JPH10325764A - トルクセンサの取付け方法 - Google Patents

トルクセンサの取付け方法

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JPH10325764A
JPH10325764A JP9115381A JP11538197A JPH10325764A JP H10325764 A JPH10325764 A JP H10325764A JP 9115381 A JP9115381 A JP 9115381A JP 11538197 A JP11538197 A JP 11538197A JP H10325764 A JPH10325764 A JP H10325764A
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shaft
magnetostrictive
sleeve
torque sensor
sensor
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JP9115381A
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Katsuaki Tanaka
勝章 田中
Taiji Ootate
泰治 大立
Yoichiro Kashiwagi
陽一郎 柏木
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L3/00Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
    • G01L3/02Rotary-transmission dynamometers
    • G01L3/04Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
    • G01L3/10Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating
    • G01L3/101Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means
    • G01L3/102Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means involving magnetostrictive means
    • GPHYSICS
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    • G01L3/10Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating
    • G01L3/101Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means
    • G01L3/105Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving magnetic or electromagnetic means involving inductive means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性を向上させながら取付け利便性を改善し
たトルクセンサの取付け方法を提供する。 【解決手段】 磁歪材料で形成されている磁歪スリーブ
7を中間スリーブ6にビーム溶接してセンサヘッド2を
構成する。中間スリーブ6は、磁歪スリーブ7よりも長
く、磁歪スリーブ7の両端から中間スリーブ6が長さL
だけ突出する。センサヘッド2に対して焼鈍処理を施
す。焼鈍処理が施されたセンサヘッド2をシャフト1に
取り付ける。このとき、中間材6の両端とシャフト1と
の接点をそれぞれ全周に渡ってビーム溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクセンサに係
わり、特に磁歪式のトルクセンサを測定対象物に取り付
ける方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】産業上の様々な分野でトルクを測定する
用途がある。たとえば、自動車分野では、電動式パワー
ステアリングシステムにおいてドライバの操舵に起因し
て発生するトルクを検出する用途や、走行時のタイヤの
回転方向のトルクを検出する用途などにおいて実用化が
進んでいる。以下では、上述のような自動車分野に用い
られるシャフトに加えられるトルクを検出する例を採り
