JPH10329381A - プリント装置およびプリント位置合わせ方法 - Google Patents

プリント装置およびプリント位置合わせ方法

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JPH10329381A
JPH10329381A JP10091475A JP9147598A JPH10329381A JP H10329381 A JPH10329381 A JP H10329381A JP 10091475 A JP10091475 A JP 10091475A JP 9147598 A JP9147598 A JP 9147598A JP H10329381 A JPH10329381 A JP H10329381A
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pattern
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Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Minoru Teshigahara
稔 勅使川原
Satoyuki Chikuma
聡行 筑間
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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント装置におけるプリント・ヘッドの往
復走査間でのプリント位置合わせや複数のプリント・ヘ
ッド間のプリント位置合わせを、ユーザー等の手を煩ら
わせることなくかつ簡易に行うプリント装置およびプリ
ント位置合わせ方法を提供する。 【解決手段】 プリント・ヘッドの往復走査により、往
走査に対して復走査のプリント開始タイミングを所定量
ずつずらした複数のパターンをプリントする。これらの
パターンは、そのプリントにより形成されるドットによ
るエリア・ファクタが上記ずらしに応じて変化する。一
方、この複数のパターンを平均的な濃度として光学的に
読取る。これにより、読取った平均濃度が最も高い部分
に対応するタイミングを、プリント位置合わせ条件とし
て設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント装置および
プリント位置合わせ方法に関し、詳しくはプリント・ヘ
ッドの往走査および復走査の双方向でプリントを行う場
合のプリント位置合わせや、複数のプリント・ヘッドを
用いてプリントする場合のヘッド間の位置合わせに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプリント位置合わせは一
般に次のように行っている。
【0003】例えば往復プリントにおける往走査と復走
査のプリント位置合わせは、往走査、復走査それぞれで
プリント・タイミングを調整することにより往復走査の
相対的なプリント位置合わせ条件を変化させ、それぞれ
のプリント位置合わせ条件で往復走査を行ない罫線をプ
リント媒体上にプリントする。そして、ユーザー等がそ
のプリント結果を観察し、最も位置の合っているプリン
ト条件を選択してプリント装置またはホスト・コンピュ
ータなどでその位置合わせに関するプリント条件の設定
をするものである。
【0004】複数ヘッドを有する場合のヘッド間の位置
合わせにおいては、相対的なプリント位置合わせ条件を
変えて、それぞれのヘッドで罫線をプリントし、前記と
同様にユーザー等が最もプリント位置が合っている条件
を選び、プリント装置やホスト・コンピュータなどにお
いて、そのプリント位置合わせ条件を設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の位置合わせ方法は、ユーザー等がプリント結果
を見て位置合わせ条件を選び、そのプリント条件の設定
作業をしなければならないという煩雑さを伴うことが多
い。このような煩雑さを嫌うユーザーは、プリント位置
合わせを行わず、往復各走査間のプリント位置ずれや、
複数のヘッド間のプリント位置ずれが生じた状態でプリ
ント装置を使用する場合も考えられる。
【0006】さらに従来の位置合わせ方法では、プリン
トされたパターンの各プリント位置合わせ条件の中から
しか、プリント位置を選ぶことはできない。より高精度
にプリント位置を合わせようとすれば、例えば、微妙に
プリント位置合わせ条件を変えたパターンを数多くプリ
ントし、ユーザーはその中から微妙な違いを見分けて、
プリント位置合わせ条件を選択しなければならない。こ
れは、ユーザーの煩雑さに加えて、プリント位置合わせ
時間にかかる時間も長くし、紙面に多くのパターンをプ
リントしなければならないと言う欠点を伴う。
【0007】そこで本発明の目的は、ユーザー等を煩ら
わすことなくプリント位置合わせを行うことができるプ
リント装置およびプリント位置合わせ方法を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、プリント位置合わせ
において、使用するインクによらず、最適な位置合わせ
を行う方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
プリント・ヘッドを用いてプリント媒体にプリントを行
うプリント装置において、位置合わせされる第1プリン
トおよび第2プリントにより形成されるパターンであっ
て、該第1プリントと該第2プリントとの相対的なプリ
ント位置の複数のずれ量に対応してそれぞれ形成され、
該複数のずれ量に対応してそれぞれ光学特性を示す複数
のパターンを前記プリント・ヘッドに形成させる制御手
段と、前記制御手段により形成された複数のパターンそ
れぞれの光学特性を測定する光学特性測定手段と、前記
光学特性測定手段により測定された複数のパターンそれ
ぞれの光学特性に基づき、前記第1プリントと前記第2
プリントとのプリント位置合わせ処理を行うプリント位
置合わせ手段とを備えている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1プリントおよび前記第2プリントは、プリ
ント・ヘッドがプリント媒体に対して往復走査してプリ
ントを行う場合のそれぞれ往走査でのプリントおよび復
走査でのプリントとすることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1プリントおよび前記第2プリントは、複数
のプリント・ヘッドのうちそれぞれ第1のプリント・ヘ
ッドによるプリントおよび第2のプリント・ヘッドによ
るプリントであり、前記制御手段は、前記第1および第
2プリント・ヘッドがプリント媒体に対して相対的に走
査する方向のずれ量に関するパターンを形成することが
できる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
いずれかにおいて、前記制御手段は、プリント装置が制
御可能なプリント位置のピッチよりも緩和されたピッチ
でパターンの形成をさせることができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
いずれかにおいて、前記プリント位置合わせ手段は、前
記光学特性測定手段より得られた光学特性データより、
連続値を用いた計算により、プリント位置合わせ条件を
算出することができる。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5におい
て、前記プリント位置合わせ手段は、前記プリント位置
合わせ条件より細かいピッチのプリント位置パラメータ
または前記プリント位置合わせ条件と異なるプリント位
置パラメータも含めて、プリント位置合わせ条件を算出
する手段を備えることができる。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1プリントおよび第2プリントは、複数のプ
リント・ヘッドのうちそれぞれ第1のプリント・ヘッド
によるプリントおよび第2のプリント・ヘッドによるプ
リントであり、前記制御手段は前記第1および第2プリ
ント・ヘッドのプリント媒体に対する相対的な走査の方
向とは異なる方向のずれ量に関するパターンを形成する
ことができる。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
いずれかにおいて、前記制御手段は、前記第1プリント
によるドットと前記第2プリントによるドットを配し、
前記複数のずれ量に対応して前記ドット相互の位置関係
を変化させて当該ドットのプリント媒体を覆う比率を変
化させることにより、前記ずれ量に応じた光学特性を示
す複数のパターンを形成させることができる。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
いずれかにおいて、前記制御手段は、前記複数のパター
ンにおいて、ずれ量が大きくなるに従い、光学特性とし
ての濃度が減少するパターンを形成させることができ
る。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項8または
9において、前記制御手段は、前記ドットのプリント媒
体を覆う比率の最大をほぼ100%とすることができ
る。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項10にお
いて、前記制御手段は、前記比率をほぼ100%とする
とき、前記第1プリントによるドットと前記第2プリン
トによるドットを、それぞれのドットが互いに接する距
離から少なくとも一方のドットの半径に等しい距離の範
囲で配置させることができる。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
8いずれかにおいて、前記制御手段は、前記複数のパタ
ーンにおいてずれ量が大きくなるに従い光学特性として
の濃度が増加するパターンを形成させることができる。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項8ないし
12いずれかにおいて、前記光学特性測定手段は、前記
複数のパターンそれぞれの平均光学特性をそれぞれ測定
することができる。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項13にお
いて、前記光学特性測定手段は、光学センサによって光
学特性を測定するものであり、該光学センサの測定スポ
ットを前記パターンのドットに対して広くすることがで
きる。
【0023】請求項15記載の発明は、請求項13にお
いて、前記光学特性測定手段は、前記制御手段がプリン
トするドットの解像度より低い解像度の光学センサを有
することができる。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項13にお
いて、前記光学特性測定手段は、光学センサによって光
学特性を測定するものであり、該光学センサにパターン
上を走査させることによって測定された光学特性の平均
を前記複数のパターンそれぞれの光学特性とすることが
できる。
【0025】請求項17記載の発明は、請求項9ないし
11いずれかにおいて、前記プリント位置合わせ手段
は、前記複数のパターンについて測定されるそれぞれの
光学特性としての濃度に基づいて連続的な濃度分布を求
め、該連続的濃度分布の最大値に対応するずれ量の条件
を最適な位置合わせ条件として設定することができる。
【0026】請求項18記載の発明は、請求項9ないし
11いずれかにおいて、前記プリント位置合わせ手段
は、前記複数のパターンについて測定されるそれぞれの
光学特性としての濃度のうち、最大濃度に対応するずれ
量の条件を最適な位置合わせ条件として設定することが
できる。
【0027】請求項19記載の発明は、請求項12にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、前記複数のパタ
ーンについて測定されるそれぞれの光学特性に基づいて
連続的な光学特性分布を求め、該連続的光学特性分布の
最小値に対応するずれ量の条件を最適な位置合わせ条件
として設定することができる。
【0028】請求項20記載の発明は、請求項12にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、前記複数のパタ
ーンについて測定されるそれぞれの光学特性のうち、最
小光学特性に対応するずれ量の条件を最適な位置合わせ
条件として設定することができる。
【0029】請求項21記載の発明は、請求項1ないし
20いずれかにおいて、前記光学特性測定手段によって
測定された光学特性が、前記プリント位置合わせ手段に
よるプリント位置合わせ処理に十分な光学特性か否かを
判断し、該判断に基づき前記制御手段により形成される
パターンの光学特性を変更する光学特性変更手段をさら
に備えることができる。
【0030】請求項22記載の発明は、請求項9ないし
21いずれかにおいて、前記光学特性測定手段によって
測定された複数の光学特性としての濃度が、前記プリン
ト位置合わせ手段による位置合わせ処理に十分な程度
に、前記ずれ量が大きくなるに従い光学特性が減少また
は増加するか否かを判断し、該判断に基づき前記制御手
段により形成される前記複数のパターンを変更するパタ
ーン変更手段をさらに備えることができる。
【0031】請求項23記載の発明は、請求項1ないし
22のいずれかにおいて、前記プリント・ヘッドは、イ
ンクを吐出してプリントを行うものであり、該インク吐
出のために利用される熱エネルギーを発生する熱エネル
ギー発生体を有することができる。
【0032】請求項24記載の発明は、請求項1におい
て、前記制御手段は、所定パッチ内の打ち込み率を変化
させた複数のパターンをプリントし、キャリッジに搭載
された光学センサと前記プリントされたパターンとが対
応する位置となるように前記キャリッジまたはプリント
媒体のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、前記
各パッチの打ち込み率に対する光学反射率を測定し、該
測定された光学反射率の分布から光学反射率が打ち込み
率に対して変化率が大きくなる領域を求め、該領域で最
も光学反射率の大きい最適打ち込み率を求める最適打ち
込み率判定手段をさらに備えることができる。
【0033】請求項25記載の発明は、請求項24にお
いて、前記最適打ち込み率判定手段は、求められた最適
打ち込み率に基づいて次にプリントするプリント位置合
わせのパターンのプリントを変更することができる。
【0034】請求項26記載の発明は、請求項24にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、往走査と復走査
のプリント位置合わせをする場合に、往走査のプリント
に用いる第1のパターンおよび復走査のプリントに用い
る第2のパターンは、両者のプリント位置がずれるに従
い光学反射率が増加するパターンとすることができる。
【0035】請求項27記載の発明は、請求項24にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、往走査と復走査
のプリント位置合わせをする場合に、両者のプリント位
置と所定パッチ内の打ち込み率とを変化させて往走査の
プリントに用いる第1のパターンおよび復走査のプリン
トに用いる第2のパターンをプリントし、キャリッジに
搭載された光学センサと該プリントされたパターンが対
応する位置となるように前記キャリッジまたはプリント
媒体のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、各パ
ッチの光学反射率を測定し、最も光学反射率の変化量が
大きい打ち込み率を求め、該打ち込み率で最適なプリン
ト位置合わせ条件を求めることができる。
【0036】請求項28記載の発明は、請求項1におい
て、前記制御手段は、複数のプリント・ヘッド毎に所定
パッチ内の打ち込み率を変化させた複数のパターンをプ
リントし、キャリッジに搭載された光学センサと前記プ
リントされたパターンとが対応する位置となるように前
記キャリッジまたはプリント媒体のいずれか一方もしく
はその両方を移動させ、前記各パッチの光学反射率を測
定し、該測定された光学反射率の分布から光学反射率が
打ち込み率に対して変化率が大きくなる領域を求め、該
領域で最も光学反射率の大きい最適打ち込み率を複数の
プリント・ヘッド毎に求める最適打ち込み率判定手段を
さらに備えることができる。
【0037】請求項29記載の発明は、請求項28にお
いて、前記最適打ち込み率判定手段は、求められたヘッ
ド毎の最適打ち込み率に基づいて次にプリントするプリ
ント位置合わせのパターンのプリントをヘッド毎に変更
することができる。
【0038】請求項30記載の発明は、請求項28にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、複数のプリント
・ヘッドを用いて、プリント・ヘッド間の走査方向のプ
リント位置合わせをする場合に、打ち込み率とプリント
位置を変化させた第1のパターンおよび第2のパターン
をプリントし、キャリッジに搭載された光学センサと該
プリントされたパターンが対応する位置となるように前
記キャリッジまたはプリント媒体のいずれか一方もしく
はその両方を移動させ、各パッチの光学反射率を測定
し、最も光学反射率の変化量が大きな打ち込み率を求
め、該打ち込み率に基づいて最適なプリント位置合わせ
条件を求めることができる。
【0039】請求項31記載の発明は、請求項28にお
いて、前記プリント位置合わせ手段は、複数のプリント
・ヘッドを用いて、プリント・ヘッド間のキャリッジ走
査方向に対して垂直な方向のプリント位置合わせをする
場合に、打ち込み率とプリント位置を変化させた第1の
パターンおよび第2のパターンをプリントし、キャリッ
ジに搭載された光学センサと該プリントされたパターン
