JPH06327750A - 殺菌消毒用エアゾール組成物 - Google Patents

殺菌消毒用エアゾール組成物

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JPH06327750A
JPH06327750A JP5121738A JP12173893A JPH06327750A JP H06327750 A JPH06327750 A JP H06327750A JP 5121738 A JP5121738 A JP 5121738A JP 12173893 A JP12173893 A JP 12173893A JP H06327750 A JPH06327750 A JP H06327750A
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JP
Japan
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sterilizing
disinfecting
aerosol
aerosol composition
weight
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JP5121738A
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English (en)
Inventor
Satoshi Mekata
聡 目加多
Ryoichi Owada
亮一 大和田
Kisako Senda
紀砂子 仙田
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OSAKA ZOSENJO KK
Original Assignee
OSAKA ZOSENJO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揮発性、使用感や、泡沫状に吐出されたとき
の安定性などにすぐれ、使用量の調節および携帯が容易
である殺菌消毒用エアゾール組成物を提供すること。 【構成】 カチオン系殺菌消毒剤0.01〜3重量%、
低級アルコール30〜85重量%および残部水からなる
原液と、臨界温度が0〜50℃の噴射剤とからなる殺菌
消毒用エアゾール組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺菌消毒用エアゾール組
成物に関する。さらに詳しくは、殺菌消毒性にすぐれる
ことはもちろんのこと、揮発性、使用感や、泡沫状に吐
出されたときの安定性などにもすぐれ、使用量の調節お
よび携帯が容易であり、とくに医療従事者の手指の殺菌
消毒などに好適に使用しうる殺菌消毒用エアゾール組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、とくに医療従事者の手指の殺菌消
毒は、たとえば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ
ウム、ヨウ素、次亜塩素酸ナトリウム、フェノール、ク
レゾール、グルコン酸クロルヘキシジンなどの消毒剤や
これらの濃縮物を必要に応じて希釈した溶液中に、手指
を浸漬することによって行なわれている。
【0003】前記消毒剤の溶液に手指を浸漬したばあい
には、確かにその殺菌消毒効果は大きいものの、該消毒
剤の溶液の調製が煩雑なうえ、携帯することができず、
設置場所を固定しなければならないので不便である。ま
た前記消毒剤の溶液が乾燥しにくいものであるので、浸
漬後に手指を拭かなければならず、その作業が煩雑であ
るとともに、拭きとり用のガーゼやタオルなどを繰り返
し使用していると、殺菌消毒した手指が逆に汚染されて
しまうおそれがある。さらに、同じ消毒剤の溶液を多人
数で使用したり、使用回数が増加すると消毒剤の殺菌消
毒効果が低下したり、汚染が生じるなどの問題がある。
【0004】最近、MRSA、HIV、真菌などに起因
する院内感染が大きな社会問題となっており、前記消毒
剤の溶液を用いて手指を殺菌消毒することは、かかる院
内感染の最大の予防方法となりうるはずであるが、前記
のごとく汚染が生じるため、逆に院内感染の増加の要因
としてあげられている。
【0005】前記消毒剤の溶液に浸漬するほかにも、医
療従事者の手指の殺菌消毒は、消毒剤と高濃度の低級ア
ルコールとを配合した薬液を手指に塗布し、乾燥するま
で擦り合わせるなどして行なわれているが、かかる薬液
は通常ボトルなどに封入されているため、たとえば使用
後の蓋の閉め忘れなどによって薬液が汚染されたり、低
級アルコールの揮発による殺菌消毒効果の低下が生じた
りする。さらに、前記薬液は低粘度であるので、蓋の開
閉時などにボトルからこぼれやすく、また手指で擦り合
わせるときにたれが生じるなどの問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の殺
菌消毒剤および多量の低級アルコールを含有した原液と
特定の噴射剤とからなるエアゾール組成物が、殺菌消毒
性にすぐれるのはもちろんのこと、揮発性、使用感や、
泡沫状に吐出されたときの安定性などにすぐれ、使用量
の調節および携帯が容易であることを見出し、本発明を
完成するにいたった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はカチ
オン系殺菌消毒剤0.01〜3重量%、低級アルコール
30〜85重量%および残部水からなる原液と、臨界温
