JPH10330548A - 高減衰ゴム組成物 - Google Patents

高減衰ゴム組成物

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JPH10330548A
JPH10330548A JP14122997A JP14122997A JPH10330548A JP H10330548 A JPH10330548 A JP H10330548A JP 14122997 A JP14122997 A JP 14122997A JP 14122997 A JP14122997 A JP 14122997A JP H10330548 A JPH10330548 A JP H10330548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰性,低温特性,ゴム強度に優れた高減衰
ゴム組成物を得る。 【解決手段】 ブタジエンゴムを5〜80重量部含むジ
エン系ゴム100重量部に対し、カーボンブラックを3
0〜150重量部含有する。ブタジエンゴムは、ムーニ
ー粘度(100℃)40〜100および極限粘度2.1
〜5.0の高分子量ブタジエンゴムを40〜95重量%
含み、残りが極限粘度0.1〜0.6の低分子量ブタジ
エンゴムとなっており、ムーニー粘度(100℃)30
〜70,Cis1.4結合量93%以上である。カーボ
ンブラックは、CTAB吸着比表面積125以上,比着
色力130以上,DBP吸油量120以上,24M4
BP吸油量105以下で、かつ[DBP吸油量−24M
4DBP吸油量]20以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のブ
ッシュのような防振ゴムに用いられ、各種機械等の振動
に対する防振,制振等に対して有効な高減衰ゴム組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、防振ゴム等に用いられるゴム
組成物の減衰特性を向上するために、(a)カーボンブ
ラックおよび軟化剤を多量に配合したり、あるいは
(b)ガラス転移温度(Tg)の高いポリマーをメイン
ポリマーとして使用することが知られている。しかしな
がら、上記(a)では高減衰性は有しているものの防振
ゴムにとって重要な要求特性である繰り返しの歪みに対
する耐久性及びゴム強度が悪化する。また、(b)で
は、静バネ定数の変化が大きくなるから、実温領域であ
る低温での弾性率が過度に高くなり、防振ゴムにとって
重要な支持機能が悪化するという問題がある。
【0003】これらの問題に対する解決策として、流体
封入式の防振ゴムが提案されている。しかしながら、流
体封入式の防振ゴムは、機能面において優れたものが作
製可能であるが、構造が複雑になるために、製造コスト
が高くなることに加えて、振動入力方向によっては流体
による減衰効果が十分に得られないという問題がある。
【0004】また、ゴム組成物の減衰性を向上するため
に、例えば低分子SBRのような低分子量ポリマーを使
用すれば良いことが知られているが(特開平2−308
835号公報参照)、その反面、ゴム強度に悪影響を及
ぼすことも良く知られている。
【0005】他方、室温から高温にわたって高い減衰性
を維持するために、反応性フェノール樹脂を配合したも
のもあるが、このような樹脂はゴムロール粘着付与剤の
機能を有しているため、10〜25重量部程度配合する
とロール粘着性が過度に強くなってしまい、ロール加工
性が悪化するうえ、加硫ゴムの耐疲労性が悪化するとい
った不具合がある(特開平5−194807号公報参
照)。
【0006】また、ゴム組成物に芳香族炭化水素ホルム
アルテヒド樹脂を入れた場合、高減衰化されるとともに
破断伸び(EB)が向上するが、その反面、ゴム強度及
びゴム硬度が低下し、ロール粘着性が強いためロール加
工性が悪くなるという不具合がある(特開平5−222
248号公報参照)。
【0007】さらに、ゴム組成物に石油樹脂を配合して
高減衰化し、高級脂肪酸エステルで低温性を改良出来る
が、その反面、疲労性を悪化することも容易に推察され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術では、ゴム組成物における高減衰性や低温特性を個々
に改善することは出来るが、高い減衰性と良好な低温特