が対応する位置となるように前記キャリッジまたはプリ
ント媒体のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、
各パッチの光学反射率を測定し、最も光学反射率の変化
量が大きい打ち込み率を求め、該打ち込み率に基づいて
最適なプリント位置合わせの条件を求めることができ
る。
【0040】請求項32記載の発明は、プリント・ヘッ
ドを用いてプリント媒体にプリントを行うプリント装置
において、位置合わせされる第1プリントおよび第2プ
リントにより形成されるパターンであって、該パターン
のプリントを相対的に異なる発色のインクにより行う場
合に、前記第1プリントと前記第2プリントのいずれか
一方に相対的に薄いインクを用い、該相対的に薄いイン
クのプリントに相対的に多量のインクをプリント媒体に
打ち込んで所定のパターンをプリントする制御手段と、
プリント位置の情報をプリント装置に知らせるプリント
位置合わせ条件選択手段と、前記プリント位置合わせ条
件選択手段により知らされた前記情報に基づき、前記第
1プリントと前記第2プリントのプリント位置合わせ処
理を行うプリント位置合わせ手段とを備えることができ
る。
【0041】請求項33記載の発明は、請求項32にお
いて、前記第1プリントおよび前記第2プリントは、複
数のプリント・ヘッドのうちそれぞれ第1プリント・ヘ
ッドによるプリントおよび第2プリント・ヘッドによる
プリントであり、前記制御手段は、前記第1プリント・
ヘッドおよび第2プリント・ヘッドがプリント媒体に対
して相対的に走査する方向のずれ量に関するパターンを
形成することを特徴とする。
【0042】請求項34記載の発明は、請求項32にお
いて、前記第1プリントおよび第2プリントは、プリン
ト・ヘッドがプリント媒体に対して往復走査してプリン
トを行う場合の各々往走査でのプリントおよび復走査で
のプリントとすることができる。
【0043】請求項35記載の発明は、請求項33また
は34において、前記プリント位置合わせ条件選択手段
は、前記パターンのプリント結果よりユーザーがプリン
ト位置合わせ条件を選び、該条件を前記プリント装置に
入力することができる。
【0044】請求項36記載の発明は、請求項33また
は34において、前記制御手段は、前記第1プリントと
前記第2プリントとの相対的なプリント位置の複数のず
れ量に対応して各々形成され、前記ずれ量に対応して各
々光学特性を示す複数のパターンを形成し、前記プリン
ト位置合わせ条件選択手段は、前記制御手段により形成
された複数のパターンの各々の光学特性を測定し、該測
定結果よりプリント位置合わせ条件を選択するものとす
ることができる。
【0045】請求項37記載の発明は、請求項33また
は34において、前記プリント位置合わせ条件選択手段
は、あらかじめプリント・ヘッドに該プリント・ヘッド
が使用するインクの情報を与えておき、該情報により打
ち込むインク量を相対的に変えることができる。
【0046】請求項38記載の発明は、請求項35ない
し37のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記プリ
ント位置合わせ条件選択手段が変えたインク量に基づい
て、前記第1のプリントと前記第2のプリントへの打ち
込み量を変化させる手段を備えることができる。
【0047】請求項39記載の発明は、請求項38にお
いて、前記打込み量を変化させる手段は、プリント・ヘ
ッドの駆動制御パルスを変化させて相対的に薄いインク
を相対的に多く打ち込むことができる。
【0048】請求項40記載の発明は、請求項38にお
いて、前記打ち込み量を変化させる手段は、プリント・
ヘッドに与える投入エネルギーを変化させて相対的に薄
いインクを相対的に多く打ち込むことができる。
【0049】請求項41記載の発明は、請求項38にお
いて、前記打ち込み量を変化させる手段は、ヘッドの保
温温度を変化させ、インクの吐出量を変化させることが
できる。
【0050】請求項42記載の発明は、請求項38にお
いて、前記打ち込み量を変化させる手段は、同一画素へ
複数回インクを打ち込むことができる。
【0051】請求項43記載の発明は、プリント・ヘッ
ドを用いプリント媒体にプリントを行うプリント装置の
プリント位置合わせ方法において、位置合わせされる第
1プリントおよび第2プリントにより形成されるパター
ンであって、該第1プリントと該第2プリントとの相対
的なプリント位置の複数のずれ量に対応してそれぞれ形
成され、該複数のずれ量に対応してそれぞれ光学特性を
示す複数のパターンを前記プリント・ヘッドに形成する
ステップと、前記形成された複数のパターンそれぞれの
光学特性を測定するステップと、前記測定された複数の
パターンそれぞれの光学特性に基づき、前記第1プリン
トと前記第2プリントとのプリント位置合わせ処理を行
うステップとを備えている。
【0052】請求項44記載の発明は、請求項5におい
て、前記プリント位置合わせ手段は、直線近似または多
項式近似を用いた計算により、プリント位置を合わせる
プリント位置合わせ条件を算出することができる。
【0053】本発明のプリント位置合わせ方法の他の形
態は、プリント位置合わせ条件に応じて濃度の変わるパ
ターンをプリントし、光学センサにより多値レベルの濃
度データを取得する。さらにそのデータを用いて、プリ
ント・パターンに使った複数の種類の位置合わせ条件と
比べて、より細かい位置合わせ条件のピッチ、より高い
解像度、より多い位置条件のポイント、あるいはプリン
ト・パターンに使っていないプリント位置合わせ条件の
ポイントについて、最適なプリント位置合わせ条件を数
値計算により算出する計算を行う。その結果を用いて、
より細かい位置条件のピッチ、より高い解像度、より多
い位置条件のポイント、あるいはプリント・パターンに
使っていないプリント位置合わせ条件のポイントからプ
リント位置合わせ条件を選ぶことが可能である。これに
より、プリント・パターンに用いたレジ条件より高精度
にプリント位置合わせ条件を選択することが可能とな
る。
【0054】さらに、高精度にプリント位置合わせ条件
を合わせるために、ユーザーが微妙な違いのプリント・
パターンからプリント位置合わせ条件を選択する煩雑さ
をなくすことができる。
【0055】さらにまた、より少ないプリント・パター
ンでより高精度にプリント位置を合わせることができる
ので、プリントに必要となるパターンを少なくすること
で、プリント位置合わせにかかる時間を短縮できる。
【0056】本発明のプリント位置合わせ方法の他の形
態は、第1のプリントと、第2のプリントによるプリン
トの位置合わせを行う場合、最適なプリント位置でプリ
ント結果の濃度が最も高くなるパターン(パッチ)を、
打ち込み率とプリント位置合わせ条件を変えながらプリ
ントする。その濃度をキャリッジ上に搭載した光学セン
サで読み取り、位置合わせによる光学反射率の相対関係
を計算する。最も光学反射率の変化量が大きい打ち込み
率のパターンの中から最適な位置合わせ条件を算出す
る。これにより滲みによる影響を軽減した上で最適なプ
リント位置合わせをすることが可能となる。さらに、あ
らかじめ打ち込み率を変化させた一様なパターンをプリ
ントし、その光学反射率を測定し最も変化量が大きな打
ち込み率を算出し、その打ち込み率でプリント位置合わ
せを行うパターンをプリントする方法も可能である。
【0057】以上の構成によれば、プリント位置合わせ
に用いられるインクの濃度に応じてインクの打ち込み量
を変えてプリント位置合わせパターンのプリントを行
い、プリントされたプリント・パターンから得られる情
報を元に位置合わせが行われる。これにより、従来の方
法では苦手とされる濃淡のインクを組み合わせてのプリ
ント位置合わせであっても、相対的に薄いインクにおい
ては相対的に多量のインクをプリント媒体に打ち込むこ
とになり、より最適な位置合わせを行うことが可能とな
る。
【0058】さらに以上の構成によれば、プリント位置
の複数のずれ量に対応して形成される、それぞれのずれ
量に応じた濃度を示す複数のパターンを形成し、これら
パターンについて測定された複数の濃度に基づいてプリ
ント位置合わせ処理を行なうので、例えばパターンが示
す濃度のうち最も濃度高い条件又は最も低い条件をプリ
ント位置が合った条件として設定することができる。
【0059】なお、本明細書において、「プリント」と
は、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみなら
ず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るよ
うに顕在化したものであるか否かを問わず、プリント媒
体上に、広く画像、模様、パターン等を形成する、また
は媒体の加工を行う場合も言うものとする。
【0060】ここで、「プリント媒体」とは、一般的な
プリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プ
ラスチック・フィルム、金属板等、インクを受容可能な
物も言うものとする。
【0061】さらに、「インク」とは、上記「プリン
ト」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント
媒体上に付与されることによって、画像、模様、パター
ン等の形成またはプリント媒体の加工に供され得る液体
を言うものとする。
【0062】本明細書において、光学特性としては光学
濃度、すなわち反射率を用いた反射光学濃度と透過率を
用いた透過光学濃度を用いる。しかし、光学反射率や反
射光強度等を用いることもできる。本明細書において
は、特に混乱の無い限り、反射光学濃度を光学濃度また
は単に濃度と省略して用いている。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係るプリ
ント位置合わせ方法及びプリント装置では、相互に位置
合わせが行われるべき往、復それぞれのプリントや複数
ヘッドそれぞれのプリント(以下、「第1のプリント」
および「第2のプリント」ともいう)をプリント媒体上
の同一位置に行う。さらにそれを、第1のプリントと、
第2のプリントの相対的な位置条件を変えて、複数条件
のプリントを行う。そして、このプリントの解像度より
低い解像度の光学センサで、それぞれのプリントの濃度
を読みとり、それらの濃度値の相対的な関係より、最も
プリント位置が合っている条件を計算する。この計算
は、どのようなパターンをプリントするかによる。
【0064】本発明の一実施の形態では、プリント媒体
に対しプリント・ヘッドを往,復双方向のプリントを行
ない、往復走査で画像を形成するシリアル・プリンタに
おける往走査と復走査のプリント位置合わせでは、プリ
ント位置合わせのための往走査のプリントに用いる第1
のプリント・パターンと、復走査のプリントに用いる第
2のプリント・パターンに次のものを用いる。
【0065】理想的な位置合わせ条件で往復プリントを
行った場合のプリント・パターンは、往走査によるプリ
ント・ドットと復走査によるプリント・ドットのキャリ
ッジ走査方向における距離が、好ましくは形成されるド
ット径の1/2ないし1倍の範囲であり、かつ相互の位
置がずれていくに従い、プリント部の平均的濃度が減少
するパターンである。このパターンを用いることによ
り、プリント位置が合っているかどうかを、プリントさ
れる部分(以下「プリント部」という。)の平均濃度に
反映させることができ、この濃度をキャリッジに搭載し
た光学センサで測定し、それに基づく計算によりプリン
ト位置合わせ条件を決定することができる。その計算方
法としては、複数のプリント位置合わせ条件に対する濃
度分布から所定の計算を行ない最もプリント位置が合っ
ている条件を定めることができる。なお、プリント位置
合わせに高い精度が必要とされず、より簡易な計算を行
う構成とする場合は、例えば最も高い濃度データに対応
するプリント条件を位置合わせ条件に選んでも良い。
【0066】他の実施の形態に係るプリント・パターン
として次のものを用いることもできる。往走査のプリン
トに用いる第1のパターンと、復走査のプリントに用い
る第2のプリント・パターンは、理想的な位置合わせ条
件でプリントを行った場合に、それぞれにプリントされ
たプリント・ドットが最も重なった状態になっている。
このパターンでは、位置合わせ条件がずれていくに従い
前記の重なっているドットがずれていき、プリント部の
平均的濃度が増加する。このパターンを用いることによ
っても、往復のプリント位置が合っているかどうかをプ
リント部の濃度に反映させることができる。そして上記
のようにキャリッジ搭載した光学センサで濃度を測定
し、それらの濃度に基づく計算によりプリント位置があ
った条件を決定することができる。その計算の方法とし
ては、複数のプリント位置合わせ条件に対する濃度分布
から、最もプリント位置が合っている条件を決めること
ができる。本実施の形態では、より簡易な計算を行おう
とする場合、最も低い濃度データに対応した位置合わせ
条件を選択することができる。
【0067】以上、二つの実施の形態において、往復プ
リントの位置合わせを精度良く行うには、プリント媒体
上のプリント部の濃度が、プリント位置合わせ条件のず
れに対応して大きく変化することが望ましい。そのため
にはプリント位置合わせのために往走査、復走査それぞ
れでプリントするパターンの、キャリッジ走査方向にお
けるプリント・ドット間隔が当該プリントされたドット
の径に対して適切な距離であることが必要となる。一
方、ドット径は、例えばインク・ジェット方式のプリン
ト装置の場合、プリント媒体の特性や、インクの種類、
プリント・ヘッドから吐出されるインク滴の体積などに
よって変化する。そこで、プリント位置合わせのための
パターン・プリントに先立って、キャリッジ走査方向に
おけるドット間距離を変えた複数の所定パターンをプリ
ントし、その光学濃度を読みとり、その結果から、その
時のドット径を判断し、プリント位置合わせのためのパ
ターン・プリントのドット間の距離を調節することがで
きる。これにより、用いるプリント媒体やインクの種
類、インク滴の大きさ等によらず、適切なプリント位置
合わせを行うことができる。
【0068】さらに往復プリントの位置合わせを精度良
く行うためには、光学センサの出力の階調が十分である
ことが望ましい。そのためにはプリント位置合わせのた
めのプリント部の濃度が、ある所定範囲内に入っている
ことが必要である。例えば、発色特性の強いプリント媒
体に黒インクでプリントを行った場合、プリント部が黒
くなりすぎて、反射光の絶対量が少なくなり、光学セン
サの出力が足りない場合が考えられる。そこでプリント
位置合わせのパターン・プリントに先立って、複数の所
定パターンをプリントしその光学濃度を読みとり、その
結果からその時の発色特性を評価する。この評価に基づ
いて、プリント位置合わせのためのプリント・パターン
におけるドットの間引きや重ね打ちを行なうことにより
濃度を調節することもできる。
【0069】本発明のさらに他の実施の形態として、複
数のプリント・ヘッドを有しそれらのプリント・ヘッド
をプリント媒体に対し走査させて画像を形成するシリア
ル・プリンタにも本発明を適用できる。この場合におけ
るヘッド間のキャリッジ走査方向のプリント位置合わせ
については、上述した往走査のプリントと復走査のプリ
ントの代わりに、走査方向に配列する第1のヘッドによ
るプリントおよび第2のヘッドによるプリント相互の位
置合わせとし、上述の往復プリントのプリント位置合わ
せの場合と同様に実施できる。
【0070】また複数のプリント・ヘッドがキャリッジ
走査方向と垂直な方向に配列する場合のプリント位置合
わせについても、上述した往走査のプリントと復走査の
プリントとの代わりに上記垂直方向に配列する第1のヘ
ッドによるプリントと第2のヘッドによるプリントを行
ない、これに基づき前述の往復プリントのプリント位置
合わせの場合と同様の位置合わせを行うことができる。
【0071】さらに、プリント・ヘッドをプリント装置
に固定し、プリント媒体の搬送のみを行う、いわゆるフ
ルライン・タイプのプリント装置でも、同様のプリント
位置合わせを行うことができることは勿論である。
【0072】本発明は、滲みやすいインクやプリント媒
体で印刷を行った場合にも適用できる。プリント媒体に
一様なパターンをその打込み量を変化させて複数個プリ
ントし、キャリッジ上のセンサで光学反射率を測定し、
最も光学反射率の変化量が大きな打込み量の領域を算出
する。その打込み量の領域でプリント位置合わせのパタ
ーンを相対的なプリント位置を変化させてプリントす
る。その光学反射率を測定し、その反射率が最も条件に
合致した所、例えばプリント位置がずれる程パターンの
反射率が大きくなる条件の場合は最も反射率が低い所を
算出することにより最適なプリント位置を選定すること
ができる。
【0073】またプリント媒体に、打込み量とプリント
位置を変化させていったパターンをプリントし、その中
から最も光学反射率の変化量が大きな打込み量と、その
打込み量でのプリント位置合わせを変化させた時の最も
光学反射率が低いところを算出し、最適なプリント位置
を算出することも可能である。
【0074】次に、第1のヘッドと第2のヘッドで複数
色のインクを用いた場合のプリント位置合わせに関して
は、使用するインクが異種の場合、組成等により第1の
ヘッドによるプリントと第2のヘッドによるプリントと
で滲み方が異なる。例えば普通紙などの滲みやすいプリ
ント媒体で行うと、プリント位置を変化させてもお互い
のドット同士が滲み、隣接してしまい、濃度変化が少な
くなり、最適なプリント位置を選択することが困難な場
合がある。
【0075】そこで、プリント位置合わせパターンで使
用されるヘッド1のインクでプリント媒体に一様なパタ
ーンをその打込み量を変化させて複数個プリントし、キ
ャリッジ上のセンサで濃度を測定し、光学反射率の変化
量が大きな打込み量の領域を算出する。同様にプリント
位置合わせパターンで使用されるヘッド2のインクでも
上述と同様に最も光学反射率の変化量が大きな打ち込み
