JPH10323495A - 洗濯注湯方法及びその装置 - Google Patents

洗濯注湯方法及びその装置

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JPH10323495A
JPH10323495A JP10141735A JP14173598A JPH10323495A JP H10323495 A JPH10323495 A JP H10323495A JP 10141735 A JP10141735 A JP 10141735A JP 14173598 A JP14173598 A JP 14173598A JP H10323495 A JPH10323495 A JP H10323495A
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temperature
heat exchanger
water
pouring
heating
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Taisuke Watanabe
泰典 渡辺
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朗 松村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器を加熱しながら洗濯に適する温度の
水を洗濯機に供給する洗濯注湯方法及びその装置を提供
する。 【解決手段】 洗濯機(4)に熱交換器(3)に通して
加熱しながら注湯する洗濯注湯方法及びその装置であっ
て、熱交換器(3)を加熱する加熱手段(2)、温度検
出手段(5)、制御手段(9)等を備えて、加熱手段を
連続的に動作させた場合に前記熱交換器を通過する水の
上昇温度幅、熱交換器に供給される水の検出温度と設定
温度との温度差、前記上昇温度幅に対する前記温度差の
割合を算出し、前記洗濯機への単位注湯時間に対し前記
割合に応じた時間だけ前記加熱手段を動作させて前記洗
濯機に注湯することにより、前記設定温度の洗濯水を実
現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の残水等を利
用する洗濯注湯方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯に湯を用いると、汚れが落ちやす
く、従来から洗濯に風呂の残り湯、即ち、浴槽水が使用
されて来た。浴槽の残り湯を洗濯機に導くには、浴槽か
ら残り湯をポンプで汲み出して洗濯機に供給する方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、風呂の残り
湯を用いた場合、冬期には洗濯に適切な温度、例えば3
5℃〜40℃程度の温度の湯が得られない場合が多い。
この場合には、追焚により浴槽水を所望の温度に昇温し
てから洗濯機に供給する方法を利用することもできる
が、この方法では浴槽内の水を全て昇温することになる
ため、浴槽水の温度が低い場合には所望の温度に達する
までに時間がかかるし、また、浴槽内の湯水を使い切れ
ない場合には浴槽水の昇温に消費した熱エネルギは無駄
になる。
【0004】しかも、浴槽水の温度は、入浴後の経過時
間や季節等の条件によって異なり、異なる温度の浴槽水
を洗濯に適切な温度に昇温するためには、加熱手段を適
切に制御することが必要である。例えば、加熱手段とし
てバーナを使用した場合には、比例制御等の周知の制御
方法により湯温を調節することができるのであるが、こ
れらの制御手法の適用は比較的コストがかかり、洗濯用
水の温度を調節する手段としてはコスト・パフォーマン
スが非常に低くなり、所望の設定温度と浴槽水の温度差
が小さい場合には制御自体が困難となる。
【0005】そこで、本発明は、熱交換器を加熱しなが
ら洗濯に適する温度の水を洗濯機に供給する洗濯注湯方
法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯注湯方法及
びその装置は、洗濯機(4)に熱交換器(3)に通して
加熱しながら注湯する洗濯注湯方法及びその装置であっ
て、熱交換器(3)を加熱する加熱手段(2)、温度検
出手段(5)、制御手段(9)等を備えて、加熱手段を
連続的に動作させた場合に前記熱交換器を通過する水の
上昇温度幅、熱交換器に供給される水の検出温度と設定
温度との温度差、前記上昇温度幅に対する前記温度差の
割合を算出し、前記洗濯機への単位注湯時間に対し前記