性とを両立し、しかも良好なゴム強度を得ることは出来
なかった。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みなされた
もので、低温から高温までの広い温度域において優れた
高減衰性を発揮でき、かつゴム強度に優れた高減衰ゴム
組成物を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、ブタ
ジエンゴムを5〜80重量部含むジエン系ゴム100重
量部に対し、カーボンブラックを30〜150重量部含
有した高減衰ゴム組成物であって、上記ブタジエンゴム
は、ブタジエンゴム100重量%中に高分子量ブタジエ
ンゴムを40〜95重量%含み、残りが低分子量ブタジ
エンゴムとなっており、両者を混合した後のムーニー粘
度(100℃)が30〜70,Cis1.4結合量が9
3%以上であり、上記高分子量ブタジエンゴムは、ムー
ニー粘度(100℃)が40〜100で、30℃トルエ
ン中で測定した極限粘度(η)が2.1〜5.0dl/
gであり、上記低分子量ブタジエンゴムは、30℃トル
エン中で測定した極限粘度(η)が0.1〜0.6dl
/gであり、上記カーボンブラックは、CTAB(セチ
ルトリメチルアンモニウムブロマイド)吸着比表面積が
125m2/g以上で、比着色力(Tint)が130
以上で、DBP(フタル酸ジブチル)吸油量が120m
l/100g以上で、24M4DBP吸油量が105m
l/100g以下で、かつ[DBP吸油量−24M4
BP吸油量]が20ml/100g以上であることを特
徴としている。
【0011】本発明に係わるブタジエンゴムは、高分子
量成分の高分子量ブタジエンゴムと、低分子量成分の低
分子量ブタジエンゴムとの混合物であり、バイモーダル
な、すなわち2つのモードを有する分子量分布を備えて
いる。
【0012】高分子量ブタジエンゴムは、ムーニー粘度
(100℃)が40〜100で、かつ30℃トルエン中
で測定した極限粘度(η)が2.1〜5.0dl/gで
あり、これにより耐動的疲労性、機械的強度特性の向上
が図られている。
【0013】低分子量ブタジエンゴムは、30℃トルエ
ン中で測定した極限粘度(η)が0.1〜0.6dl/
gであり、これにより減衰性の向上が図られている。
【0014】すなわち本発明では、高分子量ブタジエン
ゴムに耐動的疲労特性,機械的強度特性および低温特性
等の向上効果を担わせ、低分子量ブタジエンゴムに低温
特性や減衰性等の向上効果を担わせている。
【0015】高分子量ブタジエンゴムと低分子量ブタジ
エンゴムとを混合(ブレンド)した後のブタジエンゴム
は、平均Cis1.4結合量が93%以上である。この
様な高cis結合のブタジエンゴムを用いることによ
り、低温特性の向上が図られている。
【0016】上記ブタジエンゴムは、ブタジエンゴム1
00重量%中に高分子量ブタジエンゴムを40〜95重
量%含み、残りが低分子量ブタジエンゴムとなったブレ
ンド物であり、ブレンド後のムーニー粘度(100℃)
が30〜70である。ブレンド比率が上記範囲からはず
れると前述の機械的強度特性と減衰性とのバランスが悪
くなり、何れか一方が悪くなってしまう。また、ブレン
ド後のムーニー粘度(100℃)が上記範囲にないと、
加工性や減衰性が低下してしまう。
【0017】また、原料ゴムとしてのジエン系ゴムは、
100重量部中に上記ブタジエンゴムを5〜80重量部
含んでいる。ブタジエンゴムが5重量部未満では、良低
温性と高減衰性が両立した加硫ゴムを得ることが難し
く、80重量部を超えると機械的強度の良いものが得ら
れ難くなる。
【0018】ジエン系ゴムにブレンドされるゴムとして
は、スチレン・ブタジエン共重合ゴム(SBR),天然
ゴム(NR),イソプレンゴム(IR),ニトリルブタ
ジエン共重合ゴム(NBR)などが挙げられ、特に好ま
しくは高い減衰性と機械的強度特性が得られる結合スチ
レン量5〜40%のSBR,もしくはNRを挙げること
ができる。
【0019】このようなジエン系ゴムと混練するカーボ
ンブラックの量は、ジエン系ゴム100重量部に対して
30〜150重量部、特に好ましくは60〜100重量
部である。カーボンブラック量が30重量部よりも少な
いと高減衰化することが難しく、150重量部よりも多
いと加工性や機械的強度が低下してしまう。
