JPH10323855A - 異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形方法

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JPH10323855A
JPH10323855A JP13345897A JP13345897A JPH10323855A JP H10323855 A JPH10323855 A JP H10323855A JP 13345897 A JP13345897 A JP 13345897A JP 13345897 A JP13345897 A JP 13345897A JP H10323855 A JPH10323855 A JP H10323855A
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JP
Japan
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skin
skin material
molding
resin molded
different
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Application number
JP13345897A
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English (en)
Inventor
Koji Murao
浩二 村尾
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Takanichi Co Ltd
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シワの発生を防止して高品質な表皮一体樹脂
成形品を効率的かつ安価に生産することができる異種の
表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形方法を提供
すること。 【解決手段】 プレス成形により芯材に接着された表皮
材1のオーナメント部21に更に異種の表皮材2を止着し
た表皮一体樹脂成形品の成形方法において、前記芯材を
成形するための溶融樹脂5と表皮材1を一対の成形型1
0、11間でプレスする際に、表皮材1のオーナメント部2
1に設けた複数個のスリット4を溶融樹脂5の圧延によ
りオーナメント部の木目込み方向に拡開して表皮材1を
物性値以上に延伸させるとともに、該拡開したスリット
4を通じて溶融樹脂5を異種の表皮材2の裏面に到達硬
化させてオーナメント部21に異種の表皮材2を止着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シワの発生を防止
して高品質な表皮一体樹脂成形品を効率的かつ安価に生
産することができる異種の表皮材を接着した表皮一体樹
脂成形品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車のドアトリム等に用い
られている表皮一体樹脂成形品の成形方法として射出圧
縮成形法等が広く知られており、最近では更に表皮材の
オーナメント部に異種の表皮材を止着する目的で、表皮
材のオーナメント部に複数の孔を形成しておき、該孔を
介して溶融樹脂を異種の表皮材に到達硬化させるように
した異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形
方法の提案もなされている(例えば、特開昭63−13
5208号公報参照)。
【0003】ところが、前記の表皮一体樹脂成形品の成
形方法においては、表皮材のオーナメント部に複数個の
透孔を設けたものを使用しており、この穿孔加工は孔径
が小さいと溶融樹脂の通過が困難となる一方、孔径が大
きいと多量のゴミが出るとともに資源の無駄遣いになる
ため、精度の高い加工管理が要求されるという問題点が
あった。また、プレス成形の際に表皮材が成形型に突設
されたオーナメント部の木目込み用凸部に追従しきれず
にシワを生じ外観品質を低下させるという問題点や、表
皮材にシボ成形が施されている場合には表皮の引っ張り
によるシボ流れを発生するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、表皮材の加工が容易で生産性
を高めることができ、プレス成形の際にも表皮材にシワ
を発生させることがなく、また表皮材にシボ成形が施さ
れている場合にもシボ流れの発生を防止して鮮明なシボ
模様を形成することができる異種の表皮材を接着した表
皮一体樹脂成形品の成形方法を提供することを目的とし
て完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の異種の表皮材を接着した表皮一体
樹脂成形品の成形方法は、プレス成形により芯材に接着
された表皮材のオーナメント部に更に異種の表皮材を止
着するようにした異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂
成形品の成形方法において、前記芯材を成形するための
溶融樹脂と表皮材を一対の成形型間でプレスする際に、
表皮材のオーナメント部に設けた複数個のスリットを溶
融樹脂の圧延によりオーナメント部の木目込み方向に拡
開して表皮材を物性値以上に延伸させるとともに、該拡
開したスリットを通じて溶融樹脂を異種の表皮材の裏面
に到達硬化させてオーナメント部に異種の表皮材を止着
することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車用のドアト
リムを成形する場合を示すものであって、図5に示され
るように、ドアトリム本体20の内表面全体にはファブ
リック素地や不織布やPVC等からなる表皮材1が接着
一体化されており、その一部領域のオーナメント部21
には前記表皮材1とは異なるファブリック素地等からな
る異種の表皮材2が止着されている。そして、このよう
なドアトリムは、図1に示されるような、コア型10と
キャビ型11とからなる一対の成形型により射出圧縮成
形されるものである点は従来の成形法と基本的に同じで
ある。なお図1において、12はコア型10に凹設され
たオーナメント部端部の木目込み溝、13はキャビ型1
1に突設されたオーナメント部端部の木目込み用凸部で
ある。
【0007】このような成形型によりドアトリムを成形
するには、先ず図4に示されるように、表皮材1のオー
ナメント部21に対応する部分3に複数個のスリット4
