JP5977551B2 - 表面温度センサーの製造方法 - Google Patents

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本発明は、表面温度センサーの製造方法に関する。
従来、空調設備等の配管内を流れる気体や液体といった流体の温度を測定するために、上記配管等の内部に挿入型温度センサー(温度計)を挿入する手法が一般に用いられている。この測定方法は、配管内に直接温度計を挿入するため、精度の高い温度測定が可能である。しかし、挿入型温度センサーの設置に際しては、設備の稼働停止、配管内に水が流れている場合には配管内の水抜き、溶接作業といった一連の作業が必要となり、特に稼働中の設備においては取り付け作業に困難を伴う。
これに関連して、表面温度計測用温度計を配管の表面に設置して、配管内における流体の温度を測定する技術も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。表面温度計測用温度計は、例えば、配管の表面温度を計測する表面温度センサーと、配管の周囲の温度を計測する周囲温度センサーを有し、双方の温度センサーから得られた計測結果に基づいて配管内の流体温度を算出することができる。
特開2008−232620号公報 特開2003−247896号公報 実開昭58−127334号公報 特開平10−227700号公報
図10は、従来の表面温度センサー100を示す概略構成図である。表面温度センサー100は、有底円筒状の保護管101と、保護管101内に配置された熱電対102と、中央に貫通孔103の形成されたリング型の磁石104と、保護管101内部に充填された充填材105を有する。熱電対102の先端側に形成された感熱部(測温接点)102aは、理想的には保護管101の底壁101a中央に当接するように配置される。また、熱電対102の他端側には差し込み部106が設けられており、温度ロガーに接続できるようになっている。また、保護管101における底壁101a側の端部は、磁石104の貫通孔103に差し込まれ、接着剤等によって保護管101と磁石104が接着されている。このように構成された表面温度センサー100は、磁石104の磁力によって配管200の表面に設置され、配管200内の流体の温度を計測することができる。
図11は、従来の表面温度センサー100の製造工程を示す工程図である。市販されている保護管は底部が球形状となっているので、まず、保護管101の底部を平滑に仕上げることで底壁101aを形成する。そして、保護管101の底壁101aが磁石101の底面と同一面となるように保護管101を貫通孔103に差し込み、接着剤によって双方を接着する(a、b)。そして、別途製作しておいた熱電対6を、保護管101の内部に挿入し、充填材105を保護管101内に充填(注入)する(c)。
表面温度センサー100の製造管理に際しては、熱電対102の感熱部102aを精度よく所望の位置に配置することが重要であり、感熱部102aが形成される位置が表面温度センサー100の計測精度や応答性に大きな影響を及ぼすという知見が後述のように本
発明者らの鋭意研究によって得られた。また、表面温度センサーに求められる性能として、周囲温度(周囲環境)の影響の受けにくさと、流体温度が急変したときの応答性が挙げられる。
図12は、従来の表面温度センサー100における熱電対102の感熱部102aの位置と計測精度との関係を説明する図である。(a)は、熱電対102の感熱部102aが、保護管101の底壁101aの中心部に当接している状態を示す。(b)は、熱電対102の感熱部102aが保護管101の底壁101aに当接しているが、中心部から外れている状態を示す。(c)は、熱電対102の感熱部102aが保護管101の側壁内面に当接している状態を示す。(d)は、熱電対102の感熱部102aが、保護管101に当接していない状態を示す。
(a)は、熱電対102における感熱部102aの形成位置として好ましい状態であり、流体の熱は配管200、保護管101、感熱部102aへと順次円滑に伝わり、配管200の周囲温度の影響を受けにくく、かつ、流体温度が変化したときの応答性にも優れる。多くの場合、配管200は曲面形状を有している。よって、微視的には、底壁101aの中心部から周辺部に向けて離れるにつれて、配管200の表面と底面101aとの間に介在する空気層の厚さが大きくなる。従って、(b)に示す態様は、(a)に示す態様に比べて、流体温度の計測誤差が大きくなり、かつ応答性も低下する傾向がある。更に、(c)、(d)に示す態様は、(a)、(b)の態様に比べて、流体温度の計測精度および応答性が顕著に低下する傾向がある。
