JPH10325840A - 偏光を利用した走査型近視野顕微鏡 - Google Patents

偏光を利用した走査型近視野顕微鏡

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JPH10325840A
JPH10325840A JP9134178A JP13417897A JPH10325840A JP H10325840 A JPH10325840 A JP H10325840A JP 9134178 A JP9134178 A JP 9134178A JP 13417897 A JP13417897 A JP 13417897A JP H10325840 A JPH10325840 A JP H10325840A
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optical
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JP9134178A
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Katsuaki Sato
勝昭 佐藤
Yasuyuki Mitsuoka
靖幸 光岡
Kunio Nakajima
邦雄 中島
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光を利用した走査型近視野顕微鏡を用い、
試料の円二色性や旋光性を高感度、高分解能、定量的に
観察、測定することを可能とする。 【解決手段】 先鋭化された先端に微小開口を有する光
ファイバープローブ1を試料2に近接させ、微小開口か
らの近視野光で試料2を照明しながらピエゾアクチュエ
ーター15でxy方向に走査する。円偏光変調法と組み
合わせるため、光ファイバープローブ1に入射する光に
ピエゾ光学変調器10を用いて周波数p(Hz)の光学
遅延を与える。微小開口から出射した近視野光は、試料
2を透過したのち検光子5を経て受光素子7で受光され
る。受光素子7の出力をロックインアンプ8に入力し、
p成分や2p成分をロックイン検波してコントローラー
16で画像化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブと計測物
質の微小領域との間で相互作用した光を検出し、その偏
光特性を利用することにより、高分解能で計測物質の偏
光特性やその分布状態を測定する測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】様々な試料に対して、非常に微小な領域
での光学活性(円二色性と旋光性)の分布状態を観察す
ることや、光学活性の定量的評価が重要になってきてい
る。光学活性には、自然活性、電気光学効果、磁気光学
効果、ピエゾ光学効果があるが、近年のハードディスク
や光磁気ディスクなどの大容量メモリ分野の技術進展か
ら、特に磁気光学効果についての観察や測定への要求が
急速に高まっている。
【0003】例えば、光学活性として磁気光学効果の分
布状態を高分解能で観察することは磁区や磁壁を観察す
ることであるが、その方法としては偏光顕微法、ローレ
ンツ透過型電子顕微法、スピン偏極走査電子顕微法、磁
気力顕微法などが良く知られている。また、近年走査型
近視野顕微鏡を用いて垂直磁化膜の磁壁を観察した例も
報告されている(APPLIED OPTICS, Vol.31, No.22, 199
2, p4563, E. Betzigら)。
【0004】ここで、走査型近視野顕微鏡について簡単
に述べておく。よく用いられている方法としては、光伝
搬体である光ファイバーを先鋭化させ、その先端に波長
以下の径を有する微小な開口を形成する。そして、走査
型原子間力顕微鏡や走査型トンネル顕微鏡などでカンチ
レバーと試料間の距離を制御するために用いられている
方法を用いて、微小開口を試料表面に対して波長以下の
距離まで近接させる。この状態で微小開口を有する光フ
ァイバーに光を入射し、微小開口から出射される近視野
光で試料の微小部分のみを照明しながら試料を2次元に
走査することにより、微小開口のサイズに応じた非常に
高解像度の顕微鏡として動作させることができる。前述
の走査型近視野顕微鏡を用いて磁壁を観察した例では、
微小開口から直線偏光光を試料に対して照射し、試料を
透過した光を検光子を通して受光する(クロスニコル
法)ことにより観察していた。
【0005】一方、円二色性や旋光性の定量的測定方法
としては、磁気光学効果の場合を例に取ると(他の光学
活性でも同様である)、朝倉書店出版の“光と磁気”
(佐藤勝昭著)に詳しく述べられているが、直交偏光子
法(クロスニコル法)、ファラデーセル法、回転検光子
法などを用いれば、磁気旋光角の測定が可能である。四
分の一波長板を用いれば磁気円二色性も測定することが
出来る。また、円偏光変調法を用いれば、高感度に磁気
旋光角と磁気円二色性を同時に測定することが出来る。
【0006】ここでは、図2を用いて円偏光変調法につ
いて簡単に述べる。直線偏光子101を透過した直線偏
光光に対して、複屈折を利用したピエゾ光学変調器10
2により周波数p(Hz)で変化する光学遅延が与えら
れる。そして、試料103で反射あるいは透過した光
(図2では反射)を再び検光子104を経て受光素子1
05で受光すると、検光子104を透過した光の出力の
p(Hz)成分から円二色性が、2p(Hz)成分から
旋光性を求めることができる。
【0007】円偏光変調法の原理を数式で表す。簡単の
ため、光の伝搬方向をz軸方向とし、図2で直線偏光子
101がx軸と45度の角度をなす場合で考えるが、こ
の直線偏光子101を通った光の電界E1は、 i,jをそ
れぞれx軸、y軸の単位ベクトルとすると、 E1∝(i+j)・・・(1) ピエゾ光学変調器102を通った光の電界E2のx成分
とy成分の間には、δの遅延があるとすると、 E2∝{i+exp(iδ)j}・・・(2) 右円偏光、左円偏光の単位ベクトルをそれぞれを次のよ
