JPH10322010A - 部品の接着方法およびその方法に用いる部品 - Google Patents

部品の接着方法およびその方法に用いる部品

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JPH10322010A
JPH10322010A JP9126976A JP12697697A JPH10322010A JP H10322010 A JPH10322010 A JP H10322010A JP 9126976 A JP9126976 A JP 9126976A JP 12697697 A JP12697697 A JP 12697697A JP H10322010 A JPH10322010 A JP H10322010A
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component
solder
bonding
bonded
substrate
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JP9126976A
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Yasuo Ikado
康男 井角
Takeo Moriai
威夫 盛合
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K3/3431Leadless components
    • H05K3/3442Leadless components having edge contacts, e.g. leadless chip capacitors, chip carriers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空容器の使用を要することなく、部品と基
板との間の残留気泡を十分に除去することができる部品
の接着方法を提供する。 【手段】 金属チップ18の被接着面30から突き出さ
れた突起32は被接着面30と基板10との間のスペー
サとして機能し、その突起32が設けられた側の接近を
阻止することから、金属チップ18の被接着面30が水
平面に対して傾斜させられる。このような傾斜工程で
は、矩形電極16上にメッキされた半田の表面の凹凸、
矩形電極16上に塗布されたハンダペーストの表面の凹
凸、或いはハンダペースト内の成分の気化により半田2
0内に残留した気泡34が溶融状態の半田20と気泡3
4との密度差に基づいて、傾斜させられた被接着面30
に沿って移動させられ、外部へ放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製或いはセラ
ミックス製などの基板上の所定位置に部品を接着した製
品を製造するにあたり、その部品の接着部位に所定の接
着剤を用いて電子部品などの部品を接着する方法、およ
びその方法に用いられる部品の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板、ICパッケージ基板のよ
うな樹脂製基板或いはセラミックス製の基板の所定部位
上に、半田などの低融点金属、半田ペーストなどの低融
点金属ペースト、導電性樹脂接着剤などの接着剤を用い
て、リード線、半導体チップ、ICチップ、抵抗体チッ
プ、コンデンサチップなどの電子部品などの部品を接着
することが行われている。たとえば、上記接着剤は、そ
の流動性を利用したスクリーン印刷などの手法を用い
て、基板上の複数箇所の部品接着部位に一挙に塗布さ
れ、その部品接着部位上に接着剤を介して複数の部品が
それぞれ載置された状態で接着剤が硬化させられること
により、複数の部品が能率良く接着される。
【0003】しかし、基板上に塗布された接着剤の表面
は、必ずしも平坦ではなく、たとえばスクリーンの編み
目に対応する凹凸や塗布厚みの不均一が存在することか
ら、接着剤上に部品が載置されたときにその部品の裏面
である被接着面と基板との間に気泡が巻き込まれること
がある。また、上記接着剤が銀やアルミニウムなどの金
属粉を含む導電性樹脂接着剤である場合には、その硬化
のために加熱されると、たとえば粘度調整のために接着
剤に含まれる溶剤が急速に蒸発して部品の裏面である被
接着面と基板との間に気泡を発生させたり、或いは、上
記接着剤が半田金属粉およびフラックスを含む半田ペー
ストである場合には、半田ペーストが加熱されるときに
半田ペースト中のフラックスが気化して部品の裏面であ
る被接着面と基板との間に気泡を発生させたりすること
がある。このため、接着剤が硬化された後においても、
部品の裏面である被接着面と基板の部品接着部位との間
に、たとえばブローホールと称される比較的大きな気泡
や泡粒のような比較的小さい複数の気泡が残留する場合
があり、そのような残留気泡の存在によって、熱歪み時
などの応力集中による亀裂、接着面積の低下による接着
強度の低下、気泡の介在による伝熱面積の低下による部
品の熱放散性能の低下などの不都合が発生する。
【0004】これに対し、特開平5−259014号公
報に記載されているように、上記気泡を抜くための貫通
穴を部品側に形成したり、或いは、特開平4−1718
88号公報に記載されているように、半田が溶解させら
れている期間内において低圧(真空)環境とすることに
より、部品下の残留気泡を除去する技術が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように残留気泡を抜くための貫通穴を部品側に形成する
場合には、部品の被接着面が水平状態であるため、気泡
が十分に除去されない。また、上記のように、半田の溶
融期間内において低圧(真空)環境とする場合には、大
きな真空容器を必要とするために設備およびその費用が