度が0〜50℃の噴射剤とからなる殺菌消毒用エアゾー
ル組成物に関する。
【0008】
【作用および実施例】本発明の殺菌消毒用エアゾール組
成物は、前記したように、カチオン系殺菌消毒剤0.0
1〜3重量%、低級アルコール30〜85重量%および
残部水からなる原液と、臨界温度が0〜50℃の噴射剤
とからなるものである。
【0009】前記カチオン系殺菌消毒剤としては、たと
えば塩化ベンゼトニウム、たとえば塩化ベンザルコニウ
ムなどの一般式(I):
【0010】
【化1】
【0011】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 のう
ちの1または2個は炭素数8〜18の長鎖アルキル基、
残りは炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、ポリオキシエチレン基またはベンジル基、Xはハロ
ゲン原子を示す)で表わされる4級アンモニウム塩など
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができるが、これらのなかでは、殺菌消毒力
が大きいという点から塩化ベンゼトニウムおよび塩化ベ
ンザルコニウムが好ましい。
【0012】前記カチオン系殺菌消毒剤の含有量は、原
液の0.01〜3重量%となるように調整する。かかる
カチオン系殺菌消毒剤の含有量が0.01重量%未満で
あるばあいには、殺菌消毒効果が充分に発現されなくな
るようになり、また3重量%をこえるばあいには、含有
量を増加させることによる抗菌力の強化が認められず、
皮膚に対する刺激で発疹、掻痒感などが起こるようにな
る。なお、えられる殺菌消毒用エアゾール組成物を泡沫
状に吐出させるばあいには、吐出時の組成物の発泡状態
を考慮すると、かかるカチオン系殺菌消毒剤の含有量
は、原液の0.1〜2重量%となるように調整すること
が好ましい。
【0013】本発明に用いられる原液は、前記低級アル
コールの含有量が多いものであるので、えられる殺菌消
毒用エアゾール組成物が揮発性にすぐれたものとなると
ともに、前記カチオン系殺菌消毒剤が有する殺菌消毒力
に、かかる低級アルコールが有する殺菌消毒力が加味さ
れ、より一層すぐれた殺菌消毒性をえられるエアゾール
組成物に与えるものである。
【0014】前記低級アルコールとしては、たとえばエ
タノール、変性エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、イソブタノールなどの炭
素数2〜4のアルコールがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができるが、これら
のなかでは、汎用性の面からエタノール、変性エタノー
ルおよびイソプロパノールが好ましい。
【0015】前記低級アルコールの含有量は、原液の3
0〜85重量%となるように調整する。かかる低級アル
コールの含有量が30重量%未満であるばあいには、低
級アルコールが有する殺菌消毒力が充分に発揮されなく
なり、また85重量%をこえるばあいには、低級アルコ
ールが有する消泡力によってえられる殺菌消毒用エアゾ
ール組成物が泡沫状の噴射形態を呈しにくくなる。な
お、かかる低級アルコールが有する殺菌消毒効果を考慮
すると、該低級アルコールの含有量は、原液の40〜8
0重量%となるように調整することが好ましい。
【0016】前記水にはとくに限定がなく、たとえば通
常エアゾール組成物に用いられる精製水などを、前記カ
チオン系殺菌消毒剤および低級アルコールや、必要に応
じて後述するこれらのほかの成分それぞれの所望量を調
整したのちの残部として原液に配合する。
【0017】本発明の殺菌消毒用エアゾール組成物に用
いられる原液は、前記したように、カチオン系殺菌消毒
剤、低級アルコールおよび水から調製されるものである
が、かかる原液には、これらのほかにも、たとえば界面
活性剤、保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤などの成分を必
要に応じて配合することができる。
【0018】本発明に用いられる原液に界面活性剤を配
合したばあいには、通常起泡が困難な低級アルコールの
含有量が多いエアゾール組成物においても、該界面活性
剤と前記カチオン系殺菌消毒剤との相乗効果によって起
泡力が充分に発揮され、より良好な泡沫状の吐出形態を
呈するエアゾール組成物をうることができる。
【0019】前記界面活性剤としては、たとえばプロピ
レングリコール脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エ
ステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エ
ステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソ
ルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル類、ポリエーテル変性シリコーンオイル類、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油などのヒマシ油類な
どの非イオン性界面活性剤、酢酸ベタイン、イミダゾリ
ニウムベタインなどの両性界面活性剤などがあげられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できるが、これらのなかでは皮膚への刺激が小さいとい