うに表すと、 r=(i+ij)/21/2 l=(i−ij)/21/22は次式で表せる。
【0008】 E2∝{(1−i・exp(iδ)) r +(1+i・exp(iδ)) l}・・・(3) 右円偏光および左円偏光の複素振幅反射率をそれぞれr
+exp(iθ+)、 r-exp(iθ-)とすると、反射光E3は E3∝{(1−i・exp(iδ))r+exp(iθ+)r +(1+i・exp(iδ))r-exp(iθ-)l}・・・(4) となり、x軸からφの角度の透過方向を持つ検光子から
の出力光の強度Iは、 I∝R+(ΔR/2)sinδ+Rsin(Δθ+2φ)cosδ・・・(5) R=(r+2+ r-2)/2 ΔR=r+2− r-2 Δθ=θ+−θ-=−2θk ΔR/R=4ηk ここで、θkはカー回転角、ηkはカー楕円率であり、φ
=0で、Δθが小さい場合、δ〜sin2πptであることか
ら、ベッセル関数による展開を用いると、 I〜I(0)+I(p) sin2πpt +I(2p)cos4πpt+・・・(6) となる。ここで、I(0)、I(p)、I(2p)は、それぞれ0
次、1次、2次のベッセル関数を含む係数であり、 I(p)∝ηk 、I(2p)∝θk・・・(7) よって、p(Hz)成分からカー楕円率、2p(Hz)成分からカ
ー回転角が求められる。詳しくは、上述した“光と磁
気”に述べられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように各種の微小磁区観察法には次に示すような課題
がある。例えば、偏光顕微法は通常の光学顕微鏡と同様
であるため、使用する光の回折限界によって分解能が制
約され波長の約半分程度の分解能しか得られず、クロス
ニコル法を光学活性の検出に用いているため検出感度も
低い。ローレンツ透過型電子顕微法では、10nm程度の高
分解能であるが、試料は薄膜に限られてしまう。スピン
偏極走査電子顕微法は、非常に装置のコストが高いとい
う問題がある。磁気力顕微法では、数十nm程度と比較的
高分解能であるが、磁場や磁化の定量解析は困難であ
る。走査型近視野顕微法では、分解能は主にプローブの
開口径で決まるため比較的高分解能である。しかし、従
来は光学活性の検出にクロスニコル法を採用するため検
出法自体の感度が低いこと、微小開口から出射される近
視野光が直線偏光に近いほど検出感度が向上するが、一
般に微小開口から出射される近視野光は楕円偏光になっ
ており、その点からも感度が低下するという問題点があ
った。また、様々な磁気光学効果の定量的測定装置にお
いては、例えば回転検光子法のように変調法を用いるこ
とにより非常に高感度で旋光角を定量的に測定できるも
のもあるが、通常の光学顕微鏡以上に微小な領域での測
定は行えないという課題があった。
【0010】以上磁気光学効果を例に示したように、従
来の光学活性の分布状態観察方法や定量的測定方法に
は、感度、分解能、試料に対する制約、コストなどの面
で一長一短であるという課題があった。このことは、磁
気光学効果に限らず光学活性全般に言えることである。
そこで本発明の目的は、光学活性を高分解能、高感度、
低コスト、定量的、試料に対する制約が無く観察・測定
する装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、光源と、先鋭な先端部を有するプローブ
と、前記先端部と前記表面との間隔を前記先端部と前記
表面との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わ
る力が作用する動作距離内に近づけた状態に保つ手段
と、前記光源からの光を前記先端部と前記表面との間で
相互作用させることにより前記試料あるいは媒体の微小
領域の光学情報を有する偏光光を得る手段と、前記偏光
光を受光する受光手段と、前記光源と前記受光手段まで
の光路中に配置されて周期的な光学遅延を与える変調手
段と、前記受光手段の出力から前記変調手段の変調周波
数の整数倍成分を取り出す検波手段からなる構成とし
た。また、前記プローブが、光伝搬体部を有する構成と
した。
【0012】前記先端部と前記表面との間隔を前記先端
部と前記表面との間に原子間力あるいはその他の相互作
用に関わる力が作用する動作距離内に近づけた状態に保
つ手段が、前記先端部と前記表面との距離を変化させる
移動手段と、前記先端部と前記表面との距離を検出する
距離検出手段と、前記距離検出手段が出力する検出信号
に基づいて前記先端部と前記表面の距離を一定に保つた
めの制御手段からなる構成とした。
【0013】前記距離検出手段が、前記先端部と前記表
面を相対的に水平方向あるいは垂直方向に振動させる振
動手段と、前記先端部の変位を検出する変位検出手段か
らなる構成とした。前記光源と前記受光手段までの光路
中に配置されて周期的な光学遅延を与える変調手段が、
前記光伝搬体部に周期的応力を付加する手段である構成
とした。
【0014】さらに、光源と、先鋭な先端部と光伝搬体
部を有するプローブと、前記先端部と前記表面との間隔
を前記先端部と前記表面との間に原子間力あるいはその
他の相互作用に関わる力が作用する動作距離内に近づけ
た状態に保つ手段と、前記光源からの光を前記先端部と
前記表面との間で相互作用させることにより前記試料あ
るいは媒体の微小領域の光学情報を有する偏光光を得る
手段と、前記偏光光を受光する受光手段からなり、前記
光伝搬体部を構成する材料の光弾性係数が、1.0×10-6
[mm2・N-1]以下である構成とした。
【0015】前記光伝搬体部を構成する材料が酸化鉛を
含有する石英ガラスである構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。 (1)第一実施例 図1は、本発明における第一実施例の装置構成を示す。
基本的な装置構成は通常の走査型近視野顕微鏡と同様で
ある。図では、光伝搬体である光ファイバーの先端に微
小開口を形成した光ファイバープローブを用い、その微
小開口から近視野光を照射するイルミネーションモード
