JPH07167933A - 磁気偏光顕微鏡 - Google Patents

磁気偏光顕微鏡

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Publication number
JPH07167933A
JPH07167933A JP5315100A JP31510093A JPH07167933A JP H07167933 A JPH07167933 A JP H07167933A JP 5315100 A JP5315100 A JP 5315100A JP 31510093 A JP31510093 A JP 31510093A JP H07167933 A JPH07167933 A JP H07167933A
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JP
Japan
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probe
magnetic
sample
displacement
magneto
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Withdrawn
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JP5315100A
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English (en)
Inventor
Keiko Okiguchi
圭子 沖口
Toshimitsu Okane
利光 岡根
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料表面の磁化状態を、より高い分解能および
高い感度で検出できる磁気偏光顕微鏡を提供する。 【構成】表面の一部が磁性体からなるプローブ1と、試
料2表面の磁化状態が転写された当該磁性体でのカー効
果を測定する磁気光学効果測定手段100と、測定され
たカー効果を示す微弱な信号を高いS/N比で検出する
ための測定補助手段200と、プローブ1と試料2との
相対位置を変位させて、測定位置を変位させる走査手段
300と、測定補助手段200が検出したカー効果を示
す信号に基づいてプローブ1の磁化状態を算出して、そ
の算出結果と、走査手段300により変位された測定位
置とから、試料2表面における磁化状態を算出して表示
する描画処理装置400を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料表面の磁化状態を
測定する磁気顕微鏡に係り、特に、磁化状態を高い空間
分解能および高い感度で測定することのできる磁気偏光
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】原子間力顕微鏡(AFM)の応用に、カ
ンチレバーの先端に磁性体からなるプローブを設けて、
プローブの受ける力を検出することによって、物質表面
の磁化状態を測定する磁気力顕微鏡(MFM)がある。
【0003】磁気力顕微鏡は、磁性体からなるプローブ
で、磁化を有する試料表面近傍を走査するものである。
その際、試料表面とプローブとの間で発生する磁気的な
力の大きさによって、プローブを保持しているカンチレ
バーがたわむ。このようなカンチレバーのたわみ具合を
検出すれば、試料表面近傍の磁界を測定することがで
き、最終的に、試料表面の磁化状態を知ることができ
る。
【0004】さらに、測定感度を上げるためには、カン
チレバーを、その共振周波数付近の周波数で励振しなが
ら試料表面近傍で走査する。すると、プローブと試料表
面との間に発生する磁気的力により、振動状態が変化す
る。すなわち、磁気力顕微鏡において、プローブの振動
振幅は、試料表面から受ける磁力の大きさに応じて変化
する。そのため、プローブの振動周波数を一定にして、
振幅を逐次検出しながら試料表面上を走査することで、
試料表面近傍の磁界状態を測定することができる。
【0005】プローブの振幅は、例えば、プローブとし
てカンチレバーを用いる場合には、レバーの背面にレー
ザ光を照射して、その反射光の反射方向変化をモニター
することで、検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気力
顕微鏡では、試料表面からの原子間力の影響を受けない
ようにするために、プローブを、試料表面から数10n
m離した状態で測定を行う必要があった。ここで、プロ
ーブに影響を与える試料表面の領域は、一般的に言っ
て、試料表面とプローブとの距離が大きくなるに従い、