大きくなるとともに、真空容器からの排気および真空容
器内への基板および部品の充填のために作業効率が低下
する欠点があった。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、真空容器の使用
を要することなく、部品と基板との間の残留気泡を十分
に除去することができる部品の接着方法およびその方法
に好適に用いられる部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明方法の要旨とするところは、(a) 基板上に設
けられた部品接着部位とその部品接着部位に接着される
部品の被接着面との間に接着剤を介挿した状態でその基
板上の部品接着部位上にその部品を載置する載置工程
と、(b) その基板上の部品接着部位と前記部品の被接着
面との間に介挿された接着剤を硬化させる硬化工程とを
備え、その基板上に部品を接着する方法であって、(c)
前記接着剤が少なくとも流動状態である期間内において
前記部品の被接着面を水平面に対して傾斜した状態とす
る傾斜工程を含むことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、前記載置工程の後に
おいて、傾斜工程により、前記接着剤が少なくとも流動
状態である期間内において前記部品の被接着面が水平面
に対して傾斜させられることから、接着剤内の気泡は、
流動状態の接着剤との密度差に基づいて傾斜した被接着
面に沿って上方へ移動させられることにより、その接着
剤の外へ容易に排出される。このため、硬化工程では、
部品の被接着面とこれに対向する基板上の部品接着部位
との間の接着剤内から気泡が好適に除去された状態で、
接着剤が硬化させられる。したがって、本発明によれ
ば、真空容器を用いて脱泡させる作業を要することな
く、部品と基板との間の気泡を十分に除去することがで
きるので、大きな真空設備や費用を要したり、作業能率
を低下させたりすることが好適に防止される。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、傾斜工程は、前
記基板を傾斜させることによりその基板の上において接
着剤を介して載置された部品の被接着面を水平面に対し
て傾斜させるものであり、前記硬化工程は、上記基板を
水平とした状態で上記接着剤を硬化させるものである。
このようにすれば、部品の被接着面或いはこれに対応す
る基板上の部品接着部位の面にたとえば傾斜面或いは突
起を設けたりするなどしてその面形状を変化させる必要
がない。また、基板を水平とした状態で上記接着剤が硬
化させることにより、接着材が低融点金属である場合に
はその流動状態における表面張力によって部品が部品接
着部位の略中央に位置した状態で固定される利点があ
る。
【0010】また、好適には、前記傾斜工程は、前記部
品の被接着面或いはその被接着面に対向する前記基板上
の部品接着部位の面形状をたとえば傾斜面或いは突起を
設けたりするなどしてその面形状を変化させることによ
り、その部品の被接着面を水平面に対して傾斜させるも
のである。或いは、前記基板上に設けられた部品接着部
位に接着される部品は、その被接着面を水平面に対して
傾斜させるために、その部品の被接着面或いはその被接
着面に対向する基板上の部品接着部位の面形状が、傾斜
面或いは突起が設けられることによりその面形状が平面
から変化させられる。このようにすれば、部品に貫通穴
を形成する場合に比較して部品強度を低下させることが
ないという利点がある。
【0011】好適には、上記傾斜工程は、上記部品の被
接着面またはその被接着面に対向する前記基板上の部品
接着部位の接着面の中心から偏在する位置において、そ
れら被接着面および接着面の一方から他方へ向かって突
き出し且つ接着剤が流動状態であるときにはその他方に
当接する所定高さの突起が一体的に形成されて面形状が
変化させられることにより、部品の被接着面が水平面に
対して傾斜させられる。たとえば、部品の被接着面が矩
形である場合には、その被接着面の四辺のうち被接着面
と接着面突起との間隔が大きい側の1辺に沿って上記突
起が1又は2以上の複数個設けられる。このようにすれ
ば、その1辺に沿って連なり、その1辺と同様の長さと
なる凸起が設けられる場合に比較して、気泡の抜けが一
層容易となる。
【0012】また、好適には、前記部品の被接着面また
はその被接着面に対向する前記基板上の部品接着部位の
接着面の中心から偏在する位置において、接着剤が流動
状態であるときにはそれら被接着面および接着面により
挟まれるスペーサが設けられることにより、部品の被接
着面が水平面に対して傾斜させられる。さらに好適に
は、上記スペーサまたは前記突起は、加熱によって収縮
する熱収縮性弾性部材或いは熱収縮性樹脂部材から構成
される。このようにすれば、加熱処理により流動状態の
接着剤から気泡が抜け出るときには部品の被接着面が傾
斜させられるが、さらに加熱されることによりスペーサ
が収縮させられると、部品の被接着面が基板の表面と平
行な水平状態となり、この水平状態で部品が固定される
利点がある。
【0013】また、好適には、上記接着剤が半田ペース
トである場合には、その半田ペーストに含まれる半田の
融点よりも高い融点を備えた半田により上記スペーサま
たは突起が構成される。このようにすれば、加熱処理に
より溶融状態の半田から気泡が抜け出るときには部品の
被接着面が傾斜させられるが、さらに加熱されることに
よりスペーサが溶融させられると、部品の被接着面が基
板の表面と平行な水平状態となり、半田の厚みが均一と
された状態で部品が固定される利点がある。
【0014】また、好適には、前記傾斜工程は、前記部
品の被接着面において、その被接着面の中央部から周縁
部または一端部から他端部へ向かう程その部品の上面に