において、試料を透過した光を受光する透過型を例にと
り説明する。
【0017】まず、通常の走査型近視野顕微鏡部分の装
置構成と動作について述べる。気体レーザー、固体レー
ザー、半導体レーザーなどの光源11から出射された光
束は、波長板などの偏光制御素子17、ピエゾ光学変調
器10を経て、ファイバーカプラー9によって光ファイ
バープローブ1の入射端に入射する。光ファイバープロ
ーブ1は通常はシングルモードファイバーから作製さ
れ、光ファイバープローブ1の他端は、先鋭化された周
囲を金やアルミニウムなどの金属膜でコーティングする
ことにより先端部分に波長以下のサイズの微小な開口が
形成されており、光ファイバープローブ1の入射端に入
射した光はこの微小開口から近視野光として出射され
る。シングルモードファイバーの代わりに、マルチモー
ドファイバーや中空ファイバーを用いる場合もある。ま
た、この光ファイバープローブ1は先端付近をL字型に
折り曲げられ、バイモルフあるいは水晶振動子などの圧
電素子18上に取り付けられている。光ファイバープロ
ーブ1をこの圧電素子18により試料2に対して垂直方
向に振動させることにより、走査型原子間力顕微鏡(A
FM)で良く用いられているダイナミックなAFMモー
ドとして動作可能である。
【0018】試料2はxyz方向に動作可能なピエゾア
クチュエーター15上に置かれており、コントローラー
16によりピエゾアクチュエーター15を制御する。ピ
エゾアクチュエーター15によって試料2と光ファイバ
ープローブ1先端との距離(z方向)を一定に保ちなが
ら、試料2をxy方向に走査する。ここでは、試料2と
光ファイバープローブ1先端との距離を検出するため
に、一般に光てこ法と呼ばれている方法を用いている。
これは、レーザー12から出射された光を光ファイバー
プローブ1の先端近傍に設けたミラー面上に集光し、そ
の反射光を2分割受光素子13で受光する。そしてこの
2分割部それぞれの受光量の差動をとることにより、光
ファイバープローブ1の振動状態(周波数や振幅、位
相)をモニターすることが出来る。例えば、光ファイバ
ープローブ1が試料2に接近すると原子間力により振動
状態が変化するので、光ファイバープローブ1の振幅が
一定になるようにピエゾアクチュエーター15のz軸方
向の動きを制御することにより、試料2表面と光ファイ
バープローブ1先端との距離を一定に保つことが出来
る。そして、試料2と光ファイバープローブ1の距離を
一定に保ちながら、ピエゾアクチュエーター15をxy
方向に走査することにより、ピエゾアクチュエーター1
5のz軸方向の動作量から試料2の表面形状像を得るこ
とが出来る。
【0019】光ファイバープローブ1先端と試料2表面
を近接することにより微小開口から出射した近視野光
は、試料2を透過して集光レンズ3で集光されたのち、
ミラー4で光路を折り曲げ、検光子5、フィルター6を
経て受光素子7で受光される。受光素子7の前に配置さ
れているフィルター6は、光てこ法で用いているレーザ
ー12の光をカットするために用いている。
【0020】通常、光源11としては気体あるいは個体
レーザーなどのレーザー光源を用いているため、直線偏
光光が光ファイバープローブ1に入射されることが多
い。ところが、光ファイバープローブ1は、一般に何ら
かの偏光解消性と波長板の様なリタデーションを有する
ため、微小開口から出射される近視野光は、直線偏光光
を入射しているにもかかわらず偏光度が低下したり、楕
円偏光となることが多い。このような近視野光で試料2
を照射し、偏光状態の検出にクロスニコル法を用いる場
合には、検出感度が低下してしまう。よって、光ファイ
バープローブ1の入射側において、波長板や補償板など
リタデーションを与えるもので入射光の偏光状態を調整
することにより、ほぼ直線偏光である近視野光を得るこ
とができる。
【0021】しかし、本発明ではクロスニコル法より原
理的に高感度な円偏光変調法を用いる構成とした。光フ
ァイバープローブ1の微小開口から出射される近視野光
に、周波数p(Hz)での外部からの変調に応じて光学
遅延を与える方法として、本実施例では石英などの光学
結晶からなり、複屈折を利用したピエゾ光学変調器(P
EM)10を用いている。PEM用ドライバー14は、
ピエゾ光学変調器10を駆動するとともに、ロックイン
アンプ8でロックイン検波するための参照信号を出力す
る。光源11から出射した光束はピエゾ光学変調器10
を透過して光学遅延が与えられた後、光ファイバープロ
ーブ1の入射端にファイバーカプラー9で入射される。
【0022】円偏光変調法は非常に高感度であるため、
外部からの変調により出射される近視野光にわずかな光
学遅延が与えられていれば光学活性の検出が可能であ
る。ただ、ピエゾ光学変調器10に光学結晶を用いてい
る場合は結晶軸が存在するので、結晶軸の向きに応じて
入射する偏光光を調整する方が変調効率は良くなる。ピ
エゾ光学変調器10の入射側において偏光制御素子17
によって入射光の偏光状態を調整する。ここで、偏光制
御素子17としては二分の一波長板などの旋光性のある
もの、あるいは四分の一波長板で円偏光にしたのち直線
偏光子である特定の偏光成分だけ透過するようにしたも
のを用いても良いことは言うまでもない。また、光学結
晶を利用したピエゾ光学変調器10を用いているが、周
期的な光学遅延が与えられるものならば良いことは言う
までもない。
【0023】次に、検光子5の前にミラー4を用いるこ
とはそこで偏光特性が生じるために好ましくなく、光路
を折り曲げないことが理想である。しかし、集光レンズ
3で集光した光を受光素子7まで導くために、レイアウ
トの関係から光路をミラー4を用いて折り曲げる方が従
来の走査型近視野顕微鏡では便利であった。そこで、ミ
ラー4として通常のアルミニウムを蒸着したミラーの代
わりにダイクロイックミラーを用い、p偏光とs偏光の
反射率差を減少させることにより、ミラー4によって生
じる偏光特性を無視できるようにした。
【0024】以上の様な構成から、微小開口から出射し
