(ブランクウェルにはサンプルバッファー 50 μlを添加)、サンプルバッファーで2倍希釈した被験物質をポジティブコントロール及びブランク以外の各ウェルに50 μlずつ添加し(ポジティブコントロールとブランクのウェルにはサンプルバッファー 50 μlを添加)、37℃で1時間インキュベートしてSタンパク質とACE2を結合させた。ウェルを洗浄し、ストレプトアビジン-HRPワーキング溶液(0.1 μg/mL)を100 μlずつ添加し、遮光して37℃で1時間インキュベートしてビオチン化ヒトACE2を標識した。ウェルを洗浄し、TMB溶液(富士フィルム和光純薬)を100 μlずつ添加し、遮光して37℃で20分間インキュベートしてHRPに反応させた。0.3M 硫酸を100 μlずつ添加して反応を停止させ、プレートリーダー(SpectraMax i3x、モレキュラーデバイス)で450 nmの吸光度を測定した。以下の計算式を用いて、阻害率を算出した。
阻害率(%) = 100-{(Date sample-Date blank)/(Date positive control-Date blank)}×100
(Date sample:被験物質ありでSタンパク質とACE2を反応させた吸光度
Date blank:被験物質ありでSタンパク質を添加せずに同じ操作をした吸光度
Date positive control:被験物質なしでSタンパク質とACE2を反応させた吸光度
Date blank:被験物質なしでSタンパク質を添加せずに同じ操作をした吸光度)
結果を表1に示す。
Figure 2021187846
抗ウイルス作用の評価は、病原性のあるウイルスをどの程度無毒化できるかを示すため、消毒作用の評価として使用できる。ウイルス感染は、ウイルスが宿主細胞表面に結合し、細胞内に侵入することで起こるため、ウイルスと宿主細胞の結合を阻害する成分等は、ウイルス感染に対して抑制作用をもつと考えられる。新型コロナウイルスSARS-CoV-2は、ウイルスのエンベロープに存在するSタンパク質とヒト細胞膜上に存在するACE2タンパク質の特異的な結合を介して、ヒト細胞と結合することが知られている。本試験では、新型コロナウイルスSARS-CoV-2をモデルとして用いたSタンパク質とACE2タンパク質間の相互作用試験により、組成物の抗ウイルス作用を評価した。本試験結果より、エタノールが30質量%〜50質量%であり、ノニオン界面活性剤を配合した本願発明の組成物実施例1,2は、ノニオン界面活性剤のみを配合する比較例1や、エタノールが20質量%である比較例2と比べて優れた抗ウイルス活性を示すことがわかる。このことから、低級アルコールを30〜60質量%、及び、ノニオン界面活性剤を含有する本願発明の組成物は、優れた抗ウイルス作用(すなわち、消毒作用)を示すことがわかる。
実施例3〜10:使用感の評価
下記表2に記載の組成に従って、低級アルコール及びノニオン界面活性剤を含有する組成物を製造した。表に記載の配合量は、質量%を示す。具体的には、各成分を常温で均一に撹拌し、組成物を得た。得られた組成物を、フォーマー容器に充填し、吐出時の泡質、泡吐出時の使用感を下記の要領で評価した。結果を表2に示す。
<泡質>
・〇:保形性のある泡ができる(15秒以上保持)
・△:気泡するが、泡に十分な保形性がない(5〜14秒)
・×:気泡しない/気泡してもすぐに消泡する
<泡吐出時の使用感>
・〇:皮膚への塗布時にべたつかない
・△:皮膚への塗布時にややべたつく
・×:皮膚への塗布時にべたつく
Figure 2021187846
表2より、比較例3〜5は気泡せず、泡吐出時の使用感は評価できなかった。一方、エタノールを30〜40質量%配合し、ノニオン界面活性剤を配合する実施例3〜10は、比較例3〜5と比べて保形成のある泡を形成でき、べたつきがほとんどなく、使用感に優れるものであった。このことから、低級アルコールを30〜60質量%、及び、ノニオン界面活性剤を含有する本願発明の組成物は、泡質、吐出時の使用感に優れた組成物であることがわかる。