【0020】ここで、加硫ゴムの減衰性を高くするため
に、カーボンブラックのCTAB吸着比表面積を125
2/g以上とし、カーボンブラックの平均粒子径が小
さくなるようにしている。しかしながら、カーボンブラ
ックの平均粒子径を小さくしただけでは、高減衰性を確
実に得ることができないのが実状である。この理由とし
ては、以下のことが原因していると考えられる。
【0021】第1に、カーボンブラック粒子は、均一な
粒子径ではなく、粒子径に分布をもっているため、粒子
径の分布が広いカーボンブラックを使用した場合、加硫
ゴムの減衰性は小さくなってしまう。このため、より確
実な高減衰化のためには、カーボンブラックの平均粒子
径が小さいことに加え、粒子径分布が狭いことが必要で
ある。同じ平均粒子径の場合、一般的に、粒子径分布が
狭いほど比着色力(Tint)が高くなる。したがっ
て、本発明は、CTAB吸着比表面積が125m2/g
以上で、かつ比着色力(Tint)が130以上である
ことを必須要件としている。
【0022】第2に、カーボンブラックの平均粒子径が
小さくなるに従い、カーボンブラックをゴム中へ均一に
分散させることが難しくなる。ゴム中へのカーボンブラ
ックの分散性が悪いと、カーボンブラックがゴム中で凝
集し、実質的に大粒径のカーボンブラックと同じ様にな
り、結果として加硫ゴムの減衰性が高くならない。そこ
で本発明では、カーボンブラックのゴム中への分散性を
向上させるために、DBP吸油量を120ml/100
g以上とし、カーボンブラックのストラクチャーを大き
くさせている。言い換えると、DBP吸油量が120m
l/100gより小さいと、本発明のようにCTAB吸
着比表面積の大きい(粒子径の小さい)カーボンブラッ
クをゴム中へ均一に分散させることが難しく、耐動的疲
労性の低下,減衰性の低下を生じてしまう。
【0023】しかしながら、このようにDBP吸油量を
大きくすると加硫ゴムの硬さが必要以上に高くなり、防
振ゴムとしての機能が不十分となる虞がある。つまり、
ゴム中へカーボンブラックを分散させる過程(混練工
程)でのストラクチャー(DBP吸油量)は大きく、加
硫ゴムになったときのストラクチャーは小さいことが必
要となる。
【0024】ここで、[DBP吸油量−24M4DBP
吸油量]の大きさは、ストラクチャーの壊れ易さの目安
となる。加硫ゴムが高減衰であり、必要以上に硬くなら
ないためには、24M4DBP吸油量が105ml/1
00g以下で、かつ[DBP吸油量−24M4DBP吸
油量]が20ml/100g以上の必要がある。24M
4DBP吸油量が105ml/100gを超えると、加
硫ゴムが必要以上に硬くなり、目的とする硬さの加硫ゴ
ムを得るために軟化剤を必要以上に多量に配合しなけれ
ばならず、結果としてカーボンブラックの分散性に悪影
響を及ぼし、機械的強度の低下や加工性の低下を生じて
しまう。また、[DBP吸油量−24M4DBP吸油
量]が20ml/100gより少ないと、ゴム中への分
散性が悪くなり、所期の硬さを得ることができなくなっ
てしまう。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、低温から高温までの広
い温度域にわたって高い減衰性を発揮でき、かつゴム強
度に優れた高減衰ゴム組成物を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施例を比
較例とともに詳述する。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】各実施例1〜6,比較例1〜10は、表1
に示す原料ゴム100重量部およびカーボンブラック8
5重量部の他、酸化亜鉛5重量部,ステアリン酸1重量
部,老化防止剤6重量部,アロマ系プロセスオイル30
重量部,加硫促進剤1.8重量部,およびイオウ1.0
重量部が配合されている。また、実施例1〜6,比較例
1〜10に使用したブタジエンゴムの配合および特性を
表2に示し、カーボンブラックの特性を表3に示してい
る。
【0031】ここで、表2に示すML1+4は、ブタジエ
ンゴムにおける100℃でのムーニー粘度を示してお
り、JIS K6300に基づいて測定した。
【0032】また、表3に示すカーボンブラックの各特
性値は、以下の測定方法により求めている。
【0033】CTAB(セチルトリメチルアンモニウム