上げて説明する。
【0003】トルクを検出する手法としては、磁歪材料
を用いた磁歪式トルクセンサが知られている。磁歪材料
は、形状が歪ませられるとそれに伴ってその磁気的特性
が変化する性質を持っており、トルクを測定しようとす
る対象物(ここでは、シャフト)に固定される。そし
て、シャフトにトルクが加わると、そのシャフトに固定
されている磁歪材料の形状が変化するので、そのことに
より磁歪材料の磁気特性が変化する。したがって、磁歪
材料の磁気特性を検出することにより、シャフトに加え
られたトルクを非接触で検出できる。
【0004】磁歪材料をシャフトに固定する手法として
は、磁歪材料をシャフトに直接接続させて固定する方法
と、特開平1−97823号公報に開示されているよう
に、磁歪材料とシャフトとの間にスリーブ(支持スリー
ブ4)を介在させて固定する方法が知られている。前者
の場合には、溶接、蝋付け、または接着剤などで磁歪材
料をシャフトに固定していた。一方、特開平1−978
23号公報に開示されている構成では、磁歪材料からな
る測定スリーブ1が支持スリーブ4に蝋付けされ、その
支持スリーブ4が測定軸5に誘導加熱による溶接または
蝋付けにより固定されている。なお、特開平1−978
23号公報は、磁歪材料をシャフトに直接接続させて固
定する手法において生じる残留応力を小さくすることを
目的として支持スリーブ4を設けたことを1つの特徴と
する特許出願である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−97823
号公報に開示されている構成は、上述したように、それ
以前の構成の問題点を解決するものであったが、磁歪セ
ンサとしての感度、残留応力、シャフトへの取付け利便
性、および熱によるシャフトへの悪影響などを総合的に
見ると、さらに改善すべき点がある。
【0006】特開平1−97823号公報において、磁
歪材料から成る測定スリーブ1は、その測定区域2、3
にスリットが形成された状態で支持スリーブ4に蝋付け
固定されるが、このような工程を施すと、磁歪材料は、
金属組成的に結晶粒が小さくなるなどの熱ダメージを受
け、また、蝋材との熱膨張係数差などから大きくはない
が残留応力が発生すると考えられる。磁歪材料へ熱ダメ
ージがかかると、磁歪センサとしての感度が低下し、ま
た、磁歪材料に残留応力が生じていると、シャフトに加
わるトルクを正確に検出することが困難になる。さら
に、支持スリーブ4と測定軸5とを誘導加熱による溶接
または蝋付けにより固定しているが、これらの手法では
支持スリーブ4および測定軸5が広範囲に渡って高温に
なるので、測定スリーブ1が取り付けられた支持スリー
ブ4を測定軸5に固定する場合にはこのことによっても
磁歪材料に残留応力が発生すると考えられる。
【0007】また、誘導加熱溶接では、互いに溶接する
2つの物体の接触面積を小さくすることが望ましいの
で、特開平1−97823号公報に記載されている例で
は、支持スリーブ4を測定軸5に固定する際には、支持
スリーブ4をその外周から測定軸5の中心に向かう方向
に押しつけながらそれら2つの間に接点または接線を作
りそこに誘導電流を流すことになると推測される。も
し、支持スリーブ4をこのような方法で固定しようとす
ると、支持スリーブ4およびその支持スリーブ4に固定
されている測定スリーブ1において歪みが発生し、トル
クセンサとしては正確な値が得られなくなる恐れがあ
る。一方、蝋付け固定では、銅蝋または銀蝋を用いる
と、トルク測定時にそこに渦電流が発生し、励磁磁界を
弱めるので、トルクセンサとしての感度が低下すると推
定される。
【0008】ところで、磁性材料の分野では、磁歪材料
の残留応力を消すとともに磁歪材料の結晶粒を成長させ
てその感度を高める手法として、焼鈍(アニーリング)
処理を施すことが有力であるとされている。特開平1−
97823号公報では、焼鈍処理についての開示はない
が、もし特開平1−97823号公報に記載されている
トルクセンサに対して焼鈍処理を施すのであれば、以下
の2つの方法が考えられる。 (1) 測定スリーブ1を支持スリーブに固定した状態で焼
鈍処理を行い、その後にそれらを測定軸5に固定する (2) 測定スリーブ1を支持スリーブに固定し、さらにそ
れらを測定軸5に固定した後に測定軸5を含む全体に対
して焼鈍処理を行う しかしながら、上記(1) では、焼鈍処理により磁歪材料
の残留応力を消すとともにその感度を高めたとしても、
その後の工程で支持スリーブ4と測定軸5とを誘導加熱
による溶接または蝋付けにより固定することになるの
で、広範囲に渡って高温状態にさらされるため、再び磁