う点から非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0020】前記界面活性剤の含有量は、あまりにも多
いばあいには、えられる殺菌消毒用エアゾール組成物が
使用時にべたつきを生じたり、皮膚への刺激がいちじる
しくなる傾向があるので、通常原液の2重量%程度以
下、なかんづく1重量%程度以下となるように調整する
ことが好ましい。
【0021】また、本発明に用いられる原液に保湿剤、
細胞賦活剤や抗炎症剤を配合したばあいには、低級アル
コールの揮発にともなう手指の脱脂による肌荒れをより
少なくすることができる。
【0022】前記保湿剤としては、たとえばプロピレン
グリコール、1,3−ブタンジオール、ポリエチレング
リコール、グリセリンなどの多価アルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースな
どの合成高分子化合物、ペクチン、キトサン、キチン、
キタンサンガムなどの天然高分子化合物、ソルビトー
ル、マンニトール、キシリトールなどの多糖類などがあ
げられ、前記細胞賦活剤としては、たとえばアラントイ
ン、ビタミンB1 、ビタミンB2 、シコニンなどがあげ
られ、また前記抗炎症剤としては、たとえばグリチルレ
チン、グリチルリチン酸などの甘草由来物質、アロエエ
キスなどがあげられる。
【0023】前記保湿剤、細胞賦活剤や抗炎症剤は、単
独でまたは2種以上を混合して用いることができ、これ
らの含有量は、あまりにも多いばあいには、えられる殺
菌消毒用エアゾール組成物にべたつきや揮発性の低下が
みられるようになる傾向があるので、通常原液の10重
量%程度以下、なかんづく5重量%程度以下となるよう
に調整することが好ましい。
【0024】本発明の殺菌消毒用エアゾール組成物に用
いられる噴射剤は、臨界温度が0〜50℃のものであ
る。このように、本発明に用いられる噴射剤は、特定の
範囲内の臨界温度を有するものであり、前記原液と混合
することによって、一般に発泡剤として配合される界面
活性剤を用いないばあいであっても、良好な泡沫状の吐
出形態を呈する殺菌消毒用エアゾール組成物をうること
ができ、しかも該界面活性剤を多量に配合したときのよ
うなべたつきや皮膚への刺激が緩和されるなどといった
すぐれた性質が発現される。
【0025】前記臨界温度が0〜50℃の噴射剤として
は、たとえば炭酸ガス、亜酸化チッ素ガスなどがあげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0026】本発明の殺菌消毒用エアゾール組成物中の
前記原液の配合量は、95〜99.5重量%、なかんづ
く97〜99重量%、すなわち、殺菌消毒用エアゾール
組成物中の前記噴射剤の配合量は、0.5〜5重量%、
なかんづく1〜3重量%であることが好ましい。前記原
液の配合量が95重量%未満、すなわち噴射剤の配合量
が5重量%をこえるばあいには、噴射剤の配合量が多す
ぎて、高圧となって危険性が生じる傾向があり、また原
液の配合量が99.5重量%をこえる、すなわち噴射剤
の配合量が0.5重量%未満であるばあいには、噴射剤
の配合量が少なすぎて、エアゾール組成物が充分に噴射
されなかったり、噴射されたエアゾール組成物が良好な
泡沫状を呈しにくくなる傾向がある。
【0027】本発明の殺菌消毒用エアゾール組成物を調
製する方法および該組成物から殺菌消毒用エアゾール製
品を製造する方法には、とくに限定がなく、たとえばあ
らかじめ通常の方法で均一に混合してエアゾール組成物
を調製し、該組成物を通常の方法でエアゾール用耐圧容
器内に充填したのちエアゾール用バルブを取り付ける方
法や、前記原液をエアゾール用耐圧容器内に充填したの
ちエアゾール用バルブを取り付け、さらに噴射剤を加圧
充填する方法などがある。
【0028】前記エアゾール用耐圧容器にはとくに限定
がなく、通常用いられる瓶、缶、樹脂製の容器などの耐
圧性の容器を適用することができる。
【0029】前記エアゾール用耐圧容器内に殺菌消毒用
エアゾール組成物を充填する際には、通常エアゾール製
品の内圧が35℃で2〜8kg/cm2 ・G、なかんづく
4〜8kg/cm2 ・Gとなるように調整することが好
ましい。かかる内圧が2kg/cm2 ・G未満であるば
あいには、エアゾール組成物が最後まで噴出しにくく、
また噴射されたエアゾール組成物が良好な泡沫状を呈し
にくくなる傾向があり、また8kg/cm2 ・Gをこえ
るばあいには、高圧となって危険性が生じる傾向があ
る。
【0030】前記殺菌消毒用エアゾール組成物の吐出形
態としては、たとえば泡沫状、霧状や、霧状で噴射した
のち塗布面で発泡する形態などがあげられるが、吐出し
た組成物を手指に塗布し、擦り合わせて殺菌消毒する際
に、使用量がわかりやすいとともに、たれが生じにく
く、使用しやすいという点から泡沫状の吐出形態が好ま
しい。
【0031】つぎに、本発明の殺菌消毒用エアゾール組
成物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発
明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0032】実施例1 以下に示す成分を常温で均一に混合して原液を調製し
た。
【0033】 成分 配合量(重量%) 塩化ベンベトニウム 1.5 99%イソプロパノール 50 グリセリン 3 精製水 全量が100となる量 えられた原液60gをエアゾール用耐圧容器(満注量:
100ml)に充填し、エアゾール用バルブを取り付け