割合に応じた時間だけ前記加熱手段を動作させて前記洗
濯機に注湯することにより、前記設定温度の洗濯水を実
現している。
【0007】請求項1に係る本発明の洗濯注湯方法は、
浴槽から湯水を熱交換器に通して加熱しながら洗濯機に
注湯する洗濯注湯方法であって、前記熱交換器を加熱す
る加熱手段を連続的に動作させたとき、前記熱交換器を
通過した水の上昇温度幅を予め算出し、前記熱交換器に
供給される水の温度を検出し、この検出温度と設定温度
との温度差を求め、前記上昇温度幅に対する前記温度差
の割合を求め、前記洗濯機への単位注湯時間に対して前
記割合に応じた時間だけ前記加熱手段を動作させて前記
洗濯機に供給される前記水を加熱することを特徴とす
る。
【0008】即ち、この洗濯注湯方法は、給水温度に応
じて加熱手段の動作時間を変更することにより、洗濯機
への注湯温度を設定温度に制御するものであり、洗濯機
側には注湯温度の検出手段はないので、熱交換器の加熱
能力、給水温度及び給水量から洗濯水の温度を設定温度
に制御している。即ち、熱交換器の加熱手段は、周期的
な断続状態から連続状態までの動作を選択的に行い、周
期的な断続状態とは単位時間を設定し、その単位時間中
の動作期間と不作動期間とを設定し、その動作期間の長
さを制御する。
【0009】そこで、熱交換器の給水に対する加熱能力
を求める。即ち、前記熱交換器を加熱する加熱手段を連
続的に動作させたとき、前記熱交換器を通過した水の上
昇温度幅を予め算出する。ここで、上昇温度幅とは、加
熱手段で熱交換器を連続的に加熱した場合に、熱交換器
を通過する水が加熱されて上昇する最大の温度であり、
熱交換器及び加熱手段等により決定される固有値であ
る。
【0010】熱交換器に給水される水の温度を検出し、
この検出温度と設定温度との温度差を求める。設定温度
は、使用者が任意に設定できる。次に、前記上昇温度幅
に対するこの温度差の割合を求める。洗濯機への単位注
湯時間に対して前記割合に応じた時間だけ前記加熱手段
を動作させる。即ち、単位注湯時間は、連続した注湯時
間を任意に分割した時間幅であり、その時間幅におい
て、加熱手段を一定の時間ないし連続的に動作させて給
水を加熱する。したがって、洗濯機への注湯温度は、設
定温度に制御される。
【0011】請求項2に係る本発明は、浴槽から湯水を
熱交換器に通して加熱しながら洗濯機に供給する洗濯注
湯方法であって、前記熱交換器を加熱する加熱手段を連
続的に動作させて湯水を加熱したとき、熱交換器を通過
する水の上昇温度幅を算出しておき、前記熱交換器に供
給される湯水の温度を検出し、この検出温度と設定温度
との温度差の前記上昇温度幅に対する割合を求め、前記
洗濯機への前記湯水の単位注湯時間に対し、前記割合に
対応する時間だけ前記加熱手段を動作させることにより
前記洗濯機に供給される前記湯水を加熱して注湯するこ
とを特徴とする。
【0012】このように構成したことにより、制御内容
は請求項1に係る発明と同様であり、洗濯水として浴槽
の残留水を用いて洗濯機への注湯温度を設定温度に制御
することができる。
【0013】請求項3に係る本発明は、浴槽から湯水を
熱交換器に通して加熱しながら洗濯機に供給する洗濯注
湯方法において、前記上昇温度幅は、一定流量又は前記
熱交換器に対する検出水量、前記加熱手段から前記熱交
換器に加えられる熱量から算出したことを特徴とする。
即ち、熱交換器を通過する水の上昇温度幅は、加熱手段
を含めた熱交換器の加熱能力であり、一定流量又は前記
熱交換器に対する検出水量、前記加熱手段から前記熱交
換器に加えられる熱量から算出することができる。
【0014】請求項4に係る本発明の洗濯注湯装置は、
浴槽(1)から湯水を熱交換器(3)に通して加熱しな
がら洗濯機(4)に供給する洗濯注湯装置であって、前
記熱交換器を加熱する加熱手段(2)と、前記熱交換器
に湯水を圧送する圧送手段(ポンプ8)と、前記熱交換
器の入水温度を検出する温度検出手段(5)と、前記熱
交換器を加熱する加熱手段を連続的に動作させたとき、
前記熱交換器を通過する水の上昇温度幅を予め算出し、
前記熱交換器に供給される水の温度を検出し、この検出
温度と設定温度との温度差を求め、前記上昇温度幅に対
する前記温度差の割合を求め、前記洗濯機への単位注湯
時間に対し前記割合に対応する時間だけ前記加熱手段を
動作させる制御手段(9)とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】即ち、この洗濯注湯装置は、請求項1に係