接近する傾斜面が形成されて面形状が変化させられるこ
とにより、部品の被接着面の略全部が水平面に対して傾
斜させられる。或いは、前記基板上に設けられた部品接
着部位に接着される部品は、その被接着面において、そ
の被接着面の中央部から周縁部へまたは一端部から他端
部へ向かう程該部品の上面に接近する傾斜面が形成され
て面形状が変化させられることにより、接着時において
該部品の被接着面の略全部が水平面に対して傾斜させら
れるものである。このようにしても、真空容器を用いて
脱泡させる作業を要することなく、部品と基板との間の
気泡を十分に除去することができる。
【0015】また、好適には、前記傾斜工程は、前記部
品の重心を前記被接着面の中心から偏在させることによ
り、流動状態の接着剤上に載置さた部品の被接着面を水
平面に対して傾斜させるものである。このようにすれ
ば、部品の被接着面およびこれに対応する基板の所定部
位の面が平坦とされる利点がある。
【0016】また、好適には、前記傾斜工程は、前記部
品の一部であって前記被接着面の中心から所定距離離れ
た位置に、前記基板へ接近する方向の荷重を加えること
によりその部品の被接着面を水平面に対して傾斜させ、
気泡の除去が終了した段階で荷重の付与を解消するもの
である。このようにすれば、気泡の除去が終了した段階
で荷重の付与を解消することにより、部品が基板と平行
な水平状態で基板に固定される利点がある。
【0017】また、好適には、前記接着剤が少なくとも
流動状態である期間内において前記部品または基板を所
定の周波数で振動させる振動工程が含まれる。このよう
にすれば、接着剤が少なくとも流動状態である期間内に
おいて部品または基板が振動させられるので、接着剤中
の気泡、特に部品の非接着面或いは基板の部品接着面に
付着した気泡が好適に解放されて接着剤外へ放出される
利点がある。
【0018】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1において、基板10、12は、樹脂或
いはセラミックスなどの絶縁材料製の基板であり、その
一面には、所定形状の配線パターン14と、その配線パ
ターン14の端部にそれぞれ設けられた複数の矩形電極
16とが設けられている。矩形電極16は部品接着部位
として機能している。上記配線パターン14および矩形
電極16は、たとえば銅箔、厚膜、メタライズ膜、薄膜
などの所定厚みの導電材料が基板10、12に層状に固
着された後、所定パターンを残してホトエッチングによ
って除去されることにより、厚膜、メタライズ膜が所定
パターンで印刷焼成されることにより、或いは所定パタ
ーンのマスクを通してスパッタされることなどにより構
成されている。
【0020】そして、その複数の矩形電極16には、必
要に応じて半田メッキ、ニッケルメッキなどの半田濡れ
性を高めるための表面処理が予め施され、且つその矩形
電極16の矩形パターンよりも僅かに小さく形成された
無酸素銅板、ニッケル板などの所定厚みの矩形金属片で
ある部品すなわちボンディング用の金属チップ18が、
接着剤として機能する半田20によりそれぞれ接着され
ている。この半田20は、JISZ3282に規定され
ているような40〜65%程度の錫を含有するよく知ら
れた鉛−錫合金であり、必要に応じて銀などの他の金属
が混入されている。そして、相互に対を成す、基板10
の矩形電極16に固着された金属チップ18と基板12
の矩形電極16に固着された金属チップ18とには、た
とえば超音波ボンディング装置によってアルミニウム線
22がそれぞれボンディングされ、基板10上の回路と
基板12上の回路とが電気的に接続されている。
【0021】以上のように構成された基板10、12に
おいて、その矩形電極16上の金属チップ18は、たと
えば図2に示す工程に従って接着される。先ず、所定の
パターンの配線14が形成された基板10および12が
用意され、ディッピングなどによってそれら基板10お
よび12の矩形電極16に半田がメッキされた後にフラ
ックスが塗布されるか、或いはハンダペースト28が印
刷などによって矩形電極16上に所定厚みで塗布され
る。このハンダペースト28は、半田金属粉、フラック
スが所定の樹脂バインダとともに混練され且つ溶剤によ
り粘度調整されたペースト状のものである。このハンダ
ペースト28は、半田金属粉の溶融温度以上に加熱され
ることによってそのフラックスおよび樹脂バインダが昇
華或いは蒸発させられるとともに、半田金属粉が溶解し
て流動状態となる。
【0022】次いで、基板10および12の各矩形電極
16上に金属チップ18が図3の一点鎖線に示すように
それぞれ載置される(部品載置工程)。このとき、金属
チップ18は半田メッキ上に塗布されたフラックス或い
は半田ペースト28の粘着性によって、各矩形電極16
上に位置決めされる。図4は、基板10において金属チ
ップ18が半田ペースト28を介して矩形電極16上に
載置された状態を示している。なお、本実施例の金属チ
ップ18は、その被接着面30から突き出すように被接
着面30の中央から一方の側へ離隔した位置に形成され
た一対の突起32を備えている。この突起32は、スペ
ーサとして機能するものであり、矩形電極16上にメッ
キされた半田が溶解したとき、或いは矩形電極16上に
塗布されたハンダペースト28中の半田が溶解したとき
に、半田中の気体を積極的に外側へ積極的に移動させる
ことに寄与する角度となるように金属チップ18の被接
着面30を傾斜させる突出高さHに形成されている。
【0023】次いで、基板10および12が半田20の
溶融温度以上に加熱されることにより、矩形電極16上
にメッキされた半田、或いは矩形電極16上に塗布され
たハンダペースト28中の半田が溶解させられ、流動状
態とされる(加熱工程)。このとき、金属チップ18の
被接着面30から突き出された突起32は被接着面30