増加する。このため、従来の磁気力顕微鏡では、その面
内分解能が数10nm程度に制限されるという問題があ
る。
【0007】さらに、磁気力顕微鏡では、試料表面か
ら、プローブが受けるすべての力が測定に影響するた
め、受けている力が表面磁化に由来するものなのか、表
面形状に由来するものなのかの区別を行うことができな
いという問題もある。
【0008】本発明は、上記問題点を考慮して、試料表
面の磁化状態を、より高い分解能および高い感度で検出
できる磁気偏光顕微鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、試料の分析
対象面に対して、予め定めた測定位置に保持される、少
なくとも表面の一部が磁性体であるプローブと、当該対
象面の表面磁化に影響されて変化する、プローブの磁性
体の磁化状態に起因する磁気光学効果を測定する磁気光
学効果測定手段と、測定された磁気光学効果に基づい
て、当該分析対象面の磁化状態を算出する処理手段とを
有し、磁気光学効果測定手段は、予め定めた偏光状態の
光をプローブの磁性体へ照射する光照射装置と、当該磁
性体で反射された光の偏光状態における変化を検出する
ことで、磁気光学効果を測定する偏光状態変化測定装置
と、照射された光の偏光状態を予め定めた周波数で変調
し、さらに、測定された結果のうち、当該周波数と同じ
成分だけを検出することにより、測定感度を高める測定
補助装置とを有することを特徴とする磁気偏光顕微鏡に
より達成することができる。
【0010】
【作用】本発明を適用した磁気偏光顕微鏡においては、
少なくとも表面の一部に磁性体を有するプローブを用い
て、試料の表面の磁化状態を測定する。
【0011】試料の分析対象面に対して、予め定めた測
定位置に保持されたプローブの磁性体は、試料表面の磁
化状態の影響により磁化される。ここで、プローブと試
料表面との距離は限定されないが、当該磁性体が影響を
受ける試料表面磁化の領域を限定するため、できるだけ
当該距離を減少させた方がよく、接触させることが望ま
しい。
【0012】磁気光学効果測定手段は、この磁性体に光
を照射して、そこで起る磁気光学効果を測定して、測定
結果を示す信号を出力する。
【0013】測定する磁気光学効果は、当該磁性体の磁
化状態によって決定されるものである。ただし、このよ
うな磁気光学効果は非常に小さい場合が多く、そのた
め、磁気光学効果測定手段から出力される信号では、測
定した磁気光学効果を示す真の信号に比較して、雑音の
方が大きく、充分なS/N比を得られないことがある。
【0014】本発明では、測定補助手段を用いて、磁気
光学効果の測定における、測定感度を改善し、プローブ
の磁性体の磁化状態により起る、磁気光学効果を高感度
で測定する。
【0015】ここで、測定する磁気光学効果を示す信号
は、微弱信号であり、その背景に存在し、S/N比を悪
化させている雑音は、特定の周波数成分を持たずほぼ白
色であると考えられる。さらに、このような雑音の振幅
は、検出している周波数帯域の平方根に比例するという
性質がある。
【0016】したがって、測定補助手段では、磁気光学
効果を測定するために用いる光の偏光状態を特定の周波
数で変調すると共に、測定結果のうち、変調に用いられ
た周波数と同じ周波数成分だけを検出する。これによ
り、本発明では、当該出力信号の周波数帯域を実効的に
狭め、観測される雑音を減少させるものである。
【0017】最後に、本発明の処理手段は、上記のよう
に、高感度で測定された磁気光学効果を受け入れて、プ
ローブの磁性体の磁化状態を算出し、さらに、この結果
に基づいて、測定位置における試料の磁化状態を取得す
る。
【0018】
【実施例】本発明による磁気偏光顕微鏡の一実施例を、
図1〜図3を用いて説明する。本実施例は、磁気光学効
果として、磁気カー効果を測定するものである。
【0019】本実施例は、図1に示すように、表面が磁
性体からなるプローブ1と、試料2表面の磁化状態が転
写された当該磁性体でのカー効果を測定する磁気光学効
果測定手段100と、測定されたカー効果を示す微弱な
信号を高いS/N比で検出する測定補助手段200と、
プローブ1と試料2との相対位置を変位させて、測定位
置を変位させる走査手段300とを有する。
【0020】本実施例は、さらに、測定補助手段200
が検出したカー効果を示す信号に基づいてプローブ1の
磁化状態を算出して、その算出結果と、走査手段300
により変位された測定位置とから、試料2表面における
磁化分布を算出して表示する描画処理装置400を有す
る。
【0021】ここで、プローブ1および磁気光学効果測
定手段100には、例えば、本願と同じ発明者が先に出
願した特願平5−72035号記載の発明に述べられて