しかしながら、図11(c)に示した熱電対102を保護管101内に挿入する工程は、多くの場合に手作業によって行われる。そして、保護管101の内径は通常、数mm程度と比較的小さい場合が多く、保護管101内に挿入された感熱部(測温接点)102aの位置を確認しながら熱電対102の挿入作業を行うことが困難であるのが実情である。従って、熱電対102の感熱部102aを、保護管101における底壁101aの中心部に接触させた状態で配置することは容易ではない。従って、周囲温度の影響を受けにくく、かつ応答性に優れた表面温度センサーを簡単に製造することは容易ではない。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされてものであって、その目的は、周囲温度の影響を受けにくく、かつ応答性に優れた表面温度センサーを製造する方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、本発明に係る表面温度センサーの製造方法は、有底筒状を有する保護管における底壁に貫通孔を形成する工程と、熱電対を形成する一対の熱電対用素線を前記保護管の開放端側から挿入し、前記一対の熱電対用素線の先端部を前記貫通孔に挿通させる工程と、前記一対の熱電対用素線を前記貫通孔に挿通させた状態で、前記貫通孔を塞ぐように前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程と、前記底壁の外面を平滑にする工程と、を有する。
上記表面温度センサーの製造方法によれば、一対の熱電対用素線の先端部を底壁に形成された貫通孔に挿通させた状態で貫通孔を塞ぐように溶接が行われるため、一対の熱電対用素線および底壁が一体に接合される。この状態で、底壁の外面を平滑にすることで、保護管の底壁外表面であって、底壁の貫通孔に対応する位置に、熱電対の測温接点(感熱部)を精度よく、確実かつ簡単に形成することが可能となる。本発明に係る表面温度センサーの製造方法によれば、底壁において熱電対の測温接点(感熱部)を形成させたい所望の位置に貫通孔を設けておけばよい。このように底壁に設けた貫通孔に一対の熱電対用素線の先端部を挿通させた状態で溶接を行うことで、熱電対の感熱部を、確実に底壁と接触し
た状態で形成することができる。また、底壁の平面方向における所望の位置に熱電対の感熱部を形成することができる。
例えば、前記貫通孔を形成する工程において、前記底壁の中心部に前記貫通孔を形成するとよい。このように、底壁の中心部に貫通孔を形成することで、熱電対の感熱部を底壁の中心部に形成することができる。この場合、表面温度センサーが配管などの設置対象物に設置されている状態において、熱電対の感熱部を設置対象物の表面に直接接触させることができる。つまり、熱電対の感熱部と設置対象物表面との間に空気層が形成されることを回避できる。これにより、設置対象物内における流体の熱を、設置対象物の壁面を介して熱電対の感熱部へと直接伝えることができる。よって、表面温度センサーを用いて設置対象物内における流体温度を計測するに際して、流体温度の計測精度を高めることができる。また、周囲温度特性に優れ、しかも流体温度が変化した際の応答性も優れた表面温度センサーを提供することができる。
また、本発明における表面温度センサーの製造方法は、前記貫通孔を形成する工程の前に、両端が開放された筒状管部材の一端をスピニング加工によって閉じるように加工し、前記有底筒状を有する保護管を形成する工程を更に有してもよい。これによれば、保護管における底壁を平滑かつ均一の厚さに製作することが可能となる。
また、上記のように、両端が開放された筒状管部材の一端をスピニング加工によって閉じるように加工することで保護管の底壁を形成するので、保護管の高さ(軸方向の長さ)に特段の制限を受けることなく、任意の高さ(長さ)を有する保護管を製作することができる。例えば、平板からプレス絞り加工によって有底筒状を有する保護管を形成する場合に比して、保護管の高さを十分に確保することができる。
例えば、表面温度センサーを用いて配管内部の流体温度を計測する場合、通常、配管の表面は保温材によって覆われているため、表面温度センサーの設置箇所における保温材を一部除去した状態で、表面温度センサーが例えば磁石などを用いて配管表面に取り付けられる。そして、配管内における流体の温度計測が終了した後、磁石の磁力に抗して表面温度センサーを配管の表面から取り外す作業が行われる。その際、表面温度センサーの取扱者は、表面温度センサーの保護管を把持してその着脱作業を行うことになる。そのため、表面温度センサーの保護管には、保温材の開口部に取扱者が手を入れて保護管を容易に把持できるような十分な高さが必要となる。これに対して、本発明に係る表面温度センサーの製造方法によれば、上記のように十分な高さを有する保護管を容易に製作することができるので、表面温度センサーの取扱者が設置対象物に表面温度センサーを着脱する際の作業性を向上させることができる。つまり、設置対象物に対する表面温度センサーの着脱容易性を向上させることが可能となる。
また、例えば、保護管における円板状の底壁を、筒状管部材の一端に溶接する場合、底壁の全周に渡って溶接する必要があり、工数の増加に伴い作業性が低下する虞がある。また、上記溶接作業に際しては、溶接箇所が保護管の側面外方に盛り上がるなどによって凸部が形成されやすくなる。そうすると、表面温度センサーを設置対象物に取付けるための取付部の中心に形成された貫通孔へと保護管の底壁側端部を嵌め込む際、貫通孔の縁部と上記凸部が干渉してしまい、保護管の嵌め込み作業を行うことが困難となる場合がある。また、取付部の貫通孔に保護管を嵌め込むべく上記凸部を削る場合には更に工数が増えてしまい、作業性が低下する虞がある。これに対して、本発明に係る表面温度センサーの製造方法のように、スピニング加工を採用して保護管の底壁を形成すれば、筒状管部材に底壁を溶接することに起因する上記不具合の発生や工数の増加を抑制することが可能となる。