と基板10或いは矩形電極16との間のスペーサとして
機能し、その突起32が設けられた側の接近を阻止する
ことから、図5に示すように、金属チップ18の被接着
面30が水平面に対して傾斜させられる(傾斜工程)。
すなわち、図2の加熱工程は同時に傾斜工程としての機
能を有していることになる。
【0024】上記の工程のうちの傾斜工程では、矩形電
極16上にメッキされた半田の表面の凹凸、矩形電極1
6上に塗布されたハンダペースト28の表面の凹凸、或
いはハンダペースト28内の成分の気化により半田20
内に残留した気泡34が溶融状態の半田20と気泡34
との密度差に基づいて、傾斜させられた被接着面30に
沿って移動させられ、外部へ放出される。これにより、
真空容器を用いて脱泡させることを要することなく、金
属チップ18と基板10或いは12との間の気泡34を
十分に除去することができるので、大きな真空設備や費
用を要したり、作業能率を低下させたりすることが好適
に防止される。
【0025】図6は、上記の半田20を溶解するための
加熱工程に用いられる半田炉38を示している。この半
田炉38は、同径の一対のローラ40、42に巻き掛け
られ且つ図示しない回転駆動装置によって水平な一方向
へ駆動される金属メッシュベルト44と、それらローラ
40、42間の設けられたトンネル式加熱装置46とを
備えており、金属メッシュベルト44の一対のローラ4
0、42の水平部分上に載置されて一定の速度で搬送さ
れる基板10および12をたとえば図7に示す加熱プロ
ファイルで加熱する。この加熱プロファイルの最高温度
は半田20の溶融温度TM よりも所定値高い値に設定さ
れ、その最高温度の保持時間は約10分程度である。
【0026】図2に戻って、基板10或いは12が上記
半田炉38を通過することにより加熱工程が終了させら
れるに伴って、半田20の温度が低下させられると、そ
の半田20が硬化させられる(冷却工程すなわち硬化工
程)。このようにして半田20の温度が低下させられて
その流動性が消滅させられると、図5に示すような状態
で、矩形電極16上に金属チップ18が半田20を介し
て固定され、その後、よく知られた洗浄装置により洗浄
され、基板10或いは12上に残留したフラックスなど
が除去される(洗浄工程)。気泡34を除く図5はこの
ような状態を示している。
【0027】なお、突起32が半田20よりも所定値だ
け高い溶融温度を有する半田から構成されてもよい。こ
のような場合には、前記加熱工程の末期において突起3
2が溶融させられることにより傾斜工程が終了させられ
る。これにより、金属チップ18の一側部と矩形電極1
6との間に介在する突起32によってそれまで傾斜させ
られいた金属チップ18が、たとえば図8に示すよう
に、溶融状態の半田20との間の密度差により水平な姿
勢に保持され、且つ溶融状態の半田20の表面張力の作
用により矩形電極16の略中央に位置させられた状態で
半田20が凝固される。このような場合には、たとえば
ボンディング装置によるアルミニウム線22のボンディ
ング作業が容易となる。
【0028】また、上記加熱工程あるいは傾斜工程にお
いて、図示しない加振装置を用いて、たとえば十数Hz乃
至百Hz程度の振動を、半田20が溶融させられ且つ金属
チップ18が傾斜させられている期間内に、基板10、
12或いは金属チップ18に加える工程を設けることが
できる。このような場合には、被接着面30に付着した
気泡34の離脱や傾斜させられた被接着面30に沿った
気泡34の移動が容易となり、気泡34の除去が一層促
進される利点がある。
【0029】因みに、図9および図10は基板10、1
2の矩形電極16に予め半田メッキされた半田をリフロ
ーすることにより金属チップ18を接着する従来の接着
方法を、図11乃至図12は基板10、12の矩形電極
16に予め半田ペースト28を塗布することにより金属
チップ18を接着する従来の接着方法を示している。
【0030】図9は、基板10の矩形電極16に予め半
田メッキされた半田20に凹み50が形成されており、
その上にフラックスが塗布されるとともに金属チップ1
8が載置された状態を示している。この後の加熱工程に
おいて矩形電極16上の半田20が再溶融させられるこ
とにより金属チップ18の被接着面30が半田20と濡
れると、金属チップ18の被接着面30が水平であるた
めに、図10に示すように、半田20と金属チップ18
の被接着面30との間に上記凹み50内の気体或いはフ
ラックスが気化した気体が閉じ込められてたとえばブロ
ーホールと称される比較的大きな残留気泡52が形成さ
れる場合があった。また、図11は、基板10、12の
矩形電極16に予め塗布された半田ペースト28上に金
属チップ18が載置された状態を示している。この後の
加熱工程において矩形電極16上の半田ペースト28が
加熱されることによりその半田ペースト28のフラック
スが気化するとともに、半田金属粉末が溶融させられた
半田20と金属チップ18の被接着面30とが濡れる
と、金属チップ18の被接着面30が水平であるため
に、図12に示すように、半田20と金属チップ18の
被接着面30との間に上記フラックスが気化した気体が
閉じ込められて比較的小さな複数の残留気泡52が形成
される場合があったのである。
【0031】次に、本発明の他の適用例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】図13は、流動状態とされている半田20
中から気泡34が積極的に排出されるように、金属チッ
プ18の被接着面30の面形状に代えて矩形電極16の
面形状を変化させた基板10或いは12を示している。
図13において、矩形電極16の中央から一方の側へ離
隔した位置においてその矩形電極16から突き出すよう
に形成された一対の突起54が矩形電極16に備えられ