る洗濯注湯方法に用いられるものであり、その構成とし
て、加熱手段、熱交換器、圧送手段、温度検出手段、制
御手段を備えている。そして、加熱手段は、熱交換器を
加熱する。圧送手段は、熱交換器に湯水を圧送し、この
圧送力により洗濯機への注湯が行われる。温度検出手段
は、熱交換器に対する入水温度を検出する。そして、制
御手段は、熱交換器を加熱する加熱手段を連続的に動作
させたとき、熱交換器を通過する水の上昇温度幅を予め
算出し、熱交換器に供給される水の温度を検出し、この
検出温度と設定温度との温度差を求め、上昇温度幅に対
する前記温度差の割合を求め、洗濯機への単位注湯時間
に対し前記割合に対応する時間だけ前記加熱手段を動作
させている。このような構成により、洗濯機への注湯温
度が設定温度に制御される。
【0016】請求項5に係る本発明の洗濯注湯装置は、
浴槽から湯水を熱交換器に通して洗濯機に供給する洗濯
注湯装置であって、前記上昇温度幅は、一定流量又は前
記流量検出手段による検出水量、前記加熱手段から前記
熱交換器に加えられる熱量から算出したことを特徴とす
る。即ち、熱交換器を通過する水の上昇温度幅は、加熱
手段を含めた熱交換器の加熱能力であって、一定流量又
は前記熱交換器に対する検出水量、前記加熱手段から前
記熱交換器に加えられる熱量から算出することができ
る。
【0017】請求項6に係る本発明の洗濯注湯装置は、
浴槽から湯水を熱交換器に通して洗濯機に供給する洗濯
注湯装置であって、前記圧送手段は、上水圧であること
を特徴とする。圧送手段には、ポンプ等の強制的な圧送
機器が想定されるが、上水道はそれ自体が圧送力を有し
ているので、この圧送力を圧送手段として利用すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の洗濯注湯方法及
びその装置の実施形態を示している。浴槽1内の水、浴
槽水を、加熱手段2を設けた熱交換器3に通して洗濯機
4に供給可能に構成すると共に、浴槽水の温度検出手段
5と、注湯すべき温度(設定温度)を設定する設定手段
6とを設け、加熱手段2を連続的に動作させた場合に熱
交換器3を通る浴槽水が昇温される上昇温度幅を算出す
ると共に、この上昇温度幅に対する、設定温度と浴槽水
の検出温度との温度差の割合を導出し、洗濯機4に所定
の単位供給量の浴槽水を供給するのに要する時間内にお
いて割合に対応する時間だけ加熱手段2を動作させる。
即ち、加熱手段2は、周期的な断続状態から連続状態ま
での動作形態となる。
【0019】そして、加熱手段2を動作させる場合に熱
交換器3を通過する水の上昇温度幅を導出する浴槽水の
流量は既知の一定流量でも良いし、流量測定手段7によ
り測定した流量であってもよい。
【0020】また、熱交換器3は浴槽水の追焚経路に設
けた追焚用の熱交換器とし、該追焚経路の熱交換器の下
流側に浴槽側と洗濯機側への供給切換え手段を設けるこ
とにより、浴槽水を洗濯機4に供給可能に構成すること
ができる。
【0021】即ち、所定の単位供給量の浴槽水を供給す
るのに要する時間内において、加熱手段2が動作してい
る間に熱交換器3を通る浴槽水は、加熱手段2の100
%の能力において加熱されて洗濯機4の洗濯槽内に供給
される。また、加熱手段2が動作していない間に熱交換
器3を通る浴槽水は加熱されずに洗濯機4の洗濯槽内に
供給される。従って、夫々の時点において洗濯槽内に供
給される水の温度は、必ずしも予め設定した所望の温度
とはならない。しかしながら、このような所定の単位供
給量の水が供給されて洗濯槽内で混合すると、予め導出
した割合の混合であるため、設定した温度となり、結果
として湯温調節が行われる。
【0022】このように設定温度の調節は、加熱手段2
のON−OFF動作によってなされるので、制御のため
の構成要素は簡単である。また、加熱手段2はON−O
FF動作をするとはいっても、従来のON−OFF制御
のように、熱交換器3の下流側の温度が設定温度となる
ように随時連続的にON−OFFを繰り返すような動作
ではなく、所定の単位供給量の水を供給するのに要する
時間内においては一回のON−OFFであり、従って、
所定量の水を洗濯機4に供給するのに要する加熱手段2
のON−OFF回数は、従来のON−OFF制御におけ
る回数と比較して極めて少ない。
【0023】また、加熱手段2を連続的に動作させた場
合に熱交換器3を通る浴槽水が昇温される上昇温度幅を
導出するには、この浴槽水の流量がわからなければなら
ないのであるが、この流量は、圧送手段としてのポンプ
8等の能力によって既知で一定の場合には、その値を設