また、本発明における表面温度センサーの製造方法は、中心部に貫通孔が形成され前記表面温度センサーを設置対象物に取付けるための取付部に前記保護管を固着する工程を更に有し、前記保護管を固着する工程において、前記保護管における前記底壁側の端部を前記貫通孔に差し込み、かつ、前記底壁の外表面と前記取付部の底面とが同一平面となるように前記保護管を前記取付部に固着してもよい。これによれば、表面温度センサーを設置対象物に取り付けた際に、設置対象物の表面から熱電対の感熱部が離間することがなく、当該感熱部および設置対象物表面の接触状態を好適に確保できる。そのため、表面温度センサーの計測精度、周囲温度特性、および応答性を向上させることができる。
また、本発明における表面温度センサーの製造方法は、前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程において、銀ロウを用いたろう付けによって前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を一体に接合してもよい。銀ロウは、融点が高いため、たとえ設置対象物内における流体の温度が高温となっても、凝固後の銀ロウが再溶融する虞がない。また、銀ロウは、熱伝導率に優れているため、設置対象物からの熱をスムーズに熱電対の感熱部へと伝えることができ、表面温度センサーの計測精度、周囲温度特性、および応答性を向上させることができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、周囲温度の影響を受けにくく、かつ応答性に優れた表面温度センサーを製造する方法を提供できる。
実施形態における表面温度センサーを示す断面概略図である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その1)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その2)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その3)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その4)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その5)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その6)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その7)である。 実施形態における表面温度センサーの製造方法を示す工程図(その8)である。 従来型表面温度センサーにおける周囲温度特性の試験結果を示す図である。 従来型表面温度センサーにおける応答性試験の結果を示す図である。 改良型表面温度センサーにおける周囲温度特性の試験結果を示す図である。 改良型表面温度センサーにおける応答性試験の結果を示す図である。 変形例に係る改良型表面温度センサーの構成図(その1)である。 変形例に係る改良型表面温度センサーの構成図(その2)である。 変形例の改良型表面温度センサーにおける周囲温度特性の試験結果を示す図である。 従来の表面温度センサーを示す概略構成図である。 従来の表面温度センサーの製造工程を示す工程図である。 従来の表面温度センサーにおける感熱部の位置と計測精度との関係を説明する図である。
以下、本発明に係る表面温度センサーの製造方法に関する実施形態について、図面に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<表面温度計測用センサーの構成>
図1は、実施形態における表面温度センサー1を示す断面概略図である。表面温度センサー1は、有底円筒状の保護管11と、保護管11内に配置された熱電対12と、中央に貫通孔13の形成されたリング型の取付部14と、保護管11内に充填された充填材15を有する。
保護管11は円形で平滑な底壁11aおよび円筒状の周壁11bを有する有底円筒管である。保護管11は、例えばステンレス鋼などの金属材料を用いて構成された金属製保護管である。取付部14は、表面温度センサー1を、その設置対象物に対して取付けるための部材である。本実施形態においては、表面温度センサー1の設置対象の一例として、曲面状の外面を有する配管20に適用する場合を説明する。表面温度センサー1は、配管20の表面に取付けられ、配管20の内部を流通する流体の温度を計測するために用いられる。
取付部14は、磁石によって形成されており、その磁力によって金属製の配管20に吸着することができる。取付部14の中心に形成された貫通孔13は、保護管11の外径と略同一の内径を有する。保護管11のうち底壁11aが形成されている先端側が、取付部14の貫通孔13に差し込まれた状態で、保護管11と取付部14とが接着剤などによって接着されている。ここで、保護管11の底壁11aの外表面と、取付部14の底面14aとが同一平面状態(いわゆる、面一の状態)となるように、即ち双方の面に段差が生じないように保護管11が取付部14に固着されている。