を形成したものを予め準備し、一方、前記オーナメント
部21に止着する所定形状に裁断した異種の表皮材2を
準備しておく。なお、前記スリット4の加工は、図示の
ものではオーナメント部21の木目込み方向に拡開でき
るよう水平方向に切り目を入れるのみの簡単な加工処理
であり、高精度な寸法管理を必要とせず極めて生産性に
優れたものである。
【0008】次に、図1に示されるように、前記異種の
表皮材2をバキューム吸着等によりキャビ型11の所定
位置にセットするとともに、表皮材1をオーナメント部
21に対応する部分3が所定位置となるようコア型10
とキャビ型11の間に位置合せしてセットする。次い
で、コア型10側より芯材となる溶融樹脂5を供給する
とともに、型締めして表皮材1が接着一体化した表皮一
体ドアトリムとするのであるが、表皮材1のオーナメン
ト部21に対応する部分3には複数個のスリット4が形
成してあるので、圧延された溶融樹脂5は該スリット4
を拡開すると同時に拡開形成された孔内に入り込み異種
の表皮材2の裏面まで到達後、硬化して表皮材1のオー
ナメント部21に異種の表皮材2を止着する。
【0009】この時、図3に示されるように、表皮材1
は溶融樹脂5の圧入に伴いオーナメント部の木目込み方
向に拡開するので表皮材1自身の物性値以上に延伸され
ることとなり、この結果、表皮材1はオーナメント部端
部の木目込み用凸部13に十分追従し木目込み溝12内
にしっかりと添装されるとともに、無理やり引っ張られ
ることもなく何らシワを発生させることもない。更に、
前記のような表皮材2の物性値以上の延伸により、例え
ば表皮材1の表面にシボ成形が施されたものである場合
にも、従来のように無理な引張力が作用しないため、シ
ボ模様が薄くなることもなく鮮明なシボ模様を呈するこ
ととなり好ましい。なお、前記スリット4の数や長さ等
を調整することにより異種の表皮材2の裏面まで到達硬
化する樹脂量を変化させることで、異種の表皮材2の感
触を変えることができ使用目的等に応じて任意のスリッ
ト4が設けられることは勿論である。
【0010】以上のようにして成形された異種の表皮材
を接着した表皮一体樹脂成形品は、図2に示されるよう
に、表皮材1のオーナメント部21に更に異種の表皮材
2が止着されており、しかも該異種の表皮材2の端部が
オーナメント部端部の木目込み溝12内にしっかりと嵌
め込まれているので優れた外観を呈するものであり、ま
た表皮材1にシワの発生もなく高品質なものである。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は表皮材の加工が容易で生産性を高めることができ、
プレス成形の際にも表皮材にシワを発生させることがな
く、また表皮材にシボ成形が施されている場合にもシボ
流れの発生を防止して鮮明なシボ模様を形成することが
できるものである。よって本発明は従来の問題点を一掃
した異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形
方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す説明図である。
【図2】本発明により成形されるドアトリムの要部の断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態における表皮材の延伸工程
の説明図である。
【図4】表皮材を示す正面図である。
【図5】本発明により成形されるドアトリムの正面図で
ある。
【符号の説明】
1 表皮材 2 異種の表皮材 4 スリット 5 溶融樹脂 10 コア型 11 キャビ型 12 木目込み溝 13 木目込み用凸部 21 オーナメント部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成形により芯材に接着された表皮
    材のオーナメント部に更に異種の表皮材を止着するよう
    にした異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成
    形方法において、前記芯材を成形するための溶融樹脂と
    表皮材を一対の成形型間でプレスする際に、表皮材のオ
    ーナメント部に設けた複数個のスリットを溶融樹脂の圧
    延によりオーナメント部の木目込み方向に拡開して表皮
    材を物性値以上に延伸させるとともに、該拡開したスリ
    ットを通じて溶融樹脂を異種の表皮材の裏面に到達硬化
    させてオーナメント部に異種の表皮材を止着することを
    特徴とする異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 表皮材として表面にシボ成形が施された
    ものを用いる請求項1に記載の異種の表皮材を接着した
    表皮一体樹脂成形品の成形方法。
JP13345897A 1997-05-23 1997-05-23 異種の表皮材を接着した表皮一体樹脂成形品の成形方法 Pending JPH10323855A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080582A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Denko Bath & Life Kk 柄付きfrp成形品の成形方法
JP6467105B1 (ja) * 2018-09-21 2019-02-06 太平洋工業株式会社 樹脂成形品

Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080582A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Denko Bath & Life Kk 柄付きfrp成形品の成形方法
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WO2020059851A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 太平洋工業株式会社 樹脂成形品及びその製造方法
JP2020049665A (ja) * 2018-09-21 2020-04-02 太平洋工業株式会社 樹脂成形品

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Effective date: 20040427

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