JP5977551B2 - 表面温度センサーの製造方法 - Google Patents
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発明者らの鋭意研究によって得られた。また、表面温度センサーに求められる性能として、周囲温度(周囲環境)の影響の受けにくさと、流体温度が急変したときの応答性が挙げられる。
た状態で形成することができる。また、底壁の平面方向における所望の位置に熱電対の感熱部を形成することができる。
図1は、実施形態における表面温度センサー1を示す断面概略図である。表面温度センサー1は、有底円筒状の保護管11と、保護管11内に配置された熱電対12と、中央に貫通孔13の形成されたリング型の取付部14と、保護管11内に充填された充填材15を有する。
面に取り付けられる。図1においては、配管20の一部のみが示されており、配管20の他の部分と配管20の表面を覆っている保温材等は図示を省略している。また、表面温度センサー1は、冷水や温水等の流体の流通する配管に限定されず、空調用のダクトやタンク、熱交換器等に取り付け、これらの表面温度を計測する用途に用いられてもよい。
次に、表面温度センサー1の製造方法について図面を参照して説明する。図2は、実施形態における表面温度センサー1の製造方法を示す工程図である。図2A〜Cは、保護管11を製作する工程を示す図である。保護管11の製作に際しては、図2Aに示されるように両端が開放された筒状の円筒管111を用意する。続いて、円筒管111の一端をスピニング加工によって閉じ、図2Bに示されるような有底円筒状に加工する。スピニング加工は、へら絞り加工とも称されており、旋盤の主軸上の成形型に素板を取り付けて回転し、へら又はロールで押し付けながら成形型と同じ形状をつくる加工法である(「機械工学ポケットブック」(株式会社オーム社発行)を参照)。
Eに示されるように、銀ロウを用いたろう付けを行った後の状態では、凝固した銀ロウ17が、底壁11aにおける外表面底壁孔11cから外表面下方へ向けてはみ出し、凸状に盛り上がっている。このように、底壁孔11cから、底壁11aの外表面下方に突出していている銀ロウ17を削り取るなどして除去する。その際、底壁孔11cから外部に向けて突出している熱電対用素線12a,12bも、上記平滑化処理時に切除されることになる。以上の平滑化処理によって、保護管11の底壁11aが平滑に仕上げられる結果、熱電対12の感熱部(測温接点)12cが、保護管11における底壁11aの中心部に形成される。
、円筒管111から保護管11を製作する際に、任意の長さの円筒管111を用いることができるので、保護管11の高さ(軸方向の長さ)に関する制限を一切受けない。したがって、例えば、平板からプレス絞り加工によって有底筒状を有する保護管11を形成する場合に比べて、保護管11の高さを十分に確保することができる。
次に、本実施形態における表面温度センサー1における周囲温度特性および応答性について検証する。ここでは、図11に示した従来の製造方法を用いて製作した表面温度センサー、即ち図10に示した表面温度センサー100(以下、従来型表面温度センサーともいう)と、本実施形態に係る製造方法を用いて製作した表面温度センサー(以下、改良型
表面温度センサーともいう)1に対して、同一試験条件下にて周囲温度特性試験および応答性試験を行い、その試験結果を対比する。
本試験においては、従来型表面温度センサー100を図11に示す方法で同一作業者により3個製作して(夫々をSa1、Sa2、Sa3とする)、夫々の個体について周囲温度を変動させた際の計測誤差を評価する。なお、本試験中における流体の温度は、5℃±0.1℃で制御するようにした。また、配管20の周囲温度は、20℃付近、30℃付近、40℃付近の3水準に設定した。
Thb=(75℃−20℃)×62.3/100+20℃(=54.27℃)
また、本製造方法によれば、熱電対12の感熱部(測温接点)12cを確実に、保護管11における底壁11aに接触させた状態で形成することができる。言い換えると、熱電対12の感熱部(測温接点)12cが底壁11aと離れた状態とはならないため、保護管11の内部に熱伝導率の高い充填材15を充填しなくても、表面温度センサー1の計測精度、周囲温度特性、応答性の低下を招く虞がない。これによれば、表面温度センサー1を、より安価に製作することが可能となる。
上記実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得る。例えば、上記実施形態では、スピニング加工(へら絞り加工)によって円筒管111の一端を閉じて保護管11の底壁11aを形成するようにしたが、図7に示すように、底壁11a’を平滑に仕上げた有底円筒状の保護管11’における底壁11a’の中心部に小径の円形断面を有する底壁孔11c’を穿設してもよい。他の工程については、図2に示したものと同様とすることが可能である。即ち、底壁11a’に穿設された底壁孔11c’に対して、熱電対12を形成する一対の熱電対用素線12a,12bを挿通した後、銀ロウ溶接(ろう付け)を行う。これにより、図8に示すように一対の熱電対用素線12a,12bおよび底壁11a’が一体に接合され、熱電対
12の感熱部12cが底壁11a’中心部に形成される。
図9は、本変形例に係る製造方法によって製造した改良型表面温度センサー1´における周囲温度特性の試験結果を示す図である。ここでの試験条件は、図5において説明した試験と同様である。本変形例においても、改良型表面温度センサー1´を3個製作し(夫々をSc1、Sc2、Sc3とする)、夫々の個体について周囲温度を変動させた際の計測誤差を求めた。図9に示すように、本変形例に係る改良型表面温度センサー1´(Sc1、Sc2、Sc3)は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)に比べて計測精度が高く、周囲温度特性も優れていることが判る(図3参照)。
11・・・保護管
11a・・・底壁
11b・・・周壁
11c・・・底壁孔
12・・・熱電対
12a,12b・・・熱電対用素線
12c・・・感熱部
13・・・貫通孔
14・・・取付部
14a・・・底面
20・・・配管
Claims (5)
- 有底筒状を有する保護管における底壁に貫通孔を形成する工程と、
熱電対を形成する一対の熱電対用素線を前記保護管の開放端側から挿入し、前記一対の熱電対用素線の先端部を前記貫通孔に挿通させる工程と、
前記一対の熱電対用素線を前記貫通孔に挿通させた状態で、前記貫通孔を塞ぐように前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程と、
前記底壁の外面を平滑にする工程と、
を有する表面温度センサーの製造方法であって、
前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程の後に前記表面温度センサーを金属製の設置対象物に取付けるための取付部に前記保護管を固着する工程を更に有し、
前記取付部は磁石によって形成される、
表面温度センサーの製造方法。 - 前記貫通孔を形成する工程において、前記底壁の中心部に前記貫通孔を形成する、
請求項1に記載の表面温度センサーの製造方法。 - 前記貫通孔を形成する工程の前に、両端が開放された筒状管部材の一端をスピニング加工によって閉じるように加工し、前記有底筒状を有する保護管を形成する工程を更に有する、
請求項1または2に記載の表面温度センサーの製造方法。 - 前記取付部には中心部に貫通孔が形成され、
前記保護管を前記取付部に固着する工程において、前記保護管における前記底壁側の端部を前記貫通孔に差し込み、かつ、前記底壁の外表面と前記取付部の底面とが同一平面となるように前記保護管を前記取付部に固着する、
請求項1から3の何れか一項に記載の表面温度センサーの製造方法。 - 前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程において、銀ロウを用いたろう付けによって前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を一体に接合する、
請求項1から4の何れか一項に記載の表面温度センサーの製造方法。
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