熱電対12は、異種金属の接点間の温度差によって熱起電力が生じる現象(ゼーベック効果)を利用した温度センサーであり、その先端側が所定範囲に亘り保護管11の内部に挿入されている。熱電対12は、互いに異種の金属素線である熱電対用素線(素子)12a,12bによって形成されており、その先端部同士が互いに接合されることで測温接点が形成されている。本実施形態では、熱電対12の測温接点が保護管11の底壁11aの中心部において当該底壁11aと一体に接合されている。これにより、熱電対12において熱を感知する機能を有する感熱部(測温接点)12cが、保護管11における底壁11aの中心部に形成される。ここでいう、底壁11aの中心とは、円形状を有する底壁11aの平面方向における中心を指している。また、熱電対12の他端側には差し込み部16が設けられており、温度ロガーに接続できるようになっている。
取付部14に用いる磁石については、特定の種類に限定されるものではないが、本実施形態では磁力の強力なネオジム磁石を使用している。また、保護管11の内部に充填される充填材15としては、熱伝導率の高い例えば酸化マグネシウムなどを好適に用いることができる。
上記のように構成される表面温度センサー1は、取付部14の磁力によって配管20表
面に取り付けられる。図1においては、配管20の一部のみが示されており、配管20の他の部分と配管20の表面を覆っている保温材等は図示を省略している。また、表面温度センサー1は、冷水や温水等の流体の流通する配管に限定されず、空調用のダクトやタンク、熱交換器等に取り付け、これらの表面温度を計測する用途に用いられてもよい。
<表面温度センサーの製造方法>
次に、表面温度センサー1の製造方法について図面を参照して説明する。図2は、実施形態における表面温度センサー1の製造方法を示す工程図である。図2A〜Cは、保護管11を製作する工程を示す図である。保護管11の製作に際しては、図2Aに示されるように両端が開放された筒状の円筒管111を用意する。続いて、円筒管111の一端をスピニング加工によって閉じ、図2Bに示されるような有底円筒状に加工する。スピニング加工は、へら絞り加工とも称されており、旋盤の主軸上の成形型に素板を取り付けて回転し、へら又はロールで押し付けながら成形型と同じ形状をつくる加工法である(「機械工学ポケットブック」(株式会社オーム社発行)を参照)。
このスピニング加工では、円筒管111の一端をへら又はロールにより押し付けることで保護管11の底壁11aを成形するため、底壁11aの肉厚をもとの寸法から変化させることなく、かつ底壁11aを平滑に成形することができる。つまり、一様な厚さ(肉厚)を有し、かつ平滑に形成された底壁11aを有する保護管11を製作することができる。
次に、保護管11の底壁11aの中心に、径の小さな細孔である底壁孔11cを貫通形成させる。底壁孔11cは、例えば旋盤等を用いて形成することができる。また、底壁孔11cの直径は、特定の寸法に限定されないが、熱電対12を形成する一対の熱電対用素線12a,12bを挿通させるのに適正な寸法として定められることが好ましい。
上記のように製作した保護管11に、熱電対12を形成する一対の熱電対用素線12a,12bを、保護管11の開放端側から挿入し、底壁11aの底壁孔11cに挿通させる(図2D)。ここで、一対の熱電対用素線12a,12bの直径は任意の寸法とすることができる。本実施形態では、熱電対用素線12a,12bの直径を0.3mm程度としている。ここで、底壁11aに形成された底壁孔11cに一対の熱電対用素線12a,12bを挿通させる際、底壁孔11cの直径が小さすぎると上記挿通作業を行いにくくなる。一方、底壁孔11cの直径が大きすぎると、表面温度センサー1の製造工程が完了した状態で、熱電対12の感熱部12cが底壁11aの中心部からずれやすくなる。そこで、本実施形態においては上記事項を勘案し、底壁孔11cの直径φを熱電対用素線12a,12bの寸法に見合った寸法として1mm程度の大きさに設定している。
一対の熱電対用素線12a,12bの先端側を底壁11aの底壁孔11cに挿通させた後は、続いて底壁孔11cを塞ぐように溶接を行い、一対の熱電対用素線12a,12bおよび底壁11aを一体に接合する(図2E)。本明細書において、溶接との用語にはろう付け(ろう接)、融接を含む概念である。
本実施形態では、母材である保護管11を溶融する必要が無く、保護管11よりも低い融点を有する金属を用いるろう付け(ろう接)を行う事で、熱電対用素線12a,12bおよび底壁11aを互いに接合する。ろう付けに用いる金属としては特定の種類に限定されるものではないが、熱伝導率および融点が高い銀ロウを用いるようにした。銀ロウが一旦溶融した後、凝固することにより、底壁孔11cが閉塞される。これにより、一対の熱電対用素線12a,12bの夫々、および保護管11の底壁11aが一体に接合される。
次に、保護管11における底壁11aを平滑にする平滑化処理を行う(図2F)。図2