た近視野光は試料2表面と相互作用することにより伝搬
光に変換され、試料2を透過して光学活性である円二色
性や旋光性が与えられた後、検光子5を経て受光素子7
でこの光出力をモニターする。この信号はPEM用ドラ
イバー14から出力される参照信号(周波数p)を用い
てロックインアンプ8で検波されたのち、コントローラ
ー16に入力される。ロックイン検波する場合に、2p
成分を用いれば旋光性が、p成分を用いれば円二色性を
得ることが出来る。よって、これらの信号を通常の走査
型近視野顕微鏡と同様に、ピエゾアクチュエーター15
の走査に同期させてコントローラー16で画像化するこ
とにより、光学活性の分布状態を観察することができ
る。ここで、p成分を観察する場合には、受光素子7の
前に検光子5が無くても良い。
【0025】さらに、単に試料2の光学活性分布だけで
なく定量的な測定をする場合には、p成分と直流成分の
比をとれば楕円率が、2p成分と直流成分の比から旋光
角が求められる。この場合、ピエゾアクチュエーター1
5で試料2をxy方向に走査する必要はなく、試料2上
の所望の点に光ファイバープローブ1を近接させて測定
を行えばよく、非常に微小な領域の光学活性の定量的測
定を、従来の円偏光変調法と同様に行うことができる。
【0026】もし、光ファイバープローブ1が応力など
により四分の一波長板と同じようにπ/2の光学遅延を
有する場合、従来技術で述べた式(2)の光の電界E2
は、さらに光ファイバープローブ1の光学遅延により、
次式となる。 E2‘∝{i+i・exp(iδ)j}・・・(2') その結果、検光子からの出力の光強度Iは I∝R+(ΔR/2)cosδ+Rsin(Δθ+2φ)sinδ・・・(5') となり、ベッセル関数による展開式を用いると、 I〜I(0)+I(p) sin2πpt +I(2p)cos4πpt+・・・(6) において、 I(p)∝θk 、I(2p)∝ηk・・・(7') となり、(7)式に示した従来技術におけるp成分、2
p成分が示す意味とは逆になることに注意する必要があ
る。
【0027】以上の構成や動作により、走査型近視野顕
微鏡と円偏光変調法とを組み合わせることにより、非常
に高感度かつ高分解能で試料2の光学活性分布を観察で
き、旋光角、楕円率を定量的に測定することも可能とな
った。また、この測定方法は走査型近視野顕微鏡をベー
スにしているため、従来技術で述べた他の観察方法より
小型で低価格な装置となる。試料2も大気中や液中、真
空中のいずれでも測定でき、薄膜である必要もないな
ど、試料に対する制約がない点でも優れている。
【0028】(2) 第二実施例 次に、本発明による第二実施例を図を用いて説明する。
図3は、本発明における第二実施例の装置構成を示す。
第一実施例では試料を透過で測定する例であったが、本
実施例では試料を反射で測定する場合について示す。基
本的構成や動作は第一実施例と同じであるので、同じ働
きをする部分は同一番号をつけて説明を省略する。
【0029】光源11から出射した光が、光ファイバー
プローブ1の微小開口から近視野光として出射する部分
まではほぼ第一実施例と同じである。ただし、ピエゾ光
学変調器10は光源11から光ファイバープローブ1ま
での光路中には配置されていない。既に述べたように、
光ファイバープローブ1はリタデーションを有している
場合が多い。特に、ダイナミックなAFMモードで動作
させるためにL字型に曲げた光ファイバープローブ1を
用いる場合、この折り曲げた部分でリタデーションが生
じる。そこで、光ファイバープローブ1の入射側で、偏
光制御素子17により入射する偏光状態を変え、微小開
口より出射される近視野光の偏光特性を調整する。偏光
制御素子17としては、二分の一波長板や四分の一波長
板などの波長板がよく用いられるが、補償板を用いると
より正確に調整することができる。
【0030】試料2と相互作用して反射した近視野光
は、試料2上方に配置された集光レンズ3によって集光
される。ここで、集光レンズ3は試料2で反射した近視
野光を効率よく集光できる位置ならばどこに配置されて
いてもよく、またレンズの代わりに放物面鏡のような集
光用のミラーであっても、集光機能を有するものならば
良いことは言うまでもない。集光レンズ3で集光された
光は、ピエゾ光学変調器10を透過することによりある
周波数p(Hz)での光学遅延が与えられたのち、検光
子5、フィルター6を透過して受光素子7で受光され
る。また、p成分から円二色性を測定する場合には検光
子5は特に必要ない。その他の構成や動作については、
第一実施例と同様であるので説明を省略する。本実施例
においても、高感度・高分解能で試料2の光学活性分布
や光学活性の定量的測定が行うことができた。
【0031】第一実施例ではピエゾ光学変調器10は光
ファイバープローブ1に入射する前に配置していたが、
本実施例のように検光子5と試料2の間に配置されてい
ても良いことは言うまでもない。ただし、通常のピエゾ
光学変調器10は光学結晶を用いているため、結晶軸に
対してある角度を持った偏光面を持つ光を入射させると
効率よく光学遅延を与えることができる。しかし、試料
2で光が反射した後にピエゾ光学変調器10を配置する
ことは、結晶軸に対する偏光面のなす角度が最適になら
ないため、変調効率は悪く検出感度は低くなることが多
い。
【0032】(3) 第三実施例 次に、本発明による第三実施例を図を用いて説明する。
図4は、本発明における第三実施例の装置構成を示す。
第一及び第二実施例では微小開口から近視野光を照射す
るイルミネーションモードでの例であったが、本実施例
では微小開口から近視野光を検出するコレクションモー
ドの場合について示す。また、試料2は透過試料である
とする。第一実施例と同じ構成や同じ働きをする部分は
同一番号をつけて説明を省略する。
【0033】光源11から出射した光が、偏光制御素子
17、ピエゾ光学変調器10により光学遅延が与えられ
る部分は、第一実施例と同じである。光学遅延が与えら
れた光は集光レンズ19によって収束光にされ、試料2