実施例11〜17:使用感の評価
下記表3に記載の組成に従って、低級アルコール、ノニオン界面活性剤、酸、カチオン界面活性剤及び保湿剤を含有する組成物を製造した。表に記載の配合量は、質量%を示す。具体的には、各成分を常温で均一に撹拌し、組成物を得た。得られた組成物を、フォーマー容器に充填し、吐出時の泡質、泡吐出時の使用感を下記の要領で評価した。結果を表3に示す。
<泡質>
・〇:保形性のある泡ができる(15秒以上保持)
・△:気泡するが、泡に十分な保形性がない(5〜14秒)
・×:気泡しない/気泡してもすぐに消泡する
<泡吐出時の使用感>
・〇:皮膚への塗布時にべたつかない
・△:皮膚への塗布時にややべたつく
・×:皮膚への塗布時にべたつく
Figure 2021187846
表3より、エタノールを40質量%配合し、ノニオン界面活性剤を配合する実施例11〜17は、保形成のある泡を形成でき、べたつきがなく、使用感に優れるものであった。このことから、低級アルコール30〜60質量%、ノニオン界面活性剤、酸、カチオン界面活性剤及び保湿剤を含有する本願発明の組成物は、泡質、吐出時の使用感に優れた組成物であることがわかる。
実施例18
エタノール40質量%、塩化ベンザルコニウム0.05質量%、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル1.0質量%、グリセリン2質量%、 及び水(残部)を常温で均一に撹拌して本発明の組成物を製造し、得られた組成物をフォーマー容器に充填した。得られた組成物をフォーマー容器から吐出したところ、泡の状態で吐出され、その保持時間は15秒以上と長いものであった。泡状の組成物は液だれを起こさず、皮膚や硬質表面に均一に塗布が可能であり、殺菌・消毒作用を有するものである。
実施例19
エタノール50質量%、イソプロパノール5質量%、塩化ベンゼトニウム0.05質量%、ソルビタン脂肪酸エステル1.0質量%、グリセリン2質量%、 ジグリセリン1質量%及び水(残部)を常温で均一に撹拌して本発明の組成物を製造し、得られた組成物をフォーマー容器に充填した。得られた組成物をフォーマー容器から吐出すると、泡の状態で吐出され、その保持時間は長いものである。泡状の組成物は液だれを起こさず、皮膚や硬質表面に均一に塗布が可能であり、殺菌・消毒作用を有するものである。
実施例20
エタノール60質量%、次亜塩素酸ナトリウム0.04質量%、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル1.5質量%、グリセリン2質量%及び水(残部)を常温で均一に撹拌して本発明の組成物を製造し、得られた組成物をフォーマー容器に充填した。得られた組成物をフォーマー容器から吐出すると、泡の状態で吐出され、その保持時間は長いものである。泡状の組成物は液だれを起こさず、皮膚や硬質表面に均一に塗布が可能であり、殺菌・消毒作用を有するものである。
実施例23
エタノール60質量%、ラウリルジメチルアミンN−オキシド0.1質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル1質量%、クエン酸0.2質量%、グリセリン2質量%及び水(残部)を常温で均一に撹拌して本発明の組成物を製造し、得られた組成物をフォーマー容器に充填した。得られた組成物をフォーマー容器から吐出すると、泡の状態で吐出され、その保持時間は長いものである。泡状の組成物は液だれを起こさず、皮膚や硬質表面に均一に塗布が可能であり、殺菌・消毒作用を有するものである。
本発明の組成物は、低級アルコールを含有しながらも、泡持ちが良く、使用感に優れ、かつ、殺菌・抗ウイルスに優れたものであることから、産業上の有用性は高い。