歪材料に残留応力が発生してしまう恐れがある。一方、
上記(2) では、最終段階で焼鈍処理を行うので、磁歪材
料の残留応力が無くなるとともにその感度は高まるが、
測定軸5に対しても焼鈍処理を施すことになるので、焼
鈍処理における熱により測定軸5がダメージを受ける。
さらに、トルクセンサを製造する部品メーカーとそのト
ルクセンサをシャフトに取り付ける組立メーカーとが異
なることは多々あるが、この場合、上記(2) の手法を採
用すると、組立メーカーにおいて焼鈍処理を行わなけれ
ばならず、組立メーカーにおける取付け利便性が良くな
い。このため、組立メーカーから部品メーカーに対し
て、シャフトへの取付け後に焼鈍処理を行わなくても済
むような形態でトルクセンサを納入して欲しいというよ
うな要求が出ることが予想される。
【0009】本発明の課題は、特性を向上させながら取
付け利便性を改善したトルクセンサの製造・取付け方法
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のトルクセンサの
取付け方法は、トルク測定対象物としてのシャフトに磁
歪式トルクセンサを取り付ける方法であって、磁歪材料
を中間材に固定したセンサヘッドに対して熱処理を施す
工程と、上記磁歪材料が固定された中間材と上記シャフ
トとをビーム溶接することにより上記熱処理が施された
センサヘッドを含む磁歪式トルクセンサを上記シャフト
に取り付ける工程とを含む。
【0011】上記方法によれば、トルクセンサをシャフ
トに取り付ける前の熱処理において上記磁歪材料の残留
応力が取り除かれるとともにその磁歪材料の結晶粒が成
長してセンサとしての感度が高められる。また、トルク
センサをシャフトに取り付ける際のビーム溶接は、限ら
れた領域のみを高温にすることができ、周囲の温度上昇
を最小限に抑えることができる。したがって、磁歪材料
が高温状態になることはなく、上記熱処理によって得ら
れた磁歪材料の良好な特性の劣化は最小限に抑えられ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態の磁歪式トル
クセンサの構成を示す図である。磁歪式トルクセンサ
は、測定対象(シャフト1)に取り付けられる検出部
と、検出部に励磁用の電流を供給すると共に検出部によ
って検出された検出値に基づいて測定対象に加えられた
トルクを求める励磁・演算部とからなる。検出部は、セ
ンサヘッド2、集磁ヨーク3、支持材4、ベアリング5
などから構成されている。さらに、センサヘッド2は、
中間スリーブ6と磁歪スリーブ7とから構成されてい
る。
【0013】シャフト1は、ここでは、自動車のステア
リング操舵をタイヤの方向制御用ギアボックスに伝達す
るためのシャフトである。このシャフト1の材質は、た
とえば、構造用鋼である。
【0014】中間スリーブ6は、その内径がシャフト1
の外径よりも僅かに大きい(同一または略同一)円筒形
状をしており、シャフト1に直接固定される。また、中
間スリーブ6は、シャフト1と同じ材質または略同一材
質で形成する。なお、後述説明するが、中間スリーブ6
はビーム溶接によってシャフト1に溶接するので、その
溶接を良好にするために、シャフト1および中間スリー
ブ6の材質は、共に炭素含有量が0.5パーセント以下
の構造用鋼を用いる。
【0015】磁歪スリーブ7は、その形状が歪ませられ
ると、その形状変化に伴って磁気特性(特に、透磁率)
が変化する磁歪材料で形成されている。磁歪材料として
は、3d遷移金属系、アモルファス合金系、フェライト
系、4f化合物系などが知られているが、ここでは、一
例として、機械的な強度が強い3d遷移金属系を用いる
ことにする。また、磁歪スリーブ7として使用する磁歪
材料の熱膨張率がシャフト1および中間スリーブ6の熱
膨張率と同じになるように磁歪材料の組成を決める。シ
ャフト1および中間スリーブ6として炭素含有量が0.
5パーセント以下の構造用鋼を用いる場合には、例え
ば、Fe−Ni合金(Fe:40、Ni:60の比率の
合金)を用いる。Fe−Ni系の合金は、炭層鋼とのレ
ーザー溶接に最適である。
【0016】磁歪スリーブ7は、その内径が中間スリー
ブ6の外径よりも僅かに大きい(同一または略同一)円
筒形状である。磁歪スリーブ7の表面部には、円筒軸に
対して±45度の角度でそれぞれ互いに平行なスリット
が等間隔に設けられている。磁歪スリーブ7は、ビーム
溶接により中間スリーブ6に固定される。そして、中間
スリーブ6に磁歪スリーブ7を固定したものがセンサヘ
ッド2を構成する。なお、センサヘッド2は、検出部の
一部であり、この検出部をシャフト1に取りつける際、
中間スリーブ6の両端がシャフト1にビーム溶接され