Eに示されるように、銀ロウを用いたろう付けを行った後の状態では、凝固した銀ロウ17が、底壁11aにおける外表面底壁孔11cから外表面下方へ向けてはみ出し、凸状に盛り上がっている。このように、底壁孔11cから、底壁11aの外表面下方に突出していている銀ロウ17を削り取るなどして除去する。その際、底壁孔11cから外部に向けて突出している熱電対用素線12a,12bも、上記平滑化処理時に切除されることになる。以上の平滑化処理によって、保護管11の底壁11aが平滑に仕上げられる結果、熱電対12の感熱部(測温接点)12cが、保護管11における底壁11aの中心部に形成される。
次に、酸化マグネシウムを充填材15として保護管11内に充填(注入)する(図2G)。その後、磁石によって形成され、中心部に貫通孔13が形成されたリング形状を有する取付部14に、保護管11を固着する(図2H)。その際、保護管11における底壁11a側の端部を取付部14における貫通孔13に差し込み、かつ、底壁11aの外表面と取付部14の底面14aとが同一平面となるように保護管11を取付部14に固着する。本実施形態では、取付部14における貫通孔13内面と保護管11の周壁11bとに接着剤を塗布し、保護管11および取付部14を接着する。なお、上記接着剤は特定の種類に限定されるものではないが、本実施形態ではエポキシ樹脂系の接着剤を用いている。
以上の各工程を経て、本実施形態における表面温度センサー1が製造される。このように製造された表面温度センサー1によれば、保護管11における底壁11aに形成される底壁孔11cに、一対の熱電対用素線12a,12bの先端側を挿通させた上で、銀ロウを用いたろう付けを行い、一対の熱電対用素線12a,12bおよび底壁11aを一体に接合するので、底壁11aの外表面であって且つ平面方向の中心に、熱電対12の感熱部12cを精度よく、確実かつ簡単に形成することが可能となる。そして、本実施形態に係る表面温度センサー1の製造方法によれば、底壁11aにおいて熱電対12の感熱部(測温接点)12cを形成させる底壁11aの中心位置に予め底壁孔11cを設けておくようにすれば、熱電対12の感熱部12cを、底壁11の中心位置に底壁11と接触した状態で確実に形成することが可能となる。つまり、熱電対12の感熱部12cが、保護管11における底壁11aの中心から外側に外れた位置に当接した状態で形成されたり、感熱部12cが底壁11aから離間した位置に形成されることを抑制できる。
そのため、表面温度センサー1が配管20に取付けられている状態において、熱電対12の感熱部12cを配管20の表面に直接接触させることができる。つまり、熱電対12の感熱部12cと配管20表面との間に空気層が形成されることを回避できる。これにより、配管20内における流体の熱が、配管20を介して熱電対12の感熱部12cへと直接伝えられる。よって、表面温度センサー1を用いて配管20内における流体温度を計測する際に、流体温度の計測精度を高めることができる。以上より、本実施形態に係る上記の製造方法によれば、周囲温度特性に優れ、しかも流体温度が変化した際の応答性も優れた表面温度センサー1を提供できる。
なお、本実施形態では、底壁孔11cの好適な配置位置として底壁11aの中心部に底壁孔11cを形成する例を説明したが、底壁孔11cを形成する位置は必ずしも底壁11aの中心部に限定されるものではない。底壁孔11cに一対の熱電対用素線12a,12bを挿通させてから、底壁孔11cを塞ぐように銀ロウ溶接を行うことにより、底壁孔11cに対応する位置、すなわち所望の位置に熱電対12の感熱部12cを形成することができる。
また、本実施形態における表面温度センサー1の製造方法においては、スピニング加工(へら絞り加工)によって円筒管111の一端を閉じて保護管11の底壁11aを形成するようにしたので、底壁11aを平滑かつ均一の厚さに製作することが可能となる。また
、円筒管111から保護管11を製作する際に、任意の長さの円筒管111を用いることができるので、保護管11の高さ(軸方向の長さ)に関する制限を一切受けない。したがって、例えば、平板からプレス絞り加工によって有底筒状を有する保護管11を形成する場合に比べて、保護管11の高さを十分に確保することができる。
例えば、通常、表面温度センサー1の設置対象物となる配管20の表面は、保温材によって覆われている。そのため、表面温度センサー1を配管20に設置する際には、保温材を一部除去することで外部に露出した配管20の表面に表面温度センサー1が取り付けられる。そして、配管20内部の流体の温度計測が終了した後、取付部14の磁力に抗して表面温度センサー1を配管20の表面から取り外す作業が行われる。その際、表面温度センサー1の取扱者は、保護管11を把持して配管20に対する表面温度センサー1の着脱作業を行うことになる。そのため、表面温度センサー1の保護管11には、配管20を覆う保温材の開口部に取扱者が手を入れて保護管11を容易に把持できるような十分な高さが必要となる。これに対して、本実施形態に係る表面温度センサー1においては、保護管11の製作に際して、その高さに関する制約を一切受けずに、十分な長さを確保することができる。よって、表面温度センサー1の取扱者が配管20に対して表面温度センサー1を着脱する際の作業性を向上させることができる。