ている。この突起54は、スペーサとして機能するもの
であり、矩形電極16上にメッキされた半田が溶解した
とき、或いは矩形電極16上に塗布されたハンダペース
ト28中の半田が溶解したときに、半田中の気体を外側
へ積極的に移動させることに寄与する角度となるように
金属チップ18の被接着面30を傾斜させる突出高さH
に形成されている。金属チップ18を接着するための前
述の図2と同様の工程において、加熱工程により矩形電
極16上にメッキされた半田が溶解されたとき、或いは
矩形電極16上に塗布されたハンダペースト28中の半
田が溶解されたとき、上記突起54により金属チップ1
8の一側部と矩形電極16との間の接近が阻止されて矩
形電極16の被接着面30が傾斜させられ、半田20中
の残留気泡34が積極的に排出される。図14は、この
状態における基板10を示している。そして、冷却工程
(硬化工程)において半田20が固化されることによ
り、図14に示す姿勢で金属チップ18が矩形電極16
上に接着される。
【0033】なお、上記突起54は、たとえば厚膜印刷
を重ねて積層されることにより形成され得る。しかし、
半田20よりも所定値だけ高い溶融温度を有する半田か
ら構成されてもよい。この場合には、突起54の溶融前
に金属チップ18が傾斜させられて半田20中の残留気
泡34が積極的に排出された後、突起54が溶融させら
れることにより金属チップ18は図8に示す姿勢とな
る。
【0034】図15は、加熱工程により矩形電極16上
にメッキされた半田が溶解されている期間、或いは矩形
電極16上に塗布されたハンダペースト28中の半田が
溶解されている期間に、矩形電極16或いは金属チップ
18の被接着面30の中央から一方の側へ離隔した縁の
近傍の位置すなわちその中央から一方の側へ偏在した位
置において、その矩形電極16と被接着面30との間
に、球状スペーサ56が介在させられて金属チップ18
が傾斜させられた状態を示している。この状態におい
て、半田20内に残留した気泡34が溶融状態の半田2
0と気泡34との密度差に基づいて、傾斜させられた被
接着面30に沿って移動させられ、外部へ放出される。
上記球状スペーサ56の径Dは、突起32、54と同様
に、半田20の溶融状態において半田20中の気泡34
を外側へ積極的に移動させることに寄与する角度たとえ
ば10度程度の角度となるように金属チップ18の被接
着面30を傾斜させる値に設定されている。なお、上記
球状スペーサ56も、半田20よりも所定値だけ高い溶
融温度を有する半田から構成されてもよい。この場合に
は、球状スペーサ56の溶融前に金属チップ18が傾斜
させられて半田20中の残留気泡34が積極的に排出さ
れた後、球状スペーサ56が溶融させられることにより
金属チップ18は図8に示す姿勢となる。
【0035】図16は、加熱工程により矩形電極16上
にメッキされた半田が溶解された期間、或いは矩形電極
16上に塗布されたハンダペースト28中の半田が溶解
された期間に、矩形電極16或いは金属チップ18の被
接着面30の中央から一方の側へ離隔した縁の近傍の位
置すなわちその中央から一方の側へ偏在した位置におい
て、その矩形電極16と被接着面30との間に、半田2
0の溶融温度よりも所定値だけ高い温度の加熱によって
収縮する熱収縮性樹脂或いは形状記憶合金のような熱収
縮性弾性部材などの熱収縮部材58がスペーサとして介
在させられて金属チップ18が傾斜させられた状態を示
している。この状態において、半田20内に残留した気
泡34が溶融状態の半田20と気泡34との密度差に基
づいて、傾斜させられた被接着面30に沿って移動させ
られ、外部へ放出される。その後にさらに加熱温度が高
められると、上記熱収縮部材58が収縮させられるの
で、図17に示すように、金属チップ18の被接着面3
0が水平状態とされる。
【0036】図18は、加熱工程により矩形電極16上
にメッキされた半田20が溶解されている期間、或いは
矩形電極16上に塗布されたハンダペースト28中の半
田20が溶解されている期間に、金属チップ18の中心
から離れた位置すなわちその中央から一方の側へ離隔し
た位置に接触する押圧部材60から押圧荷重を付与して
その一方の側を矩形電極16側へ接近させることにより
金属チップ18が傾斜させられた傾斜工程を示してい
る。この状態において、半田20内に残留した気泡34
が溶融状態の半田20と気泡34との密度差に基づい
て、傾斜させられた被接着面30に沿って移動させら
れ、外部へ放出される。金属チップ18は半田20より
も比重が小さくて浮動状態であることから、金属チップ
18が傾斜させられるのである。
【0037】本実施例では、好適には、矩形電極16上
の半田20が溶解している期間内において、上記押圧部
材60から付与された押圧荷重が解消され、たとえば図
8に示すように、金属チップ18の傾斜が水平に戻され
る。このため、冷却工程或いは硬化工程において半田2
0が固化させられたとき、水平な状態で金属チップ18
が矩形電極16に接着される。また、上記押圧部材60
は、たとえば基板10或いは12とともに半田炉38の
金属メッシュベルト44に載置される比較的重量の大き
い治具に設けられ、その治具の重量、治具に設けられた
スプリング力、或いは治具に設けられた磁石の吸引力に
基づいて上記押圧荷重を発生させる。
【0038】図19は、基板10の矩形電極16にリー
ド線62が半田20により固着された状態を示してい
る。このリード線62は、前記金属チップ18と同様
に、必要に応じて半田メッキ、ニッケルメッキなどの半
田濡れ性を高めるための表面処理が予め施され、且つ無
酸素銅板、ニッケル板から打ち抜きなどにより長手状に
形成された部品であり、その一端には、L字状に曲げら
れることにより矩形電極16よりもやや小さい矩形の被
接着面64が設けられている。このような形状のリード
