JPH10323854A - フィルム密着装置およびフィルム製造方法 - Google Patents
フィルム密着装置およびフィルム製造方法Info
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- JPH10323854A JPH10323854A JP8227898A JP8227898A JPH10323854A JP H10323854 A JPH10323854 A JP H10323854A JP 8227898 A JP8227898 A JP 8227898A JP 8227898 A JP8227898 A JP 8227898A JP H10323854 A JPH10323854 A JP H10323854A
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Abstract
都合を防止することにより、製品の品質を向上し、かつ
高速製膜が可能なフィルム密着装置を提供すること。 【解決手段】口金のスリット間隙から押し出された溶液
膜を、移動するキャスト面に密着させるフィルム密着装
置において、口金の、溶液膜がキャスト面に密着する地
点よりキャスト面移動方向の上流側に、独立した吸引口
を持ちそれぞれ独立した減圧手段を有する負圧領域を複
数有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜との接触部
分を有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜との接触
部分を有していないことを特徴とするフイルムの密着装
置。
Description
溶解させた樹脂を口金のスリット間隙からの押し出すプ
ラスチックフィルムの製造に使用される、フィルム密着
装置及びプラスチックフィルム製造方法に関する。
(溶液膜)を口金のスリット間隙からの押し出し、キャ
スト面に密着させた後加熱・乾燥させるプラスチックフ
ィルムの製造方法が知られている。この製造方法におい
てキャスト面への密着点が安定していれば破れることな
く、乾燥斑および厚み斑の無いプラスチックフィルムが
製造できる。
着点が最も遅れた所から溶液膜とキャスト面との間にエ
アーの噛み込み、これにより乾燥斑を引き起こしたり、
その後の加熱によりエアーが膨張、破裂しフィルム破れ
を引き起こしたり、また厚み斑を引き起こしたりすると
いう問題があった。さらに製膜速度が高速になるとこの
現象は顕著になるという問題があった。
塑性樹脂を口金のスリット間隙からの押し出し、冷却キ
ャスト面に密着させ固着させるプラスチックフィルムの
製造方法で利用されている、静電気力やエアーナイフあ
るいは吸引ノズル等のフィルム密着装置の応用展開が考
えられる。しかし、これらの密着装置は熱可塑性樹脂用
のものであり応用展開は不可能であった。
用するため火災または分解ガスの発生があるため使用で
きない。エアーナイフあるいは吸引ノズルは、エアーの
動圧を使用するため密着点が安定しない、またノズルの
位置・方向及び流量調整が微妙かつ複雑であり使用でき
ない。
密着装置に、特公昭62−38133公報に記載された
ものが知られている。このフィルム密着装置において
は、図6、7に示すように、溶融膜106は、口金10
1を通って、矢印113の方向に回転するキャストドラ
ム104に押し出される。口金101には、隔離壁10
9により分離された第一の負圧領域108と第二の負圧
領域110を有する吸引ボックス107が固定されてい
る。ただし第一の負圧領域108のエアーは隔離壁10
9の下を通って第二の負圧領域110に吸引される。吸
引ボックス107はキャストドラム(ベルト)104と
の間で接触シールまたはラビリンスシールするシール面
111を有する。第二の負圧領域110にのみ負圧源1
12が接続さている。
たものが知られている。このフィルム密着装置において
は、図8、9に示すように、溶融膜203は、口金20
1を通ってキャストドラム202に押し出される。口金
201には、吸引口204が固定されておりキャストド
ラム202と吸引口204との間にはキャストドラム2
02とに接触してフェルト205を設け、更に口金20
1と吸引口204との間はシリコーンゴム206を用い
て隙間をふさぎ、外気の侵入を遮断している。