る。なお、jp7磁歪スリーブ7をビーム溶接以外の手
法で中間スリーブ6に固定してもよい。本実施形態で
は、集磁ヨーク3は、励磁・演算部から供給される励磁
電流を流す一次コイル、および磁束の変化に起因して発
生する起電力により生成される電流を流す二次コイルを
収容する。そして、集磁ヨーク3の内側にセンサヘッド
2を収容したときに上記一次コイルおよび二次コイルが
磁歪スリーブ7の表面部のスリットに重なる位置に来る
ような構成となっている。支持材4は、集磁ヨーク3を
支持する部材である。集磁ヨーク3および支持材4は、
ベアリング5を介してセンサヘッド2に結合される。す
なわち、センサヘッド2は、集磁ヨーク3および支持材
4に対して回転可能な構造となっている。
【0017】励磁・演算部は、励磁電流を生成して一次
コイルに流すとともに、二次コイルを介して流れる電流
に基づいてシャフト1に加えられたトルクを算出する。
上記構成において、シャフト1にトルクが加えられる
と、シャフト1がねじれることにより中間スリーブ6が
歪み、さらにその中間スリーブ6の歪みによって磁歪ス
リーブ7の形状に変化が生じてその磁気特性が変化す
る。すなわち、シャフト1に加わるトルクの大きさに従
って磁歪スリーブ7の磁気特性が変化する。磁歪スリー
ブ7の磁気特性が変化すると、一次コイルに流れる励磁
電流によって生じている磁束が変化するので、二次コイ
ルに起電力が発生する。したがって、励磁・演算部は、
この二次コイルに流れる電流を検出することによってシ
ャフト1に加えられたトルクを算出できる。
【0018】次に、上記構成のトルクセンサの組立・製
造方法およびシャフトに取り付ける方法を説明する。図
2は、センサヘッド2の製造方法、およびそのセンサヘ
ッド2をシャフト1に取り付ける方法を説明する図であ
る。同図に示すように、センサヘッド2は、磁歪スリー
ブ7の内側に中間スリーブ6を貫通させ、磁歪スリーブ
7の両端において中間スリーブ6と磁歪スリーブ7との
接続点を全周に渡ってビーム溶接することによって形成
される。ビーム溶接とは、たとえば、電子ビーム溶接あ
るいはレーザ溶接である。
【0019】中間スリーブ6は磁歪スリーブ7よりも長
く、中間スリーブ6に磁歪スリーブ7を溶接すると、磁
歪スリーブ7の両端からそれぞれ中間スリーブ6が長さ
Lだけ突出する。ここで、長さLは5mm以上であって、
例えば20mm程度とする。
【0020】中間スリーブ6と磁歪スリーブ7とを溶接
した後、焼鈍(アニーリング)処理を施す。この焼鈍処
理は、例えば、800〜1200℃、1〜2時間程度の
熱処理であり、還元ガス雰囲気が望ましい。この焼鈍処
理を施すと、磁歪スリーブ7の残留応力が取り除かれる
と共に、磁歪材料の結晶粒が成長して形状変形に対する
磁気特性(特に、透磁率)の変化の割合が大きくなるの
で、トルクセンサとしての感度が良くなる。
【0021】センサヘッド2をシャフト1に固定する際
には、図2に示すように、円筒形状の中間スリーブ6の
内側にシャフト1を貫通させ、中間スリーブ6の両端に
おいてシャフト1と中間スリーブ6との接続点を全周に
渡ってビーム溶接する。ここで、ビーム溶接は、ビーム
を絞って小さなスポットのみに照射すれば、限られた領
域のみを高温にすることができる。すなわち、シャフト
1と中間スリーブ6との接点およびその近傍のみにビー
ムを照射するようにすれば、接点を溶解させる際に、周
囲の温度上昇を最小限に抑えることができる。また、シ
ャフト1と中間スリーブ6との溶接点から磁歪スリーブ
7までの間は、中間スリーブ6により長さLだけ隔てら
れているので、磁歪スリーブ7が高温状態になることは
なく、焼鈍処理によって得たられた磁歪スリーブ7の良
好な特性の劣化は最小限に抑えられる。
【0022】さらに、トルクセンサを製造する部品メー
カーとそのトルクセンサをシャフトに取り付ける組立メ
ーカーとが異なる場合であっても、組立メーカーでは、
焼鈍処理を行うことなく「完成品」としてのトルクセン
サをビーム溶接するだけで、残留応力が少なく、感度の
良いトルク検知システムが得られる。すなわち、取付け
利便性が向上する。
【0023】上記実施例では、中間スリーブの内壁の構
造については特に言及していなかったが、図3(a) に示
すように、爪11を設けるようにしてもよい。爪11
は、微小な突起であり、中間スリーブ6の両側の端部の
内壁部に中間スリーブ6と一体成形で設けられる。ま
た、爪11は、4つ以上設ける。そして、センサヘッド
2(磁歪スリーブ7が固定されている中間スリーブ6)
をシャフト1に固定する際には、まず、各爪11の先端
をシャフト1にビーム溶接により仮付けし、その後に中