いるプローブ(探針)および磁化状態検出手段を使用す
ることができる。
【0022】すなわち、プローブ1は、図2に示すよう
に、板状のカンチレバー部54と、カンチレバー部54
の先端部に設けられる探針部55との2つの部分を有す
る。プローブ1は、探針部55の先端部55aが、試料
2の分析対象面を向くように、設置されている。また、
探針部55の裏面54aでは、以下に説明する磁気光学
効果測定手段100で用いられるレーザ光3が反射され
る。
【0023】プローブ1のこれら両部分は、例えば、窒
化シリコンから成る芯体51と、レーザ光3を反射する
ために芯体51上面に形成された金被膜53と、レーザ
光3が反射される探針部55の裏面54aから、芯体5
1の試料2表面に向いた下面にまで連続して形成され
る、磁性体被膜52とを有する。ここで、磁性体被膜5
2は、レーザ光3が反射される探針部55の裏面54a
では、金被膜53を覆うようにして形成される。ここで
は、金被膜を使っているが、金ではなく、反射率の高い
ものならば、別の部材を用いても構わない。
【0024】本実施例のプローブ1では、芯体51と磁
性体被膜52とを用いているが、本発明のプローブはこ
れに限定されない。プローブ1は、磁性体自身で構成さ
れても構わないし、適当な物質からなる基材の表面にス
パッタリング法等により磁性体を被膜させてもよい。磁
性体は、強磁性、かつ、試料表面の磁化状態の影響を受
けやすい軟磁性の材料が好ましい。さらに、カー回転角
が大きい材料が望ましい。
【0025】磁気光学効果測定手段100は、図1に示
すように、レーザ光3をプローブ1の探針部55の裏面
54aに照射するレーザ光源101と、レーザ光源10
1から出射されたレーザ光3の偏光状態を、予め定めた
方向における直線偏光にする偏光子102と、偏光子1
02と直交する偏光板から構成される検光子103と、
プローブ1で反射されたレーザ光3を検光子103を通
して受光し、当該反射光の強度を示す信号を出力する光
検出器104とを有する。
【0026】レーザ光源101は、可視光を発生するも
ので、例えば、He−Neレーザ発信器を用いることが
できる。
【0027】測定補助手段200は、偏光子102を通
過したレーザ光3の偏光面を予め定めた角度範囲および
周波数で振動させるファラデーセル201と、ファラデ
ーセル201の振動周波数を制御するための、例えば、
1kHz程度の交流信号を発信して、ファラデーセル2
01へ出力する発信器202とを有する。
【0028】測定補助手段200は、さらに、発信器2
02からの交流信号と光検出器104の出力する検出し
たレーザ光3の強度を示す信号とを用いて、発信器20
2の交流信号と同じ周波数を有する振動成分を、光検出
器104から出力される信号の中から検出して、その振
動成分を増幅して出力するロックインアンプ203とを
有する。ここで、ロックインアンプ203から出力され
る信号は、後記するように、プローブ1で反射されたレ
ーザ光3のカー回転の角度および回転方向を示す。
【0029】本実施例では、偏光面の変調にファラデー
セルを用いたが、この代わりにポッケルスセルや、回転
させた1/2波長板など偏光面に変調を加えることので
きる他の素子を用いてもよい。
【0030】走査手段300は、プローブ1の測定位置
を変位させるための機構であり、試料2を載置してXY
Z方向に移動させるXYZアクチュエータ302と、当
該アクチュエータ302を駆動して、変位方向および変
位量を制御すると共に、少なくともXY方向における変
位を示す信号を出力する駆動コントローラ303と、プ
ローブ1を試料2表面上に保持すると共に、試料2を載
置したアクチュエータ302を保持する保持器301と
を有する。ここで、図1中の矢印で示されたように、Z
方向は、上方向であり、X、Y方向は、それと直行する
方向である。
【0031】XYZアクチュエータ302には、例え
ば、図3に示すような、いわゆる、チューブスキャナ型
圧電素子を用いることができる。この圧電素子は、円筒
状の圧電セラミックス60と、その外周面に設けられた
X方向走査用の電極61a、61bと、Y方向走査用の
電極62a、62bと、内周面に設けられた共通電極6
3とを有する。
【0032】このようなXYZアクチュエータ302を
XまたはY方向に走査する場合、駆動コントローラ30
3により、それぞれの方向の各電極間に、大きさが同じ
で符号が逆である電位を印加する。また、Z方向に走査
する場合は、駆動コントローラ303により、方向によ
って、正負どちらか一方の電圧を設定して、この電圧を
外周面に設けられているすべての電極61a、61b、
62a、62bと、共通電極63との間に印加する。