を乗せている三角プリズム21の側面から入射してその
底面に集光される。ここで、集光光束の底面への入射角
が臨界角を超えていると底面で全反射が生じ、底面の試
料2側表面にエバネッセント光が生じる。第一実施例と
同様の方法で微小開口を持つ光ファイバープローブ1を
試料2に近接させると、光ファイバープローブ1との相
互作用により試料2表面に存在するエバネッセント光が
伝搬光に変換され、微小開口から光ファイバープローブ
1内を伝搬し、光ファイバープローブ1の他端から出射
される。この出射した光をコリメータレンズ20でコリ
メートした後、検光子5、フィルター6を経て受光素子
7で受光する。その他の構成や動作については、第一実
施例と同様であるので説明を省略する。本実施例におい
ても、高感度・高分解能で試料2の光学活性分布や光学
活性の定量的測定が行うことができた。
【0034】ここで、本実施例では三角プリズム21底
面での全反射によりエバネッセント光を発生させている
が、暗視野照明法による全反射を用いるなど、試料2表
面にエバネッセント光が発生する方式であるならば良い
ことは言うまでもない。また、第一実施例と同様に光フ
ァイバープローブ1で試料2の微小領域を照明し、相互
作用した光を再び光ファイバープローブ1で検出しても
良いことは言うまでもない。その場合、光ファイバープ
ローブ1の他端に、照明用と検出用の光を分離するビー
ムスプリッターの様な分離素子が必要となる。
【0035】以上述べてきた第一、第二、第三実施例で
は、光ファイバープローブ1に微小開口を形成し、その
微小開口から近視野光を照射するあるいは検出する場合
を例に取り説明した。しかし、光ファイバー以外に石英
やニオブ酸リチウムなど使用波長に対して比較的透明な
材料を用いて導波路を構成した光伝搬体部を有し、先端
部に波長以下のサイズの微小開口が形成されたプローブ
であればよいことは言うまでもない。
【0036】以上述べてきた第一、第二、第三実施例で
は、光ファイバープローブ1の外部でピエゾ光学変調器
10を用いて光学遅延を与える構成で説明した。ところ
が、上述した光伝搬体の多くは力を加えることで光弾性
効果により光学遅延が生じる。つまり、ピエゾ光学変調
器10の代わりに、光伝搬体部を有するプローブの光伝
搬体部の一部に周期的な力を加え、光弾性効果により光
伝搬体部の内部で周期的な光学遅延を与えることも可能
である。そして、加える力をコントロールすることによ
り、与える光学遅延量を変化させることができる。この
結果、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
【0037】また、光伝搬体からなるプローブの入射側
で、偏光制御素子17により偏光状態を変化させること
により近視野光の偏光状態を制御することは、円偏光変
調法を使用する場合に限らず、クロスニコル法を使用す
る場合においても非常に有効である。例えば、光ファイ
バープローブ1と試料2間の距離をダイナミックAFM
モードで制御するために、光ファイバープローブ1をL
字型に折り曲げているような場合、光ファイバープロー
ブ1に光学的異方性によるリタデーションが生じる。そ
の結果、直線偏光光を光ファイバープローブ1に入射さ
せても楕円偏光しか微小開口からは出射されない。そこ
で、偏光制御素子17によりこのリタデーションを補正
することで、出射される近視野光をより直線偏光光に近
づけることができるので、楕円偏光が微小開口から出射
している場合よりクロスニコル法における検出感度を改
善することができる。
【0038】上述した実施例では、偏光制御素子17を
光ファイバープローブ1の外部に配置して、偏光状態を
変化させたのち光ファイバープローブ1に入射させてい
る。しかし、光ファイバープローブ1のファイバー部に
直接力を加え、加える力をコントロールする方法を用い
れば、光弾性効果による光ファイバー内の偏光状態の変
化量をコントロールできるので、光ファイバープローブ
1に偏光制御素子17の機能を持たせることができるこ
とは言うまでもない。
【0039】ところで、通常のガラス材料の光弾性係数
は、2〜4(10-6・mm2・N-6)程度であり、応力が
加わることによりリタデーションが与えられ、ガラス中
の光の偏光状態が変化する。以上述べてきた第一、第
二、第三実施例での光ファイバープローブ1の場合も同
様であり、外部振動や光ファイバープローブ1を固定す
ることで光伝搬体である光ファイバー(特にコア部)に
応力が加わると、光弾性効果により偏光状態が変化し、
外部振動がノイズとなってS/Nが低下したり、固定の
仕方がわずかに変わることにより観察測定の再現性がな
くなったりする。また、ダイナミックAFMモードで光
ファイバープローブ1と試料2間の距離を制御する場合
には、光ファイバープローブ1をAFMカンチレバーの
ように鈎状に折り曲げている。この鈎状の整形は、ファ
イバーを加熱しながら折り曲げることにより作製してい
るため、この折り曲げた部分に残留応力が発生し、光弾
性効果によりこの鈎状部分で光学遅延が生じる。このこ
とは鈎状に折り曲げるだけでなく、光ファイバープロー
ブ1の形状が光の伝搬軸に対して対称でなく、残留応力
がある場合に生じる。
【0040】そこで、光伝搬体を構成する材料の光弾性
係数が1×10-6(mm2・N-6)以下の材料で光伝搬体
部を有するプローブを作製することにより、外部振動や
固定など外部からの応力の影響や形状の非対称性による
残留応力の影響をほとんど無視することができる。例え
ば、ショット社のFK51やFK52などのクラウンガ
ラスでは、光弾性係数は0.7〜1×10-6(mm2・N-6
程度である。さらに、ショット社のSF57という酸化
鉛を多く含んだ石英からなるフリントガラスでは、光弾
性係数は0.02×10-6(mm2・N-6)程度であるし、組
成にもよるが0.005×10-6(mm2・N-6)も可能であ
る。そして、これらのガラスで光ファイバーを作成する
ことも可能となっている。そこで、これら光弾性係数が