間スリーブ6の円周に渡ってビーム溶接を行うことによ
り中間スリーブ6をシャフト1に確実に固定する。
【0024】このように、中間スリーブ6の円周に渡っ
てのビーム溶接(本溶接)の前に仮付け溶接をすると、
位置決めの精度が向上するとともに、本溶接によって発
生する残量応力がより小さくなる。なお、蝋付けまたは
誘導加熱溶接では、本実施形態のような仮付けが困難ま
たは実質的に不可能である。
【0025】また、上記実施例では、シャフト1の形状
については特には言及していなかったが、図4に示すよ
うに、中間スリーブを固定する位置を決めるための段差
を設けるようにしてもよい。同図に示すようにして中間
スリーブ6をシャフト1の段差に当てがった状態でビー
ム溶接を施せば、シャフト1上の所望の位置に中間スリ
ーブ6を正確に固定できる。
【0026】なお、シャフト1に段差を設けた構成にお
いて誘導加熱溶接により中間スリーブ6をシャフト1に
固定する場合には、接点の面積を小さくするとともにそ
の接点が加圧された状態で接触していることが望ましい
ので、中間スリーブ6を図中「矢印A」として描かれて
いる方向に押し付けることになる。したがって、この場
合、熱歪が大きくなり、また、中間スリーブ6の接点部
が溶融してシャフト1に対する中間スリーブ6の相対位
置を正確に決めることが困難になると推定される。ま
た、蝋付けによる固定では、段差位置から中間スリーブ
6の内壁とシャフト1との間の隙間へ蝋材料を入れるこ
とは困難であるという欠点がある。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、トルクセンサをシャフ
トに取り付ける前にそのトルクセンサに対して焼鈍処理
を行い、磁歪材料の残留応力を取り除くと共にセンサと
しての感度が高めておき、トルクセンサをシャフトに取
り付ける際には、磁歪材料が固定された中間材をシャフ
トにビーム溶接するので、取付け時に周囲の温度上昇を
最小限に抑えることができ、上記熱処理によって得たら
れた磁歪材料の良好な特性の劣化は最小限に抑えられ
る。また、シャフトに対しては焼鈍処理が施されないの
で、シャフトがダメージを受けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の磁歪式トルクセンサの構成を示す
図である。
【図2】センサヘッドの製造方法、およびそのセンサヘ
ッドをシャフトに取り付ける方法を説明する図である。
【図3】中間スリーブに爪を設けた例を示す図である。
【図4】シャフトにセンサヘッドを固定するための段差
を設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 センサヘッド 3 集磁ヨーク 6 中間スリーブ 7 磁歪スリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク測定対象物としてのシャフトに磁
    歪式トルクセンサを取り付ける方法であって、 磁歪材料を中間材に固定したセンサヘッドに対して熱処
    理を施す工程と、 上記磁歪材料が固定された中間材と上記シャフトとをビ
    ーム溶接することにより上記熱処理が施されたセンサヘ
    ッドを含む磁歪式トルクセンサを上記シャフトに取り付
    ける工程とを有するトルクセンサの取付け方法。
  2. 【請求項2】 トルク測定対象物としてのシャフトに取
    り付けられてそのシャフトに加わるトルクを検出する磁
    歪式トルクセンサであって、 上記シャフトの外径と同一または略同一の内径を持った
    円筒形状であり且つ上記シャフトに取り付けられるとき
    にその両端において上記シャフトにビーム溶接ができる
    ように形成された中間材と、該中間材の外周面上に固定
    された磁歪材料とを含むセンサヘッドを有し、 そのセンサヘッドを上記シャフトに取り付ける前にその
    センサヘッドに対して焼鈍処理を施した磁歪式トルクセ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 トルクセンサが取り付けられた自動車ス
    テアリング用のシャフトであって、 当該シャフトの外径と同一または略同一の内径を持った
    円筒形状の中間材と該中間材の外周面上に固定された磁
    歪材料とを含み予め焼鈍処理が施されたセンサヘッドを
    有するトルクセンサを、 上記中間材の両端において該中間材と当該シャフトとを
    ビーム溶接することにより取り付けた自動車ステアリン
    グ用のシャフト。
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