【0033】描画処理装置400は、ロックインアンプ
203から出力されるレーザ光3の磁気光学効果を示す
信号と、駆動コントローラ303から出力される、測定
位置の変位を示す信号とから、レーザ光3におけるカー
回転の回転角および方向を算出し、その結果から、試料
2表面における磁化分布を算出する処理手段401と、
算出結果を表示する表示手段402とを有する。
【0034】処理手段401には、例えば、CPU、メ
モリ等を備えたコンピュータまたはワークステーション
が使用でき、表示手段402には、CRT等が使用でき
る。
【0035】次に、本実施例の作用を説明する。
【0036】本実施例の磁気偏光顕微鏡では、磁気カー
効果による反射光の偏光面の回転、すなわち、磁気カー
回転角を、いわゆる、位相敏感法を利用して測定するこ
とにより、試料表面の磁化分布を高い面内分解能および
高い感度で測定する。
【0037】本実施例においては、駆動コントローラ3
03の予め定められている制御に基づいて、XYZアク
チュエータ302を駆動して、プローブ1の探針部55
を、試料2表面の予め定めた測定位置へ、試料2上方か
ら接近させる。このとき、試料2表面とプローブ1との
距離は、試料2表面の磁化状態(磁界の向きおよび強
さ)がプローブ1の磁性体被膜52へ転写される程度以
下とし、本実施例では、プローブ1の探針部55の先端
55aを試料2表面に接触させた状態とする。
【0038】駆動コントローラ303は、さらに、XY
Zアクチュエータ302を制御して、この状態でプロー
ブ1の測定位置を変位させ、試料2表面の予め定めた範
囲内を走査する。
【0039】プローブ1の探針部55には、図2に示す
ように、磁性体被膜52が施されている。このため、プ
ローブ1が試料2表面に接近すると、磁性体被膜52
は、試料2表面近傍の磁界により磁化される。この磁性
体被膜52の磁化状態の向きおよび強度は、試料2表面
近傍の磁界によって決定されるものであり、このような
作用は磁化状態の転写と呼ばれる。
【0040】特に、プローブ1と試料2とが接触する場
合、実際に接触するのは探針部55の先端部55aだけ
であるため、磁性体被膜52の磁化状態は、接触点にお
ける試料2の磁化状態を最も強く反映する。
【0041】プローブ1の磁性体被膜52に転写された
磁化状態は、磁気光学効果である磁気カー効果を利用す
ることで検出される。磁気カー効果とは、磁化された磁
性体に、直線偏光を有する光を反射させると、反射光の
偏光状態は楕円偏光となるように、偏光が回転される事
をいう。さらに、偏光の回転角は、磁化の向きと強さに
よって変化する。
【0042】本実施例においては、磁気カー回転の方向
と角度とを求めるために、偏光状態が既知であるレーザ
光3を、プローブ1の磁性体被膜52が施されている反
射部54aで反射し、その反射されたレーザ光3の偏光
状態を検出して、それら偏光状態の変化を求めるもので
ある。
【0043】ただし、磁気カー効果は非常に小さい場合
があり、充分なS/N比で試料表面の磁化状態を測定す
ることが難しい場合がある。そこで、本実施例では、微
弱な信号を高いS/N比で検出するため、測定補助手段
を用いて同期検出を行なう。
【0044】すなわち、検出したい微弱信号の背景に存
在し、S/N比を悪化させている雑音は、特定の周波数
成分を持たずほぼ白色と考えてよい。さらに、このよう
な雑音の振幅は、検出している周波数帯域の平方根に比
例するという性質がある。そこで、微弱信号と相関を持
った特定の周波数成分のみを測定し、周波数帯域を実行
的に狭め、観測される雑音を減少させればよい。
【0045】本実施例において、これを実現するには、
ファラデーセル201および発信器202により、レー
ザ光源101で発生され偏光子102で直線偏光とされ
たレーザ光の偏光面に変調を加えると共に、光検出器1
04から出力される信号のうち、発信器202の発生す
る交流信号と同期した信号成分のみを、ロックインアン
プ203によって検出する。以下に、この作用を説明す
る。
【0046】最初に、ファラデーセル201により、レ
ーザ光3の偏光面に変調が加えられない場合を説明す
る。レーザ光源101で発生され、偏光子102を通過
した後の光電場Eは、レーザ光3の光電場の電場ベクト
ル方向にx軸を取ると、
【0047】
【数1】
【0048】である。ここで、光の進行方向であるz成
分は常に0であるので省略した。
【0049】この光が、試料2表面の磁化状態が転写さ
れた、プローブ1の磁性体被膜52で起る磁気カー効果
により、偏光面の回転θを受けると、
【0050】
【数2】
【0051】本実施例において、偏光子102を通った
レーザ光3は、偏光子102と直行する検光子103を