量の領域を算出する。ヘッド1、ヘッド2で最適な打込
み量領域でプリント位置合わせのパターンをプリント位
置を変化させてプリントする。複数色のインクを用いた
場合のプリント位置合わせにおいては、有色のインクに
限らず、有色のインクと重ね打ちした場合に濃度が変わ
る透明なインクを用いることも可能である。
【0076】プリント媒体に、ヘッド1とヘッド2の打
込み量とプリント位置を変化させていったパターンをプ
リントし、その中から最も光学反射率の変化量が大きな
打込み量と、その打込み量でのプリント位置合わせを変
化させた時の最も光学反射率が低いところを算出し、最
適なプリント位置を算出することも可能である。
【0077】同様に複数のプリント・ヘッドを有し、そ
れらのプリント・ヘッドにプリント媒体に対する走査を
行わせて画像を形成させるシリアル・プリンタにおい
て、プリント・ヘッド間のキャリッジ走査と異なる方
向、例えば垂直な方向のプリント位置合わせを行う場合
についても、これまでの往走査と、副走査のプリントの
代わりに、第1のヘッドによるプリントと第2のヘッド
によるプリントを行うことができる。前述の往復プリン
トのプリント位置合わせの場合と同様であるが、プリン
ト位置合わせに用いるパターンは往復プリントの場合の
説明と縦/横が入れ替わったものを用いる。
【0078】最適な位置合わせを行う場合は、自動位置
合わせにおいても、ユーザーによる位置合わせにおいて
も、プリント媒体上の第1のプリントと第2のプリント
によるプリント結果がある所定の濃度を超えていること
が重要である。つまりインクが、濃インクかあるいは淡
インクかによりインクの打ち込み量を変えることが重要
であり、これを行うことによってインクによらず所定の
濃度を得ることができ、より最適な位置合わせが可能と
なる。プリント部の濃度はプリント媒体の特性や、イン
クの種類、プリント・ヘッドからプリント媒体に打ち込
むインク滴の体積などに依存するものである。したがっ
て、複数のヘッドによるプリントの位置合わせを精度良
く行うためには、ヘッド間のプリント位置合わせ条件の
変化に対して、プリント媒体上のプリント部の濃度も大
きく変わることが望ましい。
【0079】このためには、プリント位置合わせされる
複数のヘッドによる、各々のプリント部の濃度は同程度
であるほど望ましい。しかし、インク濃度の高いインク
である濃インクと、インク濃度の低い淡インクを用いて
位置合わせパターンのプリントを行った場合、ヘッド間
でのプリント部の濃度に相対的な差が大きい。すなわ
ち、ヘッド間の相対的なプリント位置を変化させても、
濃インクによるプリント結果が支配的となり、位置合わ
せの判定に必要な濃度変化が得ることが出来ず、最適な
プリント位置を選択することが困難となることがある。
【0080】そこで、プリント媒体にプリント位置合わ
せのパターンをプリントする前に、一様なパターンを打
込み量を変化させて複数個プリントし、キャリッジ上の
センサで濃度を測定し、最も適した濃度変化率の打込み
条件の領域を計算し、その打込み条件の領域でプリント
位置合わせのパターンをプリント位置を変化させてプリ
ントする。次に、濃度を測定し、最も濃度が高い所を算
出し、最適なプリント位置を選定することができる。
【0081】あらかじめプリント・ヘッドに、搭載して
いるインクや、そのヘッドで位置合わせを行うのに必要
とされるインク量等の条件を記録しておき、その条件の
下でプリント位置合わせパターンをプリント位置を変化
させてプリントし、最も濃度が高いところを算出し、最
適なプリント位置を算出することも可能である。
【0082】複数色のインクを用いた場合のプリント位
置合わせに関しては、インクの組み合わせやプリント媒
体、また反射濃度検出に用いるセンサにより感度に差が
生じることがある。
【0083】そこで、プリント媒体にプリント位置合わ
せのパターンをプリントする前に、各色均一なパターン
を吐出量、打込み量、打込み回数を変化させて複数個プ
リントし、キャリッジ上の濃度センサで濃度を測定し、
最も適した濃度の変化量の2色を選ぶ。この2色を用い
てプリント位置合わせパターンをプリントし、最も濃度
が高いところを算出することにより最適なプリント位置
合わせをすることが可能である。
【0084】また各色全ての組合わせで一様なパターン
を吐出量、打込み量、打込み回数を変化させ複数個プリ
ントし、キャリッジ上の濃度センサで濃度を測定し、最
も濃度の変化量が大きい色の組合わせを算出する。次に
最も濃度変化率の大きい打込み条件の領域を計算し、そ
の打込み条件の領域でプリント位置合わせのパターンを
プリント位置を変化させてプリントする。そして濃度を
測定し最も濃度が高い所を算出する。これにより最適な
プリント位置が選定できる。
【0085】複数色のインクを用いた場合のプリント位
置合わせにおいては、有色のインクに限らず、例えば有
色のインクと重ね打ちした場合に、希釈または組成変化
を起こして濃度を変えることのできるような透明なイン
クでも可能である。
【0086】本発明の他の実施の形態として、複数のプ
リント・ヘッドを有しそれらのプリント・ヘッドをプリ
ント媒体に対して走査させ画像を形成するシリアル・プ
リンタにおいて、プリント位置合わせを光学センサを用
いずに各ユーザーが目視により行うような場合にも本発
明は適用できる。この場合におけるヘッド間のキャリッ
ジ走査方向のプリント位置合わせについては、上述した
プリント・パターンの替わりに、第1のプリントと第2
のプリントの相対的な位置条件の変化を示す罫線のプリ
ントを行う。この罫線のプリントを行う際に、位置合わ
せを行う各ヘッドのインクの濃度に応じて、インクの打
ち込み条件を変える。このインクの違いに応じたインク
の打ち込み量の変更により、最適な位置合わせ条件の選
定ができる。
【0087】キャリッジ走査方向と垂直な方向のプリン
ト位置合わせについても、そのプリント・パターンとし
て上記二つの実施の形態において使用したプリント・パ
ターンと縦/横が入れ替わったものを用いて実施するこ
とができる。上記の実施の形態同様、複数のプリント・
ヘッドにプリント媒体に対する走査を行わせて、画像を
形成させるシリアル・プリンタにおいて、プリント・ヘ
ッド間に、第1のヘッドによるプリントと第2のヘッド
によるプリントを行わせ実行させることができる。往復
プリントにおけるプリント位置合わせも第1のプリント
と第2のプリントを用いることで上記いずれの実施の形
態についても、同様に行うことが出来る。
【0088】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を詳細に説明する。なお、各図において、同一符号で示
す要素はそれぞれ同一または対応する要素を示すものと
する。
【0089】[実施の形態1]本発明の実施の形態1
は、一つのプリント・ヘッドについて往走査と復走査を
行ないそれぞれで相補的なプリントを行うことにより画
像を形成するプリント方式において、往走査のプリント
位置と復走査のプリント位置を相互に位置合わせするも
のである。なお、この例では、用いるプリント媒体が一
種類の場合について説明する。
【0090】(プリント装置の構成1)図1は、本発明
を適用したインク・ジェット・プリント装置の一実施の
形態の要部構成を示す模式的斜視図である。
【0091】図1において、複数(4個)のヘッド・カ
ートリッジ1A,1B,1C,1Dがキャリッジ2に交
換可能に搭載されている。各ヘッド・カートリッジ1A
ないし1Dのそれぞれは、プリント・ヘッド部およびイ
ンク・タンク部を有し、また、ヘッド部を駆動するため
の信号などを授受するためのコネクタが設けられてい
る。以下の説明では、ヘッド・カートリッジ1Aないし
1Dの全体または任意の一つを示す場合、単にプリント
・ヘッド1またはヘッド・カートリッジ1で示すことに
する。
【0092】複数のヘッド・カートリッジ1は、それぞ
れ異なる色のインクでプリントを行うものであり、それ
らのインク・タンク部には例えばブラック,シアン,マ
ゼンタ,イエローなどの異なるインクがそれぞれ収納さ
れている。各ヘッド・カートリッジ1はキャリッジ2に
位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ2
には、上記コネクターを介して各ヘッド・カートリッジ
1に駆動信号等を伝達するためのコネクタ・ホルダ(電
気接続部)が設けられている。
【0093】キャリッジ2は、主走査方向に延在して装
置本体に設置されたガイド・シャフト3に沿って往復移
動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2は
主走査モータ4によりモータ・プーリ5、従動プーリ6
およびタイミング・ベルト7等の駆動機構を介して駆動
されるとともにその位置及び移動が制御される。プリン
ト用紙やプラスチック薄板等のプリント媒体8は、2組
の搬送ローラ9,10および11,12の回転により、
ヘッド・カートリッジ1の吐出口面と対向する位置(プ
リント部)を通って搬送(紙送り)される。なお、プリ
ント媒体8は、プリント部において平坦なプリント面を
形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により
支持されている。この場合、キャリッジ2に搭載された
各ヘッド・カートリッジ1は、それらの吐出口面がキャ
リッジ2から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の
間でプリント媒体8と平行になるように保持されてい
る。また、反射型光学センサ30がキャリッジに設けら
れている。
【0094】ヘッド・カートリッジ1は、熱エネルギー
を利用してインクを吐出するインク・ジェット・ヘッド
・カートリッジであって、熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えたものである。すなわちヘッド・
カートリッジ1のプリント・ヘッドは、上記電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーによって生じる膜沸
騰により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口よりイン
クを吐出してプリントを行うものである。
【0095】(プリント装置の構成2)図2は、本発明
を適用したインク・ジェット・プリント装置の他の実施
の形態の要部構成を示す模式的斜視図である。図2にお
いて、図1と同じ符号を付した部分は図1と同じ機能を
有するため、説明は省略する。
【0096】図2において、複数(6個)のヘッド・カ
ートリッジ41A,41B,41C,41D,41E,
41Fがキャリッジ2に交換可能に搭載されている。各
カートリッジ41Aないし41Fのそれぞれには、プリ
ント・ヘッド部を駆動する信号を受けるためのコネクタ
ーが設けられている。なお以下の説明では前記ヘッド・
カートリッジ41Aないし41Fの全体または任意の1
つを指す場合、単にプリント・ヘッド41またはヘッド
・カートリッジ41で示すことにする。複数のヘッド・
カートリッジ41は、それぞれ異なる色のインクでプリ
ントするものであり、それらのインク・タンク部には例
えばブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、淡シア
ン、淡マゼンタなどの異なるインクが収納されている。
各ヘッド・カートリッジ41はキャリッジ2に位置決め
して交換可能に搭載されており、該キャリッジ2には、
前記コネクターを介して各ヘッド・カートリッジ41に
駆動信号等を伝達するためのコネクタ・ホルダ(電気接
続部)が設けられている。
【0097】図3は、ヘッド・カートリッジ1または4
1のプリント・ヘッド部13の主要部構造を部分的に示
す模式的斜視図である。
【0098】図3において、プリント媒体8と所定の隙
間(例えば約0.5ないし2.0ミリ程度)において対
面する吐出口面21には、所定のピッチで複数の吐出口
22が形成され、共通液室23と各吐出口22とを連通
する各液路24の壁面に沿ってインク吐出の利用される
エネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体
など)25が配設されている。本例においては、ヘッド
・カートリッジ1または41は、吐出口22がキャリッ
ジ2の走査方向と交差する方向に並ぶような位置関係で
キャリッジ2に搭載されている。こうして、画像信号ま
たは吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体(以下に
おいては、「吐出ヒータ」ともいう)25を駆動(通
電)して、液路24内のインクを膜沸騰させ、そのとき
に発生する圧力によって吐出口22からインクを吐出さ
せるプリント・ヘッド13が構成される。
【0099】図4は、図1または図2に示した反射型光
学センサ30を説明するための模式図である。
【0100】図4に示すように、反射型光学センサ30
は上述したようにキャリッジ2に取り付けられ、発光部
31と受光部32を有するものである。発光部31から
発した光(入射光)Iin35はプリント媒体8で反射
し、その反射光Iref37を受光部32で検出するこ
とができる。そしてその検出信号はフレキシブル・ケー
ブル(不図示)を介してプリント装置の電気基板上に形
成される制御回路に伝えられ、そのA/D変換器により
ディジタル信号に変換される。光学センサ30がキャリ
ッジ2に取付けられる位置は、インク等の飛沫の付着を
防ぐため、プリント走査時にプリント・ヘッド1または
41の吐出口部が通過する部分を通らない位置としてあ
る。このセンサ30は比較的低解像度のものを用いるこ
とができるため、低コストのもので済む。
【0101】図5は、上記インク・ジェット・プリント
装置における制御回路の概略構成例のブロック図を示
す。
【0102】図5において、コントローラ100は主制
御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のCP
U101、プログラムや所要のテーブルその他の固定デ
ータを格納したROM103、画像データを展開する領
域や作業用の領域等を設けたRAM105を有する。ホ
スト装置110は、画像データの供給源(プリントに係
る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータと
する他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であっても
よい)である。画像データ、その他のコマンド、ステー
タス信号等は、インタフェース(I/F)112を介し
てコントローラ100と送受信される。
【0103】操作部120は操作者による指示入力を受
容するスイッチ群であり、電源スイッチ122、プリン
ト開始を指示するためのスイッチ124、吸引回復の起
動を指示するための回復スイッチ126、マニュアルで
レジストレーション調整を行うためのレジストレーショ
ン調整起動スイッチ127、マニュアルで該調整値を入
力するためのレジストレーション調整値設定入力部12
9等を有する。
【0104】センサ群130は装置の状態を検出するた
めのセンサ群であり、上述の反射型光学センサ30、ホ
ーム・ポジションを検出するためのフォト・カプラ13
2および環境温度を検出するために適宜の部位に設けら
れた温度センサ134等を有する。
【0105】ヘッド・ドライバ140は、プリント・デ
ータ等に応じてプリント・ヘッド1または41の吐出ヒ
ータ25を駆動するドライバである。ヘッド・ドライバ
140は、プリントデータを吐出ヒータ25の位置に対
応させて整列させるシフト・レジスタ、適宜のタイミン
グでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期
して吐出ヒータを作動させる論理回路素子の他、ドット
形成位置合わせのために駆動タイミング(吐出タイミン
グ)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。
【0106】プリント・ヘッド1または41には、サブ
ヒータ142が設けられている。サブヒータ142はイ
ンクの吐出特性を安定させるための温度調整を行うもの
であり、吐出ヒータ25と同時にプリント・ヘッド基板
上に形成された形態および/またはプリント・ヘッド本
体ないしはヘッド・カートリッジに取り付けられる形態
とすることができる。
【0107】モータ・ドライバ150は主走査モータ1
52を駆動するドライバであり、副走査モータ162は
プリント媒体8を搬送(副走査)するために用いられる
モータであり、モータ・ドライバ160はそのドライバ
である。
【0108】(プリント位置合わせのためのプリント・
パターン)以下の説明では、プリント媒体上の所定の領
域に対しプリント装置によりプリントされた領域の比率
を「エリア・ファクタ」と呼ぶ。例えば、プリント媒体
上の所定の領域内で全体にドットが形成されていればエ
リア・ファクタは100%、全く形成されていなければ
0%、プリントされた面積がそのエリアの面積の半分な
らエリア・ファクタは50%である。
【0109】図6は、本実施の形態で用いるプリント位
置合わせのためのプリント・パターンを示す模式図であ
る。
【0110】図6において、白抜きのドット700は往
走査(第1プリント)でプリント媒体上に形成するドッ
ト、ハッチングを施したドット710は復走査(第2プ
リント)で形成するドットを示す。図6において説明の
ためドット・ハッチングの有無をつけているが、各ドッ
トは本実施の形態では同一のプリント・ヘッドから吐出
されるインクで形成したドットであり、ドットの色ない
し濃さに対応したものでない。図6(A)は往走査と復
走査でプリント位置が合っている状態でプリントした場
合のドットを示しており、図6(B)はプリント位置が
少しずれた状態、図6(C)はプリント位置がさらにず
れた状態でプリントしたときのドットを示している。な