ブロマイド)吸着比表面積は、ASTM D3065に
基づいて測定した。
【0034】比着色力(Tint)は、ASTM D3
065に基づいて測定した。
【0035】DBP吸油量は、JIS K6221 6,
1,2項A法に基づいて測定した。
【0036】24M4DBP吸油量は、ASTM D34
93に基づいており、24000psiの圧力で4回く
り返し圧縮した後のDBP吸油量を測定した。
【0037】また、表1に示す各特性値は、以下の測定
方法により求めている。
【0038】ゴム物性試験では、JIS K6301に
基づいて、硬さ(JIS・A)、伸び、引張強さを測定
した。
【0039】ゲーマン低温ねじり試験では、JIS K
6301に基づいて、T2(℃),T5(℃),T
10(℃)を測定した。これらT2,T5,T10の値は、低
温特性の目安となるもので、その値が低いほど低温特性
に優れていることを表している。
【0040】振動特性試験では、図1に示すように40
mm×40mm×30mmの直方体に形成した金具2付
き角型防振ゴムテストピース1を加硫成形してなる試験
片αを支持棒3を介して試験装置に取り付けて、振動特
性を測定した。なお、表1中のKsはゴム強度を示す静
的バネ定数であり、圧縮方向2〜4mmで測定した。ま
た、試験片αを3mm圧縮±1mm,10Hzで加振
し、その時の損失正接l10を算出した。このl10値は減
衰性の目安となるもので、その値が高いほど減衰性が高
いことを表している。
【0041】図2は、各実施例および比較例に対する減
衰性および低温特性を示すグラフであり、グラフ中、上
に行くほど減衰性が高く、左に行くほど低温特性が優れ
ていることを表している。
【0042】比較例1は、原料ゴムがNR60重量部と
SBR−A(スチレン量35%)40重量部とを配合し
たものとなっており、ブタジエンゴムが用いられていな
い。このため、減衰性(l10)は高いものの、T2
5,T10値が高く、低温特性が悪い。
【0043】比較例2では、比較例1と同様、原料ゴム
にブタジエンゴムが用いられておらず、NR60重量部
とSBR−B(スチレン量23.5%)40重量部とを
配合したものとなっている。このため、低温特性は比較
例1に比して大幅に改善されているものの、減衰性が低
い。
【0044】比較例3は、ブタジエンゴムとして、低分
子量ブタジエンゴムが配合されていない一般的な高分子
量ブタジエンゴムBR−1を用いている。このため、低
温性は比較例1よりも良くなっているが、減衰性が低
い。
【0045】比較例4では、比較例3と同じ様に低分子
量ブタジエンゴムが配合されていない高分子量ブタジエ
ンゴムBR−2を用いており、ここでは低温性が悪い。
【0046】比較例5は、比較例3と同じように低分子
量ブタジエンゴムが配合されていない高ML1+4の高分
子量ブタジエンゴムBR−3を用いているが、比較例3
よりもさらにl10値が低く、減衰性が低すぎる。
【0047】比較例6では、原料ゴムにブタジエンゴム
BR−4を40重量部配合したジエン系ゴムを用いてい
るため、低温特性は十分に良好であるが、カーボンブラ
ックCB−1が一般的な高減衰用途用(SAF級)のも
のであり、つまり比着色力,DBP吸油量,および[D
BP吸油量−24M4DBP吸油量]が小さ過ぎるた
め、減衰性が不十分である。
【0048】比較例7は、カーボンブラックCB−2の
比着色力(Tint)が小さいため、減衰性が不十分で
ある。
【0049】比較例8は、カーボンブラックCB−3の
CTAB,DBP吸油量,[DBP吸油量−24M4
BP吸油量]が小さく、やはり減衰性が不十分である。
【0050】比較例9は、減衰性および低温特性がとも
に良好であるが、カーボンブラックCB−4の24M4
DBP吸油量が大きすぎるため、硬さ及びKS値(ゴム
強度)が必要以上に高くなり、所期の振動特性を得るこ
とが難しい。
【0051】比較例10は、減衰性および低温特性がと
もに良好であるが、原料ゴムがブタジエンゴムだけとな
っているから、機械的強度がかなり低くなっている。
【0052】実施例1では、比較例6に対し、比着色
力,DBP吸油量,および[DBP吸油量−24M4
BP吸油量]が共に十分に大きいカーボンブラックCB
−5を用いた例である。この場合、減衰性と低温性がと
もに良好で、かつ機械的強度にも優れている。
【0053】実施例2は、実施例1に対し、カーボンブ