線62も、前述の実施例の図2に示す工程と同様の工程
により半田20により接着されるが、その重心が被接着
面64の中心に位置せずその中心から偏った位置に存在
する。このため、載置工程において図20に示すように
リード線62が半田ペースト28を介して矩形電極16
上に載置された後、加熱工程においてその半田ペースト
28内のフラックスが気化され且つ半田金属粉が溶解さ
せられることにより矩形電極16上の半田20が流動状
態とされると、図21に示すように、被接着面64内に
おけるリード線62の重心が偏心していることに基づい
てそのリード線62が重心の位置する側へ傾くことから
被接着面64が傾斜させられるので、流動状態の半田2
0中の気泡34がその被接着面64に沿って好適に排出
される。本実施例においても、矩形電極16上の半田2
0が流動状態とされると被接着面64が傾斜させられる
ので、加熱工程が傾斜工程を兼ねている。
【0039】なお、上記矩形電極16上の半田20の量
が適切に設定されている場合には、矩形電極16上の半
田20がリード線62の表面にはい上がって矩形電極1
6と被接着面64との間の半田20の量が減少して被接
着面64が矩形電極16に全面的に接近させられ、リー
ド線62が略垂直な姿勢に戻される。図22はこの状態
を示している。
【0040】図23乃至図26は、加熱工程により半田
20が流動状態とされている期間内において、気泡34
を積極的に排出するために、上記リード線62と同様の
原理に基づいて矩形電極16上で傾斜させられる部品6
6、72、78、82をそれぞれ示している。図23の
部品66は、その一側部に穴68が形成されていること
から、矩形電極16上の半田20の溶融(流動)状態で
は、その被接着面70内における部品66の重心が偏心
していることに基づいてその重心の位置する側へ被接着
面70が傾斜させられる。図24の部品72は、その一
側部に錘74が固定されていることから、矩形電極16
上の半田20の溶融状態では、その被接着面76内にお
ける部品72の重心が偏心していることに基づいてその
重心の位置する側へ被接着面76が傾斜させられる。図
25の部品78は、その一側部へ向かうに従ってその厚
みが大きくされていることから、矩形電極16上の半田
20の溶融状態では、その被接着面80内における部品
78の重心が偏心していることに基づいてその重心の位
置する側へ被接着面80が傾斜させられる。図26の部
品82は、その一方の側に位置する部分84と他方の側
に位置する部分86とが密度が異なる部材により構成さ
れていることから、矩形電極16上の半田20の溶融状
態では、その被接着面88内における部品82の重心が
偏心していることたとえば部分86側に位置しているこ
とに基づいてその重心の位置する側へ被接着面88が傾
斜させられる。
【0041】図27、図28、図29は、流動状態とさ
れている半田20中から気泡34が積極的に排出される
ように部品の被接着面の形状を変化させた部品90、9
4を示している。図27に示す部品90の被接着面に
は、部品90の上面の水平状態において両端部から中央
部に向かうに従って矩形電極16に接近する一対の傾斜
面、すなわち中央部から両端部に向かうに従って矩形電
極16から離隔する一対の傾斜面92、92が形成され
ている。これら一対の傾斜面92、92により、加熱工
程により半田20が流動状態とされている期間内におい
て、気泡34が積極的に排出される。また、図28およ
び図29に示す部品94の被接着面には、部品94の上
面の水平状態においてその2対の相対向する辺のうちの
一方の対の辺から中央部に向かうに従って矩形電極16
から離隔し且つ他方の対の辺の一辺から他辺に向かうに
従って矩形電極16から離隔するように傾斜する一対の
傾斜面96、96が形成されている。これら一対の傾斜
面96、96により、加熱工程により半田20が流動状
態とされている期間内において、気泡34が積極的に排
出される。上記図27乃至図29の実施例では、加熱工
程により矩形電極16上の半田20が流動状態とされる
ことにより半田20中の気泡34が排出されるので、加
熱工程が傾斜工程を兼ねている。
【0042】図30は、金属チップ18を矩形電極16
に接着する工程を示す工程図であって、前述の図2に対
して、加熱工程と冷却(硬化)工程との間に傾斜工程お
よび水平保持工程が設けられている点において相違す
る。この図30の傾斜工程では、矩形電極16上の半田
20が流動状態である期間内において、基板10および
12を傾斜させることにより前記金属チップ18の被接
着面30が水平面に対して傾斜した状態とされ、水平保
持工程では、基板10および12が水平に保持されるよ
うになっている。
【0043】図31は、上記矩形電極16の接着工程に
用いられる半田炉100を示している。この半田炉10
0は、無端環状の金属メッシュベルト102と、この金
属メッシュベルト102を巻きかけるために高さが異な
る位置に図示しないフレームに設けられた一対のローラ
104、106と、金属メッシュベルト102が貫通さ
せられて前記図7に示すものと同様の加熱プロファイル
でその金属メッシュベルト102により搬送される基板
10、12を加熱するトンネル型加熱装置108と、そ
のトンネル型加熱装置108の出口付近に設けられ、金
属メッシュベルト102を一方のローラ104との間で
傾斜させ且つ他方のローラ106との間で水平とするた
めにその金属メッシュベルト102を支持する支持ロー
ラ110、112とを備えている。この半田炉100の
ローラ104と支持ローラ110との間は、溶融状態の
半田20内の気泡34を外側へ積極的に移動させること
に寄与する角度たとえば10度程度の角度θとなるよう
に金属チップ18の被接着面30を傾斜させる値に設定
されている。上記ローラ104と支持ローラ110との