お、これらの図6(A)ないし図6(C)からも明らか
なように、本実施の形態では往復走査それぞれで相補的
なドット形成を行うものである。すなわち、往走査では
奇数番目の列のドットを形成し、復走査では偶数番目の
列のドットを形成する。従って、往復それぞれのドット
が互いに略1ドットの直径分の距離を有する図6(A)
の場合がプリント位置が合った状態となる。
【0111】このプリント・パターンは、プリント位置
がずれるのに従ってプリント部全体の濃度が低下するよ
うに設計されている。すなわち、図6(A)のプリント
・パターンとしてのパッチの範囲内では、エリア・ファ
クタは略100%である。図6(B)ないし図6(C)
に示すようにプリント位置がずれるに従い、往走査のド
ット(白抜きドット)と復走査のドット(ハッチド・ド
ット)の重なりが大きくなるとともに、プリントされて
いない領域、すなわちドットによって覆われていない領
域も広がる。この結果、エリア・ファクタが低下するの
で、平均すれば全体的な濃度は減少する。
【0112】本実施の形態ではプリント・タイミングを
ずらすことにより、プリント位置をずらしている。これ
はプリント・データ上でずらしても可能である。
【0113】図6(A)ないし図6(C)では走査方向
に1ドット単位で示しているが、レジ調整の精度または
レジ検出の精度等に応じて、適宜の単位を設定すること
ができる。
【0114】図7は、4ドット単位の場合を示す。
【0115】図7において、図7(A)はプリント位置
が合っている状態、図7(B)は少しずれた状態、図7
(C)はさらにずれた状態でプリントされたときのドッ
トを示す。これらのパターンの意図するところは、往復
のプリント位置が相互にずれるのに対してエリア・ファ
クタが減少するようにすることである。それはプリント
部の濃度はエリア・ファクタの変化に強く依存するから
である。すなわちドットが重なることにより濃度は上昇
するが、プリントされていない領域の増加の方が、プリ
ント部全体の平均的濃度に与える影響が大きいからであ
る。
【0116】図8は、本実施の形態の図6(A)ないし
図6(C)、図7(A)ないし図7(C)に示すプリン
ト・パターンにおいてプリント位置のずれる量と反射光
学濃度の変化の関係の概略を示す。
【0117】図8において、縦軸は反射光学濃度(OD
値)であり、横軸はプリント位置のずれの量(μm)で
ある。図4の入射光Iin35、反射光Iref37を
用いると、反射率R=Iref/Iinであり、透過率
T=1−Rである。
【0118】反射光学濃度をdとすると、R=10-d
いう関係がある。プリント位置のずれの量が0であると
きにエリア・ファクタが100%となるから、反射率R
は最も小さくなる。すなわち反射光学濃度dが最大とな
る。プリント位置が+−のいずれの方向に相対的にずれ
ても、反射光学濃度dは減少していく。
【0119】(プリント位置合わせの処理)図9は、プ
リント位置合わせの処理の概略のフローチャートを示
す。
【0120】図9に示すように、まずプリント・パター
ンをプリントする(ステップS1)。次に、光学センサ
30でこのプリント・パターンの光学特性を測定する
(ステップS2)。測定したデータから得た光学特性に
基づいて、適切なプリント位置合わせ条件を求める(ス
テップS3)。例えば図11(後述)に示すように、最
も反射光学濃度の高いポイントを求めて、最も反射光学
濃度の高いポイントの両隣りのデータを通る各直線を最
小自乗法等を用いて求め、これらの直線の交点Pを求め
る。このような直線近似による他、図12(後述)に示
すように、曲線近似により求めることもできる。この点
Pに対するプリント位置パラメータにより、駆動タイミ
ングの変更を設定する(ステップS4)。
【0121】図10は、図7(A)ないし図7(C)に
示すプリント・パターンをプリント媒体8にプリントし
た状態を示す。本実施の形態では、往走査と復走査との
間の相対的な位置ずれ量の異なる9通りのパターン61
ないし69をプリントする。プリントされた各パターン
をパッチともいい、例えばパッチ61、62等ともい
う。パッチ61ないし69に対応するプリントプリント
位置パラメータを各々(a)ないし(i)と表す。この
9通りのパターン61ないし69は、例えば往走査と復
走査のプリント開始タイミングについて、往走査の方を
固定とする。一方、復走査の開始タイミングについては
現在設定されている開始タイミングと、それより早い4
段階のタイミング、それより遅い4段階のタイミングの
計9通りのタイミングそれぞれでプリントされる。この
ようなプリント開始タイミングの設定およびそれに基づ
く9通りのパターン61ないし69のプリントは、所定
の指示入力によって起動されるプログラムにより実行す
ることができる。
【0122】このようにプリントされたプリント・パタ
ーンとしてのパッチ60等に対して、キャリッジ2に搭
載された光学センサ30が対応した位置にくるように、
プリント媒体8およびキャリッジ2を移動させ、キャリ
ッジ2が静止した状態でそれぞれのパッチ60等につい
て光学特性を測定する。このように、キャリッジ2が静
止した状態で測定することにより、キャリッジ2の駆動
によるノイズの影響を避けることができる。また光学セ
ンサ30の測定スポットのサイズを、例えばセンサ30
とプリント媒体8との距離を大きくすることによって、
ドット径に対し広くすることにより、プリントされたパ
ターン上の局所的な光学特性(例えば反射光学濃度)の
ばらつきを平均化して、精度の高いパッチ60等の反射
光学濃度の測定を行うことができる。
【0123】光学センサ30の測定スポットを相対的に
広くする構成として、パターンのプリント解像度よりも
低い解像度のセンサ、すなわちドット径より大きい測定
スポット径を有するセンサを用いることが望ましい。し
かし、平均濃度を求めるという観点から比較的解像度の
高いセンサ、すなわち小さい測定スポット径を有するセ
ンサでパッチ上を複数ポイントにわたり走査し、そのよ
うにして得られた濃度の平均を測定濃度として用いても
よい。
【0124】すなわち、測定ばらつきの影響を避けるた
めに、複数回の同じパッチの反射光学濃度の測定を行い
平均を取った値を採用しても良い。
【0125】パッチ内の濃度ムラによる測定バラツキの
影響を避けるためにも、パッチ内の複数ポイント測定し
て平均化、もしくは何らかの演算処理を施してもよい。
時間削減のためキャリッジ2を移動させながら測定する
ことも可能である。この場合にはモーター駆動による電
気的なノイズによる測定バラツキを避けるためにもサン
プリング回数を増やして平均化、もしくは何らかの演算
処理を施すことが強く望ましい。
【0126】図11は、測定した反射光学濃度のデータ
の例を模式的に示す。
【0127】図11において、縦軸は反射光学濃度であ
り、横軸は往走査と復走査の相対的なプリント位置を変
えるためのプリント位置パラメータである。このプリン
ト位置パラメータは、上述したように往走査に対する復
走査のプリント開始タイミングを早くしたり遅くしたり
するパラメータとすることができる。
【0128】図11に示す測定結果を得た場合、本実施
の形態では、最も反射光学濃度が高いポイント(図11
中、プリント位置パラメータ(d)に対応するポイン
ト)の、両隣りのそれぞれ2つのポイント(図11中の
プリント位置パラメータ(b)、(c)と(e)、
(f)に各々対応するポイント)を通るそれぞれの直線
が交差した点Pを、最もプリント位置が合っているポイ
ントと判断する。そして、この点Pに対応するプリント
位置パラメータにより、本実施の形態の場合、対応する
復走査のプリント開始タイミングを設定する。しかし、
厳密なプリント位置合わせが望まれない場合またはそれ
が不要である場合には、プリント位置パラメータ(d)
を用いてもよい。
【0129】図11に示すように、この方法によれば、
プリント・パターン61等をプリントするのに用いたプ
リント・ピッチ等のプリント位置合わせ条件より細かい
条件のピッチ、あるいは高い解像度でプリント位置合わ
せ条件を選択することができる。
【0130】図11において、プリント位置パラメータ
(c)、(d)、(e)に対応する濃度の高いポイント
の間は、プリント位置合わせ条件の違いに対して濃度は
大きく変わらない。それに対し、プリント位置パラメー
タ(a)、(b)、(c)に対応するポイントの間、プ
リント位置パラメータ(f)、(g)、(h)、(i)
に対応するポイントの間は、プリント位置合わせ条件の
変化に対し濃度は敏感に変化する。本実施の形態のよう
に左右対称に近い濃度の特性を示す場合には、これらプ
リント位置合わせ条件に対し敏感な濃度変化を示すポイ
ントを用いて、プリントに用いるプリント位置合わせ条
件を算出することにより、より高精度にプリント位置を
合わせることができる。
【0131】プリント位置合わせ条件の算出方法はこの
方法に限ったものではない。これらの複数の多値の濃度
データと、パターン・プリントに用いたプリント位置合
わせ条件の情報に基づいて連続値による数値計算を行
い、パターン・プリントに用いたプリント位置合わせ条
件の離散的な値以上の精度で、プリント位置合わせ条件
を算出するのが本発明の意図するところである。
【0132】例えば、図11に示すような直線近似以外
の例として、これらの濃度データをプリントに用いて、
複数のプリント位置合わせ条件に対する最小二乗法を用
いた多項式の近似式を得て、その式を用いて最もプリン
ト位置の合う条件を算出しても良い。また、多項式近似
に限らず、スプライン補間等を用いてもよい。
【0133】最終的なプリント位置合わせ条件を、パタ
ーン・プリントに用いた複数のプリント位置合わせ条件
から選ぶ場合でも、上記のような複数の多値データを用
いた数値計算よりプリント位置合わせ条件を算出するこ
とにより、各種データのばらつきに対しより高精度にプ
リント位置合わせることができる。例えば、図11のデ
ータより最も濃度の高いポイントを選ぶやり方をする
と、ばらつきにより、プリント位置パラメータ(d)に
対応するポイントより(e)に対応するポイントの方が
濃度が高い場合があり得る。そこで、最も濃度の高いポ
イントの両側の各3つのポリントより近似直線を求め
て、交点を算出するやり方をすると、3つ以上のポイン
トのデータを使い計算することにより、ばらつきの影響
を減少することができる。
【0134】次に、図11で示した位置合わせ条件の算
出方法とは別の例を説明する。
【0135】図12は、測定した光学反射率のデータの
例を示す。
【0136】図12において、縦軸は光学反射率であ
り、横軸は往走査と復走査の相対的なプリント位置を変
えるためのプリント位置パラメータ(a)ないし(i)
である。例えば復走査のプリントするタイミングを早く
したり、遅くしたりしてプリント位置を変えるものがこ
れに相当する。本例では、測定したデータより各パッチ
における代表点を決めて、これらの代表点から全体の近
似曲線を求め、その近似曲線の最小点をプリント位置一
致ポイントと判断する。
【0137】本実施の形態では、図10に示したような
複数のプリント位置合わせ条件について、それぞれ離れ
た正方形あるいは長方形のパターン(パッチ)をプリン
トしたが、本発明はその構成に限るものではない。それ
ぞれのプリント位置合わせ条件に対する濃度測定を行う
ことができるエリアがあればよいのであって、例えば図
10の複数のプリント・パターン(パッチ61等)が全
て連結されていても良い。このようにすれば、プリント
・パターンの面積を小さくすることができる。
【0138】しかし、インク・ジェット・プリント装置
でこのパターンをプリント媒体8にプリントする場合に
は、プリント媒体8の種類によっては、インクをあるエ
リアに一定以上打ち込むと、プリント媒体8が膨張して
プリント・ヘッドから吐出されたインク滴の着弾精度が
低下してしまう場合がある。本実施の形態に用いた、プ
リント・パターンにはその現象を極力避けることができ
るメリットがある。
【0139】図6(A)ないし図6(C)に示した本実
施の形態のプリント・パターンにおいて、プリント位置
のずれに対して反射光学濃度が最も敏感に変化する条件
は、往復走査間のプリント位置があった状態で(図6
(A))、エリア・ファクタがほぼ100%となること
である。すなわち、パターンをプリントした領域がドッ
トによりほぼ覆われることが望ましい。
【0140】しかしながら、プリント位置のずれにより
反射光学濃度が減少していくパターンであるためには、
必ずしもこのような条件である必要はない。しかし好ま
しくは、往復走査間のプリント位置があった状態で往復
走査それぞれでプリントしたドットのドット間距離が、
ドットが接する距離からそれぞれのドットの半径くらい
まで重なる距離範囲であれば良い。このようにすれば、
プリント位置が合った状態からのずれに応じて、反射光
学濃度は敏感に変化する。このようなドット間の距離関
係が実現されるのは、以下で示すように、ドット・ピッ
チおよび形成されるドットの大きさによる場合と、形成
されるドットが比較的微少であるときのパターン・プリ
ントに際して人為的に上記距離関係を形成する場合とが
ある。
【0141】往走査と復走査のプリント・パターンは必
ずしも縦に1列ずつ並んでいる必要はない。
【0142】図13は、往走査でプリントされるドット
と復走査でプリントされるドットが互いに入り組んだプ
リント・パターンを示す。このようなパターンでも本発
明の適用は可能である。
【0143】図13において、図13(A)はプリント
位置が合っている状態、図13(B)は少しずれた状
態、図13(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。
【0144】図14は、ドットが斜めに形成されるパタ
ーンを示す。このようなパターンでも本発明の適用は可
能である。
【0145】図14において、図14(A)はプリント
位置が合っている状態、図14(B)は少しずれた状
態、図14(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。
【0146】図15は、プリント位置ずらしの対象とな
る往復走査それぞれのドット列を複数列とするパターン
を示す。
【0147】図15において、図15(A)はプリント
位置が合っている状態、図15(B)は少しずれた状
態、図15(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。プリント開始タイミング等のプリ
ント位置合わせ条件を広い範囲で変化させてプリント位
置合わせを行う場合は、図15(A)ないし図15
(C)で示されるようなパターンが有効である。図6
(A)ないし図6(C)のプリント・パターンでは、ず
らしの対象となるドット列の組は往復1列のドット列で
あるため、プリント位置のずれが大きくなっていくと他
の組のドット列と重なり、それ以上にプリント位置ずれ
量が大きくなっても反射光学濃度は小さくならないから
である。これに対し、図15(A)ないし図15(C)
のようなパターンであれば、往復走査それぞれドット列
が他の組のドット列と重なるまでのプリント位置ずれの
距離を、図6(A)ないし図6(C)のプリント・パタ
ーンと比べて長くとることができ、これによりプリント
位置合わせ条件を広い範囲で変化させることができる。
【0148】図16は、各ドット列について所定のドッ
トの間引きを行なったプリント・パターンを示す。
【0149】図16において、図16(A)はプリント
位置が合っている状態、図16(B)は少しずれた状
態、図16(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。このようなパターンでも本発明の
適用は可能である。このパターンは、プリント媒体上8
に形成したドット自身の濃度が大きくて、図6(A)な
いし図6(C)に示すパターンをプリントすると全体と
しての濃度も大きくなりすぎてしまい、光学センサ30
がドットずれに応じた濃度差を測定できない場合などに
有効である。すなわち、図16(A)ないし図16
(C)のようにドットを間引いて少なくすれば、プリン
ト媒体8上のプリントされていない領域が増して、プリ
ントされたパッチ全体の濃度を下げることができる。
【0150】逆にプリント濃度が低すぎる場合には、同
位置について2回のプリントを行なってドットを形成す
るか、あるいは一部分だけ2回プリントするなどのプリ
ントを行っても良い。
【0151】プリント・パターンについてプリント位置
がずれるとともに反射光学濃度が減少する特性には、上
述のように往走査でプリントされるドットと復走査でプ
リントされるドットが合致した条件でキャリッジ走査の
方向において接している等の条件が必要となる。しか
し、必ずしもそのような条件を満たしている必要はな
く、往走査と復走査のプリント位置がずれるのに従い反
射濃度が低下すればよい。
【0152】[実施の形態2]本発明の実施の形態2
は、異なるヘッド間のキャリッジ走査方向におけるプリ
ント位置に関するものである。また、複数種類のプリン
ト媒体、インク、プリント・ヘッド等を用いる場合にこ
れらに対応したプリント位置合わせを行う例を示すもの
である。すなわち、用いるプリント媒体等の種類により
形成されるドットの大きさや濃度が異なることがある。
このため、プリント位置合わせ条件の判定に先立って、
測定された反射光学濃度の値がプリント位置合わせ条件
判定に適した値か否かを判定する。その結果、プリント
位置合わせ条件の判定を行うために不適切な値と判定さ
れれば、前述のように、プリント・パターン中のドット
を間引いたり、ドットの重ね打ちをしたりして反射光学
濃度のレベルを調節する。
【0153】プリント位置合わせ条件の判定に先立っ
て、プリント位置ずれに対し測定された反射光学濃度が
それに応じて十分に減少しているかどうかを判定する。
その結果、プリント位置合わせ条件の判定を行うために
不適切と判定されれば、プリント・パターンにおいて先
に設定されるずれを変化させる方向、この場合はキャリ
ッジ走査方向のドット間隔を変更して、再びプリント・