通して、光検出器104により検出される。すなわち、
θ=0のときは光が通過できないような配置であるた
め、プローブ1で反射されたレーザ光3が、検光子10
3を通ると、光電場は、
【0052】
【数3】
【0053】従って、光検出器104で検出される信号
Sは、
【0054】
【数4】
【0055】となる。
【0056】一方、レーザ光3が偏光子102を通過し
た後に、ファラデーセル201を用いて偏光面の変調を
行う場合、変調の深さをφo、変調周波数をfとして、
正弦変調を加えると、偏光面φは、
【0057】
【数5】
【0058】プローブ1上面で、磁気カー効果により偏
光面がθ回転したとすると、光電場は、
【0059】
【数6】
【0060】である。検光子103に、このレーザ光3
を通すと、
【0061】
【数7】
【0062】となる。
【0063】したがって、光検出器104で検出される
光電場は、
【0064】
【数8】
【0065】である。
【0066】ところで、この光電場をベッセル関数展開
すると、
【0067】
【数9】
【0068】この光電場をロックインアンプ203で同
期検出すると、周波数fによる振動成分のみが検出さ
れ、信号Sは、
【0069】
【数10】
【0070】従って、本実施例によれば、ファラデーセ
ル201を用いて、レーザ光3の偏光面に変調をかけて
ロックインアンプ203により同期検出を行なうと、迷
光に由来する雑音や電気系に重畳する雑音と、カー効果
を直接示す微弱信号とを分けて検出することができる。
さらに、(10)式に示されるように、ロックインアン
プ203から出力される信号Sでは、カー効果はsin
θの2乗ではなく、sin2θに比例する。したがっ
て、小さなカー回転角θを、高いS/N比で、測定する
ことができる。
【0071】また、上記で示したように、レーザ光3の
偏光面に変調を加えないで、カー回転を検出する場合で
は、光検出器104から出力される信号Sは、(4)式
に示されるように、sinθの2乗に比例する。このた
め、カー回転の方向にかかわらず信号は常に正である。
【0072】一方、本実施例のように、ファラデーセル
201を用いて変調を加える場合、光検出器104から
出力されロックインアンプ203で同期検出される、反
射レーザ光3の強度信号Sは、sin2θに比例するた
め、その正負が、すなわち、カー回転の向きとなる。し
たがって、試料2の磁化の向きも、カー回転角と同時に
測定することができる。
【0073】ところで、J0(φo)J1(φo)はφoの
値によって変化するので、最も高い感度で測定をするた
めには、J0(φo)J1(φo)が最も大きくなるφoを
選ぶ必要がある。これについて考慮すると、J0(φo)
J1(φo)はφo=1.08(rad)で極大値0.3
39を持つので、これを変調の深さとして選べばよい。
本実施例において、上記のような情報を含む、ロック
インアンプ203から出力される信号は、描画処理装置
400の処理手段401により処理される。
【0074】処理手段401は、ロックインアンプ20
3からの信号を入力として、上記(10)式を用いて、
カー回転角およびその方向を算出する。処理手段401
は、さらに、プローブ1に用いている磁性体材料の磁化
と、カー回転との関係から、試料2表面の磁化を算出す
る。
【0075】本実施例においては、さらに、駆動コント
ローラ303からの制御信号により、XYZアクチュエ
ータ302を用いて、プローブ1を試料2表面上で走査
しながら、上記カー回転の検出を実施する。処理手段4
01は、このようにして求めた、走査範囲における各測
定位置での磁界から、試料2表面の磁化分布を算出し
て、その結果を表示手段402に表示する。
【0076】本実施例によれば、プローブ1を試料2表
面に必要なだけ接近させる事ができるので、試料2表面
の磁化状態を高い空間分解能で測定することができる。
さらに、本実施例によれば、レーザ光3の偏光面に変調
をかけて同期検出する方法を用いているので、小さなカ
ー回転角θの回転角度を高いS/N比で測定することが
可能になるのと同時に、そのカー回転の向きを測定する
こともできる。
【0077】本発明を適用した磁気偏光顕微鏡の他の実
施例を、図4を用いて説明する。
【0078】本実施例は、上記実施例の構成に加えて、
プローブ1の変位を測定する変位測定手段を設け、この
変位測定手段を用いて、試料表面の磁化分布と共に、表
面形状を検出するものである。
【0079】本実施例は、図4に示すように、試料2表
面の磁化が転写されるように、表面の一部が磁性体から
なるプローブ1と、カー効果を利用してプローブ1の磁
化状態を検出する磁気光学効果測定手段100と、磁化
状態の検出における微弱な信号を検出するための測定補