1×10-6(mm2・N-6)以下の光伝搬体でプローブを
構成することにより、外部振動による偏光特性の変動が
押さえられ、S/Nの良い観察測定が可能となった。ま
た、第一、第二、第三実施例での鈎状に折り曲げた光フ
ァイバープローブ1の場合でも、鈎状部分での偏光状態
の変化を大きく低下させることができた。このように、
光弾性係数の小さな光伝搬体でプローブを構成すること
は、円偏光変調法の場合だけでなくクロスニコル法を用
いるなど、偏光を利用する場合には非常に有効である。
【0041】ところで、上述したように光弾性係数が小
さな材料で光伝搬体部を有するプローブを作製する以外
に、プローブ作製過程で加わった残留応力の影響は光伝
搬体部をアニールすることにより除去することも可能で
ある。 (4)第四実施例 上記第一から第三実施例は、光伝搬体として光ファイバ
ーを用い、光ファイバーを先鋭化させ、その先端に微小
開口を形成した場合を例に取り説明してきた。しかし、
プローブの先端部からの光によって試料の微小領域を照
明する方法は微小開口だけでなく、微小球に表面プラズ
モンを発生させる方法や、グレーティングの格子ピッチ
を細かくすることで回折角を失わせることによりエバネ
ッセント光を発生させる方法などがある。また、照明さ
れている試料の微小領域からプローブの先端部で光を検
出する方法としては、全反射法や表面プラズモンを用い
て試料表面にエバネッセント光を発生させる場合などが
考えられる。
【0042】ところが、それ以外にも、光伝搬体をプロ
ーブとして用いずに、シリコンのような半導体あるいは
金属を先鋭化させたカンチレバーをプローブとする方法
も考えられる。例えば、試料表面とプローブの先鋭部を
顕微鏡の暗視野照明法などを用いて照明し、試料とカン
チレバー先端部の間で、多重散乱を起こすことにより、
その散乱光を外部光学系を用いて検出する方法である。
【0043】次に、本発明による第四実施例としてプロ
ーブに光伝搬体を用いない場合について、図を用いて説
明する。図5は、本発明における第四実施例の装置構成
を示す。プローブ22としては、走査型トンネル顕微鏡
で用いるような金属プローブや、走査型原子間力顕微鏡
で用いるようなシリコン系のカンチレバーなど様々なも
のが考えられるが、散乱効率の良いものならば良いこと
は言うまでもない。このプローブ22の先鋭化された先
端部を試料2に近接させる。近接させる方法として図で
は光てこを用いており、これまで説明した方法と同じで
あるため説明を省略する。試料2はピエゾアクチュエー
ター15上にのせられており、xyz方向に動作する。
【0044】光源11から出射した光束は、偏光制御素
子17とピエゾ光学変調器10を経て、コリメーターレ
ンズ20を用いて集光され、試料2とプローブ22の先
端部を照明する。この照明光は、ピエゾ光学変調器10
によって周期的な光学遅延が与えられている。光源11
として通常はレーザーを用いており、途中の光路に前述
の実施例で用いた光ファイバープローブのように偏光を
乱すものはないが、試料2に応じて照明光の偏光方向を
調整するために偏光制御素子17を用いている。
【0045】試料2とプローブ22の先端部は波長以下
の距離まで近接しているため、試料2の表面とプローブ
22の先端部との相互作用により多重散乱が生じる。こ
の多重散乱光は、プローブ22の先端部の大きさに対応
する試料2表面の光学情報を含んでいる。集光レンズ1
9でこの散乱光を集光し、検光子5とフィルター6を経
て受光素子7で受光する。この後の処理は、他の実施例
と同様であるので省略する。ここで、光源11から試料
2とプローブ22先端部を照明している光が、受光素子
7に入らないように光源11や受光素子7の試料2に対
する角度などを調整することにより、多重散乱光だけを
検出してS/Nの良い測定が可能となる。以上のことか
ら、光伝搬体をプローブに用いない場合においても、円
偏光変調法を用いた走査型近視野顕微鏡を構成して、高
感度に光学活性を観察することができる。
【0046】図5においては、光源11からの光をある
1方向から試料2に照射しているが、顕微鏡の暗視野照
明法のように、受光素子7に光源11からの照明光が入
らないようにすれば良いことは言うまでもない。また、
本実施例においては反射型で説明しているが、透過型で
も同様のことができることは言うまでもない。上記第一
から第四実施例において、光ファイバープローブ1ある
いはプローブ22の変位を検出する方法として、光てこ
法を用いて説明してきた。しかし、例えばダイナミック
AFMモードでは、水晶振動子にこれらプローブを張り
付け、その振動状態の変化を水晶振動子から出力される
電圧をモニターすることで検出できるなど、光ファイバ
ープローブ1あるいはプローブ22の微小変位を検出で
きる方法であるならば良いことは言うまでもない。
【0047】上記第一から第四実施例において、光ファ
イバープローブ1あるいはプローブ22と試料2間の距
離を制御する方法として、ダイナミックAFMモードを
例にとり説明した。しかし、スタティックなAFMモー
ドや、光干渉法などを用いて距離を計測したり、両者が
近接した場合の相互作用であるシェアフォースやトンネ
ル電流を利用するなど、光ファイバープローブ1あるい
はプローブ22と試料2間の距離を近接することができ
る方法であるならば、どのような方法でも良いことは言
うまでもない。その場合、光ファイバープローブ1やプ
ローブ22はL字型に折り曲げる必要がなくなる。
【0048】また、上記第一から第四実施例において
は、光ファイバープローブ1あるいはプローブ22と試
料2間の距離を検出して能動的に制御してきたが、例え
ばハードディスクドライブにおいてエアーベアリングを
用いて磁気ヘッドの浮上量を一定(例えば100nm程度
に)に保っているように、プローブと試料を相対的に移
動させて流体の粘性によりプローブと試料表面間の距離
を近接させて一定に保つ方法も考えられる。よって、プ
ローブと試料表面との距離を計測したり、両者が近接し
たことを検出しなくても、プローブと試料表面との距離