つまり、配管20に対する表面温度センサー1の着脱容易性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る表面温度センサー1の製造方法によれば、スピニング加工を用いて底壁11aを形成するようにしたので、例えば底壁11aを形成するための円板部材を円筒管111に溶接する溶接作業を行う必要がない。したがって、上記溶接作業に起因する工数の増加を招くことがなく、作業性が低下する虞がない。また、上記円板部材を円筒管111に溶接する工程が不要となるため、溶接箇所が保護管11(円筒管111)の側部外方に盛り上がるなどして凸部が形成されることもない。したがって、溶接箇所に形成される凸部が取付部14における貫通孔13の縁部と干渉する虞がなく、表面温度センサー1の製造過程において、取付部14の貫通孔13に保護管11を円滑に嵌め込むことができる。また、保護管11の側部外方に凸部が形成されないため、これを削る作業も発生しない。よって、工数の増加を回避することができ、作業性の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施形態においては、一対の熱電対用素線12a,12bおよび底壁11aの接合に、融点が高い銀ロウを用いてろう付けを行うため、たとえ配管20内における流体の温度が高温となっても、凝固後の銀ロウが再溶融する虞がない。また、銀ロウは、熱伝導率に優れているため、配管20からの熱をスムーズに熱電対12の測温接点である感熱部12cへと伝えることができ、表面温度センサー1の計測精度、周囲温度特性、および応答性を向上させることができる。
また、保護管11を取付部14に固着する際に、保護管11における底壁11a側の端部を貫通孔13に差し込み、かつ、底壁11aの外表面と取付部14の底面14aとが同一平面となるようにしたので、表面温度センサー1を配管20に取り付けた際に、配管20表面から熱電対12の感熱部12cが離間することを抑制し、感熱部12cおよび配管20表面の接触状態を確保できる。これにより、表面温度センサー1の計測精度、周囲温度特性、および応答性を向上させることができる。
<検証>
次に、本実施形態における表面温度センサー1における周囲温度特性および応答性について検証する。ここでは、図11に示した従来の製造方法を用いて製作した表面温度センサー、即ち図10に示した表面温度センサー100(以下、従来型表面温度センサーともいう)と、本実施形態に係る製造方法を用いて製作した表面温度センサー(以下、改良型
表面温度センサーともいう)1に対して、同一試験条件下にて周囲温度特性試験および応答性試験を行い、その試験結果を対比する。
図3は、従来型表面温度センサー100における周囲温度特性の試験結果を示す図である。横軸に周囲温度を示し、縦軸に計測誤差を示す。ここでいう計測誤差は、挿入型温度センサーによって配管20内の流体温度を直接計測した計測結果との誤差をいう。具体的には、従来型表面温度センサー100の指示値から挿入型温度センサーの指示値を減算した値を、計測誤差として図中にプロットしている。なお、挿入型温度センサーとは、感熱部を配管20の内部に挿入するタイプの温度センサーである。
本試験においては、従来型表面温度センサー100を図11に示す方法で同一作業者により3個製作して(夫々をSa1、Sa2、Sa3とする)、夫々の個体について周囲温度を変動させた際の計測誤差を評価する。なお、本試験中における流体の温度は、5℃±0.1℃で制御するようにした。また、配管20の周囲温度は、20℃付近、30℃付近、40℃付近の3水準に設定した。
図3に示されるように、各従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)において、周囲温度が上昇するに伴って計測誤差が増大する傾向がある。また、周囲温度が同一条件下であっても、各従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)における計測誤差の値が相互に大きく異なっており、個体間で周囲温度特性が大きくばらついていることが判る。
図4は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)における応答性試験の結果を示す図である。応答性試験は、各表面温度計測用センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)を大気中にて定常状態とした後、75℃±0.2℃に加熱した鉄板の表面に移設した時の時定数を求める。なお、本試験中において、周囲温度を約20℃に設定するようにした。
上述した時定数は、出力応答時間の迅速さの目安となる値であり、温度センサーの指示値が、初期温度から目標温度まで変化する変化量の62.3%となる基準温度に達するまでの時間として定義される。上記の試験条件では、初期温度が20℃、目標温度(鉄板の温度)が75℃であり、時定数を求める基準となる基準温度Thbが下記式に基づいて54.27℃として算出される。
Thb=(75℃−20℃)×62.3/100+20℃(=54.27℃)