助手段200と、プローブ1と試料2との相対位置を変
位させる走査手段300と、各手段100、200、3
00から出力される信号に基づいて、試料2表面におけ
る磁化分布を算出して表示する描画処理装置400とを
有する。
【0080】ここで、磁気光学効果測定手段100、測
定補助手段200、走査手段300、および、描画処理
装置400における構成要素には、上記実施例と同じも
のを使用することができる。
【0081】本実施例は、さらに、試料2の表面形状に
起因するプローブ1の変位を検出する変位測定手段とし
て、レーザ光4をプローブ1に照射する第2のレーザ光
源501と、プローブ1で反射されたレーザ光4を受光
する2分割光検出器502と、2分割光検出器502か
ら出力される差動出力が、予め定めた値となるようにフ
ィードバック信号を出力するフィードバックアンプ50
3と、フィードバック信号および駆動コントローラ30
3からの位置情報信号に基づいて、試料2表面の形状を
算出し、その結果を表示手段402に出力する第2の処
理手段504とを有する。
【0082】ここで、第2のレーザ光源501の種類
は、特に限定されないが、例えば、レーザ光源101と
同様なものを使用することができる。
【0083】本実施例において、駆動コントローラ30
3は、フィードバックアンプ503から出力されるフィ
ードバック信号に基づいて、XYZアクチュエータ30
2のZ方向(図4中の上下方向)変位を制御する。すな
わち、本実施例では、変位測定手段によって、試料2の
表面形状に起因するプローブ1の変位が、常に、一定に
保たれるように、XYZアクチュエータ302が制御さ
れるものである。
【0084】次に、本実施例の作用を説明する。
【0085】本実施例では、最初、駆動コントローラ3
03の制御により、XYZアクチュエータ302を駆動
して、プローブ1の探針部55を、試料2表面の上方か
ら接近させ、接触させる。さらに、このように接触した
状態で、XYZアクチュエータ302を駆動して、試料
2表面の予め定めた測定範囲において、プローブ1の走
査を行なう。
【0086】このとき、各測定位置において、上記実施
例と同様に、磁気光学効果測定手段100および測定補
助手段200により、高い空間分解能と高いS/N比に
よって、プローブ1に転写された磁化状態を検出する。
さらに、その結果に基づいて、描画処理装置400の処
理手段401は、試料2表面の磁化分布を算出して、そ
の結果を表示手段402により表示する。
【0087】これと同時に、本実施例においては、各測
定位置での試料2表面とプローブ1との接触圧力が、例
えば、常に、0.5μN程度となるように、変位測定手
段が、駆動コントローラ303を介して、XYZアクチ
ュエータ302のZ方向変位を制御する。
【0088】すなわち、プローブ1と試料2表面とが接
触した状態で、プローブ1をXまたはY方向に走査する
と、試料2表面形状におけるZ方向の凸凹により、プロ
ーブ1がたわむ。このたわみ量は、接触圧力と関係して
おり、予め定めた圧力よりも高い圧力が加わることで、
プローブ1がたわむと、プローブ1で反射されるレーザ
光4の光路が変位する。2分割光検出器502は、この
レーザ光4を検出し、その光路の変位量に対応する差動
出力信号を出力する。
【0089】フィードバックアンプ503は、その信号
に基づいて、プローブ1のたわみを補正するように、フ
ィードバック信号を駆動コントローラ303へ出力す
る。駆動コントローラ303は、このフィードバック信
号を受け入れ、XYZアクチュエータ302を駆動し
て、プローブ1のたわみ量、つまり、プローブ1と試料
2表面との接触圧力が、予め定めた値となるようにす
る。
【0090】第2の処理手段504は、フィードバック
アンプ503から出力されるZ方向の変位を示す信号
と、駆動コントローラ303から出力されるXY方向の
位置情報を示す信号とに基づき、プローブ1の測定位置
と、その位置でのZ方向の変位量とを取得する。さら
に、第2の処理手段は、試料2の表面形状を画像として
再構築し、それを示す信号を表示手段402へ出力す
る。表示手段402は、この表面形状を示す信号に基づ
いて、試料2表面の形状画像を表示する。
【0091】本実施例においては、プローブ1の変位を
測定するために、プローブ1で反射された光路の変位を
2分割光検出器で検出したが、プローブ1の変位を、サ
ブナノメートル程度の分解能で測定できるものであれ
ば、本発明の変位測定手段は、これに限定されるもので
はない。
【0092】本実施例によれば、試料2表面の形状に起
因するプローブ1の変位を測定することで、試料2表面
の形状を測定することができると共に、試料2表面の磁