Claims (4)

  1. フォーマー容器から泡状に吐出させて使用される組成物であって、低級アルコール及びノニオン界面活性剤を含有し、前記低級アルコールの含有量が30〜60質量%であることを特徴とする組成物。
  2. 前記ノニオン界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. さらに、酸又はその塩を含有することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の組成物。
  4. さらに、カチオン界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
JP2021086582A 2020-05-25 2021-05-24 アルコール含有組成物 Active JP7345886B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022145410A JP7345933B2 (ja) 2020-05-25 2022-09-13 アルコール含有組成物
JP2023139023A JP2023159411A (ja) 2020-05-25 2023-08-29 アルコール含有組成物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020090894 2020-05-25
JP2020090894 2020-05-25

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022145410A Division JP7345933B2 (ja) 2020-05-25 2022-09-13 アルコール含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021187846A true JP2021187846A (ja) 2021-12-13
JP7345886B2 JP7345886B2 (ja) 2023-09-19

Family

ID=78848929

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021086582A Active JP7345886B2 (ja) 2020-05-25 2021-05-24 アルコール含有組成物
JP2022145410A Active JP7345933B2 (ja) 2020-05-25 2022-09-13 アルコール含有組成物
JP2023139023A Pending JP2023159411A (ja) 2020-05-25 2023-08-29 アルコール含有組成物

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022145410A Active JP7345933B2 (ja) 2020-05-25 2022-09-13 アルコール含有組成物
JP2023139023A Pending JP2023159411A (ja) 2020-05-25 2023-08-29 アルコール含有組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP7345886B2 (ja)

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06279268A (ja) * 1993-01-27 1994-10-04 Takeda Chem Ind Ltd 消毒殺菌剤およびこれを含有するエアゾール組成物
JPH06327750A (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 Osaka Zosenjo:Kk 殺菌消毒用エアゾール組成物
JPH07285808A (ja) * 1993-12-18 1995-10-31 Japan Metals & Chem Co Ltd 泡状アルコール組成物
JPH11292710A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 T Pooru Kk 殺菌剤組成物
JP2001139993A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Fumakilla Ltd 皮膚用消毒洗浄剤
JP2005530857A (ja) * 2002-06-21 2005-10-13 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 抗菌組成物、抗菌製品、及びそれらを使用する方法
JP2007506684A (ja) * 2003-09-29 2007-03-22 エセナ ヘルスケア インコーポレーテッド アルコール含有量の高いゲル様組成物及びフォーミング組成物
JP2008255101A (ja) * 2007-03-09 2008-10-23 Maruishi Pharmaceutical Co Ltd 消毒剤
WO2009075142A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Lion Corporation 殺菌清浄剤組成物
JP2014009201A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Lion Corp 洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物
US20160158122A1 (en) * 2012-11-30 2016-06-09 Reckitt & Colman (Overseas) Limited Microbicidal Personal Care Compositions Comprising Metal Ions
JP2018008934A (ja) * 2016-07-01 2018-01-18 サラヤ株式会社 抗ウイルス作用を有する発泡性組成物
JP2019189652A (ja) * 2018-04-05 2019-10-31 株式会社ニイタカ フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法、及び、該フォーマー用組成物を用いた洗浄方法
JP2022027325A (ja) * 2020-07-31 2022-02-10 丸石製薬株式会社 低濃度エタノール含有酸性起泡組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232113A (ja) 2004-02-23 2005-09-02 Lion Corp 毛髪化粧料
JP5565902B2 (ja) 2010-04-08 2014-08-06 花王株式会社 手指消毒剤組成物
WO2019006217A1 (en) 2017-06-28 2019-01-03 Collidion, Inc. COMPOSITIONS, METHODS AND USES FOR CLEANING, DISINFECTION AND / OR STERILIZATION