た。こののち、噴射剤として炭酸ガス1.3gを35℃
で内圧が5.5〜6.5kg/cm2 ・gとなるように
加圧充填して殺菌消毒用エアゾール組成物が充填された
殺菌消毒用エアゾール製品をえた。
【0034】えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用
い、殺菌消毒用エアゾール組成物の特性として揮発性、
泡沫安定性および使用感を以下の方法にしたがって調べ
た。その結果を表1に示す。
【0035】(イ)揮発性 泡沫状に吐出された殺菌消毒用エアゾール組成物を手掌
で充分に擦り合わせたのち、完全に揮発してしまうまで
の時間を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0036】(評価基準) A:10秒以下 B:11〜20秒 C:21秒以上 (ロ)泡沫安定性 殺菌消毒用エアゾール製品を約2秒間吐出し、泡沫状に
吐出された殺菌消毒用エアゾール組成物の状態を目視に
て観察して調べ、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0037】(評価基準) A:安定して均一に吐出させることができ、吐出された
殺菌消毒用エアゾール組成物が安定した泡沫状である。 B:吐出状態がやや安定せず、吐出された殺菌消毒用エ
アゾール組成物の起泡状態がややわるく、流れ落ちやす
い。 C:吐出状態が不安定であり、殺菌消毒用エアゾール組
成物が泡沫状に吐出されず、完全な液状に吐出される。
【0038】(ハ)使用感 無作為に抽出した男女50名に、手指に殺菌消毒用エア
ゾール組成物を吐出させ、擦り合わせて殺菌消毒しても
らい、使用感を以下の評価基準に基づいて評価した。
【0039】(評価基準) ○:適量を吐出させることができ、たれが生じす非常に
使いやすく、べたつきや刺激などの不快感がない。 △:たれが生じて少し使いにくく、若干のべたつきまた
は刺激がある。 ×:たれがひどくて非常に使いにくく、べたつきおよび
刺激がいちじるしい。
【0040】なお、表1中のA〜Eの評価基準は以下の
とおりである。 (評価基準) A:○が40名以上である。 B:○が30〜39名である。 C:○が20〜29名である。 D:○が10〜19名である。 E:○が9名以下である。
【0041】実施例2 実施例1において、原液成分およびその配合量を以下に
示すように変更したほかは、実施例1と同様にして殺菌
消毒用エアゾール組成物が充填された殺菌消毒用エアゾ
ール製品をえた。
【0042】 成分 配合量(重量%) 塩化ベンザルコニウム 0.2 99%エタノール 70 精製水 全量が100となる量 えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用い、殺菌消毒用
エアゾール組成物の特性を実施例1と同様にして調べ
た。その結果を表1に示す。
【0043】実施例3 実施例1において、原液成分およびその配合量を以下に
示すように変更し、噴射剤として炭酸ガス1.4gを用
いたほかは、実施例1と同様にして殺菌消毒用エアゾー
ル組成物が充填された殺菌消毒用エアゾール製品をえ
た。
【0044】 成分 配合量(重量%) 塩化ベンザルコニウム 0.05 塩化ベンゼトニウム 0.05 99%エタノール 70 ポリエーテル変性シリコーンオイル 0.5 10%キチン溶液 1 精製水 全量が100となる量 えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用い、殺菌消毒用
エアゾール組成物の特性を実施例1と同様にして調べ
た。その結果を表1に示す。
【0045】実施例4 実施例3において、原液成分およびその配合量を以下に
示すように変更し、噴射剤として炭酸ガスのかわりに亜
酸化チッ素ガスを用いたほかは、実施例3と同様にして
殺菌消毒用エアゾール組成物が充填された殺菌消毒用エ
アゾール製品をえた。
【0046】 成分 配合量(重量%) 塩化ベンザルコニウム(10%水溶液) 2 95%エタノール 60 ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル 1 ヒドロキシプロピルセルロース 0.5 精製水 全量が100となる量 えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用い、殺菌消毒用
エアゾール組成物の特性を実施例1と同様にして調べ
た。その結果を表1に示す。
【0047】実施例5 実施例3において、原液成分およびその配合量を以下に
示すように変更したほかは、実施例3と同様にして殺菌
消毒用エアゾール組成物が充填された殺菌消毒用エアゾ
ール製品をえた。
【0048】 成分 配合量(重量%) 塩化ベンゼトニウム 0.1 変性エタノール 40 イソプロパノール 20 ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.5 アラントイン 0.1 精製水 全量が100となる量 えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用い、殺菌消毒用
エアゾール組成物の特性を実施例1と同様にして調べ
た。その結果を表1に示す。
【0049】比較例1および2 実施例1において、99%イソプロパノールを用いなか
った(比較例1)または99%イソプロパノールの配合
量を10重量%に変更した(比較例2)ほかは、実施例