化分布を高い空間分解能と、高い感度で測定することが
できる。
【0093】本発明を適用した磁気偏光顕微鏡の他の実
施例を、図5を用いて説明する。
【0094】本実施例は、表面形状測定のために変位測
定手段を備えた磁気偏光顕微鏡であり、1つの光照射装
置を用いて、磁気光学効果およびプローブ変位の測定を
実施するものである。
【0095】本実施例は、図5に示すように、試料2表
面の磁化が転写されるように、表面の一部が磁性体から
なるプローブ1と、カー効果を利用してプローブ1の磁
化状態を検出する磁気光学効果測定手段100と、磁化
状態の検出における微弱な信号を検出するための測定補
助手段200と、プローブ1と試料2との相対位置を変
位させる走査手段300と、各手段100、200、3
00から出力される信号に基づいて、試料2表面におけ
る磁化分布を算出して表示する描画処理装置400とを
有する。ここで、これらの構成要素には、上記図4の実
施例と同じものを使用することができる。
【0096】本実施例は、さらに、変位測定手段とし
て、プローブ1で反射されたレーザ光3を2つに分割す
るビームスプリッタ505と、分割された光のうち、一
方のレーザ光5を受光する2分割光検出器502と、2
分割光検出器502から出力される差動出力が、予め定
めた値となるようにフィードバック信号を出力するフィ
ードバックアンプ503と、フィードバック信号および
駆動コントローラ303からの位置情報信号に基づい
て、試料2表面の形状を算出し、その結果を表示手段4
02に出力する第2の処理手段504とを有する。ここ
で、ビームスプリッタ505以外の構成要素には、上記
図4の実施例と同様なものを使用することができる。こ
こでは、説明の便宜上、表面における磁化状態を算出す
る処理手段401と、表面形状を算出する処理手段50
4とを別々としたが、これは必須の要件ではなく、これ
ら両者401、504に共通のコンピュータ等を用いて
も良い。
【0097】本実施例の作用は、下記の作用を除いて、
上記図4の実施例と同じである。
【0098】すなわち、本実施例において異なるのは、
プローブ1で反射されたレーザ光3が、ビームスプリッ
タ505において、2つに分割され、さらに、分割され
た光は、それぞれ、検光子103および2分割光検出器
502とで受光される点である。本実施例では、これら
分割された2つの光から、試料2表面の磁化状態および
表面形状を測定する。
【0099】したがって、本実施例によれば、試料2表
面の形状および磁化分布を、高い空間分解能と高い感度
とで測定できる磁気偏光顕微鏡において、光照射装置を
1つだけ用いているので、装置全体の小型化が図りやす
く、光学系の準備調整に費やす手間を減らすことができ
る。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、高い空間分解能および
高いS/N比で、試料表面の磁化状態を測定できる磁気
偏光顕微鏡を提供することができる。
【0101】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気偏光顕微鏡の一実施例の構成を示
すブロック図。
【図2】本発明の磁気偏光顕微鏡に用いられるプローブ
の一例の断面を示す説明図。
【図3】本発明の磁気偏光顕微鏡に用いられるアクチュ
エータの一例を示す斜視図。
【図4】本発明の磁気偏光顕微鏡の、他の実施例の構成
を示すブロック図。
【図5】本発明の磁気偏光顕微鏡の、他の実施例の構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
1…プローブ、2…試料、3…レーザ光、51…芯体、
52…磁性体被膜、53…金被膜、54…カンチレバー
部、55…探針部、100…磁気光学効果測定手段、1
01…レーザ光源、102…偏光子、103…検光子、
104…光検出器、200…位相敏感補助手段、201
…ファラデーセル、202…発振器、203…ロックイ
ンアンプ、300…走査手段、301…保持器、302
…XYZアクチュエータ、303…駆動コントローラ、
400…描画処理装置、401…処理手段、402…表
示手段、501…第2のレーザ光源、502…2分割光
検出器、503…フィードバックアンプ、504…第2
の処理手段、505…ビームスプリッタ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料の分析対象面に対して、予め定めた測
    定位置に保持される、少なくとも表面の一部が磁性体で
    あるプローブと、 当該対象面の表面磁界に影響されて変化する、プローブ
    の磁性体の磁化状態に起因する磁気光学効果を測定する