ラックにCB−6を用いた例である。このCB−6は実
施例1のCB−5に対して[DBP−24M4DBP]
値が大きい。このため、Ks(ゴム強度)がやや高くな
るが実用領域内であり、減衰性および低温特性ともに良
好である。
【0054】実施例3は、実施例1に対し、カーボンブ
ラックにCB−7を用いた例である。このCB−7はC
B−5に比してDBP吸油量および[DBP−24M4
DBP]値が大きい。このため、ややKsは高めである
が実用領域であり、減衰性および低温性も良好である。
【0055】実施例4は、実施例1に対し、原料ゴム1
00重量部中のブタジエンゴムBR−4の配合比率を4
0重量部に変更してあり、実施例1に比して機械的強度
は低くなっているが十分な強度をもっており、実用領域
内である。低温性はさらに改善されており、減衰性も良
好である。
【0056】実施例5は、実施例1に対し、ブタジエン
ゴムをBR−4からBR−5へ変更した例である。BR
−5はBR−4に比して低分子量ブタジエンゴムの割合
が多くなっている。ここでも、減衰性,低温性,ゴム強
度がともに良好である。
【0057】実施例6は、実施例1に対し、SBR−B
をSBR−AとSBR−Bのブレンド物に変更した例で
ある。ここでは低温性が、実施例1よりも悪化している
ものの、比較例1に比べれば向上しており、十分に実用
性がある。また、減衰性,ゴム強度は共に良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動特性の測定に用いられる角型防振ゴムテス
トピースの斜視図である。
【図2】実施例および比較例における減衰性および低温
特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ゴムテストピース α…試験片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブタジエンゴムを5〜80重量部含むジ
    エン系ゴム100重量部に対し、カーボンブラックを3
    0〜150重量部含有した高減衰ゴム組成物であって、 上記ブタジエンゴムは、ブタジエンゴム100重量%中
    に高分子量ブタジエンゴムを40〜95重量%含み、残
    りが低分子量ブタジエンゴムとなっており、両者を混合
    した後のムーニー粘度(100℃)が30〜70,Ci
    s1.4結合量が93%以上であり、 上記高分子量ブタジエンゴムは、ムーニー粘度(100
    ℃)が40〜100で、30℃トルエン中で測定した極
    限粘度(η)が2.1〜5.0dl/gであり、 上記低分子量ブタジエンゴムは、30℃トルエン中で測
    定した極限粘度(η)が0.1〜0.6dl/gであ
    り、 上記カーボンブラックは、CTAB(セチルトリメチル
    アンモニウムブロマイド)吸着比表面積が125m2
    g以上で、比着色力(Tint)が130以上で、DB
    P(フタル酸ジブチル)吸油量が120ml/100g
    以上で、24M4DBP吸油量が105ml/100g
    以下で、かつ[DBP吸油量−24M4DBP吸油量]
    が20ml/100g以上であることを特徴とする高減
    衰ゴム組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206989A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Bridgestone Corp 免震構造体
JP2010143280A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Kurashiki Kako Co Ltd 防振ゴム組成物及びそれを用いた自動車のスタビライザブッシュ
JP4595171B2 (ja) * 2000-07-04 2010-12-08 横浜ゴム株式会社 高減衰支承用ゴム組成物
US20120305828A1 (en) * 2010-02-12 2012-12-06 Yamashita Rubber Co., Ltd. Vibration-insulating rubber composition

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