定すれば良いし、流量が変化する可能性がある場合や、
一定でも未知の場合には、浴槽水の経路の適所に流量測
定手段7を設置し、これにより測定した値を演算に利用
すれば良い。また、浴槽水の温度検出手段5も、浴槽内
や熱交換器3の上流側の経路の適所に設置することがで
きる。
【0024】そして、この洗濯注湯方法及びその装置で
は、風呂の追焚経路を利用して実施することができ、こ
の場合には、熱交換器3は浴槽水の追焚経路に設けた追
焚用の熱交換器とし、該追焚経路の熱交換器の下流側に
浴槽側と洗濯機側への供給切換え手段を設けることによ
り、必要に応じて洗濯機への浴槽水の供給を行うことが
できる。
【0025】なお、9は制御手段、10は加熱手段2の
制御要素である。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、図2及び図3は本発明の洗
濯注湯方法及びその装置の実施形態を示している。
【0027】給湯手段として給湯装置11を備えてい
る。この給湯装置11には、第1、第2の熱交換器1
2、13が設けられており、熱交換器12は加熱手段と
してのバーナ14、熱交換器13はバーナ15で加熱さ
れる。熱交換器12は上水道に接続して水道水を加熱可
能な構成としている。この熱交換器12の下流側には、
上流側の水道水を合流させて混合する湯水混合弁16を
設けていて、内蔵した熱応動素子等により動作する弁体
により湯温を調節して出力する構成としている。そし
て、この湯水混合弁16の出力側配管の一部は大気開放
用のホッパー17に接続しており、このホッパー17の
出力側配管は第1の三方弁18の一方側の選択ポート1
8aに接続している。この第1の三方弁18の他方側の
選択ポート18bには、浴槽19からの還り管20を接
続している。
【0028】一方、第2の熱交換器13の上流側の配管
21は第1の三方弁18の共通ポート18cに接続し、
この第2の熱交換器13と第1の三方弁18間に圧送手
段であるポンプ22と、水温検出センサ29とを設置し
ている。そして、第2の熱交換器13の下流側の配管2
3は流量センサ30を経て第2の三方弁24の共通ポー
ト24cに接続しており、この第2の三方弁24の一方
側の選択ポート24aを浴槽19への往き管25に接続
している。また、第2の三方弁24の他方側の選択ポー
ト24bには洗濯機用配管26を接続しており、この洗
濯機用配管26に接続したホース27等を介して洗濯機
28の洗濯槽に浴槽水等を供給する構成としている。
【0029】以上の構成において、まず図2中にハッチ
ングを付して示すように、第1の三方弁18は選択ポー
ト18bと共通ポート18cを連通させると共に、第2
の三方弁24は選択ポート24aと共通ポート24cを
連通させ、この状態においてポンプ22を動作させる
と、浴槽水は還り管20から第1の三方弁18の選択ポ
ート18b、共通ポート18cを経て配管21内に流入
し、次いで、ポンプ22、熱交換器13、配管23、流
量センサ30を経て第2の三方弁24の共通ポート24
cに至り、選択ポート24aから往き管25を経て浴槽
19に還流する。従って、この際にバーナ15を動作さ
せることにより、浴槽水の追焚を行うことができる。
【0030】次に、第2の三方弁24は上述と同様と
し、第1の三方弁18の選択ポート18aと共通ポート
18cを連通させた状態においてポンプ22を動作させ
ると、第1の熱交換器12はバーナ14により加熱さ
れ、湯水混合弁16において温度が調節された水道水
が、図2の二点鎖線で示すように、ホッパー17から配
管を介して第1の三方弁18の選択ポート18aに至
り、共通ポート18cを経て配管21内に流入する。次
いで、上述と同様の経路を経て往き管25から浴槽19
に供給され、こうして浴槽19への給湯を行うことがで
きる。
【0031】次に、図3中にハッチングを付して示すよ
うに、第1の三方弁18は選択ポート18bと共通ポー
ト18cを連通させると共に、第2の三方弁24は選択
ポート24bと共通ポート24cを連通させ、この状態
においてポンプ22を動作させると、上述の経路を経て
第2の三方弁24の共通ポート24cに至った浴槽水
は、選択ポート24bを経て洗濯機用配管26に流入
し、ホース27を通して洗濯機28の洗濯槽内に供給さ
れる。
【0032】この際に、第2の熱交換器13のバーナ1
5を上述した本発明の方法を適用して動作させることに
より、熱交換器13において浴槽水を洗濯に適切な温度
に昇温してから洗濯機28に供給することができる。