    磁気光学効果測定手段と、 測定された磁気光学効果に基づいて、当該分析対象面の
    磁化状態を算出する処理手段とを有し、 磁気光学効果測定手段は、 予め定めた偏光状態の光をプローブの磁性体へ照射する
    光照射装置と、 当該磁性体で反射された光の偏光状態における変化を検
    出することで、磁気光学効果を測定する偏光状態変化測
    定装置と、 照射された光の偏光状態を予め定めた周波数で変調し、
    さらに、測定された結果のうち、当該周波数と同じ成分
    だけを検出することにより、測定感度を高める測定補助
    装置とを有することを特徴とする磁気偏光顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記測定補助装置は、 予め定めた周波数の交流信号を発生する発信器と、 前記光照射装置で照射された光の偏光面を、前記予め定
    めた偏光面を基準として、当該交流信号に基づいて、予
    め定めた振幅で、変調する偏光状態変調器と、 偏光状態変化測定装置からの測定結果のうち、当該交流
    信号と同期である信号成分だけを検出する同期検出器と
    を有することを特徴とする磁気偏光顕微鏡。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記磁気光学効果測定手段は、磁気光学効果として、前
    記プローブの磁性体における磁気カー効果を測定するも
    のであり、 前記処理手段は、前記同期検出器から出力される信号を
    入力として、磁気カー効果におけるカー回転の向きおよ
    び回転角の大きさを算出して、これらの結果から前記測
    定位置における分析対象面での磁化状態を取得すること
    を特徴とする磁気偏光顕微鏡。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 試料と前記プローブとの相対位置を変化させることで、
    測定位置を変位すると共に、当該位置を示す信号を出力
    する走査手段をさらに有し、 前記処理手段は、走査手段から出力される測定位置を示
    す信号と、当該位置における前記磁気光学効果測定手段
    からの出力信号とに基づいて、分析対象面の磁化状態を
    算出することを特徴とする磁気偏光顕微鏡。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記走査手段は、 試料および前記プローブのうち、いずれか一方の位置を
    微動する微動機構と、 微動機構を制御すると共に、前記プローブの測定位置を
    示す信号を出力する微動機構制御器とを有することを特
    徴とする磁気偏光顕微鏡。
  6. 【請求項6】請求項5において、 試料表面形状に起因する前記プローブの変位を検出する
    変位測定手段をさらに有することを特徴とする磁気偏光
    顕微鏡。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記変位測定手段は、 前記プローブに第2の光を照射する第2の光照射装置
    と、 試料表面形状に起因する前記プローブの変位によって変
    化する、前記プローブで反射された当該第2の光の光路
    の変位を測定する光路変化検出装置と、 測定された光路変位に基づいて、表面形状を取得する第
    2処理手段とを有することを特徴とする磁気偏光顕微
    鏡。
  8. 【請求項8】請求項6において、 前記変位測定手段は、 前記プローブと前記偏光状態変化測定装置との間に設け
    られ、前記プローブで反射された光を2つに分割する光
    分割装置と、 分割された光のうちの一方の光における、試料表面形状
    に起因する前記プローブの変位によって変化する光路の
    変位を測定する光路変化検出装置と、 測定された光路変位に基づいて、表面形状を取得する第
    2処理手段とを有し、 前記偏光状態変化測定手段は、光分割装置により分割さ
    れた、もう一方の光を受け入れて、偏光状態を検出する
    ことを特徴とする磁気偏光顕微鏡。
  9. 【請求項9】請求項7または8のいずれかにおいて、 前記変位測定手段で検出された前記プローブの変位が、
    予め定めた値となるための制御信号を、前記微動機構制
    御器へ出力するフィードバック制御器をさらに有し、 前記微動機構制御器は、当該制御信号に基づき、試料の
    分析対象面と前記プローブとの距離を変位させる信号を
    前記微動機構へ出力するものであることを特徴とする磁
    気偏光顕微鏡。
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