管208で接続されている。配管208には、調整弁2
07が設けてある。
示したフィルム密着装置においては、第一の負圧領域1
08に負圧源112が接続されていないために必要な負
圧を得ることができず、溶液膜の密着時に問題となる微
少なエアーの噛み込みを防止することができないという
問題があった。また、強引にエアーの噛み込みを防止し
たとしても密着点が安定せず厚み斑を引き起こすという
問題があった。
においては、吸引ブロアーが一台であるため、ひとつの
調整弁207を絞ると他の配管208の流量が増加する
という現象が発生し、実質的に個別で調整できないとい
う問題があった。
ム202との接触シールは、接触→(伝熱)シール材冷
却→シール剤収縮→接圧減少→(伝熱減少)膨張 のサイ
クル繰り返すことで適正な接圧を維持し使用可能である
が、これを溶液膜に適用した場合、接触→(伝熱)シー
ル材加熱→シール材膨張→接圧過大となり短時間で接圧
過大となり、キャスト面を傷つけたり、キャスト面がベ
ルトであった場合は、ベルトの撓みが発生するので根本
的に使用できないという問題があった。本発明は、溶液
膜がキャスト面に密着する際に発生する不都合を防止す
ることにより、製品の品質を向上し、かつ高速製膜が可
能なフィルム密着装置を提供することを目的とする。
た結果、本発明の上記目的は下記の構成を有する本発明
によって工業的に有利に達成された。
た溶液膜を、移動するキャスト面に密着させるフィルム
密着装置において、口金の、溶液膜がキャスト面に密着
する地点よりキャスト面移動方向の上流側に、独立した
吸引口を持ちそれぞれ独立した減圧手段を有する負圧領
域を複数有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜との
接触部分を有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜と
の接触部分を有していないことを特徴とするフイルムの
密着装置。
の全幅に渡って接触部分を有し、第二の負圧領域は、溶
液膜との接触部分を有しておらず、第一の負圧領域を取
り囲むように配設されたことを特徴とする上記[1]に
記載のフイルムの密着装置。
が接続され、第二の負圧領域には第二の減圧手段が接続
されていることを特徴とする上記[2]に記載のフィル
ム密着装置。
の全幅に渡って接触部分を有し、第二・第三・第四の負
圧領域は、溶液膜との接触部分を有しておらず、第二の
負圧領域は、第一の負圧領域と平行に配設され、第三・
第四の負圧領域は、第一の負圧領域の両端部に配設され
ていることを特徴とする上記[1]に記載のフィルム密
着装置。
が接続され、第二の負圧領域には第二の減圧手段が接続
され、第三・第四の負圧領域には第三の減圧手段が接続
され第一の減圧手段と第二の減圧手段と第三の減圧手段
のそれぞれに 、吸引バルブ・ブロワ・排気バルブが配
設されていることを特徴とする上記[4]に記載のフィ
ルム密着装置。
徴とする上記[1]に記載のフィルム密着装置。
た溶液膜を、移動するキャスト面に密着させるフィルム
製造方法において、口金の、溶液膜がキャスト面に密着
する地点よりキャスト面移動方向の上流側に、独立した
吸引口を持ち、それぞれ独立した減圧手段を有する、負
圧領域を複数有し、溶液膜との接触部分を有する負圧領
域と、溶液膜との接触部分を有していない負圧領域とに
より、フィルムをキャスト面に密着させることを特徴と
するフィルム製造方法。
触部分を有する、第一の負圧領域と、溶液膜との接触部
分を有せず、第一の負圧領域を取り囲むように配設され
た第二の負圧領域とにより、フイルムをキャスト面に密
着させることを特徴とする上記[7]記載のフィルム製
造方法。
触部分を有し、第一の負圧領域と、溶液膜との接触部分
を有せず、第一の負圧領域と平行に配設された第二の負
圧領域と、第一の負圧領域の両端部に配設された第三・
第四の負圧領域とにより、フィルムをキャスト面に密着
させることを特徴とする上記[7]に記載のフィルム製
造方法。
は、特に制限はないが、例えばメタ系アラミドフィルム
やパラ系アラミドフィルム等があげられる。
側面断面図である。図2は吸引ボックスの概略の平面断
面図である。
は口金1により溶液膜3として押し出される。このとき
溶液膜3のベルト14への密着は、口金1の、溶液膜が