【0033】そこで、以下に本発明の具体的動作例を、
以下の条件について説明する。まず、各条件は以下の通
りとする。 バーナ能力:11000kcal/h・・・A 熱交換器効率:0.75・・・B 浴槽水の流量:6リットル/min・・・C 単位供給量:10リットル・・・D
【0034】まず、上記の条件でバーナ15を連続的に
燃焼させた場合に第2の熱交換器13において浴槽水が
昇温される上昇温度幅としてΔTは、次式で求められ
る。 ΔT=(A×B)/(C×60)=23deg ・・・(1)
【0035】従って、浴槽水の温度をTa、所望の設定
温度、即ち設定手段(図2と図3には図示省略)の設定
温度をTbとすると、浴槽水を温度TaからTbまで昇
温するのに必要な第2の熱交換器13における熱量と、
バーナ15を連続的に燃焼させた場合の第2の熱交換器
13における熱量の比αは、 α=(Tb−Ta)/ΔT ・・・(2) として表すことができる。
【0036】この式において、α=1の場合にはバーナ
15を連続的に動作させることにより所望の給湯温度が
得られ、α>1の場合にはバーナ15を連続的に動作さ
せても所望の給湯温度に達しない。即ち、バーナ15の
能力が低い。一方、α<1の場合には、バーナ15を連
続的に動作させると所望の給湯温度以上に昇温されてし
まう。ところで、このようにα<1の場合におけるαの
値は、バーナ15をこの割合に対応する能力で動作させ
たり、この時間的割合で動作させれば所望の給湯温度と
なることを表している。前者の動作は、比例制御等のよ
うにコストの高い制御が必要である。
【0037】そこで、ある所定の単位供給量、即ち、上
記の条件では10リットルを設定し、この単位供給量の
浴槽水を供給するのに要する時間内において、上記時間
的割合、即ちαに対する時間tだけ、バーナ15を連続
的に動作させる。上述した単位供給量10リットルの場
合には、この単位供給量の浴槽水を供給するのに要する
時間は、これを上記流量6リットル/minで除算する
ことにより、(10リットル)/(6リットル/mi
n)=100secとなるので、上記時間tは、100
t秒となり、即ち、100秒毎に100t秒だけバーナ
を連続動作させ、100(1−t)秒は動作を停止す
る。即ち、この100秒間の間にバーナは多くとも一回
ON−OFFすることになる。
【0038】次に、図4は、各浴槽水温度Taに対し、
2℃刻みで制御して所望の設定温度Tbが36〜39℃
程度の範囲になるように制御する場合におけるバーナ1
5の動作状態を表すもので、ハッチングを付した部分に
おいてバーナ15が動作するものである。
【0039】図4においては、浴槽水温度が12℃以下
の場合にはバーナ15を連続的に燃焼させても、その能
力上の制約により洗濯機28の洗濯槽内の湯温を上記範
囲内の温度とすることはできない。また、浴槽水温度が
14〜16℃の範囲では、バーナ15を連続的に燃焼さ
せることにより、丁度上記範囲内の温度とすることがで
きる。一方、浴槽水温度が16〜36℃の範囲では、図
中に表した数値の運転時間(秒)または時間割合(%)
でのみバーナ15を連続運転することにより右側に記載
した湯温が得られる。また、36℃以上では当然バーナ
15を動作させる必要はない。
【0040】例えば、浴槽水温度が16〜36℃の範囲
において、洗濯機28に40リットルの浴槽水を供給す
る場合には、100秒毎に所定の割合でバーナ15の動
作−非動作、即ちON−OFFを繰り返せば、洗濯槽内
での混合により、上述した範囲内の温度となる。即ち、
40リットルの適温の湯を洗濯機に供給する場合にも、
バーナ15のON−OFF回数は4回で済む。
【0041】なお、上述した説明では、浴槽水の流量が
一定または既知であることを前提としているが、浴槽水
の流量が変化したり、また、未知の場合であっても、適
所に流量測定手段を構成して流量に応じた上述の演算を
行うことにより、これらの場合に適応させることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.上水又は浴槽中の残水を用いて熱交換器により加熱
しながら、洗濯水として適当な注湯温度で洗濯機に供給
することができ、冬期ないし夏期に関係なく、適当な注
湯温度が得られ、しかも、洗濯機への供給のみで必要に
応じて加熱しているので、無駄な熱損失はない。 b.浴槽水の温度調節は比例制御等の高度な制御を用い
ることがなく、単純な加熱手段のON−OFF動作によ
って行うので制御のための構成が簡単で、低コストで実