1と同様にして殺菌消毒用エアゾール組成物が充填され
た殺菌消毒用エアゾール製品をえた。
【0050】えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用
い、殺菌消毒用エアゾール組成物の特性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0051】比較例3 実施例1において、炭酸ガス1.3gのかわりにチッ素
ガス0.3gを用い、実施例1と同様の内圧となるよう
にして殺菌消毒用エアゾール組成物が充填された殺菌消
毒用エアゾール製品をえた。
【0052】えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用
い、殺菌消毒用エアゾール組成物の特性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0053】比較例4 実施例1において、噴射剤として液化石油ガスを用い、
原液95重量%および噴射剤5重量%の割合で、35℃
で内圧が4kg/cm2 ・Gとなるようにしたほかは、
実施例1と同様にして殺菌消毒用エアゾール組成物が充
填された殺菌消毒用エアゾール製品をえた。
【0054】えられた殺菌消毒用エアゾール製品を用
い、殺菌消毒用エアゾール組成物の特性を実施例1と同
様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1に示された結果から、実施例1〜5で
えられた殺菌消毒用エアゾール組成物は、揮発性および
泡沫安定性にすぐれるとともに、たれが生じずに非常に
使いやすく、べたつきや刺激がない使用感にすぐれたも
のであることがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明の殺菌消毒用エアゾール組成物
は、殺菌消毒性にすぐれるのはもちろんのこと、揮発
性、使用感や、泡沫状に吐出されたときの安定性などに
もすぐれ、使用量の調節および携帯が容易であるので、
とくに医療従事者の手指の殺菌消毒などに好適に使用し
うるという効果を奏する。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 成分 配合量(重量%) 塩化ベントニウム 1.5 99%イソプロパノール 50 グリセリン 3 精製水 全量が100となる量 えられた原液60gをエアゾール用耐圧容器(満注量:
100ml)に充填し、エアゾール用バルブを取り付け
た。こののち、噴射剤として炭酸ガス1.3gを35℃
で内圧が5.5〜6.5kg/cm2 となるように
加圧充填して殺菌消毒用エアゾール組成物が充填された
殺菌消毒用エアゾール製品をえた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】(評価基準) ○:適量を吐出させることができ、たれが生じ非常に
使いやすく、べたつきや刺激などの不快感がない。 △:たれが生じて少し使いにくく、若干のべたつきまた
は刺激がある。 ×:たれがひどくて非常に使いにくく、べたつきおよび
刺激がいちじるしい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】比較例1および2 実施例1において、99%イソプロパノールを用いなか
った(比較例1)または精製水を用いずに99%イソプ
ロパノールの配合量を全量が100重量%となる量に変
更した(比較例2)ほかは、実施例1と同様にして殺菌
消毒用エアゾール組成物が充填された殺菌消毒用エアゾ
ール製品をえた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09K 3/30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン系殺菌消毒剤0.01〜3重量
    %、低級アルコール30〜85重量%および残部水から
    なる原液と、臨界温度が0〜50℃の噴射剤とからなる
    殺菌消毒用エアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 原液が非イオン性界面活性剤を含有した
    ものである請求項1記載の殺菌消毒用エアゾール組成
    物。
  3. 【請求項3】 噴射剤が炭酸ガスおよび/または亜酸化
    チッ素ガスである請求項1または2記載の殺菌消毒用エ
    アゾール組成物。
  4. 【請求項4】 吐出形態として泡沫状を呈する請求項
    1、2または3記載の殺菌消毒用エアゾール組成物。
JP5121738A 1993-05-24 1993-05-24 殺菌消毒用エアゾール組成物 Pending JPH06327750A (ja)

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JP5121738A JPH06327750A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 殺菌消毒用エアゾール組成物

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JP5121738A JPH06327750A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 殺菌消毒用エアゾール組成物

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