キャスト面に密着する地点より、ベルト14移動方向の
上流側(矢印14の逆方向側)に配設された吸引ボック
ス2内の第一の負圧領域4と第二の負圧領域5とにより
作り出される真空度により制御される。第一の負圧領域
4には、第一の減圧系15が接続され、第一の減圧系1
5には、第一のブロアー8と、第一のブロアー8の吸気
側に第一の吸気弁7と、第一のブロアー8の排気側に第
一の排気弁9と、これらを繋ぐ第一の配管6とが設置し
てある。また第二の負圧領域5には、第二の減圧系16
が接続され、第二の減圧系16には、第二のブロアー1
2と、第二のブロアー12の吸気側に第二の吸気弁11
と、第二のブロアー12の排気側に第二の排気弁11
と、これらを繋ぐ第二の配管10とが設置してある。
膜3とほぼ同等の幅方向長さを有している。幅方向長さ
の詳細には製膜条件等により任意に選択して良い。例え
ば、溶液膜3の端部の厚みが、中央部の厚みより薄い場
合は、第一の負圧領域4の幅方向長さを溶液膜3より数
ミリ程度短くした方が良く、また、溶液膜3の端部の厚
みが、中央部の厚みより厚い場合は、第一の負圧領域4
の幅方向長さを溶液膜3より数ミリ程度長くした方が良
い。第一の負圧領域4のA寸法も製膜条件等により任意
に選択して良く、10〜200mmが最適である。
溶液膜3と接している部分を除き、第一の負圧領域4を
取り囲むように配設してある。第二の負圧領域5のC寸
法及びF寸法も製膜条件等により任意に選択して良く、
C寸法は10〜200mmが最適であり、F寸法は5〜
100mmが最適である。
は、必要強度・有効スペース及び製膜条件等により任意
に選択して良く、B寸法及びD寸法は10〜100mmが
最適であり、E寸法及びG寸法は1〜50mmが最適で
ある。
いて説明する。
の側面断面図である。図3は吸引ボックス野概略の平面
断面図である。
溶液は口金1により溶液膜3として押し出される。この
とき溶液膜3のベルト14への密着は、口金1の、溶液
膜がキャスト面に密着する地点より、ベルト14移動方
向の上流側(矢印17の逆方向側)に配設された吸引ボ
ックス2内の第一の負圧領域4と第二の負圧領域5と第
三の負圧領域24と第四の負圧領域25とにより作り出
される真空度により制御される。第三の負圧領域24と
第四の負圧領域25とは、第三の配管26により接続さ
れ、また第三の減圧系(図示せず)に接続されている。
第三の減圧系には第三のブロアー(図示せず)と、第三
のブロアーの吸気側に第三の吸気弁27と、第三のブロ
アーの排気側に第三の排気弁(図示せず)と第三の流量
計(図示せず)と、これらを繋ぐ第三の配管26とが設
置してある。第三の負圧領域24と第四の負圧領域25
は同じ真空度となるため代表して、第三の負圧領域24
に第三の真空計(図示せず)が設置されている。
膜3とほぼ同等の幅方向長さを有している。幅方向長さ
の詳細は製膜条件等により任意に選択して良い。第一の
負圧領域4のA寸法も製膜条件等により任意に選択して
良く、10〜200mmが最適である。
ルト14移動方向の上流側(矢印17の逆方向側)に第
一の負圧領域4と平行配設してある。第二の負圧領域5
のC寸法及びF寸法も製膜条件等により任意に選択して
良く、C寸法は、10〜200mmが最適であり、F寸
法は、5〜100mmが最適である。第二の負圧領域5
のH寸法も製膜条件等により任意に選択して良いが、溶
液膜3の幅方向長さより長くした方が望ましく、溶液膜
3の幅方向長さに両端部にE寸法とF寸法を加えたもの
が最も望ましい。
のF寸法も製膜条件等により任意に選択して良く5〜1
00mmが最適である。
法は、必要強度・有効スペース及び製膜条件等により任
意に選択して良く、B寸法及びD寸法は10〜100m
mが最適であり、E寸法及びG寸法及びI寸法は1〜5
0mmが最適である。
ルム製造方法の作用について説明する。
溶液膜3の製膜で特に問題となる微小な微小なエアーの
噛み込みを発生させることなく密着できるよう、ベルト
14の移動速度に見合った第一の真空領域4に必要な真
空度は第一の真空系15によって制御し、吸引ボックス
2の周囲より侵入するエアーは第二の真空領域5を制御
する第二の真空系16により排除することができる。
させる力は、静圧により発生させることができ、安定し
た密着点で密着させることができる。
真空領域4を取り囲むように配設しすべての方向からの