パターンのプリントと反射光学濃度の測定を行う。
【0154】(プリント位置合わせの処理)本実施の形
態では、前述の実施の形態1で説明したプリント・パタ
ーンについて、往走査でプリントしていたドットをプリ
ント位置合わせを行う2つのプリント・ヘッドの内第1
のプリント・ヘッドでプリントし、復走査でプリントし
ていたドットを第2のプリント・ヘッドでプリントして
プリント位置合わせを行う。
【0155】図17は、本実施の形態のプリント位置合
わせの処理手順を示すフローチャートである。
【0156】図17に示すように、ステップS121で
プリント・パターンとして図10に示される9通りのパ
ターン61ないし69をプリントするとともに、これら
のパターン61等の反射光学濃度の測定を実施の形態1
と同様に行う。
【0157】次にステップS122において測定された
反射光学濃度の値のうち最も反射光学濃度が大きいもの
が、OD値で0.7から1.0の範囲に入っているか否
かを判定する。その範囲に値が入っていれば次のステッ
プS123の処理に進む。
【0158】反射光学濃度が0.7ないし1.0の範囲
にないと判断したときはステップS125へ進み、ここ
でその値が1.0より大きいときはプリント・パターン
のドットを3分の2に間引いた図16に示されるパター
ンに変更してステップS121の処理に戻る。また、反
射光学濃度が0.7より小さいときは図6(A)ないし
図6(C)に示されるプリント・パターンの上に、図1
6(A)ないし図16(C)に示されるプリント・パタ
ーンを重ね打ちする。パターンを変更して同様にステッ
プS121の処理に戻る。
【0159】プリント・パターンを多く準備しておい
て、2回目の判定でも不適当と判定された場合は、さら
にプリント・パターンを変更してステップS121から
S125のループを繰り返しても良いが、本実施の形態
では3種類のパターンがあればほとんど全てのケースを
カバーできると想定し、2回目の判定で不適当と判断さ
れても次の処理に進む。
【0160】このステップS122の判定処理により、
プリント媒体8やプリント・ヘッドあるいはインクによ
ってプリントされるパターンの濃度が変化しても、これ
に対処したプリント位置合わせが可能となる。
【0161】次にステップS123では、プリント位置
のずれに対し測定された反射光学濃度が十分に減少して
いるか否か、すなわち、反射光学濃度の値のダイナミッ
ク・レンジが十分あるか否かの判定を行う。例えば、図
11に示される反射光学濃度の値が得られた場合におい
て、最大の濃度の値(図11中のプリント位置パラメー
タ(d)に対応するポイント)と、その2つとなりの値
との差が(図11では、プリント位置パラメータ(d)
に対応するポイントと(b)に対応するポイントとの
差、(d)に対応するポイントと(f)に対応するポイ
ントとの差)が0.02以上あるか否かを判断する。こ
こで0.02未満であれば、プリント・パターン全体の
プリント・ドット間隔が短くすぎる、すなわちダイナミ
ック・レンジが十分ではないと判定し、ステップS12
6でプリント・ドット間の距離を長くして、再びステッ
プS121以降の処理を行う。
【0162】このステップS123および次のステップ
S124の処理を図18、図19、図20を用いてさら
に詳細に説明する。
【0163】図18は、図6に示したプリント・パター
ンでプリント・ドット径が大きい場合のプリント部の様
子を模式図で示す。
【0164】図18において、白抜きのドット72は第
1のプリント・ヘッドでプリントしたドット、ドット・
ハッチの付いたドット74は第2のプリント・ヘッドで
プリントしたドットである。図18(A)はプリント位
置が合った条件でプリントした場合、図18(B)はそ
れからプリント位置が相対的に少しずれた場合、図18
(C)はプリント位置がさらにずれた場合を示してい
る。図18(A)および図18(B)の比較からもわか
るように、ドット径が大きい場合には、プリント位置が
少しずれてもエリア・ファクタはほぼ100%のままで
あり、反射光学濃度はほとんど変化することはない。つ
まり、実施の形態1で述べた、プリント位置ずれに対し
反射光学濃度が敏感に減少するという条件を満たさなく
なっている。
【0165】一方、図19は、ドット径はそのままでプ
リント・パターン全体におけるキャリッジ走査方向のド
ット間距離を長くした場合を示す。
【0166】図19において、図19(A)はプリント
位置が合っている状態、図19(B)は少しずれた状
態、図19(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。この場合は、プリントずれが発生
するとともにエリア・ファクタが減少し全体の反射光学
濃度も低下する。
【0167】図20は、図18(A)ないし図18
(C)および図19(A)ないし図19(C)に示すプ
リント・パターンを用いた場合の濃度特性の振る舞いを
模式的に示す。
【0168】図20において、縦軸は反射光学濃度、横
軸はプリント位置のずれの量を示す。実線Aは実施の形
態1で述べた最もプリント位置ずれに対し反射光学濃度
が敏感に減少する条件でプリントした場合、破線Bはそ
れよりもドット間距離が短い場合の反射光学濃度の値の
振る舞いを示している。図20から明らかなように、ド
ット間距離が短すぎると、上述の理由によりプリント位
置合わせ条件が理想的な条件から少しずれても反射光学
濃度はそれ程変化しない。このため本実施の形態では、
図17のステップS123で示した判断を行ない、この
判断に応じてドット間距離を長くすることにより、プリ
ント位置合わせ条件の判定を行うために適したプリント
条件となるようにする。
【0169】本実施の形態では初めのドット間距離を短
めに設定しておき、適正な反射光学濃度のダイナミック
・レンジが得られるまで、ドット間距離を長くして行
く。しかし、4回ドット間距離を長くしても適正と判断
されない場合は、次のプリント位置合わせ条件の判定の
処理に進む。本実施の形態では、キャリッジ2の走査速
度はそのままに保ちつつ、インクを吐出する間隔を制御
するプリント・ヘッドの駆動周波数を変えることによ
り、ドット間距離を調節する。これにより、プリント・
ヘッドの駆動周波数が小さくなるほど、ドット間の距離
が長くなることになる。また、ドット間距離を調整する
別の方法として、キャリッジ2の走査速度を変えること
も考えられる。
【0170】上記いずれの場合についても、プリント・
パターンをプリントする駆動周波数や走査速度が、実際
のプリントで使用する駆動周波数や走査速度と異なるこ
とになる。したがってプリント位置合わせ条件判定後、
その結果により駆動周波数や走査速度の違いを補正する
必要がある。その補正は数式によって行っても良いが、
予じめ図10に示された9通りのパターン61等毎に実
際の駆動周波数や走査速度に関するプリント・タイミン
グのデータも準備しておき、プリント位置合わせ条件判
定の結果に従い、それらをそのまま用いることもでき
る。あるいは図11に示すような場合は、線形補完して
プリントに用いるプリント・タイミングを求めることが
できる。
【0171】プリント位置合わせ条件判定の方法は実施
の形態1と同様である。また、実施の形態1の往復プリ
ントにおける往走査と復走査のプリント位置合わせにお
いて、本実施の形態で行ったドット径の大きさに対しプ
リント・パターンのドット間の距離を変えることは本実
施の形態と同様に有効である。ただし、この場合には、
使用する数通りのドット間距離のプリント・パターンご
とに往走査、復走査用のプリント・パターンを準備して
おく。そして、そのプリント・パターンとドット間距離
ごとにプリント・タイミングのデータを準備しておき、
プリント位置判定の結果に従ってそれらを線形補完して
プリントに用いるプリント・タイミングを求めることが
できる。
【0172】なお、図17に示したフローチャートは、
適宜の修正等を加えて以下の実施の形態にも適用でき
る。
【0173】[実施の形態3]本発明の実施の形態3で
は、複数ヘッド間の、キャリッジ走査方向に垂直な方向
のプリント位置合わせに関するものである。なお、実施
の形態1同様に一種類のみのプリント媒体、プリント・
ヘッドおよびインクを用いたプリント装置について説明
する。
【0174】(プリント位置を補正する方法)本実施の
形態のプリント装置では、キャリッジ走査方向に垂直な
方向(副走査方向)のプリント位置の補正を行うため
に、プリント・ヘッドのインク吐出口を1回のスキャン
で形成される画像の副走査方向における幅(バンド幅)
よりも広い範囲にわたって設けておき、使用する吐出口
の範囲をずらして用いることによって、吐出口間隔の単
位でプリント位置を補正できる構成をとっている。すな
わち、出力するデータ(画像データ等)とインク吐出口
との対応をずらす結果、出力データ自体をずらすことが
できる。
【0175】(プリント・パターン)上述した実施の形
態1および実施の形態2では、プリント位置が合ってい
る場合に測定された反射光学濃度が最大になるプリント
・パターンを用いたが、本実施の形態ではプリント位置
が合っている場合に反射光学濃度が最低になり、プリン
ト位置がずれるとともに反射光学濃度が増加していくプ
リント・パターンを用いる。
【0176】本実施の形態のようないわゆる紙送り方向
の位置合わせの場合においても、上記第1および実施の
形態2と同様、プリント位置があった状態で濃度が最大
となりプリント位置がずれるとともに濃度が低下するパ
ターンを用いることもできる。例えば2つのヘッド間で
紙送り方向において隣り合う位置関係にある各吐出によ
り形成されるドットに注目して位置合わせを行うことが
できる。
【0177】図21は、本実施の形態で使用するプリン
ト・パターンを模式的に説明する。
【0178】図21において、白抜きのドット82は第
1のプリント・ヘッドでプリントしたドット、ドット・
ハッチの付いたドット84は第2のプリント・ヘッドで
プリントしたドットをそれぞれ示している。図21
(A)はプリント位置が合っている状態を示している
が、上述の2種類のドットが重なっているため白抜きの
ドットは見えない。図21(B)はプリント位置が少し
ずれた場合にプリントされたドットを、図21(C)は
さらにプリント位置がずれた場合のドットの状態を示し
ている。これらの図21(A)ないし図21(C)から
もわかるように、プリント位置がずれるのに従い、エリ
ア・ファクタが大きくなっていき、全体の平均的な反射
光学濃度は増加していく。
【0179】(プリント合わせ処理)以上のプリント・
パターンを、プリント位置調整に係る2つのプリント・
ヘッドのうち一方のプリント・ヘッドの吐出する吐出口
をずらすことにより、このずらしについてのプリント位
置合わせ条件を変えながら5パターン・プリントする。
そして、そのプリントされたパッチの反射光学濃度を測
定する。
【0180】図22は、測定された反射光学濃度の例を
模式的に示す。
【0181】図22において、縦軸は反射光学濃度、横
軸はプリント吐出口のずれの量を示す。
【0182】本実施の形態では測定された反射光学濃度
の値のうち、最も小さい反射光学濃度を示すプリント条
件(図22中の(c))をプリント位置が最も合ってい
る条件として選択する。
【0183】以上の各実施の形態では、プリント・ヘッ
ドからインクをプリント媒体8に吐出して画像を形成す
るプリント装置における例を示したが、本発明はその構
成に限定されるものではない。プリント・ヘッドとプリ
ント媒体8とを相対的に移動させ、ドットを形成してプ
リントを行ういずれのプリント装置についても有効であ
る。
【0184】実施の形態1で示した、様々なプリント・
パターンは往復プリント時のプリント位置合わせのみに
限定されるものではなく、実施の形態2、実施の形態3
に示したようなプリント・ヘッド間の縦、横のプリント
位置合わせにも同様に用いることができることは勿論で
ある。
【0185】実施の形態2から実施の形態3は、2つの
プリント・ヘッド間の関係についての例を示したが、3
つ以上のプリント・ヘッド間の関係についても同様に適
用できる。例えば、3つのヘッドに対しては、第1のヘ
ッドと第2のヘッドのプリント位置を合わせ、その後第
1のヘッドと第3のヘッドとの位置を合わせればよいの
である。
【0186】[実施の形態4] (最適打ち込み率判定パターン)往走査と復走査のプリ
ント位置合わせにおいて、ユーザーが滲みやすいインク
やプリント媒体を使用した場合、プリント位置合わせの
パターンにおいて往走査による第1のプリントと復走査
による第2のプリントでドットが隣接するような領域で
は、往走査と復走査の相対的な位置合わせ条件を変えて
プリントしても、滲み等によりパッチ内のエリア・ファ
クタがさほど変化しない。したがって微細なプリント位
置合わせが困難であり、誤った判断をする可能性があ
る。例えば、滲みやすいインクやプリント媒体上でプリ
ントを行った場合、往走査と復走査でプリント位置を変
化させても、お互いのドット同士が滲み、隣接してしま
い、濃度変化が少なく最適なプリント位置を選択するこ
とが困難な場合がある。複数ヘッド間のプリント位置合
わせやキャリッジ走査方向と垂直方向のプリント位置合
わせに関しては、基本的には異種のインクが使用され、
インクの組成等によってプリント媒体にプリントされた
時にインク間で滲みやすい組合わせがある。
【0187】図23は、本実施の形態で用いる最適な打
ち込み率を判定するプリント・パターンを模式的に説明
する。
【0188】図23において、図23(A)ないし図2
3(D)は各々エリア・ファクタ25%から100%ま
で25%刻みでプリントしたものである。図23(A)
は25%で、図23(B)は50%で、図23(C)は
75%で、図23(D)は100%で各々プリントした
ものである。パターンにおけるドットの間引きかたは、
一様にでもランダムにでも可能である。
【0189】図24は、パターンの光学反射率を測定し
た結果を示す。本実施の形態では同一プリント・ヘッ
ド、同じインクでパターンは形成している。
【0190】図24において、縦軸は光学反射率、横軸
は打ち込み率を示す。使用するプリント媒体8とインク
との関係により、曲線Aの様に常に打ち込み率と線形な
関係を示すものは、プリント位置合わせを行うパターン
を打ち込み率100%でプリントする。曲線Bのよう
に、ある打ち込み率から飽和領域に突入する場合もあ
る。この場合プリント位置合わせを行うパターンは、飽
和領域に突入するまでの打ち込み率でプリントしなけれ
ばならない。これにより使用するインクとプリント媒体
により決まる最適打ち込み率を判定し、プリント位置合
わせパターンを最適な打ち込み率でプリントすることが
可能となり、良好なプリント位置合わせをすることが可
能となる。
【0191】ここでは打ち込み率50%程度の領域を用
いるのが好ましいことがわかる。
【0192】(プリント位置合わせパターンに打ち込み
率を反映させる)図25は、打ち込み率50%の例とし
てプリント位置合わせ基準パターンのドットを走査方向
に1/2に間引いたものを模式的に表したものである。
【0193】図25において、図25(A)はプリント
位置が合っている状態、図25(B)は少しずれた状
態、図25(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示す。ドットの間引き方は往復のプリン
ト位置合わせではプリント・パターンのキャリッジ走査
方向に一様に間引く。その間引き率は上述の最適打ち込
み率判定を行った結果から、あらかじめ用意されたプリ
ント位置合わせパターンをそのプリント媒体、そのイン
クに適した間引き率でプリントする。
【0194】(打ち込み率判定とプリント位置合わせの
同時実行の例)上述の最適打ち込み率判定とプリント位
置合わせを同時に行うことも可能である。
【0195】図26は、最適打ち込み率判定とプリント
位置合わせを同時に行うパターンを模式的に表す。図2
6(A)は、第1のヘッドによるプリントと第2のヘッ
ドによるプリントで形成されるプリント位置合わせパタ
ーンを打ち込み率25%でプリントしたものであり、以下
順に図26(B)から図26(D)は、各々50%、7
5%、100%でプリントしたものである。
【0196】図27は、打ち込み率毎にパターン(a)
ないし(i)をプリントした状態を示す。
【0197】図27において、第1段目は打ち込み率2
5%(A)、第2段目は50%(B)、第3段目は75
%(C)、第4段目は100%(D)を示す。
【0198】図28は、プリント位置合わせパターンの
相対的なずらし量と各打ち込み率における測定された反
射光学濃度との関係を示す。打ち込み率が足りない場
合、プリント位置合わせパターンをずらしていっても、
コントラストがつかず反射光学濃度の変化は少ない(曲
線A)。また打ち込み率が大きすぎれば、ドット同士が
重なり合ってしまいプリント位置を相対的にずらしてい
っても、変化量としては乏しい(曲線D)。各打ち込み
率の曲線から最も変化量の大きな打ち込み率を算出し、
その打ち込み率の曲線から最適なプリント位置合わせを
行う。
【0199】ここでは、曲線BとCが同程度の変化量を
示しているので、いずれの曲線を用いてもよい。なお、
同程度の場合、コックリングの影響を抑えるために打ち
込み率の小さい曲線Bを用いる方がより望ましい。
【0200】[実施の形態5]実施の形態5は、複数ヘ
ッド間のキャリッジ走査方向のプリント位置合わせを行
う。
【0201】(プリント位置合わせパターンの説明)実
施の形態4で説明したプリント・パターンについて、往
走査でプリントしていたドットを本実施の形態では第1
のヘッドでプリントし、復走査でプリントしていたドッ
トを本実施の形態では第2のヘッドでプリントしてプリ
ント位置合わせを行う。但しプリント位置合わせ条件の
判定方法は実施の形態4と同様である。
【0202】(最適打ち込み率判定パターン)使用する
複数のヘッドについて各々実施の形態4と同様の最適な
打ち込み率を判定するパターンをプリントし、各パッチ
の光学反射率を測定する。その光学反射率の分布より、