現できる。 c.加熱手段の制御は従来のON−OFF制御のよう
に、熱交換器の下流側の温度が設定温度となるように随
時連続的にON−OFFを繰り返すような動作ではな
く、所定の単位供給量の水を供給するのに要する時間内
においては一回のON−OFFであるから、所定量の水
を洗濯槽に供給するのに要する加熱手段のON−OFF
回数は、従来のON−OFF制御における回数と比較し
て極めて少なく、電磁弁等の制御要素の損耗を少なく、
寿命の長期化を図ることができる。 d.風呂給湯装置の追焚経路を用いて容易に適用するこ
とができ、風呂給湯装置の有効利用を図ることができ、
商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯注湯方法及びその装置の実施形態
を示す図である。
【図2】本発明の洗濯注湯方法及びその装置の実施形態
を表した図である。
【図3】洗濯注湯方法及びその装置の動作を示す図であ
る。
【図4】洗濯注湯方法及びその装置の動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 浴槽 2 加熱手段 3 熱交換器 4 洗濯機 5 温度検出手段 8 ポンプ(圧送手段) 9 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機に熱交換器に通して加熱しながら
    注湯する洗濯注湯方法であって、 前記熱交換器を加熱する加熱手段を連続的に動作させた
    とき、前記熱交換器を通過する水の上昇温度幅を予め算
    出し、前記熱交換器に供給される水の温度を検出し、こ
    の検出温度と設定温度との温度差を求め、前記上昇温度
    幅に対する前記温度差の割合を求め、前記洗濯機への単
    位注湯時間に対して前記割合に応じた時間だけ前記加熱
    手段を動作させて前記洗濯機に供給される前記水を加熱
    することを特徴とする洗濯注湯方法。
  2. 【請求項2】 浴槽から湯水を熱交換器に通して加熱し
    ながら洗濯機に注湯する洗濯注湯方法であって、 前記熱交換器を加熱する加熱手段を連続的に動作させた
    とき、前記熱交換器を通過する水の上昇温度幅を予め算
    出し、前記熱交換器に供給される水の温度を検出し、こ
    の検出温度と設定温度との温度差を求め、前記上昇温度
    幅に対する前記温度差の割合を求め、前記洗濯機への単
    位注湯時間に対し前記割合に応じた時間だけ前記加熱手
    段を動作させて前記洗濯機に供給される前記水を加熱す
    ることを特徴とする洗濯注湯方法。
  3. 【請求項3】 前記上昇温度幅は、一定流量又は前記熱
    交換器に対する検出水量、前記加熱手段から前記熱交換
    器に加えられる熱量から算出したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の洗濯注湯方法。
  4. 【請求項4】 浴槽から湯水を熱交換器に通して加熱し
    ながら洗濯機に供給する洗濯注湯装置であって、 前記熱交換器を加熱する加熱手段と、 前記熱交換器に湯水を圧送する圧送手段と、 前記熱交換器の入水温度を検出する温度検出手段と、 前記熱交換器を加熱する加熱手段を連続的に動作させた
    とき、前記熱交換器を通過する水の上昇温度幅を予め算
    出し、前記熱交換器に供給される水の温度を検出し、こ
    の検出温度と設定温度との温度差を求め、前記上昇温度
    幅に対する前記温度差の割合を求め、前記洗濯機への単
    位注湯時間に対し前記割合に対応する時間だけ前記加熱
    手段を動作させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする洗濯注湯装置。
  5. 【請求項5】 前記上昇温度幅は、一定流量又は前記流
    量検出手段による検出水量、前記加熱手段から前記熱交
    換器に加えられる熱量から算出したことを特徴とする請
    求項4記載の洗濯注湯装置。
  6. 【請求項6】 前記圧送手段は、上水圧であることを特
    徴とする請求項4記載の洗濯注湯装置。
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CN113718469A (zh) * 2021-09-14 2021-11-30 深圳拓邦股份有限公司 一种洗衣机加热控制方法、装置及洗衣机

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