侵入を排除するのが最も望ましいが、用途によっては所
定の方向から侵入するエアーのみを排除することが望ま
しいことも考えられ、このときは所定の部分のみに第二
の負圧領域5が配設されていても良い。このとき第二の
負圧領域5は一カ所ではなく数カ所で配設して良い。
空領域4と平行に配設し、第一の負圧真空領域4の両端
部に第三の負圧領域24と第四の負圧領域25とを配設
し、第二の負圧領域5と第三の負圧領域24と第四の負
圧領域25とにより第一の負圧真空領域4を取り囲むこ
とにより、すべての方向からの侵入を排除し、特に側面
からの侵入を第三の負圧領域24と第四の負圧領域25
により積極的に排除することが、望ましい。
状で良いが、ベルトであった場合は、吸引ボックス2の
形状が最も単純となるので望ましい。
を微妙に調整するため、第一の吸気弁7により粗調整を
実施し、第一の排気弁9により微調整を実施することが
最も望ましいが、弁を使用せずブロアーの回転数をイン
バータにより制御しても良い。
を微妙に調整するため、第二の吸気弁11により粗調整
を実施し、第二の排気弁13により微調整を実施するこ
とが最も望ましいが、弁を使用せずブロアーの回転数を
インバータにより制御しても良い。
より具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限
定されるものではない。
(NMP)に芳香族ジアミン成分として80モル%に相
当する2−クロルパラフェニレンジアミンと、20モル
%に相当する4、4’−ジアミノジフェニルエーテルと
を溶解させ、これに100モル%に相当する2−クロル
テレフタル酸クロリドを添加し、2時間攪拌して重合を
完了した。これを水酸化リチウムで中和して、ポリマ濃
度11重量%、粘度2000ポイズの芳香族ポリアミド
溶液を得た。この溶液を幅2mの口金より2kg/分で押
出し溶液膜を得た。
た。第一の負圧領域4のA寸法は100mmとした。第二
の負圧領域5は、第一の負圧領域4が溶液膜3と接して
いる部分を除き、第一の負圧領域4を取り囲むように配
設した。第二の負圧領域5のC寸法は80mmとし、F寸
法は20mmとした。
mmとし、E寸法及びG寸法は25mmとした。
0℃で矢印17方向に移動するベルト14に密着させ
た。その後熱風による乾燥、水洗工程における延伸及び
水洗、熱処理工程における延伸及び熱処理工程を経た
後、巻取厚さ6μmのポリアミドフィルムを得た。
ころから密着を開始し、第一の負圧領域4と第二の負圧
領域5の真空度を、第一の真空計18と第二の真空計1
9とにより確認しながら第一の排気弁9と第二の排気弁
13とにより微調整し、移動速度を増速した。ベルト速
度が25m/分であっても、第一の負圧領域4の真空度
が90mmAqでこのときの第一の流量計の風量が3m3/
分で、第二の負圧領域5の真空度が100mmAqでこのと
きの第二の流量計21の風量が15m3/分であれば、
溶液膜3とベルト14との間にエアーを噛み込むことな
く、密着点が安定し、厚み斑の良好なポリアミドフィル
ムを巻き取ることができた。
の減圧系15を使用せずに、ベルト14の移動速度を5
m/分としたところから密着を開始した。9m/分辺り
から、溶液膜3とベルト14との間のエアーの噛みが発
生し、10m/分では実施例で25m/分を実現した合
計風量となる、第二の負圧領域5の真空度が105mmAq
でこのときの第二の流量計21の風量が18m3/分、
であってもエアーの噛みが収まらず、熱風乾燥時に膨
張、破裂しフィルム破れが発生した。このときの第一の
負圧領域4は第二の負圧領域5により間接的に減圧され
真空度が80mmAqとなった。この時の密着状態の概略は
図4の通りであった。
の減圧系15を使用しないが、第一の負圧領域4の真空
度を実施例と合わせるようにし、ベルト14の移動速度
を5m/分としたところから密着を開始した。開始直後
より密着点が安定せず12m/分となったところで突発
的なエアーの噛み込みが発生するようになった。第一の
負圧領域4は第二の負圧領域5により間接的に減圧され
真空度が90mmAqとなるようにし、このときの第二の負
圧領域5の真空度が120mmAqでこのときの第二の流量
計21の風量が24m3/分となった。この時の密着状
態の概略は図4の通りであった。
着結果とを表1にまとめた。