打ち込み率に対して光学反射率が線形的に変化する線形
領域を求める。その線形領域で最も光学反射率が小さい
打ち込み率をヘッドごとに算出し、その後のプリント位
置合わせをその最適な打ち込み率で行う。これにより良
好なプリント位置合わせが可能となる。但し最適打ち込
み率の判定方法は実施の形態4と同様である。
【0203】(プリント位置合わせパターンに打ち込み
率を反映させる)実施の形態4と同様に上述の最適打ち
込み率判定を行った結果から、あらかじめ用意されたプ
リント位置合わせパターンを、そのプリント媒体、その
インクに適した間引き率でプリントするものとする。間
引き方はヘッド間のプリント位置合わせではプリント・
パターンの縦方向に一様に間引く。
【0204】実施の形態4と同様に上述の最適打ち込み
率判定とプリント位置合わせを同時に行うことも可能で
ある。打ち込み率と上記プリント位置合わせのための条
件を変化させて第1のヘッドによるプリントと第2のヘ
ッドによるプリントを行う。光学センサ30で各パッチ
の光学反射率を測定し、その光学反射率の分布より、打
ち込み率に対して光学反射率が線形的に変化する線形領
域を求め、その線形領域で最も光学反射率が小さい打ち
込み率を求め、その打ち込み率で最適なプリント位置合
わせの条件を算出する。
【0205】[実施の形態6]実施の形態6は、複数ヘ
ッド間のキャリッジ走査方向に垂直なプリント位置合わ
せを行う。
【0206】(プリント位置合わせパターンの説明)実
施の形態5で説明したプリント・パターンで、縦/横の
関係が入れ替わったものを用いる。但しプリント位置合
わせ条件の判定方法は実施の形態4と同様である。
【0207】(最適打ち込み率判定パターン)実施の形
態5と同様で使用する複数のヘッドについて、各々実施
の形態5と同様の最適な打ち込み率を判定するパターン
をプリントし、各パッチの光学反射率を測定する。その
光学反射率の分布より、打ち込み率に対して光学反射率
が線形的に変化する線形領域を求め、その領域で最も光
学反射率が小さい打ち込み率をヘッドごとに算出し、そ
の後のプリント位置合わせをその最適な打ち込み率で行
う。これにより良好なプリント位置合わせが可能とな
る。但し最適打ち込み率の判定方法は実施の形態4と同
様である。
【0208】(プリント位置合わせパターンに打ち込み
率を反映させる)実施の形態4と同様に上述の最適打ち
込み率判定を行った結果から、あらかじめ用意されたプ
リント位置合わせパターンを、そのプリント媒体、その
インクに適した間引き率でプリントするものとする。ド
ットの間引き方は、ヘッド間のプリント位置合わせにお
いてはプリント・パターンの縦方向に一様に間引く。
【0209】実施の形態5と同様に上述の最適打ち込み
率判定とプリント位置合わせを同時に行うことも可能で
ある。打ち込み率と上記プリント位置合わせのための条
件を変化させて、第1のヘッドによるプリントと第2の
ヘッドによるプリントを行い、光学センサで各パッチの
光学反射率を測定する。その光学反射率分布より、打ち
込み率に対して光学反射率が線形的に変化する線形領域
を求め、その領域で最も光学反射率が小さい打ち込み率
を求め、その打ち込み率で最適なプリント位置合わせの
条件を算出する。
【0210】本実施の形態では、プリント・ヘッドから
インクをプリント媒体に吐出して画像を形成するプリン
ト装置における例を示したが、本発明はその構成に限定
されるものではない。プリント・ヘッドの操作を行いな
がら、プリント媒体上にドットを形成してプリントを行
うプリント装置に関しても適用できる。
【0211】[実施の形態7]本実施の形態7から実施
の形態10までの実施の形態は、図1または図2に示し
た装置で濃淡両インクを用いてプリントを行う際に好適
である。
【0212】濃インクと、その濃インクを約3倍から4
倍に希釈したインク(淡インク)を併用、もしくは希釈
したインク(淡インク)のみを使用してのプリントを行
うこともできる。この場合、テキスト主体のプリントと
画像主体のプリントとによりヘッドを交換する場合が増
える結果、頻繁にプリント位置合わせを行うことにな
る。
【0213】しかしながら、例えば、ユーザーが目視に
より最もプリント位置の合っている条件を選び出す場合
に、濃インクと淡インクとで罫線をプリント媒体上にプ
リントし、その結果から位置合わせ条件をユーザーが決
定するために、薄いインクを使用すると目視による判断
がしにくいことがある。
【0214】図29は、濃インクと淡インクとの間にお
けるプリント位置合わせを示す。
【0215】図29において、図29(A)はプリント
位置が合っている状態、図29(B)は少しずれた状
態、図29(C)はさらにずれた状態でプリントされた
ときのドットを示し、実線は濃インク、破線は淡インク
によるパターンを示す。自動で位置合わせを行う際にお
いても、濃インクと淡インクの併用の場合のヘッド間プ
リント位置合わせとヘッド間往復プリント位置合わせと
において、濃インクと淡インクとのプリント結果の濃度
の差が大きい。したがって、パッチなどの自動プリント
位置合わせパターンをプリントして、図26(A)、図
26(B)および図26(C)のように濃インク(濃い
ドット)と淡インク(薄いドット)の相対的位置を変化
させても、濃インクからの濃度が支配的である。このた
め、その変化に応じた濃度変化を光学センサにより得る
ことができず、最適な自動プリント位置合わせが行えな
い可能性がある。淡インクを用いた往復プリント位置合
わせにおいても充分な濃度が得られず、位置合わせが行
えない可能性がある。
【0216】(プリント位置合わせ条件選択処理)プリ
ント位置合わせプリント・パターンとしてのパッチをプ
リントした後に、このパターンの反射光学濃度の測定を
行うとき、本実施の形態7では、あらかじめ位置合わせ
を行うために必要な最低の濃度の値と、第1のプリント
と第2のプリントの相対的位置をずらしたときの濃度変
化において位置合わせを行うためにに必要な最低の濃度
値とを規定しておき、それらを所定値として決めてお
く。反射光学濃度の測定の結果が所定の条件を満たして
いるなら、以下のプリント位置合わせ処理に進む。
【0217】図30は、プリント・ヘッドの駆動パルス
を示す。所定値を上回る値をプリント結果から得ること
が出来なかった場合には、まず、ヘッドの電気熱変換体
の駆動に用いるパルスを図30(A)のように通常のシ
ングル・パルス51から図30(B)のようなダブル・
パルス52および53に変更する。その後、改めてパッ
チのプリントを行い、再度反射光学濃度を測定し、これ
により所定値が得られたなら、上記と同様にプリント位
置合わせ処理へと進む。それでも所定値に満たないとき
は、プレヒート・パルス52のパルス幅を大きくし、次
のプリント位置合わせ処理へと進む。これは、本実施の
形態では、この段階でプリント位置合わせ処理に十分な
濃度が得られると想定してのことである。
【0218】シングル・パルス51からダブル・パルス
52、53への変調によりインクの吐出量を変化させる
ことができ、かつそのプレヒート・パルス52のパルス
幅変調によってもインクの吐出量の変更が行えること
は、特開平5−092565号公報に開示されている。
【0219】インク濃度が所定値を超えるか否かを測定
する場合、濃度測定用の簡単なパッチを別に用意してお
き、これをプリント位置合わせに先立ちプリントし、そ
の濃度を測定する。次に前記方法に従い吐出量を変化さ
せた後に、プリント位置調整のためのプリント・パター
ンのプリント、プリント位置の選定に移行してもよい。
【0220】インクの吐出量ではなくインクの滴数を変
えることによっても可能である。例えば、濃淡インクの
染料濃度比が3:1であれば、淡インクを3滴打ち込ん
だときに濃インクを1滴打ち込んだ場合の濃度と近い濃
度が得られる。プリント媒体8による滲みを考慮して、
淡インクを2滴とすることも可能である。
【0221】本実施の形態におけるプリント位置合わせ
の処理は、実施の形態1における往走査を第1のヘッド
に、復走査を第2のヘッドに置き換えた処理と同様に行
える。
【0222】[実施の形態8]実施の形態8は、複数の
プリント・ヘッドを用いて第1のプリントと第2のプリ
ントによりそれぞれプリントを行い、画像を形成するプ
リント方法である。詳しくは、往走査と復走査を行いそ
れぞれでプリントを行うことにより画像を形成するプリ
ント方法において、往走査と復走査のプリント位置を相
互に位置合わせするものである。本実施の形態に用いる
プリント装置の構成、プリント位置合わせのためのプリ
ント・パターンは前述の実施の形態7と同様である。プ
リント位置合わせの処理に関しても、前記実施の形態7
のにおける第1のプリントと第2のプリントの替わり
に、往走査によるプリントと復走査によるプリントを用
いることで同様に行える。
【0223】(プリント位置合わせ条件選択処理)本実
施の形態では、前述の実施の形態7において第1のプリ
ント・ヘッドによりプリントしていたドットを往走査
で、第2のプリント・ヘッドによりプリントしていたド
ットを復走査でプリントして、プリント位置合わせ条件
選択処理を行う。
【0224】図31は、本実施の形態のプリント位置合
わせ条件選択処理手順のフローチャートを示す。
【0225】図31に示すように、ステップS81でプ
リント・パターンをプリントし、このパターンの反射光
学濃度の測定を実施の形態7と同様に行う。
【0226】次に、ステップS82において測定された
反射光学濃度のうち最も反射光学濃度の大きいものが、
所定値に入っているかを判定する。その範囲内にある場
合はステップS83の処理に進む。
【0227】反射光学濃度が所定値より小さい場合はス
テップS84へ進み、前記プリント・ヘッド1に搭載さ
れているサブ・ヒータ142(図5)によりヘッドのイ
ンクの保温温度の変更(1度目は通常の23℃から30
℃へ、2度目は30℃から35℃へ)を行い、インクの
温度を上げる。こうして膜沸騰によるインクの吐出量が
増加するようにしてステップS81の処理に戻る。
【0228】保温温度の変更パターンを細かく設定し数
多く準備しておいて、2回目の判定でも不適当と判定さ
れた場合にさらに保温温度の変更できるようにして、判
定を行う回数を増やしてもよい。しかし本実施の形態で
は、温度の変更パターンは3つ(23℃、30℃、35
℃)とし、2回目の判定で不適当と判断された場合は保
温温度を変更した後、ステップ83へと進むことにす
る。
【0229】本実施の形態ではインクの保温にサブ・ヒ
ータ142を用いているが、インクの吐出に用いる吐出
ヒータ25を駆動して保温も行わせてもよい。
【0230】往復プリント間のキャリッジ走査方向での
位置合わせにおいても、第1のプリントと第2のプリン
トでインク濃度の低いインクに対して打ち込み量の制御
を行うことにより、さらに精度の高いプリント位置合わ
せを行うことができる。
【0231】[実施の形態9]実施の形態9は、複数の
プリント・ヘッドを用いて第1のヘッドと第2のヘッド
によりそれぞれプリントを行い、画像を形成するプリン
ト方法である。詳しくは、第1のヘッドと第2のヘッド
という異なるヘッド間のキャリッジ走査方向におけるプ
リント位置合わせに関するものである。
【0232】本実施の形態に用いるプリント装置の構
成、プリント位置合わせのためのプリント・パターン、
およびプリント位置合わせ処理は前述の実施の形態7と
同様とする。
【0233】プリント・ヘッドにあらかじめ、ヘッドが
搭載するインクの濃度と、そのインクを用いて位置合わ
せをする際に必要とされるインク量を吐出する条件とを
記録しておく。この条件を使用してプリント位置合わせ
パターンをプリントして、そのプリント結果からプリン
ト位置合わせ処理を行う。このようにして、最適なプリ
ント位置の選定が可能となる。
【0234】[実施の形態10]実施の形態10は、複
数のプリント・ヘッドを用いて第1のヘッドと第2のヘ
ッドによりそれぞれプリントを行い、画像を形成するプ
リント方法である。詳しくは、第1のヘッドと第2のヘ
ッドという異なるヘッド間のキャリッジ走査方向におけ
るプリント位置合わせに関するものである。
【0235】まず後述のプリント・パターンを、第1の
ヘッドのプリントと第2のヘッドのプリントの相対的な
位置条件を変えながらプリント媒体8上にプリントす
る。それらからユーザが目視により最も位置の合ってい
る条件を選び出す。その後、ホスト・コンピュータを操
作することにより、位置合わせ条件を設定する。
【0236】本実施の形態に用いるプリント装置の構成
は、実施の形態7の構成から図1または図2に模式図で
示したキャリッジ2上に搭載された光学センサ30を取
り除いたものである。
【0237】(プリント位置合わせのためのプリント・
パターン)図32は、本実施の形態で用いるプリント位
置合わせのためのプリント・パターンである。
【0238】図32において、上段の細い罫線55は第
1のヘッドでプリント媒体上にプリントされる罫線、下
段の太い罫線57は第2のヘッドでプリント媒体上にプ
リントされる罫線を示している。(a)から(e)はプ
リント位置を示す。プリント位置(c)は、第1のヘッ
ドと第2のヘッドとでプリント状態があっている状態で
プリントしたときの罫線を示している。プリント位置
(b)、(d)はプリント位置が少しずれた状態、プリ
ント位置(a)、(e)はプリント位置が更にずれた状
態でプリントした罫線を示している。
【0239】(プリント位置合わせ条件選定、プリント
位置合わせ処理)このようなプリント位置合わせパター
ンを用いて位置合わせを実行する際、あらかじめプリン
ト・ヘッドにヘッドが搭載するインクや、位置合わせの
際の吐出量などの条件を記録しておく。この時、搭載し
ているインクが淡インクであるなら、同一画素への2度
打ちを用いるように位置合わせ用の吐出条件を設定して
おく。この条件の下でプリント位置合わせのプリント・
パターンをプリントした後、このパターンの中からもっ
ともプリント位置が合っている状態をユーザーが目視に
より選び出す。その後、ホスト・コンピュータを操作す
ることにより、位置合わせ条件を設定する。
【0240】以上の各実施の形態1から9は、よりよく
位置合わせが行えるよう、適時組み合わせて用いること
ができるのはもちろんである。
【0241】上記実施の形態1から10のいずれの実施
の形態についても、位置合わせのプリント・パターンを
プリントする駆動周波数やヘッドの温度等の諸条件が、
実際のプリントで使用する駆動周波数やヘッド温度と異
なることがあるので、プリント位置合わせ条件判定後、
必要によっては駆動周波数やヘッド温度等の違いに対し
補正を行う。その補正は数式により計算して行ってもよ
い。または、あらかじめ位置合わせプリント・パターン
毎に実際の諸条件に関するプリント・タイミングのデー
タを準備しておき、プリント位置合わせ条件判定の結果
に従ってそれらをそのままプリント・タイミングとして
用いるか、あるいは補完してプリント・タイミングを求
めるかにより行うこともできる。
【0242】以上の実施の形態では、インクジェット方
式のプリント・ヘッドを用いて説明したが、本発明は、
熱転写方式、昇華方式のプリント・ヘッドにも適用でき
る。また、本発明のプリントヘッドは、電子写真方式の
プリント・ユニット等も含む概念であり、本発明は電子
写真方式にも適用できる。
【0243】本発明によれば、インクの吐出量自体の増
加、複数インクの使用、およびそれらの組み合わせをお
こなうことによって、そのプリント濃度を上げることが
でき、濃度の大きく異なるヘッド間におけるプリント位
置あわせ調節、ならびに、往復プリントにおけるプリン
ト位置あわせ調節が可能となる。
【0244】この結果、ユーザーはインクの濃度および
複数ヘッド間のヘッドの組み合わせに留意することなく
プリント位置合わせを行うことが可能となる。
【0245】(その他)なお、本発明は、特にインク・
ジェット・プリント方式の中でも、インク吐出を行わせ
るために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前
記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式
のプリント・ヘッド、プリント装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によればプリントの
高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0246】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリント・ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0247】プリント・ヘッドの構成としては、上述の
各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱
変換体の組合わせ構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構
成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国
特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に
含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対
して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする
構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エ
ネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プ
リント・ヘッドの形態がどのようなものであっても、本
発明によればプリントを確実に効率よく行うことができ
るようになるからである。
【0248】さらに、プリント装置がプリントできるプ