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06279268A (ja) * 1993-01-27 1994-10-04 Takeda Chem Ind Ltd 消毒殺菌剤およびこれを含有するエアゾール組成物
JPH06327750A (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 Osaka Zosenjo:Kk 殺菌消毒用エアゾール組成物
JPH07285808A (ja) * 1993-12-18 1995-10-31 Japan Metals & Chem Co Ltd 泡状アルコール組成物
JPH11292710A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 T Pooru Kk 殺菌剤組成物
JP2001139993A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Fumakilla Ltd 皮膚用消毒洗浄剤
JP2005530857A (ja) * 2002-06-21 2005-10-13 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 抗菌組成物、抗菌製品、及びそれらを使用する方法
JP2007506684A (ja) * 2003-09-29 2007-03-22 エセナ ヘルスケア インコーポレーテッド アルコール含有量の高いゲル様組成物及びフォーミング組成物
JP2008255101A (ja) * 2007-03-09 2008-10-23 Maruishi Pharmaceutical Co Ltd 消毒剤
WO2009075142A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Lion Corporation 殺菌清浄剤組成物
JP2014009201A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Lion Corp 洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物
US20160158122A1 (en) * 2012-11-30 2016-06-09 Reckitt & Colman (Overseas) Limited Microbicidal Personal Care Compositions Comprising Metal Ions
JP2018008934A (ja) * 2016-07-01 2018-01-18 サラヤ株式会社 抗ウイルス作用を有する発泡性組成物
JP2019189652A (ja) * 2018-04-05 2019-10-31 株式会社ニイタカ フォーマー用組成物、該フォーマー用組成物入りフォーマー、該フォーマー用組成物を用いた消毒方法、及び、該フォーマー用組成物を用いた洗浄方法
JP2022027325A (ja) * 2020-07-31 2022-02-10 丸石製薬株式会社 低濃度エタノール含有酸性起泡組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023159411A (ja) 2023-10-31
JP7345933B2 (ja) 2023-09-19
JP7345886B2 (ja) 2023-09-19
JP2022171791A (ja) 2022-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10874700B2 (en) Sanitizer composition with probiotic/prebiotic active ingredient
US11564879B2 (en) Sanitizer composition with probiotic/prebiotic active ingredient
BRPI0214794B8 (pt) sistema para melhorar a saúde da pele de usuários de artigo absorvente.
JP7195655B2 (ja) 抗ウイルス作用を有する発泡性組成物
NO20031159D0 (no) Melkesyrebakterier som er i stand til å redusere et individs tendens til åutvikle allergiske reaksjoner
US20180140540A1 (en) Topical cleansing composition with prebiotic/probiotic additive
CN111066787A (zh) 餐具或食品接触加工表面消毒溶液或消毒湿巾溶液及制法
JP2008514771A (ja) 繊維または硬質表面のメンテナンス用発泡性洗剤組成物における脂肪族アルコールの使用
JP2021187846A (ja) アルコール含有組成物
US20080305183A1 (en) Process for eliminating bacterial spores on surfaces and sporicide for use in the process
JP6688929B1 (ja) 消毒剤組成物、衛生資材、食品洗浄剤、及び、食品保存料
JP4410903B2 (ja) ゲル状手指殺菌洗浄剤組成物
JP2023168528A (ja) 硬質表面用除菌剤組成物
CN111297730A (zh) 长效无害免洗不易燃高分子乙醇消毒剂
JP7071725B2 (ja) 抗ウイルス洗浄剤組成物
BR0014498A (pt) Artigos elásticos e uso dos mesmos
KR102247527B1 (ko) 카피르 라임을 이용한 세제 제조방법 및 이로부터 제조된 세제
Miyoshi et al. Inhibitory effect of α2-macroglobulin on Vibrio vulnificus protease
GB2401611A (en) Anti-viral and anti-bacterial cleaning composition
JP2022026763A (ja) ウイルス不活性化剤組成物
JP2016030737A (ja) 泡沫状ローション剤
KR102607031B1 (ko) 벤잘코늄 염화물의 원단 흡착률이 개선된 소독제용 조성물 및 소독티슈
JPH03294211A (ja) 化粧料
US11998575B2 (en) Sanitizer composition with probiotic/prebiotic active ingredient
JP6936536B1 (ja) 殺菌・ウイルス不活性化組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211021

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220627

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220825

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7345886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150