間は基板10を傾斜させた状態で搬送するための傾斜搬
送部として機能し、支持ローラ110とローラ106と
の間は基板10を水平な状態で搬送するための水平搬送
部として機能している。
【0044】図32は、上記図31の工程に好適に用い
られる基板10を示している。この基板10の配線パタ
ーン14とその端部に接続された矩形電極16との間に
は、流動状態の半田20の配線パターン14側への流動
を阻止するための樹脂材料或いはガラス材料から成るソ
ルダーレジスト膜114が配線パターン14を横断して
その上に設けられている。
【0045】本実施例によれば、矩形電極16上に半田
ペースト28を介して金属チップ18が載置された基板
10が、トンネル型加熱装置108の入口側の金属メッ
シュベルト102上に載置されて搬送されることによ
り、基板10自体が所定角度θだけ傾斜した状態でトン
ネル型加熱装置108内へ搬送されて加熱されると、半
田ペースト28内のフラックスが気化するとともに半田
金属粉が溶解させられる。このとき、半田ペースト28
の表面の凹凸やフラックスの気化によって気泡34が残
留するが、基板10とともに金属チップ18が水平面に
対して所定角度θだけ傾斜させられているので、その傾
斜させられた金属チップ18の被接着面30に沿って気
泡34が好適に外部へ排出される。図33はこの状態を
示し、ソルダーレジスト膜114によって半田20の配
線パターン14側への流動が阻止されている。上記のト
ンネル型加熱装置108内から支持ローラ110までの
間が傾斜工程に対応している。
【0046】次いで、金属メッシュベルト102上に載
置されて搬送される基板10が上記支持ローラ110を
通過すると、図34に示すように、金属メッシュベルト
102と共に基板10が水平な状態とされ(水平保持工
程)、その状態で半田20が外気により冷却されて固化
させられる(冷却工程或いは硬化工程)。図34はこの
状態を示している。本実施例によれば、金属チップ18
の上面が基板10の面と平行となって水平となるので、
ワイヤボンディング作業が容易となる。
【0047】以上、本発明の一適用例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0048】たとえば、前述の説明では、金属チップ1
8或いはリード線62を接着するための接着剤として半
田20或いは半田ペースト28が用いられていたが、そ
の半田20に代えて、銀、アルミニウム、銅などの金属
粉と樹脂接着剤とが混合されて常温或いは加熱により、
流動状態から硬化させられる導電性接着剤が用いられて
もよい。この場合でも、矩形電極16上に塗布された導
電性接着剤の表面の凹凸や溶剤の気化により気泡34が
内部残留する事情は同様であり、傾斜工程によりその気
泡34が積極的に外部へ除去される作用も同様である。
この場合には、半田20或いは半田ペースト28のとき
に比較して低い加熱温度とされる。
【0049】また、前述の実施例の金属チップ18に代
えて或いはリード線62に代えて、ジャンパー線、抵抗
体チップ、コンデンサチップ、トランジスタチップ、半
導体チップ、ICチップ、のような電子部品が用いられ
得る。
【0050】また、前述の図5の一対の突起32や図1
3の一対の突起54は半球形状であり、また、図15の
球状スペーサ56は球状であったが、それらは他の形状
であってもよく、たとえば、上記一対の突起32や一対
の突起54に代えて、それら一対の突起32や一対の突
起54を相互に連結する突条或いは長手状突起など、他
の形状の突起或いは突条であっても差し支えない。
【0051】また、前述の部品接着部位として機能する
矩形電極16は、矩形パターンであったが、それに接着
する部品に対応する種々の形状に形成されてもよい。
【0052】また、前述の図23の部品66には穴68
が形成されていたが、切欠であっても差し支えない。要
するに、部品66の被接着面70における重心位置を偏
在させるためのものであればよいのである。
【0053】また、前述の図28の部品94において、
その肉厚の最も小さい部分に、気泡34を一層容易に取
り除くための貫通穴が形成されても差し支えない。
【0054】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて、種々の変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一適用例の接着方法により金属チップ
が接着された1対の基板の相互の接続状態を示す斜視図
である。
【図2】図1の金属チップを接着する方法を説明する工
程図である。
【図3】図2の載置工程において用いられる基板の矩形
電極を示す平面図である。
【図4】図2の載置工程において、金属チップが半田ペ
ーストを介して矩形電極上に載置された状態を示す側面
図である。
【図5】図2の加熱工程および傾斜工程において、矩形
電極上の半田が溶融され且つ金属チップが傾斜させられ
た状態を示す側面図である。
【図6】図2の加熱工程および傾斜工程において用いら
れる半田炉の構成を説明する側面図である。
【図7】図6の半田炉の加熱プロファイルを示す図であ
る。
【図8】図4の突起32が矩形電極上の半田よりも高い
融点を備えた半田から構成された場合の金属チップの接
着状態を示す側面図である。
【図9】矩形電極上の半田メッキを介して金属チップが
載置される従来の接着方法を説明する図であって、載置
工程を示す図である。
【図10】矩形電極上の半田メッキを介して金属チップ
が載置される従来の接着方法を説明する図であって、加
熱工程を示す図である。
【図11】矩形電極上の半田ペーストを介して金属チッ
プが載置される従来の接着方法を説明する図であって、
載置工程を示す図である。
【図12】矩形電極上の半田ペーストを介して金属チッ
プが載置される従来の接着方法を説明する図であって、