芳香族ジアミン成分として80モル%に相当する2ーク
ロルパラフェニレンジアミンと、20モル%に相当する
4、4′ージアミノジフェニルエーテルとを溶解させ、
これに100モル%に相当する2ークロルテレフタル酸
クロリドを添加し、2時間攪拌して重合を完了した。
濃度11重量%、粘度2000ポイズの芳香族ポリアミ
ド溶液を得た。この溶液を幅2mの口金より2kg/分
で押し出し溶液膜を得た。
した。第一の負圧領域4のA寸法は100mmとした。
第二の負圧領域5は、第一の負圧領域4に平行に配設し
た。第二の負圧領域5のC寸法は80mmとし、H寸法
は2090mmとした。第三の負圧領域24と第四の負
圧領域25のF寸法は20mmとした。
mmとし、E寸法及びG寸法は25mmとしI寸法は5
mmとした。
0℃で矢印17方向に移動するベルト14に密着させ
た。その後熱風による乾燥、水洗工程における延伸及び
水洗、熱処理工程における延伸及び熱処理工程を経た
後、巻取厚さ6μmのポリアミドフィルムをえ得た。
ころから密着を開始し、第一の負圧領域4と第二の負圧
領域5と第三の負圧領域の真空度を、第一の真空計18
と第二の真空計19と第三の真空計とにより確認しなが
ら第一の排気弁9と第二の排気弁13と第三の排気弁と
により微調整し、移動速度を増速した。ベルト速度が2
7m/分であっても、第一の負圧領域4の真空度90m
mAqでこのときの第一の流量計21の風量が1m3/分
で、 第二の負圧領域5の真空度120mmAqでこの
ときの第二の流量計21の風量が9m3/分で、第三の負
圧領域5の真空度が120mmAqでこのときの第三の
流量計の風量が9m3/分であれば、溶液膜3とベルト1
4との間にエアーを噛み込むことなく、密着点が安定
し、厚み斑の良好なポリアミドフィルムを巻き取ること
ができた。
/分としたところから密着を開始し、第一の負圧領域4
と第二の負圧領域5と第三の負圧領域の真空度を、第一
の真空計18と第二の真空計19と第三の真空計とによ
り確認しながら第一の排気弁9と第二の排気弁13と第
三の排気弁とにより微調整し、移動速度を増速した。ベ
ルト速度が25m/分であっても、第一の負圧領域4の
真空度90mmAqでこのときの第一の流量計21の風
量が4m3/分で、 第二の負圧領域5の真空度が 50m
mAqでこのときの第二の流量計21の風量が4m3/分
で、第三の負圧領域5の真空度が120mmAqでこの
ときの第三の流量計の風量が10m3/分であれば、溶液
膜3とベルト14との間にエアーを噛み込むことなく、
密着点が安定し、厚み斑の良好なポリアミドフィルムを
巻き取ることができた。
/分としたところから密着を開始し、第一の負圧領域4
と第二の負圧領域5と第三の負圧領域の真空度を、第一
の真空計18と第二の真空計19と第三の真空計とによ
り確認しながら第一の排気弁9と第二の排気弁13と第
三の排気弁とにより微調整し、移動速度を増速した。第
一の負圧領域4の真空度90mmAqでこのときの第一
の流量計21の風量が8m3/分で、第二の負圧領域5の
真空度 50mmAqでこのときの第二の流量計21の
風量が5m3/分で、第三の負圧領域5の真空度が50m
mAqでこのときの第三の流量計の風量が6m3/分であ
った場合、ベルト速度が18m/分から密着点が不安定
となり 、20m/分で突発的なエアの噛みこみが発生す
るようになった。実施例2及び比較例3の主要条件と密
着結果とを表2にまとめた。
簡便で安価な構造で、溶液膜を、高速で移動するベルト
に溶液膜の製膜で特に問題となる微小なエアーの噛み込
みを発生させることなく密着でき、ベルトの移動速度に
見合いかつ必要な真空度を、溶液膜と接触する第一の真
空領域および、第一の真空領域に接続された第一の減圧
系により微妙に制御することができ、吸引ボックスの周
囲より侵入するエアーは第二の真空領域及び第二の真空
領域に接続された第二の減圧系により排除されるので、
溶液膜は、静圧により発生された密着力により、安定し
た密着点で密着することができる。
ことのできなかった、厚み斑が無く高品質を保ちながら
の、高速製膜が可能となった。
領域と平行に配設し、第一の負圧真空領域の両端部に第
三の負圧領域と第四の負圧領域とを配設し、第二の負圧
領域と第三の負圧領域と第四の負圧領域とにより第一の
負圧真空領域44を取り囲むことにより、すべての方向