図4には、横軸に試験開始からの経過時間を示し、縦軸に従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)の指示値を示す。ここでの経過時間とは、各従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)を上記加熱鉄板の表面に移設した時点からの経過時間である。そして、各従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)の指示値が基準温度Thbに到達するまでの経過時間が時定数となる。
本試験の結果として、Sa1についての時定数は30.3秒、Sa2についての時定数は計測不能、Sa3についての時定数は48.4秒という結果が得られた。ここでの計測不能とは、Sa2を75℃に加熱した鉄板に移設した後においても、Sa2の指示値が基準温度Thbに達しなかったことを意味する。以上のように、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)に対する応答性試験では、個体間での応答性が大きく異なり、特に、Sa1、Sa2、Sa3のうち最も周囲温度特性が低かったSa2の応答性が最も低くなることが確認された。上述のように同一作業者により製作した3個のセンサー間でも個体差が生じた。また、これら3個のセンサーの感熱部102aの位置は図12(b)〜(d)に示すような態様が見られた。この結果からも、従来型表面温度センサー100は計測精度や応答性が低下しやすく、また個体差が生じやすいと言える。
次に、図5、図6を参照して、本実施形態における改良型表面温度センサー1の周囲温度特性および応答性について検証する。図5は、本実施形態に係る改良型表面温度センサーにおける周囲温度特性の試験結果を示す図である。ここでは、改良型表面温度センサー1を3個製作し(夫々をSb1、Sb2、Sb3とする)、夫々の個体について周囲温度を変動させた際の計測誤差について評価を行う。ここでの計測誤差は、各改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)の指示値から挿入型温度センサーの指示値を減算した値として算出する。なお、本試験の諸条件は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)に対する試験条件と同様である。
図5に示されるように、全ての改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)について、何れの周囲温度においても計測誤差が極めて小さな値となる結果を得た。より詳しくは、各改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)において、周囲温度が高くなるに従い計測誤差が僅かに高まる傾向があるものの、計測誤差は最大でも0.5℃程度に抑えられている。そして、図5から明らかなように、各改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)の個体間における周囲温度特性のばらつきは極めて小さいことが判る。
図6は、本実施形態に係る改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)における応答性試験の結果を示す図である。本試験の諸条件は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)に対する試験条件と同様である。改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)の各々についての時定数は、8.7秒、9.5秒、8.7秒という結果となり、個体間における時定数のばらつきは極めて小さいことが判る。そして、改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)のうち最も時定数が短かったSa1と比較して、時定数を3分の1以下まで短縮できるという結果を得た。これは、従来型表面温度センサーに対して、本実施形態に係る改良型表面温度センサーの応答性能が3倍以上優れていることを示している。また、改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)の相互間における時定数のばらつきは、最大でも0.8秒程度と極めて小さく、個体差は殆ど生じていないといえる。
以上のように、本実施形態に係る製造方法によれば、周囲温度特性および応答性が優れた表面温度センサー1を安定して製造することができる。
また、本製造方法によれば、熱電対12の感熱部(測温接点)12cを確実に、保護管11における底壁11aに接触させた状態で形成することができる。言い換えると、熱電対12の感熱部(測温接点)12cが底壁11aと離れた状態とはならないため、保護管11の内部に熱伝導率の高い充填材15を充填しなくても、表面温度センサー1の計測精度、周囲温度特性、応答性の低下を招く虞がない。これによれば、表面温度センサー1を、より安価に製作することが可能となる。
<変形例>