加熱工程を示す図である。
【図13】本発明の他の適用例を説明する図3に相当す
る図であって、金属チップが載置される矩形電極の表面
構造を説明する平面図である。
【図14】図13の適用例における加熱工程および傾斜
工程を説明する側面図である。
【図15】本発明の他の適用例を説明する図5に相当す
る図であって、加熱工程および傾斜工程を説明する側面
図である。
【図16】本発明の他の適用例を説明する図5に相当す
る図であって、傾斜工程を説明する側面図である。
【図17】図16の適用例を説明する図8に相当する図
であって、加熱工程を説明する側面図である。
【図18】本発明の他の適用例を説明する図5に相当す
る図であって、傾斜工程を説明する側面図である。
【図19】本発明の他の適用例において基板への接着に
用いられるリード線の接着状態を示す側面図である。
【図20】図19のリード線を接着するため載置工程を
説明する側面図である。
【図21】図19のリード線を接着するため加熱工程お
よび傾斜工程を説明する側面図である。
【図22】図19のリード線を接着するための加熱工程
を説明する側面図である。
【図23】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、穴が形成されたことに
より重心が偏在させられた部品を示す図である。
【図24】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、錘が付加されたことに
より重心が偏在させられた部品を示す図である。
【図25】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、厚みが変化させられた
ことにより重心が偏在させられた部品を示す図である。
【図26】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、その部品を構成する各
部分が異なる密度の材料から構成されることにより重心
が偏在させられた部品を示す図である。
【図27】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、中心部から端部側へ離
隔するほど矩形電極から離隔する一対の傾斜面が被接着
面に形成された部品を示す図である。
【図28】本発明の一適用例において用いられる部品の
構成を説明する側面図であって、2対の相対向する辺の
うちの一方の対の辺から中央部に向かうに従って矩形電
極16から離隔し且つ他方の対の辺の一辺から他辺に向
かうに従って矩形電極から離隔するように傾斜する一対
の傾斜面が被接着面に形成され部品を示す正面図であ
る。
【図29】図28の部品の側面図である。
【図30】本発明の他の適用例における部品の接着方法
を説明する工程図である。
【図31】図30の部品接着方法に用いられる半田炉の
構成を説明する図である。
【図32】図30の部品接着方法に用いられる基板であ
って、の矩形電極と配線パターンとの間にソルダーレジ
スト膜が設けられた状態を示す平面図である。
【図33】図30の部品接着方法の傾斜工程を説明す
る、基板の側面図である。
【図34】図30の部品接着方法の加熱工程或いは冷却
工程を説明する、基板の側面図である。
【符号の説明】
10、12:基板 16:矩形電極(部品接着部位) 18:ボンディング用金属チップ(部品) 20:半田 30、64:被接着面 62:リード線(部品) 66、72、78、82:部品 70、76、80、88:被接着面 90、94:部品 92、96:傾斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた部品接着部位と該部
    品接着部位に接着される部品の被接着面との間に接着剤
    を介挿した状態で該基板上の部品接着部位上に該部品を
    載置する載置工程と、該基板上の部品接着部位と前記部
    品の被接着面との間に介挿された接着剤を硬化させる硬
    化工程とを備え、該基板上に該部品を接着する方法であ
    って、 前記接着剤が少なくとも流動状態である期間内において
    前記部品の被接着面を水平面に対して傾斜した状態とす
    る傾斜工程を含むことを特徴とする部品の接着方法。
  2. 【請求項2】 前記傾斜工程は、前記部品の被接着面ま
    たは該被接着面に対向する前記基板の部品接着部位の面
    形状を変化させることにより、該部品の被接着面を水平
    面に対して傾斜させるものである請求項1の部品の接着
    方法。
  3. 【請求項3】 前記傾斜工程は、前記部品の重心を前記
    被接着面の中心から偏在させることにより、前記接着剤
    が少なくとも流動状態である期間内において該部品の被
    接着面を水平面に対して傾斜させるものである請求項1
    の部品の接着方法。
  4. 【請求項4】 所定の基板上に設けられた部品接着部位
    に接着される部品であって、 該部品の被接着面を水平面に対して傾斜させるために、
    該部品の被接着面或いは該被接着面に対向する前記基板
    上の部品接着部位の面形状が、傾斜面或いは突起が設け
    られることによりその面形状が変化させられていること
    を特徴とする部品。
  5. 【請求項5】 所定の基板上に設けられた部品接着部位
    に接着される部品であって、 該部品の被接着面において、その被接着面の中央部から
    周縁部へまたは一端部から他端部へ向かう程該部品の上
    面に接近する傾斜面が形成されて面形状が変化させられ
    ることにより、接着時において該部品の被接着面の略全
    部が水平面に対して傾斜させられることを特徴とする部
    品。
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