からの侵入を排除し、特に側面からの侵入わ第三の負圧
領域と第四の負圧領域により積極的に排除することによ
りさらなる、製膜速度の高速化が可能となった。
面概略図である。
面(底面)概略図である。
ある。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】口金のスリット間隙から押し出された溶液
膜を、移動するキャスト面に密着させるフィルム密着装
置において、口金の、溶液膜がキャスト面に密着する地
点よりキャスト面移動方向の上流側に、独立した吸引口
を持ちそれぞれ独立した減圧手段を有する負圧領域を複
数有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜との接触部
分を有し、少なくとも一つの負圧領域は溶液膜との接触
部分を有していないことを特徴とするフイルムの密着装
置。 - 【請求項2】第一の負圧領域は、溶液膜と溶液膜の全幅
に渡って接触部分を有し、第二の負圧領域は、溶液膜と
の接触部分を有しておらず、第一の負圧領域を取り囲む
ように配設されたことを特徴とする請求項1に記載のフ
イルムの密着装置。 - 【請求項3】第一の負圧領域には第一の減圧手段が接続
され、第二の負圧領域には第二の減圧手段が接続されて
いることを特徴とする請求項2に記載のフィルム密着装
置。 - 【請求項4】第一の負圧領域は、溶液膜と溶液膜の全幅
に渡って接触部分を有し、第二・第三・第四の負圧領域
は、溶液膜との接触部分を有しておらず、第二の負圧領
域は、第一の負圧領域と平行に配設され、第三・第四の
負圧領域は、第一の負圧領域の両端部に配設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルム密着装置。 - 【請求項5】第一の負圧領域には第一の減圧手段が接続
され、第二の負圧領域には第二の減圧手段が接続され、
第三・第四の負圧領域には第三の減圧手段が接続され第
一の減圧手段と第二の減圧手段と第三の減圧手段のそれ
ぞれに 、吸引バルブ・ブロワ・排気バルブが配設され
ていることを特徴とする請求項4に記載のフィルム密着
装置。 - 【請求項6】キャスト面はベルトであることを特徴とす
る請求項1に記載のフィルム密着装置。 - 【請求項7】口金のスリット間隙から押し出された溶液
膜を、移動するキャスト面に密着させるフィルム製造方
法において、口金の、溶液膜がキャスト面に密着する地
点よりキャスト面移動方向の上流側に、独立した吸引口
を持ち、それぞれ独立した減圧手段を有する、負圧領域
を複数有し、溶液膜との接触部分を有する負圧領域と、
溶液膜との接触部分を有していない負圧領域とにより、
フィルムをキャスト面に密着させることを特徴とするフ
ィルム製造方法。 - 【請求項8】溶液膜と、溶液膜の全幅に渡って接触部分
を有する、第一の負圧領域と、溶液膜との接触部分を有
せず、第一の負圧領域を取り囲むように配設された第二
の負圧領域とにより、フイルムをキャスト面に密着させ
ることを特徴とする請求項7記載のフィルム製造方法。 - 【請求項9】 溶液膜と溶液膜の全幅に渡って接触部分
を有し、第一の負圧領域と、溶液膜との接触部分を有せ
ず、第一の負圧領域と平行に配設された第二の負圧領域
と、第一の負圧領域の両端部に配設された第三・第四の
負圧領域とにより、フィルムをキャスト面に密着させる
ことを特徴とする請求項7に記載のフィルム製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227898A JP3633271B2 (ja) | 1997-03-28 | 1998-03-27 | フィルム密着装置およびフィルム製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-77388 | 1997-03-28 | ||
JP7738897 | 1997-03-28 | ||
JP8227898A JP3633271B2 (ja) | 1997-03-28 | 1998-03-27 | フィルム密着装置およびフィルム製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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