上記実施形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得る。例えば、上記実施形態では、スピニング加工(へら絞り加工)によって円筒管111の一端を閉じて保護管11の底壁11aを形成するようにしたが、図7に示すように、底壁11a’を平滑に仕上げた有底円筒状の保護管11’における底壁11a’の中心部に小径の円形断面を有する底壁孔11c’を穿設してもよい。他の工程については、図2に示したものと同様とすることが可能である。即ち、底壁11a’に穿設された底壁孔11c’に対して、熱電対12を形成する一対の熱電対用素線12a,12bを挿通した後、銀ロウ溶接(ろう付け)を行う。これにより、図8に示すように一対の熱電対用素線12a,12bおよび底壁11a’が一体に接合され、熱電対
12の感熱部12cが底壁11a’中心部に形成される。
<変形例の検証>
図9は、本変形例に係る製造方法によって製造した改良型表面温度センサー1´における周囲温度特性の試験結果を示す図である。ここでの試験条件は、図5において説明した試験と同様である。本変形例においても、改良型表面温度センサー1´を3個製作し(夫々をSc1、Sc2、Sc3とする)、夫々の個体について周囲温度を変動させた際の計測誤差を求めた。図9に示すように、本変形例に係る改良型表面温度センサー1´(Sc1、Sc2、Sc3)は、従来型表面温度センサー100(Sa1、Sa2、Sa3)に比べて計測精度が高く、周囲温度特性も優れていることが判る(図3参照)。
図5および図9に示す試験結果を対比すると、図9に示す変形例に係る改良型表面温度センサー1´(Sc1、Sc2、Sc3)の方が、図5に示す改良型表面温度センサー1(Sb1、Sb2、Sb3)よりも、個体間における周囲温度特性のばらつきが若干大きい傾向がある。これは、改良型表面温度センサー1´では、底壁孔11c’への銀ロウの充填量(充填高さ)が個体間で相違することが要因として考えられる。底壁孔11c’に対する銀ロウの充填高さが相違すると、熱電対12の感熱部(測温接点)12cの位置が保護管11´の軸線方向にずれることになり、その影響で僅かであるが計測誤差に個体差が生じたものと考えられる。但し、本変形例に係る改良型表面温度センサー1´は、図1に示される表面温度センサー1と同様、熱電対12の感熱部(測温接点)12cを、保護管11´における底壁11a´の中心部であって、かつ当該底壁11a´に接触させた状態で形成できるので、従来型表面温度センサー100に比べて、流体温度の計測精度、周囲温度特性、および応答性を顕著に向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態および変形例を説明したが、本発明に係る表面温度センサーの製造方法はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・表面温度センサー
11・・・保護管
11a・・・底壁
11b・・・周壁
11c・・・底壁孔
12・・・熱電対
12a,12b・・・熱電対用素線
12c・・・感熱部
13・・・貫通孔
14・・・取付部
14a・・・底面
20・・・配管

Claims (5)

  1. 有底筒状を有する保護管における底壁に貫通孔を形成する工程と、
    熱電対を形成する一対の熱電対用素線を前記保護管の開放端側から挿入し、前記一対の熱電対用素線の先端部を前記貫通孔に挿通させる工程と、
    前記一対の熱電対用素線を前記貫通孔に挿通させた状態で、前記貫通孔を塞ぐように前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程と、
    前記底壁の外面を平滑にする工程と、
    を有する表面温度センサーの製造方法であって、
    前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程の後に前記表面温度センサーを金属製の設置対象物に取付けるための取付部に前記保護管を固着する工程を更に有し、
    前記取付部は磁石によって形成される、
    表面温度センサーの製造方法。
  2. 前記貫通孔を形成する工程において、前記底壁の中心部に前記貫通孔を形成する、
    請求項1に記載の表面温度センサーの製造方法。
  3. 前記貫通孔を形成する工程の前に、両端が開放された筒状管部材の一端をスピニング加工によって閉じるように加工し、前記有底筒状を有する保護管を形成する工程を更に有する、
    請求項1または2に記載の表面温度センサーの製造方法。
  4. 前記取付部には中心部に貫通孔が形成され、
    前記保護管を前記取付部に固着する工程において、前記保護管における前記底壁側の端部を前記貫通孔に差し込み、かつ、前記底壁の外表面と前記取付部の底面とが同一平面となるように前記保護管を前記取付部に固着する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の表面温度センサーの製造方法。
  5. 前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を溶接する工程において、銀ロウを用いたろう付けによって前記一対の熱電対用素線同士および前記底壁を一体に接合する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の表面温度センサーの製造方法。
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