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
・タイプのプリント・ヘッドに対しても本発明は有効に
適用できる。そのようなプリント・ヘッドとしては、複
数プリント・ヘッドの組合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個のプリント・ヘッド
としての構成のいずれでもよい。
【0249】加えて、上例のようなシリアル・タイプの
ものでも、装置本体に固定されたプリント・ヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップ・タイプのプリント・ヘッド、あるいはプ
リント・ヘッド自体に一体的にインク・タンクが設けら
れたカートリッジ・タイプのプリント・ヘッドを用いた
場合にも本発明は有効である。
【0250】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリント・ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリント・ヘッドに対してのキャッピング手段、クリー
ニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれ
とは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱
を行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予
備吐出手段を挙げることができる。
【0251】また、搭載されるプリント・ヘッドの種類
ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して
1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリ
ント・モードとしては黒色等の主流色のみのプリント・
モードだけではなく、プリント・ヘッドを一体的に構成
するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、
異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの
各プリント・モードの少なくとも一つを備えた装置にも
本発明は極めて有効である。
【0252】さらに加えて、以上説明した本発明実施の
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
・ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用プリント信号付与時にインクが液状をなすものを用
いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インク
の固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして
使用せしめることで積極的に防止するため、またはイン
クの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によっ
て液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エ
ネルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液
化し、液状インクが吐出されるものや、プリント媒体に
到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、
熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインク
を使用する場合も本発明は適用可能である。このような
場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるい
は特開昭60−71260号公報に記載されるような、
多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として
保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するよう
な形態としてもよい。本発明においては、上述した各イ
ンクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を
実行するものである。
【0253】さらに加えて、本発明インク・ジェット・
プリント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処
理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リー
ダ等と組合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0254】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリント位置の複数のずれ量に対応して形成される、そ
れぞれのずれ量に応じた光学特性を示す複数のパターン
を形成し、これらパターンについて測定された複数の光
学特性に基づいてプリント位置合わせ処理を行なうの
で、例えばパターンが示す光学特性のうち最も光学特性
の高い条件又は最も低い条件をプリント位置が合った条
件として設定することができる。
【0255】さらに本発明によれば、プリント装置によ
りプリントしたパターンの反射光学濃度、透過光学濃
度、反射光強度または光学反射率等を、キャリッジに搭
載された光学センサで読み取る場合において、使用する
プリント媒体、インクによる滲みによる影響を軽減し、
打ち込み率を算出し、プリント位置合わせパターンを形
成することにより、より正確なプリント位置合わせが可
能である。
【0256】この結果、ユーザーの手を煩わすことな
く、簡易な構成でプリント位置合わせを行うことが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインク・ジェット
・プリント装置の概略構成を一部破断で示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の他の実施の形態に係るインク・ジェッ
ト・プリント装置の概略構成を一部破断で示す斜視図で
ある。
【図3】図1または図2に示したプリント・ヘッドの主
要部の構造を模式的に示す斜視図である。
【図4】図1または図2に示した光学センサを説明する
ための模式図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るインク・ジェット
・プリント装置における制御回路の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施の形態1で使用するプリント・パ
ターンを示す模式図であり、(A)はプリント位置が合
っている状態、(B)は少しずれた状態、(C)はさら
にずれた状態でプリントされたときのドットを示す模式
図である。
【図7】本発明の実施の形態1で用いるプリント位置合
わせのためのパターンを説明する図である模式図であ
り、(A)はプリント位置が合っている状態、(B)は
少しずれた状態、(C)はさらにずれた状態でプリント
されたときのドットを示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態1のプリント・パターンに
おけるプリント位置がずれた量と反射光学濃度との関係
を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1の概略処理を示すフロー
チャートである。
【図10】本発明の実施の形態1においてプリント・パ
ターンをプリント媒体にプリントした状態を示す模式図
である。
【図11】本発明の実施の形態1におけるプリント位置
合わせ条件の決定の方法を説明するための図である。
【図12】測定された光学反射率とプリント位置パラメ
ータとの関係を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態1におけるプリント・パ
ターンの他の例を示す模式図であり、(A)はプリント
位置が合っている状態、(B)は少しずれた状態、
(C)はさらにずれた状態でプリントされたときのドッ
トを示す模式図である。
【図14】本発明の実施の形態1におけるプリント・パ
ターンのさらに他の例を示す模式図であり、(A)はプ
リント位置が合っている状態、(B)は少しずれた状
態、(C)はさらにずれた状態でプリントされたときの
ドットを示す模式図である。
【図15】本発明の実施の形態1におけるプリント・パ
ターンのさらに他の例を示す模式図であり、(A)はプ
リント位置が合っている状態、(B)は少しずれた状
態、(C)はさらにずれた状態でプリントされたときの
ドットを示す模式図である。
【図16】本発明の実施の形態1におけるプリント・パ
ターンのさらに他の例を示す模式図であり、(A)はプ
リント位置が合っている状態、(B)は少しずれた状
態、(C)はさらにずれた状態でプリントされたときの
ドットを示す模式図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るプリント位置合
わせ条件判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態2におけるプリント・パ
ターンのドット間距離による特性を説明するための模式
図であり、(A)はプリント位置が合っている状態、
(B)は少しずれた状態、(C)はさらにずれた状態で
プリントされたときのドットを示す模式図である。
【図19】本発明の実施の形態2におけるプリント・パ
ターンのドット間距離による特性を説明するための模式
図であり、(A)はプリント位置が合っている状態、
(B)は少しずれた状態、(C)はさらにずれた状態で
プリントされたときのドットを示す模式図である。
【図20】本発明の実施の形態2におけるプリント・パ
ターンのドット間距離に応じた反射光学濃度の特性を説
明するための図である。
【図21】本発明の実施の形態3に係るプリント・パタ
ーンを示す模式図であり、(A)はプリント位置が合っ
ている状態、(B)は少しずれた状態、(C)はさらに
ずれた状態でプリントされたときのドットを示す模式図
である。
【図22】本発明の実施の形態3におけるプリント吐出
口のずれ量と反射光学濃度との関係を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態4で用いる最適な打ち込
み率を判定するプリント・パターンを説明する模式図で
あり、(A)はエリア・ファクタ25%で、(B)はエ
リア・ファクタ50%で、(C)はエリア・ファクタ7
5%で、(D)はエリア・ファクタ100%で、各々プ
リントした模式図である。
【図24】本発明の実施の形態4における打ち込み率と
光学反射率との関係を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態4に係るプリント位置合
わせ基準パターンを1/2に間引いたパターンを示す模
式図であり、(A)はプリント位置が合っている状態、
(B)は少しずれた状態、(C)はさらにずれた状態で
プリントされたときのドットを示す模式図である。
【図26】本発明の実施の形態4に係る最適打ち込み率
判定とプリント位置合わせを同時に行うパターンを示す
模式図であり、(A)は打ち込み率25%で、(B)は
打ち込み率50%で、(C)は打ち込み率75%で、
(D)は打ち込み率100%で、各々プリントしたパタ
ーンを示す模式図である。
【図27】本発明の実施の形態4におけるプリント・パ
ターンをプリント媒体にプリントした状態を示す模式図
である。
【図28】本発明の実施の形態4におけるプリント位置
合わせパターンの相対的なずらし量と反射光学濃度との
関係を示す図である。
【図29】本発明の実施の形態7に係る最適打ち込み率
判定とプリント位置合わせを同時に行うパターンを示す
模式図であり、(A)はプリント位置が合っている状
態、(B)は少しずれた状態、(C)はさらにずれた状
態でプリントされたときのドットを示す模式図である。
【図30】本発明の実施の形態7に係るプリント・ヘッ
ド駆動パルスを示す図であり、(A)はシングル・パル
ス、(B)はダブル・パルスを示す図である。
【図31】本発明の実施の形態8に係るプリント位置合
わせ条件判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施の形態10で用いるプリント位
置合わせのためのプリント・パターンを示す図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、41A、4
1B、41C、41D、41E、41F ヘッド・カー
トリッジ 2 キャリッジ 3 ガイド・シャフト 4 主走査モータ 5 モータ・プーリ 6 従動プーリ 7 タイミング・ベルト 8 プリント媒体 9、10、11、12 搬送ローラ 13 プリント・ヘッド部 21 吐出口面 22 吐出口 23 共通液室 24 液路 25 電気熱変換体(吐出ヒータ) 30 光学センサ 31 発光部 32 受光部 35 入射光 37 反射光 51、52、53 パルス 55、57 罫線 61、62、63、64、65、66、67、68、6
9 パッチ 100 コントローラ 101 CPU 103 ROM 105 RAM 110 ホスト装置 112 I/F 120 操作部 122 電源スイッチ 124 プリント・スイッチ 126 回復スイッチ 127 レジストレーション調整起動スイッチ 129 レジストレーション調整値設定入力部 130 センサ群 132 フォト・カプラ 134 温度センサ 140 ヘッド・ドライバ 142 サブヒータ 150、160 モータ・ドライバ 152、162 モータ
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 勅使川原 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 筑間 聡行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント・ヘッドを用いてプリント媒体
    にプリントを行うプリント装置において、 位置合わせされる第1プリントおよび第2プリントによ
    り形成されるパターンであって、該第1プリントと該第
    2プリントとの相対的なプリント位置の複数のずれ量に
    対応してそれぞれ形成され、該複数のずれ量に対応して
    それぞれ光学特性を示す複数のパターンを前記プリント
    ・ヘッドに形成させる制御手段と、 前記制御手段により形成された複数のパターンそれぞれ
    の光学特性を測定する光学特性測定手段と、 前記光学特性測定手段により測定された複数のパターン
    それぞれの光学特性に基づき、前記第1プリントと前記
    第2プリントとのプリント位置合わせ処理を行うプリン
    ト位置合わせ手段とを備えたことを特徴とするプリント
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント装置において、
    前記第1プリントおよび前記第2プリントは、プリント
    ・ヘッドがプリント媒体に対して往復走査してプリント
    を行う場合のそれぞれ往走査でのプリントおよび復走査
    でのプリントであることを特徴とするプリント装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプリント装置において、 前記第1プリントおよび前記第2プリントは、複数のプ
    リント・ヘッドのうちそれぞれ第1のプリント・ヘッド
    によるプリントおよび第2のプリント・ヘッドによるプ
    リントであり、 前記制御手段は、前記第1および第2プリント・ヘッド
    がプリント媒体に対して相対的に走査する方向のずれ量
    に関するパターンを形成することを特徴とするプリント
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれかに記載のプリ
    ント装置において、前記制御手段は、プリント装置が制
    御可能なプリント位置のピッチよりも緩和されたピッチ
    でパターンの形成をさせることを特徴とするプリント装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3いずれかに記載のプリ
    ント装置において、前記プリント位置合わせ手段は、前
    記光学特性測定手段より得られた光学特性データより、
    連続値を用いた計算により、プリント位置を合わせるプ
    リント位置合わせ条件を算出することを特徴とするプリ
    ント装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプリント装置において、
    前記プリント位置合わせ手段は、前記プリント位置合わ
    せ条件より細かいピッチのプリント位置パラメータまた
    は前記プリント位置合わせ条件と異なるプリント位置パ
    ラメータも含めて、プリント位置合わせ条件を算出する
    手段を備えたことを特徴とするプリント装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のプリント装置において、
    前記第1プリントおよび第2プリントは、複数のプリン
    ト・ヘッドのうちそれぞれ第1のプリント・ヘッドによ
    るプリントおよび第2のプリント・ヘッドによるプリン
    トであり、前記制御手段は前記第1および第2プリント
    ・ヘッドのプリント媒体に対する相対的な走査の方向と
    は異なる方向のずれ量に関するパターンを形成すること