が近接した状態で一定に保てればよいことは言うまでも
ない。
【0049】上記第一から第四実施例においては、光源
11として単一波長を出射するレーザーを例に説明して
きたが、キセノンランプなどを光源11として用い、分
光器で波長選択しながら用いても良く、その場合各波長
ごとの光学活性を測定することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による偏光
を利用した走査型近視野顕微鏡の構成では、走査型原子
間力顕微鏡を基本にしているため装置は安価であり、試
料に対する制約なく観察することができる。走査型近視
野顕微鏡の原理から、試料を照射あるいは試料から検出
する光のサイズはプローブの先端部のサイズで決まり、
回折限界に影響されない非常に高分解能を実現すること
ができる。さらに、周期的な光学遅延を与えることによ
り高感度な円偏光変調法を用いることが可能となった。
この方法では、光学活性の円二色性と旋光性を同時に観
察するとともに、定量的測定が可能という利点も生じ
る。
【0051】プローブに関しては、光伝搬体の光弾性係
数を小さくすることにより、外乱による偏光状態の変動
を小さくすることができるとともに、鈎状に折り曲げた
プローブを形成した場合には、折り曲げることにより生
じる応力の影響を小さくすることができる。以上から、
安価、高分解能、高感度な光学活性観察・測定装置を提
供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における偏光を利用した走査型近視野顕
微鏡の第一実施例を示す構成図である。
【図2】従来の円偏光変調法における磁気光学効果測定
方法を示す構成図である。
【図3】本発明における偏光を利用した走査型近視野顕
微鏡の第二実施例を示す構成図である。
【図4】本発明における偏光を利用した走査型近視野顕
微鏡の第三実施例を示す構成図である。
【図5】本発明における偏光を利用した走査型近視野顕
微鏡の第四実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 光ファイバープローブ 2 試料 3 集光レンズ 4 ミラー 5 検光子 6 フィルター 7 受光素子 8 ロックインアンプ 9 ファイバーカプラー 10 ピエゾ光学変調器 11 光源 12 レーザー 13 2分割受光素子 14 ピエゾ光学変調器用ドライバー 15 ピエゾアクチュエーター 16 コントローラー 17 偏光制御素子 18 圧電素子 19 集光レンズ 20 コリメーターレンズ 21 三角プリズム 22 カンチレバー 101 直線偏光子 102 ピエゾ光学変調器 103 試料 104 検光子 105 受光素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】円偏光変調法の原理を数式で表す。簡単の
ため、光の伝搬方向をz軸方向とし、図2で直線偏光子
101がx軸と45度の角度をなす場合で考えるが、こ
の直線偏光子101を通った光の電界1 は、 ijをそ
れぞれx軸、y軸の単位ベクトルとすると、1 ∝(ij)・・・(1) ピエゾ光学変調器102を通った光の電界2 のx成分
とy成分の間には、δの遅延があるとすると、2 ∝{i+exp(iδ)j}・・・(2) 右円偏光、左円偏光の単位ベクトルをそれぞれを次のよ
うに表すと、r =(i+ij)/21/2 l =(i−ij)/21/2 2 は次式で表せる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 2 ∝{(1−i・exp(iδ)) r +(1+i・exp(iδ)) l}・・・(3) 右円偏光および左円偏光の複素振幅反射率をそれぞれ
+ exp(iθ+)、 - exp(iθ-)とすると、反射光3 3 ∝{(1−i・exp(iδ))+ exp(iθ+)r +(1+i・exp(iδ))- exp(iθ-)l}・・・(4) となり、x軸からφの角度の透過方向を持つ検光子から
の出力光の強度Iは、 I∝R+(ΔR/2)sinδ+Rsin(Δθ+2φ)cosδ・・・(5) R=(+ 2- 2)/2 ΔR=r + 2 − r - 2 Δθ=θ+−θ-=−2θk ΔR/R=4ηk ここで、θkはカー回転角、ηkはカー楕円率であり、φ
=0で、Δθが小さい場合、δ〜sin2πptであることか
ら、ベッセル関数による展開を用いると、 I〜I(0)+I(p) sin2πpt +I(2p)cos4πpt+・・・(6) となる。ここで、I(0)、I(p)、I(2p)は、それぞれ0
次、1次、2次のベッセル関数を含む係数であり、 I(p)∝ηk 、I(2p)∝θk・・・(7) よって、p(Hz)成分からカー楕円率、2p(Hz)成分からカ
ー回転角が求められる。詳しくは、上述した“光と磁
気”に述べられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】もし、光ファイバープローブ1が応力など
により四分の一波長板と同じようにπ/2の光学遅延を
有する場合、従来技術で述べた式(2)の光の電界2
は、さらに光ファイバープローブ1の光学遅延により、
次式となる。2 ‘∝{i+i・exp(iδ)j}・・・(2') その結果、検光子からの出力の光強度Iは I∝R+(ΔR/2)cosδ+Rsin(Δθ+2φ)sinδ・・・(5') となり、ベッセル関数による展開式を用いると、 I〜I(0)+I(p) sin2πpt +I(2p)cos4πpt+・・・(6) において、 I(p)∝θk 、I(2p)∝ηk・・・(7') となり、(7)式に示した従来技術におけるp成分、2
p成分が示す意味とは逆になることに注意する必要があ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブの先端部と測定すべき試料ある
    いは媒体表面との間隔を、前記先端部と前記表面との間
    に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力が作用