    を特徴とするプリント装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれかに記載のプリ
    ント装置において、前記制御手段は、前記第1プリント
    によるドットと前記第2プリントによるドットを配し、
    前記複数のずれ量に対応して前記ドット相互の位置関係
    を変化させて当該ドットのプリント媒体を覆う比率を変
    化させることにより、前記ずれ量に応じた光学特性を示
    す複数のパターンを形成させることを特徴とするプリン
    ト装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8いずれかに記載のプリ
    ント装置において、前記制御手段は、前記複数のパター
    ンにおいて、ずれ量が大きくなるに従い、光学特性とし
    ての濃度が減少するパターンを形成させることを特徴と
    するプリント装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のプリント装置
    において、前記制御手段は、前記ドットのプリント媒体
    を覆う比率の最大をほぼ100%とすることを特徴とす
    るプリント装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のプリント装置におい
    て、前記制御手段は、前記比率をほぼ100%とすると
    き、前記第1プリントによるドットと前記第2プリント
    によるドットを、それぞれのドットが互いに接する距離
    から少なくとも一方のドットの半径に等しい距離の範囲
    で配置させることを特徴とするプリント装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし8いずれかに記載のプ
    リント装置において、前記制御手段は、前記複数のパタ
    ーンにおいてずれ量が大きくなるに従い光学特性として
    の濃度が増加するパターンを形成させることを特徴とす
    るプリント装置。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし12いずれかに記載の
    プリント装置において、前記光学特性測定手段は、前記
    複数のパターンそれぞれの平均光学特性をそれぞれ測定
    することを特徴とするプリント装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプリント装置にお
    いて、前記光学特性測定手段は、光学センサによって光
    学特性を測定するものであり、該光学センサの測定スポ
    ットを前記パターンのドットに対して広くしたことを特
    徴とするプリント装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のプリント装置におい
    て、前記光学特性測定手段は、前記制御手段がプリント
    するドットの解像度より低い解像度の光学センサを有す
    ることを特徴とするプリント装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載のプリント装置におい
    て、前記光学特性測定手段は、光学センサによって光学
    特性を測定するものであり、該光学センサにパターン上
    を走査させることによって測定された光学特性の平均を
    前記複数のパターンそれぞれの光学特性とすることを特
    徴とするプリント装置。
  17. 【請求項17】 請求項9ないし11いずれかに記載の
    プリント装置において、前記プリント位置合わせ手段
    は、前記複数のパターンについて測定されるそれぞれの
    光学特性としての濃度に基づいて連続的な濃度分布を求
    め、該連続的濃度分布の最大値に対応するずれ量の条件
    を最適な位置合わせ条件として設定することを特徴とす
    るプリント装置。
  18. 【請求項18】 請求項9ないし11いずれかに記載の
    プリント装置において、前記プリント位置合わせ手段
    は、前記複数のパターンについて測定されるそれぞれの
    光学特性としての濃度のうち、最大濃度に対応するずれ
    量の条件を最適な位置合わせ条件として設定することを
    特徴とするプリント装置。
  19. 【請求項19】 請求項12記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、前記複数のパター
    ンについて測定されるそれぞれの光学特性に基づいて連
    続的な光学特性分布を求め、該連続的光学特性分布の最
    小値に対応するずれ量の条件を最適な位置合わせ条件と
    して設定することを特徴とするプリント装置。
  20. 【請求項20】 請求項12に記載のプリント装置にお
    いて、前記プリント位置合わせ手段は、前記複数のパタ
    ーンについて測定されるそれぞれの光学特性のうち、最
    小光学特性に対応するずれ量の条件を最適な位置合わせ
    条件として設定することを特徴とするプリント装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20いずれかに記載の
    プリント装置において、前記光学特性測定手段によって
    測定された光学特性が、前記プリント位置合わせ手段に
    よるプリント位置合わせ処理に十分な光学特性か否かを
    判断し、該判断に基づき前記制御手段により形成される
    パターンの光学特性を変更する光学特性変更手段をさら
    に備えたことを特徴とするプリント装置。
  22. 【請求項22】 請求項9ないし21いずれかに記載の
    プリント装置において、前記光学特性測定手段によって
    測定された複数の光学特性としての濃度が、前記プリン
    ト位置合わせ手段による位置合わせ処理に十分な程度
    に、前記ずれ量が大きくなるに従い光学特性が減少また
    は増加するか否かを判断し、該判断に基づき前記制御手
    段により形成される前記複数のパターンを変更するパタ
    ーン変更手段をさらに備えたことを特徴とするプリント
    装置。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    のプリント装置において、前記プリント・ヘッドは、イ
    ンクを吐出してプリントを行うものであり、該インク吐
    出のために利用される熱エネルギーを発生する熱エネル
    ギー発生体を有することを特徴とするプリント装置。
  24. 【請求項24】 請求項1記載のプリント装置におい
    て、 前記制御手段は、所定パッチ内の打ち込み率を変化させ
    た複数のパターンをプリントし、キャリッジに搭載され
    た光学センサと前記プリントされたパターンとが対応す
    る位置となるように前記キャリッジまたはプリント媒体
    のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、前記各パ
    ッチの打ち込み率に対する光学反射率を測定し、該測定
    された光学反射率の分布から光学反射率が打ち込み率に
    対して変化率が大きくなる領域を求め、該領域で最も光
    学反射率の大きい最適打ち込み率を求める最適打ち込み
    率判定手段をさらに備えたことを特徴とするプリント装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のプリント装置におい
    て、前記最適打ち込み率判定手段は、求められた最適打
    ち込み率に基づいて次にプリントするプリント位置合わ
    せのパターンのプリントを変更することを特徴とするプ
    リント装置。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、往走査と復走査の
    プリント位置合わせをする場合に、往走査のプリントに
    用いる第1のパターンおよび復走査のプリントに用いる
    第2のパターンは、両者のプリント位置がずれるに従い
    光学反射率が増加するパターンであることを特徴とする
    プリント装置。
  27. 【請求項27】 請求項24記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、往走査と復走査の
    プリント位置合わせをする場合に、両者のプリント位置
    と所定パッチ内の打ち込み率とを変化させて往走査のプ
    リントに用いる第1のパターンおよび復走査のプリント
    に用いる第2のパターンをプリントし、キャリッジに搭
    載された光学センサと該プリントされたパターンが対応
    する位置となるように前記キャリッジまたはプリント媒
    体のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、各パッ
    チの光学反射率を測定し、最も光学反射率の変化量が大
    きい打ち込み率を求め、該打ち込み率で最適なプリント
    位置合わせ条件を求めることを特徴とするプリント装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項1記載のプリント装置におい
    て、 前記制御手段は、複数のプリント・ヘッド毎に所定パッ
    チ内の打ち込み率を変化させた複数のパターンをプリン
    トし、キャリッジに搭載された光学センサと前記プリン
    トされたパターンとが対応する位置となるように前記キ
    ャリッジまたはプリント媒体のいずれか一方もしくはそ
    の両方を移動させ、前記各パッチの光学反射率を測定
    し、該測定された光学反射率の分布から光学反射率が打
    ち込み率に対して変化率が大きくなる領域を求め、該領
    域で最も光学反射率の大きい最適打ち込み率を複数のプ
    リント・ヘッド毎に求める最適打ち込み率判定手段をさ
    らに備えたことを特徴とするプリント装置。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のプリント装置におい
    て、前記最適打ち込み率判定手段は、求められたヘッド
    毎の最適打ち込み率に基づいて次にプリントするプリン
    ト位置合わせのパターンのプリントをヘッド毎に変更す
    ることを特徴とするプリント装置。
  30. 【請求項30】 請求項28記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、複数のプリント・
    ヘッドを用いて、プリント・ヘッド間の走査方向のプリ
    ント位置合わせをする場合に、打ち込み率とプリント位
    置を変化させた第1のパターンおよび第2のパターンを
    プリントし、キャリッジに搭載された光学センサと該プ
    リントされたパターンが対応する位置となるように前記
    キャリッジまたはプリント媒体のいずれか一方もしくは
    その両方を移動させ、各パッチの光学反射率を測定し、
    最も光学反射率の変化量が大きな打ち込み率を求め、該
    打ち込み率に基づいて最適なプリント位置合わせ条件を
    求めることを特徴とするプリント装置。
  31. 【請求項31】 請求項28記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、複数のプリント・
    ヘッドを用いて、プリント・ヘッド間のキャリッジ走査
    方向に対して垂直な方向のプリント位置合わせをする場
    合に、打ち込み率とプリント位置を変化させた第1のパ
    ターンおよび第2のパターンをプリントし、キャリッジ
    に搭載された光学センサと該プリントされたパターンが
    対応する位置となるように前記キャリッジまたはプリン
    ト媒体のいずれか一方もしくはその両方を移動させ、各
    パッチの光学反射率を測定し、最も光学反射率の変化量
    が大きい打ち込み率を求め、該打ち込み率に基づいて最
    適なプリント位置合わせの条件を求めることを特徴とす
    るプリント装置。
  32. 【請求項32】 プリント・ヘッドを用いてプリント媒
    体にプリントを行うプリント装置において、位置合わせ
    される第1プリントおよび第2プリントにより形成され
    るパターンであって、該パターンのプリントを相対的に
    異なる発色のインクにより行う場合に、 前記第1プリントと前記第2プリントのいずれか一方に
    相対的に薄いインクを用い、該相対的に薄いインクのプ
    リントに相対的に多量のインクをプリント媒体に打ち込
    んで所定のパターンをプリントする制御手段と、 プリント位置の情報をプリント装置に知らせるプリント
    位置合わせ条件選択手段と、 前記プリント位置合わせ条件選択手段により知らされた
    前記情報に基づき、前記第1プリントと前記第2プリン
    トのプリント位置合わせ処理を行うプリント位置合わせ
    手段とを備えたことを特徴とするプリント装置。
  33. 【請求項33】 請求項32記載のプリント装置におい
    て、 前記第1プリントおよび前記第2プリントは、複数のプ
    リント・ヘッドのうちそれぞれ第1プリント・ヘッドに
    よるプリントおよび第2プリント・ヘッドによるプリン
    トであり、 前記制御手段は、前記第1プリント・ヘッドおよび第2
    プリント・ヘッドがプリント媒体に対して相対的に走査
    する方向のずれ量に関するパターンを形成することを特
    徴とする記載のプリント装置。
  34. 【請求項34】 請求項32記載のプリント装置におい
    て、 前記第1プリントおよび第2プリントは、プリント・ヘ
    ッドがプリント媒体に対して往復走査してプリントを行
    う場合の各々往走査でのプリントおよび復走査でのプリ
    ントであることを特徴とするプリント装置。
  35. 【請求項35】 請求項33または34記載のプリント
    装置において、 前記プリント位置合わせ条件選択手段は、前記パターン
    のプリント結果よりユーザーがプリント位置合わせ条件
    を選び、該条件を前記プリント装置に入力することを特
    徴とするプリント装置。
  36. 【請求項36】 請求項33または34記載のプリント
    装置において、 前記制御手段は、前記第1プリントと前記第2プリント
    との相対的なプリント位置の複数のずれ量に対応して各
    々形成され、前記ずれ量に対応して各々光学特性を示す
    複数のパターンを形成し、 前記プリント位置合わせ条件選択手段は、前記制御手段
    により形成された複数のパターンの各々の光学特性を測
    定し、該測定結果よりプリント位置合わせ条件を選択す
    るものであることを特徴とするプリント装置。
  37. 【請求項37】 請求項33または34記載のプリント
    装置において、 前記プリント位置合わせ条件選択手段は、あらかじめプ
    リント・ヘッドに該プリント・ヘッドが使用するインク
    の情報を与えておき、該情報により打ち込むインク量を
    相対的に変えることを特徴とするプリント装置。
  38. 【請求項38】 請求項35ないし37のいずれかに記
    載のプリント装置において、前記制御手段は、前記プリ
    ント位置合わせ条件選択手段が変えたインク量に基づい
    て、前記第1のプリントと前記第2のプリントへの打ち
    込み量を変化させる手段を備えたことを特徴とするプリ
    ント装置。
  39. 【請求項39】 請求項38記載のプリント装置におい
    て、前記打込み量を変化させる手段は、プリント・ヘッ
    ドの駆動制御パルスを変化させて相対的に薄いインクを
    相対的に多く打ち込むことを特徴とするプリント装置。
  40. 【請求項40】 請求項38記載のプリント装置におい
    て、前記打ち込み量を変化させる手段は、プリント・ヘ
    ッドに与える投入エネルギーを変化させて相対的に薄い
    インクを相対的に多く打ち込むことを特徴とするプリン
    ト装置。
  41. 【請求項41】 請求項38記載のプリント装置におい
    て、前記打ち込み量を変化させる手段は、ヘッドの保温
    温度を変化させ、インクの吐出量を変化させることを特
    徴とするプリント装置。
  42. 【請求項42】 請求項38記載のプリント装置におい
    て、前記打ち込み量を変化させる手段は、同一画素へ複
    数回インクを打ち込むことを特徴とするプリント装置。
  43. 【請求項43】 プリント・ヘッドを用いプリント媒体
    にプリントを行うプリント装置のプリント位置合わせ方
    法において、 位置合わせされる第1プリントおよび第2プリントによ
    り形成されるパターンであって、該第1プリントと該第
    2プリントとの相対的なプリント位置の複数のずれ量に
    対応してそれぞれ形成され、該複数のずれ量に対応して
    それぞれ光学特性を示す複数のパターンを前記プリント
    ・ヘッドに形成するステップと、 前記形成された複数のパターンそれぞれの光学特性を測
    定するステップと、 前記測定された複数のパターンそれぞれの光学特性に基
    づき、前記第1プリントと前記第2プリントとのプリン
    ト位置合わせ処理を行うステップとを備えたことを特徴
    とするプリント位置合わせ方法。
  44. 【請求項44】 請求項5記載のプリント装置におい
    て、前記プリント位置合わせ手段は、直線近似または多
    項式近似を用いた計算により、プリント位置を合わせる
    プリント位置合わせ条件を算出することを特徴とするプ
    リント装置。
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