    する動作距離内に近づけた状態で、2次元的な走査手段
    によって前記表面を走査するとともに、前記表面の微小
    領域に対して光照射あるいは光検出を行い、試料形状と
    2次元光学情報を同時に測定する走査型近視野顕微鏡に
    おいて、 光源と、 先鋭な先端部を有するプローブと、 前記先端部と前記表面との間隔を前記先端部と前記表面
    との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力
    が作用する動作距離内に近づけた状態に保つ手段と、 前記光源からの光を前記先端部と前記表面との間で相互
    作用させることにより前記試料あるいは媒体の微小領域
    の光学情報を有する偏光光を得る手段と、 前記偏光光を受光する受光手段と、 前記光源と前記受光手段までの光路中に配置されて周期
    的な光学遅延を与える変調手段と、 前記受光手段の出力から前記変調手段の変調周波数の整
    数倍成分を取り出す検波手段からなることを特徴とする
    偏光を利用した走査型近視野顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記プローブが、光伝搬体部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の偏光を利用した走査型近
    視野顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記先端部と前記表面との間隔を前記先
    端部と前記表面との間に原子間力あるいはその他の相互
    作用に関わる力が作用する動作距離内に近づけた状態に
    保つ手段が、 前記先端部と前記表面との距離を変化させる移動手段
    と、 前記先端部と前記表面との距離を検出する距離検出手段
    と、 前記距離検出手段が出力する検出信号に基づいて前記先
    端部と前記表面の距離を一定に保つための制御手段から
    なることを特徴とする請求項1記載の偏光を利用した走
    査型近視野顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記距離検出手段が、 前記先端部と前記表面を相対的に水平方向あるいは垂直
    方向に振動させる振動手段と、 前記先端部の変位を検出する変位検出手段からなること
    を特徴とする請求項3記載の偏光を利用した走査型近視
    野顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記光源と前記受光手段までの光路中に
    配置されて周期的な光学遅延を与える変調手段が、 前記光伝搬体部に周期的応力を付加する手段であること
    を特徴とする請求項2記載の偏光を利用した走査型近視
    野顕微鏡。
  6. 【請求項6】 プローブの先端部と測定すべき試料ある
    いは媒体表面との間隔を、前記先端部と前記表面との間
    に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力が作用
    する動作距離内に近づけた状態で、2次元的な走査手段
    によって前記表面を走査するとともに、前記表面の微小
    領域に対して光照射あるいは光検出を行い、試料形状と
    2次元光学情報を同時に測定する走査型近視野顕微鏡に
    おいて、 光源と、 先鋭な先端部と光伝搬体部を有するプローブと、 前記先端部と前記表面との間隔を前記先端部と前記表面
    との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力
    が作用する動作距離内に近づけた状態に保つ手段と、 前記光源からの光を前記先端部と前記表面との間で相互
    作用させることにより前記試料あるいは媒体の微小領域
    の光学情報を有する偏光光を得る手段と、 前記偏光光を受光する受光手段からなり、前記光伝搬体
    部を構成する材料の光弾性係数が、1.0×10-6[mm2
    ・N-1]以下であることを特徴とする偏光を利用した走
    査型近視野顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記光伝搬体部を構成する材料が、酸化
    鉛を含有している石英ガラスであることを特徴とする請
    求項6記載の偏光を利用した走査型近視野顕微鏡。
  8. 【請求項8】 プローブの先端部と測定すべき試料ある
    いは媒体表面との間隔を、前記先端部と前記表面との間
    に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力が作用
    する動作距離内に近づけた状態で、2次元的な走査手段
    によって前記表面を走査するとともに、前記表面の微小
    領域に対して光照射あるいは光検出を行い、試料形状と
    2次元光学情報を同時に測定する走査型近視野顕微鏡に
    おいて、 光源と、 先鋭な先端部と光伝搬体部を有するプローブと、 前記先端部と前記表面との間隔を前記先端部と前記表面
    との間に原子間力あるいはその他の相互作用に関わる力
    が作用する動作距離内に近づけた状態に保つ手段と、 前記光源からの光を前記先端部と前記表面との間で相互
    作用させることにより前記試料あるいは媒体の微小領域
    の光学情報を有する偏光光を得る手段と、 前記偏光光を受光する受光手段と、 前記光伝搬体部に応力を付加して光学遅延を与える手段
    からなることを特徴とする偏光を利用した走査型近視野
    顕微鏡。
JP9134178A 1997-05-23 1997-05-23 偏光を利用した走査型近視野顕微鏡 Pending JPH10325840A (ja)

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